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【授業】セキツイ動物の分類(2)

▼今さらのごとく言うが、「授業」とは、まったく面白いものである。すべて、準備万端整えたから「成功」するというものでもない。でも、準備が整っていなければ、こちら側に「ゆとり」というものがないから、その場での「発見」も期待できない。
 すごい、教材があるから、かならずや生徒たちがのってくるわけでもない。やっぱりそのときにいちばんふさわしい教材があって、そして、それに出会ったときこそ、生徒たちが「発見」するものがある。
 では、そのいちばんふさわしい教材はなにか。それを研究するのが「教材研究」。
▼一般的にすぐれた教材というものについては、「私の教材論」「私の教材論・授業論」で繰り返し語ってきた。しかし、わかったつもりになっていただけである。
教材にも、不易流行がある。
 今、これまでにも何度も繰り返し確認してきた
●自然は最高の教科書
●生徒は最高の指導書

を思い出す。
▼授業の報告にもどる。ここは「セキツイ動物の分類」2時間目である。
前回の授業のあとに、発見された「イモリのミイラ」と会議室の清掃でみつけた「ヤモリ」君を持ち込む。
前回見せた、サメの歯、カメの甲羅の手製標本も同時に持ち込む。
横には、5つのセキツイ動物(魚類、両生類、は虫類、鳥類、ほ乳類)、縦には7つの項目がとれる大きな(見開き2ページ)表を書かせながら、その表をうめながら授業をすすめる。
▼表のいちばん目の項目は、「仲間」
2番目が「生活場所」
3番目が「仲間のふやし方」
4番目が「呼吸の方法」
5番目が「体温」
6番目が「体表(皮フ)」
7番目は、次の授業のためにあけておく、進化をやりながら、いつごろ地球上に出現したかを書き込む。
 教科書も参照しながら、しゃべくりの一斉授業である。
それぞれ項目で、ぜひ教えたいことがある。かつては何時間もかけてやったことを、短時間にコンパクトにまとめてしゃべくりまくる。
 生徒たちの方が不朽教材「ペンギン」「クジラ」「イルカ」「カモノハシ」等を出してくれているにもかかわらずである。
うーん。授業はむつかしい、でも面白い。

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