新・私の教材試論(146) #もくもくシール #雲見 #雲見の旅 #雲見の連帯

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「エイヤッー!!○○雲にしとこう!!」

 毎朝9時(実際はしばしばずれることもある)。
 「もくもくシール」から一枚シールを選び、カレンダーに貼る。
 これが私の毎日の日課だ!!
 実際には、迷うことも多い。だってそのとき空にある雲は一種類とはかぎらない。
 いや、むしろ一種類であることの方が珍しい!!
 この「迷う」がとってもいいんだ!! 

 いつしか「十種雲形」は友だちになるんだった!!


▼「雲見」ほど簡単で奥の深い「自然観察」はない。
 いつでも どこでも 誰でも
 空を見上げれば「雲見」ができる。


◆Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』
 

 こんなものもつくってみた。


▼「十種雲形」から入るのは抵抗がある、という人があるがそれはまったく逆だと思っている。
 植物観察・動物観察(昆虫・魚類・鳥類等々)などはいっぱい種類がある。
 ところが「十種雲形」はたった10だ!!
 
 いちどおぼえてしまえば 一生モノ!!
 はじめに「十種雲形」ありき!!

 このとき

 「もくもくシール」は「雲見」の最強のアイテムである!!
 「雲見」の最もすぐれた教材である!!


▼「雲見」は私の究極の道楽でもあった。
 「雲見」には、ふたつのオプションの楽しみがあった。

●「雲見」の旅
 
●【「雲見」の連帯】

 である。いつまでも続けたいものである。

(つづく)

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岩石の「整理」をはじめたが…!?

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▼「また、いつか…」ほどあてにならない空手形はない。
 この年までこれを何度繰り返してきただろう(^^ゞポリポリ
 岩石の「整理」もそのひとつであった。
 「時間ができたら、またいつかやろう。」そう思って眠らせてきた岩石がそれこそ山のようにあった。
 できるだけそのときどきに処分し、教材として使用したモノは、そのどきの勤務校に置いてきたつもりだ。
 しかし
 個人的に旅のにでかけたときに採集したものや、思い入れがあって「これだけは…」と思い保存して置いたモノだけでも相当になっていた。
 岩石は重いし、かさをとるので「整理」もそう簡単ではなかった。
 でもはじめなければ…。意を決して一昨日からはじめてみた。
▼「整理」の究極は断捨離だ!!
 幸い岩石であれば捨ててもさほど問題にならないだろう。
どんどん捨てる方向ではじめた!!
 ところが、どうしても捨てきれないモノがでてくるのだった。
 困ったモノだ…(^^ゞポリポリ

 そんなもののひとつに「柵原鉱山」の磁鉄鉱があった。
いわゆる「天然磁石」である。
 「磁石」の学習の導入にはからならずこれを使用してきた。
 「磁化」を語るのにもこれほどすぐれた教材はないと思っていた。それも残り少なくなっていた。
 閉山になった柵原鉱山にでかけていって、すごいものを手に入れていた。

 ◆柵原鉱山に行ってきました。

 このとき手に入れたものは永久保存だ!!
▼岩石ではないが、思い出深いものがあった。
「AT(姶良火山灰)」である。
一時期これに夢中であった!!あの姶良カルデラをつくった2万9000年前(?)の巨大噴火、そのときの火山灰は偏西風にのって日本全土を雪景色のように覆った。そしてたい積した!!
 いくら巨大噴火と言えどもずっと続いたわけではない。限られた時間に降灰したい積した。
 そのAT層より上か下かよって時間は特定デキル!!
 「テフラ時計」だ!! 
 こんなすぐれた教材はないと思った。
 全国にそれを追った。
 ついにはなんのことはない自分の住むところでもそれを発見した。

◆姶良火山灰を追え

 そのときに手に入れた火山灰が肥料の袋に入れたまままだ残っていた。
 
▼思い出深いモノはまだまだあった。
・サヌカイト
・黒曜石
・古神戸湖の植物化石
・ヒビアンナイト
・チャート
・おみやげにもらった巨大な珪化木
等々 思い出深いものばかりだ。
それらの岩石を見ていると、それを採集したときのワクワク感が蘇ってくるのだった。
40年にわたる無手勝流フィールドワークの「宝もの」ばっかりだった!!
ひとつひとつの岩石が「その時」を特定してくれた。
だから、私にとっては「テフラ時計」ならぬ「岩石時計」だった!!

いっこうに進まぬ断捨離!!
どうしたもんだろう。(・_・)......ン?


