「子規庵」のヘチマにネットを張った!!(2019/07/08)

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二度目の「子規庵」訪問は2019/05/17だった。
 そこで私は、5粒のヘチマの種子を「おすそ分け」してもらった。
 ダメ元覚悟でその種子を2019/05/30に蒔いてみた。
▼なんとそのうち4粒が発芽した。
 あれよあれよという間に発芽したヘチマは成長していった。
 大きな植木鉢に植え替え、コンクリートの壁沿いに4鉢をならべた。
 つるが巻きつくことを想定して棒も立てかけた。
 しかし、ヘチマは想定外の展開を見せてくれた。
 棒など無視して、垂直のコンクリートの壁をよじ登りはじめたのだ!!
 (゜o゜)ゲッ!!
 どういうことだろう!?
 コンクリートの壁にあいた小さな穴!!
 そこにらせん状ひげの先を突っ込んでみごとなクライミングをはじめてしまったのである。
▼はやくネットを張って、「子規庵」のりっぱなヘチマ棚に及ばないまでも活動の場をつくってやりたかった。
 昨日やっとそれができた!!
 それにしても、この植物のドラスティクな展開を見ていて思った。
 植物も生きている!!
 はほんとうだ。
 さらには、もう35~36年以上前の
●「つる植物」は「ずる植物」の授業
 をも思い出した。
▼こうして考えてみると、自然界には「自由研究」ネタなんてゴロゴロころがっている。
 そんな気がしてくるのである。
 今いちど、「アカソナキヤ」と唱えてみよう!!
ア タリマエ を当たり前として流さずに
カ ンガエテミルト けっこう「ふしぎ!?」なことはいっぱいある。 
ソ ウイエバ そのこと教科書に、本に、Webにあったような。
ナ ントナク でいい。その「ふしぎ!?」に予想をたててみよう。
キ ットコウナルハズ の私の仮説をたててみよう。
ヤ ッパリ そうだったか!!となれば、これは大発見だ。

 「糸瓜忌」に間に合うようにひとつでもヘチマの実ができるかな!?o(^o^)o ワクワク

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2019年・今年の私の「自由研究」は!?(5) #自由研究

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▼今年13番目に出会った13号コガネグモは、これまでの場所から少し離れたところだった。
 小さな溝から小川に流れ出るところだった。
 これまでにくらべるとずいぶん広い空間に出てきていた。それにともなって張っているネットも大きい!!
 狩りもよりダイナミックにということだろう。
 現在観察継続中は9号、11号、12号、そしてこの13号コガネグモだ。
 コガネグモの世界もあらたなステージにシフトしたようだ。
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▼今年の私の「自由研究」の総合テーマは、ふたつある。ひとつは
●「動きながら」(旅をしながら)
 もうひとつは、
●「より身近に」
である。
 その「より身近に」の典型的な例として、2013年の夏からはじめたシロウト「クモ学」がある。
 そのページのはじめにこう書いた。

 最大の「ふしぎ!?」は最も身近にある!!

 「クモ学」に出会っての最初の実感であった。私の環境が急変したわけではなかった。
 ずっとずっとこんな凄いクモたちと一緒に暮らしてきていたのに…。
 今では、どうしてこれに気づかなかったのだろう!?最大の不思議である!!
▼「身近な」と言えば、大賀ハス観察池もこの11年間身近にあった。
 12年目の夏、これまでで最大のピンチを迎えていた。
 ヘタに肥料を与えすぎたのか、枯れてしまうところだった。アドバイスもらってなんとかこのピンチを脱した。
 蓮根の植え替えをして14週目の昨日は、立葉が次々と立ちだした!!
 ところが次なる大ピンチがやってきた。アブラムシだ!!
 せっかくの立葉が真っ黒になってしまうほどだ。
 はたして、今年は「あこがれの4日間」に行きつけるだろうか。
 ピンチは「研究」最大のチャンス!! となるだろうか?
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▼「身近な」庭から今年はじめて発見したコウガイビルの卵、卵から出てきた赤ちゃんたちの今後の展開は!?
 これもまた、今年の「自由研究」の大きな課題だった。

 まずは、記憶せずに「記録」しよう!!
 
