本日(2021/10/21)、第298回オンライン「寅の日」!! #自然界の縞模様 #traday #寺田寅彦

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田んぼの「ひび割れ」をじっと見た。たしかに似ていると思った!!

 先月の末に、今年2回目の「自然結実」ヒガンバナ群生地巡りに出かけた。
 そのとき、稲刈りのすんだ田んぼにその「ひび割れ」を見た。それが妙に気になった!!
 たしかに似ている!!
 キリンの斑に!!
 そして思い出すのだった。

 「キリンの斑論争」と寅彦のことを!!

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▼本日(2021/10/21)は、第298回オンライン「寅の日」である。
10月のテーマは

【10月テーマ】「寅彦の自然の見方」

 である。本日はその第二弾として「自然界の縞模様」を読む。

◆本日(2021/10/21)、第298回オンライン「寅の日」!!

●「自然界の縞模様」(青空文庫より)


▼なにやら面白そうな話しからはじまっていた。

 ここでかりに「縞模様(しまもよう)」と名づけたのは、空間的にある週期性をもって排列された肉眼に可視的な物質的形象を引っくるめた意味での periodic pattern の義である。

そして、この随筆のもっともキモの部分が語られている。
少し長くなるが引用させてもらおう。

現在の物理的科学の領域では、その中でのきわめて辺鄙(へんぴ)な片田舎(かたいなか)の一隅(いちぐう)に押しやられて、ほとんど顧みる人もないような種類のものであるが、それだけにまた、将来どうして重要な研究題目とならないとも限らないという可能性を伏蔵しているものである。今までに顧みられなかったわけは、単に、今までの古典的精密科学の方法を適用するのに都合がよくないため、平たく言えばちょっと歯が立たないために、やっかいなものとして敬遠され片すみに捨てられてあったもののように見受けられる。しかし、もしもこれらの問題をかみこなすに適当な「歯」すなわち「方法」が見いだされた暁には、形勢は一変してこれらの「骨董的(こっとうてき)」な諸現象が新生命を吹き込まれて学界の中心問題として檜舞台ひのきぶたいに押し出されないとも限らない。そういう例は従来でも決して珍しくはなかった。

具体例が縷々あげられている。ナルホドと納得し、寅彦の観察眼に感心するばかりであった!!
寅彦の軸足はいつも「科学」にあった!!

とにかく、天然がただものずきや道楽であのような週期的な構造を製作するとは思われないので何かそこに物理的な条件が伏在するであろうと想像するのはやむを得ない次第である。

▼そして、その「割れ目」問題にふれられていた。

 しかし、実験的現象として見た割れ目の現象はなかなか在来の簡単な理論などでは追いつきそうもない複雑多様なものであって、これに関する完全な説明のできる前にはまだまだ非常にたくさんの実験観察ならびにそれからの帰納的要約が行なわれなければならない。そうして新しい「割れ目の方則」が発見されなければならないであろうと想像される。

 簡単に「物理学の圏外」に追いやることをしなかった。

こう考えると、形が不規則だとか、reproducible でないからとか言って不規則な放射像を物理学の圏外に追いやる必要はないであろう。光の場合の不規則は人間の感官認識能力の低度なおかげで「見えない」から平気であるが、現在の場合は「見える」からかえって困るのである。

 そして、最後にこう言われると、わからないままもうなずいてしまうのである。

 とにかくこういうふうに考えれば、完全週期的な縞(しま)と不規則な縞とをひとまとめに論ずる事がそれほど乱暴でないということだけは首肯されるであろう。  以上のほかにも天然の縞模様の例はたくさんあるであろう。

「縞模様」を自分でもさがしてみようという気になるから不思議だ。
 最後の最後にこう書いていた。

このはなはだ杜撰(ずざん)な空想的色彩の濃厚な漫筆が読者の中の元気で自由で有為な若い自然研究者になんらかの新題目を示唆することができれば大幸である。ただ記述があまりに簡略に過ぎてわかりにくい点が多いことと思われるが、そういう点についてはどうか聡明(そうめい)なる読者の推読をわずらわしたい。

寅彦がこう書いたのが1933年。(寅彦自身はこの2年後の大晦日に亡くなっている。)
その19年後、つまり1952年!!

