第4回オンライン句会「寅の日」12月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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川霧が発生していた!!
この時期のお気に入りの景である!!

 手持ちの『俳句歳時記』(角川文庫)では、「霧」は秋編に出ていた。
 【霧 きり】朝霧 夕霧 夜霧 山霧 川霧 狭霧 霧襖 濃霧 霧笛  

 我らが寅日子先生は「朝霧」がお気に入りだったようだ。
  
 朝霧をつんざく一番列車哉(明治31年)

 朝霧に燈台の火の残りけり(明治31-32年)

▼2句とも「夏目漱石先生に送りたる句稿」にある。
 寅日子先生が俳句修業に夢中になりはじめたころの作品である。

 私たちの「0からはじめる俳句修業」=オンライン句会「寅の日」は第3回の「選句期間」が終了したところである。
 今から、談話室でそれぞれの「作品」について語り合い・学び合う。
 実に愉しいひとときである。
 句会に参加して、自分でも作句しながら俳句修業を積み重ねるのが最高の方法だ。
 多くの先達が語るところだ。
 でもいきなり句会に参加するのは、ハードルが高すぎる。
 また、今日の状況では 人と対面してのリアル句会は なかなかむつかしいところだ。
 こんなときは 

 オンライン句会「寅の日」だ!!

▼12月は第4回目になる。
 あらためて案内要項をあげてみる。

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第4回オンライン句会「寅の日」12月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 
5.【投句期間】
 12月1日0時から15日23時30分まで
 

6.【選句期間】
 12月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 12月26日から

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼12月は
 【漱石忌 そうせきき】12月6日
 【寅彦忌 とらひこき】12月31日
 の月でもある。まだまだはじまったばかりの俳句修業!!
 なによりも愉しむことを最優先にやっていきたいものである。

 ひとりでも多くの人といっしょに愉しめたらと思っています。
 よろしく <(_ _)>

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子規庵の糸瓜(2年目)をついに収穫した!!(2020/11/24) #子規庵 #糸瓜

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この糸瓜にはこだわりがあった!!
 昨年の5月に子規庵を訪れたときに5粒の種子を「おすそ分け」してもらった。
 そのうち4粒が発芽し成長した。できた糸瓜の実から大量の種子を採った。
 その種子から育てたのがこの糸瓜だった。
 だから、これは

 2年目の子規庵の糸瓜!!

 というわけだ。
▼そのこだわりが収穫を遅らせた。
 なんとか一年目以上の収穫をしたかったのだ。
 まだ花が咲き、小さな糸瓜が育とうとしていた。
 ひょっとしたら、これが大きく…  という願いが決断を鈍らせた。

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昨年の収穫よりも3日も遅れていた。
 昨年くらべると、ずいぶん「不作」(失敗!?)だった。
 なぜだろう?
 狭い場所に欲張りしてたくさん育てすぎたためだろうか!?

 最高に大きく育ったモノでも長さ44㎝ 太さ(胴回り)33㎝だった。
 まともなものは3つばかり
 小さなものを入れると数だけは多かった。14~15個はある。
 すでに枯れたモノも多かった。すべてで12~13個あった!!

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▼枯れたものから、黒い種子がこぼれ落ちた!!
 さて、これからどうしょう!?
 昨年のように水につけて腐るのを待つか?
 それともこのまま枯れるのをまって、「たわし」と「種子」を手に入れるか?
 ここが思案のしどころだ。

 「たわし」もさることながら、特に私が欲しいのは、
 
 3年目の子規庵の糸瓜に向けた「種子」だ!!