(つづく)
 

 
 

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2019年・今年の私の「自由研究」は!?(4) #自由研究

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▼子規庵のヘチマの鉢は4つともすくすくと成長していた!!
 一ヶ月前はあんな小さな種だったのに信じられない展開である。
 アタリマエと言えばアタリマエ!!
 でもやっぱり考えてみると「ふしぎ!?」だ!!
 こんなときは、やっぱりあの「アカソナキヤ方式」だ!!
 ところでヘチマのつるって右巻! ?左巻!?
 そもそも決まっているのかな ?(゜_。)?(。_゜)?
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▼私には長いあいだ追い続けてきた「ふしぎ!?」がいくつかあった。
 置き去りにしてしまうわけにはいかない!!
 動くことによってのみ次なる展望が見えてくる「「ふしぎ!?」研究だ!!
 この夏、可能なかぎり動いて挑戦してみようと思う。
 ひとつ目は

◆「燐寸(マッチ)一本 化学の元!!」研究

である。すでに「これまで」も「これから」もまとめていた。
 あとは動くのみだった!!
▼二つ目も長いあいだの研究の歴史があった。
 そこにはライフワークとも言える遠大なるテーマもあった。

◆「「丹生」を追う」研究 

 こちらもまた「これまで」と「これから」を整理していた。
 こちらも次なる展望は、動くことによってのみ切り拓かれると思っていた。
▼最後にもうひとつだ!!
 こちらの方は、「研究」先行というよりなつかしい旅の再現だ。
 今から33年前の旅だ!!

●紅花を追って (1)「山形・最上」編
●紅花を追って (2)「京都」編
 
できれば33年前と同じコースを辿りながら、新発見はあるのだろうか!?
自分の目で確かめてみたいのだ!!

(つづく)

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2019年・今年の私の「自由研究」は!?(3) #自由研究

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▼「1.2.3…13.14…」
 「あっ開いた!!」と思ったらすぐ閉じてしまった!!
 失敗だ!!
 ハグロトンボがとまっている。しばらく時間がたつと翅をしゃくるように開いた!!
 でもそれはほんとうに瞬間だった。その瞬間を画像におさめたくてまたカウントはじめた。
 「1.2.3…」どうも周期的であるようだし、そうでもないような。?(゜_。)?(。_゜)?
 ところでハグロトンボは何をしているのだろう!?
 ずっと置き去りにされた私の「ふしぎ!?」のひとつだった。
私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらきを提案していた。
 そのとき生徒たちにも、このときの私の「ふしぎ!?」とツナガル「自由研究」を推奨していた。
 一般的な「ふしぎ!?」からテーマを探すのでなく、徹底的に私の「ふしぎ!?」にこだわって欲しかった。
 等身大の「ふしぎ!?」研究は面白い!!
 謎解きが完全に終わらなくても、研究の醍醐味を味わうことができる。
 そして、それは一生の「宝もの」となる。
 そのことは、私自身の「自由研究」についても言えた。
▼今年はぜひとも射程に入れて取り組みたいことがある。

 「研究」成果をWeb上に発表することをはじめから想定する!!

と言うことだ。まずは個人のHPで発表・公開することからはじめたい。
 そこから発展してよりpublicな場を創設したい。

◆大人の「自由研究」発表・公開の場を創設する!!

 あまり言い過ぎるとポンコツの法螺話になってしまうので…(^^ゞポリポリ
▼私自身の等身大の「ふしぎ!?」に話をもどす。
 これを最初から話をすると、まるで作り話のようだと疑われてしまうので少し遠慮した。
 でも事実であるので、「記録」しておく。
 41号コウガイビルが消えたことを報告したその日、昼ごろまたしても妻が叫んでいた。
 「また、あのキモチワルイあれが…」と小石にのせてそれを運んできてくれた。
 人生44番目に出会った44号コウガイビルだ!!
 小さい!! それにしても私の家の庭だけにこんなにいるとは考えにくかった。
 「コウガイビル」の「ふしぎ!?」を追っても10年を越えた。
 ここらで一度、これまでにわかったことまとめておきたいものだ。

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 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから13週目だった。
 やっと、ついに立葉が立ってきた。
 例年であれば花芽が顔を出してきた頃なのに…。一ヶ月近く遅れているのだろうか!?
 今年もほんとうに「あこがれの4日間」はやってくるだろうか。

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(つづく)


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2019年・今年の私の「自由研究」は!?(2) #自由研究

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▼昨年の秋に「自然結実」したヒガンバナの種子34個を使って実生実験をしていた。
 今のところ発芽・発根したのは3個あった。安富で採集した2つはすでに植木鉢に植え替えていた。
 残る一つは福崎から採集した分だった。土ポットのなかで成長を続けていた。
 他の種子には今のところ変化はない。しかし、まだ完全にはあきらめきれなかった!!

