【お薦め本】『宮沢賢治の元素図鑑』(桜井 弘著 化学同人)

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▼この本を手にするなり思い出すことが2つあった。

◆宮沢賢治生誕120年記念企画イベント『化学と宮沢賢治』(大阪市立科学館)

◆『実験で楽しむ宮沢賢治・サイエンスファンタジーの世界』(講師 四ヶ浦弘 ファラデーラボ創立6周年記念企画)

デアル!! 2つはツナガッテイタ!!

▼逆の言い方をすれば、2つのことがなければ、この本を手に入れて読むことはなかっただろう。
  この本とは

◆【お薦め本】『宮沢賢治の元素図鑑ー作品を彩る元素と鉱物』(桜井 弘著 化学同人 2018.06.10 )

である。実に面白い!!
 ひととおりざっと読んでみた。予想通り、いや予想以上に面白いと思った!!
 まだ深く読み解くなんてやっていないが、ともかく熱いうちに【お薦め本】にあげておく。

▼いつものようにお薦めポイントは3つだ。

(1) 宮沢賢治作品に登場する45元素のすべてがくわしく解説されている!!

(2) 必ず今一度、宮沢賢治作品を読みたくなってくる!!

(3) 必ず今一度、周期表をじっくりながめたくなってくる!!

では少しだけ詳しく
(1) 宮沢賢治作品に登場する45元素のすべてがくわしく解説されている!!
 ここがこの本のいちばんの売りの部分だ。
 先にあげた『化学と宮沢賢治』のときにも45種もの元素が登場すると教えてもらってはいた。しかし、具体的にどの作品にどんなかたちで登場するのか知らなかった。
 この本では、登場する作品を具体的に引用して、解説してくれている。
 とても わかりやすく!! これがもうひとつのミソである。
 この本は、徹底して漢字にルビがふってあった。だから初学者にもわかりやすい。
 心憎い気配りだ!!
 添えられた鉱物の写真がとてもきれいだ。

(2) 必ず今一度、宮沢賢治作品を読みたくなってくる!!
 この感じは、以前に四ヶ浦さんに実験を見せてもらったときと同じだ。
 まずは驚いてしまうのだった。
 作品に登場する元素にそんな意味があったのか!!
 コトバが彩られカラーに見えてくるのだ!!
 
 読んだつもりのあの作品を今一度読み直してみたくなるのだ!!

▼もうひとつだ。
(3) 必ず今一度、周期表をじっくりながめたくなってくる!!
 この本でもっともお気に入りのものがあった。
 「宮沢賢治の元素周期表」(同書 p12~13) デアル。
 なにが気に入ったかと言うと、賢治の作品に登場する45種の元素には例の「賢治のシルエット」が付け加えられているのである。
 これでひと目でわかる!!
 宮沢賢治はまぎれもなく化学者である!!

 この本はほんとうにていねいである。賢治作品に登場する元素だけでなく、118元素について最新情報も加えてくわしく解説してあった。
 読み終えたとき

 今一度、周期表をじっくりながめたくなるはずである!!
 そして感動するだろう。
 この世界は この元素からできているダ !!と。


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【お薦め本】『ジャガイモの花と実』(板倉聖宣著 楠原義一画 福音館)

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▼昨年ジャガイモを育てていた畝に取り残しのイモがあったのか、りっぱに花を咲かせるまでに育っていた。
 今年の畝のジャガイモは不作だ!!
 とは言ってもそのままにしておくわけにはいかない。
 少しずつ掘り起こして新ジャガをいただいている。おいしい!!

 隣の畑から分けてもらったジャガイモの実を黒い紙の上に置いてゆっくりながめて見た。

 やっぱり ほんとそれはミニトマトだった!!

▼その「ミニトマト」をながめていると、無性にあの本を読んでみたくなった。
 あの本とは

◆『ジャガイモの花と実』(板倉聖宣著 楠原義一画 福音館 1968.07.01)

である。もう何度も読んだはずだが、はじめて読むように面白かった!!
 あまりに面白かったので、今さらであるが【お薦め本】にあげることにした。

 著者の板倉聖宣先生は、今年(2018年)の2月7日に亡くなられた。
 今年のジャガイモの花も実も見ずに…。

 板倉先生はよく知られているように、1963年「仮説実験授業」を提唱された。
 この本はそれから5年後の夏に初版が出された。
 
 ちょうど今から50年前、半世紀前である!!

▼半世紀も経っているのにとても新鮮で読み始めたらやめられない。
 この面白さはどこからくるのだろう!?
 ぐだぐだ長くなってしまいそうだ。いつものようにはじめにお薦めポイント3つをあげておく。

(1) 大人も楽しめるホンモノの子ども向け「科学書」である!!

(2) ジャガイモ発明発見物語が面白い!!

(3) 等身大科学研究の道を示唆してくれている!! 

