コウガイビルが全滅してしまった!! #コウガイビル

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▼大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから20週目であった。
第5号大賀ハスの果托はひとつだけ種子が完熟にむかっていた。この大賀ハス観察池と深い関係がありそうなコウガイビル!!私が生涯もっとも「ふしぎ!?」だと思っている生きもの コウガイビル!!
 今年はなんと25匹ものコウガイビルと出会っていた。
 そのすべてが死んでしまった!!
▼旅に出た日の朝(8/4)、確かに確認した。
33号、34号はすでに異変が現われかけていた。しかし、30号は元気だった。
30号には大いに期待していた。この様子では第1号の「261日」に挑戦してくれるかもしれないと。
 11日帰宅するなり観察場所に行った。30号の入ったナイロン袋のなかは濁った液だけになっていた。
 33号、34号のナイロン袋の中にはカラカラになりこびりつく黒い物体があるのみだった。
 25匹は全滅してしまった。
▼観察ノートによれば、今年最初のコウガイビルに出会ったのは6/21だった。
2匹同時にであった。第10号・第11号である。
 今年は異様なまでに次々とコウガイビルにであっていった。最初はケースに入れて飼育観察をしていた。
いろいろ実験も試みた。意図せずして「再生」実験も観察できた。
 巨大カタツムリをエサにあたえ、即死にいたらしめたこともある。
 数時間のうちに「とけて」いく姿も見た。
▼26号からは、ナイロン袋方式に切り替えて飼育(?)した。
最初はうまくいったかに見えた。
ところが猛暑日がつづきはじめるとやはり「とけて」いった!!
逆にカラカラに乾きミイラ化するのも現われた(袋の中にが水あっても)。
これははじめての観察だった。

コウガイビルが生き延びるための最重要条件はなんだろう?
「エサ」
「水」
「適温」(温度)

25匹の生命は消えてしまった。
コウガイビルの「ふしぎ!?」を遺したまま…。

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そもそもコウガイビルとは…!? #コウガイビル

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▼私は6/21夏至の朝から6/30までのあいだに、あの「ふしぎ!?」のかたまりのような生きもの・コウガイビルに次々と出会った。私の人生で10匹目にであった10号コウガイビルからはじまってなんと23号まで行ってしまった。
 14匹ものコウガイビルに、半径5m内外の範囲でであったのである。
種類もクロイロコウガイビルだけでなくミスジコウガイビルも含まれていたように思う。
それらのすべてが今、目の前から消えてしまった!!
私は何を見たのか。
 まだ記憶が鮮明なうちにどうしても記録に残しておきたいと思った。
▼いずれもプラスチックの容器に入れていた。
小さな通気孔があった。以前にここを開けておいて逃がしてしまったことがあった。
密閉状態が続けば息苦しかろとちょっと開けるとつかさず穴をめざして這ってくる。
いかにするどいレセプターを持ち合わせているかがわかる。
 261日間もエサなしで生き延びた第1号コウガイビルはナイロン袋に入れていた。
ナイロン袋の口はしばりはしていたが、完全密閉ではなかった。そのことが長く生き延びたことと関係しているのだろうか。それについてもまだ答えを持っていなかった。
▼今回の観察では、図らずも二度「再生」実験を観察していた。
15号コウガイビルと20号コウガイビルについてである。
分断してしまったふたつのコウガイビルは、いずれもまちがいなく「生命体」であった。
分断した頭をもたない方もしばらくは動いていた。きっちりと一人前に…。
 しかし、動きを止めてからの展開がはやかった。
 ダーウィンも観察したように、またたく間に溶けて「非生命体」の物質になってしまった。
「生命体」と「非生命体」の境はどこにあるのだろう?
臨界点はどこに?
▼連日暑かった。
「生命体」から「非生命体」への変化は化学変化であることは確かだ。
それに温度が関わっていることは確かだ。
温度は「分子運動」のさまを表現した「ものさし」だ。
連日の猛暑はこの変化を加速していることはたしかだろう。
この変化はなんど観察しても「ふしぎ!?」だった。
数時間のあいだに単なる濁った液になってしまうのだ。
「腐る」というのだろうか?
確かに異臭がしてくる。一緒に元気なコウガイビルを入れておくとまずいと気づき別々にしたが、ときはすでに遅かった。
 別のケースの今まで元気なやつもみるみるうちに溶けていってしまった。
異臭はアンモニアを含むのだろうか?

