36号コウガイビルはエサなしで10ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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暑かった!!
 とてもまだ4月とは思えぬ暑さであった。
 今、アメダスの「記録」を見ると、最高気温は27.0℃まであがっていた!!
 「穀雨」などすっかり通り越して「夏日」であった。最低気温は10℃でその差は17℃だ!!
 この気温のアップダウンは、生きものにとってはなかなかきついものがあった。
▼この暑さが、我らがコウガイビル(陸生プラナリア)にとって大敵であることは、すでに若き日のあのC・ダーウィンが「記録」してくれていた。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(岩波文庫)P54より)

 私は、これまで何度も「体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。」を観察してきた。
▼それを克服する方法として考えたのが、冷蔵庫(なかは10℃前後)のなかに入れるという方法だった。
 36号コウガイビルは、2017.6.20に出会い、ナイロン袋に入れた。わずかばかりの水と一緒に。

 水はときどき追加するが、エサはなしである!!

 10ヶ月目の昨日、恐る恐る冷蔵庫から出してみた。
 「ずいぶん小さくなった!!」 
 そんな印象デアル。「夏日」となった昨日の陽射しはきびしかった。ゆっくり外に出して観察するのもこわかった。 生きていることを確認したら早々に冷蔵庫のなかに入ってもらった。

 「エサなしで生きのびる」記録を更新中デアル!!はたしてどこまで!?

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▼もう一匹、37号君も冷蔵庫のなかにいた!!
 こちらは、先日(2018.4.12)入ったばかりだった。入ってからたった8日目である。
 36号君とくらべればなおさら巨大だ!! 動きがきわめて緩慢である。
 しかし、生きていることは確かだ。
 図体の割に頭が小さい!!その頭をヒラヒラと動かしているから…!!

 炎天下のもと、外に出しておくのがはばかられた。
 「暑さ」にもだえているようにも見えた!!
 だから、こちらも早々に冷蔵庫のなかに入ってもらった。
 こちらの方はこの後、どう展開するのだろう!?

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37号コウガイビルに出会った!!(2018/04/12) #コウガイビル

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▼そいつに出会ったのはいつものことながら、まったくの偶然であった!!
 昨日も昼間は異様なまでにあたたかくなっていた。今、アメダスの記録を見ると最高気温23.1℃(14:50)まであがったようである。
 午後に外出していた。予定より少し早めの17時までに帰宅したのでいつものように夕方の散歩に出ることにした。散歩から家の近くまで帰ったのは18時過ぎだった。
 あたりは少しうす暗くなりかけていた。
 家の近くの用水路のU字溝のゴミにまみれて太ミミズのようなものが…
 「あれ!?どうしたんだろ。水に溺れたのだろうか。そんなドンクサイミミズいるかな…?」
▼なぜかそれにこだわってしまった。
 近くで棒きれをさがして、そのドンクサイミミズらしきものをつっついてみた。
 動いた!!
 動いただけでなく、驚くべきことに片方の端に逆三角形(イチョウの葉のような)の頭!!
 
 まちがいないコウガイビルだ!!
 
 私の人生で37番目に出会った 37号コウガイビルだ!!

 この不思議な生きものにはじめて出会ったのが、 2008.11.14だ。

 それからまもなく10年だった。
 その10年目の春(初夏と呼んでもいいような日)、37号に出会った!!

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▼家の近くと言えども、少し距離があった。
 私は少しあせり、迷っていた。そのとき持っていたカメラにおさめるだけにするか、それとも36号のようにナイロン袋に入れてしばらく観察するか?
 ナイロン袋をとりに帰っている間にどこかに行ってしまいはしないか?

 慌ててナイロン袋とピンセットを持って帰ってきたとき、

 37号くんはまだそこにいてくれた!!

▼ナイロン袋のなかに入った37号コウガイビルをあらためてゆっくり見てみると

 実に巨大であった!!
 出会ったなかでは最高の大きさかもしれない!!

