2017年・「自然結実」ヒガンバナ群生地の今!!(2017/10/25) #ヒガンバナ

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「もうヒガンバナはおまえのライフワークやな!!」
と古くからの友人が言った。私は内心とてもうれしかった。でも私は
 「いやいや、実はなんもわかっていないんや。」
と返した。
 でもそれが事実だった。確かにヒガンバナの「ふしぎ!?」を追いかけるようになって長い時間が経っていた。
 しかし、「ふしぎ!?」は深まる一方でシロウト研究の限界を感じていた。

 それにもかかわらず、今年3回目の「自然結実」ヒガンバナ群生地巡りにでかけた。


▼いつものように「安富」「夢前」「福崎」の順番で巡った。

 「安富」に着いた。台風の影響もあるのだろうか、ほとんどの花茎は枯れて倒れていた。
 花茎の先端も風雨で吹き飛ばされてしまったのだろうか。前回に見られたものもなくなってしまっていた。
 それでも、「ぜったいにひとつぐらいはあるはず!!」とねばった!!
 あった!! でもすごく小さい!! これでは「完熟」までいけるか不安だ。
 遅れん坊ヒガンバナを見ていると妙にさみしくなってしまった。

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 次は「夢前」だ。「3年周期説」から行くとここが本命だった。
 前回はダメだったが、完全にはあきらめていなかった。
 期待の地の花茎は枯れていた。入念に観察するが、それらしいものはみつからない。
 すでに花茎のあとかたもないところもある。あきらめきれずにねばった!!
 やっとみつけた。でもここも小さい、すでになにものかにかじられたようなものもあった。
 ヒガンバナの葉と赤まんまのコラボがきれいだった!!

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▼最後の期待を「福崎」にかけるしかなかった。
 「福崎」のその地は稲刈りがまだだった!!
 溝に垂れ下がった花茎の先を凝視するが、それらしいものはない。
 いや、あった!!
 しっかりした花茎の先に、立った花茎の先にも、倒れた花茎の先にも…!!
 やっぱり「自然結実」はあったのだ!! 
 道路の北側の溝もみた。
 こちら方が高頻度だ。溝に垂れ下がった花茎の先にも、そして畦にも次々とみつけることができた。
 これならば、誰にだってみつけることができる。
 その確信が深まった。
 子房部のふくらんだ姿を見ているとワクワク気分になってくるのだった。

 ヒガンバナの葉のあいだにオンブバッタが休憩をしていた。 

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▼持ち帰った「自然結実」した花茎を海苔の瓶などの容器に入れて「完熟」まで「水栽培」をすることにした。
 採集した花茎の数は最終的に
 「安富」…4本
 「夢前」…7本
 「福崎」…18本
だった。
 実は、昨年も同日に群生地めぐりをしていた。このときは「福崎」だけを巡っているので単純には比較できないが、他の場所を含めると現段階での結論として次のことが言える。

今年の群生地の「自然結実」の頻度はきわめて低い!!

さらに、いま「わかっていること」「わかったつもりになっていること」「不思議に思っていること」等ならべておく。

(1) 「3年周期説」はまちがっているかも?
(2) 「群生地」だからと言って、毎年高頻度に「自然結実」するわけではない。
(3) しかし、たしかに「自然結実」群生地は存在する。
(4) その気候が大いに関係しているのでは…?
(5) 大量に「自然結実」した株の近くでは、翌年ヒガンバナが多くみられない。
(6)  ハマオモトヨトウの食害の影響は?

まだまだあるが、またにしよう。

いつか私の「ライフワーク」と胸をはりたいな。

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2017年・実生コヒガンバナの今!!(2017/10/23) #ヒガンバナ

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▼長い方は18㎝、短い方でも9㎝までのびていた!!
 コヒガンバナの葉である。実生コヒガンバナ3年目の葉はこのように多くはひと株から2枚の葉を出していた。
 もちろんまだ1枚の葉のものもあるが、それは20㎝を越えるまでのびていた。
 実生ヒガンバナにくらべるとその違いは一目瞭然であった。
▼「コヒガンバナ」と「ヒガンバナ」?

