「日本理科教育史」をプロットする!!(43) #理科教室 #千葉薫 #液体窒素 #液体窒素物語

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今やアタリマエの定番実験にも、かならず「はじまり」があった!!

 その「はじまり」から、今日までの発展史を追いかけるのが
 現代理科教材発展史!!
 「液体窒素物語」も、このひとつに加えたくなってきた。

▼それぞれの「液体窒素物語」を聞かせてもらうことは、実に面白い!!
 高橋匡之さん(岩手)が、FBで次のように語ってくださった。

わたしが液体窒素をはじめて知ったのは、千葉薫(しげる)先生が、野田中学校の実践を理科教室に発表されていたのを読んだことがきっかけです🍀当時、わたしは久慈高校山形分校に勤務しており、山形農協では、牛の精液保存のために、液体窒素が使われており、魔法瓶をもって、ただで分けてもらっていました🍀その時初めて、液体窒素を実験で使うことができました😃

 昭和55年頃(1980年)、今から40年前!!

▼高橋匡之さんに「きっかけ」を与えた『理科教室』の記事があった。

●1980年8月 「口絵 写真  液体ちっ素」「口絵写真解説 理科の授業と液体ちっ素」千葉 薫(『理科教室』1980年8月号)

 「口絵 写真」は、ジュアー瓶から液体窒素をビーカーに注ぎ込む千葉先生の姿とそれを興味津々でのぞき込む生徒たちの姿が大きく写っていた。アルコールの氷(固体)をアルコールの液体に入れると沈む!!それがアタリマエ!!その写真も。
 「解説」の最初に千葉薫先生は次のように語られていた。
 「液体窒素を理科の授業に使いはじてから、かれこれ10年近くなる。…」
 
 と言うことは70年代のはじめのころからということだろうか。
 だとすると「液体窒素物語」は半世紀近くの歴史があることになる。
 さらに多くの「液体窒素物語」を聞いてみたいものだ!!
    
▼今では、教科書にもアタリマエのように登場する「液体窒素」!!
 青い液体の「液体酸素」!!

 画像だけでなく、やっぱりなんとか生で見せたいものだ!!
 物質観がかわる!! それはマチガイナイ!!


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「日本理科教育史」をプロットする!!(42) #やさしくて本質的な理科実験 #石井進 #三態変化 #液体窒素物語

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「-40度の世界では、バナナで釘が打てます。新鮮なバラも…」

 あの衝撃のTVCM(「モービル1」)が流れはじめたのは、1977年頃からのようだ。
 「液体窒素」を教室に持ち込むと、「あれをやれ!!」というリクエストが出てきたもんだ。(^^ゞポリポリ

▼石井進さんの「液体窒素物語」(1975.2)以前の「記録」はないのだろうか!?
 少しだけ以前で、同じく石井進さんの文章が残っていた。

●1974年11月 「物の温度の学習」石井進(『理科教室』新生出版 1974年11月号)

 このなかで石井さんは次のように言っていた。

 アルコールにドライアイスのかたまりを入れるだけで-72℃が得られるのでこれでいろいろなものを冷やしてみます。水は氷に、油もかたくなり、さくさんはすぐにかたまります。水銀もかたい金属になります。  実験としては液体窒素を用いてやることが望ましいが、手に入りにくい。  液体窒素を用いれば上記のものはほとんど固体になってしまう。  アルコールが、油のようにどろどろのように固まってしまうところなどは実に面白い。  液体窒素は特製のマホービン(金属製)が必要であり、それさえあれば約一週間は保存できる。小中学校でも是非そろえ実験して見せたいものです。 

▼一方、「液体窒素物語」はその後どのように発展していったのでしょう。
 またしても、「やさしくて本質的な理科実験3」にあった。

●1985年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験3』(高橋金三郎・鈴木清龍・若生克雄共編 評論社)

11. 何でも三態変化 ~続、液体窒素を使おう~  (千葉 薫)

12. 体積変化を注射器で見る ~続々、液体窒素を使おう~ (中村敏弘)

 千葉 薫さんの言葉をかりると
 「液体窒素を使って、物質学習を広く、深く豊かに展開しようという実践はどんどんひろがってきました。」

▼「液体窒素物語」を書いた石井進さんは、後に次のように語っていました。

●1989年3月20日 『理科教育・理論と実践』(石井進・中原正木共著 新生出版 1989.3.20)
 
 第1部 「実践的研究 ものと子どもそして教師 石井進」
  の最後の「第8話 ものと ものの温度 融点と沸点」に「実験5 沸点さまざま 液体窒素を使って」が書かれていた。

