36号コウガイビルはエサなしで4ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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6/20から4ヶ月が経った!!
 冷蔵庫(農業用)から36号コウガイビルの入ったナイロン袋を取り出してみた。
 36号くんは、とぐろ巻くように丸くなっていた。
 少し動いた!! 生きている!!
 しばらく外に置いて、ペシャンコになったナイロン袋に空気を入れてやった。
 36号は活発に動き始めた。あの逆三角形の頭を伸ばしたり縮めたりしながらナイロン袋のなかを縦横に移動し始めた。
 元気だ!!
 むしろ3ヶ月経ったときよりも元気なのかも知れない。
▼たったひとつの事例から結論を導くのは気が早すぎるかも知れない。
 しかし、私には昨年の夏、「消えて」しまった25匹のコウガイビルの事例もある。
 だから言おう!!

・コウガイビルは高温に弱い!! 

と。それは「飢餓」以上に危機なのである。
▼ではいくらぐらいの温度が生命維持のための臨界点なんだろう?
 久しぶりに私の唯一の参考文献

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

を開けてみる。「陸産プラナリア」のところには直接関係するような記述が見あたらない。
「淡水生プラナリア」の方でも、それに関するところはすぐにはみつからなかった。
ただ「高温処理」(同書p72)という項があって、そこには高温下ではプラナリアが「横分裂」がはじまると記してある。また「これは高温による生理勾配の攪乱が原因であろう。」とも。
「生理勾配の攪乱」?(゜_。)?(。_゜)?
あらたな「ふしぎ!?」が…

▼そして、再び最初の最大の「ふしぎ!?」にもどる。

なぜエサも与えていないのに4ヶ月も生き延びたのか?

・そもそも「食べる」とは?
・「自分自身を食べる」?(゜_。)?(。_゜)?
・幹細胞との関係は?
・「再生」とは?
・「生きる」とは?
・「生命」とは?

 あらたな「ふしぎ!?」も加えて、コウガイビルの「ふしぎ!?」は深まるばかりだ。
 さて
 36号くんは5ヶ月まで生き延びるだろうか?

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36号コウガイビルはエサなしで3ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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▼人生で36匹目の出会った36号コウガイビルに出会ったのは2017/06/20であった。
 昨日(2017/09/20)でちょうど3ヶ月だ!!
 おそるおそる冷蔵庫(農業用)から出してみた。

 生きている!!

 間違いなく生きている。頭部を方向転換した!!
 第一死んでしまったら、とけるように姿を消しているはずである。それをこれまでさんざん観察してきたので確信がある。
 気になるのは逆三角形の頭部(「笄(こうがい)」の部分)が明確でないことだ。
 ヒラヒラの部分を身体に密着させているだけだろうか。?(゜_。)?(。_゜)?
▼3ヶ月も水だけでエサをまったく与えずに生き延びた!!
 これは驚異の「記録」であった。
 261日間生き延びた1号コウガイビルにつぐ「記録」だった。
コウガイビルという生きものにであって最大の衝撃の事実はここにあった。

 「動物の世界」謎解きの第一方程式は「食べる」である!!

とずっと考えていた。
 動物の「ふしぎ!?」は、「何を食べているのだろう?」「どのようにして食べるのだろう?」等の問いに答えることができれば解決できた。
▼ところがコウガイビル=陸棲プラナリアはちがっていた。
この「ふしぎ!?」に答えてくれる文献があった。

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

 私の不思議に答えてくれる部分は 「14.9 飢餓と再生」(P275)にあった。この章は牧野尚哉・白澤康子先生が書いておられる。

 コウガイビルの飼育では給餌が大切な要素となるが、餌に対しての反応は同一種内でも異なり積極的に摂取するグループとそうでもないものとがある。また長期間の飢餓に耐え、もとの体重の1/100に減少しても生存し続けることができる。このような生理的変化が、顕著な再生能をもつ本動物の器官形成にどのような影響を及ぼすのか、頭部再生の有無、形成所要時間、極性との関連について、採集直後の体重を100として、もとの30~40%に減少したグループを飢餓個体として実験を行った。  なお、飢餓個体の設定は、採集された個体のうち、何としても餌を食べないものがあり、かなりの期間絶食にも耐えられるが、やがて死に至る。体重減少と生存期間の長短は一定ではないが、採取後減少の一途をたどる体重は、ある時点で平衡状態となり、これ以降急激に減少して死ぬものが多い。体重が安定をみせる状態を越えると個体は死を迎えることから、この安定期(もとの体重の30~40%)を飢餓状態と考えた。これらの飢餓グループと採集まもないものとを次の実験により比較した。(同書P276より)
 

 言わば「自らを食べて生き延びている」のだ、とこの本の編著者である渡辺憲二先生に教えてもらった。

▼36号のおかげてわかったことがある。

 コウガイビルの大敵は「高温」である!!