ではひとずついこう。
(1) 大人も楽しめるホンモノの子ども向け「科学書」である!!
 私は子ども向け「科学書」を読むのが大好きだ!!
 子ども向け「科学書」を書ける人こそホンモノであるとかたく信じている。
 著者・板倉先生はこの本の「あとがき」で次のように言っていた。

『ジャガイモの花と実』ーこれは、ジャガイモについての知識の本ではありません。ジャガイモの花と実という、ふだんは全く問題にもされないものを一つの手がかかりにして、自然のしくみのおもしろさと、それを上手に利用してきた人間の知恵ー科学のすばらしさとを描き出そうとしたものです。(同書「あとがき」より)

(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
さらに続けて

 一般的にいって、これまで出版された子ども向きの科学書は、内容がもりだくさんすぎます。一冊の本の中にあれもこれもとたくさんの知識を書き並べているので、目新しさばかりが目にうつって、じっくりと考えているひまがないように思われます。そこで、思いきって主題をしぼって、読者を科学の世界にひきずりこむことを考えました。この本はそのような試みの一つの成果です。(同書「あとがき」より)

この試みはみごとに成功しており、下手な解説は蛇足というものだ。

(2) ジャガイモ発明発見物語が面白い!!
 (1)とは一見相矛盾するようだが、この部分も私のように児童書で勉強する人間にとっては重要デアル。
 「目次」は次のようになっていた。
「目次」
・ジャガイモとわたし
・植物の花と実とたね
・生物の再生の力
・たねから育てたジャガイモ
・たった一個のジャガイモの実
・植物の魔術師
・野生のジャガイモ草
・ジャガイモの歴史
 
 これを見ればわかるように、アンデス山脈の高地にあった植物が、どのようにして我が家の畑までやってきたのか、花と実の関係に触れながら興味深く語られている。
 読み終えたらちょっとしたジャガイモ博士になった気分になる。
 その面白さを人に語ってみたくなることまちがいなしだ。

▼できるだけ簡潔にポイントをおさえてと思うがついついながくなってしまう。
 最後に

(3) 等身大科学研究の道を示唆してくれている!! 
 実は私が、この本でいちばん気に入っているところは、「ジャガイモとわたし」の話からはじめているところです。
 著者自身がはじめてジャガイモ作ったときのことからはじまります。
 それは、今から語るジャガイモの「科学」を等身大にとらえていくという宣言にように思えたからです。 

 この本にかけた意気込み、志はなみなみならぬものがあったようだ。
 再び「あとがき」から板倉先生のことばを借りよう。

 いわゆる子ども向きの科学書には、「自然の本」ではあても「科学の本」でないものがたくさんあります。自然科学の研究対象である自然界のおもしろそうな事物についてさまざまな知識を教えて、子どもを科学の世界に近づけようというのです。しかし、わたしはそのような考えに賛成することがでません。科学は人間がつくりあげてきたものであって、自然の事物そのものとはちがいます。科学のおもしろさは、すばらしさは、自然の個々の事物のものめずらしさ以上のものです。(同書「あとがき」より)

続けてこうも

ところが多く人が手にする図鑑風の本には、科学のもたらした知識の断片が書きつらねてあるだけのものが多いので、科学というものは冷たいものだと思われたりしてきたのです。 しかし生きた科学の世界を知らせる本は、まだ見知らない事物の存在について豊かな夢をもたせ、新しいものを見い出しつくりだしてゆくおもしろさを知らせ、そういうことを可能にした人間の知恵のすばらしさをしみじみと感じさせるものになりうるはずです。わたしはこの本で、そういうものを書きたいと思ったのですが、いかがでしょうか。 (同書「あとがき」より)

 「仮説実験授業」提唱5年後!!
 私には、これらの言葉が、一冊の子ども向けの科学書についてのみならず、「これから」の科学教育に向けて発せられた宣言に読めてくるのだった!!

半世紀たった今、確信を持って言おう!!

半世紀前の『ジャガイモの花と実』は、「科学読み物」の金字塔である!!

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【お薦め本】『蘭学者 川本幸民』(北 康利著 PHP研究所)

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▼「日本のマッチの歴史」を追って、三田に川本幸民を訪ねてからはや2週間が過ぎた。

◆私の「科学」雑話(23) #マッチ #川本幸民 #化学新書

◆私の「科学」雑話(24) #マッチ #川本幸民 #化学新書

 まだまだこの旅の反芻作業をくりかえしていた。

▼その作業の過程で出会った本が、今回の【お薦め本】だ。

◆【お薦め本】『蘭学者 川本幸民 ~近代の扉を開いた万能科学者の生涯~』(北康利著 PHP研究所 2008.7.2)

 私はこの種の本をあまり読まない。
 【お薦め本】にあげるのもはじめてかもしれない。いつもそんなところが幾分かはあるのだが、今回は特別にその傾向が強い!!
 これは【お薦め本】と言うより、私自身のための「覚え書き」である。

▼ともかく、はじめて知ることも多くとても面白かった!!
 いつものようにお薦めポイント3つあげておく。

(1) 科学者・川本幸民の全体像(人物像)が見えてきた!!

(2) この時代の「科学と社会」の関係が少しわかってきた!!

(3) 「科学する」面白さは時空を超えて不易であることを教えてくれていた!!