その様子を観察していると不勉強なポンコツ頭省みず、思わず言ってしまうのだ。

「生命とは何か?」 

今朝(2016/07/05)こう書いて終わろうとしたら、今度は納屋のなかの足元に第24号が…。
 私はひょっとしたらこの不思議な生きもの・コウガイビルに取り憑かれているのか?
(なんと非科学的表現(^^ゞポリポリ)
 今度はナイロン袋に入れてみようかな。
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大賀ハスとコウガイビルの夏が来た!! #コウガイビル

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▼6/26(日)の朝、大賀ハス第1号に確かにサインが出ていた。
これまでの観察から、「あこがれの4日間」がはじまる前夜から、がくの1枚がつぼみからはがれかかるのを知っていた。確かにそのサインは出ていたにもかかわらず定刻になってもその気配がなかった。
 その定刻もだいたい5時30分と判断していた。まるで「目覚まし時計」がセットされているように…。
 定刻から一時間ばかり遅れて開花がはじまった。
 第1日目の開花は全開までいかない。午前中に閉じ始める。
 それでも鼻を近づけるとあの独特の香りが…。
▼第2日目の昨日は全開まで行った。
めしべは10個ありそうだ。
虫たちの集ってきた。あの香りはどこまでとどくものなんだろう?
それでもやっぱり昼前には閉じ始めた。
 花びらの開く順番は?
 開閉の営みと時間の関係は?
 なぜ4日間だけなのか?
 どんな「からくり」がしこまれてるのか?
 どこまフレキシブルな対応ができるのだろうか?
等などあげればきりがないほどに「ふしぎ!?」があった。
▼今年の観察は大賀ハスの「ふしぎ!?」とコウガイビルの「ふしぎ!?」が同時進行であった。
大賀ハスの葉の上で捕獲したコウガイビル15号。
図らずも「再生」実験をやってしまった。
二つに分断してしまった第15号コウガイビル。
仮に頭のある方を第15号A、尻尾の方を15号Bと名付けた。
6/26(日)はA,Bともに元気だった。
昨日になってBが動きを持ってとめてしまった。後ははやかった!!
ダーウィンも観察した通りだった。

 私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(チャールズ・ダーウィン著 島地 威雄訳 岩波文庫 P54より)
 

その様子は何度観察しても「ふしぎ!?」だ。
「生命」っていったい何?
▼コウガイビルの「ふしぎ!?」はこれにとどまっていなかった。
大賀ハス第1号が開花する前にまたして池の近くで第16号コウガイビルにであったのだ。
さらには6/27の深夜に第17号に、朝には第18号に出会ったのだ。
第16号と第18号が寄り添って昼寝をしていた。
写真に撮ってみて気づいたが、この2匹はこれまでのコウガイビルとちがって背中に三本のスジがある。
ひょっとしてこれがミスジコウガイビル!?
二種類のコウガイビルが大賀ハス観察池にいたのだろうか?
もう一度、基からこの「ふしぎ!?」な生きものにつきあってみようと思う。

大賀ハス「あこがれの4日間」の三日目がはじまっている。
あいにく雨だ。さて…  
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第12・13・14・15コウガイビル発見!!そして…

