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【理科の部屋】30年の歩み!!(20) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #自分史 #30周年記念オフ

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▼2023年10月が終わる!!
 そして、いよいよ【理科の部屋】誕生月の11月が始まる!!
 今年のはじめから書き始めた同シリーズの書き込みも、5/26の(19)でストップしてしまっていた。

●【理科の部屋】30年の歩み!!(19) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #Webテキスト #学びのスタイル

▼それ以来、ご無沙汰していた同シリーズを再開したい。
 これまでに書いて来たことの繰り返しも多々あると思う。
 また、あらたに「これからの展望」も含めて、きわめて気ままに綴ってみたい。

▼それこそ何度もの繰り返しになるが、【理科の部屋】30年史年表をつくっていた。
 少しだけ更新したところもある。

◆【理科の部屋】30年史年表

 もう少しわかりやすいものをと自分でも思っているが、このあたりが私の限界である!!
 空白のところ、リンク切れのところも多々あるが、これからも更新をつづけていきたい。

▼これは、あくまで私の知る範囲での【理科の部屋】の歴史である。
 「自分史」と重なる部分での記録でもある。
 【理科の部屋】のもっとも面白いと思うところは、参加される方のそれぞれのちがった「歴史」があることである。
 その「歴史」から大いに学んでいきたいものである。

●【理科の部屋】30周年記念オフ は11/23(祝・木)!!(2023/10/22版) #理科の部屋 #30thrika #記念オフ  
 

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【Web更新10/29】23-44 オンライン「寅の日」等 更新!!

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割れてなほ実はこぼれざる柘榴哉 23/10/26撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-44
週末定例更新のお知らせ
 2023年10月最後の週末定例更新のお知らせだ。
 そして
 いよいよ【理科の部屋】30周年記念オフの11月がはじまる。
 ゆっくり ゆっくり 30年の歳月をふりかえる一週間としたい。

◆表紙画像集2023 更新 柘榴
 柘榴のひとつが、みごとなまでに「炸裂」していた!!
 あの石のように堅い堅い果皮がここまで「炸裂」するとは!?
 「炸裂」は一瞬に起こったものだろうか。
 それともジワジワと進行したものなのだろうか?
 果皮にどんな「からくり」が仕込まれていたのだろう。
 不思議と中身の実は一粒だにこほれ落ちたようにはなかった。

◆オンライン「寅の日」更新!!
 10月テーマ「寺田物理学とは!?」から、11月テーマ「寅彦と理科教育」へとシフトしていく。
 「寺田物理学」と「理科教育」
 両者になんらかの関係はないのだろうか!?
 そこにも興味深いテーマがあるような気がするのだが。

◆【ヒガンバナ情報2023】 更新!!
 不思議なことが起こっている。
 今年はまだひとつとして、「自然結実」したヒガンバナを目にしていないのだ。
 あんなにたくさんの「種子」を採集・回収した年もあるというのに。
 猛暑の影響だろうか!? 「ふしぎ!?」はまだまだつづくのだった。


 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから、31週目だった。
 ハスは「枯れ蓮」になっても、なんとも趣のあるものだった。

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第39回オンライン句会「寅の日」11月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼寅日子先生も、結構多く「柿」を詠んでいた。

 実らざる事八季柿のこぼれ種 (明治31-32年) 
 柿渋しあはうと鳴て鴉去る (明治31-32年)

▼オンライン句会「寅の日」では、投句のお題は「当季雑詠」として、その季節の季語を自由に選び詠むことにしている。
 どんな季語を選ぶかによって、その人の自然観や世界観がわかってきて面白い!!
 また同じ季語を選んでも、詠む人によってまったく異なる視点からの句が多い。これがまた面白い!!
 11月の句会ではどんな季語が登場するだろう!?
 楽しみである。

▼あらためて11月例会の案内をあげておく。

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第39回オンライン句会「寅の日」11月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2023年11月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2023年11月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2023年11月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼もうそろそろリアル句会を!!
 とまったく考えないわけではない。しかし、「オンライン」であることのメリット・デメリット両方ある。
 超初心者でありつづけている私には、今のところメリットの方が大きい。
 いつでも!!
 どこからでも自由に!!
 あこがれだった句会に参加できるなんて アリガタイかぎりだ。
 
 いつの日か、またリアル句会にも挑戦してみたいものだ。

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実生ヒガンバナ(2022年採集分)は今!!(2023/10/25) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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なんと8つも「出葉」している!!

 この予想外の展開に驚いた!!
 こちらの方は、ずっとフタ(シェルター)をかぶせたままでいた。
 なんと「発芽・発根」が認められなかったものまでが「出葉」してきているのだ。
 葉の長さはいちばんよく伸びたもので6.0㎝までのびていた。
 群生地【安富】から採集したものも「出葉」してきていた。
 今まさに「出葉」したばかりのものあった。

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▼私は、残念なことに2022年の秋より、これまでのように自由に「自然結実」ヒガンバナの群生地めぐりができなくなってしまっていた。
 それでも、限られた範囲であるが、59個の「種子」を採集・回収していた。
 今年の春から、59個の「種子」を使っての実生実験を開始していた。

●59個のヒガンバナ「種子」の実生実験をはじめた!!(2023/03/21) #自然結実 #3倍体 #ヒガンバナの種子 #実生実験

▼今年の6月段階の「発芽・発根」の様子も記録していた。

●実生ヒガンバナ(2022年採集分)は今!!(2023/06/05) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

 なんとこのときに「発芽・発根」していたものは不確かなものも含めても3つだけだったはずなのに!!