●1952年 イギリスの数学者アラン・チューリングは「チューリングパターン」を発表!!

 寅彦は少し早すぎたのかも知れない。
 いや
 寅彦はいつ読んでも今日的である!!
 

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2021年11月のオンライン「寅の日」は #寅彦の自然の見方 #traday #寺田寅彦

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私たちは、「大気の物理学実験室」のなかで暮らしている!!

 行なわれる実験メニューは、日々刻々と更新される。
 次なる展開を知りたくなって
 その「からくり」「ルール」の謎解きをやってみたくなる!!

 自然は少しだけ見方を変えて見ると、こんなに面白いものはない!!
 それを寅彦が教えてくれた!!


▼2021年11月のオンライン「寅の日」の計画を立てる時期である。
その寅彦の「自然の見方」から学ぼうということで10月テーマは「寅彦の自然の見方」であった。
なかなか2回だけでは満足できない。
そこで、11月も同じテーマを継続したい!!   

【11月テーマ】「寅彦の自然の見方」

 11月は3回ある。

■2021年11月オンライン「寅の日」!!
◆第299回オンライン「寅の日」 …11/02(火)
◆第300回オンライン「寅の日」 …11/14(日)
◆第301回オンライン「寅の日」 …11/26(金)

▼テーマ「寅彦の自然の見方」の守備範囲は広い。
 どの随筆もがあてはまるような気がしてくるのだった。
 迷いに迷ったが、次の3つにした。あえて、私もまだよく理解できていないものを選んでみた。
「量的と質的と統計的と」
「茶わんの湯」
「物理学圏外の物理的現象」


■2021年11月オンライン「寅の日」!!

◆第299回オンライン「寅の日」 …11/02(火)「量的と質的と統計的と」(青空文庫より)

◆第300回オンライン「寅の日」 …11/14(日)「茶わんの湯」(青空文庫より)

◆第301回オンライン「寅の日」 …11/26(金)「物理学圏外の物理的現象」(青空文庫より)


▼11/14(日)はついに第300回である!!
 2012年4月にはじめて、10年目でここまできた。思えば遠くまで来たものである!!
 第100回、第200回と「達成記念オフ」を実施してきたが、今回は状況を考えパスする。
 その分、ちょうど日曜日だ!!
 
 茶わんに熱い湯をいっぱい入れて、お家実験だ!!

 楽しみにしています。o(^o^)o ワクワク
 

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本日(2021/10/09)、第297回オンライン「寅の日」!! #物質群として見た動物群 #traday #寺田寅彦

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▼子規庵の糸瓜にはまだまだ雄花が咲いていた。
 昨日の朝、その雄花を見ていると、たくさんの蟻が群がってきていた。
 最初に花が咲き始めたころから、ずっとこの蟻のことが気になっていた!!
 花粉を運ぶのにひと役かっているのでもなさそうだ。
 蜜だけを横取りしているのだろうか!?
 ネットで調べてみたら、どうもそれだけではなさそうだ。蟻たちが害虫を追い払うということもあるという!!

 蟻たちは糸瓜をパトロールしてくれているんだ!!

 アリガタイ!!少し蟻たちの見方が変わってきた!!
 そう言えば、寅彦にも蟻について書いた随筆があったような。

 よく見ると、なんだか、つぼみらしいものが少し見えるようである。  コスモスの高さは蟻の身長の数百倍である。  人間に対する数千尺に当たるわけである。  どうして蟻がこの高い高い茎の頂上につぼみのできたことをかぎつけるかが不思議である。 (大正十年十一月、渋柿) (『柿の種』寺田寅彦 青空文庫より
 

▼本日(2021/10/09)は、第297回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマは

【10月テーマ】「寅彦と自然の見方」

 である。その第一弾として「物質群として見た動物群」を読む。


◆本日(2021/10/09)、第297回オンライン「寅の日」!!