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「もくもくシールセット」はやっぱり面白い!!

▼昨日(2015/08/08)、科教協「お楽しみ広場」で、「もくもくシールセット」PRのお手伝いをさせてもらった。お薦めポイントをいろいろ話している間に、益々実感したのである。
「もくもくシールセット」はやっぱり面白い!!
と。
▼制作をされた理科ハウスの解説には次のように書かれていた。

「 十種雲形がシールになりました!手持ちのカレンダーに雲のシールを貼って、毎
 日の天気を観察しましょう。誰でも簡単に雲の種類を見分けることができる「もく
 もくチャート」つき。シールは3か月分入っています。画像と監修は、雲の探検
 家 武田康男先生です。」(「理科ハウス」説明より)

 つまりこれの究極のねらいは「毎日の天気を観察」することにあると言っておられる。
その導入として、10種雲形のシールを一日一枚はることから始めようと言うのである。
大賛成である!!
▼自分なりにお薦めポイントを語ってみた。
 ○ 一日一枚のシールを貼っていると自然と名前を覚えてしまう。
○ 迷うことがとっても大切!!
 ○ 名前がわかったら次は「高さ」を意識しよう!!
 ○ 「もくもくチャート」とってもすぐれもの!!
○ 3ヶ月で雲は友だち!!
 ○ 3ヶ月続けているときっと「雲」と「明日の天気」との関係が気になってくる!!
 ○ いろんな使い方開発しよう!!
・学級で一日一回、みんなで「雲見」の時間を
・毎日の日誌に一枚ずつ
・学級にあるカレンダーに  等々
▼多くの人と話しているあいだにこの「もくもくシールセット」が、すぐれた教材として、とても大きな可能性を持っていることに気づいた。
 今回、手に入れてくださったみなさんが、今の段階では想像すらしないような使い方を開発してくださるかも知れない。そう考えるととても楽しみだo(^o^)o ワクワク

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チューリップの種子は!? 今

Dscf9083▼ここに昨年の夏に収穫した「チューリップの種子」がある。すっかり忘れてしまうところであった。再び授業で扱うということで袋ファイルから取り出してきた。
干からびているし、なにか「種」という質感がない。
Chu1しかし、まちがいなくあのチューリップから採取したものである。
▼授業で聞いてみた。
「花は種子をつくるために咲く、では花が咲くけれど種子ができない花はあるだろうか?」
いつの時代もどこの生徒も同じだ。いちばんにあげるのは
「チューリップ!!」
「チューリップ?あれ球根やろ」
「球根って種け?」
みごとに突っ込みまで同じだ。不朽の「ふしぎ!?」だ。
▼ならば、この種子を育ててちゃんとチューリップの花を咲かせてみせよう。というのは私のずっとの課題であった。人の話では花が咲くには何年もかかるらしい。3~5年とも言われている。
でもはじめなければ、いつまでたっても実現できない。!!
これが発芽するかどうかすらわからない。
今日でも、プランタンに蒔いてみることにする。
ゆっくりとはじめてみる。

教材論的ガーデニング!!

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姫路科学館『おもしろマッチ展』に行った!

Dscf3763▼昨日、【理科の部屋】の17歳の誕生日。「遅れん坊」ヒガンバナの観察にでかけた。
北風が冷たい、花はほぼ完全に色をうしない縮れ、枯れていた。まちがないく「花の時代」は終わっていた。
それに反して、花茎の根元の葉をぐんぐん伸ばしていた。それは「葉の時代」の到来を物語っていた。
ついに「遅れん坊」にも時代が変わっていく。
▼午後、姫路に出かける用件があった。少しだけ時間ができた、西の方を迂回して帰ろうと思った。
それは、姫路科学館で例の『おもしろマッチ展』をやっているからだ。
チャンスは比較的はやくやってきた!
久しぶりの科学館なので、ゆっくり常設展示も見て回りたいが、時間がない。
しかたない。
『おもしろマッチ展』に集中である。
Dscf3789▼『おもしろマッチ展』は予想どおり、面白かった!!
なんと言ってもいちばん面白いのは「マッチの歴史」である。
展示場に入るなり、「マイギリ式発火具」が置いてある、体験もできるようにしてある。
「発火」の歴史をたどろうという主旨であろう。
そして「マッチ」の歴史である。
「より簡単に」
「より安全に」