 そもそも「コヒガンバナ」って何? 

 とても興味深い説明がある。

◆ヒガンバナの民俗・文化史(Ⅱ) 花は咲けども ・ 種子から生まれたヒガンバナ ・ 故郷をもとめて

である。
アリガタイ!!つくづくそう思う。深謝。
 これは元々、『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 1998.9.1)の「抜粋+追補」というかたちで、栗田先生自らがページ化してくださったものである。うれしいかぎりである!!
 私がなぜ2倍体の「コヒガンバナ」にこだわっているのか?
 そのすべてがここに書いてあった。

▼私はなんとうれしいことにちょうど3年前(2014.10.26)にこのコヒガンバナの種子を大量に手に入れたのである。
 さっそく翌年2015年春には、種子から育てる実生に挑戦してみた。
 なんと51個のうち49個が発芽(発根)した。
 96.7%の発芽率である!!
 やっぱり2倍体だ。
 さらにその年の秋には49個のうち39個が「葉が出てきた」(出葉)のだ!!
 2016年の秋にも「出葉」し、
そして3年目の今年も…
▼2015年の暮れ、私はひとつのプロジェクトを立ち上げた。
なづけて

◆「実生コヒガンバナを咲かせよう!!」プロジェクト

 もともと「おすそ分け」していただいたコヒガンバナ種子だ。
 私だけの実生実験にしておくのでなく、「出葉」したコヒガンバナをお分けして、多くの人と一緒にやってみようと思ったのだ。そうすればたとえ私が花を咲かせるまで持っていけなくても誰かがそうしてくれるかも知れない。
 花が咲けばまた「種子」を手に入れることができる。それを「おすそ分け」すればいい。
 若干 夢物語のプロジェクトだ!! でも本人はいたって本気である!!

 さあ、今年はどうなっているだろう? 
 2枚の葉が出ていますか?
もっとですか?

 「コヒガンバナの花が咲いたよ!!」の報告が入るのは何年先だろう?

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2017年・実生ヒガンバナの今!!(2017/10/21) #ヒガンバナ

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▼スルッと立った葉は6㎝を越えていた。
 まちがいないヒガンバナの葉だ!!

 「出葉」だ!
 
 2016年の秋、私は「自然結実」ヒガンバナ群生地などから「完熟」種子73個を回収した。
その種子を使って、今年の春も種子から育てる実生実験に挑戦した。
 そのうち3個の種子が「発芽」(発根)した。それらを植木鉢に植え替え、「出葉」を待っていたのだ。
▼もうひとつ気になる鉢があった。
 鉢の中央に細い葉が見られた。最初はもうひとつ「出葉」かと喜んだが、どうも変だ!?
 細すぎるのだ。結論はもう少し先にのばそう。

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 今年の実生ヒガンバナの挑戦で、とてもうれしい知らせが届いていた。
 73個の「完熟」種子のうち3個を、ずっと一緒にヒガンバナの「ふしぎ!?」を追いかける野島高彦さんにお送りしていた。野島さんのヒガンバナ継続観察は半端ではなかった。
 一年を通して毎日ていねいな観察をしておられた。その画像も逐一アップされていた。
 野島さんなら私以上にていねいに、またちがったかたちで「実生」に挑戦してもらえると判断したからだ。
 その判断は正しかったようだ。
 
 野島高彦さんから「出葉」のうれしい報告があった!!