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 一昨日、この実生ヒガンバナについてうれしい問い合せがあった。
 現役高校生がTwitterで、「はじめまして。私は高校で、彼岸花について研究したいと考えている者です。インターネットで調べていたところ、楠田さんが彼岸花に詳しいと知りました。ぜひ様々なことを教えて頂きたいです。」と連絡をもらった。
 また「まず疑問なのですが、楠田さんはヒガンバナを球根ではなく、種から育てられているのですか?」とこの実生ヒガンバナにも興味をもってもらったようだ。今後、一緒に「ふしぎ!?」を追いかける仲間が増えたかと思うとうれしいかぎりだ!!

▼もう21年も前にも「これからの自由研究」について次のようなことを書いていた。

◆お勧めスポットとこれからの「自由研究」(98.7)

 インターネットが学校現場に普及しはじめたころに、これからの「自由研究」について考察したものである。
 お勧めスポットとして紹介したものはすべてリンクぎれである。
 21年経ってインターネット環境もずいぶん変わった。
▼今なお有効なものはないかと読み返してみた。
 「これから」に4つの提言をしていた!!

(1) 研究の成果をデジタル処理をしていく。
(2) インタラクティブな研究の可能性を追求する。
(3) 遠隔地との共同研究を実現する。
(4) Webページ上に研究発表(情報発信)をしていく。

 今から考えてみるとアタリマエのことばかりである。
 もうすでに取り組みが進んでいることもある!!
 21年前ならハードルが高かったことも、今なら誰でもその気になれば簡単に実現可能だ!!
 やや自画自讃気味に言おう。
 4つの提言は「これから」も有効である!!
▼今年の「自由研究」の最大テーマは
私自身の「自由研究」のこだわり!!
である。4つの提言についても、ひとつひとつ実践してみたい。
まずは
(1) 研究の成果をデジタル処理をしていく。
観察したものを画像で「記録」していこう。
「記憶」せずに「記録」しよう!!
(つづく)
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2019年・今年の私の「自由研究」は!?(1) #自由研究

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▼あれっ!?こんなところに!!
今年10番目に出会った10号コガネグモは、とんでもないところに出現した。
これまでのコガネグモとちがって草むらのなかではなかった。
そこから少し離れた橋の欄干のところだった。
なんでまたこんなところに ?(゜_。)?(。_゜)?
まさかロープの黄色と黒の縞模様が、自らの体の模様と近いから!?
そんなばかなことないか (^^ゞポリポリ
ところでクモの目は世界をどのように見ているのだろう!?
 またあらたな「ふしぎ!?」が生まれたのだった。
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▼この時期が来ると、毎年ワクワクドキドキの胸騒ぎがはじまるのである。
 言わば一種の「職業病」だろうか。
 そう、「自由研究」の季節がやってきたのだ!!
 ずいぶん長く新・「自由研究」のすすめ試論を展開したりして、「自由研究」のことを考えてきていた。
 今年は、ひとつ徹底して私自身の「自由研究」にこだわってみようと思う。
▼試論を展開するなかで、面白いことを提唱していた。
 「アカソナキヤ方式」の提唱デアル!!
◆アカソナキヤ方式
 タリマエ を当たり前として流さずに
 ンガエテミルト けっこう「ふしぎ!?」なことはいっぱいある。 
 ウイエバ そのこと教科書に、本に、Webにあったような。
 ントクナク でいい。その「ふしぎ!?」に予想をたててみよう。
 ットコウナルハズ の私の仮説をたててみよう。
 ッパリ そうだったか!!となれば、これは大発見だ。

