「日本理科教育史」をプロットする!!(54) #天気の変化 #上がるとザアザア #理科教室 #中原正木
▼「○○」を科学する シリーズと同様に、私にはどうしても続けて行きたい企画があった。
である。
ずいぶん間欠的な取り組みになっている。でも、やっぱり続けたかった!!
▼「天気の変化」を 科学する シリーズを続けていて、気になるお気に入りのフレーズがあった。
●「あがるとザアザア 下がるとカラカラ」
である。自分の授業でも繰り返し使ってきたフレーズだった。
「天気の変化」はこれ使えばきまりだとさえ思ってきた!!
▼そのルーツをさがしてみた。
ここにあった!!
◆『理科教育の構想 小学校低学年から中学3年まで』(中原正木著 新生出版 1978.3.15)
『雨ー上がるとざあざあ下がるとからからエレベーター形式雨の話ー』雨はどうしてふるのだろう。世界じゅうで、雨がどしどしふるところもあるし、からからのところもあるのはなぜだろう。日本では、季節によって雨がうんとふるときもあるが、ちっともふらないときもあるのはどうしてだろう。地球表面上の大きな空気の塊が、何かの原因によって上へ上へとあがっていくと、空気の塊は冷えて水蒸気が水になって雨がふる。反対に、大きな空気の塊が上から下へさがっていくときは、雲は消えて晴天がつづく。上がるとざあざあ下がるとからからエレベーター形式のこの原理を知っていれば、お天気についてのおおよそのことは見当がつくようになる。
(同書P151より)
▼では、もっと以前の取り組みはないのかと、『理科教室』を調べてみた。
あった!!
あらためて「上がるとざあざあ下がるとからから」の歴史を時系列にならべてみると次のようになる。
●1975年11月 「お天気の話は地球儀を使って」(中原正木 『理科教室』1975年11月号P29より)
●1977年11月 「天気の変化」(中原正木 『理科教室』1977年11月号 P216~)
●1978年3月 『理科教育の構想 小学校低学年から中学3年まで』(中原正木著 新生出版 1978.3.15)
今回わかった範囲では、「上がるとざあざあ下がるとからから」は少なくともおよそ半世紀(50年)の歴史をもつのである!!
他の情報をお持ちの方はぜひぜひ教えてください。
よろしくお願いします。
(つづく)
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