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本日(2023/11/16)、第363回オンライン「寅の日」!! #雑感 #理科教育 #traday #寺田寅彦

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100年前の日本の理科教育は!?

 正直言って、オンライン「寅の日」をはじめるまでは、そんなこと深く考えたことがなかった。
 寅彦に学ぶことによって、今もツナガッテイルことがあることを知った。
 ちょうど30年前、【理科の部屋】がはじまった!!
 そこにも、やはり今にツナガッテイルものがあるのだろうか。

▼本日(2023/11/16)は、第363回オンライン「寅の日」である。
 11月テーマは、その【理科の部屋】誕生月であることを記念して

【11月テーマ】「寅彦と理科教育」

 とした。その2回目の本日は「雑感」(『理科教育』より)を読む。

◆本日(2023/11/16)、第363回オンライン「寅の日」!!

●「雑感」(『理科教育』より)(青空文庫より)
 

▼この文章は、前回の「研究的態度の養成」から10年経った1928年(昭和3)に雑誌『理科教育』に寄稿されたものである。
 つまり今から95年前の文章ということになる。
 
 一見古めかしいキーワード「科学魂」からはじまった。

それは教科書や講義のノートの内容そのものよりも、むしろそれを教わった先生方から鼓吹された「科学魂」といったようなものであるかと思われる。
 ある先生達からは自然の探究に対する情熱を吹き込まれた。ある先生方からは研究に対する根気と忍耐と誠実とを授けられた。

 科学教育の根本は知識を授けるよりもむしろそういう科学魂の鼓吹にあると思われる。しかしこれを鼓吹するには何よりも教育者自身が科学者である事が必要である。先生自身が自然探究に対する熱愛をもっていれば、それは自然に生徒に伝染しないはずはない。実例の力はあらゆる言詞より強いからである。

 ただ先生自身が本当に自然研究に対する熱があって、そうして誤魔化さない正直な態度で、生徒と共に根気よく自然と取込み合うという気があれば十分である。先生の知識は必ずしもそれほど広い必要はない。いわゆる頭の良い必要はない。

▼さらには踏み込んでの具体的な「提案」もあった。

 間違いを教えたとしてもそれはそれほど恥ずべき事ではない。また生徒の害にもならない。科学の歴史は一面から見れば間違いの歴史である。間違える事なしには研究は進められない。誤魔化さないことだけが必要である。

先生の分らない事は大抵誰にも本当はよく分らない事である。分らない事は恥でも何でもない。分らない事を分ったような顔をするほど恥ずべき事はない。

 手近い実例の人を動かす力は偉大なものである。そういう意味で、教師は時々は我邦(わがくに)の科学者の研究を生徒に紹介するがいいと思う。遠い西洋の大学者の大研究よりも手近い日本の小学者の小研究の方が遥かに切実な印象を日本の生徒の頭脳に刻みつけるであろう。そうして生徒自身の研究慾を誘発するであろう。

もちろんその時代背景もよく考えておく必要があるだろう。
それでも やっぱり

95年の時空を超えて、今も響いてくるもの、有効なものがあるのではないだろうか!! 


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