▼今年の私自身の「自由研究」にも「アカソナキヤ方式」をあてはめてみよう。
 まず最初にくるのはテーマ選びだ。
 10号コガネグモの「ふしぎ!?」を出発点として、シロウト「クモ学」も有力なテーマになりそうだ。
 子規庵のヘチマ、三枚目の葉は勢いがあった。どう展開していくのだろう!? この観察日誌もりっぱなテーマになるかもしれない。
 夕方、少し高い所から「我がふるさと」を一望した。
 「我がふるさと」の動く大地の物語もテーマの候補だ。
 その上の「雲見」も
 「雲見」とflightradar24も
 考えればいろいろ出てきそうだ。
 テーマ選びをしばし楽しんでみよう。
(つづく) 
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牧野富太郎の『赭鞭一撻』を読む。(3)

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▼あれっ!?
 今年はじめて出会ったコガネグモ1号の近くに、もう一匹のクモが!?いや獲物だろうか!?
 近づいてじっくり見るとちがっていた。脚の模様の跡からもわかった!!
 脱皮したのだ!!
 クモは昆虫のように変態をしない。出のうしてきて、団居(まどい)をしているときからクモの姿をしたクモの赤ちゃんだ。
 脱皮を繰りかえしながら成長していくのだった。
 1号くんもこれでひとまわり大きくなったのかな。
 さあ、いつまでつき合ってくれるかな!?
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▼牧野富太郎の『赭鞭一撻』を最後まで続けよう。

〇跋渉ノ労ヲ厭フ勿レ
峻嶺岡陵ハ其攀登ニ飽カズ洋海川河ハ其渡渉ヲ厭ハズ深ク森林ニ入リ軽ク巌角ヲ攀(よ)ヂ沼沢砂場ニ逍遥シ荒原田野ニ徘徊スルハ是レ此学ニ従事スルモノヽ大ニ忽(ゆるがせ)ニス可ラザル所ニシテ当ニ務テ之ヲ行フベキナリ其之ヲ為ス所以ハ則チ新花ヲ発見シ土産ヲ知リ植物固有ノ性ト其如何ノ処ニ生ズルカヲ知ルニ足レバナリ

○植物園ヲ有スルヲ要ス
遠地ノ産ヲ致シ稀有ノ草木ヲ輸スルトキハ皆之ヲ園ニ栽(うえ)テ之ヲ験スベキナリ又賞玩ノ草木ニ至テハ随在之ヲ自生スルモノニ非ズ故ヲ以テ之ヲ園ニ培養セザルヲ得ズ又山地沼沢等ノ草木ヲ栽蒔(さいじ)シテ他日ノ考ニ備フルハ大ニ便ヲ得ル有ルナリ故ニ植物学ヲ修スルノ輩ハ其延袤(えんぼう)ノ大小ヲ問ハズ当ニ一ノ植物園ヲ設置スルヲ以テ切要トスベシ既ニ園ヲ設クレバ則チ磁盆鋤鍬(じょしょう)ノ類ヨリシテ園ニ俟(ま)ツノ物ハ一切予置スルハ更ニ論ヲ俟ザルナリ

○博ク交ヲ同志ニ結ブ可シ
道路ノ遠近ヲ問ハズ山河ノ沮遮ヲ論ゼズ我ト志ヲ同クスルモノアレバ年齢ノ我ニ上下スルニ論ナク皆悉ク之ト交ヲ訂シ長ヲ補ヒ互ニ其有スル所ヲ交換スレバ其益タル少小ニ非ズシテ亦一方ニ偏スルノ病ヲ防グニ足リ兼テ博覧ノ君子タルコトヲ得ベシ

○邇言ヲ察スルヲ要ス
農夫野人樵人漁夫婦女小児ノ言考証ニ供スベキモノ甚ダ多シ則チ名ヲ呼ビ功用ヲ称シ能毒ヲ弁ズルガ如キ皆其言フ所ヲ記シ収ムベシ他日其功ヲ見ズンバアラザルナリ故ニ邇言(じげん)取ルニ足ラズト云ガ如キニ至テハ我ノ大ニ快シトセザル所ナリ

