48号コウガイビルの半分が「消える」!?(2019/10/29) #コウガイビル

_dsc2473

_dsc2568

▼48号コウガイビルとの出会いから、10/25までの様子を報告したのは、わずか4日前の朝だった。

◆48号コウガイビルは「再生」するのか!? #コウガイビル

 頭部と尾部に二分してしまったその後が興味津々だった。
 どちらかと言うと尾部の方が、別個の一個体として活発に動いているように見えた。
▼ところが、昨日(2019/10/29)の朝、観察すると事態は一変していた!!
 頭部は蜷局を巻くように袋の上部にいたが、尾部は水に浸かってしまっていた!!
 ヤバイ!!
 これまで何度も見てきた光景だった。
 こうなるとまたたく間に「消える」のダ!!
 水は濁った液になり、コウガイビルの姿が見えなくなってしまうのだ!!
▼この「消える」をコトバで語ることはなかなかむつかしい。
 そこでいつも引用させてもらうのが、あのダーウィンの「記録」だ。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(岩波文庫)P54より)

 ダーウィンも言っているように「消える」のはほんとうに早い!!

_dsc1938

_dsc1953

_dsc2043

_dsc2018

_dsc2048

_dsc2057

▼偶然にも、となりの袋の46号コウガイビルも、まさに「消える」瞬間だった。
 これを観察していると、究極の「ふしぎ!?」を自問してみたくなるのだった。

●「生命」とは何か!?
●生物と無生物の「さかい」はどこにあるのだろう!?

 思わず名著二冊をひっぱり出しきたが、さて答えが書いてあるだろうか?
 『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一著 講談社現代新書 2007.5.20)
 『生命とは何か』(シュレーディンガー著 岩波文庫 2008.5.16)
 しばし、悪戦苦闘してみるかな。
 
_dsc2525

_dsc2520


| | コメント (0)

48号コウガイビルは「再生」するのか!? #コウガイビル

_dsc1761

_dsc1739

▼私がコウガイビルのことを知るのにもっとも頼りにしている文献が
◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)
である。一つの章「14.陸産プラナリア,コウガイビル種類・生態並びに形態分化」(P259~)があった。
 そのはじまりはこうだった。

 淡水産のプラナリアと同様高い再生能を持ち、陸のプラナリアといわれるコウガイビルは、イチョウの葉の形をした目立つ頭部を持ち、これが古くから使われていた笄(こうがい:髪にさす道具)とよく似ているところからその名が付けられている。(同書P259)

ここでもやはり最初にとりあげている特徴は「高い再生能」だった。
▼しかし、続けてよく読んでいくと一口に「コウガイビル」と言っても二つのタイプがあるようだ。
 「無性生殖(分裂)型コウガイビル」と「有性生殖(非分裂)型コウガイビル」だ。
 とりわけ「高い再生能」をもつのは前者だ。
 私が48号まで出会ってきたコウガイビルは後者のようだ。今年の初夏に卵をみつけたことからもわかる。
 名前は「クロイロコウガイビル」だろうと思っている。
 では、我らがコウガイビルは「再生能」をもたないのだろう!?

 今週の月曜日(2019/10/21)、48号コウガイビルに出会った。
 そして意図せぬまま「切っても切ってもコウガイビル」(再生)実験を開始してしまった!!
 4日たった昨日(2019/10/25)、冷蔵庫から出して観察してみた。
 袋のなかでは二分された頭部と尾部は別々の個体のように動いていた。生きていた!!
 はたしてそれはいつまで!?
 尾部の方から「コウガイ」が再生するなどと言うことはあるのだろうか!?
▼そもそも「再生」ってどういうことだろう?
 その疑問に答えるとてもわかりやすく、納得のいった一文があった。
 名著『切っても切ってもプラナリア』のなかにあった。

 このことは、何を意味しているかというと、プラナリアはエサがなくてちぢんでいくときも、エサを食べて大きくなっていくときも、いつも体の《つくり直し》をしているということだ。プラナリアにはこのような性質のあるために、再生のときもエサを食べずに、のこった体の《つくり直し》をしながら新しい体を再生できるのではないだろうか。(同書P38) 

(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウンこれだと納得がいく!!
36号コウガイビルがエサなしで385日も生き延びたのも、「再生」し続けたと言っていいのだろう。
▼では、二つに分かれた48号コウガイビルではどうだろう。
 「再生」し続けていると言っていいのだろうか?
 生きていること自体が、「再生」し続けていることの証し!?
 