▼実生ヒガンバナの挑戦は、2014年採集の種子についても行っていた。
 2015年の春に3個が「発芽」(発根)し、秋には3つとも「出葉」していた。2016年の秋にはそのうち2つが「出葉」していた。今年の秋はどうだろう!?
 楽しみだった。
 現段階では、ひとつの鉢から「出葉」していた。
 でも葉のかたちが少し変だった。最初は2枚いちどにと思っていたが、ちがっていた。
 変にグニャリとまがっていた。
 他の鉢にはまだ変化はみられない。地下の鱗茎(球根)はどうなってしまったのだろう?

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▼結論をだすのにはまだまだ早いと思っていた。
 しかし、シロウトならではの直感的「仮説」は持っていた。
 
 植物という生きものは、想像以上にフレキシブルに生きている!! 

 「3倍体だから…」だけでは読み解けない「ふしぎ!?」ある。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから26週目だった。
 まだ2個の果托が雨に濡れながらぶらさがっていた。
 今度の台風は耐えれるかな?

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2017年・「自然結実」ヒガンバナ群生地の今!!(2017/10/17) #ヒガンバナ

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▼ずっと気になっていた。
 しかし、雨ばっかりでなかなかそのチャンスは訪れなかった。
 やっと青空が広がった一昨日(2017/10/17)の午後、「自然結実」ヒガンバナ群生地巡りをした。
 今年度は、2017/10/04に次いで2回目であった。
 前回と同じく「安富」「夢前」「福崎」の順番で巡った。
▼まずは「安富」だ。
 もうほとんどの花茎は倒れていた。今年は枯れが少し早いような気がするが、それは長雨と気温が関係するのだろうか?
 花茎の先端を入念にチェックしていく。
 昨年のように、子房部のふくらんだものはみつからない!!
 かろうじて数個のふくらみかけたものを発見する。群生地の田んぼの東西の畦をチェックするが同じようなものだ。
 遅れん坊ヒガンバナが妙にうれしかった!!赤まんまとの共演も!!

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▼次は「夢前」だ。
 もし私の「3年周期説」が正しければ、この地での「自然結実」の頻度はひじょうに高いはずである。
 だから、ここの観察が本命でもあった。はたして…o(^o^)o ワクワク
 
 他の場所より開花が遅れていた。だから、その分、花茎は立ったままのところが多い。
 近づいてチェックするが、なかなかそれらしいものが見当たらない。
 かろうじてみつけてもふくらみは小さい。
 花茎すら見当たらず葉ばかりの畦もあった。
 私の仮説はハズレ!? 
 あきらめかけたさのとき、最後の畦の端に、異様にまで子房部がふくらんだものがひとつあった!!
 思わず花茎ごと根元から採集した。

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▼最後は「福崎」だ。
 ここはまだ稲刈りが済んでいなかった。
 溝に垂れ下がった花茎の先端をチェックする。昨年、一昨年のように次々と言うようにいかなかったが、たしかに子房部のふくらんだものはあった。
 なかには、もうすでに虫に「かじられて」いるものもあった。
 誰だ、犯人は…??
 ここにも遅れん坊はいた。
 ここから子房部のふくらんだ花茎2本を採集した。

 後で気づいたのだが、昨年も同日(2016/10/17)に「自然結実」ヒガンバナ群生地めぐりをしたていた。
 見比べてみるとよくわかるが、今年の「自然結実」の頻度は低いようだ。
 結論はまだ出さないことしよう。
 次はいつ巡ろうかな。 

 「夢前」から一本、「福崎」から二本採集した花茎を水を入れたペットボトルにさして、「完熟」を待つことにした。
 
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2017年・「自然結実」ヒガンバナ群生地の今!!(2017/10/04) #ヒガンバナ