 昨年の夏には自宅の庭で25匹ものコウガイビルに出会いながらも全滅させてしまったのは夏の「高温」が原因だったと今は言える。
 「高温」は「飢餓」よりも大敵なのである。
 
 さて36号コウガイビルはいつまで生き延びるだろう?
 1号コウガイビルの261日の「記録」をぬりかえることができるだろうか?

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36号コウガイビルはエサなしで3ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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▼人生で36匹目の出会った36号コウガイビルに出会ったのは2017/06/20であった。
 昨日(2017/09/20)でちょうど3ヶ月だ!!
 おそるおそる冷蔵庫(農業用)から出してみた。

 生きている!!

 間違いなく生きている。頭部を方向転換した!!
 第一死んでしまったら、とけるように姿を消しているはずである。それをこれまでさんざん観察してきたので確信がある。
 気になるのは逆三角形の頭部(「笄(こうがい)」の部分)が明確でないことだ。
 ヒラヒラの部分を身体に密着させているだけだろうか。?(゜_。)?(。_゜)?
▼3ヶ月も水だけでエサをまったく与えずに生き延びた!!
 これは驚異の「記録」であった。
 261日間生き延びた1号コウガイビルにつぐ「記録」だった。
コウガイビルという生きものにであって最大の衝撃の事実はここにあった。

 「動物の世界」謎解きの第一方程式は「食べる」である!!

とずっと考えていた。
 動物の「ふしぎ!?」は、「何を食べているのだろう?」「どのようにして食べるのだろう?」等の問いに答えることができれば解決できた。
▼ところがコウガイビル=陸棲プラナリアはちがっていた。
この「ふしぎ!?」に答えてくれる文献があった。

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

 私の不思議に答えてくれる部分は 「14.9 飢餓と再生」(P275)にあった。この章は牧野尚哉・白澤康子先生が書いておられる。

 コウガイビルの飼育では給餌が大切な要素となるが、餌に対しての反応は同一種内でも異なり積極的に摂取するグループとそうでもないものとがある。また長期間の飢餓に耐え、もとの体重の1/100に減少しても生存し続けることができる。このような生理的変化が、顕著な再生能をもつ本動物の器官形成にどのような影響を及ぼすのか、頭部再生の有無、形成所要時間、極性との関連について、採集直後の体重を100として、もとの30~40%に減少したグループを飢餓個体として実験を行った。  なお、飢餓個体の設定は、採集された個体のうち、何としても餌を食べないものがあり、かなりの期間絶食にも耐えられるが、やがて死に至る。体重減少と生存期間の長短は一定ではないが、採取後減少の一途をたどる体重は、ある時点で平衡状態となり、これ以降急激に減少して死ぬものが多い。体重が安定をみせる状態を越えると個体は死を迎えることから、この安定期(もとの体重の30~40%)を飢餓状態と考えた。これらの飢餓グループと採集まもないものとを次の実験により比較した。(同書P276より)
 

 言わば「自らを食べて生き延びている」のだ、とこの本の編著者である渡辺憲二先生に教えてもらった。

▼36号のおかげてわかったことがある。

 コウガイビルの大敵は「高温」である!!

 昨年の夏には自宅の庭で25匹ものコウガイビルに出会いながらも全滅させてしまったのは夏の「高温」が原因だったと今は言える。
 「高温」は「飢餓」よりも大敵なのである。
 
 さて36号コウガイビルはいつまで生き延びるだろう?
 1号コウガイビルの261日の「記録」をぬりかえることができるだろうか?

