2024年10月(神無月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会
▼団栗と言えば、『ホトトギス』に掲載された寅日子先生の「団栗」(青空文庫より)を思い出す。
俳句もきっと多く詠まれているのだろうとさがしたが、一句しかみつけることができなかった。
懸崖や団栗落つる驀地(まつしぐら) (明治31-32年)
それが、とても気に入ってしまった。
▼さあ、今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
名句の参考にさせてもらうのは、いつものように
である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。
(1) 晩秋の水にしづんでゆく錨 鴇田智哉
(2) 落鮎や日にゝ水のおそろしき 千代女
(3) 見えさうな金木犀の香なりけり 津川絵理子
(4) 秋深し芭蕉の筆に甲斐の二字 廣瀬直人
(5) 目つむれば蔵王権現後の月 阿波野青畝
(6) 長き夜のところどころを眠りけり 今井杏太郎
(7) 火祭や焰の中に鉾進む 高浜虚子
(8) 森に降る木の実を森の聞きゐたり 村越化石
(9) 止め椀は会津塗りなり紅葉宿 伊藤敬子
(10) 地獄絵の中まで紅葉明りかな 南うみを
▼次はシロウトの勝手な<選句>である!!
名句ばかりだから、選句もけつこう楽しいもんだ。
【私の選んだ名句ベスト3】
(3) 見えさうな金木犀の香なりけり 津川絵理子
(8) 森に降る木の実を森の聞きゐたり 村越化石
(10) 地獄絵の中まで紅葉明りかな 南うみを
【次点】
(6) 長き夜のところどころを眠りけり 今井杏太郎
【選評】
・あるあるの景だ。例年ヒガンバナにつづけては、この「金木犀」の香だった。遅れている!!
・団栗だろうか!?この音は思いの外大きいのである。驚いてしまう。
・「紅葉明かり」は別世界へ連れて行ってくれる。
・「ところどころ」がいいな。眠れなかったではなく、この方がリアリティがある!!
▼俳句修業の究極は「句会」参加である。
オンライン句会「寅の日」も、記念すべき50回目に入っている。
あなたもやってみませんか。
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