2024年8月(葉月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会
▼いつもお世話になっているNHK「俳句」テキストの今月号(8月号)に、堀本裕樹先生が吟行についてたいへん興味深いことを書いておられた。
●「特集 おさんぽ吟行案内」(堀本裕樹)
「季語を探してみよう」からはじまる、私のような初心者向け「吟行・句会」のすすめだ。
たいへんわかりやすくためになった。
猛暑日のつづく毎日だか、時間帯、コースを工夫してひとり吟行(おさんぽ)を続けたいものだ。
▼さあ、今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
名句の参考にさせてもらうのは、前述のテキストだ。
である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。
(1) 阿弖流為を内より照らし大ねぶた 伊藤伊那男
(2) ねぶた来る闇の記憶の無盡蔵 黒田杏子
(3) 朝顔や百たび訪はば母死なむ 水田耕衣
(4) 万華鏡のぞく色なき風の中 橋本榮治
(5) 西瓜赤し若かりし日の文庫本 宇佐美魚目
(6) その一角が大文字消えし闇 田中裕明
(7) 行き過ぎて胸の地蔵会明りかな 鷲谷七菜子
(8) 荒海や佐渡に横たふ天河 芭蕉
(9) 永眠のまえの永住あまのがわ 池田澄子
(10) 火薬箱匂ひもたてずきりぎりす 加藤かけい
▼次は私の勝手な<選句>修業である!!
【私の選んだ名句ベスト3】
(8) 荒海や佐渡に横たふ天河 芭蕉
(3) 朝顔や百たび訪はば母死なむ 水田耕衣
(7) 行き過ぎて胸の地蔵会明りかな 鷲谷七菜子
【次点】
(5) 西瓜赤し若かりし日の文庫本 宇佐美魚目
【選評】
・名句中の名句!!「雲見」【宇宙見物】を俳句にツナグ!!
・朝顔と母は妙にツナガル!!
・「地蔵会(盆)」は私の中にも思い出す「明り」の記憶が。
・赤き西瓜と文庫本みごとな取り合わせだ。
▼先の堀本先生は次のようにしめくくっておられた。
「吟行句会の醍醐味は、俳句を通して風景や出来事を
共有しながら、共感し、
それぞれの視点の差異を楽しめること」
と。
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