 ナイロン袋のなかの姿は、私には「幻の恐竜」のようにすら見えてくるのだった!!
 さて、どうするか!?
 どんな観察をするのか?
 36号コウガイビルは、エサなしで、まもなく10ヶ月生きのびようとしている。
 記録の更新中だ。
 では、37号では 何を  ゆっくり考えてみよう。

 まずは 37号君との出会いに     ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

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36号コウガイビルはエサなしで9ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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▼私が人生で36番目に出会った「36号コウガイビル」は「エサなし」で生きる記録を更新中だった。
 昨年の6/20にナイロン袋に入って実に9ヶ月が経っていた!!
 日にちにして、 274日 だ!!
 それは、はじめて出会った第1号コウガイビルが持っていた「261日」の記録をはるかに越えていた。
 
 エサなしでである (゜o゜)ゲッ!!
 ではいつまで ?(゜_。)?(。_゜)?

▼その大きさは、一ヶ月前とほぼ変わらなかった。
 かなり収縮自在なのでその瞬間でちがって見えるが、ほぼ3~4㎝程度であろうか!?
 どちらかと言えば、小さくなっていってる!!

 「負の成長」だ!!

▼今一度、36号コウガイビルに何が起こっているのか!?
 まだ浅い知識しかないが、それらをフルに使って考えてみよう。
 手持ちの本で、唯一コウガイビルに直接触れた

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

を引っぱり出してくる。

 この本には
・「14.陸産プラナリア,コウガイビル種類・生態並びに形態分化」(P259~)
の章があった。そして私の「ふしぎ!?」に答えてくれる部分があった。
「14.9 飢餓と再生」(P275)にである。何度も引用させてもらっているが再度引用させてもらう。

 コウガイビルの飼育では給餌が大切な要素となるが、餌に対しての反応は同一種内でも異なり積極的に摂取するグループとそうでもないものとがある。また長期間の飢餓に耐え、もとの体重の1/100に減少しても生存し続けることができる。このような生理的変化が、顕著な再生能をもつ本動物の器官形成にどのような影響を及ぼすのか、頭部再生の有無、形成所要時間、極性との関連について、採集直後の体重を100として、もとの30~40%に減少したグループを飢餓個体として実験を行った。  なお、飢餓個体の設定は、採集された個体のうち、何としても餌を食べないものがあり、かなりの期間絶食にも耐えられるが、やがて死に至る。体重減少と生存期間の長短は一定ではないが、採取後減少の一途をたどる体重は、ある時点で平衡状態となり、これ以降急激に減少して死ぬものが多い。体重が安定をみせる状態を越えると個体は死を迎えることから、この安定期(もとの体重の30~40%)を飢餓状態と考えた。これらの飢餓グループと採集まもないものとを次の実験により比較した。(同書P276より)

 この説明から行くと体重1/100まで生きることができるとなるとかなり先のことのような。
 元々の体重は測っていないし、また今も簡単には測ることができない。
 これを体長に勝手に置き換え目安とするなら 
 仮に体長 10㎝=100㎜ あったとするなら 1/100は 

 10㎝=100㎜→1㎜ !!

 これはあくまで目安だ!!ほんとうだろうか!?

今が、どうやら研究者たちの考える「飢餓状態」にあることは間違いなさそうだ!!
 この「平衡状態」はいつまで続くだろう!?

・いったい何が36号の体のなかで起こっているのだろう!?
・そのメカニズムは!?
・自分を食べるとは!?
・幹細胞がいっぱいあることとの関係は!?
・あの「オートファジー」とは何か関係があるのだろうか!?
等々

シロウトの「ふしぎ!?」は深まる一方だ!!

「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
 
シロウトがゆえのたわ言をひとこと。

研究者よ!!コウガイビルの不思議を追ってくれ!!そして教えてくれ!!

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36号コウガイビルは「エサなし」記録を更新した!!

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▼昨日(2018/03/08)は朝からずっと雨だった。だから昼になってもあまり気温はあがらなかった。
 そんななか冷蔵庫のなかから、36号コウガイビルを出して観察してみた。
 天気がよくて陽が当たったりすると元気よく動き出す36君も、昨日は時間がたっても同じかっこうしていた。
 しかし、しばらくするとゆっくりゆっくり動き始めた。
 まちがいなく

 生きている!! 