○書ヲ家トセズシテ友トスベシ
書ハ以テ読マザル可ラズ書ヲ読マザル者ハ一モ通ズル所ナキ也雖然其説ク所必ズシモ正トスルニ足ラザルナリ正未ダ以テ知ル可ラズ誤未ダ以テ知ル可ラザルノ説ヲ信ジテ以テ悉ク己ノ心ニ得タリト為シ独(た)ダ一ニ書ヲ是レ信ジテ之ヲ心ニ考ヘザレバ則点一ニ帰スルナク貿貿乎トシテ霧中ニ在リ遂ニ植学ヲ修ムル所以ノ旨ニ反シテ其書ノ駆役スル所トナリ其身ヲ終テ後世ニ益スルナシ是レ書ヲ以テ我ノ家屋ト為スノ弊タルノミ如此(かくのごと)クナラザル者ハ之ヲ心ニ考ヘ心ニ徴シテ書ニ参シ必シモ書ノ所説ヲ以テ正確ニシテ従フベキト為サズ反覆討尋其正ヲ得テ以テ時ニ或ハ書説ニ与シ時ニ或ハ心ニ従フ故ヲ以テ正ハ愈(いよい)ヨ正ニ誤ハ益(ますます)遠カル正ナレバ之ヲ発揚シテ著ナラシメ誤ナレバ之ヲ擯(しりぞけ)
テ隠ナラシム故ニ身ヲ終ルト雖ドモ後世ニ益アリ是レ書ヲ以テ家屋ト為せズシテ書ヲ友トナスノ益ニシテ又植学ヲ修ムルノ主旨ハ則チ何ニ在ルナリ

○造物主アルヲ信ズル毋(なか)レ
造物主アルヲ信ズルノ徒ハ真理ノ有ル所ヲ窺フ能ハザルモノアリ是レ其理隠テ顕レザルモノアレバ其理タル不可思議ナルモノトシ皆之ヲ神明作為ノ説ニ附会シテ敢テ其理ヲ討セザレバナリ故ニ物ノ用ヲ弁ズルコトハ外ニ明ナリト雖ドモ心常ニ壅塞ようそく丕閉(ひへい)シテ理内ニ暗シ如此ノ徒ハ我植学ノ域内ニ在テ大ニ恥ヅベキ者ナラズヤ是レ之ヲ強求スレバ必ズ得ルコトアルモ我ノ理ノ通ゼザル処アレバ皆之ヲ神明ノ秘蘊ニ托シテ我ノ不明不通ヲ覆掩修飾スレバナリ

▼これまでと同様、今回も『赭鞭一撻ノート』から現代語訳の一部を引用させてもらおう。

十. 跋渉(ばっしょう)の労を厭ふなかれ
ー方々の山野を歩きまわる努力を嫌がるな

十一. 植物園を有するを要す
ー植物園が必要である

十二. 博く交を同士に結ぶ可(べ)し
ー多くの同好者と友達になりなさい

十三. 迩言(じげん)を察するを要す
ー一般の人が使う名前や呼び名から推測することも必要である

十四. 書を家とせずして、友とすべし
ー本に書かれていると安心せずに、本を対等の立場の友と思いなさい

十五. 造物主あるを信ずるなかれ
ー神を信じてはいけない

▼今回もやっぱり納得することばかりだ!!
 二十歳前の少年(どう考えても青年)がこんなことを書いたのだろうか!?
 やっぱり牧野富太郎は知の巨人だ。
 どれも納得し、学ぶことばかりだが 特に次の三ついたく同感し感動するのである。

十一. 植物園を有するを要す
ー植物園が必要である
 大がかりな「植物園」とは限らない。
 身近にあって、自分の手で育ててみてはじめて「発見」することも多々あるのである。
 私にとって大賀ハス然り、実生ヒガンバナ然りなのである。
 先日、子規庵のヘチマ 発芽した4つを、大きな植木鉢に植え替えた。
 はたしてどこまで…
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 「植物園」にかぎらない!!毎日の散策コースは「クモ観察園」でもあった。
 少しだけ見方を変えたら、まわりは全て「自然観察園」だ!!

十二. 博く交を同士に結ぶ可(べ)し
ー多くの同好者と友達になりなさい

 これは日々実感しているところである。
 牧野富太郎のつくり出したヒューマンネットワークを知ればこのコトバがよりいっそう説得力を持ってくる。

十三. 迩言(じげん)を察するを要す
ー一般の人が使う名前や呼び名から推測することも必要である

 ここにこそ、生涯熱く学び続けた牧野富太郎の「原点」を見る思いだ。
 
 シロウト「研究」、私の「自由研究」の方向が見えなくなったら、またこの『赭鞭一撻』を読んでみよう!!