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2020年12月のオンライン「寅の日」は #鎌田浩毅 #科学と文学 #traday #寺田寅彦

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▼鎌田浩毅氏(京大 火山学・地球科学)が、寺田寅彦についてたいへん興味深いことを言っていた。

「アウトリーチに関する私の修行は今も進行中であり、寺田が残してくれた試行錯誤の記録は知恵袋となっている。彼の専門と思想を引き継ぐ者として、これからも寺田寅彦を「活用」していきたいと思う。」(「寺田寅彦を「活用」する」鎌田浩毅『科学者の目、科学の芽』(岩波書店)P174より)」

 大賛成である!!
 とても鎌田氏のレベルには及ばないが、可能な限り「寺田寅彦を「活用」する」に挑戦し続けたいと思っている。

▼2020年12月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期だ。
 8月から11月までずっとおなじテーマ「寅彦と俳句」でやってきた。このテーマについてはいったん終了としたい。
 そのテーマとも少し関連するが、12月テーマは次のようにしたい。

 【12月テーマ】「寅彦の科学と文学」

 12月は定例3回+「寅彦忌」特番と計4回あった。

■2020年12月オンライン「寅の日」!!
◆第270回オンライン「寅の日」 …12/01(火)
◆第271回オンライン「寅の日」 …12/13(日)
◆第272回オンライン「寅の日」 …12/25(金)
◆第273回オンライン「寅の日」 …12/31(木)

▼9年目になるオンライン「寅の日」だが、毎年のように繰り返し読んできたお気に入り随筆がいくつかある。
 そのひとつに「科学と文学」がある。長編ではあるが、たいへん興味深い内容である。

 私は、ここに「寺田寅彦を「活用」する」するヒントがあると確信している!!
 
 長編であるので、今回は3回に分けて読みたい。
 「寅彦忌」特番に読む随筆は毎年同じと決めていた。
 「日本人の自然観」である。最晩年に書かれたこの作品は、言わば寅彦の「遺言」であると思っている。
 この一年をふり返りながら、時空を越えた寅彦からのメッセージに耳を傾けてみよう。

■2020年12月オンライン「寅の日」!!

◆第270回オンライン「寅の日」 …12/01(火)「科学と文学」(1)

◆第271回オンライン「寅の日」 …12/13(日)「科学と文学」(2)

◆第272回オンライン「寅の日」 …12/25(金)「科学と文学」(3)

◆第273回オンライン「寅の日」 …12/31(木)「日本人の自然観」

▼12月に読むのは、いずれも長編である。
 時間があるときに少しずつ読み進めていきたい。

 もうひとつ。
 オンライン句会「寅の日」12月例会も実施の予定である。
 こちらの方も、新規の参加者をお待ちしています!!

 「寅の日」三昧の12月が楽しみだ!! o(^o^)o ワクワク

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本日(2020/11/19)、第269回オンライン「寅の日」!! #夏目漱石先生の追憶 #traday #寺田寅彦

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これぞ小春日和!!
 そんなポカポカ陽気のなか、今年最初のヒガンバナ「完熟種子」がまさにこぼれ落ちようとしていた!!

 寅彦のこよなく敬愛した師・夏目漱石先生が亡くなったのは1916年(大正5)だった。
●1916年12月9日 夏目漱石死去(50歳)。
 1918年(大正7)、寅彦は五島寛平氏のために「漱石全集」初版本第一巻の見返しに次のように詠んだ。

 先生と話して居れば小春哉 (大正7年)

▼本日(2020/11/19)、第269回オンライン「寅の日」である。
 ながらく続けて来たテーマ
 「寅彦と俳句」
 の最終回である。
 最終回の本日は、今一度、寅彦にとっての俳句の原点にもどり「夏目漱石先生の追憶」を読む。

◆本日(2020/11/19)、第269回オンライン「寅の日」!!

「夏目漱石先生の追憶」(青空文庫より)

▼我らが寅日子先生にとって、夏目漱石先生と出会いは、「俳句」との出会いのはじまりでもあった。
 有名なエピソードが残っている。それが、ここにあった。
 寅日子先生の「俳句とはいったいどんなものですか」という質問に答えて漱石先生はこう語った。

「俳句はレトリックの煎(せんじ)詰めたものである。」「扇のかなめのような集注点を指摘し描写して、それから放散する連想の世界を暗示するものである。」「花が散って雪のようだといったような常套(じょうとう)な描写を月並みという。」「秋風や白木の弓につる張らんといったような句は佳(よ)い句である。」「いくらやっても俳句のできない性質の人があるし、始めからうまい人もある。」こんな話を聞かされて、急に自分も俳句がやってみたくなった。