●「物質群として見た動物群」(青空文庫より)


▼ここに書かれていることは、これが書かれた当時1933(昭和8)年、つまり88年前よりはるかに今日の方が多くの人がスンナリと納得するところだろう。
 ビッグデータでものごとを見ることは日常茶飯事なのだから。

 文脈を追ってみよう。

いわゆる「大数」の要素の集団で個々の個性は「充分複雑に」多種多様であって、いわゆる「偶然」の条件が成立するからである。
これも「人間のことに物理的方法に適用しない」という通有の誤解のために、あまり一般には了解されないようである。これも遺憾なことと思われる。こういう試みは、もっともっといろいろの方面に追求されるべきはずのものである。

▼寅彦の本意は、文章の最後に現れる!!
 今回もそれは言えそうだ。

ただ遼遠(りょうえん)な前途への第一歩を踏み出そうとする努力の現われに過ぎないのである。しかしこの意図はほとんど常に誤解されがちである。「生物の事は物理ではわからぬ」という経典的信条のために、こういう研究がいつもいつも異端視されやすいのは誠に遺憾なことである。
科学の進歩を妨げるものは素人(しろうと)の無理解ではなくて、いつでも科学者自身の科学そのものの使命と本質とに対する認識の不足である。深くかんがみなければならない次第である。

それから88年!!
「科学」は今 !? それが知りたい!!


 寅彦はいつ読んでも 最も今日的である!!


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本日(2021/09/27)、第296回オンライン「寅の日」!! #俳諧の本質的概論 #traday #寺田寅彦

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▼庭の定点ヒガンバナはほぼ盛りを迎えていた!!
それぞれの「ヒガンバナ物語」をもつ定点の観察は毎年つづけている。
だから微妙な変化にも気づくことがある。
・A のびてきた花茎は今年は少ない。30数本である。(花茎をのばしてこない球根も多い)
・B 赤白の位置関係が例年と逆だ。向かって左の球根は花茎をのばさなかった。
・C のびてきた花茎3本。もう盛りはすぎていた。
・D、E の時代だ!!盛んに分球を繰り返しているのだろう。

 彼岸は明けた!!
 植物「ヒガンバナ」の観察は今からが本番だ!!

▼本日(2021/09/27)は、第296回オンライン「寅の日」である。
 オンライン句会「寅の日」は、2年目に入っていた。
 それを記念して、9月テーマは次のようにしていた。

【9月テーマ】「寅彦と俳句」

 その第三弾として本日は、「俳諧の本質的概論」を読む。


◆本日(2021/09/27)、第296回オンライン「寅の日」!!

●「俳諧の本質的概論」(青空文庫より)


▼今さら思うことである。
 「人は自分の文脈にあわせて、他人の文章(文脈)を読むものである」

 あるとき、大先達に俳句について寅彦の文章を読むのなら、この「俳諧の本質的概論」を読むべきであると薦められたことがある。
 寅彦のにわかファンである私は
 それ以来、何度か挑戦してみるが、正直言ってなかなか理解が進まない。
 今回もやっぱり勝手に「自分の文脈」にあわせて読むしかないのである。

 我田引水でまず反応してしまったのはここだ。

「風雅の誠をせめよ」というは、私(わたくし)を去った止水明鏡の心をもって物の実相本情に観入し、松のことは松に、竹のことは竹に聞いて、いわゆる格物致知の認識の大道から自然に誠意正心の門に入ることをすすめたものとも見られるのである。この点で風雅の精神は一面においてはまた自然科学の精神にも通うところがあると言わなければならない。かくのごとく格を定め理を知る境界からさらに進んで格を忘れ理を忘るる域に達するを風雅の極致としたものである。

 第一のキーワードはやっぱり「不易流行」だ!!

