2018年春・寅彦を訪ねて(1) #traday #寺田寅彦

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▼この前に立つのはほぼ一年ぶりだった。
 春と秋の二回ここに立つのは、私のなかでは恒例化していた!!
 昨年の秋は台風で中止になってしまったのだ。
 
 いつも季節ごとに違う草木の花が迎えてくれた!!
それがうれしい。
 今回いちばん気になったのは赤く色づいたカエデのプロペラのような実だった。
 
 さらに今回は、大野良一さんより寄贈された頭像をしっかり見せてもらった。
 アリガタイ!!

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▼毎年春は、寺田寅彦記念館友の会の総会・記念講演だ。とりわけ記念講演は、毎回、寺田寅彦に関連した興味深いお話を聞けるのが楽しみだ。
 今回は、前回予定していただいていた西森良子さんだ。

◆演題 「なぜ寺田寅彦を上演したのか」
●講師 西森良子様(劇団 the・創 代表 寺田寅彦友の会会員) 

▼実は西森さんたち劇団 the・創は2016年12月に「寺田寅彦物語」を上演されていた。

◆劇団 the ・創 第17回公演 「寺田寅彦物語」

 高知から離れた地にすむ人間にとってはアリガタイ!!
 これまでにも何回かオンラインで上演を面白く観せてもらっていた。ぜひ生でも観たい!!という気持ちがあった。それが、今回、生で西森さんのお話をきけるということでワクワク気分だった。o(^o^)o ワクワク
 
 お話は期待通り、いやそれ以上に興味深いものだった。
 「どうして寺田寅彦を上演したのか?」
 「なにを どのように発信したかったのか?」
 を具体的に熱く語られた!! 
 寅彦を語る人はどうしてかくも面白いのか? それが私には不思議だ!!
 演劇人ならでは切り口で寅彦にせまる「寅彦論」は実に興味深かった!!
 
 ・徹底した資料の読み込み
 ・徹底した現地取材
 ・取材活動を通してのプロローグ エピローグを紡ぐ

・「芝居は日常生活のの再現」のコトバが凄い!!  
・「科学者としての寅彦」スルドイ!!

まだまだいっぱいある。深謝。
帰ったらもう一度「寺田寅彦物語」観なおしてみたい。

▼続いて行われた総会では、事業計画、予算等にあわせて

◆寺田寅彦銅像除幕式 2018.07.24(火) !!

について話し合われた。
ついに建立だ!! 今年は夏も訪ねてこなければ…o(^o^)o ワクワク

久しぶりにお会いした「友の会」の方たちからは貴重な資料をたくさんいただいた。
深謝 <(_ _)>

(つづく)

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2018年5月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦

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「哲学」って何? (・_・)......ン?
 正面切って今さら聞かれても答えに窮する問いがアル。
 これも、そんな問いのひとつだろう。
 勝手なもので、それが何かを明確に語れないくせに、そこに「ある」か「ない」かの判断は明確にできた。さらに好みもはっきりしていた。自分自身のことはさておき、私は、そこに「哲学」がある世界が好きだ!!
 
 藤の花が咲いていた!!
 何かが変だった。例年杉の大木からぶら下がる藤の花を楽しんできた。その杉の大木がなかったのだ。
 なんとあの大木が途中で切り倒されたなんて今の今まで気づかなかったのだ。
 
 藤の花を見ると、寅彦の「藤の実」を即座に思い出すまでに「寅彦の世界」にはまっていた!!

▼2018年5月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期だ。
 7年目の5月のテーマを考えていた。にわか寅彦ファンも7年目ともなると明確に語れないにしても、自分にとっての寅彦の魅力がわかりはじめていた。私にとって最大の魅力は

 寅彦には「哲学」がある!!
 