寅日子先生はいっきょに俳句に夢中になる。寅日子先生21歳の夏のことである。
▼寅日子先生が漱石先生を師として仰いだのは「俳句」だけではなかった。
 人生すべての「師」であった。また漱石先生は寅日子先生の「科学」のよき理解者でもあった。
 寅日子先生のコトバをかりよう。

 先生からはいろいろのものを教えられた。俳句の技巧を教わったというだけではなくて、自然の美しさを自分自身の目で発見することを教わった。同じようにまた、人間の心の中の真なるものと偽なるものとを見分け、そうして真なるものを愛し偽なるものを憎むべき事を教えられた。

 さらに続けてこうまで語られていた。

 しかし自分の中にいる極端なエゴイストに言わせれば、自分にとっては先生が俳句がうまかろうが、まずかろうが、英文学に通じていようがいまいが、そんな事はどうでもよかった。いわんや先生が大文豪になろうがなるまいが、そんなことは問題にも何もならなかった。むしろ先生がいつまでも名もないただの学校の先生であってくれたほうがよかったではないかというような気がするくらいである。先生が大家にならなかったら少なくももっと長生きをされたであろうという気がするのである。
先生というものの存在そのものが心の糧(かて)となり医薬となるのであった。

大正7年の一句になっとくがいくのだった!!

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本日(2020/11/07)、第268回オンライン「寅の日」!! #伊吹山の句について #traday #寺田寅彦

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▼本日は「立冬」だ!!
【立冬 りっとう】冬立つ 冬に入る 冬来る 今朝の冬 (『俳句歳時記』より)

 我らが寅日子先生は冬が苦手だったようだ。こんな句もあった。

冬籠祈るべき神もなかりけり (明治32年)

人間の海鼠となりて冬籠る(明治33年)
 

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▼本日(2020/11/07)は、第268回オンライン「寅の日」である。
 11月のテーマも、オンライン句会スタートにちなみ、8月から引きつづいての
【11月テーマ】「寅彦と俳句」
 である。その第一回目の本日は「伊吹山の句について」を読む。

◆本日(2020/11/07)、第268回オンライン「寅の日」!!

「伊吹山の句について」(青空文庫より)

▼最初に芭蕉の句があがっている。

千川亭(せんせんてい)

おりおりに伊吹(いぶき)を見てや冬ごもり


「おりおりに」に寅彦はこだわっていた。
いかにも寅彦らしいこだわりだった。オンライン句会「寅の日」だったらこれぞ牛頓賞に匹敵するものだ。
 寅彦の「こだわり」ぶりのいったんをみてみよう。

 私がこの句に対して特別な興味を感じたのにはもう一つの理由がある。学生時代の冬休みに、東海道を往復するのに、ほとんどいつでも伊吹山付近で雪を見ない事はなかった。神戸(こうべ)東京間でこのへんに限って雪が深いのが私には不思議であった。現に雪の降っていない時でも伊吹山の上だけには雪雲が低くたれ下がって迷っている場合が多かったように記憶している。
 

この文を読んで以来、ここを新幹線で通るときは気になるようになった。
さらにはこうとも

 冬季における伊吹山(いぶきやま)地方の気象状態を考える前には、まずこの地方の地勢を明らかにしておく必要がある。琵琶湖(びわこ)の東北の縁にほぼ平行して、南北に連なり、近江(おうみ)と美濃(みの)との国境となっている分水嶺(ぶんすいれい)が、伊吹山の南で、突然中断されて、そこに両側の平野の間の関門を形成している。伊吹山はあたかもこの関所の番兵のようにそびえているわけである。大垣(おおがき)米原(まいばら)間の鉄道線路は、この顕著な「地殻(ちかく)の割れ目」を縫うて敷かれてある。

▼なるほどなっとくのできる展開だ!!
 みごとなものだ。でもほんとうの寅彦の凄いところはここからであった。
 実際に具体的データを入手するのだ。

 問題の句を味わうために、私の知りたいと思った事は、冬季伊吹山で雨や雪の降る日がどれくらい多いかという事であった。それを知るに必要な材料として伊吹山および付近の各地測候所における冬季の降水日数を調べて送ってもらった。
冬季三か月間、九十日のうちで、約六十九日、すなわち約七十七パーセントは雨か雪が降る勘定である。

 そして 最初の句を こう読み解く!!