 季題の中でも天文や時候に関するものはとにかく、地理や人事、動物、植物に関するものは、時を決定すると同時にまた空間を暗示的に決定する役目をつとめる。少なくもそれを決定すべき潜在能をもっている。それで俳句の作者はこれら季題の一つを提供するだけで、共同作者たる読者の連想の網目の一つの結び目を捕えることになる。しかしこの結び目に連絡する糸の数は無限にたくさんある。そのうちで特にある一つの糸を力強く振動させるためには、もう一つの結び目をつかまえて来て、二つの結び目の間に張られた弦線を弾じなければならない。すなわち「不易」なる網目の一断面を摘出してそこに「流行」の相を示さなければならない。これを弾ずる原動力は句の「はたらき」であり「勢い」でなければならない。

▼そして
 第二のキーワードは「モンタージュ」「連句」である!!

連句は時代の空気を呼吸する種々な作者の種々な世界の複合体である以上、その作物の上には個人の作品よりもずっと濃厚な時代の影の映るのは当然のことである。
風雅の道も進化しなければならない。「きのうの我れに飽きる人」の取るべき向上の一路に進まなければならない。新しき風雅の道を開拓してスポーツやダンスの中にも新しき意味におけるさびしおりを見いだすのが未来の俳人の使命でなければなるまいと思う。
発句がただ一枚の写真であれば連俳は一巻の映画である。実際、最も新しくして最も総合的な芸術としての映画芸術が、だんだんに、日本固有の、しかも現代日本でほとんど問題にもされない連俳芸術に接近する傾向を示すのは興味の深い現象であると言わなければならない。

 ここらあたりまでが、私の「文脈」の限界である。
 オンラインで「句会」をはじめたばかりで、「連句」なんてまったくの未知なる世界だ!!
 でもなにか誘われるコトバだ!!

 「連句的」!! 

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第14回オンライン句会「寅の日」10月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼「常山木」と書いて「くさぎ」と読むという。
 その「常山木の実」が目立ってきた。紅色に変わって平たく開いた萼片のまん中に藍色の実はみごとである!!

 またその実ができる前の「常山木の花」もなかなかの見ものである。
 我らが寅日子先生も気になる花だったようだ。
 「花物語 七 常山の花」(青空文庫より)でその思い出を語られている。
 また、こんな一句も詠まれていた。

 

泥船に常山の花のこぼれけり (明治三十二年)


▼第13回オンライン句会「寅の日」9月例会の選句期間が終わったところである。
 オンライン句会「寅の日」も2年目に入ってつくづくと思う。
 アリガタイ!!
 こんな貴重で愉しい機会が与えられたことを喜ぶばかりである。
 その面白さを伝える努力は可能なかぎり続けたいと思う。
 
▼あらためて、第14回10月例会の案内をあげておく。

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第14回オンライン句会「寅の日」10月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2021年10月1日0時から15日23時30分まで
 

6.【選句期間】
 2021年10月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2021年10月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼「俳句修業」を生涯の究極の道楽としたい!!

・賢治の「雲見」!!
・寅彦の「宇宙見物」!!

そして この寅日子先生に導かれての

・オンライン句会「寅の日」!!

どれもその気になれば 今すぐ はじめることができる!!
なんの準備もいらない。
準備ははじめてから ゆっくり やればいい!! 

 

 

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2021年10月のオンライン「寅の日」は #寅彦と自然の見方 #traday #寺田寅彦

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『窮理』(窮理舎発行)という雑誌がある。
 帯から引用させてもらうとこうだ!!
 

本誌は、物理系の科学者が中心になって書いた随筆や評論、歴史譚などを集めた、読み物を主とした雑誌です。科学の視点に立ちながらも、社会や文明、自然、芸術、人生、思想、哲学など、幅広い事柄について自由に語る場を、広く読書家の方々と共有していきたいと考えております。

 なかなか興味深いが、正直言ってポンコツ頭の私には歯が立たぬところもある。
 しかし、とてもうれしいことがある!!
 この雑誌には、毎号「寺田寅彦」の名前が繰り返し登場するのである。
 寅彦ファンには必読の雑誌とも言える。
 例えば、今、発行中の『窮理19号』はこうだ!!電子媒体で読めるのもうれしい!!