 ことである。本人が生きていたらお叱りを受けるかもしれない。ながいあいだのファンからは「勝手なたわ言を…」と笑われるかもしれない。でも、そう思うのである。
 そこで、5月テーマは かなり強引ではあるが次のようにする。

【5月 テーマ】 「寅彦の哲学」

 5月は2回ある。

■2018年5月オンライン「寅の日」

◆第191回オンライン「寅の日」 …5/10(木)
◆第192回オンライン「寅の日」 …5/22(火)

▼なにか自分自身でちょっと苦しいところに追い込んでいるようなところがある。(^^ゞポリポリ
どの随筆を読めば、テーマにそったものになるのか?
少しなやんだ!!そして、そのうち居直ってしまった!! 
 
寅彦の全作品を貫いて存在するもの、それが「寅彦の哲学」!! 

ナラバと、これまで比較的読んでいない2つを選んでみた。
「五月の唯物観」「コーヒー哲学序説」である。

■2018年5月オンライン「寅の日」

◆第191回オンライン「寅の日」 …5/10(木)「五月の唯物観」(青空文庫より)

◆第192回オンライン「寅の日」 …5/22(火)「コーヒー哲学序説」(青空文庫より)

▼オンライン「寅の日」を機に話題がいろいろ拡がって行くのが面白い!!
 4月初回の「金平糖」は、まだまだ追いかけていた。
 昨夜も、レンタルビデオ店で借りた映画『本能寺ホテル』を再度見た。
 そこに登場したのは、まぎれもなくあの「金平糖」専門店だった!!信長と「金平糖」の歴史が面白い!!
 「金平糖」づくり体験の情報ももらった。次は…と考えるのが愉しい。
 
 さあ、5月は何を… o(^o^)o ワクワク

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本日(2018/04/16)、第189回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼前回の「金平糖」からまだ12日たっただけだった。
 特に昨日は、「金平糖」に関して新しい展開があり、とても気をよくしていた。
 そのため勇んで、昨夜、今回の「線香花火」に挑戦してみた!!
 夏の風物詩には少し気が早すぎたが、このためにだけ少し前から、「線香花火」を入手していた。
 最初は、火の付いた「線香花火」を妻に持っていてもらってカメラを向けていた。そのうち自分で持っていてカメラを向けるようにした。何度も何度も…。
 いつものことながら「下手な鉄砲」方式で、 闇雲にシャッターを押し続ければ「そのうちそれらしいものが、一枚ぐらいは…」の期待を持ってやってみた。
 どうやら暗闇のなかではその淡い期待も通用しないようだ…(^^ゞポリポリ
▼本日(2018/04/16)は、第189回オンライン「寅の日」である。
 7年目スタートの4月のテーマは、原点にもどって 

【4月テーマ】 「寅彦を愉しむ」

である。読むのは前回に引き続き随筆集『備忘録』である。
 本日はそのなかの「線香花火」を読む。

◆本日(2018/04/16)、第189回オンライン「寅の日」!!

「線香花火」(『備忘録』 青空文庫より)

▼いつもの巧みな寅彦の文章に感動してしまう!!
 「線香花火」の写真を撮る前に一度読んでしまっていた。後から考えるとそれが少しまずかったのかもしれない。下手に寅彦の巧みな文章で「線香花火」の先入観を持ってしまったのかもしれない。
 下手なカメラ技術で、寅彦の「線香花火」を追体験してみようという試みが無謀であったのだろう。
 
 それにしても巧い!!

それは今にもほとばしり出ようとする勢力(エネルギー)が内部に渦巻(うずまい)ている事を感じさせる。突然火花の放出が始まる。目に止まらぬ速度で発射される微細な火弾が、目に見えぬ空中の何物かに衝突して砕けでもするように、無数の光の矢束となって放散する、その中の一片はまたさらに砕けて第二の松葉第三第四の松葉を展開する。この火花の時間的ならびに空間的の分布が、あれよりもっと疎であってもあるいは密であってもいけないであろう。実に適当な歩調と配置で、しかも充分な変化をもって火花の音楽が進行する。

 こんな調子でやられるとぐいぐいとその世界に引き込まれていくのである。

 実際この線香花火の一本の燃え方には、「序破急」があり「起承転結」があり、詩があり音楽がある。

なんて言われるとうなづくしかないのである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

▼寅彦のほんとうにすごいのは、ここにとどまらないところである。
 「これ」も、いや「これこそ」が科学研究の対象であるというのである!!

