【8/28(火)in名古屋】「金平糖の不思議研究」中田友一先生 近づく!!

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▼我らが寺田寅彦は「金米糖」(『備忘録』青空文庫より)のなかで、金平糖の不思議を次のように語った。

 中に心核があってその周囲に砂糖が凝固してだんだんに生長する事にはたいした不思議はない。しかしなぜあのように角(つの)を出して生長するかが問題である。
 おもしろい事には金米糖の角の数がほぼ一定している、その数を決定する因子が何であるか、これは一つのきわめて興味ある問題である。

さらには、こうまで言っていた。

 そういう意味から、金米糖の生成に関する物理学的研究は、その根本において、将来物理学全般にわたっての基礎問題として重要なるべきあるものに必然に本質的に連関して来るものと言ってもよい。
しかし今までのところまだだれもこの現象の成因について説明を試みた人はない。

1927(昭和2)年、今から91年前のことである。
▼この寅彦の「金平糖の不思議」の謎解きをした研究者がいた!!
 
 中田友一先生(中京大学名誉教授)である。

 中田先生の金平糖愛は半端ではなかった。
 「金平糖の統計学的研究」の論文を発表し、金平糖ファンと一緒に「金平糖を守る会」を結成された。
 名著『おーい、コンペートー』(中田友一著 あかね書房)を著し、「金平糖博物館」までつくられていた。
 文字どおり「金平糖研究」の第一人者なのである。
オンライン「寅の日」は、2012年4月からはじめて、この8/26で200回を迎える。
 200回達成記念企画として、とんでもなくゼイタクな企画を思いついた!!
 中田先生の好意により 次の企画が実現することとなった。アリガタイ!!


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オンライン「寅の日」200回達成記念企画in名古屋 

●日時 2018年8月28日(火) 14:00~16:00

●場所 『金平糖博物館』(愛知菓子会館内)

●内容 「金平糖の不思議研究」 
 『金平糖博物館』の見学と中田友一先生(中京大名誉教授)のお話!!

●参加費 無料

●参加申し込み 楠田までメールをください。

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▼寅彦ファン、「金平糖」に興味ある人にとってはこれ以上ない絶好の機会です。
 私にとっては超ゼイタクな夢物語企画です\(^O^)/

 「金平糖」「寺田寅彦」に興味がある!!  
 その一点でツナガリ集いましょう。大人も子どもも大歓迎です。

 いよいよ その日が近づいてきました!!
 まだまだ申し込み受け付けています。
 

 今年の夏休みのしめは、「金平糖の不思議研究」を一緒に愉しみませんか!!
 o(^o^)o ワクワク

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本日(2018/08/14)、第199回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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ザ・夏!!
 そんな「雲見」だった。
 そして、お墓参りをすませた後の夕方の空は不気味ですらあった。

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▼本日(2018/08/14)は、ついに第199回オンライン「寅の日」である。
 後一回で200回というところまできたのである!!
 【8月のテーマ】 は、「寅彦と気象(2)」である。
 その最終回である本日は「颱風雑俎」を読む。
 寅彦の最晩年(昭和10年、1935)に書かれたこの随筆には、寅彦の防災・減災に対する考えが集約されていた。

◆本日(2018/08/14)、第199回オンライン「寅の日」!!

●「颱風雑俎」(青空文庫より)

▼なかなか読み応えのある文章である。
 これまでもオンライン「寅の日」で何度も読んできたが、読む度に「発見」がある。
 
 「室戸台風」を語ることから始まっていた。
 なおこれは余談であるが、Wikipediaにも記されているこの台風での「高潮水位」を表示する標柱がJR尼崎駅南出口近くに立っている。近くにいかれたときはぜひご覧になるといいですね。

 含蓄のある示唆的文章が次々と出てくる。
 ひとつひとつ理解して、次へとやっているといくら時間があってもたりないほどだ。
 私が勝手にキーワードと思い込んでいる言葉がある。
 
 「相地術」!!