ではひとつずついこう。
(1) 科学者・川本幸民の全体像(人物像)が見えてきた!!
 私は常識の範疇を超えて無知であった。特に「歴史」というものについて不勉強であった。
 川本幸民という人物についても、マッチについて調べはじめるまでまったく知らなかった。
 この点、この本はとてもアリガタイ!!
 いろいろのエピソードを交えてのこの「川本幸民物語」はとても面白かった。
 この幕末を生きた万能科学者のファンになってしまった。

(2) この時代の「科学と社会」の関係が少しわかってきた!!
 これまたこの時代に限ったことではないが、科学・技術は深く社会とかかわっていた。
 西洋からやってきた「科学」はどのように受け入れられたのだろう!?
 それを見ることは、ひょっとしたら「これから」の科学・技術を考えるうえでもおおいに参考になるかも知れない。

▼最後にもうひとつだ。
(3) 「科学する」面白さは時空を超えて不易であることを教えてくれていた!!
 これがいちばん言いたかったことだ。
・「舎密」から、はじめて「化学」というコトバを使った人
・宇田川榕庵の後継者
・はじめてマッチをつくった人 
・はじめて和製ビールをつくった人
等々
 多くの業績を残した偉大なる万能科学者である!!
 それは間違いない。
 なかでも私が特に驚いたことはふたつある。
 ひとつは
 「すべての根本に科学を据えようとしていた。」ということだ。
 ひとつだけ引用させてもらう。

 中でも斬新だったのが、「理科は諸科の総領」であるという林宗の考え方をより具体的にして、<医学の基礎は物理学にあり>と語っていることである。  当時のわが国において科学の中心は医学であり、化学は薬品製造のための補助的分野にすぎないと見なされていた。だが幸民は、物理学こそ医学の「本原」だと主張し、次のように述べて医学を目指す者に物理学を学ぶように勧めている。    医をなす者はまずこれヒシカ(物理学)について万有の理をきわめ、次にかのヒシヨロギー(生理学)をつまびらかにし、しかして後、パトロギー(病理学)に入るべし。                                              (同書 P147より) 


 もうひとつは「科学することを楽しんでいた。」ということだ。
どんな苦境に立とうとも、「科学する」こと・学問をすることの面白さを忘れなかった。
 なによりすごいのは、そんなに充分な器具や道具あったとは思えないが、必ず得た知識を実際に確かめる「実験」をしていたということだ。
 マッチやビールは、そんな取り組みのひとつの成果なのだろう。

「マッチの歴史」を追う旅、次は誰に出会うのだろう。o(^o^)o ワクワク 

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【お薦め本】『世界でいちばん素敵な 雲の教室』(荒木健太郎著 三才ブックス) #雲の教室

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「一日いちばんきれいな空」にも季節の移り変わりがある!!
 それはきわめてアタリマエ!!
 太陽の昇ってくる位置、時間、大気中にふくまれる水蒸気の量等々の条件が変わればちがう景が見えてくる。  当然とは言え、それもまた楽しいものである。

 そんな空ではじまる一日の「雲見」にここ数日ちょっとした異変が起きていた。
 どの方向を見ても雲のない「雲見」が続いていたのである。

 気温はどんどんあがり「夏日」が続いていた!!

▼いずれにしても「雲見」というものは楽しいものである。
 その「雲見」の楽しさを何倍、いや何十倍にも膨らませてくれる本に出会った!!
 それが今回の【お薦め本】!!。

◆【お薦め本】『世界でいちばん素敵な 雲の教室』(荒木健太郎著 三才ブックス 2018.4.1)
 
▼例によってお薦めポイント3つを先にあげておく。

(1) 「解説動画」と連動しながら雲のことを楽しく学べる!!

(2) 一期一会の「雲見」の楽しみをより豊かに膨らませてくれる!!

(3) 「感天望気」の世界にやさしく誘ってくれる!!

 これだけあげておけば後は、思いつくままに…。少しくわしく…。
(1) 「解説動画」と連動しながら雲のことを楽しく学べる!!
 「解説動画」と連動!!
 これがこの本でいちばん気に入ったところである。
 部分的にちょっとオマケに「解説動画」があるというのではなかった。
 34のQ&AのすべてについてYouTubeの「解説動画」があるのである!!
 これは実にアリガタイ!! 
 私は日々TwitterやFacebookなど通して著者から多くを学ばせてもらっていた。
 「おすそ分け」画像を愉しませてもらっている「雲友」でもあった。
 いつの日か直接お会いしてお話を聞きたいと思っていた。そんな私にとっては、とてもうれしい「解説動画」なんである。
 その気になれば、何度でもその部分をくり返し見ることができた。写真だけではなかなか理解できないところも動画であればより説得力をもつのである。
 文字だけではなかなかインプットできないことも、著者のわかりやすいやさしい語りで「わかった!!」となるところも多々ある。
 

(2) 一期一会の「雲見」の楽しみをより豊かに膨らませてくれる!!
 本は「あるある」の34のQ&Aから構成されていた。
 34Qは、基本から発展まですべて網羅されていた。
 それぞのAがシンプルでするどい!!
 さらにくわしく知りたければくわしい解説を読めばいいようになっている。
 追加、関連のQも用意されている。
 解説もわかりやすいフローチャート、リファレンスが用意されている。
 例の「パーセルくん」「たつのすけ」「力士」なども登場する。
 「雲見」をより愉しむための、「雲友」への誘いはうれしい!!
 ともかく
 今、最先端を行く「雲見」入門書!!と言えるだろう。

▼本書にならって、シンプルにするどくと行きたいが、私の場合なかなかそうはいかない。(^^ゞポリポリ
 最後は次である。
(3) 「感天望気」の世界にやさしく誘ってくれる!!
 「感天望気」は聞き慣れぬコトバです。
 「観天望気」の間違いかと思ったらそうではないのです。
著者の本意から編み出したコトバのようです。少しながくなりますが、著者の説明を聞いてみましょう。
 