▼現段階(2023/10/25)の「出葉」しているものは

●【安富】1+【福崎S(散歩道)】7= 8
 
●現段階(2023/10/25)の出葉率は 8/59×100= 13.5 %

 このあと、冬の間はフタ(シェルター)をとっておくことにした。 

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実生ヒガンバナ(2021年採集分)は今!!(2023/10/24) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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2021年に採集・回収したヒガンバナの「種子」はなんと823個あった!!
 それらの「種子」を使った実生実験を2022年の春よりはじめていた。

 これまでの段階をまとめてみよう。
●2022/03/15 2021年に採集・回収した823個の「種子」を使った実生実験を開始する!!

●2022/07/29現在、「発芽・発根」した種子の総合計199個である!!
 現段階の暫定発芽率は 199/823×100= 24.2%
 【安富】にいたっては 69/208×100= 33.1%

●2022/10/21現在、「出葉」まで達した種子の総合計39個である!!
 現段階の暫定出葉率は 39/823×100=4.7%
 「発芽・発根」したもののうちでは 39/199×100= 19.6% 

●2022/12/12現在、「出葉」まで達した種子の総合計48個である!!
 現段階の暫定出葉率は 48/823×100=5.8%
 「発芽・発根」したもののうちでは 48/199×100= 24.1%

●2023/02/09現在、「出葉」まで達した種子の総合計50個である!!
 現段階の暫定出葉率は 50/823×100=6.1%
 「発芽・発根」したもののうちでは 50/199×100= 25.1%

▼私は前回の観察の記録の最後に次のように書いた。
 

さて、今年の秋にはどれだけ「出葉」してくるだろう!?
 葉が枯れきった段階で、またフタ(シェルター)をかぶせておこうと思う。

 「大失敗」をした!! 春~夏のあいだこのフタ(シェルター)をかぶせるのを忘れてしまっていたのだ。
 育苗トレーは、すごいことになってしまっていた。「荒野」と化していたのだ!! 「出葉」してきたヒガンバナの葉に気をつけながら、観察できるように整備した。
 これが、なんとも一大作業になったのだった。
 恐るべし 光合成!!

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▼前回「出葉」をチェックしていたものを中心に観察してみた。
 群生地ごとに「出葉」しているものをカウントしてみた。
 
 例により群生地ごとにチェックしてみた。

【安富】(出葉数5)
・総体的に「出葉」している葉は今は短い。
・最長は8㎝程度である。
・2枚の「出葉」しているものが2つあった!!
・そして、なんと前回は「出葉」が見られたのに、今回は見られないものがある。

【夢前】(出葉数0)
・なんと今年は「出葉」したものが、見られなかった!!


【福崎】(出葉数16)
・やはりここが圧倒的多さである!!
・アタリマエだが、集中して(採集場所・採集日・回収日の近いモノ)、「出葉」しているところがある。なんとも示唆的デアル!!
・最長は15.0㎝まで伸びていた。
・さらに驚くことは、あらたに「出葉」が認められたものが、3つもあった!!
・逆にあらたに「出葉」がみられなくなったものもある。

【その他】(出葉数8)
・ここもまた集中して「出葉」している場所があった!!
・これは、「自然結実」ヒガンバナ花茎採取場所が同じであることも意味していた。
・そこの株になにかが起こっていると見るのは早合点だろうか!?
・最長は16.0㎝までのびていた。

▼昨日(2023/10/24)段階での「出葉」総合計は次のようになった。

●2023/10/24現在の「出葉」総合計=【安富】5+【夢前】0+【福崎】16+【その他】8=29

 2年目の「出葉」は、ぐっと減ってしまった!!
 
●現在、「出葉」まで達した種子の総合計29個である!!
 現段階の暫定出葉率は 29/823×100=3.5%
 「発芽・発根」したもののうちでは 29/199×100= 14.5%

 さて、この「記録」を、最初にヒガンバナの「不稔性」を指摘した牧野富太郎先生だったらどう見るだろう!?

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【Web更新10/22】23-43 【ヒガンバナ情報2023】等 更新!!

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溝蕎麦や川の彼方に未来あり 23/10/18撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-43
週末定例更新のお知らせ
 遅れていたヒガンバナも<葉の季節>にシフトしてきている。
 他の植物たちが枯れてきた今、葉をのばしてきているのである!!
 一年かかけたなんともみごとな<戦略>である。

 倒れかけた花茎の先が、気になり始めるころである。

◆表紙画像集2023 更新 溝蕎麦
 川や溝の水辺に溝蕎麦が目立つ季節である。
 タデ科の一年草の花。
 白~ピンクの小花がむらがるさまがかわいい。川の「コンペイトウ」!?
 川の流れの彼方に…。

◆【ヒガンバナ情報2023】 更新!!
 「もう そろそろかな!?」と萎れていくヒガンバナの花茎の先をじっと観察してみる。
 ところが ない!!
 子房部が異様に膨らんでくる「自然結実」するヒガンバナは、未だに1個も見ていない。
 今年の猛暑は、開花の遅れだけでなく、「自然結実」にも影響しているのだろうか!?
 過去に「自然結実」ヒガンバナから得た「種子」を使っての実生実験の今の報告をつづける。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 11月のテーマは、【理科の部屋】誕生月にちなんで
 「寅彦と理科教育」とする。
 時空を超えて、示唆的な提言に耳を傾けたいものだ。

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 「コウガイビル」の「ふしぎ!?」を追うことになった「原点」にたちかえり追求していきたい。
 71号まできていた。
 「生命とは!?」「再生とは!?」

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 【理科の部屋】30周年記念オフまで、一ヶ月をきった。
 どんな展開になっていくのか楽しみである。
 「あながノックするところがドアです!!」


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから30週目だった。
 今年は、途中で少しだけ水を切らすという「大失敗」をやってしまった。
 だから、蓮の葉が枯れきるのもはやい。
 さて、地下の「蓮根」にどのように影響しただろう!?