 である。随筆のなかではこうだ。

昔は「地を相(そう)する」という術があったが明治大正の間にこの術が見失われてしまったようである。颱風もなければ烈震もない西欧の文明を継承することによって、同時に颱風も地震も消失するかのような錯覚に捕われたのではないかと思われるくらいに綺麗に颱風と地震に対する「相地術」を忘れてしまったのである。
 
地を相するというのは畢竟(ひっきょう)自然の威力を畏(おそ)れ、その命令に逆らわないようにするための用意である。
西洋人は自然を人間の自由にしようとするが日本人は自然に帰し自然に従おうとするという意味のことを話していたと記憶するが、このような区別を生じた原因の中には颱風や地震のようなものの存否がかなり重大な因子をなしているかもしれないのである。

 ちょうど今はお盆だ。
 お墓の前に立って、ご先祖さまに、我が家の「相地術」を聞いてみたらなにかを教えられるかも知れない。

▼どうしてもひっかかってしまう部分があった。
 それは「理科教育」に関しての部分だ。

これは人々の心がけによることであるが、しかし大体において学校の普通教育ないし中等教育の方法に重大な欠陥があるためであろうと想像される。これに限ったことではないが、いわゆる理科教育が妙な型にはいって分りやすいことをわざわざ分りにくく、面白いことをわざわざ鹿爪(しかつめ)らしく教えているのではないかという気がする。子供に固有な鋭い直観の力を利用しないで頭の悪い大人に適合するような教案ばかりを練り過ぎるのではないかと思われる節もある。これについては教育者の深い反省を促したいと思っている次第である。

 こう言われると、納得もするが、どうしても反駁したい衝動にかられるのだ。
 まだまだいっぱいあるが、今回の読みではこれぐらいに…

 最後に

颱風のような複雑な現象の研究にはなおさら事実の観測が基礎にならなければならない。それには颱風の事実を捕える観測網を出来るだけ広く密に張り渡すのが第一着の仕事である。

と、寅彦のがしめくくって83年が過ぎた。
「第一着の仕事」はどこまで来ているのだろう?
それが知りたい!!


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【8/28】「金平糖の不思議研究」中田友一先生in『金平糖博物館』(名古屋)

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▼「おおっ、まだ居てくれたんやな。ありがとう<(_ _)>」
  「なんやねん!?あいかわらず大げさなやつやな。」
  「いや今年出会ったコガネグモも、もう君だけになってしもたから…。」
  「それで何匹出会ったんや」
  「6匹や。君が2匹目やった。家を出て10mあるかないかのところやし、ほんまアリガタイ!!」
  「そんな礼を言ってもろても、別に意識してそうしているわけでもないし…」
  「それにしても、最初に比べたら結構大きくなったなあ。」
  「ところで、いつまでそこに居てくれるん? ちょっと欲ばりなお願いがあるねんけど…。」
  「なんや?」
  「私はまだコガネグモの産卵も、卵のうも見たことないんやけど できたらそれを…」
  「(゜o゜)ゲッ!! なに言うとるねん!!」
  「…」

 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから19週目であった。
 連日の猛暑で、池の水も干上がってしまった。

 「立秋」が近づいていた!!

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▼「暑い!!」「暑い!!」と叫んでいるあいだに夏休みが終わってしまいそうだ。
 今年は夏休みの終りに、ひとつの楽しみな企画をたてていた。

◆【8/28】】「金平糖の不思議研究」中田友一先生in『金平糖博物館』(名古屋)

 そのころ名古屋もまだ暑いかな。

▼これは、元々オンライン「寅の日」が、8/26(日)で200回に達する。\(^O^)/
  それを記念しての「200回達成記念オフ」として企画したものだった。
 最初は『金平糖博物館』を見学だけさせてもらうつもりだったが、なんとうれしいことに『金平糖博物館』の生みの親であり、金平糖研究の第一人者 中田友一先生のお話が聞けることになったのだ。
 
 こんなラッキーな機会はめったとない!!
 
▼実は私は、まだ中田先生とお会いしたことがない。
 ただただ

「金平糖」「寺田寅彦」に興味がある!!  
その一点でどんな「出会い」「学び」にツナガルのか!?

興味津々である。o(^o^)o ワクワク

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本日(2018/08/02)、第198回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼最高気温35.6℃(14:40)と「アメダス」が記録してくれていた。
 そのときもいつもの場所から「雲見」をしていた。
 数時間経つだけで、空の雲はまったくちがったものになっていた!!
 夕方、「アメダス」測候所上空の雲もまた変化していた。

 その「アメダス」の風の記録もきっちりと「海陸風」を記録してくれていた!!