雲は人と同じ個性があり、相手を知れば仲良くなれます。
雲とのコミュニケーションを通して雲を知り、声を聞き
雲の心を感じれば、天気の変化も読めるようになるのです。
これを私は「感天望気」と呼んでいます。
雲をシンプルに読む観天望気から一歩先へ進み、
雲への愛をもとに雲の心を感じ、「感天望気」で雲と上手く付き合えば、
私たちは充実した雲ライフを送ることができるようになるのです。
「感天望気」の本質は、日常的に雲を愛でて親しみ、
雲を楽しむために使っている気象情報がいざというときに役に立つ、
「能動的で楽しい防災」なのです。(同書 P150より)

「能動的で楽しい防災」にこそ著者の究極のねらいがあるようです。
同感です!!
そこから逆算して、著者のいろんな取り組み、プロジェクト、研究活動をみれば驚くほどすっきり見えてきました。 
大いに共感するところであり、これからも大いに学ばせてもらいたい。

さあ、もう一度、「あそこの」解説動画を見せてもらおう。o(^o^)o ワクワク

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 昨日の朝、大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから4週目であった。
 「浮葉」がついに葉を広げてきた!!

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【お薦め本】『おーい、コンペートー』(中田友一著 あかね書房)

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▼実は昨日(2018/04/04)のオンライン「寅の日」のためにあらかじめ袋入り「金平糖」1Kgをネットで注文して手に入れていた。いったん外に出してしまった以上、後の管理をどうしたものかと迷っていた。
 100円ショップに行って適当ないくつかの容器を手に入れた。
 やっばり昔なつかしい駄菓子さんにあった風の容器がいちばん似合うな!!
▼そうその「金平糖」のことを予習している過程で出会った本が、今回の【お薦め本】だ。

◆【お薦め本】『おーい、コンペートー』(中田友一著 あかね書房 1990.3)

もう28年も前に出された本だ。
私はネットで古書としてただ同然のような値段で手に入れた!!(まだ少し残っていた)
 あまりに面白かったのでここで紹介しておく。
 「課題図書」にもなったことがあるようなので、今も図書館で出会うことができるかもしれない。

▼いつものことながら、少し興奮気味の紹介だ。(^^ゞポリポリ

 ともかくこれは名著中の名著だ!!

 先にいつものように3つのお薦めポイントをあげておく。

(1) 金平糖のすべてが語られている!!

(2) 「ふしぎ!?」を追いかける面白さを教えてくれている!!

(3) 「知りたい病」が人生を愉しくすると語っている!!

では、ひとつずつゆっくり行こう。
(1) 金平糖のすべてが語られている!!
 一応、子ども向けの本だ。それが私にはうれしい!!
 およそ「金平糖」について私が知りたいと思っていることがすべて語られていた。
 3つの章からできていた。
 「金平糖はおもしろい」
 「金平糖はむずかしい」
 「金平糖はすばらしい」
 どの章も面白い。「たかが金平糖、されど金平糖」からはじまり、あの角のはなし、その「ふしぎ!?」を追っての工場見学、自らの研究「金平糖の角の発生についての統計的研究」についてのくわしい話、そして「金平糖」の歴史、「金平糖」にまつわる雑話等々!!
 およそ「金平糖」すべてが面白く語られていた。

▼次に行こう。
(2) 「ふしぎ!?」を追いかける面白さを教えてくれている!!
 この本で語られている「ふしぎ!?」を追いかける姿勢、情報入手の方法、その面白さは、「金平糖」に限ったことではない。対象が変わっても通用する汎用性の高いことばかりだ!!
 ホンモノは不易である!!
 とても面白い偶然があった!! 著者は最初に2つの作戦を立てていた。

・作戦その1 金平糖を作っているお菓子屋さんをさがす。  ・作戦その2 金平糖についての情報を集める。      (同書 p11より)

 そしてついには金平糖を作っているお菓子屋さんの工場見学にでかけるのです。
 そこでまた、次なる「ふしぎ!?」に出会うのですが…。
 偶然というのは、そのお菓子屋さんの名前です。 
 
 春日井製菓!!

 (゜o゜)ゲッ!! それはこの度、入手した1Kg入り袋に書かれていた製造者「春日井製菓株式会社」と同じではないか!!

最後に
(3) 「知りたい病」が人生を愉しくすると語っている!!
 著者ももちろん寺田寅彦の「備忘録」の「金平糖」を読んでいた。読むどころか、次のようにまで言っていた。

 じつは、わたしの金平糖へのこだわり、つまり知りたい病は、少年時代のこの「備忘録」との出会いのときに、ひそかにめばえていたのです。  (同書p30より)

 著者の持病「知りたい病」は、私の持病「ばっかり病」にツウズルところがあると思った。
もちろんレベルはちがうだろうが…。
 
 著者の「知りたい病」はかなりの感染力をもつようだ!!
 
 私もぜひ金平糖をつくっている工場見学をしたい!!

と思うようになってきた。

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【お薦め本】『ファラデー 実験科学の時代』(小山慶太著 講談社学術文庫)

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▼私はまだこの小さな小さな疑問にこだわっていた。

ファラデーは『ロウソクの科学』(1860年)で何を使って火をつけたのだろう!? 