 36号君がナイロン袋に入ってから昨日で262日目だった!!
 「エサなし」で生きる記録が更新された日だった!!
▼これまでナイロン袋のなかで水だけで「エサなし」で生きのびる記録は、私が人生ではじめて出会った第1号コウガイビルが持っていた。
 その第1号君に出会ったのはもう10年も前のことになってしまった。第1号君には数々のことを教えてもらった。
授業に度々登場してもらった。その顛末の一部始終を記録していた!!
 今、読み返すとなつかしい!!
 その第1号コウガイビルも「261日」が限界だった。その記録が約10年(9年7ヶ月)ぶりに更新されたのである。
 第1号と第36号とは発見した季節もちがうので単純に比較できないが、「エサなし」で生きたという驚異の事実は共通していた。
 第36号コウガイビルの観察で、決定的にそれまでの観察とちがうところは冷蔵庫(常時10℃前後)に入れたことである。
▼262日間、36号コウガイビルの体のなかで何が起こっているのだろう!?
 「自らを食べながら、体をつくりかえて生きている。」
 「再生を繰り返しながら生きている。」
 「これぞ再生!!」
 「幹細胞のなせるわざ!!」
 …
 自分でなんとか納得できるようにコトバをさがすが、やっぱり「ふしぎ!?」だ!!
 
 「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」

▼福岡伸一さんはひとつの答えをみつけていたのかな?
 福岡伸一さんは、『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』等の著書なかで、繰り返し紹介している。
二十世紀の生命科学が到達したひとつの答えを
 『生命とは何か?それは自己複製を行うシステムである。』
そして、「動的平衡」の概念が出てくる。
こうだ。

 

ここで改めて「生命とは何か?」という問いに答えることができる。「生命とは動的平衡状態にあるシステムである」という回答である。(『動的平衡』p232)


 36号コウガイビルが262日繰り返した「動的平衡」とは!?

はたしてそれはいつまでつづくだろう!?

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36号コウガイビルはエサなしで8ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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▼それは浅学無知な私の常套手段だった!!
 思考が暗礁に乗り上げとき、きまって「そもそも論」を持ち出すのだった。

 そもそも「生命とは何か」!?

2017.6.20に庭の植木鉢の下からみつけた36号コウガイビル(私が人生で36番目に出会ったコウガイビル)。
 少量の水と一緒にナイロン袋に入れた。
 エサはいっさい与えなかった。夏の高温を乗り切るために農業用冷蔵庫にいれた。(常時10℃前後)
 8ヶ月たった昨日、ナイロン袋を外に出してみた。
 最初は蜷局をまき黒いかたまりだった。陽が当たり少しあたたかくなってくると、あのイチョウの葉のような頭をヒラヒラさせながら動き始めた!!
 いちばん伸びたときで全長3~4㎝だ。
 若干小ぶりになったような気がする。しかし、間違いない!!

 生きている!!

 その姿を観察していると やっぱり出てくる言葉は
 「そもそも…」ナノデアル!!

▼あの量子力学のシュレーディンガーが名著『生命とは何か』を著わしたのは1944年だった。
 分子生物学のはじまりだった!!
 その著のなかでシュレーディンガーはこう言った。

 生物体は「負のエントロピー」を食べて生きている

 「負のトロピー」?(゜_。)?(。_゜)?
 36号くんにあてはめてみよう。
 36号くんは自らを「食べて」、体全体を作りかえて生きている。
 「再生」を繰り返している。
 あの体の断片のようなゴミはなんだろう?
 自らの体も「負のエントロピー」となりうるのか?
 
 いったい分子レベルでこの8ヶ月ナイロン袋のなかで何がおこっているのだろうか?

▼もっともっと勉強しておけばよかった。これが正直な実感である。(^^ゞポリポリ
 今さら、後悔してもしかたない。
 
 36号くんが、もしあと一ヶ月生きのびれば、261日生きのびた第1号コウガイビルにかわって新記録樹立だ!!はたして…

 それまでに究極の不思議「生命とは何か」の謎解き少しは進むかな。

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36号コウガイビルはエサなしで7ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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▼報告が遅れていることがあった!!
 エサなし生きる36号コウガイビルのことである。
 昨年の6月20日、庭の植木鉢の下で発見した36号君!!
 
 わずかな水とともにナイロン袋のなかに入れてから、ついに年を越して7ヶ月がたってしまった!!

 冷蔵庫から出してすぐは、冷たい風の吹く外の気温の方が低かったのかとぐろ巻いて動かなかった。
 陽のあたるところにしばらく放置しておくと動き始めた!!