線香花火の灼熱(しゃくねつ)した球の中から火花が飛び出し、それがまた二段三段に破裂する、あの現象がいかなる作用によるものであるかという事は興味ある物理学上ならびに化学上の問題であって、もし詳しくこれを研究すればその結果は自然にこれらの科学の最も重要な基礎問題に触れて、その解釈はなんらかの有益な貢献となりうる見込みがかなりに多くあるだろうと考えられる。

さらには次のように誘ってくるのである。

それで私は十余年前の昔から多くの人にこれの研究を勧誘して来た。特に地方の学校にでも奉職していて充分な研究設備をもたない人で、何かしらオリジナルな仕事がしてみたいというような人には、いつでもこの線香花火の問題を提供した。しかし今日までまだだれもこの仕事に着手したという報告に接しない。
と寅彦が書いてから91年の歳月が経った!! 「線香花火」の研究はどこまで来たのだろう!? 私は今、それが知りたい!!

 それに誰か、「線香花火」の写真うまく撮って見せてくれないかな!?

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本日(2018/04/04)、第188回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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オンライン「寅の日」がはじまったのは2012年4月である。
 従ってこの4月で7年目のはじまりということになる!!

 思えば遠くへ来たもんだ!!

 ほんの小さな思いつきだった。寅彦の書き遺してくれた随筆がとても面白そうに思えた。
 それにアリガタイことに青空文庫でいつでも読める状態になっていた。
 「面白くない」と思ったらいつでもやめようと思っていた。ところが読めば読むほどその面白さがわかってきた。
 
 寅彦はいつ読んでも今日的である!!

▼7年目スタートの4月のテーマは、原点にもどって 

【4月テーマ】 「寅彦を愉しむ」

で行く。読むのは随筆集『備忘録』である。
 本日はそのなかの「金平糖」を読む。

◆ 本日(2018/04/04)、第188回オンライン「寅の日」!! 

「金平糖」(『備忘録』 青空文庫より)

▼私は7年目スタートを祝してあらかじめ「金平糖」をネットで購入しておいた。
 この随筆をはじめて読んだときの驚きと感動を今も忘れられない。
 「(゜o゜)ゲッ!! そんなことが科学とツナガルの!?」
 「面白い!!」
 その感動をよりリアルに蘇らせるためにも現物が必要だと思ったのだ。

 手に入れた金平糖を黒い紙の上にひろげておいて、この「金平糖」を読み始めた。

 中に心核があってその周囲に砂糖が凝固してだんだんに生長する事にはたいした不思議はない。しかしなぜあのように角(つの)を出して生長するかが問題である。

 驚きだ!!
 角があるから金平糖!!それがアタリマエと思ってきた。
 それがどのようにしてできるか、なんて考えたことなかった。それを問題にすることがすごく新鮮で斬新に思えた。そして次のようにたたみ込まれると、そこはすっかり寅彦の世界だった。\(^O^)/

 物理学では、すべての方向が均等な可能性をもっていると考えられる場合には、対称(シンメトリー)の考えからすべての方面に同一の数量を付与するを常とする。現在の場合に金米糖が生長する際、特にどの方向に多く生長しなければならぬという理由が考えられない、それゆえに金米糖は完全な球状に生長すべきであると結論したとする。しかるに金米糖のほうでは、そういう論理などには頓着(とんちゃく)なく、にょきにょきと角を出して生長するのである。