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2017年・今年もコウガイビルを「発見」\(^O^)/(2017/05/10) #コウガイビル

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▼昨日の朝(2017/05/10)、私はいささか興奮していた。いや、かなり興奮していた!!
 それはあのコウガイビルを「発見」したからだ。
 いや、「発見」は大げさだ。どこかに探しに行き、みつけたというのではまったくなかった。我が家の庭で気づいたら足元を「あいつ」が這っていたのだ。
 あわてて写真を撮り、例によってナイロン袋にいれた!!
▼こいつが、私が人生で出会った35匹目のコウガイビルだった。
35号コウガイビルはクロイロコウガイビルだった。ナイロン袋に入れてからじっくりと観察してみた。
 私がはじめてこの「ふしぎ!?」のかたまりのような生きものに出会ったのは2008.11.14だ。もう9年近くも前だ。
第1号コウガイビルも今回と同じようにナイロン袋のなかに入れた。そこから「ふしぎ!?」がはじまった!!
 なんとそれから261日間もナイロン袋の中で「エサなし」で生き延びたのである!!
 第1号コウガイビルは私を生命科学最前線までつれて行ってくれた!!その顛末の詳細は

◆「コウガイビル」を追う

に記録していた。
▼それ以来、私はこ、「ふしぎ!?」な生きものに夢中になった。機会ある毎にこいつを探し続けた!!
 なかなかみつけることができなかった。
 ところが、昨年の夏、我が家の大賀ハス観察池の周辺半径5mほどの範囲のなかで25匹ものコウガイビルに出会ったのである。プラスチック容器のなかで飼うことにも挑戦してみたがダメだった。
 やっぱりナイロン袋の方がよいという結論になった。しかし、暑さにはかなわなかった。
 ナイロン袋のなかで「とけるように」姿を消した。
▼今年は、大賀ハス観察池も移動するし、もう出会えないと半ばあきらめていただけに35号との出会いはうれしい\(^O^)/
 季節は夏に向う。はたしていつまでナイロン袋のなかで生き延びてくれるだろう!?

 同じ水生プラナリアの方が目がかわいいとかいって人によく知られている。飼育され再生実験に使われることも多い。変ないい方だが、「市民権」ならぬ「教材権」を得ている!!
 一方、陸生プラナリアである我らが「コウガイビル」は、たまたま出会っても気持ち悪がられるだけで、「生存権」すら危ない。「教材権」獲得にはまだまだほど遠い!!
 もっともっと深くこの「コウガイビル」という生きもののことを知りたいものだ!!

我らが「コウガイビル」に「教材権」を!! 

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コウガイビルが全滅してしまった!! #コウガイビル

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▼大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから20週目であった。
第5号大賀ハスの果托はひとつだけ種子が完熟にむかっていた。この大賀ハス観察池と深い関係がありそうなコウガイビル!!私が生涯もっとも「ふしぎ!?」だと思っている生きもの コウガイビル!!
 今年はなんと25匹ものコウガイビルと出会っていた。
 そのすべてが死んでしまった!!
▼旅に出た日の朝(8/4)、確かに確認した。
33号、34号はすでに異変が現われかけていた。しかし、30号は元気だった。
30号には大いに期待していた。この様子では第1号の「261日」に挑戦してくれるかもしれないと。
 11日帰宅するなり観察場所に行った。30号の入ったナイロン袋のなかは濁った液だけになっていた。
 33号、34号のナイロン袋の中にはカラカラになりこびりつく黒い物体があるのみだった。
 25匹は全滅してしまった。
▼観察ノートによれば、今年最初のコウガイビルに出会ったのは6/21だった。
2匹同時にであった。第10号・第11号である。
 今年は異様なまでに次々とコウガイビルにであっていった。最初はケースに入れて飼育観察をしていた。
いろいろ実験も試みた。意図せずして「再生」実験も観察できた。
 巨大カタツムリをエサにあたえ、即死にいたらしめたこともある。
 数時間のうちに「とけて」いく姿も見た。
▼26号からは、ナイロン袋方式に切り替えて飼育(?)した。
最初はうまくいったかに見えた。
ところが猛暑日がつづきはじめるとやはり「とけて」いった!!
逆にカラカラに乾きミイラ化するのも現われた(袋の中にが水あっても)。
これははじめての観察だった。

コウガイビルが生き延びるための最重要条件はなんだろう?
「エサ」
「水」
「適温」(温度)