 今後どうなっていくのだろう!?
 ともかくもう少し継続観察をしてみよう。
_dsc0858_20191026054001

_dsc1092_20191026054101

_dsc1409

_dsc1410

_dsc1661

_dsc1652

_dsc1666

| | コメント (0)

48号コウガイビルに出会った!!そして…(2019/10/21) #コウガイビル

_dsc0830

▼昨日(2019/10/21)、私は人生48匹目のコウガイビルに出会った!!
 はじめてコウガイビルに出会ってから、まもなく11年になる。
 その間に出会ったコウガイビルについては、そのすべてを「記録」に残していた。

 出会ったコウガイビルのなかでも48号コウガイビルは巨大な方だった。
 田んぼに「もの」を置いて、そのうえにブルーシートをかぶせていた。「もの」が必要になったので、そのブルーシートをめくった。
 そしたら、そのブルーシートの裏側に貼り付くようにして貴奴がいた。
 もう見間違うことはなかった。頭部の「こうがい」を内側にたたみ込むようにしてじっとしていた。
▼あわてて、カメラとナイロン袋とピンセットを取りに走った。
 もうめずらしくもなくなっていたが、やっぱりじっくりと観察してみたかったから、ナイロン袋のなかに入ってもらうことにした。
 48号君はブルーシートに貼り付いてなかなか離れなかった。
 ピンセットでゆっくり引きはがすようにして袋に入れた!!
 なんとか入ってくれた!!
 その次の瞬間だ!! とんでもないことをしてしまったことに気づいた。(゜o゜)ゲッ!!

 巨大な48号コウガイビルのからだが二つに切れてしまったのだ!!

▼二分された「からだ」、頭部側と尾部側  両方が動いているように見えた。
 コウガイビルは陸棲プラナリアだ!!

 あの「再生」実験で有名なプラナリアの仲間だ。
 私はまったく意図せずして、「切っても切ってもプラナリア」ならぬ「切っても切ってもコウガイビル」実験をやってしまったのだ。
 クロイロコウガイビルにどこまで「再生」能力があるのか私は知らない。
 エサなしで385日生き延びたことは観察し確認した。
 自らの「からだ」を食べながら、「再生」(自分のからだを更新しつづける)を繰りかえすことは確かだ。
 幹細胞が関与していると思われる。
 はたして、この場合はどうなるだろう ?(゜_。)?(。_゜)?
 しばし、観察を継続してみよう。
_dsc0858

_dsc0880

_dsc0885

_dsc0900

▼他のコウガイビルはどうなっているだろう!?
 久しぶりに観察してみた。なんと観察が滞っているあいだに「エサなしで生き延びる」コウガイビルは46号だけになっていた!!
 他のコウガイビルは消えてしまっていたのだ。
 偶然にも、46号コウガイビルは、ちょうどエサなしで3ヶ月生き延びたことになるのだった。
 
 さあ、46号と48号の観察をこまめに継続しよう。
_dsc0947

_dsc0950
 

| | コメント (0)

2019年秋・コウガイビルは今!!(2019/09/28) #コウガイビル

_dsc6465

▼遅れていたヒガンバナもいよいよ本格的に咲き始め、金木犀の甘い香りが漂いはじめた。
 季節は遡行はしない!!
 確かに前に進んでいた。
 9月はじめに報告した「コウガイビルは今!!」は、どう進んだろう?
 今、継続観察中のコウガイビルは4匹だ。
・44号  2019.6.21
・45号  2019.6.26
・46号  2019.7.21
・47号  2019.7.28
 もっとも最近出会った47号でも、はや2ヶ月が経過していた。
▼いちばん古い44号は、袋のなかに黒くこびりついた無機質の「物体」があるのみで、「生命」の気配がなかった。
 いっしょに入れていた水もまったく濁りはなかった!!
 「生命」が消えるもうひとつのパターンを示してくれていた。
 この方が、より一般的と言えるかも知れない。
_dsc6471

_dsc6473

▼次に45号だ。こちらの方は、ナイロン袋に入れてすでに3ヶ月が経過していた。
 しかし、あの逆三角形の頭をだして蜷局巻いていた。
 動いている!!
 あきらかに生きている!!
 より活発に動き、その「生命」を主張しているのが46号だった!!
 エサもないのに2ヶ月以上生きていた!!
 自らを食べ、「再生」を繰りかえしながら…!!
_dsc6518

_dsc6482

_dsc6491

_dsc6497

▼いちばん最近の47号の袋のなかが、いちばんわかりにくかった。
 黒いかたまりは、「生命」を持っているのか!?
 しばらく観察を続けたが、まったく動きがない。いっしょに入れた水は、褐色に濁っていた!!
 