 以上の事実を予備知識として、この芭蕉の句を味わってみるとなると「おりおりに」という初五文字がひどく強く頭に響いて来るような気がする。そして伊吹の見える特別な日が、事によると北西風の吹かないわりにあたたかく穏やかな日にでも相当するので、そういう日に久々で戸外にでも出て伊吹山を遠望し、きょうは伊吹が見える、と思うのではないかとまで想像される。そうするとまたこの「冬ごもり」の五字がひどくきいて来るような気がするのである。

 オミゴト!!
 俳句結社「寅の日」は、やっぱり寺田寅彦に師事したい!!

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第3回オンライン句会「寅の日」11月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼オンライン句会「寅の日」のお題は
 「当季雑詠」(とうきざつえい)
 ということにしている。
 つまりその季節の季語を自分で自由にきめて詠むということである。
 言い換えれば「自由題」ということだ。

 だから 何を詠むかは 決定的に 重要!! 自然観察の眼は必須デアル!!

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▼2回のオンライン句会「寅の日」を経験して、句会の面白さ・醍醐味が少しずつわかってきた。
 ひとりで作句するだけでなく、自分の句を「投句」するのである。
 ひとのつくった句から「選句」するのである。
 この「選句」という作業が、句会の醍醐味でもあった。
 【評】もしてみる。
 自分にはないものを他の人の句に「発見」し、学ぶ!!それはもう新しい世界の「発見」でもあった。

 「響き合い・学び合い・高め合う!!」とはコレだ!!

▼第3回が益々楽しみだ。
 あらためて「第3回オンライン句会「寅の日」11月例会案内」をあげてみる。

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第3回オンライン句会「寅の日」11月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

 0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 11月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 11月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 11月26日から

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼オンライン句会は句会のハードルをうんと下げてくれました。
 メリットをいくつかあげてみる
(1)時間的制約がなくなった。ゆとりをもって、自分の都合のよいとき「句会」に参加できる。
(2)0からはじめる場合でも、気楽に参加できる。
(3)「日常」が変わってくる!!
 我らが寅日子先生は、「俳句の精神」で次のように言っていた。

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。

 あらたな参加者は随時募集していますのでよろしく!!

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本日(2020/10/26)、第267回オンライン「寅の日」!! #俳諧の本質的概論 #traday #寺田寅彦

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第2回オンライン句会「寅の日」10月例会の選句期間は昨日までだった。
 今朝から結果が発表されている。「談話室」も開かれるだろう。
 「夏雲システム」にもだいぶん慣れてきて要領がわかってきた。
 実にアリガタイ システムだ!!
 まったくシロウトの私でもオンライン句会を楽しめるのだから。
 
 さあ、「談話室」で楽しんだら、次は来月の句会に向けて…

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▼本日(2020/10/26)は、第267回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマは、このオンライン句会にちなみ
 【10月テーマ】「寅彦と俳句」
 である。その3回目の本日、「俳諧の本質的概論」を読む。

◆本日(2020/10/26)、第267回オンライン「寅の日」!!

「俳諧の本質的概論」(青空文庫より)

▼ホップ・ステップ・ジャンプと進んできて、いよいよタイトルのとおり「本質的」俳諧論となっていく。
 しかし、頭がついていかない。
 なんとなく このあたりが キーワードかと コトバを拾ってみる。
・「不易流行」
・「連句」
・「モンタージュ」
とは言ってもなかなか …

 少しだけ引用させてもらいながら、追いかけてみよう。

「風雅の誠をせめよ」というは、私(わたくし)を去った止水明鏡の心をもって物の実相本情に観入し、松のことは松に、竹のことは竹に聞いて、いわゆる格物致知の認識の大道から自然に誠意正心の門に入ることをすすめたものとも見られるのである。この点で風雅の精神は一面においてはまた自然科学の精神にも通うところがあると言わなければならない。
 