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▼気になってしかたなかった。
 「自然結実」ヒガンバナ群生地の今が。
 2013年秋の偶然の発見から連続して4年!!私は「自然結実」したヒガンバナの種子を手に入れていた。
 ついに昨年は73個も完熟種子を73個も回収した。
 連続5年目はあるのだろうか?
 今年は何個の完熟種子を手に入れることができるだろうか?
 あらたな群生地の発見はあるだろうか?
▼現在のところ確かな群生地は3ヶ所だ。
 「安富」、「夢前」、「福崎」だ。その場所はいずれもが一本の道路沿いだった。だから一度にめぐったとしてもたいした時間はかからない。
 昨年度までと同じように「安富」からはじめた。
 2013年にいちばん最初に発見した群生地だった。昨年度はそこから33個の完熟種子を回収した。
 一枚の田んぼの東西の畦に集中していた。
 その田んぼの稲刈りは終わっていた。西の畦は草むらのなかであった。花は最盛期を完全に過ぎていた。
 萎れ縮れた花と花茎が林立していた。
 ここから子房部のふくらんでくる花茎をみつけだすことは至難の業である。不可能とも言える。
 もう少し時期を待つ必要がありそうだ。遅れん坊のヒガンバナもいくつかみつかった。
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▼次に巡ったのは「夢前」である。ここで昨年回収した完熟種子は15個だ。
 なんとこの地のビカンバナは最盛期は過ぎたとは言え、まだまだ赤く燃え立っていた。
 花茎の立っていないところでは「葉の季節」がはじまっていた。
 道路沿いの土手のヒガンバナは今年も燃え立つ松明の行列をつくったようだ。
 色づく稲穂とヒガンバナのコラボは今年も最高!!
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▼最後に巡ったのは「福崎」だ。ここでは昨年度は、17個の完熟種子を回収していた。
 この地の様子は夕方のヒガンバナ散策で訪れ少し知っていた。
 今年は少し異変があった。問題の畦の西側の畦は草刈りがされていた。切り倒された花茎が溝を流れていた。
 ここにも「葉の季節」ははじまっていた。
 林立する花茎が蛇行していた。

 今はじまったばかりの「自然結実」ヒガンバナ群落について、こんな少ないデータで言うのもなんだが、ひとつの「仮説」を立てていた。
 それが、
 「3年周期説」!!
 だ。
 同じ群生地でも「3年周期」で「自然結実」の頻度は高まる!!
 という「仮説」である。
 はたしてそれはほんとうだろうか?
 それからいくと今年は「夢前」の「自然結実」の頻度が高いということになる。

 次はいつ巡ろうかな?

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2017年・「自然結実」ヒガンバナ群生地の今!!(2017/10/04) #ヒガンバナ

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▼気になってしかたなかった。
 「自然結実」ヒガンバナ群生地の今が。
 2013年秋の偶然の発見から連続して4年!!私は「自然結実」したヒガンバナの種子を手に入れていた。
 ついに昨年は73個も完熟種子を73個も回収した。
 連続5年目はあるのだろうか?
 今年は何個の完熟種子を手に入れることができるだろうか?
 あらたな群生地の発見はあるだろうか?
▼現在のところ確かな群生地は3ヶ所だ。
 「安富」、「夢前」、「福崎」だ。その場所はいずれもが一本の道路沿いだった。だから一度にめぐったとしてもたいした時間はかからない。
 昨年度までと同じように「安富」からはじめた。
 2013年にいちばん最初に発見した群生地だった。昨年度はそこから33個の完熟種子を回収した。
 一枚の田んぼの東西の畦に集中していた。
 その田んぼの稲刈りは終わっていた。西の畦は草むらのなかであった。花は最盛期を完全に過ぎていた。
 萎れ縮れた花と花茎が林立していた。
 ここから子房部のふくらんでくる花茎をみつけだすことは至難の業である。不可能とも言える。
 もう少し時期を待つ必要がありそうだ。遅れん坊のヒガンバナもいくつかみつかった。
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▼次に巡ったのは「夢前」である。ここで昨年回収した完熟種子は15個だ。
 なんとこの地のビカンバナは最盛期は過ぎたとは言え、まだまだ赤く燃え立っていた。
 花茎の立っていないところでは「葉の季節」がはじまっていた。
 道路沿いの土手のヒガンバナは今年も燃え立つ松明の行列をつくったようだ。
 色づく稲穂とヒガンバナのコラボは今年も最高!!
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▼最後に巡ったのは「福崎」だ。ここでは昨年度は、17個の完熟種子を回収していた。
 この地の様子は夕方のヒガンバナ散策で訪れ少し知っていた。
 今年は少し異変があった。問題の畦の西側の畦は草刈りがされていた。切り倒された花茎が溝を流れていた。
 ここにも「葉の季節」ははじまっていた。
 林立する花茎が蛇行していた。