さらには

これはもちろん論理の誤謬(ごびゅう)ではない。誤った仮定から出発したために当然に生まれた誤った結論である。このパラドックスを解く鍵かぎはどこにあるかというと、これは畢竟(ひっきょう)、統計的平均についてはじめて言われうるすべての方向の均等性という事を、具体的に個体にそのまま適用した事が第一の誤りであり、次には平均からの離背が一度でき始めるとそれがますます助長されるいわゆる不安定の場合のある事を忘れたのが第二の誤りである。

生半可な理解のまま思わずうなづいてしまうのである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

▼まだまだつづく。

 おもしろい事には金米糖の角の数がほぼ一定している、その数を決定する因子が何であるか、これは一つのきわめて興味ある問題である。

 ほんとうだろうか?
 試しに角にサインペンで印をつけながら数えてみた!!数えた範囲では
 22~24個の角があった。

 寅彦の面白さは、身近な不思議からはじまってはてしなくどんどん拡がっていくところだ。

 そういう意味から、金米糖の生成に関する物理学的研究は、その根本において、将来物理学全般にわたっての基礎問題として重要なるべきあるものに必然に本質的に連関して来るものと言ってもよい。
しかし今までのところまだだれもこの現象の成因について説明を試みた人はない。しかるにこの現象はその根本の性質上おのずから金米糖の生成とある点まで共通な因子をもっている。そしておそらく将来ある「一つの石によって落とさるべき二つの鳥」である。
金米糖の物理から出発したのが、だんだんに空想の梯子(はしご)をよじ登って、とうとう千古の秘密のなぞである生命の起原にまでも立ち入る事になったのはわれながら少しく脱線であると思う。

寅彦がこう書いたのは1927年(昭和2)!!
91年の月日が経った。
「金平糖の角の問題」はどこまで来たのだろう!? それが知りたい!!

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本日(2018/03/23)、第187回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼夥しい数の椿の花が、前の藪の坂道に落ちていた!!
 数日続いた雨や強い風の影響もあるのだろう。
 いったいいくらぐらい落ちているのだろう!? 落ちていた木ぎれで指しながら数えてみた。
 少しあやふやなところもあるが、 248個あった!!
 たしかにまれに「うつ向き」のものがあった。 しかし、たった 12個だった!!
 その他はすべて「仰向き」だった!!
 
 それは寅彦の実験結果と少しちがっていた。どうしてだろう!?

▼本日(2018/03/23)は、この実験を大真面目にやり、論文まで書いた寅彦を読む日だ。
 第187回オンライン「寅の日」である。
 3月のテーマは、3.11にちなみ

【3月テーマ】警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」 

 本日は、「天災と国防」を読む。

◆本日(2018/03/23)、第187回オンライン「寅の日」

●「天災と国防」(青空文庫より)

▼これはよく知られた話だが、警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」の言葉がダイレクトに出てくる寅彦の随筆はない。
 ではどうしてこの有名な言葉は寅彦のものと言われているのだろう。そのあたりの経緯を弟子の中谷宇吉郎先生が書き残してくれていた。アリガタイ!!

◆「天災は忘れた頃来る」(中谷宇吉郎 青空文庫)

 このなかで中谷先生はこう言っていた。

それで「天災と国防」の中にこれと全く同じことが書いてあるという理由で、解説を適当に書いて、勘弁してもらった。
それでこれは、先生がペンを使わないで書かれた文字であるともいえる。

 それでは、中谷先生の言った「天災と国防」なかで、「これと全く同じことが書いてある」部分とはどこだろう!?
それをさがすのがこの随筆を読む醍醐味のひとつである。
▼私は ここだろうと読んだ!!

それで、文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を講じなければならないはずであるのに、それがいっこうにできていないのはどういうわけであるか。そのおもなる原因は、畢竟(ひっきょう)そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆(てんぷく)を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう。

他にも警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」にツナガル部分がいっぱいありそうだ。

84年も前のこの随筆がきわめて今日的に読めてくる!!