  液体が気体になること、又は気体が液体になることには劇的な相変化として重要な意義を発見します。気体という姿は、目にはあまり見えない世界なので、あまり、ものとしてとらえにくい面があるからです。  目に見えない気体を目に見える液体の姿にしてみることは大変面白いし、衝撃的なことなのです。そこで液体窒素に登場してもらい、-200℃の世界を展開して、わが地球をとりまく空気について、二酸化炭素について、いろいろな気体を見てしまおうというわけです。そもそも液体窒素そのものが見える気体の姿です。-200℃の世界というが、まずものが実在していて、それに温度があることを意識しないといけないと思います。ものがあってそこに温度が実在することをなんとか子どもに教えたいものです。

(つづく)

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「日本理科教育史」をプロットする!!(41) #やさしくて本質的な理科実験 #石井進 #三態変化 #液体窒素

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▼ひとつの実験教材の「はじまり」を知ることは、その実験の授業展開を考えるうえでとても参考になる。
 また「これから」のあらたな教材開発にも大きなヒントを与えてくれる。
 「液体窒素」の「はじまり」を追ってみよう。

 「液体窒素」は日本の理科室に
・いつごろ
・誰によって
・どんな「ねらい」を持って
持ち込まれたのだろう!?

▼私が1981年に「三態変化」の実践報告を書いたときに、液体窒素に関する[参考文献]としては、2つをあげていた。
 ひとつは『やさしくて本質的な理科実験2』であった。

●1976年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験2』(高橋金三郎・若生克雄共編 評論社)

 このなかに次の提案があった。 
8. 液体窒素を使おう (千葉 薫・古川秀子)(同書P34 )
<ねらい>
<実験までに知っておきたいことと注意>
<方法>と授業のなかで その1 沸とう ~その8 気体の圧力

 たいへんくわしく提案されている。
▼もうひとつの[参考文献]にあげているのが次だった。

●1975年2月 「液体窒素物語」石井進 (『理科教室』新生出版 1975年2月号)

 きわめて具体的な授業実践報告である。
 実際にはじめて「液体窒素」を授業に導入するときにとても参考になった。
 生徒たちの反応がとても面白い!!
 自分でもやってみたい!! と思わしてくれる実践報告だった。
 ここから、私の「液体窒素物語」がはじまったのかも。

ではこれ以上前の提案・報告はないのだろうか!?
 また
 この後、「液体窒素物語」はどのように発展していったのだろう!?

 今しばらくは、「液体窒素」を追い続けたい!!
 「液体窒素」に関する情報を教えてください。 <(_ _)>

 あなたの「液体窒素物語」は!?

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「日本理科教育史」をプロットする!!(40) #理科教室 #三態変化 #液体窒素

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「ものごとは記憶せずに記録する。」(梅棹忠夫)

 「記憶」をたどることはなかなか難しい!!
 しかし、「記録」されたものをたどることは比較的簡単にできる。
 その「記録」も、できるだけパブリックな場に「記録」化されたものが有効である!!

 教材「液体窒素」を追ってみよう!!

▼10年前の「記録」つづいて、もっと古い私が「記録」したものはないだろうか!?
 さがしてみた。あった!! 今から27年も前のものだった!!

●1994年9月・10月 「物質学習のはじめに「三態変化」の授業を(1)・(2)」楠田純一 (『理科教室』1994年9月号・10月号)

 たしかにここにも、「三態変化ダイジェスト」として液体窒素を使っての授業を記録していた。

▼ほぼ同様の内容のものを後にページ化して「記録」していた。

● 三態変化ダイジェスト(1)~液体窒素を使って~

●三態変化ダイジェスト(2)~液体窒素を使って~

 今、読み返してみてもワクワクしてくるような一時間だった。

▼さらにもっと古い自分が「記録」したものはないだろうか!?
 あった!!古い古いものだ!!
 なんとそれは40年も前の「記録」だった!!
 
●1981年10月 「気体の鉄・固体の酸素はあるだろうか 物質をとらえるPartⅠ「三態変化」<中1>」楠田純一(『理科教室』1981年10月号)

 そこでも「いよいよ液体窒素を使って~三態変化ダイジェスト~」として、次のような一文からはじまる報告をしていた。
 
「教師になってからの念願である「液体窒素を使って」の授業である。三態変化のまとめとして、またグッと三態変化の領域を広める意味おいてもやってみた。」

(つづく)

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「日本理科教育史」をプロットする!!(39) #日本理科教育史 #教材史 #三態変化 #液体窒素

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▼Wコップの実験でできた「根毛のようなもの」は、お昼過ぎてもなかなか消えなかった。
 もっと驚いたのは、近くをながれる小川まで凍っていたことだ。

 温度が低ければ水は液体から固体の氷に変化する!!
 アタリマエすぎるほどアタリマエ!!
 それは水に限ったことではない。すべての物質が…!!