 まちがいなくエサなしでも生きている!!

「このコウガイビルのからだのなかで何が起きているのだろう!?」

 この「ふしぎ!?」に応える手段を私は持っていなかった。
 ただただ「観察」を継続するのみだった!!
 
 いやひとつだけ方法があった。他の人の「研究」を参考にすることだ。
 手元にあって直接「コウガイビル」ふれた文献はたったひとつ。

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

である。
 この本には
・「14.陸産プラナリア,コウガイビル種類・生態並びに形態分化」(P259~)
の章があった。そして私の「ふしぎ!?」に答えてくれる部分があった。
「14.9 飢餓と再生」(P275)にである。少し引用させてもらう。

 コウガイビルの飼育では給餌が大切な要素となるが、餌に対しての反応は同一種内でも異なり積極的に摂取するグループとそうでもないものとがある。また長期間の飢餓に耐え、もとの体重の1/100に減少しても生存し続けることができる。このような生理的変化が、顕著な再生能をもつ本動物の器官形成にどのような影響を及ぼすのか、頭部再生の有無、形成所要時間、極性との関連について、採集直後の体重を100として、もとの30~40%に減少したグループを飢餓個体として実験を行った。  なお、飢餓個体の設定は、採集された個体のうち、何としても餌を食べないものがあり、かなりの期間絶食にも耐えられるが、やがて死に至る。体重減少と生存期間の長短は一定ではないが、採取後減少の一途をたどる体重は、ある時点で平衡状態となり、これ以降急激に減少して死ぬものが多い。体重が安定をみせる状態を越えると個体は死を迎えることから、この安定期(もとの体重の30~40%)を飢餓状態と考えた。これらの飢餓グループと採集まもないものとを次の実験により比較した。(同書P276より)
 

▼大いに参考になる。
 36号コウガイビルは今、「飢餓状態」にあるのだろうか!?

 では、いつまで生きのびることができるのだろう?
 それはまだわからない。

 そして、 元々の「ふしぎ!?」
 「このコウガイビルのからだのなかで何が起きているのだろう!?」
 はまだ見えてこない。
 分子レベルまで溯って考えるならば
・食べるとは?
・生きるとは?
・飢餓状況とは?

▼「コウガイビル研究」最前線はどこまできているのだろう?
前著の章のまとめは

再生現象はもちろんのこと、生態的な問題についても未知の事柄が山積みしており、今後の研究材料としても充分な価値を有する動物であると思う(同書P281)

と結んであった。それから20年が経とうとしている。

「コウガイビル研究」の今が知りたい!!

それが少しでもわかるまで36号コウガイビルにはぜひ生きていて欲しいナ。

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36号コウガイビルはエサなしで6ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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「とはもの」などというコトバがあるのを最近になって知った。
 私の場合は、一見根源的な問いかけのようでありながら、実際のところはまだ明確な答えを持たないときにカッコツケテ使っていた「あれ」だ。
・「生命」とは?
・「生きている」とは?
・「再生」とは?
・「食べる」とは?
・「幹細胞」とは?
等々
▼こんな私の「とはもの」に答えてくれそうな生きものがいた。
 それが「コウガイビル」だった!!
 人生で36番目に出会った36号コウガイビルは、わずかな水だけを入れたナイロン袋のなかにいた。
 エサはいっさい与えていなかった。
 昨日でついに6ヶ月となった。

 しかし、まちがいなく生きている!!

▼エサなしで生きるコウガイビルの「ふしぎ!?」は、今 最大の不思議だ。
 この「ふしぎ!?」に答えるヒントを与えてくれた本があったのを思いだした。
 名著『切っても切ってもプラナリア』を本棚からひっぱりだしてきた。

◆名著『切っても切ってもプラナリア』に感動!! 

 私の「ふしぎ!?」と関連するところは、「エサを食べなくても再生できるのか?」(同書p37より)にあった。

 このことは、何を意味しているかというと、プラナリアはエサがなくてちぢんでいくときも、エサを食べて大きくなっていくときも、いつも体の<つくり直し>をしているということだ。(同書P38より)

少しだけ私の「とはもの」に答えが見えてきた!!

●再生とは<つくり直す>こと。36号コウガイビル(陸棲プラナリア)は今、再生を繰り返している。
●再生の営みを繰り返すこと、それを「生きている」という。
●36号君は一ヶ月前の36号君ではない!! 
  He is not what he was !!

