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本日(2024/06/07)、第381回オンライン「寅の日」!! #科学と文学 #traday #寺田寅彦

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▼今年も身近にやってきたコガネグモは、はや10号にもなっていた!!
 じっくり観察できると喜んでいたら、「X」の「飾り」だけ残して居なくなってしまった。
 「引っ越し」だろうか!?
 それとも!?
 「引っ越し」なら、たて糸とも横糸ともちがう特製の「飾り」を回収せずにとはモッタイナイ!!
 家主の居ないのにシロカネイソウロウグモだけか居た!?
 シロウト「クモ学」は、観察したことをまず「記録」することからはじめたい。

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▼本日(2024/06/07)は、第381回オンライン「寅の日」である。
 6月テーマは

【6月テーマ】「寅彦と科学と文学」

 である。
 読むのは 2回ともズバリ「科学と文学」である。本日はその1回目。


◆本日(2024/06/07)は、第381回オンライン「寅の日」!!

● 「科学と文学」(1)(青空文庫より) 

▼実に長編の作品である。
 寅彦自身も最後に記しているように、これは一つの「実験ノート」である。
 各自が自らの「文脈」に引き寄せながら読むのがふさわしいのではないかと思っている。

 自分に響いてくるところを、私の「文脈」に引き寄せてピックアップさせてもらおう。

全くそのころの自分にとっては科学の研究は一つの創作の仕事であったと同時に、どんなつまらぬ小品文や写生文でも、それを書く事は観察分析発見という点で科学とよく似た研究的思索の一つの道であるように思われるのであった。

象形文字であろうが、速記記号であろうが、ともかくも読める記号文字で、粘土板でもパピラスでも「記録」されたものでなければおそらくそれを文学とは名づけることができないであろう。

 ここで登場する「記録」こそ、私には最高のキーワードに思えるのだった。
人間霊知の作品としての「学」の一部を成すところの科学はやはり「言葉」でつづられた記録でありまた予言であり、そうしてわれわれのこの世界に普遍的なものでなければならないのである。

 言葉としての科学が文学とちがう一つの重要な差別は、普通日常の国語とはちがった、精密科学の国に特有の国語を使うことである。その国語はすなわち「数学」の言葉である。

 そして、うんと納得する次のコトバにつながるのだった。
一方で、科学者の発見の径路を忠実に記録した論文などには往々探偵小説の上乗なるものよりもさらにいっそう探偵小説的なものがあるのである。実際科学者はみんな名探偵でなければならない。

▼さらに次なるキーワードへと展開される。

 歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに過去の記録はまた将来の予言となる。科学の価値と同じく文学の価値もまたこの記録の再現性にかかっていることはいうまでもない。

 そして、「お気に入り」のコトバがここで出てくる。
 顕微鏡で花の構造を子細に点検すれば、花の美しさが消滅するという考えは途方もない偏見である。花の美しさはかえってそのために深められるばかりである。花の植物生理的機能を学んで後に始めて充分に咲く花の喜びと散る花の哀れを感ずることもできるであろう。

これこそが、寅彦のスタンスと言ってよいのだろう。
そして、科学者の役割を次のように提言していた。
 それで、そういういろいろな物の見方に慣れた科学者が人間界の現象に対してそういう見方から得られるいろいろな可能性を指摘してそれに無関心な世人の注意を促すということは、科学者としてふさわしいことであって、そうしてむしろ科学者にしてはじめて最も有効に行ない得らるる奉公の道ではないかとも考えられるのである。

 さらに具体的に次のように言っていた。
科学者が科学者として文学に貢献しうるために選ぶべき一つの最も適当なる形式はいわゆるエッセーまた随筆の類であろうと思われる。

 科学的「エッセー」「随筆」が、ここにおける最大のキーワードである。
 実はここを言いたいがために、私には「科学と文学」を書いたのではと思われる。
 さらに詳しくは、次回につづけたい。

 私も私なりのシロウト「クモ学」を「記録」し、「随筆」が書けたらいいのにな。

(つづく)

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