2024年・私の「自由研究」は今!!(9) #コヒガンバナ #ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会 #実生ヒガンバナ実験 #自由研究 #大人の自由研究

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コヒガンバナは2倍体だから、「種子」をつくりそれでも殖える!!
 このアタリマエを、私は9年かけてやっと昨年証明した。
 では10年目の今年どんな展開があるのだろう!?

▼一方、日本のふつうのヒガンバナは3倍体だから「種子」をつくらない。
 このアタリマエをなかなか受け入れることができなかった。
 あんなに野を真っ赤に染めるヒガンバナ!!
 あの「花」のなかには「変わりダネ」がいてもいいのでないか!?
 私は「種子」を探しつづけた。
 そして、2013年11月13日 ついに「自然結実」ヒガンバナ群生地をみつけた。
 それ以降、毎年アタリマエのように「種子」をみつけた。
 多い年には
 【2019年】530個
 【2021年】823個 も!!

▼それらの「種子」を使っての実生実験を繰り返しながら、ある仮説を立てた。
 日本のヒガンバナも、かなりの高頻度で「種子」をつくり殖えるのではないか。
 この仮説を立証するためには、多くの事例が必要であった。
 多くの人で取り組むためのWebテキストを作ってみたりした。まだ試案だ!!

◆Webテキスト『ヒガンバナ』(2022版 試案 2022.10.15)

▼事情あって、この「研究」も途中断念しなければならないかと思っていた。
 しかし、うれしいことに 再度継続できる可能性もでてきた!!

 ヒガンバナの「ふしぎ!?」はまだまだ終わらない。
 今年の猛暑は、ヒガンバナ開花時期にどう影響するだろう。
 実生コヒガンバナは、いくつ咲くだろう!?

(つづく)

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2024年・私の「自由研究」は今!!(8) #ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会 #実生ヒガンバナ実験 #自由研究 #大人の自由研究

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▼それはきわめて単純な「ふしぎ!?」からはじまった。
 秋のお彼岸が近づくと、田の畦、川の土手などで今までなにもみられなかったところに花茎がスルスルとのびてきた!!
 あれ、葉は!?
 このエネルギーはどこから!?
 と思っているあいだに、野を真っ赤な松明の行列にしてしまった。
 ヒガンバナ、曼珠沙華!!
 ずっと身近にありながら、なんと「ふしぎ!?」な植物だろう。

▼その「ふしぎ!?」を一度まとめたこともあった。

◆ 『人の暮らしに密着するヒガンバナ』
(会報「自然保護」2011年3・4月号/発行:日本自然保護協会)

▼自分ひとりでその「ふしぎ!?」を追うのではなく、多くの人と情報を共有しながら研究を楽しみたかった!!
 そこで、「学会」までたちあげてしまった。

●Facebook版「日本ヒガンバナ学会」


▼「自由研究」の名に値する取り組みがはじまったのはその後であった。
 その後の展開をまとめたこともある。
 なんと言っても、特筆しておくべきは「自然結実」ヒガンバナの種子の「発見」と、
 その「種子」から育てる「実生ヒガンバナ実験」だ。

◆私のヒガンバナ研究・その後

(つづく)

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2024年・私の「自由研究」は今!!(7) #磁石石 #雷の化石 #電流と磁界 #自由研究 #大人の自由研究

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▼「ふしぎ!?」はどこから生まれるか。
 私の場合、授業なかでということも多かった。

◆【電流と磁界】実践DB

▼「電流」と「磁界」の不思議な関係!?
 そんな授業のなかから、「磁石石」の「ふしぎ!?」は生まれた。

●科学読み物「カミナリの化石!?「磁石石」」

▼この「ふしぎ!?」に夢中になりました。
 私の思い出深い「自由研究」ネタとなりました。
 方位磁針を持って、「雄島」等を訪ねたこともありました。
 多くの人に教えてもらいながら「磁石石」を追いつづけました。

 しかし、ずっと気になっていることがありました。
 その「ふしぎ!?」のはじまりとなった「高山」に、私自身がまだ出かけていなかったのです。
 近いうちにぜひとも実現したいと思っています。

▼またあらたな「ふしぎ!?」が生まれ、あらたな教材(<科学読み物>)づくりにツナガルといいな。

 ときに私の「自由研究」は、楽しい「教材研究」でもあるのです!!