 観察を続けながら、あの究極の「ふしぎ!?」を自問するのだった!!
 
 「生命」とは!? 

_dsc6508

_dsc6513


| | コメント (0)

2019年秋・コウガイビルは今!!(2019/09/04) #コウガイビル

_dsc1917
▼2019年秋!!
 秋になってもやっぱり私の持病は、「ばっかり病」と「あれもこれも病」を交互に繰りかえしていた。
 すっかりご無沙汰になってしまっているコウガイビル!!実は冷蔵庫のなかで粛々とあらたな展開をしていた。
 43号までのコウガイビルはすべてすでに液状化して消えてしまっていた。
 43号が残していた黒い卵は、コケのマットのうえで変化はなかった。
 もうコウガイビルの赤ちゃんがここから出てくる可能性はないのだろうか!?
_dsc1801

_dsc1794

▼実は2019年夏の観察はそれで終わってはいなかった。次々と家の庭先でコウガイビルを発見し、これまでと同様、少量の水とともにナイロン袋に入れ冷蔵庫(10℃前後)のなかで継続観察をしていた。これまで人生で出会ったコウガイビルは47号に達していた。
・44号  2019.6.21
・45号  2019.6.26
・46号  2019.7.21
・47号  2019.7.28
 4匹同時にというのはこれまでになかった展開かも知れない。
▼冷蔵庫から出してすぐは動かなかった。
 黒いかたまりとなり、生きているのかわからない状態だ。しかし、しばらくするとあの逆三角形の頭(これが笄(コウガイ)に似ているとか)をヒラヒラさせながら動き出す。
 生きている!!
 まちがいなく生きている!!
 エサはない。自らを食べながら再生を続けている!!
 
 生きるとは、「再生」「更新」し続けること!!

 それがコウガイビルの教え!!
▼これまでコウガイビルにはたくさんのことを教えられたが、まだまた「ふしぎ!?」は続いていた。
 2019年・夏の観察の最大の収穫は、
・コウガイビルの卵
・コウガイビルの赤ちゃん
だった。
 2019年秋 コウガイビルの「ふしぎ!?」はどのように展開していくだろう。
 「ふしぎ!?」レセプター全開しておこう!!

_dsc1861

_dsc1868

_dsc1880

_dsc1887

_dsc1884

_dsc1940

_dsc1908

_dsc1912

| | コメント (0)

42号コウガイビルはエサなしで2ヶ月 生きのびた!!そして… #コウガイビル

_dsc7499

▼私が人生で42号コウガイビルに最初に出会ったのは、ちょうど今から2ヶ月前の「立夏」だった!!
 42号コウガイビルは10年以上になる「私のコウガイビル研究史」(ちょっと大げさかな(^^ゞポリポリ)において特別の意味をもつ一匹となった。
 みつけたとき、体内に卵をもっており、袋に入れてからそこに産卵したのだった。
 「それこそが、コウガイビルの卵だ!!」と教えてもらい、多数の複合卵の発見につながるきっかけとなった。
 さらには、そこから生まれた多数の赤ちゃんと出会うことにもなったのだから。
▼だからそんな特別の42号には、少しでも長く生きのびてほしかった。
 袋を冷蔵庫から出した。
 直射日光にあてるのはできるだけ短時間にしたかった。
 最初はかたまって、袋にへばりついていた。動きはなかった!! 
 しばらくするとあのイチョウの葉のような逆三角形の頭(笄・こうがい)をヒラヒラさせながら伸びていった!!
 生きている!!
 まちがいなく2ヶ月の飢餓に耐えて生きている!!
_dsc7454

_dsc7434

▼袋の中に忘れてならないものがあった。
 黒い球=卵だった!!
 これこそが私が目にした最初のコウガイビルの卵だった。
 これをきっかけにずいぶんいろんなことがわかりはじめていた。
 まだまだ現段階では、作業仮説の部分もあるが…。
(1)コウガイビルは黒色の卵をうむ。(最初は白かった)
(2)卵はプラナリアと同様、「複合卵」であり、そこから複数のコウガイビルの赤ちゃんが出てくる。
(3)5月上旬~6月頃に卵をうむ。(まだまだサンプルが少なすぎるが…)
(4)赤ちゃんコウガイビルも低温下では、ある程度の飢餓に耐えることができる。
_dsc7516