●『窮理19号』(窮理舎)


▼2021年10月のオンライン「寅の日」の計画を立てる時期である。
 『窮理』のなかでもしばしばとりあげられているが、寅彦の「自然の見方」は独特であり、面白い!!
 今日なお新鮮であり、示唆的でもある。
 あらためて、その寅彦の「自然の見方」から学ぼうということで10月テーマは次のようにする。

【10月テーマ】「寅彦の自然の見方」

10月は2回ある。

■2021年10月オンライン「寅の日」!!
◆第297回オンライン「寅の日」 …10/09(土)
◆第298回オンライン「寅の日」 …10/21(木)

▼さて、具体的にどの随筆を読むか!?
 迷ってしまう。
「自然の見方」というテーマでは、どれもがあてはまる気がしてくるのだった。
 とりあえずは、2つを選んだ。
 もし、このテーマで続投の必要を感じたら、11月も同じでいきたい。
 選んだ2つは、「物質群として見た動物群」「自然界の縞模様」デアル。

■2021年10月オンライン「寅の日」!!

◆第297回オンライン「寅の日」 …10/09(土)「物質群として見た動物群」(青空文庫より)

◆第298回オンライン「寅の日」 …10/21(木)「自然界の縞模様」(青空文庫より)


▼なんでもゆっくりな私は、特にこのごろ文章を読むのが遅くなった。
 遅いだけでなく、理解するのにも時間がかかった。しかし、いいこともあった!!
 一回読んだだけでは理解できないから読んだ文章を「反芻作業」をして楽しむのだ。
 これが実に面白い!!
 ほんとうに面白い文章というのは、「反芻作業」を繰り返せば繰り返すほど味が出てくるのである!!

 寅彦の随筆はまさにそれだ!!今回はどんな味が!?

 『窮理19号』<巻頭言>「雨が降る理由」(木村龍治)もまたそれであった!!
 
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子規庵の糸瓜は糸瓜忌に!! #子規庵 #子規 #絶筆三句 #子規忌 #糸瓜忌

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▼正岡子規は、明治三五年九月十八日、朝から容体が思わしくなく、妹の律と門弟碧梧桐に助けられながらやっとのこと次の「絶筆三句」を詠んだ。

 をとゝひのへちまの水も取らざりき
 糸瓜咲て痰のつまりし佛かな
 痰一斗糸瓜の水も間にあはず

 子規はこの日のうちに昏睡状態となり、翌十九日午前一時ごろ永遠の眠りについた。
 享年三十四歳十一ヶ月であった。若い!!若すぎる!!

 本日は子規忌・糸瓜忌である!!

▼私が「子規庵」に二回目の訪問したのは、2019/05/17だった。
 そのとき、5粒の「糸瓜の種子」を「おすそ分け」してもらった。
 そのうち4粒がうまく発芽し、成長した。
 そして、大きな「子規庵」の糸瓜の収穫をした。

●子規庵の糸瓜を収穫した!! #子規 #糸瓜

 翌年の2020年にも、2019年に収穫した糸瓜から採った「種子」で育てた。またまたたくさんの糸瓜を収穫した。

●子規庵の糸瓜(2年目)をついに収穫した!!(2020/11/24) #子規庵 #糸瓜

▼3年目の今年の展開は、少しかわっていた。
 苗床に蒔いた「種子」は、みごとに発芽しりっぱな苗に育った。

●子規庵の糸瓜の苗を植え替えた!!(2021/05/22) #子規庵 #糸瓜 #糸瓜の苗

 15本ばかりの苗をプランタン・植木鉢に植え替えた。他の苗はそのままそこに放置していたのだ!!
 驚きの展開はこの後に起こった。
 放置したはずの苗からつるが地をはってどんどんのびて、プランタン・植木鉢の糸瓜より元気に育ったのである!!
 なぜだろう!?
 肥料・水がこちらの方が十分あったのだろうか!?
 来年からの育て方考えてみたい。

▼子規忌・糸瓜忌に間に合った糸瓜たち!!
 さあ、いつ収穫しようかな?
 「ヘチマたわし」「種子」を今年はどのように採取しようかな。

 子規庵の糸瓜の「種子」!! 今度は、私が「おすそ分け」できるようになるとうれしいな!!
 そしたら 子規も喜んでくれるかな!!