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本日(2023/10/23)、第361回オンライン「寅の日」!! #物理学圏外の物理的現象 #traday #寺田寅彦

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「物理学」!!

 寅彦に出会わなかったら、現場をはなれて久しくなる今 「物理学」などに興味をもっていたか!?
 正直言って いささかあやしい。
 ポンコツの学び直しの「物理学」!!


▼本日(2023/10/23)は、第361回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマは、その「物理学」についてである。

【10月テーマ】「寺田物理学とは!?」

 本日は、その2回目。「物理学圏外の物理的現象」を読む。

◆本日(2023/10/23)、第361回オンライン「寅の日」!!

●「物理学圏外の物理的現象」(青空文庫より)


▼そもそも「物理学」とは!?
 の解説からはじまる。そして「物理学圏外」とは!?

 物理学は元来自然界における物理的現象を取り扱う学問であるが、そうかと言って、あらゆる物理的現象がいつでも物理学者の研究の対象となるとは限らない。本来の意味では立派に物理的現象と見るべき現象でも、時代によって全く物理学の圏外に置かれたかのように見えることがありうるのである。

 そして、いよいよ本論に入っていく。
 これだけの例から見ても、その当代の流行問題とはなんの関係もなくて、物理学の圏外にあるように見える事がらの研究でも、将来意外に重要な第一線の問題への最初の歩みとなり得ないとは限らない。それでそういう意味で、現在の物理学ではあまり問題にならないような物理的現象にどんなものがあるかを物色してみるのも、あながち無用のわざではないかもしれない。

 さあ!!
 ここから「寺田物理学」の展開である。
 そういう種類の現象で自分が多年心にかけていたものがいろいろあるが、それらの多数はいずれも事がらが偶然的偏差に支配されるために、結果が決定的再起的でないような種類に属するものである。

 そして、我らが「金平糖」問題が登場する!!
 金米糖([こんぺいとう)を作るときに何ゆえにあのような角(つの)が出るか。角の数が何で定まるか、これも未知の問題である。すすけた障子紙へ一滴の水をたらすとしみができるが、その輪郭は円にならなくて菊の花形になる。筒井俊正(つついとしまさ)君の実験で液滴が板上に落ちて分裂する場合もこれに似ている事が知られた。葡萄酒(ぶどうしゅ)がコップをはい上がる現象にも類似の事がある。

話はさらに進む。私には、なかなか追いつけない領域にはいっていく。
ところが、最近に至って物理学の理論の基礎に著しい革命の起こった結果として、物理現象の決定性といったような基礎観念にもまた若干の改革が行なわれるようになった。その結果としておもしろいことには、われわれが従来捨てて顧みなかった上記の種類の不決定な事がらに対して、もはやいつまでもそうそう無関心ではいられなくなって来たと私には思われる。なぜかというと、上記の種類の現象の根本に横たわる形式的要素が、新物理学の基礎に存するそれらとどこか共通なものを備えているからである。
 
これから想像すると、おそらくその他の類似の問題でも、基礎形式的にこれと類するものがあるであろうと思われるのである。ただこれらの多くの場合はより多く事がらが複雑であって到底簡単な少数有限の方程式などで解決されるべきものではないであろうと予測される。

 <複雑系>のはじまりであろか。

▼「これから」が興味深く語られていた。

しかし世界の広い学界の中にはまれに変わり種の人間もいて、流行の問題などには目もくれず、自分の思うままに裸の自然に対面して真なるものの探究に没頭する人もあるから、いつの日にかこれらの物理学圏外の物理現象が一躍して中央壇上に幅をきかすことがないとも限らないであろう。そういう革命的の仕事は、おそらくアカデミックな学者の手によってではなく、意外な方面の人の自由な頭脳によってなし遂げられはしないかという気がする。 

 なんか、うれしくなってくる話にツナガル!!しかし、「物理学」トラウマを抱える私にはチクリと。
 物理学圏外の物理現象に関する実験的研究には、多くの場合に必ずしも高価な器械や豊富な設備を要しない。従って中等学校の物理室でも、また素人((しろうと)の家庭でもできうるものがたくさんにあると思われる。しかしいかなる場合にでも、その研究者が物理学現在の全系統について、正しい要約的な理解を持っていることだけは必須(ひっす)な条件である。

 期待をツナグ話でしめくくられる。
過去百年の間に築き上げられたこの大規模の基礎を離れて空中に楼閣を築く事は到底不可能なことである。しかし物理学の基礎的知識の正当な把握(はあく)は少しの努力によって何人(なんぴと)にでもできることであるから、それを手にした上で篤志の熱心なる研究者が、とらわれざる頭脳をもって上記のごとき現象の研究に従事すれば、必ず興味あり有益なる結果が得られるであろうと考える。

と書かれたのは、昭和七年(1932)である。
それから、91年が経った!!

 「寺田物理学」はどこまで来たのかな!?
 学び直しの「物理学」に「寺田物理学」は有効かな!?

