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【授業】動物とは

▼昨日は、台風の影響か、雨だった。それだけではない、うんと気温も下がった。きっと北からの冷たい大気がうんとおしているのだろう。肌寒い一日だった。衣替えの季節到来である。
盛りをすぎたヒガンバナに冷たい雨、その姿は少し哀しい。ヒガンバナの月、9月も今日で終わりである。
しかし、ヒガンバナ観察は、まだまだ続くのである。
▼授業の方は、『動物の世界』に入る。この単元最初の授業、いろいろ構想を練った。限られた時間のなかでできるだけ、これまでにやってきたことを生かしながら、まったくあらたな「授業」にも挑戦していきたいとおもった。
特に最初の授業をどうするか。これは、いろいろ考えた。
そうして、こうはじめた。
「知っている動物を、ノートにいっぱい書き込もう。時間は5分です。」
これは、これまでにもやってきたパターンだ。
「よーい、はじめ」で生徒たちは夢中に書き始める。やがて必ずいくつも質問が飛び出してくる。
「魚って動物なん」「昆虫って動物なん」「クジラってなんなん」等々。
生徒たちの動物観が出てくるのである。
その質問には、きまって「えっ、それ植物か」「植物でなければ、やっぱり動物では…」と答えるようにした。
教科書やワークブックなどいくらみてもいいということにしているから、自然と教科書を概観することなる。
5分すぎたら、やめて数を数えて、挙手させた。「10以上、20以上…」と。
チャンピョンをきめたのだ。今回は、同点49で男女一名ずつがなった。すごいもんである。
Dscf6369▼そこで、もう一度ふりだしにもどって、「生物」とはからはじめた。
板書した。
物(モノ)-「生物」  
      -「無生物」
と、そして、写真のような竹でつくったバッタとクワガタを見せた。これは、昨日朝、でかける前に、コンピュータの前に何年もおいているもの、旅のみやげにどこかで購入したものだ、よくできていて気に入っている。
朝のひらめきである。
 これを見せながら、聞いてみた。
「これ生物ですか、無生物ですか」と。
そしたら生徒は言った。「それは、前は生物やった」
あまりによくできているので、ミイラに見えたようだ。(^^ゞポリポリ
そこで、竹でできている「つくりもの」であることを説明し、さらに同じ質問をした。
もちろん「無生物」と答える。
「では、これが無生物で、生物でないと思ったのは、どうしてだろう。逆に言えば、こいつは生物だときめているのはどんなことできめているんだろう。生物の無生物とはちがう特徴は…」
ちょっと持って回ったような発問で答えにくいかと思ったが、案外すんなりと答えがかえってきた。
「成長する」
「呼吸する」
「吸う 栄養を…」
「水を吸う」
こちらが予想していた解答だ。そこへ誘導したかった解答「細胞でできている」「仲間をふやす」はちょっと後回しにした。
 まったく予想していなかった回答で、へーと感動してしまったのがある。
それは、
「死ぬ」 である。あたりまえのこと、でも私は、この答えに( ゚o゚)ハッとさせられた。
そう言う見方をしていなかった。
生物の特徴はと問われて、「死ぬ」と答えた。そんな生物観を教えられた。まったくその通りである。

福岡伸一の『生物と無生物のあいだ』のプロローグを思い出していた。

●このあと、「粘菌」「クマムシ」を登場させて授業をしたのだが、ここで書ききってしまうことできないので明日につ づけます。 明日につづく…。
  

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