25匹の生命は消えてしまった。
コウガイビルの「ふしぎ!?」を遺したまま…。

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そもそもコウガイビルとは…!? #コウガイビル

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▼私は6/21夏至の朝から6/30までのあいだに、あの「ふしぎ!?」のかたまりのような生きもの・コウガイビルに次々と出会った。私の人生で10匹目にであった10号コウガイビルからはじまってなんと23号まで行ってしまった。
 14匹ものコウガイビルに、半径5m内外の範囲でであったのである。
種類もクロイロコウガイビルだけでなくミスジコウガイビルも含まれていたように思う。
それらのすべてが今、目の前から消えてしまった!!
私は何を見たのか。
 まだ記憶が鮮明なうちにどうしても記録に残しておきたいと思った。
▼いずれもプラスチックの容器に入れていた。
小さな通気孔があった。以前にここを開けておいて逃がしてしまったことがあった。
密閉状態が続けば息苦しかろとちょっと開けるとつかさず穴をめざして這ってくる。
いかにするどいレセプターを持ち合わせているかがわかる。
 261日間もエサなしで生き延びた第1号コウガイビルはナイロン袋に入れていた。
ナイロン袋の口はしばりはしていたが、完全密閉ではなかった。そのことが長く生き延びたことと関係しているのだろうか。それについてもまだ答えを持っていなかった。
▼今回の観察では、図らずも二度「再生」実験を観察していた。
15号コウガイビルと20号コウガイビルについてである。
分断してしまったふたつのコウガイビルは、いずれもまちがいなく「生命体」であった。
分断した頭をもたない方もしばらくは動いていた。きっちりと一人前に…。
 しかし、動きを止めてからの展開がはやかった。
 ダーウィンも観察したように、またたく間に溶けて「非生命体」の物質になってしまった。
「生命体」と「非生命体」の境はどこにあるのだろう?
臨界点はどこに?
▼連日暑かった。
「生命体」から「非生命体」への変化は化学変化であることは確かだ。
それに温度が関わっていることは確かだ。
温度は「分子運動」のさまを表現した「ものさし」だ。
連日の猛暑はこの変化を加速していることはたしかだろう。
この変化はなんど観察しても「ふしぎ!?」だった。
数時間のあいだに単なる濁った液になってしまうのだ。
「腐る」というのだろうか?
確かに異臭がしてくる。一緒に元気なコウガイビルを入れておくとまずいと気づき別々にしたが、ときはすでに遅かった。
 別のケースの今まで元気なやつもみるみるうちに溶けていってしまった。
異臭はアンモニアを含むのだろうか?

その様子を観察していると不勉強なポンコツ頭省みず、思わず言ってしまうのだ。

「生命とは何か?」 

今朝(2016/07/05)こう書いて終わろうとしたら、今度は納屋のなかの足元に第24号が…。
 私はひょっとしたらこの不思議な生きもの・コウガイビルに取り憑かれているのか?
(なんと非科学的表現(^^ゞポリポリ)
 今度はナイロン袋に入れてみようかな。
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大賀ハスとコウガイビルの夏が来た!! #コウガイビル

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▼6/26(日)の朝、大賀ハス第1号に確かにサインが出ていた。
これまでの観察から、「あこがれの4日間」がはじまる前夜から、がくの1枚がつぼみからはがれかかるのを知っていた。確かにそのサインは出ていたにもかかわらず定刻になってもその気配がなかった。
 その定刻もだいたい5時30分と判断していた。まるで「目覚まし時計」がセットされているように…。
 定刻から一時間ばかり遅れて開花がはじまった。
 第1日目の開花は全開までいかない。午前中に閉じ始める。
 それでも鼻を近づけるとあの独特の香りが…。
▼第2日目の昨日は全開まで行った。
めしべは10個ありそうだ。
虫たちの集ってきた。あの香りはどこまでとどくものなんだろう?
それでもやっぱり昼前には閉じ始めた。
 花びらの開く順番は?
 開閉の営みと時間の関係は?
 なぜ4日間だけなのか?
 どんな「からくり」がしこまれてるのか?
 どこまフレキシブルな対応ができるのだろうか?
等などあげればきりがないほどに「ふしぎ!?」があった。
▼今年の観察は大賀ハスの「ふしぎ!?」とコウガイビルの「ふしぎ!?」が同時進行であった。
大賀ハスの葉の上で捕獲したコウガイビル15号。
図らずも「再生」実験をやってしまった。
二つに分断してしまった第15号コウガイビル。
仮に頭のある方を第15号A、尻尾の方を15号Bと名付けた。
6/26(日)はA,Bともに元気だった。
昨日になってBが動きを持ってとめてしまった。後ははやかった!!
ダーウィンも観察した通りだった。

 私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(チャールズ・ダーウィン著 島地 威雄訳 岩波文庫 P54より)
 