寅彦の警鐘に耳を傾けよう!!

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2018年4月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦

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▼彼岸の中日は雨だった。
 庭の定点ヒガンバナAは、カラスノエンドウの包囲網のなかにあった。葉の先から黄色くなり枯れ始めるところだった。Bの紅白ヒガンバナはシロバナヒガンバナの枯れが一歩先をいっているようだ。
 引っ越し組Cも同様だった。
 
 春、秋の両方のお彼岸のヒガンバナを観察してこそ、植物「ヒガンバナ」を観察したことになる!!

 寺田寅彦記念館の庭のシロバナヒガンバナは今、どうなっているだろう!?

▼さあ!! オンライン「寅の日」7年目のスタートが近い。
 今さらであるが、「よくぞここまで来たもの!!」と自分でも呆れてしまう。
 
 7年目スタートの4月は、オンライン「寅の日」の「原点」にもどりたい。
 寅彦の随筆を読み始めていちばん最初に感じたのは
 「面白い!!」
 「これなら何がなくても楽しめるかもしれない!!」
 ということだ。だから面白くなくなったら、楽しくなくなったらすぐやめようと思っていた。
 それがここまで来てしまった。それはとりもなおさず

 時空を超えて寅彦は面白い!! 

ことの証明にほかならない。4月テーマは、ここにもどって

【4月テーマ】 「寅彦を愉しむ」

で行きたい。4月は3回ある。

■2018年4月オンライン「寅の日」

◆第188回オンライン「寅の日」 …4/04(水)
◆第189回オンライン「寅の日」 …4/16(月)
◆第190回オンライン「寅の日」 …4/28(土)

▼では何を読めば愉しさを実感できるだろう!?
 2012年の春、オンライン「寅の日」を始めた頃、とても気に入っていた随筆がひとつあった。
 「金平糖」である。
 「金平糖」ひとつでここまで語るか!!とある面感動した。そうだ!!ひょっとしたらここにふつうの暮らしの中で誰でも愉しめる「科学」があるかも知れないと思った。
 これをもう一度読もう。
 幸いなことに、「金平糖」が出てくる随筆集『備忘録』には、他に面白い随筆がいっぱい出てくる。
 なかでも面白いと思った「線香花火」「向日葵」を読む。
 大いに 寅彦を愉しみ たいものである。

■2018年4月オンライン「寅の日」

◆第188回オンライン「寅の日」 …4/04(水)「金平糖」(『備忘録』 青空文庫より)

◆第189回オンライン「寅の日」 …4/16(月)「線香花火」(『備忘録』 青空文庫より)

◆第190回オンライン「寅の日」 …4/28(土)「向日葵」(『備忘録』 青空文庫より)

▼12日に一度、寅彦を読むことが習慣化してきた。
 アリガタイ!!
 寅彦を読むことは「科学」を愉しむことにツナガッタ!!
 なんの準備・設備も、道具も必要ではなかった。
 ネットにつなげれば青空文庫は自由自在に読めた。
 アリガタイカギリダ!!
 読めば読むほど気づいてきた。 
 
 寅彦はいつも 今日的デアル!!
 寅彦こそ  元祖 サイエンスコミュニケーター デアル!!

少しずつ少しずつ一緒に読んでくださる方が増えていっているのはこのうえない喜びだ!!
7年目もよろしくお願いします。<(_ _)> 

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本日(2018/03/11)、第186回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから46週目だった。
 氷はうすくなり、春の陽射しが池の奥深くまで届いていた。水はどこか緑色がかっていた。
 やっぱり 春だ!!
 今年(2018年)の蓮根の植え替え計画を立てる季節だ。

 3.11から7年だ!!
 あのころの「観察池」はどうだっただろう!?

▼本日(2018/03/11)、第186回オンライン「寅の日」!!である。
 ちょうど 3.11 と重なってしまった。
 3月のテーマは、3.11にちなみ

【3月テーマ】警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」

である。2回ある、そのうち第一回の本日は「神話と地球物理学」を読む。

◆本日(2018/03/11)、第186回オンライン「寅の日」!!