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▼またまたうそのようなほんとうの話だ。
大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから13週目だった。今年の花芽第1号は、「あこがれの4日間」が間近であった。それを観察しようとそのときだった。
 池(容器)の淵を這うあいつをみつけたのだ。
「(゜o゜)ゲッ!!うそだろう!?」と自分の目を疑った。
しかし、間違いではない人生12番目のコウガイビルだ!! 
驚きはこれにとどまらなかった。大きな葉の裏に黒い影が…。
今度は少し大きめの第13号が。さらには同じ葉の端に少し小ぶりの第14号が…。
ビックリ仰天だ。
今度は同時に3匹のコウガイビル発見だった。
興奮しながら3匹のコウガイビルを少し大きめの容器に捕獲した。
▼興奮がさめやらぬ状態で、いつものクモ散策に出かけた。
現在5匹のコガネグモを観察中である。クモ観察中もずっと考えていた。
・なぜ、集中して大賀ハス観察池にコウガイビルが現われたのだろう?
・今度はコウガイビルをどのように観察しようか?
・エサは与えるべきか、それとも?
等などを。
▼クモ散策から戻ると、なんと驚くべきことが待ち受けていた。
再び大賀ハス観察池を見た。そのときだ、今度は別の葉の上にコウガイビルをみつけたのだ。
第15号コウガイビルである。
今度は異様に白かった。でもクロイロコウガイビルであることはこれまでのことから推察できた。
なぜ、こんなに白いのだろう? 
その「ふしぎ!?」をゆっくり考えている時間はなかった。
えらく活発に動いていた。逃さぬように少しあせってしまった。
そのときだ、ピンセットで体の中央を挟んでしまった。
しまった!!と思ったがときすでに遅しだ。少し切れ目が入ってしまった。
でもなんとかつがりはしていたのですばらすようにして、容器に捕獲した。
 昨日は、地域でイベントごとがあった。
この後もじっくり観察している時間はなかった。
仮に入れた大きな容器は少しすき間があるようだった。
 少しでもすき間があれば、そこから脱出してしまうことは苦い「失敗」から知っていた。
 二匹ずつ二つの容器に移し替えてイベントに出かけた。
▼イベントから帰ってきたら、さらに驚くべきことが待っていた。
 第15号コウガイビルを入れた容器を見たとき唖然としてしまった。
第15号は、完全にちぎれてしまっていたのだ。
そして、頭の部分の方はもちろんのこと、もう一方の尻尾の方の部分もわずかにではあるが動いていたのだ!!
その後も時間をおいて観察してみたが動いているように見えた。
そればかりか、少し切断部がふくらんできているようにも見えたのだ。
なんということだろう。
私はまったく意図せずして、コウガイビル「再生」実験をやってしまったのかも知れない。

今一度、コウガイビルという不思議な生きものについて勉強してみようと思う。

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第10・第11コウガイビルは死んでしまった!!

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▼またまた大失敗をしてしまった。
6/21同時に出会った人生10匹目、11匹目のコウガイビルを死なせてしまったのだ。
 昨日の朝、私はまだ迷っていた。
エサを与えずにどこまで生き続けるかを観察するか、それともこれまでに試みたことないエサを与えてみてそれを観察するか。思い切って今回は選択することに決めた。
▼エサとして何を与えるか。これにも迷うところだったが、カタツムリを与えた。
それは第7コウガイビルが、カタツムリを食しているところをたまたま観察したことがあるからだ。
 キンカンの葉にいたカタツムリを、その葉とともに容器に入れた。
 にわかに二匹のコウガイビルは活発に動き出したかに見えた。大きなカタツムリの体にのっかかり這っていた。
▼カタツムリはいやがって容器から必死に脱出するかのように見えた。
 キンカンの葉は観察の邪魔だ。葉を外に出し、脱出しようとするカタツムリを無理やり押し込めてフタをしようとしていた。そうこうしているあいだに異変が起きていた。
 容器の壁ぎわに二匹のコウガイビルがともに躰を反り返らせた状態で動かなくなってなっていたのだ。
私は、何が起きているのか瞬間には理解できなかった。
▼突っついても動かなかった。
これはまずいと思った。カタツムリが自己防衛のために出した粘液が、コウガイビルにとっては「猛毒」であったのだろうか。ことの真相はわからない。
 とりあえずあわててカタツムリを別の場所に移し、容器を水洗いをした。
 麻酔作用でもはたらいているかも知れないと思い、しばらくの時間観察した。
 しかし、やっぱり動かなかった。
 なんということだ。今度こそ長くつき合おうとエサを与のがあだとなってしまった。
 せっかく「観察せよ」とばかりに現われてくれたコウガイビルに悪いことをしてしまった \(__ )
 今回はわずか3日間だけのつき合いとなってしまった。 

 それでも私のコウガイビル「ふしぎ!?」物語はまだまだ続くのである。
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第9コウガイビルの「生命」が…!?

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▼私はショックだった!!
11/20に庭で発見した人生9番目のコウガイビルの様子がおかしかった。
一昨日までたしかに元気にケースの中にいたのに。
「エサをあたえず水だけで261日間生き延びた」第一コウガイビルと発見の時期が同じだったから、この「記録」にせまるつき合いができるかと大いに期待していたのにである。たった14日、2週間しかたっていなかった。
 頭はそりかえり、最後部はちぎれたようになっていた。すべての動きも停まっているように見えた。
 もう、第9コウガイビルの「生命」もこれまでかと…
▼その姿を見ていたら、6年前の夏に受けた講義のことを思いだした。

◆講義『幹細胞の生物学』(県立大学理学部大学院生命理学研究科 渡辺 憲二教授)