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牧野富太郎の『赭鞭一撻』を読む。(2)

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▼昨日(2019/06/13)、朝から日射しがきびしかった。
 でもやっぱり、やつらはその場所に居てくれた!!
 だから「クモ学」は大好きだ!!なんでもゆっくりな私にはこれがアリガタイ!!
 それにしても、紫外線対策どうしているのかな!?
 今年も出会ったコガネグモ!!出会った順番に号数をつけていた。
 昨日の段階で、9号にまでなっていた。そのうち3号だけ行方不明になったが、あと8匹は継続観察中だ!!
 8号はより家に近づいてきた。どうやら狩りを追え、獲物を捕獲しているようだ。
 2号は、少し場所を移動してネットを張り替えたようだ。
 家の庭とよんでもいいような場所に9号が出現していた。
 どのコガネグモも「X」字の隠れ帯がはっきりしてきたように思えた。
 どうして  ?(゜_。)?(。_゜)?
 そうだ隠れ帯の「ふしぎ!?」も完全には解決していなかった。
 
 シロウト「クモ学」研究はまだまだ続くのだった。
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▼このようにシロウト研究をすすめるときにも「赭鞭一撻」は、けっこう役に立ちそうだ。
 引用をつづけよう。

○書籍ノ博覧ヲ要ス
書籍ハ植物記載〔所載ノ意ナリ〕ノ書ニシテ仮令(たと)ヒ鶏肋ノ観ヲ為スモノト雖ドモ悉ク之ヲ渉猟閲読スルヲ要ス故ニ植学ヲ以テ鳴ラント欲スルモノハ財ヲ吝(おし)ム者ノ能ク為ス所ニアラザルナリ

○植学ニ関係スル学科ハ皆学ブヲ要ス
曰ク物理学曰ク化学曰ク動物学曰ク地理学曰ク天文学曰ク解剖学曰ク農学曰ク画学是皆関係ヲ植物学ニ有ス数学文章学ハ更ニ論ヲ俟(また)ザルナリ

○洋書ヲ講ズルヲ要ス
其堂ニ造ラント欲シ其※ししむらヲ啖(くら)ハント欲スル者ハ当(まさ)ニ洋籍ヲ不講ニ置ク可カラザルナリ是レ洋籍ノ結構所説ハ精詳微密ニシテ遠ク和漢ノ書ニ絶聳スレバナリ雖然(しかりといえども)是レ今時ニ在テ之ヲ称スルノミ永久百世ノ論トスルニ足ラザルナリ

○当ニ画図ヲ引クヲ学ブベシ
文ノミニテハ未ダ以テ其状ヲ模シ尽スコト能ハズ此ニ於テカ図画ナル者アリテ一目能ク其微妙精好ノ処ヲ悉(つく)ス故ニ画図ノ此学ニ必要ヤ尤(もっとも)大ナリ然而(しかりしこうして)植物学者自ラ図ヲ製スル能ハザル者ハ毎(つね)ニ他人ヲ倩(やとう)テ之ヲ図セシメザルヲ得ズ是レ大ニ易シトスル所ニ非ザルナリ既ニ自ラ製図スルコト能ハズ且加フルニ不文ヲ以テスレバ如何シテ其蘊(うん)ヲ発スルコトヲ得ルヤ決シテ能クセザルナリ自ラ之ヲ製スルモノニ在テハ一木ヲ得ル此ニ※もシ一草ヲ得ル此ニ写シ更ニ他人ノ労ヲ仮ラズ且加ルニ舞文ヲ以テセバ恰(あたか)モ晶盤ニ水ヲ加フルガ如ク彰々瞭々其微ヲ闡ひらキ其蘊ヲ発スルハ是レ易シトスル所ナリ之ヲ自ラ製スル能ハザルモノニ比スレバ難易ノ懸絶スルヤ一目其大ナルコトヲ知ルナリ