 季題の中でも天文や時候に関するものはとにかく、地理や人事、動物、植物に関するものは、時を決定すると同時にまた空間を暗示的に決定する役目をつとめる。少なくもそれを決定すべき潜在能をもっている。それで俳句の作者はこれら季題の一つを提供するだけで、共同作者たる読者の連想の網目の一つの結び目を捕えることになる。しかしこの結び目に連絡する糸の数は無限にたくさんある。そのうちで特にある一つの糸を力強く振動させるためには、もう一つの結び目をつかまえて来て、二つの結び目の間に張られた弦線を弾じなければならない。すなわち「不易」なる網目の一断面を摘出してそこに「流行」の相を示さなければならない。これを弾ずる原動力は句の「はたらき」であり「勢い」でなければならない。

▼?(゜_。)?(。_゜)? をたくさん残しながらではあるが、寅彦の主文脈と思われるところに近づいて行く。

 近ごろ映画芸術の理論で言うところのモンタージュはやはり取り合わせの芸術である。二つのものを衝(つ)き合わせることによって、二つのおのおのとはちがった全く別ないわゆる陪音あるいは結合音ともいうべきものを発生する。これが映画の要訣(ようけつ)であると同時にまた俳諧の要訣でなければならない。
発句がただ一枚の写真であれば連俳は一巻の映画である。実際、最も新しくして最も総合的な芸術としての映画芸術が、だんだんに、日本固有の、しかも現代日本でほとんど問題にもされない連俳芸術に接近する傾向を示すのは興味の深い現象であると言わなければならない。

寅彦の本意を読み解くためには、もう少し修業が必要なようだ。
できれば、この修業、オンライン句会を愉しくすすめながらやりたいものだ。  

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2020年11月のオンライン「寅の日」は #寅彦忌 #寅彦と俳句 #traday #寺田寅彦

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▼先日も紹介した寺田寅彦記念館友の会・会報「槲」89号に、もうひとつたいへん興味深い記事がでていた。

●寺田寅彦が詠み込まれた俳句 四宮義正

である。四宮義正さんにはいつもほんとうに多くのことを教えてもらっている。深謝。
 今回はとりわけ「俳句」についてということでうれしかった。
 寅彦は1935年12月31日に亡くなっている。(毎年、この日は特番オンライン「寅の日」ということで「日本人の自然観」を読んでいる。)
 四宮さんによれば、
 この日は俳句の世界では 「寅彦忌」として季語になっている!!
 ということだった。恥ずかしながら、私はこれまでそれを知らなかった。あわてて手持ちの歳時記(『俳句歳時記』角川文庫)を開いてみた。
 たしかにあった!!
 【寅彦忌 とらひこき】十二月三十一日。
 
 四宮さんは、「寅彦忌」の句をいくつも紹介してくださっていた。特にお気に入りの二句をみつけた。いずれも有馬朗人先生が詠まれていた。

珈琲の渦見てゐる寅彦忌 有馬朗人

金平糖の角数へをり寅彦忌 有馬朗人  
  
▼2020年11月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 オンライン句会「寅の日」のたちあげにちなみ、8月~10月はずっと「寅彦と俳句」のテーマでやってきた。
 オンライン句会の方も軌道に乗ってきた。そこでもうひと月同じテーマでいきたい。
 
 【11月テーマ】「寅彦と俳句」

 11月は2回ある。

■2020年11月オンライン「寅の日」!!
◆第268回オンライン「寅の日」 …11/07(土)
◆第269回オンライン「寅の日」 …11/19(木)
 
▼ではこの2回に何を読むか。いろいろ考えてみた結果次の2つを読むことにした。
 ひとつは、今一度 寅日子先生ならではの 「科学と俳句」を語ったものということで「伊吹山の句について」を読む。
 もうひとつは、寅日子先生の俳句の「原点」を読むということで、「夏目漱石先生の追憶」を読む。
 ちなみに歳時記には、「寅彦忌」の近くに【漱石忌そうせきき】(十二月九日)もあった。

■2020年11月オンライン「寅の日」!!