●「神話と地球物理学」(青空文庫より)

▼地球物理学者・寺田寅彦は晩年まであの手この手で警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」を鳴らし続けていた。「直球」もあれば「変化球」もあった。
 これはどちらかと言えば、「変化球」に属するのであろうか。
 どちらかというと「科学」と無縁に思える「神話」にまで寅彦は目を向けていた。
 
 次のようにはじまっていた。

 われわれのように地球物理学関係の研究に従事しているものが国々の神話などを読む場合に一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである。たとえばスカンディナヴィアの神話の中には、温暖な国の住民には到底思いつかれそうもないような、驚くべき氷や雪の現象、あるいはそれを人格化し象徴化したと思われるような描写が織り込まれているのである。

そしてこう続けた。

 それで、わが国の神話伝説中にも、そういう目で見ると、いかにも日本の国土にふさわしいような自然現象が記述的あるいは象徴的に至るところにちりばめられているのを発見する。

▼なに故「神話」にまで注目するのか?

  誤解を防ぐために一言しておかなければならないことは、ここで自分の言おうとしていることは以上の神話が全部地球物理学的現象を人格化した記述であるという意味では決してない。神々の間に起こったいろいろな事件や葛藤(かっとう)の描写に最もふさわしいものとしてこれらの自然現象の種々相が採用されたものと解釈するほうが穏当であろうと思われるのである。

ここにひとつ解答があった。
注目しているのは 古の人の観察眼!!
伝えるための 知恵 伝承力!!

たいへん興味深い記述をみつけた。

 出雲風土記(いずもふどき)には、神様が陸地の一片を綱でもそろもそろと引き寄せる話がある。ウェーゲナーの大陸移動説では大陸と大陸、また大陸と島嶼(とうしょ)との距離は恒同(こうどう)でなく長い年月の間にはかなり変化するものと考えられる。それで、この国曳(くにび)きの神話でも、単に無稽(むけい)な神仙譚(しんせんだん)ばかりではなくて、何かしらその中に或(あ)る事実の胚芽(はいが)を含んでいるかもしれないという想像を起こさせるのである。あるいはまた、二つの島の中間の海が漸次に浅くなって交通が容易になったというような事実があって、それがこういう神話と関連していないとも限らないのである。

こんなことを言うのが寅彦だった。日本でいちはやくウェーゲナーを受け入れたのも寅彦だったのである。

 神話というものの意義についてはいろいろその道の学者の説があるようであるが、以上引用した若干の例によってもわかるように、わが国の神話が地球物理学的に見てもかなりまでわが国にふさわしい真実を含んだものであるということから考えて、その他の人事的な説話の中にも、案外かなりに多くの史実あるいは史実の影像が包含されているのではないかという気がする。少なくもそういう仮定を置いた上で従来よりももう少し立ち入った神話の研究をしてもよくはないかと思うのである。

これも減災・防災にツナガルひとつの警鐘の鳴らしかたかも!?
新燃岳のニュースを見ながらそんなことかんがえた。

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本日(2018/02/27)、第185回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼物置倉庫の一角の小さな小さなスペースそれが現在の私の「研究室」だった!!
 倉庫の前、西は実生ヒガンバナ、実生コヒガンバナ実験の展開中だった。少しはなれた位置のブロックの上では「Wコップの氷」の実験をやっていた。
 「雲見」定点に立てば、アメダス付き「大気の物理学実験室」が準備されたいた。
 毎日散策で訪れる図書館にたっぷり蔵書が用意されていた。

 考えようによっては、ずいぶん贅沢な「研究室」なかで暮らしていた!!