▼では36号コウガイビルはいつまで生きのびるのだろうか!?
 第1号コウガイビルの261日を越えることができるだろうか?
 それは私にはわからない。
  
 袋の中なかの小さな「かけら」が気になっている。
 フン!?
 体の一部がはがれ落ちたモノ!?
 それとも…。
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36号コウガイビルはエサなしで5ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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▼私には人生で出会った三大「ふしぎ!?」生きものがいる。

●「乾眠」をするクマムシ!!

●緻密なネットをつくるゲホウグモ!!

●エサなしで生きのびるコウガイビル!!

である。
 そして、なお不思議なのはこの3つの生きものがすべて我が家の庭で出会ったことである。
その「コウガイビル」という生きものにはじめて出会ったのはこの季節だった。(2008.11.14)
 この季節だったというのが、後で重要な意味を持ってくることなる。しかし、そのときは何もわからなかった。
 その名前すら知らなかった。
 このときナイロン袋に入れたままこいつを飼うことにした。とは言っても名前すら知らない状態だから何をエサに与えていいのかはまったくわからなかった。
 とりあえず、生きものにとって水だけは必要不可欠だろうと考え、ナイロン袋のなかに水だけを少し入れた。
 後にこの生きもの正体を知ることになるが、水だけを定期的に与えるだけでなにもしなかった。
 驚くべきことにはじめであったコウガイビル1号はエサなしで261日も生きのびた!!
▼私は「コウガイビル」という生きものに夢中になった。
 なにしろ私の生きものに対する常識を覆してしまったのだから。
 動物の授業では、「食べる」こそ第一法則と語ってきた。
 「何を食べているのだろう?」
 「どのようにして食べているのだろう?」
 を考えれば動物の「ふしぎ!?」の謎解きはできると力説してきた。
 なのに…!?

 以後ずっとずっとコウガイビルの「ふしぎ!?」を追い続けてきた。
 ついには昨年は我が家の庭で25匹ものコウガイビルに出会った。
 しかし、今年は少なかった。2匹だけだった。
 35号、36号コウガイビルだけだった。
 35号コウガイビルはとけるように消えてしまった。
 36号コウガイビルに出会ったのは2017.6.20だった。
▼これまで夏場に出会ったコウガイビルはすべてとけるように消えてしまった。
 そこで思い出したのが第1号コウガイビルだ。
 寒くなっていくこの季節に出会ったからこそ261日も生きのびたのではないか、と考えた。
 ナラバ!!
 と、36号コウガイビルを冷蔵庫に入れてしまったのだ。(内部は10℃前後に設定してある)

 昨日(2017/11/20)、冷蔵庫に入ってから5ヶ月が経った。
 外に出してみた。
 最初はとぐろを巻いて「黒いかたまり」だった。
 やがて動いた!! 
 逆三角形のイチョウの葉のような頭をヒラヒラさせながら…
 生きている!! まちがいなく生きている!!

 「ふしぎ!?」だ。
 エサは何も与えていないのに…。

 渡辺憲二先生のコトバを思い出した。

 「そうです。自己消化をしたんです。そして、細胞の数を少なくして、体を脳をつくりなおしたんです」

「自分を食べる」!?
「再生」とは?

ではいつまで…???


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36号コウガイビルはエサなしで4ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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6/20から4ヶ月が経った!!
 冷蔵庫(農業用)から36号コウガイビルの入ったナイロン袋を取り出してみた。
 36号くんは、とぐろ巻くように丸くなっていた。
 少し動いた!! 生きている!!
 しばらく外に置いて、ペシャンコになったナイロン袋に空気を入れてやった。
 36号は活発に動き始めた。あの逆三角形の頭を伸ばしたり縮めたりしながらナイロン袋のなかを縦横に移動し始めた。
 元気だ!!
 むしろ3ヶ月経ったときよりも元気なのかも知れない。
▼たったひとつの事例から結論を導くのは気が早すぎるかも知れない。
 しかし、私には昨年の夏、「消えて」しまった25匹のコウガイビルの事例もある。
 だから言おう!!

・コウガイビルは高温に弱い!! 

