【授業】高気圧・低気圧
▼「雲をつかむような」なんて、誰が言いだしたのだろう。これが、昔からの雲に対する認識だとしたら、それは21世紀の科学での認識とちがうだろうか。私には同じに思える。
やっぱり雲は、雲でありつづけ「つかむ」ことのできないものとしてあるのではないか。それにしても「雲見」がこんな面白い営みとは、この年になっての大発見だ。
知る人は知っていたんだろうな。教えもしてくれていたんだろうに…。
「つかむ」ことなんかできないことわかっていても、坂道の上の雲は手をのばしたくなる。
▼授業の報告をつづけよう。「気圧と風」の次である。
もういちど、高気圧・低気圧にもどる。そして、そこでどんな風が吹き、天気はどうなんだろうとやろう。
気圧の高いところから、気圧の低いところへの移動、これは前回にもふれているし簡単だ。
平面図と断面図とあわせて書きながら話をする。
断面図の方には、必ず「10㎞」と記入する。せっかく定着しつつあるこの「実験室」のイメージをくずしてしまわないように。
▼高気圧、低気圧ともに平面図に、等圧線に垂直に「吹くべき風」を記入する。
問題は、ここからだ。
私たちも、大気もともに、我らが「地球号」の乗員である。
こんな「あたりまえ」中の「あたりまえ」のこと、これを忘れてしまうのである。
気づけば簡単なことなんだ。
では、コリオリの力をどう教えるかだ。
私は、結論を天下りに「進行方向に対して右へずれる」と。
後は、初期設定の風を右へずらすのみ。
▼断面に置いては、平面図とあわせて考えると、きわめて簡単。
ここでも忘れてはなるまい。
いつでもどこでも『上がるとザアザア 下がるとカラカラ』
授業が終わったあと、
うずまきの方向の話にはやはり興味があるのか。
お風呂の水を抜いたときの話など、テレビなどでやっていたとかで話しかけてきた。
いつの時代もやっぱり子どもたちは、「科学大好き!」なようだ。
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