 アタリマエと言えばアタリマエ!!
 でも やっぱり あのコトバを使いたくなる。

「ねえ君 ふしぎだと思いませんか 寺田寅彦」


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▼本日(2018/08/02)は、その寅彦を読む第198回オンライン「寅の日」である。
 8月のテーマは決めていた。
 6月に続いて「寅彦と気象」である。

 【8月テーマ】「寅彦と気象」(2)

 気象関係については数多くの随筆を残してくれているが、そのなかでも もっともよく知られている名随筆「茶わんの湯」を読む。私自身、国語の教科書ではじめて読んだ記憶がある。

◆本日(2018/08/02)、第198回オンライン「寅の日」!!
●「茶わんの湯」(青空文庫より)
▼みごとな「ふしぎ!?」への誘いからはじまる。

ここに茶わんが一つあります。中には熱い湯がいっぱいはいっております。ただそれだけではなんのおもしろみもなく不思議もないようですが、よく気をつけて見ていると、だんだんにいろいろの微細なことが目につき、さまざまの疑問が起こって来るはずです。ただ一ぱいのこの湯でも、自然の現象を観察し研究することの好きな人には、なかなかおもしろい見物(みもの)です。

こう言われれば、ついつい読んでしまうというものだ。
 そして一例に今日観察するかも知れない「雷」をあげてくれていた。

 

しかしまた見方によっては、茶わんの湯とこうした雷雨とはよほどよく似たものと思ってもさしつかえありません。もっとも雷雨のでき方は、今言ったような場合ばかりでなく、だいぶ模様のちがったのもありますから、どれもこれもみんな茶わんの湯に比べるのは無理ですがただ、ちょっと見ただけではまるで関係のないような事がらが、原理の上からはお互いによく似たものに見えるという一つの例に、雷をあげてみたのです。 

▼いつの間にやらナルホドと納得してしまう。 ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 そして、最後には昨日見た「海陸風」にまでふれてくれていた。

 これと同じような気流の循環が、もっと大仕掛けに陸地と海との間に行なわれております。それはいわゆる海陸風と呼ばれているもので、昼間は海から陸へ、夜は反対に陸から海へ吹きます。少し高いところでは反対の風が吹いています。

 もうお見事!!
 としか言いようがないのである。

 最後の一文

 茶わんの湯のお話は、すればまだいくらでもありますが、今度はこれくらいにしておきましょう。

 こう言われるともっともっと続きを聞きたくなってしまう。
 同時に
 「つづきは、自分で「ふしぎ!?」みつけなさいよ!!」と言われているようでもある!!

 

 

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寅彦の銅像を訪ねて(3) #traday #寺田寅彦

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▼旅の三日目は、寺田寅彦記念館からはじまった。
 ここにはじめて訪れたのは、オンライン「寅の日」をはじめた2012年の夏の終りであった。
 それ以降「寺田寅彦記念館友の会」の仲間入りをさせてもらい、ここを訪問するのは私の年中行事となった。
 警鐘「天災は忘れられたる頃来る」
 の前に立つ度に身が引き締まる思いだ!!

 訪問させてもらう季節によってちがった庭を楽しませてもらうのがうれしい!!
 今回は、6月のオンライン「寅の日」で読んだ「竜舌蘭」がみごとだった。

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▼今回訪問のメインは

◆寺田寅彦生誕140周年記念・銅像完成記念展示会

内  容 講話 「寺田寅彦の銅像を建てる」経緯について
オルガン演奏 演奏者 田村和枝様(江ノ口小学校教頭)
講演 寺田寅彦の銅像を制作して 講師 彫刻家 大野良一様

であった。
 寺田寅彦記念館友の会副会長 宮英司先生の『寺田寅彦銅像物語』はすばらしかった。
 足かけ5年にわたる「寺田寅彦の銅像を建てる」取り組みの一部始終が熱く語られた。
 いろんな顛末があったものの最終的には想定以上のベストのかたちで完成したことが報告された。
 ご尽力に感服!!
 
 作詞・作曲 寺田寅彦「三毛の墓」をはじめとするいくつかの曲のオルガン演奏もすばらしかった。
 みんなで合唱したのは感動的だった。

▼そしていよいよ銅像制作者・大野良一先生のお話を聞いた。
 「寺田寅彦像を制作して」

 これまでにも
◆「寺田寅彦に教わった事~科学者の眼 彫刻家の眼~」
  「寺田寅彦先生の科学者の眼に学ぶ」

のお話を聞いたり

 アトリエ(スタジオ大野)を訪問させていただいたりしていた。
 すばらしい作品をいっぱい生でみせてもらいうれしかった!!

 先生のお話は聴く度に感動するものだった!!
 するどい観察眼で、寺田寅彦に直参されるのだ。
 そして、作品として「かたち」にされる。スゴイ!!