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【理科の部屋】30周年記念オフ は11/23(祝・木)!!(2023/10/22版) #理科の部屋 #30thrika #記念オフ

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▼季節はすすみ、はや【理科の部屋】30周年記念オフまでほぼ一ヶ月となった。
 スケジュール等で少し更新したところもある。
 あらためて、案内をあげておきます。

▼現段階(2023/10/22版)でのものです。
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■【理科の部屋】30周年記念オフ

【日時】2023年11月23日(祝・木)午後~
【会場】 ナリカ(旧中村理科)
        (東京都千代田区外神田・最寄駅:JR御徒町など)
     
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●スケジュール(あくまで予定)をあげておきます。

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【スケジュール】
 12:45~  受付(ナリカ)
 13:00~13:30 ガレージセール
 13:30~15:30 第一部:参加者報告・発表
 ○「【理科の部屋】と私」 等 自由なテーマで語り合いたい!!
 ○参加者自己紹介
 15:30~17:00 第二部:提案・討議+祝賀会
 ○「これからの【理科の部屋】」 河野 晃さん
 ○実験などを余興に
 ○祝賀会の「かたち」は現在検討中!!
17:30 ~19:30 第三部: 懇親会 (未定)
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▼楽しみな「ガレージセール」が加わった。
 アリガタイ!!
 第一部での参加してくださる方の「報告・発表」が楽しみである。

▼参加は【理科の部屋】に興味ある方は、どなたも大歓迎です!!
 参加を希望される場合は、会場の準備のことなどもありますので、11/13(月)までに知らせていただくとありがたいです。
 そのとき、「懇親会参加」希望の有無もぜひ教えてください。

 申し込みは楠田へのメール、またはFacebookメッセンジャーでお願いします。 
 よろしくお願いします。

  情報は発信するところに集まる!!
  情報は交叉するところに生まれる!! 


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2023年11月のオンライン「寅の日」は #理科教育 #traday #寺田寅彦

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▼日本の理科教育情報発信基地(ずいぶん大げさに言ったものだ)=【理科の部屋】がスタートしたのは、1993年11月23日であった。
 つまり、今年はそれからちょうど30年の月日が経ったことになる。
 
 11月は、【理科の部屋】の誕生月である!!

▼2023年11月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 11月テーマは、30回目の【理科の部屋】誕生月を記念して次のようにしたい。

【11月テーマ】「寅彦と理科教育」

 2023年11月には3回ある。

■2023年11月のオンライン「寅の日」!!
◆第362回オンライン「寅の日」 …11/04(土)
◆第363回オンライン「寅の日」 …11/16(木)
◆第364回オンライン「寅の日」 …11/28(火)

▼寅彦は、時空を超えて 今なお有効な「理科教育」に関しての示唆的な提言をいっぱいしてくれていた。
 このオンライン「寅の日」では、定番中の定番としてきた3作品をとりあげる。
 「研究的態度の養成」「雑感(『理科教育』より)」「物理学実験の教授について」 である。

■2023年11月のオンライン「寅の日」!!

◆第362回オンライン「寅の日」 …11/04(土)「研究的態度の養成」(青空文庫より)

◆第363回オンライン「寅の日」 …11/16(木)「雑感(『理科教育』より)」(青空文庫より)

◆第364回オンライン「寅の日」 …11/28(火)「物理学実験の教授について」(青空文庫より)

▼どの文章も、とても100年前 前後に書かれたものとはにわかに信じがたい。
 きわめて今日的である!!
 「これからの理科教育」について、科学者・寺田寅彦から大いに学びたいものである。

 

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63号・64号・65号コウガイビルはエサなしで3ヶ月経った、そして!?(2023/10/19) #コウガイビル #陸生プラナリア #生命科学最前線 #教材化 #渡辺憲二

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▼三つの袋を、日のあたるところに取りだして見た。
 あの日から三ヶ月が経っていた。
 最初に動きを見せてくれたのは、63号だった。
 活発に動き回り 生きている!! を主張していた。
 次は64号だ。袋の入り口付近にそれらしい「黒いかたまり」が。
 動かない!? 袋の中の水がなくなっていた。ヤバイ!! ミイラ化!?
 65号の袋の水は濁っていた。袋のなかのどこをさがしてもあいつの姿はなかった!!

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▼三匹のコウガイビルの「生と死」を観察しているうちに、渡辺憲二先生の講義を受けたあの日を思いしだした。

コウガイビルとES細胞
コウガイビルが生命科学最前線へ
コウガイビルからiPS細胞まで

▼渡辺先生のこの講義を受けたのは、2009/08/20である。
 もう14年以上前の話である。
 私はそれからもずっと「コウガイビル」の「ふしぎ!?」を追い続けた。

◆「コウガイビル」を追う 

 そして、この「ふしぎ!?」をぜひ教材化したいと思った。
 Webテキスト試案「コウガイビル」をつくってみて、再び渡辺憲二先生を訪ねるのが夢だった。
 なんとそれが叶わぬうちに渡辺先生は逝ってしまわれた。悲しい、残念である。
 今一度、「教えてもらったこと」を反芻してみる。

▼63号~65号までの時代は終わった。
 前回に報告したとおり、66号コウガイビルから70号コウガイビルまでスキップした。
 そして、今また71号コウガイビルの観察をはじめている。
 さて、どこまで!?
 それは、私にもわからない。「ふしぎ!?」がつづくかぎりだろうか。

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実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2023/10/18) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼2019年の秋に採集・回収した「自然結実」ヒガンバナの「種子」は530個あった。
 これらの「種子」を使った実生実験は2020年の春からはじめた。
 その「今」を報告する!!
 前回の観察は、2023/02/06 であった。

●実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2023/02/06)

 このとき観察した葉はすべて枯れてしまい、地上部から姿を消した!!
 野のヒガンバナが、<花の季節>から<葉の季節>にシフトしたのに合わせるように、今、「出葉」してきているのだった。