 私は261日間生き延びたコウガイビルの「ふしぎ!?」を持って、この講義を聴きに行った。
講義はすばらしいものだった。
浅学な私にも、少しずつ「幹細胞」「ES細胞」「iPS細胞」等がわかりはじめた。
そしてなによりうれしかったのは、私の「ふしぎ!?」にひじょうにていねいに答えてくださったことだ。
さらには、生命科学最前線の現場にまで連れて行ってくださった。
感動だった!!
「科学」ってほんとうに面白い!!
と心底思った。
▼これ以来、益々コウガイビルの「ふしぎ!?」に夢中になったのだった。
渡部先生編著の本があった。

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

 そこには、エサなしで生き延びるコウガイビルのことが次のように書かれていた。

 コウガイビルの飼育では給餌が大切な要素となるが、餌に対しての反応は同一種内でも異なり積極的に摂取するグループとそうでもないものとがある。また長期間の飢餓に耐え、もとの体重の1/100に減少しても生存し続けることができる。このような生理的変化が、顕著な再生能をもつ本動物の器官形成にどのような影響を及ぼすのか、頭部再生の有無、形成所要時間、極性との関連について、採集直後の体重を100として、もとの30~40%に減少したグループを飢餓個体として実験を行った。  なお、飢餓個体の設定は、採集された個体のうち、何としても餌を食べないものがあり、かなりの期間絶食にも耐えられるが、やがて死に至る。体重減少と生存期間の長短は一定ではないが、採取後減少の一途をたどる体重は、ある時点で平衡状態となり、これ以降急激に減少して死ぬものが多い。体重が安定をみせる状態を越えると個体は死を迎えることから、この安定期(もとの体重の30~40%)を飢餓状態と考えた。これらの飢餓グループと採集まもないものとを次の実験により比較した。(同書P276より)

▼では、この第9コウガイビルの場合は、その後の様子を終日観察しつづけた。
朝の段階で、「生命」もここまでかと思ったが、そう直線的ではなかった。少しずつ少しずつ動いているようにも見えた。
 午後になって劇的な変化を起こした。からだをよじり、まんなかでちぎれるような動きだ。
この段階では、頭部はしっかり確認できた。
しかし、夕方には頭部が融けるようになって輪郭がはっきりしなくなっていた。
第9コウガイビルとのつき合いは短かっかったが、最期にとても貴重なものを見せてくれた。
コウガイビルの「ふしぎ!?」はまだまだ続きそうだ。

今朝はどうなっているだろう!?
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第9コウガイビルは今も…!!

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▼2015/11/20庭の掃除をしていてたまたま出会ったコウガイビル!!
私の人生、9番目に出会ったコウガイビル。おそらくクロイロコウガイビルだろう。
ケースに入れて水だけ補給していた。これまでの「大失敗」を生かして空気穴はいっさい開けていなかった。
ときどきフタをあけるだけにしていた。
 昨日もまだ元気だった。あの独特の逆三角形頭で周囲を探査するようにして動いていた。
 人生最初のコウガイビルの「261日」の記録に挑戦したいと思っている。
▼少し大袈裟な話になるが、それは事実だった。
コウガイビルは、これまでの人生で出会った最も不思議な生きものだ。
 それまで、
 動物の世界の謎解き第一方程式は「食べる」である!!
とかたく信じていた。ところが貴奴はその方程式を無視して、エサなしで水だけで261日間もナイロン袋のなかで生き延びたのである。
 自らを食べながら生き延びたのである!!
 日々自らのからだを「更新」し「再生」しながら生きたのである。貴奴が教えてくれた。

 生きるとは、「再生」することである

 と。生命科学最前線の世界へ私を連れて行ってくれたのだ。
▼私は第一コウガイビルの再現実験をどうしてもやりたかった。
だから、この不思議な生きものに再会したかった。ずっとずっと追い求めていた。
 今年になって、集中して第5~第8までの4匹のコウガイビルに出会っていた。
逃亡してしまった第6、第7を含めて、この「再現実験」は成功していなかった。
 これらに出会ったのは、すべて春先から夏にかけてであった。
そのこととなにか関係しそうな気がしていた。
 第1号コウガイビルに出会ったのは、2008/11/14である。やっぱり11月なのである。
あのダーウィンも「記録」していた。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(チャールズ・ダーウィン著 島地 威雄訳 岩波文庫 P54より)

▼ならば、この第9コウガイビルで、あの「261日間の再現実験」が可能かも知れない。
そんな期待が湧いてくるのだった。
 そう言えば、今年の最初の第5コウガイビルに出会ったのは、大賀ハス蓮根の植え替えのときだった。
その大賀ハス観察池は35週目だった。
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8匹目のコウガイビルに出会ったが…!?