_dsc7527

▼まだまだ「ふしぎ!?」は続くが、あらたな展開になっていることは確かだ!!
 それにしても、ずっとずっと不思議に思っていることがある。
 同じ仲間のプラナリアがあんな「人気者」なのに我らがコウガイビルはなんで ?(゜_。)?(。_゜)?
 「キモイ!!」ばかり強調されて
 あのダーウィンだって、興味をもって飼育していたというのに!?
 どこの家の庭先にもいるだろうに!?
 プラナリア研究はいろいろあっても、コウガイビル研究はなぜ少ないの!?
 (プラナリアへの少しねたみも入っているのかな(^^ゞポリポリ)

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから15週目だった。
 例年なら、とっくに「あこがれの4日間」はやってきているだろうに。
 立葉は立ったというものの弱々しい。しっかりした立葉が立ってこそ、その側に花芽が顔を出すだろうに。
 心配だ!!
_dsc7545

| | コメント (0)

コウガイビル研究は「大失敗」か!? #コウガイビル

_dsc7242_20190706052401

そして一匹もいなくなってしまった!!
 大ショックである。あんなにたくさんいたコウガイビルの赤ちゃんは、すべて完全に消えてしまったのである。
 思案ばかりせずに、次の一手をと考えて、プラナリア飼育にならって、牛レバーを与えたのが2019/06/26だった。
 ダメモトの一手だった。
▼次の一手をうったことで、若干安心していた。
 牛レバーがお気に召さなければすぐさま撤去するつもりでいた。
 しかし、異変に気づいたのは2019/07/02だった。そのときはもう時遅し!!
 それでも、一匹ぐらいはと牛レバーを撤去し様子を見た。
 昨日は、フタをとると腐った臭いがしていた。アンモニア臭だろうか?
 あんなにたくさんいた赤ちゃんコウガイビルはあとかたもなく全滅してしまった!!
_dsc6916

▼コウガイビルの「ふしぎ!?」を追いかけだして10年!!
 はじめてコウガイビルの卵と出会い、そこから生まれ出た多数の赤ちゃんコウガイビルを見ることができた。
 私のコウガイビル研究に新展開が!!
 と喜び期待したのに。 (/_;)
▼「大失敗」か!?
 いや、次の一手をうたなければ見えてこなかったこともいっぱいある。
 ここは徹底して、「記憶」せずに「記録」しておこう。

 「これから」に関係するかもしれないひとつの事実がある。
 43号が残していった卵をミズゴケのうえに置いて観察をつづけている。そのケースのなかに小さなミミズを発見したのだ。
 そんなものを入れたつもりはなかった!!
 ミズゴケを入れたときに入ってしまっていたのだ!!
 そうか!!
 「エサを与えなければ…」とあせっていたのは、私の勝手な取り越し苦労かも!?
 自然界にはいっぱい私に見えていない「エサ」があるのかも。
 次に赤ちゃんに出会うまでに、新たな戦略をねっておこう!!
 
 どんな研究にも「大失敗」なんてないのかも!?
_dsc6973

_dsc7210

| | コメント (0)

43号コウガイビルは1ヶ月を待たずに 消えた!!そして… (2019/06/26)#コウガイビル

_dsc6330

▼やっと「梅雨入り」した昨日(2019/06/26)は、まるで「コウガイビルday」と呼んでいいほど記録しておくべき日となった。
 43号コウガイビルに最初に出会ったのは、今年の5/30だった。
 だからまだ一ヶ月とたっていなかった。
 最初に気づいたのは一昨日だったが、ゆっくり観察できずしっかり確認は昨日になってしまった。
 あのでっぷりと太っていた43号の姿がすっかり消えていた。後にはどす黒く濁った液だけになっていた。
 (゜o゜)ゲッ!! いやちがう!!
 直径5㎜程度の黒い球が…!!もうわかっていたそれがコウガイビルの卵(卵殻)であると!!
 コウガイビル本体はとろけるように消えても、卵殻は消えずに残っていたのだ。
_dsc6327

▼いつのまに43号コウガイビルは卵を産んだのだろう!?
 まったく気づかなかった。
 コウガイビルの卵について調べるが、まだよくわかっていなかった。
 そこでコウガイビルもプラナリアの仲間だ、プラナリアの卵について調べてみた。
 「複合卵」でそこから3~10匹の赤ちゃんが生まれてくるという。
 それは、これまでの観察結果と符合すると思った。
 では、43号が残していった卵殻から「赤ちゃん」コウガイビルはほんとうに生まれてくるだろうか!?
 前回と同じくミズゴケを入れたケースにそっと置いてみた。
_dsc6388

▼多数赤ちゃんがいるケースが気になっていた。
 次の一手を思いつかず、手をこまねいていた。
 「失敗」覚悟で考えられる手をいろいろ打ってみることにした!!
 これまたプラナリア飼育にならって、牛レバーを与えてみることにした。どの程度の切片を与えればいいのか見当もつかなかった。
 とりあえずこうして推移を観察してみることにした!!
_dsc6353