▼本日(2018/02/27)は、第185回オンライン「寅の日」である。
 【2月のテーマ】
 「寺田物理学とレイリー」
 である。本日はその最終回である。
 道楽「科学」の達人である寅彦やレイリーはどんな「研究室」を持っていたんだろう。
 青空の謎解きをやってくれたレイリーもやはり「大気の物理学実験室」を「研究室」として意識していたに違いない。というのが私の勝手な想像デアル。
 さあ、最後もしっかり2人に学んでみよう。

◆本日(2018/02/27)、第185回オンライン「寅の日」!!

●「レーリー卿(3)」(青空文庫より)

▼最後の最後にとって気になる一文がある。
 トムソンの演説を引用して次のように語っていた。

 「優れた科学者のうちに、一つの問題に対する『最初の言葉』を云う人と、『最後の言葉』を述べる人とあったとしたら、レーリーは多分後者に属したかもしれない。」  しかし彼はまたかなり多く「最初の言葉」も云っているように思われる。

「最初の言葉」とは?
「最後の言葉」とは?
寅彦はわざわざ 「しかし彼はまたかなり多く「最初の言葉」も云っているように思われる。」を付け加えたのだろう。そこにこの評伝のすべてがあるような気がする。
▼寅彦はなぜわざわざひとりの「古典物理学者」の評伝を書いたのだろう。
 それは、ひと言で平たく言えば

 「寅彦はレイリーに完全に惚れ込んでしまっていた!!」

「尺八の音響学」をはじめたのも当然レイリーの『音響理論』の影響であろう。寅彦にとっては「師」であり、あこがれの大先達であったのだろう。

それは最後の「附記」でもよくわかるのである。

しかし一人の科学者の仕事が如何にその人の人格と環境とを鮮明に反映するかを示す好適例の一つを吾々はこのレーリー卿に見るのである。
マクスウェルとケルヴィンとレーリーとこの三人の写真を比べて見ると面白い。マクスウェルのには理智が輝いており、ケルヴィンのには強い意志が睨(にらん)でおり、レーリーのには温情と軽いユーモアーが見えるような気がする。これは自分だけの感じかもしれない。

 寅彦は限りなくレイリーを敬愛していたのだ!!

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2018年3月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦

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▼昨日(2018/02/19)は「雨水」(雪も雨に変わる頃)だった。
 なんと的確な読みだろう。感心するばかりだ!!
 アメダスで確認したら、-1.1℃までしか下がっていなかった。

 私はまだまだ「Wコップの氷」の「ふしぎ!?」を追いかけていた。

 逆さまにする以上の次なる一手を思いつかないでいた。
 もうあの「ストロー氷」に三度出会うことなく冬は過ぎてしまうのだろうか。
 「根毛のようなもの」「透明プリン」の正体は?

 こんなときあの寅彦ならどんな観察をしただろう?
 どんなDataをとっただろう?

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▼2018年3月のオンライン「寅の日」の計画を立てる時期だ。
 ここ何年かの3月のテーマは決まっていた。

 警鐘「天災は忘れた頃にやってくる」

である。3月は2回あった。
そのうち一回はなんと「3.11」当日だった。

■2018年3月オンライン「寅の日」

◆第186回オンライン「寅の日」 …3/11(日)
◆第187回オンライン「寅の日」 …3/23(金)

▼よく話題になることであるが、有名なあの警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」をズバリ書いた随筆はみあたらない。ふだんからよく口にし、それを示唆するような随筆はいろいろある。
 私はこれまでのオンライン「寅の日」の取り組みから、「天災は忘れた頃にやって来る」三部作を勝手に決めていた。
・「津浪と人間」(1933年・昭和8)
・「天災と国防」(1934年・昭和9)
・「日本人の自然観」(1935年・昭和10)
である。いずれも最晩年3年間に書かれた随筆である。
 私たちはこれを繰り返し、繰り返し読んできた。警鐘の本意が少しずつわかってきたような気がしていた。
 今年の3月もそれで行こうかと思っていたが、少しだけ視点をずらして、「津浪と人間」と同じ昭和8年に書かれた「神話と地球物理学」を読むことにした。
 寅彦があの手、この手を駆使して警鐘を鳴らしつづけていたことがよくわかるだろう。