 「つまらない」「それがわかったからどうということはない」疑問だった。
 でも私はそれが気になってしかたなかった。
▼この謎解きをするため、今一度、大元にもどってみようと思った。
 そのために本棚から引っぱり出してきて読んだ本が、今回の【お薦め本】だ。

◆【お薦め本】『ファラデー 実験科学の時代』(小山慶太著 講談社学術文庫 1999.5.10)

 今一度、ファラデーって?
 ファラデーの活躍していた時代の科学とは?
 そんなこと考えながら、概観するつもりで読み始めた。
 そしてたら、あまりに面白くなってやめられなくなってしまった。そこで【お薦め本】にすることに決めた。
▼こんなときはダラダラ書いてしまいそうだ。
 はじめにいつものようにお薦めポイント3つあげておこう。

(1) 人間ファラデーが豊富な資料で浮き彫りに描かれている。

(2) ファラデーの活躍した時代の科学史がとてもわかりやすい。

(3) ファラデーと現代物理学をツナイデくれている。


 これさえあげておけば、あとは気の向くままだ。少しくわしく
(1) 人間ファラデーが豊富な資料で浮き彫りに描かれている。
 私はそんなにたくさんの本を読んだわけではないが、著者のファンだった。
 豊富な資料をもとに、そのときの「空気感」をもリアルに描くそんな文体がすきだった。
 実はオンライン「寅の日」のネーミングを決めたときも『寺田 寅彦』(小山 慶太著 中公新書)が関係していた。
 「寅の日」のヒントは著者にもらったとも言える。深謝!!
 ファラデーにはあの膨大な「日記」があるが、それだけでなく「手紙」などの資料を豊富に駆使して、リアルに「ただのマイケル・ファラデー」を描いていた。
 ほんとファラデーは惚れ直してしまう!!

(2) ファラデーの活躍した時代の科学史がとてもわかりやすい。
 最初の私の小さな疑問に関してであれば、ここのところがメインだ!!
 『ロウソクの科学』(1860年)のときの「科学」(化学)はどこにいたのか?
 アリガタイ!! その点、実にわかりやすく説明されていた。
 あらためて『ロウソクの科学』の偉大さを認識した。

▼最後はこれだ。
(3) ファラデーと現代物理学をツナイデくれている。
 私は、40年以上「中学理科」ばかりにかかわって来て、ある確信を持っていた。

 「中学理科」はファラデーできまりだ!!

 「電気分解」「電磁誘導」「イオン」等々すべてが元をたどればファラデーに行き着いた。
 「ロウソクの科学」の実験をみれば中学理科でやるほとんどの実験が出てくる!!
 それもとてもわかりやすくていねいに!!

 それだけではない!!
 「高校理科」「現代物理学」ともちゃんとファラデーはツナガッテイル。
 それを語ってくれているのがうれしい。


 さあ、次は『ロウソクの科学』そのものだ。
小さな疑問の謎解きはできるだろうか。


 

  

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【お薦め本】『雪と氷~水の惑星からの贈り物~』(片平孝著 PHP研究所)

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まちがいない、これぞ「六花」だ!!

 昨日(2018/01/25)の朝、定点ヒガンバナに雪が降っていた。
 私はずっとずっとこのチャンスを待っていた。
 これまでは、この時期になると黒いネックウォーマーをしていて、雪が降ってきたらそれをはずして、それで雪を受けて「雪の結晶」の観察に挑戦するようにしていた。
 しかし、ここのところ少し気が変わってきていた。

 「自然物に降った雪をそのまま観察したい!!それを写真におさめたい!!」

 というように。
▼そう思いだしたのは一冊の本との出会いが関係していた。
 その本が今回の【お薦め本】だ。

◆【お薦め本】『雪と氷~水の惑星からの贈り物~』(片平孝著 PHP研究所 2017.9.29)

 この本を正月前に手に入れ、今年になってから繰り返し、そのみごとな写真を楽しんでいた。
 この本では自然物(カラマツの実、ネコヤナギの花芽、トドマツの葉等)に降った「樹枝六花」のみごとな写真からはじまっていた。
 だから、私も拙いながらもこの真似がしたくなっていたのだ。

▼この本には感動すること、はじめて知ることがいっぱいあった!!
 お薦めポイントをいつものように3つに絞ることにずっと思案していた。そしたら、この本の帯に書かれた【本書の特徴】というのが目にとまった。ちょうどおあつらいむきに3つあった。
 どれも納得だ!!
 そのとおりだ!!  (゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 今回はこれを借用しよう。

(1)一瞬の芸術品“雪の結晶”の美しい写真を多数掲載

(2)自然がもたらす雪と氷の絶妙な造形や現象にせまる

(3)雪と氷の科学をわかりやすく解説

もう少しだけ詳しくみていこう。
(1)一瞬の芸術品“雪の結晶”の美しい写真を多数掲載
 みごとな写真ばかりだ。さすがプロだ!!
 自分で「六花」の写真に挑戦するのも楽しく面白い。しかし、一度はその道のプロが撮った写真も見ておきたいものだ。そんなときにはこの本がぴったりだ。「六花」写真挑戦がより楽しくなることは間違いない。
 「楽しい調べ学習シリーズ」の一冊として出されているだけに、写真に添えられたエピソード、科学的説明もとてもわかりやすく面白い。
 むつかしい漢字には「ふりがな」がついているのは私にはアリガタイ!!