◆第268回オンライン「寅の日」 …11/07(土)「伊吹山の句について」(青空文庫より)

◆第269回オンライン「寅の日」 …11/19(木)「夏目漱石先生の追憶」(青空文庫より)

▼11月には第3回オンライン句会「寅の日」11月例会を実施の予定デアル。
 俳句結社「寅の日」は寺田寅彦に師事する。
 しかし、めざすのは
 「0からはじめる人のためのオンライン句会」デアル!!
 
 「寅彦」もはじめて!!
 「俳句」「句会」もはじめて!!  という人も大大歓迎です。
 いっしょにワイワイと愉しくやりませんか。
  

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本日(2020/10/14)、第266回オンライン「寅の日」!! #俳諧瑣談 #traday #寺田寅彦

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▼寺田寅彦記念館友の会・会報「槲」89号が届いた。
 毎回、その内容の充実ぶりに感動し、楽しませてもらっている。今号はまた特別だった!!
・『柿の種』と遊ぶ 世木田 寛子
 この記事を読み驚き感動してしまった!!
 『柿の種』と言えば、先月このオンライン「寅の日」で読んだばかりだった。
 だからなおさら感動してしまったのかも知れない。

 こんな読み解きの方法があったのか!!
 こんな寅彦の楽しみ方があったのか!! 
 
 世木田さんは、 『柿の種』と遊ぶ とおっしゃっていたスゴイ!!

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▼本日(2020/10/14)は、第266回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマも、8月、9月につづいて
【10月のテーマ】「寅彦と俳句」
 である。その第二回目である本日は「俳諧瑣談」を読む。

◆本日(2020/10/14)、第266回オンライン「寅の日」!!

●「俳諧瑣談」(青空文庫より)

▼前述の世木田 寛子さんの真似を少しだけやってみた。
 9つの文章があった。ひとつひとつ読みながら「○、◎、?」付けていった。
 「?」 をつけた文章は、後で何度か読み返してみた。
 正直に言うと、まだ「 ?」 がついたままの文章もある。

 前半、いや全体かも知れない。
 主文脈として流れている問いかけは「俳句とは何か」ということだ。
 なかでも ちょっと気になったところを引用させてもらうとこうだ。

 俳諧が宗教のように「おがむ」ことならば宗派があるのは当然かもしれない。しかし俳諧はまた一方では科学的な「認識」でありうる。そのためにはただ一面だけを固執する流派は少し困るかもしれない。

「俳句は読者を共同作者として成立する」と言ったフランス人の言葉もまるでうそではないようである。どうしても発句だけでは、その評価は時と場所と人との函数として零から無限大まで変化しうる可能性をもっている。
俳句の享楽は人の句を読むことよりもより多く自分で作ることにあるらしい。

▼「?」がついたままのところも少しだけ引用させてもらおう。

しかし、現状をはなれて抽象的に考えてみると連句的ジャーナリズムやジャーナリズム的連句といったようなものの可能性も全然ないとは考えられない。
 連句の映画化ということについては、自分はこれまでに幾度もいろいろな場所で所見を述べたことがある
 自分のここで映画的連句というのは一定のストーリーに基づいたシナリオ的な連句のつもりである。しかしシナリオ的な叙事詩とはだいぶちがうつもりである。一方では季題や去(さ)り嫌(きら)いや打ち越しなどに関する連句的制約をある程度まで導入して進行の沈滞を防ぎ楽章的な形式の斉整を保つと同時に、また映画の編集法連結法に関するいろいろの効果的様式を取り入れて一編の波瀾曲折を豊富にするという案である。

どうやらキーワードは「連句的」!!のようだ。
 私の「?」が消えるのはまだ先ようだ。

 最後の「短歌」と「俳句」のちがいの方が、今の私には納得がいくような気がした。

  短歌には作者自身が自分の感情に陶酔して夢中になって詠んだように見えるのがかなり多い。しかし俳句ではたとえ形式の上からは自分の感情を直写しているようでも、そこではやはり、その自分の感情が花鳥風月と同様な一つの対象となっていて、それを別の観察者としての別の自分が観察し記録し描写しているように感ぜられるものが多い。こういう意味で、歌は宗教のようであり、俳句は哲学のようであると言ったような気もする。