(つづく)

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2024年・私の「自由研究」は今!!(6) #丹生の研究 #朱 #水銀 #自由研究 #大人の自由研究

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▼「自由研究」でもっとも肝要なことは
 私の「ふしぎ!?」を置き去りにしないこと!!
 だと思っていた。
 
 どうしても置き去りにできない私の「ふしぎ!?」がいくつかあった。
 「丹生」はそのうちのひとつだった。
 
◆「丹生」を追う

▼この「ふしぎ!?」のはじまりは古かった。
 今から38年前(1986年)の、生徒の夏休みの「自由研究」にはじまる。
 当時勤務していた学校の校区に「仁豊野」という地名のところがある。その地名は「二(丹)+フ(生)+ノ(野)」に由来するというのがその自由研究の主旨だった。郷土研究家に聞き取りをして、それをまとめたものらしかった。
 「丹」が生まれる地だというのである。
 丹とは硫化水銀=朱である。

 私は、面白いと思った!!
 同時に「ふしぎ!?」が生まれた!!

 自分でも確かめたくなってきた。それ以来「丹生」を追うことをはじめたのである。

▼「ふしぎ!?」は次々とあらたな「ふしぎ!?」を生んだ。
 最初は想像もしていなかったような展開を見せることになった。
 ネットの世界が、おおいに助けになった。
 そして2018年12月末に「これから」として3つの項目をあげていた。
 今また再掲する。
 
(1) Webページ『「丹生」を追う』の充実を図る。
 まずはすぐさま可能なことからはじめてみよう。
・参考文献等の紹介
・参考になりそうなページのリンク集
・関連施設、研究機関等の一覧

(2) 『「丹生」を追う』旅に出たい!!
(a) 奈良・桜井市、宇陀市
(b) 伊勢
(c) 大分・宇佐
(d) 全国各地の丹生神社・丹生の地名が残るところ
(e) 全国の水銀鉱山跡
等々
 あげればきりがなく候補地が出てくる。
 これまでに行った場所も、繰り返し訪れてみたい!!
 ゆっくり ゆっきり 急ごう!!

(3) 「水銀(Hg)文化」を追跡する!!
 先の『邪馬台国は「朱の王国」だった』(文春新書 蒲池明弘著)に、蒲池氏はたいへん興味深いことを書いていて( ゜o゜)ハッとさせられた。

高校の化学の授業で習った元素の周期表では、水銀は80という原子番号を与えられ、79番の金のすぐ右に置かれています。水銀と金が隣り合っていることに“世界の秘密”めいたものを感じてしまいます。(同書 p174より)

▼と書いてはや6年以上がたとうとしています。
 コロナ禍などの事情もあり、これ以降ほとんど動けていないです。
 でも、けっしてその「ふしぎ!?」を置き去りにしてしまったわけではありません。

 可能なことから、ゆっくり ゆっくり汲み尽くそう!!
 次はどんな「ふしぎ!?」が待っているのだろう!!

(つづく)

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2024年・私の「自由研究」は今!!(5) #雲見 #大気の物理学 #Webテキスト #自由研究 #大人の自由研究

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たしかにこの後はげしく雨が降り始めた!!

 「雲見」は私の究極の道楽であった。
 これほど簡単で有益な自然観察はなかった。
 見えるはずのない大気の動くが見えてくるのだった。
 「上がるとザアザア」はほんとうだったのだ。
▼「雲見」は道楽であると同時に、永遠の私の「自由研究」ネタでもあった。
 この楽しみを共有するためのWebテキスト試案までつくっていた。

◆Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』

▼Webテキスト試案はそれだけにとどまらなかった。
 試案の作成そのものが、「自由研究」のテーマにもなった。

●Webテキスト試案「アメダス」(PDF版)
●Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)
●Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」
●Webテキストミニ試案「ウィンドプロファイラ(風の横顔)」

▼Webテキスト『天気の変化』の試みの醍醐味は、このあとの展開にあると思っている。
 しかし、残念ながら次なる展開はまだはじまっていなかった。
 さあ、どうしよう!?

