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「動く大地」を科学する(47) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #加西層群 #中生代ジュラ紀 #泥岩 #化石

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▼またまた大げさな話をする。
「慣れ」というものは実に不思議なものであ。
 当初は、「地質図」を読み解くなどという作業はとうてい私には無理だと思っていた。
 ところが徐々にこの頃、目の前の山々が「地質」「地質時代」と結びつけて見えるようになってきたのである。
▼七種の山々の「生野層群」につづいて、市川の西岸で残っている最後の地層は、「加西層群」 である。
 「地質図」の凡例の表記にはこう書いてあった。

●中生代 ジュラ紀古世 加西層群C 層 丹波帯 

再び「加西層群」について読んでみる。

加西層群 この地層群は加西市北条町から北へ約20㎞、東西方向へ約18㎞の三角形に近い形で分布する。そして岩相上からA、B、Cの三累層に区分される。これら累層のうち福崎町に分布するのはA、Cの2累層で、前者は市川の東岸に、後者は西側にみられる。 

▼ではそのC層の解説を読んでみる。
 C層 福崎町では市川の西岸に分布する。しかし、本層は多可郡八千代町大屋村付近から市川町瀬加の谷を流れる岡部川にそって走る断層より北側に主として分布し、この断層と安富断層によってA層と接している。C層の岩相は泥岩にチャートのレンズ、緑色岩のほか、A層に比べ多くの砂岩をはさむのが特徴である。この地層が最もよく観察できる多可郡八千代町の笠形谷では、下位から黒色泥岩に2㎝前後の厚さのチャートレンズをはさむ下部層、泥岩にチャートレンズをともなった緑色岩をはさむ中部層、砂岩および砂岩のブロックやレンズを多くはさむ上部層に区分される。福崎町内の本層は砂岩のブロックをしばしばはさむので上部層に対比されるのかも知れない。

▼この層の「化石」については、つづけてこう書かれていた。

 化石は福崎町内では確認されていない。しかし、多可郡八千代町内では数多くみつかっており、それらはいずれも中生代ジュラ紀古世の放散虫化石である。したがって市川東岸に分布するA層よりはやや古い。

 
やっぱり「化石」は、地層の年代の謎を解く「鍵」であるのだ!!
 これで実におぼろげであるが、町内の「地史」が見えてきつつあった。

(つづく)

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