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▼私は急いでいた!!
 一昨日(2015/08/02)の朝は地域のクリーン作戦だった。
 ナイロン袋と片手に火ばしを持って空き缶等のゴミ拾いに向かおうとしていた。予定時間より少し早めからはじまっているようだった。だから少し急いでいた。
 そのときだ!!家を出てすぐのコンクリートの溝に黒くミミズのようなものが動いていた。
連日の猛暑でコンクリートは白く乾いていた。だから黒いそれはよく目だった。
 近づいて持っていた火ばしでつまんで見てみた。
(゚o゚)ゲッ!! 逆三角形の頭!!
おおっ!! コウガイビルだ!! 
 私の人生8匹目のコウガイビルとの出会いであった。
コウガイビル!!
「クモ学」も面白いが、やっぱり私にとってはこれほど「ふしぎ!?」な生きものはいなかった。
エサを与えないで水だけで261日間ナイロン袋の生き続けたコウガイビル!!
それは、これまでの私の生きもの観を変えてくれた。
 「再生」という生き方を教えてくれ、生命科学最前線へ私を連れて行ってくれた!!
 少し大袈裟に言えば、私はこの不思議な生きものから人生そのものを学んだのかもしれない。
▼この不思議な生きものをずっと捜し続けていた。
 今年の春から半年もたたない間に連続して、半径5mぐらいの範囲のなかで4匹のコウガイビルに出会った。
いずれもクロイロコウガイビルであった。
 8匹目のコウガイビルもこれまでと同様にケースに入れた。
第6、第7コウガイビルのときの失敗はくりかえしたくなかった。だから小さな空気穴もフタをしておいて、時々開けるというようにしていた。
 昨日、昼過ぎだ。
ケースの中を見て私は唖然としてしまった。
その姿を見たとき、咄嗟に思いだしたのが、あのダーウィンの記録だった。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(岩波文庫)P54より)

▼たった一日で、いや正確には数時間の間だ!!
コウガイビルの体に何が起こったのだろう。
規則正しく体液が流れ出した跡かと思わせる縞模様はなんだろう?
なにが、この変化をもたらしたのだろう?
異常なまでの高温だろうか?
フタしてをしてガス交換ができなかったためだろうか?

究極の「ふしぎ!?」
生命とは?

8匹目のコウガイビルは究極の「ふしぎ!?」を残して消えようとしていた。

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第6・第7コウガイビルを発見!!

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▼世の中にはほんとうに不思議な偶然というものがあるものだ!!
私はこの話を他人から聞いたら絶対に信用はしないだろう。
 しかし、これは自分がこの眼でしかと見た事実だから認めざるを得ない。
 私は、昨日(2015/04/23)のblogの最後にこう書いた。