 今はじまったばかりの「自然結実」ヒガンバナ群落について、こんな少ないデータで言うのもなんだが、ひとつの「仮説」を立てていた。
 それが、
 「3年周期説」!!
 だ。
 同じ群生地でも「3年周期」で「自然結実」の頻度は高まる!!
 という「仮説」である。
 はたしてそれはほんとうだろうか?
 それからいくと今年は「夢前」の「自然結実」の頻度が高いということになる。

 次はいつ巡ろうかな?
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植物「ヒガンバナ」の観察は今からが本番!! #ヒガンバナ

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▼昨日(2017/10/03)の朝、雨はやんでいたのでいつものヒガンバナ散策にでかけた。
 花はすっかり萎れていた。花びらは縮れ、濡れ髪が絡まりまとわりつくようなあわれな姿だった。燃え立つような妖艶な姿のあとかたもなかった。
 花茎の足元を見てまたまた驚きだ。
 鮮やかな緑の葉が次々と顔を出しているのである!!
 まさに
 「ハミズハナミズ(葉見ず 花見ず)」
 なのである。
▼何度見てもそのみごとな一年をかけた「戦略」に感動するのである。
 野の草花が枯れはじめるこの時期から葉を出してきて、冬場は光をたっぷり独り占めして栄養をつくる。
つくった栄養を地下の球根(鱗茎)に貯め込む。
 そして他の草花が出現してくる春先には枯れ始める。
 そして、秋のお彼岸近くになってくると、花芽が顔を出し、球根に貯め込んだ栄養を使って花茎をスルスルとのばし開花する。
 
 ナントみごとな「戦略」!! 

▼農耕文化との関わりでヒガンバナの「ふしぎ!?」を追う有園正一郎先生は

◆『ヒガンバナの履歴書』(有園 正一郎著 愛知大学総合郷土研究所ブックレット2 2001.3.31)

のはじめに、ヒガンバナの不思議を九つあげていた。
その九つとは

(一) 秋の彼岸前に突然花茎が伸びて、六輪前後の花が咲く。
(二) 花が咲いている時に葉がない。
(三) 花は咲くが、実がつかない。
(四) みごとな花を咲かせるのに、嫌われる草である。
(五) 開花期以外のヒガンバナの姿が思い浮かばない。
(六) ヒガンバナが生えている水田の畔には他の雑草がそれほど生えない。
(七) 人里だけに自生して、深山では見ない。
(八) 大昔から日本の風土の中で自生してきたと思われるが、ヒガンバナの名が史料に現れるのは近世からである。
(九) 田んぼの畔や屋敷地まわりで見かけるが、田んぼの畔や屋敷地まわりならどこでも生えているというわけではない。
(上記書P7より)

 
 有園先生は続けてこうも言われていた。

 これらの不思議のうち、五つ以上が思い浮かぶ人はよほどの観察者であり、五つ以上答えられる人は奇人の部類である。(上記書P8より)

なんと…(^^ゞポリポリ
▼みごとな花を楽しむのもいいが、

 植物「ヒガンバナ」の「ふしぎ!?」の謎解きは今からが本番である!!