 要するにこれは全く自分の空想に過ぎないが、しかし自分の考えている歌と俳句との作者のその創作の瞬間における「自分」というものに対する態度の相違から考えると、そのような空想が万一事実として現われて来るとしても別に不思議はないような気がするのである。

また少し時間をおいてから読み返してみようと思う。

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本日(2020/10/02)、第265回オンライン「寅の日」!! #俳句の型式とその進化 #traday #寺田寅彦

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『ヒガンバナ(曼珠沙華)と日本人 ~日本人の曼珠沙華との交流~』( 樽本 勲 著MyISBN - デザインエッグ社)で展開されている季語「曼珠沙華」についての樽本先生の仮説はたいへん興味深い!!
 江戸期に不人気だった「曼珠沙華」という季語を、子規は戦略的季語として多用したのでないかという仮説だった。
 事実、子規は「曼珠沙華」を多く詠んでいた。

子規としての秀逸の句ではないですが、曼珠沙華の赤さ、花の多さ、秋の趣を写生として詠んでいて、子規が因襲悪弊から脱却を図ろうとする強い意図が感じられます(同書p111より)

この後
・子規の曼珠沙華は明治期の小説、詩歌へ受け継がれた
・大正~昭和の短歌を季語「曼珠沙華」が先導
・曼珠沙華の俳句は大正、昭和に満開になった
へと続くドラスティクな展開もたいへん興味深い!!

 最近、とてもお気に入りの子規の一句みつけた。
 
 葉もなしに何をあわてゝ曼珠沙花 子規

▼本日(2020/10/02)は、第265回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマは、8月、9月に引き続き

 【10月テーマ】「寅彦と俳句」

である。本日はその一回目、「俳句の型式とその進化」を読む。

◆本日(2020/10/02)、第265回オンライン「寅の日」!!

●「俳句の型式とその進化」(青空文庫より)

▼寅彦が「科学」以外の「文学」や「芸術」「音楽」などを語るときも同じだった。

 いつも寅彦は軸足を「科学者」に据えていた!! 
 
 今回の「俳句」を語るときも同じだった。次の文にそれがよく現われていた。

科学者流の目で見れば、これも一つの文化的自然現象であって可否の議論を超越したものであるとも考えられる。むしろわれわれはこの現象がどうして発生したかを研究し、またその将来がどうなるであろうかということを考察した上で、これに対する各自の態度を決めるのが合理的ではないかと思われるのである。

「科学者」としてとるべき態度の結論も導いていた。

 とにかく、こういうふうに考えて来ると現在のいろいろさまざまな新型式の中にはあるいは将来の新種として固定し存続する資格をもったものがあるかもしれないし、またその中の多くは自然淘汰(しぜんとうた)で一代限りに死滅すべき運命をもっているかもしれない。しかし、現在のわれわれの知識でこれらの中のどれが永存しどれが死滅すべきかを予測することはなかなか容易なことではない。むしろ冷静な観察者となって自然の選択淘汰の手さばきを熟視するほかはないようにも思われるのである。

「突然変異」「自然淘汰」などの用語を使い「科学者」として切り口で語るのはいかにも寅彦らしい。

▼ここまでだったら、いかにも傍観者的だ!!
 実は本意はそこにはない。
 寅彦のほんとうの面白さは、いつも最後の方にある!!
 長く読み続けてきた「成果」かも知れない。文脈の展開のしかただけは少し見えてきていた。
 ここに本意ありとみた!!

 そういう、現在のわれわれには夢のような不思議な詩形ができる日が到着したとして、そのときに現在の十七字定型の運命はどうなるであろうか。自分の見るところでは、たぶんその日になっても十七字俳句はやはり存続するであろうと思われる。
古くからあったという事実の裏には時の試練に堪えて長く存続すべき理由条件が具備しているという実証が印銘されているからである。

 さあ、今月もオンライン句会「寅の日」で十七字俳句を!!

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