 ホンモノはツナガル!!
 
 ということだろうか。
 あの銅像の前に立つ度に大野先生のコトバを思い出したい。
 ご苦労さまでした!!

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▼会場には貴重な資料・本がこの機会に展示されていた。
 「友の会」の方の詳細な説明を聞きがながら見せてもらっていると、今さらのごとく寅彦の偉大さがみえてくる。

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 記念館を出た後、「花物語」の碑を見に行った。
 最後はいつものように寺田寅彦の墓所を訪れ、オンライン「寅の日」の近況報告と8月の終りには200回達成すること、200回達成記念オフを予定していることを伝えた。

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【参】 寺田寅彦の銅像完成で講演会(NHK 高知 NEWS WEB )

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寅彦の銅像を訪ねて(2) #traday #寺田寅彦

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「今、なぜ寺田寅彦なのか?」
 にわか寅彦ファンになったばかりの私にはうまく語れなかった。もどかしい思いがあった。
 そんなとき出会ったのが、「寺田寅彦の銅像を建てる会」の趣意書であった。
 そこにはみごとな先の問いの答えがあった。過不足なくコトバになっていた。
▼そのコトバを具現化・可視化した銅像が完成した!!
 すばらしい!!
 大野良一先生の傑作だ!!
 その除幕式が昨日(2018/07/24)盛大に行われた。

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▼銅像のポーズ、台座のコトバについては、オンライン「寅の日」の7月のテーマとして読み解きに挑戦していた。

•本日(2018/07/09)、第196回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

•本日(2018/07/21)、第197回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

 しかし、実際に銅像の前に立ってみると

 その迫力に 感動するのみだった!!
 コトバを超えた説得力を持っていた!!

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▼「科学」を志す若人に
 自らを「科学者」と名のる人に
 「科学」なんて関係ないよ と言う人に
 「これから」を生きるすべての人に
 
 「ねえ君 ふしぎだと思いませんか」とやさしく語りかけてくるこの像の前に立って欲しい!!

 像の前に立ったら、つづいて「高知みらい科学館」へ

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 空いた時間に寅彦ゆかりの地「小津神社」に行ってみた。

(つづく) 

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寅彦の銅像を訪ねて(1) #traday #寺田寅彦

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「寺田寅彦銅像お披露目」にあわせて旅に出た。
 最初の目的地は、いつものように高知県立文学館だ。
 「寺田寅彦記念室」に入り、これまたいつものように「ようこそ寺田寅彦実験室」の三本のビデオを観た!!
 何度観てもすばらしい!!こんな傑作はそうそうない!!

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▼高知県立文学館を出て、オーテピアの下見に行った。
 これまたすばらしい建物だ。
 銅像の方も準備万端整い、本日(2018/07/24)を待っているようだった。o(^o^)o ワクワク

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▼続いて、この4月から定番スポットにあらたに加えた高知地方気象台露場に向かった。
 途中で江ノ口小学校を通ったので、ここでも寅彦に会ってみた。
 ここの寅彦に会うのは久しぶりだった。

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▼高知地方気象台露場は寅彦スポットとしてはやっぱり正解だ。
 私にとっては二機目のウィンドプロファイラがあるのが特にいい!!
 高層気象観測のいちはやく唱えたのは寅彦だったのだから…
 ここの昨日の最高気温を見たら、33.5℃だった。(゚o゚)ゲッ!!驚きだ案外低かった!!

 今日はどうだろう。

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 夕食後、はりまや橋に行った。
 ここにも寅彦がいた!!

(つづく)

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本日(2018/07/21)、第197回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼前の竹藪の椿にみごとな実がいっぱいできていた!!
 あんなにたくさん花が咲いていたのだから実ができてアタリマエ!!
 このアタリマエにいたく感動するのだった。

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 この椿の花で、寅彦の真似をして「椿の花の落下実験」を行っていた。
 実験とたいそうに言ってもたいしたことではない。
 ただ落ちた椿の花が「仰向き」か「うつ向き」か?その数を数えるだけである。
 この度建つ寅彦の銅像も、「椿の花の落下実験」をおこなっている姿がモチーフになっているという。
▼本日(2018/07/21)は、第197回オンライン「寅の日」である。
 7月のテーマは

「寺田寅彦の銅像 建立記念特集」

である。今回は、この「椿の花の落下実験」に関連して「思い出草」を。

台座の
「ねえ君 ふしぎだと思いませんか 寺田寅彦」
に関連して「科学者とあたま」を読みたい。
 建立記念特集ということで、ちょっと欲ばりになって2つを読む。

◆本日(2018/07/21)、第197回オンライン「寅の日」!!