▼まず【安富】【夢前】の鉢が置いてある場所からだ。
 まわりの草、笹など、また八手の葉の枯れたモノが覆い被っていた。
 それらをとりのぞくのにずいぶん時間を要してしまった。
 そして、いよいよ観察である。

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【安富】
・「出葉」している鉢はかわらず2つである。(3㎝、6㎝)
・大きな鉢のモノひとつを加えていた。これは、育苗トレーを処理していてみつけたものだ。(5.5㎝)
・最初に発見した「自然結実」ヒガンバナ群生地から採集・回収したものは合計3つということになる。

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【夢前】
・「出葉」している鉢は、これまでとかわらず3つである。
・二鉢は、1枚の葉がよく伸びようとしていた。(7㎝)(11㎝)
・一鉢は葉が3枚ものびてきていた。(12㎝、7㎝、8㎝)
・枯れたヤツデの葉などで日当りが悪かったことが、葉の伸び、枚数に影響しているのだろう。
 それはごくアタリマエのことに思えた。それはとても重要なことに思えた!!

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▼次は群生地【福崎】である。

【福崎】
・「出葉」している鉢はこれまでより一鉢減って12鉢である。
・二枚以上の葉をのばしている鉢は多数ある!!葉が5枚の鉢もあった。
・複数枚の葉をのばしている鉢ではすごいことが起こっていた。
 明らかに「分球」(球根が2つに分かれる)をしている。これがより明確になっていた!!
・「球根」が浮き株になり、「分球」がよりはっきるするものもあった。
・葉の長さは、今のところいちばんよく伸びた葉で13㎝であった。
・あきらかに昨年より、「出葉」は進化・定着してきていた。
・一鉢をのぞき、まったく昨年度と同じ鉢で「出葉」してきていた。

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【その他】
・「出葉」している鉢はこここれまでと同じく3つあった。
・ここでも「分球」が確認できる鉢もあった。

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次は「育苗プラグトレー」から大きな植木鉢に植え替えたものについてである。
【育苗トレー】から
・前回同様に5鉢までが「出葉」していた!!
・2枚以上「出葉」しているものは2つもあった。
・予想に反して、葉がのびるのはまだまだこれからのようだ。(7㎝、7㎝、4㎝)(7㎝、6㎝)

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結論として、「出葉」している鉢の数は26鉢である!!
現段階(2023/10/18)における「出葉」はこれまでよりひとつ減って26個である。

現在「出葉」している鉢は、すべて昨年まで「出葉」していた鉢である!!

これまでをまとめると次のようになる。


◆【2019年採集分の実生実験】の現段階での結果(2023/10/18)

【2019年】 530個の「種子」採集・回収

【2020年】
・発芽率  140/530×100=26.4 %
・出葉率  54/140×100=38.6%
 全体で  54/530×100=10.6%

【2021年】
・2年目の出葉率 27/54×100=50.0%

【2022年】
・3年目の出葉率 27/54×100=50.0%

【2023年】
・4年目の出葉率 26/54×100=48.1%


 この「出葉率」は、基本的に維持できるのでは考えている。
 「分球」が進んできていることにも注目しておきたい。


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実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2023/10/16) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼「自然結実」したヒガンバナの「種子」を使っての実生実験をつづけていた。
 今年は、続けていた実生コンガンバナ実験が成功し、3つの開花があった。
 この結果は、実生ヒガンバナ実験も勇気づけられるところである。
 2019年より前に採集・回収した「種子」を使っての実験の前回の報告は、今年の2月はじめだった。

●実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2023/02/04)

▼それから、8ヶ月以上が過ぎた。
 2月に「出葉」していた葉はいったん枯れ、今再び「出葉」してきているところだ。

 実生ヒガンバナ(2019年以前分)実験中の9つの鉢を明るいところに持ち出して観察してみた。
 実生実験開始が古い順番に詳細に見て行く。

●2014年「種子」採集→2015年実生実験開始→植木鉢3つ
・「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数は4枚!!
・葉の長さはほぼ12㎝、8㎝、8㎝、7㎝ !!
・今、葉は伸び始めたところのようだ、冬にかけてどんどん伸びていくことだろう。

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▼次は2016年に採集・回収した分である。

●2016年「種子」採集→2017年実生実験開始→植木鉢3つ
・こちらも「出葉」しているのは一鉢だけ。
・こちらにはあきらかな「異変」が起きていた!!
「分球」である!! 野ではこのようにして殖えていくのが普通なんだろう。
・葉の数は2枚の株と3枚の株に分かれている。全部で5枚!!
・葉の長さは2枚の方が 9㎝、8㎝、
 3枚の方が 5㎝、5㎝、2㎝
・さあ、こちらも伸びるのは今からである。

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▼最後は2018年採集・回収分だ。

●2018年「種子」採集→2019年実生実験開始→植木鉢3つ
・「出葉」している鉢はこれまでと同じ二鉢だ。(A、Bのみ)
・「出葉」している葉の枚数Aは1枚、Bは3枚だ!!
・Aの1枚だけ伸びていた!!
 A… 5㎝
・Bの3枚の葉はAよりのびていた!!
 B… 7㎝、4㎝、3㎝

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 さて、この9鉢のなかからコヒガンバナのように「開花」するものが出てくるだろうか!?
 それは、まだまだ先のことなんだろうか!?

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【Web更新10/15】23-42 オンライン「寅の日」等 更新!!