 実はここからが、ほんとうの「自由研究」なのかも知れない。

(つづく)

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2024年・私の「自由研究」は今!!(4) #クモ学 #自由研究 #大人の自由研究

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▼ナガコガネグモ!!
 8月になって登場するクモがかわってきた。
 コガネグモは今年は11号まで見ていた。それ以降すっかりご無沙汰である。
 変わって登場してきたナガコガネグモの飾り(隠れ帯)は、縦一直線だった。
 じっと見ていると、奇妙な動きをした。
 脚の屈伸運動をした!! 
 なんだろう威嚇 それとも!?

▼クモたちの観察をしていると、次々とその「ふしぎ!?」が生まれてくるのだった。
 これもまた、現在進行中の私の「自由研究」ネタのひとつだった。

●「クモ学」の研究 ~クモはすごいぞ!!~

▼とは言っても、昔から興味があったわけではなかった。
 はじまりは2013年の夏だった。
 今も最高に「ふしぎ!?」なのは、こんなに不思議で面白い生きものとごく身近に一緒に暮らしていたことに気づかなかったことだ!!
 「ふしぎ!?」だ!!

◆「クモ学」のすすめ


▼「クモ学」研究のいいところはいっぱいある。
・身近にいっしょに暮らしている。
・その気になれば、すぐに出会うことができる。
・ネット(網)で待機していることが多い。ダカラ観察しやすい!!
・わかっているつもりになっているだけで、「ふしぎ!?」がいっぱい!!
・糸ワザの数々 ~クモはすごいぞ!!~

 さて、「これから」は、クモたちに訊いてみよう!!

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2024年・私の「自由研究」は今!!(3) #コウガイビル #Webテキスト #自由研究 #大人の自由研究

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生きている!!
 
 まちがいない。73号コウガイビルはエサなしで、2ヶ月間生きのびたことになる!!
 エサなしで!!
 確かに一ヶ月前にくらべると身体はやせ細っているようにも見える。

▼これもまた私が長いあいだ追い続ける「自由研究」ネタのひとつであった。


◆「コウガイビル」を追う


▼具体的な研究テーマは次のようにしていた。

●「コウガイビル」の研究 ~Webテキスト試案「コウガイビル」の作成~

▼そう具体的な研究目標として、Webテキスト試案をめざしていた。
 水生プラナリアは人気者で、すでに教材としての「市民権」を手に入れていた。
 一方、陸生プラナリア=コウガイビルは、キモイだけの生きもの!?
 それはちがう!!
 Webテキストの試みで、コウガイビルの「ふしぎ!?」を共有したい。
 この超「ふしぎ!?」を置き去りにすることはできない。

(つづく)

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2024年・私の「自由研究」は今!!(2) #動く大地 #燐寸一本化学の元 #自由研究 #大人の自由研究

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▼昨年夏の時点での、私の「自由研究」のリストアップしたもの再びあげてみる。

●大賀ハス「あこがれの4日間」開閉システムの研究
●自然結実ヒガンバナの実生実験の研究
●「コウガイビル」の研究 ~Webテキスト試案「コウガイビル」の作成~
●Webテキスト『天気の変化』試案の研究
●「クモ学」の研究 ~クモはすごいぞ!!~
●「丹生」の研究
●「マッチ一本 化学の元」の研究
等など

 一年経っても、「現在地」はあまり変わっていないのに驚いてしまう。
 「ふしぎ!?」はまだまだ続いている。

▼最近はじめて、付け加えて置きたい研究がある。
 「動く大地」を科学する ではじめた

●「動く大地」の研究

 デアル。


▼さて、次の展開は!?
 と自分でも楽しみしている研究が次だ。


◆「燐寸(マッチ)一本化学の元」の研究


▼この研究で、今、ぜひとも置き去りにしたくない2つの「ふしぎ!?」があった。

(1)ファラデーは「ロウソク」にどのようにして火をつけたのか!?