 まずは、ヒガンバナスポットにでかけて「出葉」を観察してみよう。
 そして、萎れた花の子房部を観察してみよう。

 今年も「自然結実」ヒガンバナに出会うことができるだろうか? o(^o^)o ワクワク

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私のヒガンバナ研究はどこまで来たのか?(6) #ヒガンバナ

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「出葉」だ。まちがいない\(^O^)/
 2014年に自然結実した「種子」を手に入れ、2015年から「実生」に挑戦しはじめた実生ヒガンバナの鉢のひとつから今年も「出葉」してきたのだ。それも最初から2枚の葉が確認できた。
 2015年、2016年の出葉でたっぷり栄養貯め込んだので球根(鱗茎)もさぞ大きくなっていることだろう。
 あとの2つの鉢からも「出葉」はあるだろうか?
▼同じことを2016年に回収し、今年の春に「発芽」(発根)に成功した3つの鉢がある。
 こちらの方は、いくら目をこらして見てもまだ「出葉」は確認できなかった。
 はたしてほんとうに「出葉」してくるだろうか?
 楽しみである。o(^o^)o ワクワク
▼ここまでが、私のヒガンバナ研究の現段階である。
 2013年から4年連続しての「自然結実」ヒガンバナ群落を「発見」した。
 それによって、あんなに探し求めていた

 「自然結実」はアタリマエ!! 

 に思えてきた。でも自分だけが納得してもそれで「科学」にならない!!
 「ほんとうだ。探したらあるもんなんだね!!」と多くの人に言ってもらってこそ、「科学」になる。
 昨年は、2人の報告を聞いた。
 
 今年こそ多くの人の報告を聞きたい!!

 開花最盛期の今、群生地の場所を確認しておいて、10月下旬~11月上旬に再び訪ねて欲しい。
 きっと まだ緑を残した花茎が何本が立っているはずだ。
 ぜひ、ぜひ…。

「自然結実ヒガンバナに何が起こっているのか?」
 その謎解きはまだまだはじまったばかりだ。
 作業仮説はいくつか立てみた。
 それを立証することは、現段階の私の知識・技量ではむつかしい。
 環境的にも無理である。
 でもあきらめたくない!! 
 
 できることは具体的事例をいっぱいつくることだ!!

 いつかヒガンバナゲノムがあきらかにされ謎は解明されるかも知れない。
 その日を夢見ながら…。
 
 いったん終りにするが、このあとどんな展開が待ちうけているかわからないので、「つづく」としておく。

(つづく)
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【祝】「日本ヒガンバナ学会」10周年\(^O^)/ #ヒガンバナ

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▼庭のシロバナヒガンバナ株の「走りもの」が咲いた!!
 シロバナヒガンバナと言いながらも色はややクリーム色がかっている。それにしてもやっぱりきれいだ。
 ネットでシロバナヒガンバナのことを話題にしていたら、近くの方から「おすそ分け」していただいたものだ。
 植木鉢のヒガンバナも花茎がのびてきた。こちらの株は東京の野島高彦さんところから「引っ越し」してきたものだ。お互い継続観察しているヒガンバナを交換して、環境がかわれば開花期、出葉期などがかわるだろうかを確かめるために交換した株だ。
 このように私にとってヒガンバナ研究とネットは深い関係にあった。
▼そんなかで、ちょうど10年前の今日(2007/09/23)、ひとつの「学会」を立ち上げた。
それが
Higangakukais

である。
 当時多くの人が利用していたmixiコミュニティのひとつとしてである。

◆「日本ヒガンバナ学会」

▼そのときの呼びかけ文はこうだ!!