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秋櫻や今も祭りの余韻あり 23/10/13撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-42
週末定例更新のお知らせ
 気づけば10月も半ばを過ぎていた。
 加速度的に時間ばかりが過ぎる。

 こんなときこそ、「ゆっくり 急ぐ」は究極の格言!!
 さあ、今週はどこまで

◆表紙画像集2023 更新 秋櫻・コスモス
 近くのコスモス畑が、満開である!!
 それは、まるで秋祭りの余韻を楽しむかのように。
 人里の秋は深まりゆく。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 10月のテーマは、「寺田物理学とは!?」である。
 にわか寅彦ファンである私には、なかなか難解なテーマである。
 しかし、「物理」が大の苦手の私にも、ひょつとしたら「物理」も面白いものなのかも知れない!?と思わせてくれるものがそこにある。
 一度に理解できなくても、何度も何度も挑戦してみようと思う。
 それこそ ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 教材化を唱えていた。
 Webテキスト試案「コウガイビル」にも挑戦したいと思っていた。
 いつも無手勝流の私には、ちょっと「ふしぎ!?」が多すぎた。
 
◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 【理科の部屋】30周年記念オフがどんどん近づいてくる。
 あせる気持ちと楽しみな気分が交錯する。
 さあ、どんな展開になるのかな!?


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから29週目である。
 大きな変化があったわけではない。
 今年の果托は3つ。
 もっとも大きかった果托は落ちて、泥に埋もれてしまった。
 コラボしていた近くのヒガンバナもすっかり萎れてしまった。

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【理科の部屋】30周年記念オフ は11/23(祝・木)!!(2023/10/15版) #理科の部屋 #30thrika #記念オフ

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▼<季節>は進む!!
 「あの日」が近づいて来た。
 
 30年前の「あの日」、【理科の部屋】ははじまった!!

▼「あの日」を記念してのオフを計画している。
 前回案内より大きく更新したところはないが、再度あげておきたい。
****************************

■【理科の部屋】30周年記念オフ

【日時】2023年11月23日(祝・木)午後~
【会場】 ナリカ(旧中村理科)
        (東京都千代田区外神田・最寄駅:JR御徒町など)
     
****************************

▼もう少し詳しいスケジュール(予定)をあげておきます。

****************************
【スケジュール】
 13:00~  受付(ナリカ)
 13:30~15:30 第一部:参加者報告・発表
 ○「【理科の部屋】と私」 等 自由なテーマで語り合いたい!!
 ○参加者自己紹介
 15:30~17:00 第二部:提案・討議+祝賀会
 ○「これからの【理科の部屋】」 河野 晃さん
 ○実験などを余興に
 17:30 ~19:30 第三部: 懇親会 (未定)
****************************

▼まだまだ検討段階のこともあり、未定のことも多いです。
 どんな展開になるのか、そのこと自体が楽しみです。
 特に、第一部についてはなにも決めていません。
 参加される方におまかせしたいと思っています。自由なテーマで語り合いたいと思います。
 「報告」「発表」よろしくお願いします。
 それが、【理科の部屋】流だと思っています!!
 これについても多くの人のご意見・アドバイスをいただくとうれしいです。
 
  情報は発信するところに集まる!!
  情報は交叉するところに生まれる!!

 

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62号コウガイビルは 4ヶ月を待たずに消えた!!そして!?(2023/10/12)#コウガイビル #陸生プラナリア #生命と再生 #教材化

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▼水はたしかに黄色っぽく濁っていた!!

 ナイロン袋のなかを、隅から隅まで目を凝らして見るがあいつの姿は見られなかった。
 62号コウガイビルは、4ヶ月を待たずに消えた!!
 消えたという表現がふさわしいかは、私にはわからない。
 濁った水に溶け込んでしまった!?

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▼「生命あるモノ」が消える!?
 あのダーウィンもこの「消える」を観察していた。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(チャールズ・ダーウィン著 島地 威雄訳 岩波文庫 P54より)

 
▼「陸生のプラナリア」=コウガイビル である。
 「天然の変化の法則」って何!?
 「生活現象が終わる」それは「死」を意味するのだろうか!?
 
 濁った水の中にどんなモノが溶け込んでいるのだろう。
 62号をかたちづくっていた「細胞」!?
 それとも、分解はさらに進み「分子」!?
  
▼なにひとつ解明できぬままに、「ふしぎ!?」が積もっていく。
 正直に言うと、長きにわたる「コウガイビル」の「ふしぎ!?」を追う に飽きてきていた!!
 無手勝流「研究」の私には、同じことを繰り返すしかなかった。
 それにも少し限界を感じていた。

 65号コウガイビル発見以後も、東の畑でコウガイビルがつづいていた。

・2023/09/07 66号コウガイビル発見。プラスティックの容器にいれる。
・数日後 67号コウガイビル発見。畑にかえす。
・10月にはいって、68号コウガイビル発見。これまでと同じように袋には入れるが、「記録」しないことにした。
・2023/10/08 69号・70号コウガイビルを同時に発見。2匹を同じ袋に入れる。大きく変化が起きたときのみ「記録」することにする。

 71号からは、気をとりなおし「記録」をつづけることにする。

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本日(2023/10/11)、第360回オンライン「寅の日」!! #日常身辺の物理的諸問題 #traday #寺田寅彦

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「大気の物理学的実験室」!!

 私は、このコトバが大いに気に入っていた。
 誰かに教えてもらったのだろうか。それともどこかに書いてあったのだろうか!?
 今となってはわからない。ともかく自分の暮らす「空間」をこう表現することが大好きだった。
 
 「天気の変化」のすべては、この「実験室」のなかで起こった!!