■2018年3月オンライン「寅の日」

◆第186回オンライン「寅の日」 …3/11(日)「神話と地球物理学」(青空文庫より)

◆第187回オンライン「寅の日」 …3/23(金)「天災と国防」(青空文庫より)

▼昨日、「寺田寅彦記念館・友の会」会報「槲(かしわ)」81号が届いた。
 今年の友の会の総会、記念講演は平成30年4月22日(日)と書かれていた。
 そして、待望の「寺田寅彦の銅像」の除幕日は平成30年7月24日(予定)となっていた。
 
 これに合わせての計画をたてて行きたい。
 
 今の自分の「仕事」を考えるとき、このオンライン「寅の日」こそがいちばんの本命の「仕事」(それをライフワークとも)なのかも知れない。 

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本日(2018/02/15)、第184回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼しばし「氷」にはまっていた。
 冷え込む朝だった。前の溝の水の流れ出たところにもアタリマエのように「つらら」ができていた!!
 この冬のあいだも毎日できていたのだろうか!?
 見えていても見ないとこんなもんだ (^^ゞポリポリ

 またまだ「Wコップの氷」の不思議を追っていた。
 ガラスのコップのかわりに透明プラスチックコップに変えてやってみた。少し不鮮明な感じがあるが、ガラスのコップのときと同様なことが起きているように見えた。
 紙コップだけに水を入れて凍らせたら、底は大きく膨らみ体積は増えていた!!
 お金もかからない。特別の装置も要しない。
 とても簡単にできる実験ばかりだった。私の道楽「科学」のネタにピッタリだった (^^)V

▼本日(2018/02/15)は、第184回オンライン「寅の日」である。
 【2月のテーマ】
 「寺田物理学とレイリー」
 である。寺田寅彦もレイリーもある面この道楽「科学」の達人だった。
 そこから徹底して学ぼうというのが2月のねらいであった。
 読むのは「レーリー卿」である。 本日はその2回目である。

◆本日(2018/02/15)、第184回オンライン「寅の日」!!

●「レーリー卿(2)」(青空文庫より)


▼勝手に道楽の「科学」という点で、寅彦やレイリーにいたく共感すると言ってもレベルが違いすぎる。
 それは百も承知である。
 でも やっぱりこんな文章に出会うと うれしくなって強くひざをうつのである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

 彼は自分でもしばしば言明したように、全く自分の楽しみのために学問をし研究をした。興味の向くままに六かしい数学的理論もやれば、甲虫の色を調べたり、コーヒー茶碗をガラス板の上に滑らせたりした。彼にはいわゆる専門はなかった。しかし何でも、手を着ければ端的に問題の要点に肉迫した。
 

▼今、レイリーをぜひ読みたくなったのには、隠れた事情があった。
 私は、これまで愛用してきた「研究室」「実験室」(たいそうに言うことはない。物置の一角だ!!)を事情があって失った。あらたにそれを作る必要があった。
 それにレイリーの「実験室」はなにか参考になる予感がしたんだ。

 それとはまったく関係ないかも知れないが、今回妙にひっかかる文章をみつけた。

彼は六十七歳になったが研究の興味も頭脳の鋭さも、少しも衰えなかった。ただ全く新しい馴れぬ方面の仕事に立入る気はなくなっていた。ある時彼の長子が「科学者も六十過ぎると、役に立たないばかりか、むしろ害毒を流す」と云ったハクスレーの言葉を引いて、どう思うかと聞いたら、「それは、年寄って若い人の仕事を批評したりするといけない事になるかもしれないが、自分の熟達した仕事を追究して行くなら別に悪い事はあるまい」と答えた。

 私は今、その「六十七歳」だった。

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