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【お薦め本】『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』(荒木健太郎著 ダイヤモンド社)

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▼「天気の変化」を科学する!!
 「○○」を科学する シリーズのひとつとしてはじめてみて、あらためて再認識しています。
 「天気の科学」は面白い!!
 私たちは、「大気の物理学実験室」のなかで暮らしています。
 空でも、身の回りの暮らしのなかでも、日々休むこと日替わりメニューの「物理学実験」が展開されています。
 それはとても「ふしぎ!?」で、面白く、美しいです!!
 
▼そんなことを思っているとき、この「天気の変化」を科学するのにとてもうれしい参考書に出会った!!
それが今回の【お薦め本】です。

◆ 【お薦め本】『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』(荒木健太郎著 ダイヤモンド社 2023.9.26)

 例によって、お薦めポイント3つをあげておく。

(1)「天気の科学」を身近に楽しむ方法がいっぱい紹介してある!!
(2)誰にもわかりやすく、楽しいイラスト・図が満載されている!!
(3)空をより美しく楽しむ工夫・アイデアがたくさん紹介されている!!

▼ではひとつずつ少しだけ詳細に行きましょう。

(1)「天気の科学」(気象学)を身近に楽しむ方法がいっぱい紹介してある!! 
 第1章「体感する気象学」のはじまりは、寺田寅彦の名随筆「茶わんの湯」を彷彿とさせるような「味噌汁で感じる雲のしくみ」の話からはじまる。
 そして、朝の「公園」、空の旅、お風呂場、一杯のホット珈琲 等々へ展開していく「気象学」はおみごと!!
 思わず、うんうんと頷いてしまう。(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン
 著者は「まえがき」でこう語っていた。

  気象学を学ぶと、人生がより豊かになると私は考えています。
  空の現象の仕組みを知っていると、美しい空や雲の風景に出会いやすくなるだけでなく、突然の雨などに濡れて困ることが少なくなったり、災害から身を守ることにつながったりします。何となく「今日は雲が多いな」くらいに見えていた空にどのような名前の雲があり、今空がどうなっているのかがわかるるようになるーつまり「空の解像度が上がる」のです。(同書P007より)
 

また「おわりに」にも、同様にこう語られています。

 気象学は誰にでも開かれた学問です。私たちは常に天気に生活を左右されており、その天気を司る気象学を学ぶということは、私たちの生活をより豊かにすることです。 
 美しい空や雲に出会えたり、災害から身を守れたりしますし、少しの知識があるだけでふと見上げた空の解像度が上がる-気象学にはそんな側面があるのです。
 (同書P378より)

 繰り返して語られている著者のコトバを借りれば

 この著は、見上げた「空の解像度」を上げるための最高の参考書!!

 と言えると思います。

 次に行きます。 
(2)誰にもわかりやすく、楽しいイラスト・図が満載されている!! 
誰にもということは、ポンコツ頭の私にもということです。
 特に私が気に入っているのは、著者のこれまでの著でおなじみの「パーセルくん」をはじめとする「水蒸気」「氷の結晶」「積乱雲」等などのキャラクターが、しばしば登場してくれることです。
これまた「おわりに」の著者のコトバを引用させてもらうとこうです。

 十年ほど前までは、気象学の本といえば数式だらけものか、簡単な説明の写真集くらいでした。そのとき、まるで「気象学は崇高な学問なのだから、数学もできないなら諦めよ」といわれているような壁を感じて、どうにかその壁をぶち壊したいと思ったものです。
 そのような思いから一般書を何冊か執筆しましたが、「難しかった」という感想もいただきました。その後の私の著作はわかりやすさを重視して、『すごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA)シリーズで対象読者を小学校まで広げました。そこでも専門性は重視したものの、図鑑としてのわかりやすさを優先したために、一番書きたいと思っていた「体系的な気象学の理解」とは方向性が異なっています。

そこで執筆したのが本書です。美しい空の見つけ方、気象学の歴史、気象学者たちの奮闘や魅力的なエピソード、気象学がどのように発展してきたのか、そして、最新の研究はどこまで進んでいるのかを知ることで、より深く気象学を楽しめる本を目指しています。(同書 P375より)


 つまり著者は本格的な「体系的な気象学の理解」をめざす本にしたかったのである。
 著者の意図はみごとに成功しているようです。
 とりわけ第5章「感動する気象学」、第6章「天気予報はこんなにも面白い」においてめざしたことがみごとに具現化しているようだ。
 ここでも、やっぱりいちばん有効に働いているが「パーセルくん」たちの楽しいキャラクターたちだ。 
 「体系的な気象学の理解」を大いに助けてくれているのだ。

▼最後の3つめに行こう。

(3)空をより美しく楽しむ工夫・アイデアがたくさん紹介されている!!
 今回うんと参考になったのにスマートフォンによる空の写真についてです。
「空を美しく撮るために」(P124)
・美しい空にズームする   
・スマホで撮れるタイムラプス
・スロー撮影と稲妻
 等です。今までスマホで写真を撮っていなかった私は、これらを参考にさせてもらって、「これから」挑戦してみようかなと思っています。
 そして、ちょっと興味をもった取り組みが、2つ紹介してありました。
 

私は「#人間性の回復」というハッシュタグをつけて、SNSに地球の朝焼けや夕焼けの写真をたまに投稿います。とにかく美しく、疲れた頭と心が癒やされます。
 気象庁の静止衛星「ひまわり」の画像は、リアルタイムで国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の「ひまわりリアルタイムWeb」というウェブサイトで公開されており、二〇一五年七月以降のデータを閲覧できます。ひまわりは、赤道の上空約三万六〇〇〇キロメートルにあり、地球の自転と同じ速度で地球を周回しているため、日本を含む半球の同じ場所を連続的に観測しています。(同書P131より)

 おっこれぞ「宇宙からの「雲見」」!!ではないか。
 もうひとつある。
 そこで私は、一般の方がスマートフォンで撮影した雪の結晶の写真を、SNSなどを通して集めて解析する「#関東雪結晶 プロジェクト」を気象研究所で実施しました。これは、インターネットやスマートフォンが普及した二〇〇〇年代からアメリカなどを中心に広がった「シチズンサイエンス(市民科学)」という方法です。市民の力を借りて大量の情報を集め、科学者だけでは得られなかった知見の獲得を目指したのです。 
 雪の結晶は見た目が美しく、実物を目にすると気持ちが高揚します。美しい結晶の写真を撮りたいという人々の気持ちも、シチズンサイエンスに協力するモチベーションとなっています。
 もちろん、防災に貢献したいという思いで参加してくれる方もいますし、何種類の結晶を観察できるか全力で楽しんで参加されている方もいます。それからというもの、雪の降る日は、関東に限らず様々な地域から多くの結晶写真が届くようになりました。(同書P197より)

面白いですね。
 【「雲見」の連帯】に多くのヒントを与えてくれているように思いますね。
 実は他にも美しい空をより楽しむ工夫・アイデアがもっともっといっぱい紹介してあります。
 大いに参考になります!!

最後になってしまったが、巻頭付録
・十種雲形の雲分類 フローチャート
・空の虹色判別 フローチャート
 もとてもいいですね!!

 『読み終えた瞬間、空が美しく見える…』はほんとうだった!!
あなたは!?

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