の歴史である。
「発火具」革命史である。近代化学史でもある。
そこには、「科学と技術の関係」、「科学の方法」の問題を考えるヒントがある。
▼日本で最初のマッチはいつ、誰が…、「マッチ」とはどんな発火具なのか
「安全マッチ」はいつ、どのように…。
興味はつきない。
そして、あの「ファラデーは「ロウソクの科学」で、どんなマッチを使ったのだろうか?」という疑問を抱きながら年表
をながめていた。
▼「マッチ」を擦るという実演・実験と講師の先生のお話もあった。
それもとても興味深いものだった。
お話を聞かせてもらいながら、確信をもった。
「マッチを使って火をつける」
これだけで、りっぱなひとつの実験である。
と。

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「カルテシヤの水くぐり」の実験から

▼「ふしぎ!?」を追いかけるのはほんと面白い。小さな「ふしぎ!?」から、次々とツナガッテ新しい「ふしぎ!?」が生まれてくるのはなお面白い。
 授業をきっかけに、「圧力」「浮力」のことに興味がわいてきた。次の「物質探検」についてやらなければならないのだが、その前に少しこれだけは調べておきたかった。
日本の理科教育史のなかで、「水圧」「浮力」はどのように教えられてきたのだろう。
▼いつもの参考図書をひっぱりだしてきた。
『理科教育史資料5 理科教材史Ⅱ』(板倉聖宣他編著 とうほう 昭和62年)である。
どんな教材があったのか。ながめているだけでも面白い。
そのなかでみつけたのが、「カルテシヤの水くぐり」(前著p210)である。
 卵の殻に穴をあけてなかみを出してしまい、そこに小さい竹片をいれて支え棒にして糸をぶらさげ、そこに小石をくくりつけおもりにする。そして水中に沈めて、それで例の「浮沈子」にするというのである。
▼「浮沈子」というのは実に面白い教材である。教材というより「おもちゃ」と言うべきかも知れない。
日本のおもちゃでは「浮いてこい」だ。日本玩具博物館に出入りしているころに教えられたと思う。
ネットで調べていたら
◆YPC での浮沈子の発展史[現在進行形]
にいきついた。これが実に面白い。
これは、現在進行形となっている。ぜひ、ぜひその後の発展史を知りたいものだ。

元にもどり「カルテシヤの水くぐり」、いつか自分でも挑戦してみたい。

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【授業】おもりは引力の代理店!!

Dscf2209▼昨日の朝も、少し急ぎ足で「定点観測地」のヒガンバナを見て回った。今度は、一挙に萎れてきた!その憐れと思われる姿は加速度的に拡がっていた。門先のシロヒガンバナも例外ではない、辛うじて残っている姿に、遅れて咲き出したとなりの赤が重なる。辛うじての紅白コラボが実現である!!
▼授業は、【力学の第一歩】をすすめる。
この単元は、駆け出しのころ夢中になった単元である。ここの単元だけに集中して高校の先生とも一緒に泊まりがけの研修会をひらいたこともある。ある面、なつかしい単元でもある。
 さて、いよいよあの「レビトロン・ゼロ」の時間が来てしまっていた。今回は、まだ完全に浮遊実験に成功しないまま、教室に持ち込むこととなってしまった。
 教室でひととおりの能書きをたれてから、何度か挑戦してみる。まだまだ「浮遊」は失敗!!
それでも、けっこう生徒たちは楽しんでくれている。「やってみたい」という生徒も出てくる。
なかなかうまくいかない。この「単元やっているあいだにはなんとか…」を約束して次に行く。
▼次にあつかったのは、重力だ。
地球が引っ張る力についてである。でも、考えてみるとこのアタリマエも、とっても「ふしぎ!?」な話だ。
地球は、地球上の物体をひっぱり続ける(物体はひっぱり返し続ける!!)。
かたときも休みなく。「疲れた!」 と愚痴るわけでもなく…。
そんなこと考えていたら、それにちゃんと応えてくれている本があった。
◆『たくさんのふしぎ「重さと力」』(池内了著 福音館 2010年4月号)
である。
「ほんとうのところ、なぜ物に重さがあるのかについては、まだよくわかっていません。」(P5)
なんてうれしいことが書いてある。
▼ここは、教科書にそいながら定番コースですすめる。
・地球の引力
・重力
・力の大きさ
・1N(ニュートン)とは
・重力と質量
・バネばかりと上皿天秤 測っているのは何?

やりながら、今回も使ってしまった。この言葉!
『おもりは引力の代理店!』
これからは
おもりを使って実験しよう!
おもりを使って考えてみよう!