-------------------------------------------------------------------------------
「ヒガンバナに興味・関心がある。」という一点だけで共通項をもつみんなで創るコミュニティです。

◆時空を超えて学び合う会(=学会)をみんなで創ろう。
 未来派「学会」に。
「学び合う」楽しさ・喜びをみんなで。 

◆あなたがノックするところがドア(入口)です。
 自分の興味あるところから入ってきてください。
 なければ自分で作ってください。
-------------------------------------------------------------------------------

▼10年経った今も志は不易である。
 おかげで多くの人に参加していただき、私自身多くのことを学ぶことができた。
 なによりうれしかったのは「ヒガンバナ」をネタにあらたなヒューマンネットワークが構築されていくことだった。
 「かたち」は変わるかも知れないが、この未来派「学会」は続いていくだろう。
 この10年間に関わって下さったみなさんに感謝である。
 多謝 <(_ _)>
 
 私のヒガンバナスポットのヒガンバナは赤く燃え立っていた!!

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私のヒガンバナ研究はどこまで来たのか?(5) #ヒガンバナ

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▼種子から育てる実生ヒガンバナに挑戦するとは言っても当時は何も知らなかった。
 いかにいつもの「無手勝流」と言えども少しはヒントが欲しかった。
 ヒガンバナの仲間のキツネノカミソリとコヒガンバナの実生実験が大きな勇気を与えてくれた。
 ふたつとも2倍体であり、アタリマエに「種子」をつくると言われていた。
▼2倍体だからアタリマエと言われても自分で目にするまではすぐには納得できなかった。
 まずはキツネノカミソリからはじめた。
 以前から知っていた群生地に8月の末にでかけてみた。
 確かに花の咲いたあとに子房部が丸くふくらんだ花茎がいくつもあった。大喜びして、その花茎を持ち帰りペットボトルに水を入れた簡易花瓶にさした。いつも観察できるようにそれを玄関に置いておいた。
 やがて完熟し、真っ黒で真ん丸の「種子」を手に入れた。
 それをチャック付きナイロン袋に濡れたティシュとともに入れた。
 なんとこんな簡単な処理をしただけで

 キツネノカミソリの種子が発芽したのだ!!

 アタリマエと言えばアタリマエ!!なにしろ2倍体!!
 でも感動だった。実生ヒガンバナへの光が見えてきた。
 しかし、このときはまだ実生の全貌は見えてはいなかった。「発芽」と思ったのは正確には「発根」であると知るのは後のことだった。
▼もうひとつの2倍体コヒガンバナの実生はさらに感動的なものだった。
 コヒガンバナのことは本などで知っていた。実際にこの目で確かめたく「宇治市植物公園」にでかけて行ったりしていた。
 そんなときうれしいことが起こった。

 2014/10/26 コヒガンバナの種子51個も分けてもらったのだ。

・チャック付きナイロン袋に保存
・2015.04 土ポット、育苗ケース(容器に濡れティシュを敷いただけ)で育てる。
 最終的には49/51が発芽(発根)する。(発芽率97.6%!!)
・2015.05 5月はじめ49個を育苗土に植え替える。土ポットの分はそのままに
・2015.09.11 「出葉」はじまる!!
・最終的に39/49「出葉」する。(79.5%) 種子→「出葉」(39/51 76.5%)

やっぱりほんとうにコヒガンバナは2倍体だ!!

▼コヒガンバナは2016年の秋にも「出葉」してきた。
 そして、2017年の昨日も「出葉」してきていた!!

 2015年の暮れ、私はひとつのプロジェクトを立ち上げた。名づけて

◆「実生コヒガンバナを咲かせよう!!」プロジェクト!!

 
 この実生コヒガンバナは「出葉」を繰り返し、栄養を球根(鱗茎)に貯め込みつづけ何年後かには、花茎をのばしコヒガンバナの花を咲かせるだろう。
 遠大なる実生実験である。
 私ひとりでは花を咲かせるところまで行けるか心許ない。
 このコヒガンバナは元々「おすそ分け」で手に入れたものだ。
 そこで考えたのが、この遠大なる実生実験を、「出葉」したコヒガンバナを「おすそ分け」して、多くの人で挑戦してみてはというこのプロジェクトだ。
 もうすでに何人もの人の手元に行っている。

 今年も「出葉」してきましたか?


(つづく)

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