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▼このアタリマエに自分自身が感動した「三態変化」の学習を思いだした。

◆【三態変化】

 自分でもお気に入りの単元だった。
 いっぱい楽しめる実験があった!!
 なかでもいちばん印象深かったのは「液体窒素」を使っての実験だった。

▼しばらくやすんでいた「「日本理科教育史」をプロットする!!」のシリーズを再開する。
 今回の再開では、「教材史」にスポットあてていきたい。

 どこまでも等身大に!!
 「これから」にツナガル!!

 をこころがけておきたい。

 まず最初にスポットを当てるのは 「液体窒素」!!

▼等身大に「歴史」をさかのぼるのも、できるだけ今に「近い」ところからはじめてみようと思う。
 「記録」に残しているもっとも最近のものはこれだ。
 ちょうど10年前の「記録」である。

●2011年2月1日 【授業】私の「液体窒素物語」・最終章(1)

             【授業】私の「液体窒素物語」・最終章(2) 

(つづく)
     

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「日本理科教育史」をプロットする!!(38) #理科の部屋 #30年史 #自分史

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▼風は冷たかった!!
 すっかり葉を落としてしまった柿の古木にあの紡錘形の生命体がぶらさがっていた!!
 今ではずいぶん珍しくなってしまった「蓑虫」である。
 それも、ひとつふたつでなくすくなくとも10個は越えている!!

 寅彦の「蓑虫と蜘蛛」(青空文庫より)を思いだして読んでみた。
 しばし、「蓑虫」の一生に思いを馳せるのだった!!

▼久しぶりに 「日本理科教育史」をプロットする!! をつづけよう。
 27歳をむかえたばかり【理科の部屋】の歴史が気になっていた。

 あと3年で30歳である!!

▼3年後を想定して、「【理科の部屋】30年史年表」を書き始めていた。

【理科の部屋】30年史年表 

 あくまで私自身が把握する範囲の「歴史」である。
 行がみだれてしまったり、リンク切れがいっぱいあったりしてなかなか思うように作成できない。
 いつまでもパソコン苦手はかわらなかった。進歩がない。(^^ゞポリポリ

いつのまにやらこの「30年史」と「自分史」を重ねてしまうのだった!!

 【理科の部屋】の最もすばらしいところは、多くの人の「自分史」に支えられてきたところだ。
 他の人が「【理科の部屋】30年史」を描けばまたちがったものができるだろう。
 それらをリンクすれば より豊かな「30年史」になるだろう。

 それに とても興味がある!!
 ここで思いつき提案だ!!3年後をめざして

 「【理科の部屋】30年史」作成委員会(仮称)をつくりませんか!!
 
(つづく) 

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【祝】本日(2020/11/23)、【理科の部屋】は満27歳に\(^O^)/ #1993年 #日本理科教育史 #理科の部屋

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▼「日本理科教育史」にこの日はプロットされるだろうか!?

●1993年11月23日 NIFTY-Serve教育実践フォーラム【理科の部屋】開設!!

 そう!!
 本日は【理科の部屋】満27歳の誕生日だ!!

▼【理科の部屋】創設期からのwelcomeメッセージは一貫していた。

***************************************************
日本の理科教育情報発信基地
    【理科の部屋】へようこそ        

(^o^)/ あなたもここで情報発信者に\(^o^)   
情報は、発信されるところに集まる。
あなたがノックされるところがドアです。
時空を超えて響きあい・学びあい・高めあう世界を 
*************************************************** 

なかでも「情報は、発信するところに集まる!!」は、私たちの合い言葉だった。

▼【理科の部屋】とは何か を次のように語っていた。

●【理科の部屋】とは~情報は発信するところに集まる~

 そのなかに次のような文章があった。少しながくなるが、誕生日ということで読み返してみた。

 10年後、20年後に日本の理科教育研究史を語るとき、かならずや【理科の部屋】にふれられることは確実であろうと思います。 「ああ、あれがこの時代の萌芽期であったのだなあ」と。Y(^^)ピース!  この間ずっと、一貫して【理科の部屋】では『情報は、発信するところに集まる。』と唱えてきました。  これは、これまでの教育研究運動のコペルニックス的転回であり、一大パラダイムの転換です。  つまり、これまでの情報の「受信者」が、「発信者」に変わっていくのです。じつは、ほんとうに必要な情報は「発信」するところに集まってくるのです。  先行する実践者の報告を、ありがたく聞くだけが研修(研究)ではないのです。(先行するすぐれた実践からは大いに学ぶべきです。そこからしか、私たちの研究活動は出発しないのも事実なのですが)自分の実践をどんどん発信するのです。  そのことが、なによりの自分にとって有用な「情報の収集活動」になるのです。