その様子は何度観察しても「ふしぎ!?」だ。
「生命」っていったい何?
▼コウガイビルの「ふしぎ!?」はこれにとどまっていなかった。
大賀ハス第1号が開花する前にまたして池の近くで第16号コウガイビルにであったのだ。
さらには6/27の深夜に第17号に、朝には第18号に出会ったのだ。
第16号と第18号が寄り添って昼寝をしていた。
写真に撮ってみて気づいたが、この2匹はこれまでのコウガイビルとちがって背中に三本のスジがある。
ひょっとしてこれがミスジコウガイビル!?
二種類のコウガイビルが大賀ハス観察池にいたのだろうか?
もう一度、基からこの「ふしぎ!?」な生きものにつきあってみようと思う。

大賀ハス「あこがれの4日間」の三日目がはじまっている。
あいにく雨だ。さて…  
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第12・13・14・15コウガイビル発見!!そして…

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▼またまたうそのようなほんとうの話だ。
大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから13週目だった。今年の花芽第1号は、「あこがれの4日間」が間近であった。それを観察しようとそのときだった。
 池(容器)の淵を這うあいつをみつけたのだ。
「(゜o゜)ゲッ!!うそだろう!?」と自分の目を疑った。
しかし、間違いではない人生12番目のコウガイビルだ!! 
驚きはこれにとどまらなかった。大きな葉の裏に黒い影が…。
今度は少し大きめの第13号が。さらには同じ葉の端に少し小ぶりの第14号が…。
ビックリ仰天だ。
今度は同時に3匹のコウガイビル発見だった。
興奮しながら3匹のコウガイビルを少し大きめの容器に捕獲した。
▼興奮がさめやらぬ状態で、いつものクモ散策に出かけた。
現在5匹のコガネグモを観察中である。クモ観察中もずっと考えていた。
・なぜ、集中して大賀ハス観察池にコウガイビルが現われたのだろう?
・今度はコウガイビルをどのように観察しようか?
・エサは与えるべきか、それとも?
等などを。
▼クモ散策から戻ると、なんと驚くべきことが待ち受けていた。
再び大賀ハス観察池を見た。そのときだ、今度は別の葉の上にコウガイビルをみつけたのだ。
第15号コウガイビルである。
今度は異様に白かった。でもクロイロコウガイビルであることはこれまでのことから推察できた。
なぜ、こんなに白いのだろう? 
その「ふしぎ!?」をゆっくり考えている時間はなかった。
えらく活発に動いていた。逃さぬように少しあせってしまった。
そのときだ、ピンセットで体の中央を挟んでしまった。
しまった!!と思ったがときすでに遅しだ。少し切れ目が入ってしまった。
でもなんとかつがりはしていたのですばらすようにして、容器に捕獲した。
 昨日は、地域でイベントごとがあった。
この後もじっくり観察している時間はなかった。
仮に入れた大きな容器は少しすき間があるようだった。
 少しでもすき間があれば、そこから脱出してしまうことは苦い「失敗」から知っていた。
 二匹ずつ二つの容器に移し替えてイベントに出かけた。
▼イベントから帰ってきたら、さらに驚くべきことが待っていた。
 第15号コウガイビルを入れた容器を見たとき唖然としてしまった。
第15号は、完全にちぎれてしまっていたのだ。
そして、頭の部分の方はもちろんのこと、もう一方の尻尾の方の部分もわずかにではあるが動いていたのだ!!
その後も時間をおいて観察してみたが動いているように見えた。
そればかりか、少し切断部がふくらんできているようにも見えたのだ。
なんということだろう。
私はまったく意図せずして、コウガイビル「再生」実験をやってしまったのかも知れない。

今一度、コウガイビルという不思議な生きものについて勉強してみようと思う。

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第10・第11コウガイビルは死んでしまった!!