▼本日(2023/10/11)は、第360回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマは、なんと私の大の苦手な「物理学」についてである。

【10月テーマ】「寺田物理学とは!?」

 である。本日は、その1回目。「日常身辺の物理学的諸問題」を読む。

◆本日(2023/10/11)、第360回オンライン「寅の日」!!

●「日常身辺の物理的諸問題」(青空文庫より)


▼最初にくだらない私の繰り言を。
 私は昔から、「物理」大嫌い人間だった。
 理科の教師になって、生徒たちと一緒になって「物理」を学ぶなかではじめて気づいた!!
 「物理」は面白い!! と。
 授業を離れて、久しくなると やっぱり再び「物理」が苦手になりつつあった。
 それにストップをかけてくれたのが、寅彦である。

 「物理学」と「寺田物理学」どこがちがうの!?
 前置きはこれぐらいにして、読み進めよう。

 毎朝起きて顔を洗いに湯殿の洗面所へ行く、そうしてこの平凡な日々行事の第一箇条を遂行している間に私はいろいろの物理学の問題に逢着(ほうちゃく)する。そうしていつも同じようにそれに対する興味は引かれながら、いつまでもそのままの疑問となって残っているのである。今試みにその中の二三をここにしるすことにする。

こうはじめられると、ついつい寅彦ワールドに引き込まれていくのである。
具体的な例もこうあげていた。
 

 第一は金だらいとコップとの摩擦によって発する特殊な音響の問題である。

 
 同じく摩擦に関した問題で日常おもしろいと思うものがもう一つある。それは雨の日の東京の大通りを歩いているときにしばしば経験させられることであるが、人造石を敷いた舗道が非常にすべりやすくなることがある。

 日常の「あるある」問題が、その「ふしぎ!?」が「物理学」だよと教えてくれていた。アリガタイ!!
 寅彦がこう言うから説得力を持ってくる。
 しかし私の希望するところはだれか日本人でこの方面に先鞭(せんべん)をつけてくれる人があればいいと思うのであるが、日本ではたいてい西洋の学者がまずやり始めて、そうして相当流行問題になって来ないと手を着ける人が少ないようであるから、まず当分はこれらも例の「ばからしい問題」として、私の洗面台とそうして東京の街路の上に残されることであろう。

▼さあ、いよいよ本格的な「寺田物理学」のはじまりである。

 水滴の合流するしかたの統計的方則に関しては現在の物理学はほとんど無能に近いと言っても過言ではない。これに類する多くの問題は至るところに散在している。たとえば本誌(科学)の当号に掲載された田口※(「さんずい+卯」、第4水準2-78-35)三郎(たぐちりゅうざぶろう)氏の「割れ目」の分布の問題、リヒテンベルク放電像の不思議な形態の問題、落下する液滴の分裂の問題、金米糖(こんぺいとう)の角(つの)の発生の問題、金属単晶のすべり面の発生に関する問題また少しちがった方面ではたとえば河流の分岐の様式や、樹木の枝の配布や、アサリ貝の縞模様(しまもよう)の発生などのようなきわめて複雑な問題までも、問題の究極の根底に横たわる「形式的原理」には皆多少とも共通なあるものが存在すると思われる。

つづけてこう言う。
しかし以上のいわゆる非再起的の場合でも、統計的の意味ではちゃんと決定的再起的である。そうして「方則」も統計的には立派に存在しているのである。翻って従来の決定派の物理学について考えてみても一度肉眼的領域を通り越して分子原子電子の世界に入ればもはやすべての事がらは統計的、蓋然的(がいぜんてき)な平均とその変異との問題にほごされてしまう。

 しかし、寅彦はどこまでも冷静だった。
それは私が結局何物もないところに何物かを求めているためであろうか。それがそうではない証拠にはちゃんと眼前の事象が存在している。すなわち事象は決してめちゃくちゃには起こっていない。ただわれわれがまだその方則を把握(はあく)し記載し説明し得ないだけである。

 そして、最後にこうしめくくる。
そうかと言ってみずからこれらの多くの問題のどれもに手を着けることは到底不可能である。それで私が今本誌の貴重な紙面をかりてここにこれらの問題を提出することによって、万一にも、好学な読者のだれかがこの中の一つでもを取り上げて、たとえわずかな一歩をでも進めてくれるという機縁を作ることができたら、その結果は単に私の喜びだけにはとどまらないであろうと思うのである。

 寅彦がこう書いたのは、昭和六年(1931)だ。
 今から92年も前のことである。
 今、寅彦の「日常身辺の物理的諸問題」の謎解きはどこまですすんでいるのだろう!?
 「物理学」って面白いのかもしれない!!

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【Web更新10/8】23-41 【ヒガンバナ情報2023】 等 更新!!

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赤まんま膳よりこぼれ莚哉 23/10/06撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-41
週末定例更新のお知らせ
 いっきょに秋めいていく!!
 気温もまた急激な変化をしていく。
 そもそも「温度」ってなんだったかな!?

 そんなアタリマエを問い返す一週間にもしたいな。

◆表紙画像集2023 更新 赤まんま・イヌタデの花
 「赤まんま」が、野の田畑・道ばたに目立つようになった。
 遠い遠い日の「ままごと」を思い出す。
 せっかくよそった「赤まんま」が、膳からこぼれ落ち、莚のすきまに入り込んでしまったのだった。
 
◆【ヒガンバナ情報 2023】 更新!!
  猛暑の影響か!?
 遅れていたヒガンバナが、やっと盛りを過ぎてきた。
 ここからが、私のヒガンバナの「ふしぎ!?」のはじまりである。
 まずは、花茎の足元に注目だ!!
 <葉の季節>へとシフトしていくのだ。
 そして、やがて花茎の先に注目だ。今年の猛暑は、ヒガンバナの「自然結実」になんらかの変化をもたらさないだろうか!?