▼27年たった今も、この思念はかわらない。
 今も現在進行形の【理科の部屋】がふたつある。

●【理科の部屋】7(サイエンスフォーラム)

●Facebook版【理科の部屋】

 先の文章を再び引用してみよう。
 
 

私たちは、今こそ自分の学校の理科室を、研究室を、仕事場を、家庭を、フィールドを、・・・
 そして自分自身を「日本の理科教育情報発信基地」に変えてしまいたいものです。
 「私」発→「地球」行きのメディアを駆使して・・・。

 さあ!!

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「日本理科教育史」をプロットする!!(37) #2020年 #サイエンスアゴラ2020 #未来の理科教育

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風は冷たかった。
初冬が帰ってきた!!

 本日(2020/11/22)でサイエンスアゴラ2020が終わる。

●2020年11月13日~22日 サイエンスアゴラ2020『Life』

 科学と社会の関係を深める10日間!!
 オンライン開催「無料配信」!!
 開催初日からいつでも見られるオンデマンド企画!!
 
▼今年のテーマ『Life』に沿って実に多種多様の企画が展開されていた。
 もう済んでしまった企画については、動画でその「記録」が見ることができる。
 アリガタイ!!
 今日(11/22(日))一日とっても、実に多様な企画がライブ配信されるようだ。
 オモシロソウ!!

開催初日からいつでも見られるオンデマンド企画!!
 というのがこれまたいい!!
 ついつい目移りしてしまうほどのメニューだ。
 やはりお薦めは

●企画番号Y-02『やっぱり見たい!原子や分子!!』

 です。8年前に参加したときのことを思いだしてしまった。
 他にもほんとうにいろいろな企画がある。
 オンデマンドだからこそ実現した企画がいくつもある。

▼やっぱり意識は、「理科教育」にもどってしまう。
 2020年という年が、「これから」の「理科教育」に大きな影響をもたらすだろうことはあきらかだ!!

 サイエンスアゴラ2020 に 未来の理科教育 のヒントをみつけに行こう!!
 
(つづく)


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「日本理科教育史」をプロットする!!(36) #やさしくて本質的な理科実験 #現代理科教材発展史

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▼今一度、『やさしくて本質的な理科実験』を時系列にならべてみる。

●1972年7月10日 『やさしくて本質的な理科実験1』(科教協東北地区協議会編 評論社)

●1976年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験2』(高橋金三郎・若生克雄共編 評論社)

●1985年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験3』(高橋金三郎・鈴木清龍・若生克雄共編 評論社)

●2001年10月10日 『やさしくて本質的な理科実験4』(鈴木清龍・若生克雄共編 評論社)

もうこれだけで圧巻である!!

▼紹介された「実験」は
・第一巻 60
・第二巻 69
・第三巻 62
・第四巻 54
総合計 245 !! 

 これまた再び、第一巻の巻頭言のコトバをかりよう。

これは東北地方の科教協会員が主として開発した「誰にでもほとんど設備を必要とせず、しかも自然科学の本質をやさしく理解する実験」です。理科の中心は実験です。実験がうまくいかないかぎり、授業はうまくいきません。 「実験がうまくいく」とは決して「失敗しない」ことだけではありません。実験そのものが本質的なものであって、しかもその意味が子どもによく理解できるものでなければなりません。(同書P2より)

 この「やさしくて本質的な理科実験」の趣旨は一貫していた!!
 今度は第四巻の巻頭言の最後のコトバをかりよう。

 理科ぎらい、理科ばなれがいわれますが、そんな状況のなかで実験書、ものづくりは花ざかりのようです。超教科は脱学校を生みだしています。(それはあだ花か。)私たちは脱学校のなかから、学校での学習が再構築されると考えていますが。  それは、これまでの蓄積の成果を自らのものとして、子どもの要求に敏感に反応し対応できるように自らをつくっていくことによるしかないのではないでしょうか。  2001年8月   鈴木清龍・若生克雄
 

 それから19年です!!

