実生コヒガンバナの植え替えをした!!(2019/02/07) #ヒガンバナ
▼私は久しぶりに見るコンガンバナの姿に驚いた!!
葉はずいぶん長く伸びた3枚になっていた。(19.0㎝、18.0㎝、17.0㎝)
なにより驚いたのは地下にあってずっとみることなかった鱗茎だ!!
ラグビーボールのようなかたちに長細く育っていた。
全長は4~5㎝あった!!
その下に10㎝に達すような根が伸びていた!!
あの一粒の種子が4年近くのあいだにここまで育ったのだ!!
私にはこのアタリマエが不思議でならなかった。
▼私のヒガンバナ研究を語るとき、この「実生コヒガンバナ物語」を語ることははずせなかった。
このコヒガンバナとの出会いがなければ、ここまで実生ヒガンバナにこだわっていなかったにちがいない。
またまた「私のヒガンバナ研究・その後」(『かがく教育研究所 研究紀要(創刊号)』所収)から「実生コヒガンバナ物語」を引用してみる。
3 コヒガンバナの種子の「発芽」「出葉」に挑戦どんな「研究」でも同じスピードで展開していくわけではない。ひとつの「発見」「出会い」で、急激に加速されることがあるのである。
私のヒガンバナ研究においては次の2つのことがそれであった。(1)「自然結実」ヒガンバナ群生地の発見!!(2013.11.13)
(2)大量のコヒガンバナ種子の入手!!(2014.10.26)コヒガンバナは、ふつうに見られる日本のヒガンバナとちがって2倍体(2n=22)だと言われている。従って、「種子」をつくってアタリマエのヒガンバナなのだ。
ほんとうだろうか!?
どうしてもそれを自分で確かめてみたかった。そのためには「種子」が欲しかった!!
ずっと念じておれば叶うものである。
51個ものコヒガンバナの「種子」を友人からゆずってもらったのだ。
さっそく2015年の春、種子から育てる実生実験に取り組んだ。そしたら、ほんとうに次々と「発芽」(発根)して来たのだ。
そして、なんと最終的に49個の種子が「発芽」したのである。発芽率49/51=97.6%。
さらに驚くことがあった。春に発芽したものを土の中に眠らせた。
そして、秋をむかえた。今度は土の中から葉が出てきたのである。
そして、最終的に「出葉」したのは41個あった。出葉率41/49=83.7%!!
51個の種子から「出葉」まで辿り着いたのは41個である。
41/51=80.3% !!ほんとうにコヒガンバナは2倍体だ。このアタリマエがうれしかった!!
気をよくした私は2015年末から面白いプロジェクトをはじめた。
名づけて
◆「実生コヒガンバナを咲かせよう!!」プロジェクト
である。
私一人で育てて行くのでなく、出葉したコヒガンバナを何人かに「おすそ分け」して育ててもらうというプロジェクトだ。
出葉を何年か繰り返し、鱗茎を太らせ、何年か後に花茎をのばし花が咲く日がくることを夢見てのプロジェクトだ。何人かで取り組めば、私ひとりでは無理でも誰かが成功するかも知れない。
その花は、またきっと種子をつくるだろう。
そしたら、また多くの人が「コヒガンバナは2倍体」に納得するだろう。
それは何年先だろう!?
▼前回に実生コヒガンバナを観察し記録を残しているのは、2018/10/10である。
それから4ヶ月!!
実生コヒガンバナはそのときからくらべてもずいぶん成長していた。
元々植木鉢に植え替えていたひとつを加えて17株が成長していた。
葉三枚…3
葉二枚…12
葉一枚…2
もうずっとずっと大きな植木鉢に植え替えたいと思っていた。
しかし、なかなか踏ん切りがつかなかった。
多数植木鉢、置く場所等を考えると、正直煩わしさもあった。(^^ゞポリポリ
▼昨日ついにその決断にいたった。
大きく成長した鱗茎を見ていると、
「なぜもっと早く植え替えをしてやらなかったのだろう!?」と反省するばかりだ。\(__ ) ハンセィ
植え替えた植木鉢、元々の植木鉢を加えて17個ならべてみると圧巻だった!!
はたしてこのなかから、花茎をのばし花を咲かせるコヒガンバナはでてくるだろうか。
それは何年後だろう!?
その花はきっと「種子」をつくるだろう。
そのとき私は心底「コヒガンバナは2倍体」を納得するだろう。
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