▼次にいこう。

(2)自然がもたらす雪と氷の絶妙な造形や現象にせまる
 これがまたすばらしい!!
 この一枚の写真を撮るまでのエピーソードが実に面白い!!
 これらの写真をみれば、今一度身の回りの「雪」や「氷」を観察したくなることは間違いない。

 あらためてこのアタリマエに驚いた!!

 陸地の水のほとんどは雪と水  地球上の表面ある水の97%は海にあり、のこりの3%が陸地にある。そして、陸地の水(真水)の約76%は雪と氷である。中でも、大きな割合をしめているのが南極大陸と北極圏のグリーンランドの氷である。(同書 p179より)

ダカラ「雪」と「氷」の景はけっして特別の自然ではなくアタリマエの自然なんだ。
サブタイトルの「水の惑星からの贈り物」はけっして大げさな表現ではない。きわめて的を射た表現なのである。

(3)雪と氷の科学をわかりやすく解説
 「解説・雪と氷の科学」(P178)は中谷宇吉郎雪の科学館元館長・神田健三先生が書いておられる。
とてもわかりやすく面白い!!
 水ってほんとうに「ふしぎ!?」な物質だ!!
 解説読みながら、以前に神田先生に見せてもらった実験を思いだしていた。
 
 「六花」撮影挑戦の次の私の課題は2つだ!!
・氷のステンドグラス
・チンダル像(アイスフラワー)
 このふたつの実験のやり方についてもくわしく解説されていた。

 この冬の間にみることできるかなo(^o^)o ワクワク

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【私の読んだ本・ベスト11】2017!!

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▼今年もこの時期が来た。
 今年一年で私がどんな本を読んだか。
 それをこの一年に書いた【お薦め本】を再度リストアップすことでふり返ってみる企画だ。
 
 ここ数年続けている。
 けっこう自分でも意識していなかったことが見えて来たりして面白い。
 お気に入り企画だ。
 リストアップの順番はあくまで読んだ順番であり、お薦めレベルを意味しない。

▼さっそくはじめてみよう。

【私の読んだ本・ベスト11】2017!!

【その1】 【お薦め本】『ねえ君、不思議だと思いませんか?』(池内了著 而立書房)
 池内了氏の立ててくれた道標「等身大の科学」「新しい博物学」の「現在地」を語る。
 タイトルはあの寺田寅彦のコトバ。来年はこの銅像を見ることができるはずだ。その像はきっとこう問いかけてくれるだろ楽しみだ。

【その2】【お薦め本】『金沢のルーツ 砂金を探せ!』(四ヶ浦弘著 細川理衣 絵 金沢・金の科学館)
 今年は四ヶ浦先生に実際に実験を見せてもらいながらお話を聞くことができた。アリガタイ!!深謝
 そのときの面白さがそっくりそのままこの本になっていた。
 この本は長年四ヶ浦先生が追いかける「金」の科学探偵物語だ!!

【その3】【お薦め本】『新・寺田寅彦断章』(上田壽著 高知新聞企業)
 この本で、高知県立文学館・寺田寅彦記念室にある超傑作ビデオがどのようにして生まれたかを知った。
 この3本のビデオも超お薦めだ!!

【その4】【お薦め本】『地球は本当に丸いのか?』(武田康男著 草思社)
 空の探検家・武田康男さんの本はいつも面白い!!
 この本ではアタリマエを科学することの面白さをわかりやすく語ってくれている。

【その5】【お薦め本】『ナリカ製品とともに読み解く 理科室の100年』(中村友香著 幻冬舎)
 いつもお世話になっているナリカの「100年の歩み」がわかる本だ。記念碑的一冊だ!!
 実は私も少しだけ登場させてもらっている。深謝!!

【その6】【お薦め本】『ひまわり8号と地上写真からひと目でわかる 日本の天気と気象図鑑』(村田健史・武田康男・菊池真以著 誠文堂新光社)
 地上からの「雲見」、宇宙からの「雲見」、「天気図」 三位一体での「雲見」をすすめる本だ。
 見て楽しむだけでなく、使える「図鑑」!!
 これからの「図鑑」も示唆!!

【その7】【お薦め本】『誰も教えてくれなかった実験ノートの書き方』(野島高彦著 化学同人 )
 プロの研究者になっていく学生さんはもちろんのこと、個人でアマチュア「研究」をすすめる人間にもとても役に立つ本だ。もちろん「自由研究」をすすめるうえでもとても参考になる。
 これからの「実験ノート」を示唆しているのもたいへん興味深い!!

【その8】【お薦め本】『天気のことわざかるた』(監修 武田康男 学研プラス)
 従来の「天気コトワザ」をうまくいかしながらの創作「かるた」だ。
 実にうまい!!
 これを使っての実践が出てくることを大いに期待したい!!

【その9】【お薦め本】『時を刻む湖』(中川 毅著 岩波書店)
 今最も面白い科学研究物語だ。
 来年はぜひ「水月湖」に行ってみたい!!

【その10】【お薦め本】『動的平衡 3』(福岡伸一著 木楽舎 )
 私の「生命観」すら変えてくれた「動的平衡」!!
 シリーズ第3弾だ。はやくも第4弾が待ち遠しい!!
 子ども向け(もちろん私も対象)「動的平衡」をぜひぜひ!!