▼まったく唐突な話ではあるが寅彦のコトバを思いだした。

 

新しい芸術的革命運動の影には却って古い芸術の復活が随伴するように、新しい科学が昔の研究に暗示を得る場合は甚だ多いようである。これに反して新しい方面のみの追究は却って陳腐を意味するようなパラドックスもないではない。かくのごとくにして科学の進歩は往々にして遅滞する。そしてこれに新しき衝動を与えるものは往々にして古き考えの余燼(よじん)から産れ出るのである。

 自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。

 

寺田寅彦「科学上の骨董趣味と温故知新」(青空文庫より)

▼今、私がやりたいことは2つだ。

(1) 「やさしくて本質的な理科実験」の「現在地」を知る!!
  ・あれから19年、どんな新しい「やさしくて本質的な理科実験」がうまれたのだろう?
  ・245の「実験」はどのように進化したのだろうか。
 
(2) 現代理科教材発展史を書く。
  ・いくつかの「定番」実験をとりあげて、その発展史を書く。
  ・今でなければ、その「はじまり」も取材できないこともある。
  ・ひとりの力では限界がある。協力のお願いをしながらも可能なかぎりということで…
  ・愉しみながら、ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

 「理科実験」の「不易流行」を追ってみよう!!

ホンモノの「流行」は、「不易」を内包する!!

ホンモノの「不易」は、「流行」を創造する!!

(つづく)


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「日本理科教育史」をプロットする!!(35) #2001年 #やさしくて本質的な理科実験 #極地方式研究会 #鈴木清龍 #若生克雄

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▼『やさしくて本質的な理科実験3』からなんと16年の月日がたっていた。
 2001年(平成13)10月、『やさしくて本質的な理科実験4』がついに出された。

●2001年10月10日 『やさしくて本質的な理科実験4』(鈴木清龍・若生克雄共編 評論社)

帯には こうあった!!
「注目の 理数力 を育てる 教室とサークルから つくり出してきた 今いきる、30年の蓄積」
「生活・総合関連の実験も加えました。」
 なんとも「時代」を感じますね!!

▼巻頭言「実験集の歴史と特質」は、次なる一文からはじまっていた。

 ようやく、この実験集の4ができました。  まず、科学教育の実践研究をリードし、その中核として「やさしくて本質的な理科実験」を誕生させ育てた、故高橋金三郎先生に捧げます。

 そして、その「歴史」について、このように語っていた。

 30年近くの歴史があるのかと驚かれるも知れません。実は、評論社版のハードカバー以前に、私たちがパイロット版と呼んでいる、タイプオフなどの軽印刷のものが12冊あるのです。  「やさしくて本質的な理科実験 実験第1集」と題されたB6版の冊子は、科教協東北地区協議会の名前ですが、高橋によって仙台で印刷発行されました。初版1000部。1963年12月のことです。その後500部増刷。以下書名を省略して列挙します。(同書P1より)

 その「歴史」はまさに圧巻です!!

▼この巻頭言の最後のコトバが今も蘇ってきます!!
 

 理科ぎらい、理科ばなれがいわれますが、そんな状況のなかで実験書、ものづくりは花ざかりのようです。超教科は脱学校を生みだしています。(それはあだ花か。)私たちは脱学校のなかから、学校での学習が再構築されると考えていますが。
 それは、これまでの蓄積の成果を自らのものとして、子どもの要求に敏感に反応し対応できるように自らをつくっていくことによるしかないのではないでしょうか。
 2001年8月      鈴木清龍・若生克雄 

 それから19年、今 !!

▼具体的実験のタイトルの一部だけでも見ておこう。

2. 断熱膨張、断熱圧縮の温度変化にデジタル温度計を
3. エアフレッシュで真空実験を
4. 光の進路の学習は巨大プリズム型水そうで
6. 扇風機で加速
9. ボケツトヒーターで電流による発熱を教える
14. 曲がるカーテンレールでエネルギーの実験を
15. スライムを作ろう ー溶解教材としてー
 ・現代理科教材発展史「スライム」
17. 簡易キャップの装置と水素の実験アラカルト
18. 酸素系漂白剤から出る気体 ー酸素と二酸化炭素ー
19. 還元いろいろ
20. ミョウバン結晶の簡単なつくり方
30. なんでも播いてみよう ーなまけもののための簡単な水耕法ー
31. トルイジンブルーを使おう
39. 天文学習に「星座表」を(赤道型原点主義星座表)
41. 「星座表」で、24節気を
45. ポンコツポンド(ポリ箱の水槽)を作ろう
54. 超かんたん暗室で針穴写真のすすめ
等々

 タイトルをあげながら、私は20年越しの「宿題」をいっぱい残していることに気づいた。
 さて、…

 なおこの第4巻には、巻末に「既刊3冊の収録項目」すべてがあげてあります。

(つづく)

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