○宜ク師ヲ要スベシ
書籍ノミニテハ未ダ以テ我疑ヲ解クニ足ラズ解疑スルニ足ラザレバ師ニ就テ之ヲ問フノ外ニ道ナキナリ其師トスル処ハ必ズ一人ヲ指サズ我ヨリ先ニ之ヲ聴クモノバ生ルヽノ我ヨリ先後ニ論ナク皆悉ク之ヲ師トシテ可ナリ若シ年ノ我ヨリ幼ナルヲ見テ曰ク我ニシテ彼幼者ニ問フ羞ヅ可キノ至リナリト如此(かくのごとく)ニ至テハ如何シテ其疑ヲ解クヲ得ルカ其疑タル死ニ至テ尚未ダ解ケザルナリ

○吝財者ハ植学者タルヲ得ズ
書籍ヲ購(あがな)フ財ヲ要スルナリ器械ヲ求ムル財ヲ要スルナリ苟(いやしく)モ此学ノ考証ニ備ヘ此学ヲシテ益(ますます)明ナラシムル所以ノモノハ皆一トシテ財ヲ要セザルナシ財ヲ投ゼザレバ書籍器械等一切求ムル所ナシ故ニ曰ク財ヲ吝(おし)ム者ハ植学者タルヲ得ズト

▼続けて『赭鞭一撻ノート』より現代語訳の一部を引用させてもらおう。

四. 書籍の博覧を要す
ーたくさんの本を読むことが必要である

五. 植学に関係ある学科は皆学ぶを要す
ー植物に関係ある学科は全て学ぶことが必要である

六. 洋書を講ずるを要す
ー洋書を理解する必要がある

七. 当に画図を引くを学ぶべし
ー理屈にあった画図を引くを学ぶべし

八. 宜(よろ)しく師を要すべし
ー状況に適した先生が必要である

九. りん財者は植物学たるを得ず
ー植物学者はケチではいけない

▼このなかでは特に2つが強く納得する。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

五. 植学に関係ある学科は皆学ぶを要す
ー植物に関係ある学科は全て学ぶことが必要である

シロウト「クモ学」でもまったくそのとおりである。
ひとつの「ふしぎ!?」は、次々と別の「ふしぎ!?」とツナガッテイタ!!
それはあらゆる学問に言えることかも知れない。

八. 宜(よろ)しく師を要すべし
ー状況に適した先生が必要である

ほんとうにアリガタイことに私のシロウト研究には必ずすばらしい師がついていてくださった。
シロウト「クモ学」については、最初から鈴木勝浩先生がついていてくださった。
ヒガンバナ研究では、日本のヒガンバナ研究の第一人者・栗田子郎先生にいろいろ教えてもらっていた。
ほんとアリガタイかぎりだ!! 深謝<(_ _)>


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牧野富太郎の『赭鞭一撻』を読む。(1)

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▼2012年の夏よりはじめた「土佐の寅彦詣」は今年の4月で10回になっていた。
 そのうち2回、高知県立牧野植物園を訪れた。その充実ぶりに圧倒され感動した。2回ともミュージアムショップに寄って一冊のノートを手に入れていた。

◆赭鞭一撻ノート

である。「赭鞭一撻」(しゃべんいったつ)の現代語訳もついていてとてもいい!!
 大のお気に入りである。
 先日、毎日の「自然観察ノート」を新しくしたのをきっかけにこのノートを引っぱり出してきて、「赭鞭一撻」を読みなおしてみた。
▼現代語訳を読むうちに、この原本は読むことができないのか?と思うようになった。
 青空文庫でさがしてみた。あった!!

◆牧野富太郎自叙伝・第二部 混混録 (牧野富太郎)(青空文庫より)

 ここに「余ガ年少時代ニ抱懐セシ意見」として出てくるのである。
 「赭鞭一撻」までの「所感」等を読んでいるとあの牧野富太郎の学問への情熱が伝わってくるようでたいへん面白い!!
「余ガ年少時代ニ抱懐セシ意見」では、「赭鞭一撻」のことを次のように説明していた。

左の一篇は私が年少時代にわが郷里土佐高岡郡佐川町の自宅に於てその当時私の抱懐していた意見を書き附けたもので、「赭鞭一撻(しゃべんいったつ)」と題してあった。これは今から六十六、七年前の明治十四、五年、私が二十歳頃に書いたものである。そして今日これを読んでみると私は実に感慨に堪えないものがある。