【その11】【お薦め本】『雲を愛する技術』(荒木健太郎著 光文社) #雲を愛する技術
 いつも「おすそ分け」してもらっている荒木健太郎さんの第2弾だ。
 「雲見」が益々楽しくなってきた!!
 つい荒木さんの真似をして「この子は」と呼んでしまっていた。
 今最も話題の使える雲図鑑!! 雲を楽しむ技術満載!!

▼やっぱりそうだった。
 こうしてリストアップすることによっていくつかのことが見えてきた。
(1) 今年もやっぱり「天気」に興味をもっていたようだ。

(2) 「自由研究」を含めて個人でやる「科学研究」に関心があった。

(3) 「これから」の本を示唆するものが多い!!
 これは意図したつもりはないが、結果的にそうなっていた。
 その本を読んでそれで終りというのでなく、QRコードなどであらたな動画・情報にリンクしてくれているものが多かった。紙の「本」はその世界の「入口」のような役割をはたそうとしているのだろうか!?

 さあ、来年はどんな本に出会えるだろ。
 楽しみだ o(^o^)o ワクワク

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【お薦め本】『雲を愛する技術』(荒木健太郎著 光文社) #雲を愛する技術

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▼昨日(2017/12/21)は、とても不思議で美しい「雲見」からはじまった。
 冬至の前日だ。
 私は、あらたな「雲見」定点に立って太陽の昇ってくる位置を確認しようとしていた。
 そのときだ!!
 「ココですよ。」と指し示すかのような光の棒が立っていた。
 (゜o゜)ゲッ!!
 まさかこれが あの 太陽柱(サンピラー) !?
 しばらく待った。建物の隙間から真っ赤な太陽がのぞいた。
 そして太陽は昇ってきた!!
 私はまだ半信半疑だ。
 
 私が見たのはほんとうに太陽柱(サンピラー) !?

 いずれにしてやっぱり「雲見」は面白い!!
 私の究極の道楽だ。
▼そんな「雲見」の楽しみを何倍、いや何十倍にも膨らませてくれる本に出会った。
 待望の一冊だ!!

◆『雲を愛する技術』(荒木健太郎著 光文社 2017.12.20)


 『雲の中では何が起こっているのか』(荒木健太郎著 ベレ出版)以来、私は荒木さんの大ファンだ。
 毎日、SNS(Twitter、Facebookなど)を通して「おすそ分け」画像を見せてもらったり、気象現象のくわしいことを教えてもらったりしている。 深謝<(_ _)>
 そんなお世話になっている荒木さんが新刊を出されるということで楽しみだった。
 予約して待った。
 そして届いた。期待通り、いやそれ以上に面白かった!!
▼ダラダラ書き始めたらとまらなくなりそうだ。いつものようにお薦めポイント3つにしぼる。

(1) 「雲愛」に満ちあふれた本だ!!

(2) 「雲愛」をわかりやすく楽しく語る本だ!!

(3) 「雲愛」をツタエル技術を学ぶ本だ!!

では少しだけ補足を
(1) 「雲愛」に満ちあふれた本だ!!
 私はそう思い続けてきた。
 「教材」に惚れ込むことこそ教材研究の第一歩 と。
 そう考えれば、少し納得できたが、まだまだその程度ではなかった。
 「雲研究者」荒木健太郎さんの雲への惚れ込みようは尋常ではなかった。
 「雲愛」に満ちあふれていた!!
 紹介される雲はみんな「この子は…」だった。
 こんな雲の本読んだことないゾ!!
 正直言ってくどすぎるほど詳しく雲を分類し紹介されている。雲研究最前線の情報もいっぱいだ。
 専門用語いっぱい出てくる。
 ポンコツ頭にはやや難解すぎるところもある。
 しかし、最後に「この子は」「愛しいよね」とやられるとつられて思わず(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 愛は強し!!

(2) 「雲愛」をわかりやすく楽しく語る本だ!!
 荒木さんの本でものすごく気に入っているものがある。
 「登場する雲友たち」=雲友キャラたちだ。
 これも荒木さん「雲愛」が生み出したものなんだろう。
 イラストもなみの才能ではない!!
 「パーセルくん」「クラウドン」「温低ちゃん」「トラフくん」「たつのすけ」…
 どれもこれもいい!!
 見えない大気の運動を可視化してくれている。それも楽しく…
 カラーにビジュアル的にバージョンアップだ。
 この雲友キャラたちに出会うためだけにこの本をgetしても損ではない。

▼最後に
(3) 「雲愛」をツタエル技術を学ぶ本だ!!
 ここまで書いてからは今さらであるが、私は正直言ってこの「雲愛」というコトバに気恥ずかしさを感じていた。
 もっと言えば、「「雲見」大好き爺が使うには…」という気持ちもあった。
 最後の最後に次なる文に出会って、それは吹っ飛んだ!!

本書『雲を愛する技術』は、日常的に雲を愛でて親しみ、楽しみむために使い倒している気象情報や顕著な現象の観天望気を通して、いつの間にか気象防災力が身につくという「能動的で楽しい防災」をめざしています。これこそが「感天望気」といい換えられると思います。
 雲愛を深め、伝えていくことで、自分自身や大事な人、さらには自分の知らない誰かの命も守れるようになります。雲愛の道が、災害0の未来に繋がるのです。願うだけでは届かない想いを叶えるために、私は進もうと思っています。この空の繋ぐ世界で、私たちがたどり着く場所は一緒だと信じています。(同書 P325より)

・楽しくて好きでナケレバ継続しない!!
・「観天望気」から「感天望気」へ!!
・「雲愛」の道が防災・減災にツナガル!!