◆コウガイビルを追う  更新!!
 コウガイビルは溶けて消えてしまった。しかし、置きみやげの「生命とは?」の「ふしぎ!?」はふくらむばかりだ。

 それをアップして、いつもの早朝「宇宙見物」「雲見」をするために外に出た。
まさにそのときだ!!この不思議な偶然を見たのは。
▼いつもの場所に立った。足元、薄明かりなかに黒い物体が…。
最初はミミズかと思った。
「ひょっとして、あの…!?」
「ああダメだ!!こんな妄想までするようになってしまったか」
「ばっかり病もほどほどにしなれば…」
と思ったのも事実である。
「でも、ひょっとして…」と棒きれで突いてみた。
動きがミミズにしてはおかしいと思った。そしてなによりも頭が逆三角に見える。
「やっぱりコウガイビル!!」
思わずひとりで大声を出してしまった。
あわてにあわてた!!カメラ、ケース、ピンセット…
写真を撮れるだけ撮りまくり、ピンセットではさみなんとかケースにいれた。
これが人生6匹目のコウガイビルとの出会いだった。
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▼ケースのなかの第6コウガイビルをながめながら思った。
第5コウガイビルのいたごく近くでまたしても発見したということは、このあたりにはごくアタリマエにいっぱいいるのではと思った。薄明かりのなかではあったが周辺を見てみてみることにした。
2mと離れていない場所にコンクリートの低い塀がある。その上にカタツムリがいることに気づいた。
カタツムリをコウガイビルは餌にすることを知っていたので近づいてみた!!
そうするとカタツムリを巻き付けるように黒い物体が…。
まさかのまさか!?また棒きれで突いてみた。動いた!!逆三関係の頭!!
間違いない。
食事中のコウガイビルだ!!
しかし動きは鈍かった。
しばらくは観察していたが、いつまでこの状態がつづくかわからない。
やりたいことも他にあったので迷いに迷った。
これを食事中のままカタツムリごとケースに入れてしまうか、急いで用件を済ませて再び観察するか。
結局少しのあいだ目を離すことにした。
再び観察をはじめても食事中だった。
 それにして衝撃的な食事風景だ。「食べる」と言うより「溶かし込む」と言う方がふさわしい!!
やがて逆三角の頭を活発に動かしはじめた。
これが「ゴチソウサマ」の合図だったのだろうか。そしてやがてカタツムリから離れだした。
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▼残していったカタツムリを見てみると殻だけになってしまっていた。
食事を終えたコウガイビルは元気だった。コンクリートにへばつく吸着力はなみではなかった。
やっとのことでケースに入れた。

第6、第7コウガイビルとの出会いはなんと衝撃的であったことか!!
うれしいことに
これで私の「コウガイビル物語」まだまだ続くこととなったのだ。
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あのコウガイビルが死んでしまった!!

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▼ショックだ!!大大ショックだ!!!
人生5番目に出会ったあのクロイロコウガイビルが死んでしまった!!消えてしまったのだ!!
第5コウガイビルに最初に出会ったのは大賀ハス蓮根の植え替えをしたときだ 
った。(2015/03/28)
私の「コウガイビル物語」第5章がはじまったと喜んだ。ところが昨日(2015/04/13)その「死」は唐突にやってきた。朝起きて観察したときは確かに動いていた。ここにも物語は「続いています」と書いていた。
今回の観察で「光」が苦手なようだとわかったので、黒い箱のようなものでケースを覆っていた。
昨日、午後2時過ぎだった。覆っているものをとった。
「変だ!?」と思ったいつものにようにケース上部にへばりついていなかった。明るいところへ持ち出してじっくり観察してみた。
 もう動かなかった!!そればかりでないどちらが頭ともわからないように「溶けて」いっていた。
▼第1コウガイビルは261日間、エサなしで生き続けた。「再生」しつつ生き延びた!!
今回の第5コウガイビルは、これまでに出会ったどのコウガイビルよりも大きかった。、
私は、ひょっとしたら第1コウガイビルよりもながいつき合いなるのではと期待した。
そして長いつきあいのなかでじっくりと「ふしぎ!?」を観察してみたいと思っていた。それ以上に楽しみにしていたのは、多くの人に生きた姿のコウガイビルを見せることだ。
 確かに今の時代、コウガイビルの動く姿などネットを検索すれば簡単にみることができる。でもほんとうの「ふしぎ!?」は生で見なければ伝わらないと思っていた。
 だのにわずか17日間のつき合いで終わってしまうとは…(/_;)
▼それにしてもその「死にざま」もまた不思議だった。
 よけいなことを思いだした。
 もう30数年前、ある研究会で私が『植物「生きざま」を…』と発言したとき、誰かが教えてくれた。『「生きざま」とい言葉は本来なかった。元々とあったのは「死にざま」である。』と。
そうその本来の用法の「死にざま」はこんなときつかうだろうと思う。
生命体は見る見るうちに「溶けるように」して黒い物体に変わっていった。
何度も引用するがあのダーウィンもそれを記録していた。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(チャールズ・ダーウィン著 島地 威雄訳 岩波文庫 P54より)

 まさに「死にざま」はダーウィンの言う通りだった!!
▼その「溶けて」消えていく姿を見ていたら、私にあの究極の「ふしぎ!?」がせまってきた!!

「生命とは何か?」

この「ふしぎ!?」はきっと第5コウガイビルの置きみやげだろう。
 しばらくのあいだはこの「ふしぎ!?」を反芻してみたいと思う。在りし日の姿(最後に生きた姿の写真を撮ったのは3/11だった。)を思い浮かべながら…。

 私は第6、第7コウガイビルに出会うことがあるのだろうか。もしあればそのときは…。
Dsc_5752


 

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