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▼またまた大失敗をしてしまった。
6/21同時に出会った人生10匹目、11匹目のコウガイビルを死なせてしまったのだ。
 昨日の朝、私はまだ迷っていた。
エサを与えずにどこまで生き続けるかを観察するか、それともこれまでに試みたことないエサを与えてみてそれを観察するか。思い切って今回は選択することに決めた。
▼エサとして何を与えるか。これにも迷うところだったが、カタツムリを与えた。
それは第7コウガイビルが、カタツムリを食しているところをたまたま観察したことがあるからだ。
 キンカンの葉にいたカタツムリを、その葉とともに容器に入れた。
 にわかに二匹のコウガイビルは活発に動き出したかに見えた。大きなカタツムリの体にのっかかり這っていた。
▼カタツムリはいやがって容器から必死に脱出するかのように見えた。
 キンカンの葉は観察の邪魔だ。葉を外に出し、脱出しようとするカタツムリを無理やり押し込めてフタをしようとしていた。そうこうしているあいだに異変が起きていた。
 容器の壁ぎわに二匹のコウガイビルがともに躰を反り返らせた状態で動かなくなってなっていたのだ。
私は、何が起きているのか瞬間には理解できなかった。
▼突っついても動かなかった。
これはまずいと思った。カタツムリが自己防衛のために出した粘液が、コウガイビルにとっては「猛毒」であったのだろうか。ことの真相はわからない。
 とりあえずあわててカタツムリを別の場所に移し、容器を水洗いをした。
 麻酔作用でもはたらいているかも知れないと思い、しばらくの時間観察した。
 しかし、やっぱり動かなかった。
 なんということだ。今度こそ長くつき合おうとエサを与のがあだとなってしまった。
 せっかく「観察せよ」とばかりに現われてくれたコウガイビルに悪いことをしてしまった \(__ )
 今回はわずか3日間だけのつき合いとなってしまった。 

 それでも私のコウガイビル「ふしぎ!?」物語はまだまだ続くのである。
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第9コウガイビルの「生命」が…!?

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▼私はショックだった!!
11/20に庭で発見した人生9番目のコウガイビルの様子がおかしかった。
一昨日までたしかに元気にケースの中にいたのに。
「エサをあたえず水だけで261日間生き延びた」第一コウガイビルと発見の時期が同じだったから、この「記録」にせまるつき合いができるかと大いに期待していたのにである。たった14日、2週間しかたっていなかった。
 頭はそりかえり、最後部はちぎれたようになっていた。すべての動きも停まっているように見えた。
 もう、第9コウガイビルの「生命」もこれまでかと…
▼その姿を見ていたら、6年前の夏に受けた講義のことを思いだした。

◆講義『幹細胞の生物学』(県立大学理学部大学院生命理学研究科 渡辺 憲二教授)

 私は261日間生き延びたコウガイビルの「ふしぎ!?」を持って、この講義を聴きに行った。
講義はすばらしいものだった。
浅学な私にも、少しずつ「幹細胞」「ES細胞」「iPS細胞」等がわかりはじめた。
そしてなによりうれしかったのは、私の「ふしぎ!?」にひじょうにていねいに答えてくださったことだ。
さらには、生命科学最前線の現場にまで連れて行ってくださった。
感動だった!!
「科学」ってほんとうに面白い!!
と心底思った。
▼これ以来、益々コウガイビルの「ふしぎ!?」に夢中になったのだった。
渡部先生編著の本があった。

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

 そこには、エサなしで生き延びるコウガイビルのことが次のように書かれていた。

 コウガイビルの飼育では給餌が大切な要素となるが、餌に対しての反応は同一種内でも異なり積極的に摂取するグループとそうでもないものとがある。また長期間の飢餓に耐え、もとの体重の1/100に減少しても生存し続けることができる。このような生理的変化が、顕著な再生能をもつ本動物の器官形成にどのような影響を及ぼすのか、頭部再生の有無、形成所要時間、極性との関連について、採集直後の体重を100として、もとの30~40%に減少したグループを飢餓個体として実験を行った。  なお、飢餓個体の設定は、採集された個体のうち、何としても餌を食べないものがあり、かなりの期間絶食にも耐えられるが、やがて死に至る。体重減少と生存期間の長短は一定ではないが、採取後減少の一途をたどる体重は、ある時点で平衡状態となり、これ以降急激に減少して死ぬものが多い。体重が安定をみせる状態を越えると個体は死を迎えることから、この安定期(もとの体重の30~40%)を飢餓状態と考えた。これらの飢餓グループと採集まもないものとを次の実験により比較した。(同書P276より)

▼では、この第9コウガイビルの場合は、その後の様子を終日観察しつづけた。
朝の段階で、「生命」もここまでかと思ったが、そう直線的ではなかった。少しずつ少しずつ動いているようにも見えた。
 午後になって劇的な変化を起こした。からだをよじり、まんなかでちぎれるような動きだ。
この段階では、頭部はしっかり確認できた。
しかし、夕方には頭部が融けるようになって輪郭がはっきりしなくなっていた。
第9コウガイビルとのつき合いは短かっかったが、最期にとても貴重なものを見せてくれた。
コウガイビルの「ふしぎ!?」はまだまだ続きそうだ。

今朝はどうなっているだろう!?
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