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本日(2023/12/31)、第367回オンライン「寅の日」!! #日本人の自然観 #traday #寺田寅彦

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「一日でいちばん美しい空」!!
 
 そう教えてもらった。ナットクである。
 ひとそれぞれの「美しさ」には、そのひとの「自然観」が色濃く影響しているのだろう。
 そんな大げさに言うこともない。
 美しいものは美しい!! それも瞬間だ。

▼本日(2023/12/31)は、第367回オンライン「寅の日」!!
 本日は「寅彦忌」である。
 寅彦は1935年12月31日に亡くなった。
 「寅彦忌」を記念して、毎年この日を特番オンライン「寅の日」としていた。
 読む随筆も「日本人の自然観」と決めていた。

◆本日(2023/12/31)は、第367回オンライン「寅の日」!!
●「日本人の自然観」(青空文庫より)

▼この随筆が書かれたのはいつか!?
 最後にはこう書かれていた。
 

(昭和十年十月、東洋思潮)

 そう昭和十年=1935年は寅彦の最晩年なのである。それも十月とは!!
 私はちょっとコトバを選ぶ必要があるかも知れないが、これを勝手に寅彦の「遺言」だと思っている。
 最期の私たちへメッセージだと思っていた。
 寅彦のすべてが語られていると考えるようになっていた。

 今日一日で、語られているすべてを読むことは不可能である。
 毎年、少しずつ 少しずつ読み解いていきたいと思っている。
 まず根本的な寅彦の考えが<緒言>にあった。

 われわれは通例便宜上自然と人間とを対立させ両方別々の存在のように考える。これが現代の科学的方法の長所であると同時に短所である。この両者は実は合して一つの有機体を構成しているのであって究極的には独立に切り離して考えることのできないものである。人類もあらゆる植物や動物と同様に長い長い歳月の間に自然のふところにはぐくまれてその環境に適応するように育て上げられて来たものであって、あらゆる環境の特異性はその中に育って来たものにたとえわずかでもなんらか固有の印銘を残しているであろうと思われる。

 自然と人間の「有機体」本編に何度なく登場してくるキーワード!!
 今年の読みは、こんなところに焦点をあててみた。
農業者はまたあらゆる職業者の中でも最も多く自然の季節的推移に関心をもち、自然の異常現象を恐れるものである。この事が彼らの不断の注意を自然の観察にふり向け、自然の命令に従順に服従することによってその厳罰を免れその恩恵を享有するように努力させる。

 津々浦々に海の幸(さち)をすなどる漁民や港から港を追う水夫船頭らもまた季節ことに日々の天候に対して敏感な観察者であり予報者でもある。彼らの中の古老は気象学者のまだ知らない空の色、風の息、雲のたたずまい、波のうねりの機微なる兆候に対して尖鋭(せんえい)な直観的洞察力(どうさつりょく)をもっている。長い間の命がけの勉強で得た超科学的の科学知識によるのである。それによって彼らは海の恩恵を受けつつ海の禍(わざわい)を避けることを学んでいるであろう。それで、生活に追われる漁民自身は自覚的には海の自然を解説することはしないとしても、彼らを通して海の自然が国民の大多数の自然観の中に浸潤しつつ日本人固有の海洋観を作り上げたものであろう。

 ここでなつかしくもある「常民の科学」のキーワードを想起するのである。


▼さらに、今年は「これから」に焦点をあててみよう。

 現在の意味での科学は存在しなかったとしても祖先から日本人の日常における自然との交渉は今の科学の目から見ても非常に合理的なものであるという事は、たとえば日本人の衣食住について前条で例示したようなものである。その合理性を「発見」し「証明」する役目が将来の科学者に残された仕事の分野ではないかという気もするのである。

 
「科学者」でもない私がエラソウに言うことではないが、私にもなにか可能なことがありそうな気がするのである。
 さらには<結語>では、こうも語っていた。

そうして人は千里眼順風耳を獲得し、かつて夢みていた鳥の翼を手に入れた。このように、自然も変わり人間も昔の人間とちがったものになったとすると、問題の日本人の自然観にもそれに相当してなんらかの変化をきたさなければならないように思われる。

 新たな「自然観」が問われているのかも!?
 90年近い時空を超えた寅彦からのメッセージをどう受け取るか!?
 今年も「ゆく年・くる年」に考えてみよう!!

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