●「思い出草 二」(青空文庫より)

●「科学者とあたま」(青空文庫より)

▼まずは「思い出草 二」からである。
 思い出というのは漱石との思い出である。

 

「落ちざまに虻(あぶ)を伏せたる椿(つばき)かな」漱石先生の句である。


こんな書き出しからはじまる。そして、

ところがこの二三年前、偶然な機会から椿の花が落ちるときにたとえそれが落ち始める時にはうつ向きに落ち始めても空中で回転して仰向きになろうとするような傾向があるらしいことに気がついて、多少これについて観察しまた実験をした結果、やはり実際にそういう傾向のあることを確かめることができた。

とつづける。
 実際に理研の庭に椿を植え、実験をし、科学論文にまでしあげてしまうのである(゜o゜)ゲッ!!
 好奇心などという域ははるかに越えてしまっている!!
 そして、最後にこうだ!!

こんなことは右の句の鑑賞にはたいした関係はないことであろうが、自分はこういう瑣末(さまつ)な物理学的の考察をすることによってこの句の表現する自然現象の現実性が強められ、その印象が濃厚になり、従ってその詩の美しさが高まるような気がするのである。

こう言われるとうなずくのみでアル (゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

▼次は、「科学者とあたま」である。
 「ねえ君 ふしぎだと思いませんか 寺田寅彦」に関連して、どうして「科学者とあたま」なのか。異論もあるところだろう。
 あの有名な警鐘「天災は忘れられたる頃来る」と同様、数ある随筆のなかに「ねえ君 ふしぎだと思いませんか」の文言は直接出てこない。
 弟子である中谷宇吉郎先生が『寺田寅彦 わが師の追想』のなかに、当時中谷が学生のころ寅彦先生がよく語っていたと記されているのみである。
 それにしてもいいコトバだ!!
 どの随筆のなかにも、このコトバはふくまれているような気がする。
 どれかひとつをと言われれば、私はオンライン「寅の日」でも、いちばん多く読んできた「科学者とあたま」をあげたい。
 そのこころは 次のようなところに…

 しかしまた、普通にいわゆる常識的にわかりきったと思われることで、そうして、普通の意味でいわゆるあたまの悪い人にでも容易にわかったと思われるような尋常茶飯事(さはんじ)の中に、何かしら不可解な疑点を認めそうしてその闡明(せんめい)に苦吟するということが、単なる科学教育者にはとにかく、科学的研究に従事する者にはさらにいっそう重要必須(ひっす)なことである。この点で科学者は、普通の頭の悪い人よりも、もっともっと物わかりの悪いのみ込みの悪い田舎者(いなかもの)であり朴念仁(ぼくねんじん)でなければならない。

さらには

自然は書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、自然のまん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみその神秘の扉(とびら)を開いて見せるからである。  頭のいい人には恋ができない。恋は盲目である。科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである。

 やっぱり、私にはあのコトバに近い!!
 と思えるのだ!!

 来週になれば、寅彦の銅像を訪ねる旅に出たい!!

 残りひとつになってしまったコガネグモが大きな獲物をつかまえていた。

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本日(2018/07/09)、第196回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼川の水はひいた!!
 まるでなにもなかったごとくいつもの小川にもどった!!

 久しぶりの青空がまぶしくうれしい。
 しかし、西日本各地の惨状をみるにつけ、とても心底うれしいとは言えない!!
 合掌。

 なんと自然とは…

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▼本日(2018/07/09)は、第196回オンライン「寅の日」である。
 7月のテーマは

「寺田寅彦の銅像 建立記念特集」

である。銅像は立像で、あの「椿の花の落下実験」をしている姿であるという。
台座の4面には次の4つの文字が書かれているそうだ。

「ねえ君 ふしぎだと思いませんか 寺田寅彦」
「天災は忘れられたる頃来る」
「Sukina Mono …」
「建立記」

である。本日はそのうち
「天災は忘れられたる頃来る」
に関連して「天災と国防」を読む。

◆本日(2018/07/09)、第196回オンライン「寅の日」!!