(2)理科教材として「燐寸(マッチ)」使用の現況と課題
 ・今、理科室からマッチが消えようとしているのだろうか!?
 ・マッチでなければできない実験は!?
 ・すぐれもの教材としての「マッチ」とは!?
 ・「燐寸(マッチ)一本 化学の元」(「簡単」「便利」「安全」の歴史)

(つづく)

 

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2024年・私の「自由研究」は今!!(1) #実生コヒガンバナ #実生ヒガンバナ実験 #自由研究

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▼確かに実生コヒガンバナの球根(鱗茎)だ。
 第二世代のコヒガンバナの種子を春に蒔き、発芽発根しそののちに土のなかに潜っているはずだった。
 それが今、見える状態にあったのだ。
 まだ、発芽発根したばかりのものもあった。
 秋のはじまりには「出葉」してくるだろうか。
 それを8~9年繰り返し花を咲かせるだろうか!?

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▼なんとも気の長い実生コヒガンバナ実験だった。
 これは長年私の取り組んでいる「自由研究」=ヒガンバナ研究の一環であった。

◆【ヒガンバナ情報2024】

 このヒガンバナ研究をはじめとして、今も進行中の「自由研究」がいくつかあった。
 ずいぶん長い間放置したままのものもある。
 それらの「今」を報告しておきたい。

▼その前に、生徒たちのお気に入り「自由研究」参考サイトをめぐって
 今どきの「自由研究」を学んでみたい。

● シゼコン(自然科学観察コンクール OLYMPUS)

● 日本学生科学賞(公式サイト)

● 高校生科学技術チャレンジ

● 科学自由研究.info 
 
● 理科自由研究データベース (お茶の水女子大学・サイエンス&エデュケーションセンター)

▼年々「自由研究」のさまが変わってきているのがよくわかる。
 どんどん進化してきている!!
 しかし、変わらないこともある。
 ここでもやはり不易流行だ!!

 私の「自由研究」にとっては、とても参考になる。
 もうそろそろ「かたち」にすることを考えていきたい。

 「発表」することを意識しながら進めたい!!

(つづく) 

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2023年・夏の「自由研究」考(8) #理科の自由研究 #私の自由研究 #大気の物理学実験室 #雲見 #防災減災 #雲見の連帯

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夏休み「自由研究」ネタの定番中の定番は「空」にある!!

 雲底が妙にそろっているように見えた。
 なぜだろう!?
 「雲見」の方角を少しかえるだけで、まったくちがった雲が…
 「10種雲形」で言うとなんだろう!?
 あの雲のいる高さはどのくらいだろう!?
 このあと、天気はどう変化するのだろう!?
 私たちの暮らす「大気の物理学実験室」は「ふしぎ!?」でいっぱいだ!!

◆Web テキスト試案 『「雲見」を楽しもう!!』

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▼このほかに4つのWebテキスト試案をつくっていた。

・Webテキスト試案「アメダス」(PDF版)
・Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)
・Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」
・Webテキストミニ試案「ウィンドプロファイラ(風の横顔)」

 つくったときは夢中だった!!
 ほんとうならば授業実践で、「試案」の検討したいところであるが、そんな機会もないままここまできていた。
 夏の「自由研究」の機会に触れられる機会が少しでもあるといいな!!

▼最近のTVの「天気予報」番組をみていると、いろんな「防災・減災」アプリやサイトにふれられることが多い。
 それらを参考にしながら、自分の暮らす地域にフィットした「防災・減災」常備プロクラムをつくろう。
 それも、りっぱな「自由研究」だ!!

◆自分の暮らす地域の「防災・減災」常備プロクラムをつくろう!!

▼「空」はツナガッテイル!!
 他の地域の「雲見」情報を交換・共有することも楽しいだろうな。
 「自由研究」の共同研究など言うのも面白そうだ!!
 「雲見」の連帯だ !!

 旅に出るときは旅先の「アメダス」の場所をチェックしておこう!!

(つづく)


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