 合掌

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本日(2021/09/15)、第295回オンライン「寅の日」!! #天文と俳句 #traday #寺田寅彦

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▼雨のなかであったが、川沿いの土手のヒガンバナはほぼ満開に咲いていた!!
 例年より10日ばかりはやいようだ。

 寅日子先生はヒガンバナを一句だけ詠んでいた。
 

曼珠沙華二三本馬頭観世音 (明治三十九年)


▼本日(2021/09/15)は、第295回オンライン「寅の日」である。
 オンライン句会「寅の日」は、2年目に入っていた。
 それを記念して、9月テーマは次のようにしていた。

【9月テーマ】「寅彦と俳句」

 その第二弾として本日は、「天文と俳句」を読む。

◆本日(2021/09/15)、第295回オンライン「寅の日」!!

●「天文と俳句」(青空文庫より)

▼オンライン句会をはじめて一年がたった。
 以前にくらべるとずいぶん「季語」(季題)が気になるようになっていた。
 寅日子先生は「季語」についてこのように教えてくれていた。

 季節の感じは俳句の生命であり第一要素である。此れを除去したものは最早俳句ではなくて、それは川柳であるか一種のエピグラムに過ぎない。俳句の内容としての具體的な世界像の構成に要する「時」の要素を決定するものが、此の季題に含まれた時期の指定である。時に無關係な「不易」な眞の宣明のみでは決して俳諧になり得ないのである。「流行」する時の流の中の一つの點を確實に把握して指示しなければ具象的な映像は現はれ得ないのである。

 さらにコトバはつづく。

無常な時の流れに浮ぶ現實の世界の中から切り取つた生きた一つの斷面像を、その生きた姿に於て活々と描寫しようといふ本來の目的から、自然に又必然に起つて來る要求の一つが此の「時の決定」であることは、恐らく容易に了解されるであらうと思はれる。花鳥風月を俳句で詠ずるのは植物動物氣象天文の科學的事實を述べるのではなくて、具體的な人間の生きた生活の一斷面の表象として此等のものが現はれるときに始めて詩になり俳句になるであらう。

▼そして、「不易流行」の原理へと話は及ぶ。

要するに俳句は抽象された不易の眞の言明だけではなくて具體的な流行の姿の一映像でなければならない。其れが爲めには一見偶然的な他物との配合を要する、しかも其配合物は偶然なやうであつても、其配合によつて其處に或必然な決定的の眞の相貌を描出しなければならないのである。

 「配合」!!
 さらにステップアップして

此れは俳句が所謂モンタージュの藝術であることを明示する。

 「モンタージュ」!!
 なかなか俳句修業の道は遠い!!
 でも だから面白い!! とも言える。

 チクリと理科教育への嫌みもでてきたりする。でもここからも「学ぶべき」示唆的なことが…!!

 氣象學教科書に引用し得るものであらう。古人の句には往々かういふ科學的の眞實を含んだ句があつて、理科教育を受けた今の人のに、そのわりに少ないやうに思はれるのも不思議である。昔の人は文部省流の理科を教はらないで、自分の眼で自然を見たのである。

最後に「まとめ」だ!!

 要するに此處で所謂「天文」の季題は俳句の第一要素たる「時」を決定すると同時に「天と地の間」の空間を暗示することによつて、或は廣大な景色の描寫となり、或は他の景物の背景となる。

 手持ちの歳時記の「天文」を開いてみた。
 寅日子先生のコトバを思い出しながら挑戦してみるかな。

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本日(2021/09/03)、第294回オンライン「寅の日」!! #俳句の精神 #traday #寺田寅彦

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キツネノカミソリの「自然結実」がはじまっていた!!