●「天災と国防」(青空文庫より)

▼読めば読むほど84年前に書かれたこの文章が今、実にタイムリーである。
 しかし、それを如何にも他人事のように語る気にはなれない!!
 寅彦もそうだったと勝手に思っている。それでこそ寅彦であるとも…。

 寅彦の晩年までの警鐘『天災は忘れた頃にやって来る』に最も近いといわれる「天災と国防」をゆっくり、ゆっくり粛々と読んでみよう。

 日本はその地理的の位置がきわめて特殊であるために国際的にも特殊な関係が生じいろいろな仮想敵国に対する特殊な防備の必要を生じると同様に、気象学的地球物理学的にもまたきわめて特殊な環境の支配を受けているために、その結果として特殊な天変地異に絶えず脅かされなければならない運命のもとに置かれていることを一日も忘れてはならないはずである。
それは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実である。
 文明が進むに従って人間は次第に自然を征服しようとする野心を生じた。そうして、重力に逆らい、風圧水力に抗するようないろいろの造営物を作った。そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻(おり)を破った猛獣の大群のように、自然があばれ出して高楼を倒壊せしめ堤防を崩壊(ほうかい)させて人命を危うくし財産を滅ぼす。その災禍を起こさせたもとの起こりは天然に反抗する人間の細工であると言っても不当ではないはずである、災害の運動エネルギーとなるべき位置エネルギーを蓄積させ、いやが上にも災害を大きくするように努力しているものはたれあろう文明人そのものなのである。
  粛々と次へ…

▼警鐘『天災は忘れた頃にやって来る』に最も近い文脈はどこだろう!?
少し長くなるがここだろうと思っている。

  それで、文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を講じなければならないはずであるのに、それがいっこうにできていないのはどういうわけであるか。そのおもなる原因は、畢竟(ひっきょう)そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆(てんぷく)を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう。

 また、こうも付け加えていた。

 しかし昔の人間は過去の経験を大切に保存し蓄積してその教えにたよることがはなはだ忠実であった。
 

 まだ継続中の今回の被害の惨状を前に他人事のように言えない。また少し落ち着いたら、またもう一度読んでみようと思う。
 今は… 合掌。

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【8/28(火)in名古屋】「金平糖の不思議研究」中田友一先生・参加者募集!!

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▼我らが寺田寅彦は「金米糖」(『備忘録』青空文庫より)のなかで、金平糖の不思議を次のように語った。

 中に心核があってその周囲に砂糖が凝固してだんだんに生長する事にはたいした不思議はない。しかしなぜあのように角(つの)を出して生長するかが問題である。
 おもしろい事には金米糖の角の数がほぼ一定している、その数を決定する因子が何であるか、これは一つのきわめて興味ある問題である。

さらには、こうまで言っていた。

 そういう意味から、金米糖の生成に関する物理学的研究は、その根本において、将来物理学全般にわたっての基礎問題として重要なるべきあるものに必然に本質的に連関して来るものと言ってもよい。
しかし今までのところまだだれもこの現象の成因について説明を試みた人はない。

1927(昭和2)年、今から91年前のことである。
▼寅彦の「金平糖の不思議」の謎解きをした研究者がいた!!
 
 中田友一先生(中京大学名誉教授)である。

 中田先生の金平糖愛は半端ではなかった。
 「金平糖の統計学的研究」の論文を発表し、金平糖ファンと一緒に「金平糖を守る会」を結成された。
 名著『おーい、コンペートー』(中田友一著 あかね書房)を著し、「金平糖博物館」までつくられていた。
 文字どおり「金平糖研究」の第一人者なのである。
オンライン「寅の日」は、2012年4月からはじめて、この8月の末で200回を迎える。
 200回達成記念企画として、とんでもなくゼイタクな企画を思いついた!!
 中田先生の好意により 次の企画が実現しそうだ。アリガタイ!!


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オンライン「寅の日」200回達成記念企画in名古屋 

●日時 2018年8月28日(火) 14:00~16:00

●場所 『金平糖博物館』(愛知菓子会館内)

●内容 「金平糖の不思議研究」 
 『金平糖博物館』の見学と中田友一先生(中京大名誉教授)のお話!!

●参加費 無料

●参加申し込み 楠田までメールをください。

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▼寅彦ファン、「金平糖」に興味ある人にとってはこれ以上ない絶好の機会です。
 私にとっては超ゼイタクな夢物語企画です\(^O^)/

 はじめての試みであり、シロウトの私には想定しきれない部分も多々あります。
 会場の関係で申し込み多数のときは、先着順ということにさせてください。

 今年の夏休みのしめは、「金平糖の不思議研究」を一緒に愉しみませんか!!
 o(^o^)o ワクワク

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