どれもこれも納得です。大 大賛成!!

そんな視点でもう一度この本を読み直してみると

「雲愛」を表現する・ツタエル技術が満載だ!!

<オマケ>
 「蛇足」にならないことを願いつつ、やっぱりこれは書いておきたかった。
 
<オマケ>動画一覧 がスゴイ!!
・解説動画(各章ごとに著者本人が読みどころ、見どころを解説 実にいい!!)
・映像資料(本の画像から動画飛び出してくる!!)
 

ひょっとしたら<オマケ>が最大のお薦めポイントかも知れない。

ちなみに昨日見た「太陽柱かも!?」はp174です。

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【お薦め本】『動的平衡 3』(福岡伸一著 木楽舎 )

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▼昨日、ある一冊の本を読みながら、あいつのことがとても気になりだした。
 あいつ、第36号コウガイビル!!
 エサなしでナイロン袋の中に入れてからまもなく6ヶ月だ!!
 まだ生きていてくれるだろうか!?
 そっと、冷蔵庫から出してみた。
 黒いかたまりはやがて動きはじめた。
 イチョウの葉のような逆三角形の頭をヒラヒラされながら。

 生きている!!まちがいなく生きている!!

 自らを「食べ」ながら、日々いや時々刻々自らのからだをつくり変え、更新つづける!!
 それが生きているということ!!
 これぞ 「動的平衡」 そのもの!!

▼読んでいたある一冊の本とは『動的平衡3』だ。
 シリーズ第3弾 待望の一冊だった。

◆【お薦め本】『動的平衡 3~チャンスは準備された心にのみ降り立つ~』(福岡伸一著 木楽舎 2017.12.1 ) 私は福岡伸一の大ファンである。
 書いてあることをどこまで理解しているかは別にして、この人が書いた文章を読んでいるとなにか胸にストンとはいてくるものがあるのである。巧みな文章もさることながら、何かが…。
 『動的平衡』ときも、『動的平衡2』のときもやはりそうだった。そのときのことを「記録」に残していた。

◆福岡伸一著『動的平衡』共感!(2009.02.21)

◆サイエンスコミュニケーター宣言(94)(2011.12.22)

▼さて、6年ぶりの『動的平衡3』はどうだったのだろう。
 いつものようにお薦めポイントを3つにしぼってあげる。

(1) 「動的平衡」は哲学である!! と教えている。

(2) 生命科学最前線の今を巧みな文章で語っている。
    
(3) 今、最も面白い大人の「科学読み物」である!!

さあ、少しダラダラとはじめよう。
(1) 「動的平衡」は哲学である!! と教えている。
 分子生物学者・福岡伸一が辿り着いた「動的平衡」も進化していた。『生物と無生物のあいだ』からだともう10年になる。
 「動的平衡」の概念は、生命科学のみならず私たちの「すべてのものの見方」を変えてくれた。
 この本では著者はこう語っていた。

 そもそも、私がめざしているのも、役に立たないことなんだ。科学の最終目的は、「生命とはこうなっている」とわかりやすい言葉で語ること。それが語られても役に立たないし、お金儲けにもつながらない。しかし、人生に、ある種の解答を与えられるはず。だからこそ私は、何とかそれを語ろうと努力を続けている。(同書p10より)
 

 これはもう「哲学」だ!!

▼次に行こう。
(2) 生命科学最前線の今を巧みな文章で語っている。
 不勉強な私は、「生命科学最前線」などと言うと遠い話でしかなかった。ところが福岡伸一の話を聞くと(読むと)、「ああ、そういうことだったのか!!」と納得することが多い。
 生命科学最前線が「等身大の科学」になるだ。これはアリガタイ!!
 授業でも大いに利用させてもらってきた。
 たとえば本書にもたびたび登場する「人間は考えるちくわである」などは実際にちくわを持って行って語ったこともある。
先のコウガイビルもそうだった。「動的平衡」で見ると、あいつの「生きている」が見えてきた。

(3) 今、最も面白い大人の「科学読み物」である!!
 『動的平衡』には興味深いサブタイトルがついていた。
・『動的平衡』 ~生命はなぜそこに宿るのか~ 
・『動的平衡 2』 ~生命は自由になれるのか~  
・『動的平衡 3』 ~チャンスは準備された心にのみ降り立つ~
 今回もまた、面白そうなサブタイトルだ。「生命は」の文言がない
 それは象徴していた。
 「生命科学」に限らず、「動的平衡」を切り口にしながら、多岐多様な世界を論じていた。
 実に面白い大人の「科学読み物」となっている。
 興味ある話から読んでいくのもよいかも知れない。

 『動的平衡 2』のときの感想にもあげたが著者にリクエストがある。

 ぜひ子ども向け「科学読み物」としての『動的平衡』を書いて欲しい!!

 もちろん真っ先に読ませてもらいますので…。

 目の前の一枚だけになってしまった柿の枯れ葉、なかなか落ちないどうしてだろう!?
 不思議だ。

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