 ヒガンバナの仲間であるキツネノカミソリは、先月(8月)の20日には満開に咲いていた。
 そのキツネノカミソリに、今、アタリマエに実ができていた!!
 実が完熟すれば、なかから真っ黒な「種子」が顔を出してくる。
 花が咲き実ができて、そこから「種子」が採れる!! このアタリマエ!!

 キツネノカミソリは2倍体(2n=22)デアル!!

 でも日本のヒガンバナは!?
 ヒガンバナの「ふしぎ!?」を「科学」する!!
 それは少し大げさに言えば、私のライフワークである。

 その「科学」と「俳句」を同一直線上で語ってもよい。そのことこそ意味があると教えてくれたのは寅彦だった。

▼本日(2021/09/03)は、第294回オンライン「寅の日」である。
 オンライン句会「寅の日」は、2年目に入っていた。
 それを記念して、9月テーマは次のようにしていた。

【9月テーマ】「寅彦と俳句」

 その一回目の本日は、「俳句の精神」を読む。

◆本日(2021/09/03)、第294回オンライン「寅の日」!!

●「俳句の精神」(青空文庫より)

▼寅彦は最後の「付言」にこう言っていた。

 以上は自分の自己流の俳句観である。

と。発表されたのは、(昭和十年十月、俳句作法講座)である。
 昭和十年と言えば、最晩年である。その年の大晦日に寅彦は亡くなっている。
 だから、この「俳句観」は寅彦の俳句についての集大成とも言えるのかも知れない。
 
 私自身まだまだ咀嚼できていなくて、引用をはじめたらとどめなく多くなってしまいそうだ。
 寅日子先生の教えに反することになるかも知れないが、できるだけ少なくを心がけながら引用させてもらおう。
 まず一章は
 「俳句の成立と必然性」からはじまる。
 同時期にかかれた「日本人の自然観」といろんなところでリンクしているように思われる。

 日本人は西洋人のように自然と人間とを別々に切り離して対立させるという言わば物質科学的の態度をとる代わりに、人間と自然とをいっしょにしてそれを一つの全機的な有機体と見ようとする傾向を多分にもっているように見える。
また別の言い方をすれば西洋人は自然を征服しようとしているが、従来の日本人は自然に同化し、順応しようとして来たとも言われなくはない。
 この自然観の相違が一方では科学を発達させ、他方では俳句というきわめて特異な詩を発達させたとも言われなくはない。

 これ以上は、それぞれの人の文脈で読んでもらうことにして、次へ行こう。
 次に<季題>について、次のように語っていた。

「春雨」「秋風」というような言葉は、日本人にとっては決して単なる気象学上の術語ではなくて、それぞれ莫大(ばくだい)な空間と時間との間に広がる無限の事象とそれにつながる人間の肉体ならびに精神の活動の種々相を極度に圧縮し、煎(せん)じ詰めたエッセンスである。またそれらの言葉を耳に聞き目に見ることによって、その中に圧縮された内容を一度に呼び出し、出現させる呪文(じゅもん)の役目をつとめるものである。そういう意味での「象徴」なのである。
一つはすでに述べたとおり、日本人の自然観の特異性によるのである。ひと口に言えば自然の風物にわれわれの主観的生活を化合させ吸着(アドソーブ)させて自然と人間との化合物ないし膠質物(こうしつぶつ)を作るという可能性である。
 俳句における季題の重要性ということも同じ立場からおのずから明白であろう。限定され、そのために強度を高められた電気火花のごとき効果をもって連想の燃料に点火する役目をつとめるのがこれらの季題と称する若干の語彙(ごい)である。

そして、<俳句の可能性>について、次のようにまとめていた。

 十七字のパーミュテーション、コンビネーションが有限であるから俳句の数に限りがあるというようなことを言う人もあるが、それはたぶん数学というものを習いそこねたかと思われるような人たちの唱える俗説である。少なくも人間の思想が進化し新しい観念や概念が絶えず導入され、また人間の知恵が進歩して新しい事物が絶えず供給されている間は新しい俳句の種の尽きる心配は決してないであろう。