_dsc6360

_dsc6373

▼「コウガイビルday」の一日はまだ終わらなかった。
 本格的に雨が降ってくる前、プランタンの整理をしていた妻が、またしても小さなコウガイビルを発見した!!
 45号コウガイビルである。
 どうやら今が一年で一番のコウガイビル活動期であるようだ。

 こんなに遅れてしまった「梅雨入り」をコウガイビルはどううけとっていたのだろう!?
_dsc6447

_dsc6495

 

| | コメント (0)

41号コウガイビルは4ヶ月を待たずに 消えた!!そして… #コウガイビル

_dsc5530

「居ない!!」  「たしか数日前にその姿を確認したはずなのに…消えた!!」
 そうやっぱり「消えた!!」という表現がピッタリだ!!
 濁った液のなかもしっかり見るが、そのあとかたもなかった!!
 41号コウガイビルは、袋に入って4ヶ月待たずに消えた!!

 はじめて出会ったのはちょうど4ヶ月前の2019/02/20であった。
 少しあたたかかったとは言え、冬真っ只中であった。
 本格的な夏の到来を待たずに消えたのは、「高温」のせいだろうか!?
 あわてて、42号、43号の姿を確認したが、まだ居てくれた。

_dsc5547

▼この「消える」は、なかなかコトバでは人に伝えにくかった。
 またたく間に「とろける」というか、その姿が「かたち」を失ってしまうのである。
 あのダーウィンもそれを記録しくれていた。

 

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land
で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(岩波文庫)P54より)

 

▼そこで気になってきたのが、ケースの中に居るコウガイビルの赤ちゃんたちだった。
 まだ次の一手をうってはいなかった。
 ケースの外から確認するだけでも、何匹かが蠢いていた。
 フタをとると、そのフタに何匹かが…。
 ケースのなかにも何匹かが… 生きている!!
 エサはどうしたんだろう ?(゜_。)?(。_゜)? 
▼いつものことながら、私の研究は「無手勝流」だった!!
 しかし、次の一手がなかなか思い浮かばない。
 そんなとき思い出したのが、
 ●10年前にコウガイビルの「ふしぎ!?」に導かれて渡辺憲二先生の研究室を訪ねたときのことだ。  
 そこにはたくさんの水生プラナリアが飼ってあった。
 後になって知ったのだが、この研究室こそが「プラナリア研究」の「メッカ」のようなところだったのだ。
 そのとき、プラナリアのエサとして鳥のレバーを与えておられたような!?
 いや牛のレバーだったかな!?記憶が定かではない。
 コウガイビルも別名「陸棲プラナリア」だ。同じ仲間、ひょっとしたら…。

 つぎの一手がかすかに見えたかのような。

 

_dsc5592

_dsc5595

 

 

| | コメント (0)

42号コウガイビルはエサなしで1ヶ月 生きのびた!!そして… #コウガイビル

_dsc3651

あの日から一ヶ月が過ぎた!!
 あの42号コウガイビルをナイロン袋のまま直射日光のあたるところに出してみた。
 シマッタ!!
 これはちょっと不用意だった。
 いっきょに42号君は元気をなくしてしまった。
 紫外線も一年中でいちばんきびしい季節だというのに。
 ゴメン!!
▼それにしても、この一ヶ月は10年以上にわたる私のコウガイビル研究にとっても衝撃の一ヶ月であった。
・はじめてコウガイビルの卵を見た!!それも複数個!!
・卵から生まれた赤ちゃんを多数見た!!
・成長する赤ちゃんを見た!!
・目黒寄生虫館に行った。コウガイビルについて聞いた。
・43号コウガイビルと出会った。
_dsc3663

▼次の一手がきまらぬままにしているケースを冷蔵庫から出してみた。
 ケースのフタにかたまったようにへばりついていた赤ちゃんたちは、しばらくすると動き始めた!!
 なんと赤ちゃんたちは大きくなっている!!元気だ!!
 どうして ?(゜_。)?(。_゜)?
▼ケースのなかには、まだ変化のない黒い卵もあった。
 ちかくにはミズゴケにかくれながら何匹かの赤ちゃんコウガイビルが動いている。
 なんとかはやいうちに 次の一手を考えたい!!
 
 コウガイビル研究に関する情報が欲しい!!
 どんなに小さな情報でも ヨロシクお願いします <(_ _)>

_dsc3697

_dsc3690


| | コメント (0)

より以前の記事一覧