またこのようにも書いていた。
 今左にわざとその「赭鞭一撻」の一字一句も改竄せずに、極めて拙文のままその全篇を掲げて、読者諸君の一粲(いっさん)に供えてみよう。私は上に述べたように今は何んにも出来ていないが、それでも一度はこのような希望に燃えていた少年であった事を思い遣って下さい。

アリガタイ!!
▼「赭鞭一撻」は現代に通用する「勉強心得」「研究心得」デアル!!
 この機会に原文と「赭鞭一撻ノート」の現代語訳をならべて読ませてもらいながら、少年牧野富太郎にじっくり学んでみたい。
 全部で15項目ある。今日のところは3つだけにしておく。

赭鞭一撻       結網子 稿

○忍耐ヲ要ス
堅忍不撓ノ心ハ諸事ヲ為スモノノ決シテ欠クベカラザル者ニシテ繁密錯雑ナル我植学ニ在テモ資ヲ此ニ取ラザルハ一トシテ之ナキナリ故ヲ以テ阻心ヲ去テ耐心ヲ存スルモノハ其功ヲ就(な)ス易々タルナリ

○精密ヲ要ス
周密詳細モ亦決シテ失フ可ザルモノニシテ之ニ忍耐ヲ添加シテ其功正ニ顕著ナリ精細之ヲ別テ両トナス心ト事ト是ナリ解剖試験比較記載ヨリ以テ凡百ノコトニ至テ皆一トシテ此心ノ精ヲ要セザルナク又事ノ精ヲ要セザルナシ故ヲ以テ此心ヲシテ恒つねニ放逸散離セシメザレバ一睹(いっと)スル者此ニ瞭然一閲スル者此ニ粲然

○草木ノ博覧ヲ要ス
博覧セザレバ一方ニ偏辟ス一方ニ偏在スレバ遂ニ重要ノ点ヲ決スル能ハズ要点ヲ発見スル無キハ是レ此学ノ病ニシテ其病タル博覧セザルニ座スルモノナリ

現代語訳(「赭鞭一撻ノート」より一部のみ引用させてもらう)では

一. 忍耐を要す
-我慢することが必要である

二. 精密を要す
ー正確であることが必要である
   
三. 草木の博覧を要す 
ー草や木についての豊かな知識が必要である

(つづく)


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2018年・「自由研究」のすすめサイト集(6) #自由研究

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▼久しぶりにコガネグモの狩りの後を見た!!
 獲物は大きかったようだ。
 そう、私の「クモ学」のはじまりは、このコガネグモの狩りの偶然の観察であった。
 5年前の夏のできごとだった!!

 「コガネグモ」だけでなく「ナガコガネグモ」、「コガタコガネグモ」それに「サツマノミダマシ」などのクモの姿が目立ちはじめた。
 「隠れ帯」はなんのため!?
 等々の未解決の「ふしぎ!?」が「クモ学」には残っていた!!

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▼「自由研究」のすすめサイト集をつづける。
 「自由研究」のすすめサイト と言えば、私には忘れることのできないサイトがあった!!

(15) 「理科の自由研究室」
 理科の「自由研究」の元祖!!
 その「更新履歴」のはじまりはこう記してある。

・(H7) 1995/7/21  神戸市のインターネットカフェで初めてホームページを作成。

なんとそれは今から23年前である。
それは阪神淡路大震災の年でもあった!!
▼「更新履歴」を見せてもらっているといろいろの面白いことが見えてくる。

・これぞ「自由研究」のすすめ サイトの「歴史」だ!!
・とんでもない膨大なアクセス数の意味することは!?
・「自由研究」のすすめサイトに人々が望んだのものは?
・「自由研究」の進め方 を提案した最初のサイトでもあった!!

▼このサイトは、「これから」をも示唆してくれていた。
 このサイトが大人気だった理由のひとつに次のことがあると思っている。
 
 「掲示板」「談話室」「喫茶室」を設けていた!!
 つまり
 情報の双方向性(インタラクティブ性)は確保されていのだ!!

 このサイトはこれからどのように進化していくのだろう!?
 興味津々だ o(^o^)o ワクワク

(つづく)

 

 

 

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