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「レビトロン・ゼロ」がなかなか浮遊しない!?

Dscf2072▼昨日の朝は、天気はもうひとつであった。校庭の定点観測地も含め見て回った。最盛期を過ぎたところもでかけている。私のいちばんの定点観測地である門先の定点観測地Aは最初に発芽を見てから10日が過ぎていた。
完全に開花したものの数が、うんと増えてきていた。浮上株の方からはほとんど花茎はのびていない。条件が悪すぎたのだろうか。私のアタリマエのような「仮説」はぼんやりとそんな気がするで、今年も終わるのだろうか。
Dscf2103▼音の学習の方が終わりにちかづいている。
次の【力学の第一歩】も、夏休みに入ると同時にある程度の構想は描いていた。
その導入に2つのものを考えていた。
「ガラス棒の弾性実験」と
浮遊ゴマ「レビトロン・ゼロ」である。
「レビトロン・ゼロ」の方は、かつての「U-CAS」にかわるものとして、注目もし入手していた。
入手した当時には、何回かの練習でそのツボを掴んでいるつもりでいた。
ずいぶんと久しぶりに棚からひっぱり出してきて、先日からそのツボの記憶を呼び覚まそうと練習をしている。
ところがなかなか浮遊しない。
 この「ふしぎ!?」からはじめたいのに…。ちょっとあせってきた。(^_^;)

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音の波形を見るソフトは?

Dscf1134▼すべてに「歴史」がある。そういうときの基準となる「時間」というのがあるのだろうか。十日とか、一ヶ月ではあまり「歴史」とは言わない。では、私が土曜日は定例の観察としている『大賀ハス』は、もう「歴史」を持っていると言っていいのだろうか。
 いちばんはじめに大賀一郎先生が検見川の泥炭層のなかから、「大賀ハスの実」を発見したのが、1951年
3月30日である。それからまもなく60年をむかえようとしている。全国に今、どれくらいのこの末裔が存在するのであろう。そのうちのどれだけがこの夏、花開いたことだろう。
 ここには、やっぱり「歴史」があると言っていいだろう。
 私の観察池の大賀ハスは、植え替えから24週目だった。どんなにさがしても花はない。葉だけの夏が過ぎようとしている。「歴史」の一ページにはならないままに。
▼とんだ思考が飛躍する。
音の授業の構想をつづける。
音の「歴史」のことが、頭をよぎった。
宇宙のはじまりからあった「音」。人類誕生からずっと「音」を聞き続けてきたはず。
●「音」の認識の歴史は
●「音」は波である。それを最初に誰がいつ
●「音」の波形を見えるようにしたのは、いつ誰が
●オシロスコープはいつ誰が、何を目的として…
つぎつぎと知りたくなってきた。そして、もう少し授業にそって
今、中学校の「音」の学習をすすめるとき
「オシロスコープ」を使っておられるのはどのぐらいの割合だろう。
それに変わるのものとして、パソコンで
音の波形を見るソフトは、どんなものが使われているのだろう?

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NHK教育『大科学実験』を見たいのだが…。

Dscf1070▼台風が去ったと思ったら、いっきょに空は高くなった。そこには、あの夏を象徴する積乱雲はなかった。
あるのは、ケンケン三兄弟(巻雲、巻積雲、巻層雲)だった。
1年半前につくった「雲家族10のうた」を思いだしていた。
ケンケン三兄弟に
コウコウ姉妹 
ソウセキ はなれていても りっぱに ソウ! セキ! 
雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン!
 

「雲見」をしているとときどき思い出す。
確実に空に秋をみつけることができる季節となった。
▼授業は【音の学習】にひとつのクラスが入った。構想は、夏休みにはいってすぐに描いていた。
まったく新たな切り口で、これまでとちょっとちがったかたちの授業を構想したいと思っていた。
そのひとつに
●NHK教育『大科学実験』
を授業で見せることを考えた。
この番組は、これまでに放送された分を見てみると、とても面白い。
物理実験はダイナミックに!
の鉄則をはずしていない。
みごとである。音に関連するところでも、
◆「実験1 音の速さを見てみよう」
◆「実験8 声でコップが割れる?」
がある。
 これを授業で見せたいのだ。
ところが、問題がある。理科室に大きなテレビは設置されたが、ネットには今のところつながっていない。
オフラインで見せるにはどうしたらいいんだろう。
それが知りたい。
 デジタル教材の活用方法、初歩の初歩から今一度知りたい。
そう思いだした。

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