 「俳句」\(^O^)/

▼やっぱり引用が多くなってしまう。(^^ゞポリポリ
 これは私の読み解きが未熟故であろう。
 第二章
 「二 俳句の精神とその修得の反応」
 
 <不易流行>はこう語られた。
 

「春雨」「秋風」は日本人には直ちにまた人生の一断面であって、それはまた一方で不易であると同時に、また一方では流行の諸相でもある。「実」であると同時に「虚」である。

 「俳句」のキモはここにありと

 このように自然と人間との交渉を通じて自然を自己の内部に投射し、また自己を自然の表面に映写して、そうしてさらにちがった一段高い自己の目でその関係を静観するのである。
それどころか、ややもすればわれわれの中のさもしい小我のために失われんとする心の自由を見失わないように監視を怠らないわれわれの心の目の鋭さを訓練するという効果をもつことも不可能ではない。

 さていよいよ<俳句修業>の心得!!である。

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。
しかし自然の美しさを観察し自覚しただけでは句はできない。次にはその眼前の景物の中からその焦点となり象徴となるべきものを選択し抽出することが必要である。これはもはや外側に向けた目だけではできない仕事である。自己と外界との有機的関係を内省することによって始めて可能になる。

そして、<俳句修業>の極意を次のように語る。

 一般的に言って俳句で苦労した人の文章にはむだが少ないという傾向があるように見える。これは普通字句の簡潔とか用語の選択の妥当性によるものと解釈されるようであるが、しかしそれよりも根本的なことは、書く事の内容の取捨選択について積まれた修業の効果によるのではないかと思われる。俳句を作る場合のおもなる仕事は不用なものをきり捨て切り詰めることだからである。

 断捨離こそ<俳句修業>の極意デアル!!

 さあ!!
 寅日子先生の教えを繰り返し反芻しながら2年目もスタートだ!!

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第13回オンライン句会「寅の日」9月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼子規庵の糸瓜、これまでは雄花ばかりが目立っていた。
 ところが、ここへ来ていっきょに雌花が目立ちはじめた!!
 どうしてだろう!?
 少し追肥をしたからだろうか?
 それとも そんな時機が到来しているのだろうか?

 子規忌が楽しみである!!

▼なにごとにも機が大切である。
 まったくのシロウトながら、いつか「句会」に参加してみたいという願いを持っていた。
 思わぬかたちで、機は到来した!!
 コロナ禍のなか、実際に人に会ってのリアル「句会」が困難ななか、あらたな「かたち」が話題になっていた。
 オンライン「句会」である。
 それを支える「夏雲システム」が話題になっていた。
 思いきって申し込んでみた。幸いなことに登録され、私たちのオンライン「句会」が誕生した。

 2020年9月・オンライン句会「寅の日」誕生!!

 誕生からちょうど一年がたった。
 うれしいことに12回の月例句会は大いに盛り上がった。
 今では、初心者にはオンライン句会の方が面白いかも知れないと思うようにまでなった。

▼あらためて、二年目スタートの第13回9月例会の案内をあげておく。

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第13回オンライン句会「寅の日」9月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 
5.【投句期間】
 2021年9月1日0時から15日23時30分まで
 

6.【選句期間】
 2021年9月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2021年9月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼2年目スタート!!
 これもまたひとつの機です!!
 参加を迷っておられる方、ぜひぜひ「俳号」をきめてメールをください。
 質問も大歓迎です。

 これまでは初心者歓迎のことばかり言ってきましたが、俳句歴の長いベテランの方も大歓迎です!!
 経験を生かしていろいろ教えてください。
 フラットで学び合い高め合う「句会」!!
 それが私たちのめざすものです。
 オンライン句会がはじめてでもすぐ慣れられると思います。

 2年目のオンライン句会「寅の日」で待っています。 
 

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