と。それは「飢餓」以上に危機なのである。
▼ではいくらぐらいの温度が生命維持のための臨界点なんだろう?
 久しぶりに私の唯一の参考文献

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

を開けてみる。「陸産プラナリア」のところには直接関係するような記述が見あたらない。
「淡水生プラナリア」の方でも、それに関するところはすぐにはみつからなかった。
ただ「高温処理」(同書p72)という項があって、そこには高温下ではプラナリアが「横分裂」がはじまると記してある。また「これは高温による生理勾配の攪乱が原因であろう。」とも。
「生理勾配の攪乱」?(゜_。)?(。_゜)?
あらたな「ふしぎ!?」が…

▼そして、再び最初の最大の「ふしぎ!?」にもどる。

なぜエサも与えていないのに4ヶ月も生き延びたのか?

・そもそも「食べる」とは?
・「自分自身を食べる」?(゜_。)?(。_゜)?
・幹細胞との関係は?
・「再生」とは?
・「生きる」とは?
・「生命」とは?

 あらたな「ふしぎ!?」も加えて、コウガイビルの「ふしぎ!?」は深まるばかりだ。
 さて
 36号くんは5ヶ月まで生き延びるだろうか?

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36号コウガイビルはエサなしで3ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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▼人生で36匹目の出会った36号コウガイビルに出会ったのは2017/06/20であった。
 昨日(2017/09/20)でちょうど3ヶ月だ!!
 おそるおそる冷蔵庫(農業用)から出してみた。

 生きている!!

 間違いなく生きている。頭部を方向転換した!!
 第一死んでしまったら、とけるように姿を消しているはずである。それをこれまでさんざん観察してきたので確信がある。
 気になるのは逆三角形の頭部(「笄(こうがい)」の部分)が明確でないことだ。
 ヒラヒラの部分を身体に密着させているだけだろうか。?(゜_。)?(。_゜)?
▼3ヶ月も水だけでエサをまったく与えずに生き延びた!!
 これは驚異の「記録」であった。
 261日間生き延びた1号コウガイビルにつぐ「記録」だった。
コウガイビルという生きものにであって最大の衝撃の事実はここにあった。

 「動物の世界」謎解きの第一方程式は「食べる」である!!

とずっと考えていた。
 動物の「ふしぎ!?」は、「何を食べているのだろう?」「どのようにして食べるのだろう?」等の問いに答えることができれば解決できた。
▼ところがコウガイビル=陸棲プラナリアはちがっていた。
この「ふしぎ!?」に答えてくれる文献があった。

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

 私の不思議に答えてくれる部分は 「14.9 飢餓と再生」(P275)にあった。この章は牧野尚哉・白澤康子先生が書いておられる。

 コウガイビルの飼育では給餌が大切な要素となるが、餌に対しての反応は同一種内でも異なり積極的に摂取するグループとそうでもないものとがある。また長期間の飢餓に耐え、もとの体重の1/100に減少しても生存し続けることができる。このような生理的変化が、顕著な再生能をもつ本動物の器官形成にどのような影響を及ぼすのか、頭部再生の有無、形成所要時間、極性との関連について、採集直後の体重を100として、もとの30~40%に減少したグループを飢餓個体として実験を行った。  なお、飢餓個体の設定は、採集された個体のうち、何としても餌を食べないものがあり、かなりの期間絶食にも耐えられるが、やがて死に至る。体重減少と生存期間の長短は一定ではないが、採取後減少の一途をたどる体重は、ある時点で平衡状態となり、これ以降急激に減少して死ぬものが多い。体重が安定をみせる状態を越えると個体は死を迎えることから、この安定期(もとの体重の30~40%)を飢餓状態と考えた。これらの飢餓グループと採集まもないものとを次の実験により比較した。(同書P276より)
 

 言わば「自らを食べて生き延びている」のだ、とこの本の編著者である渡辺憲二先生に教えてもらった。

▼36号のおかげてわかったことがある。

 コウガイビルの大敵は「高温」である!!

 昨年の夏には自宅の庭で25匹ものコウガイビルに出会いながらも全滅させてしまったのは夏の「高温」が原因だったと今は言える。
 「高温」は「飢餓」よりも大敵なのである。
 
 さて36号コウガイビルはいつまで生き延びるだろう?
 1号コウガイビルの261日の「記録」をぬりかえることができるだろうか?

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