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 今月も、「雲見」、俳句「歳時記」だけの更新である。
 究極の道楽=「雲見」と【宇宙見物】があれば飽きることはない。
 今週はどんな景に出会えるかな!?


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから28週目。
 うつむいた果托がさみしい。
 今後は我が家の「ビオトープ」としてはたらきにも注目である。
 
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庭の定点ヒガンバナは今!!(2023/10/06)#ヒガンバナ #不稔性 #殖え方 #分球 #日本ヒガンバナ学会

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私は庭に定点ヒガンバナを育てていた!!

 育てている(!?)と言うとずいぶんたいそうに聞こえるが、なにもやっていない。
 それぞれの季節による変化、毎年の変化を観察しているだけである。
 猛暑の影響か遅れていた定点ヒガンバナも、ここにきてどうやら盛りを過ぎたようだ。

▼定点はA~Eまで5地点あった。
 基本的には、あの牧野富太郎が最初に指摘したように日本のヒガンバナは「不稔性」である。
 だとすると、「どこからか、ヒガンバナの種子が飛んできて…」などということはない。
 「分球」によってのみ殖えるのである。
 誰かが、この庭にヒガンバナの球根を持ち込まないかぎり、突然と殖えていくということはないのである。

 5定点ビカンバナには、それぞれの「ヒガンバナ物語」があった!!

【A定点ヒガンバナ】
・もっとも古くから観察をつづけている株だ。
・毎年もっとも多くの花茎がのびてくる地点だ。
・今年は、例年にくらべ伸びてきた花茎は少ない。やや盛りは過ぎてきたようだ。
1999年の「観察日誌」を残している株だった。
・その後「引っ越し」をして現在の位置に来た。

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【B定点ヒガンバナ】
・同じ町内より「引っ越し」(おすそ分けしてもらった)してきたシロバナヒガンバナ!!
・もともとそこに生えていた赤のヒガンバナとの紅白のコラボがみごとだ。
・シロバナヒガンバナの花茎は、今年は3本しか伸びてこなかった。
・なんか少し今年は貧弱な感じがする。どうして!?

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▼次に行こう。  
【C定点ヒガンバナ】
今から8年前、東京の野島高彦先生のところから、「引っ越し」してきたヒガンバナ。植木鉢で育てている!!
・それぞれの株を交換して、それぞれの地の気候等によって開花にどんなちがいができるか毎年継続観察している。
・それにしても野島先生の一年を通しての毎日の観察日誌はすばらしい。
・今年は8本の花茎が立っていた。
・2019年には、ここにひとつの「自然結実」があった。

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▼次は、いつからか明確ではないが、古くから庭にまぎれ込んだ株だ。

【D定点ヒガンバナ】
・例年ここの株がいちばんはやく開花し始める。
・木の根元ということで乾燥を防げたのだろうか!?
・今年はすでに萎れてしまっていた!!
・これまでに何度もここで「自然結実」を確認することができた。
・さて今年は!?

【E定点ヒガンバナ】
・D定点から「分球」によって殖えてきた株。
・ここもまた、今年は伸びてきている花茎は少ないきがする。

 今年の異例の猛暑は、庭の定点ヒガンバナにどのように影響しているのだろう!?
 今年は庭に「自然結実」ヒガンバナを見ることができるだろうか!?

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「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2023/10/05) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼日本のヒガンバナが不稔性であることを最初に指摘したのはあの牧野富太郎であると、故栗田子郎先生が教えてくれていた。

  ヒガンバナに種子ができないことの不思議を最初に指摘したのは牧野富太郎だった。彼は明治40年(1907)に出版された飯沼慾斎の『増訂草木図説』のマンジュシャゲの補記に「予ハ未ダ本種ノ結実セシモノヲ見タルコトナシ」と書いている。(『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 P43より))

▼ところが単純な私は
 「こんなにみごとな花をいっぱいを咲かせるのだから、なかには「種子」をつくる変わりダネがいても…」とあきらめきれないでいた。
 そして、私は2013年の晩秋、ついに「自然結実」ヒガンバナ群生地をみつけた。
 それ以来、毎年、あらたな群生地もみつけ ついには

【2019年】530個 
【2021年】823個 

 もの「ヒガンバナの種子」を採集・回収してきた。
 またそれらの「種子」を用いての実生実験を繰り返しやり、観察を続けていた。

▼ところが、昨年(2022年)の秋から、事情あって自由に「自然結実」ヒガンバナ群生地めぐりができなくなってしまった。
 残念デアル。
 いちばん近くの群生地<福崎>なら、なんとか行くことができた。
 2021年には、419個もの「種子」を採集・回収した場所だ。

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▼ここもやはり、開花は遅れていた!!
 今年の猛暑の影響だろうか!?
 稲の刈り入れもまだだった。

 今年も「自然結実」するだろうか!?
 今年の猛暑は、「自然結実」になにか影響をもたらすだろうか!?

 「自然結実」の「ふしぎ!?」はまだまだつづくのだった。

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実生コヒガンバナは今!!(2023/10/04) #コヒガンバナ #二倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会


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やっぱり間違いない!!咲き終わったコヒガンバナの子房部はふくらんできた!!

 「種子」から育てる実生コヒガンバナ実験を開始して9年目の今年は3つの花が咲いた。
 咲き始めた順番にA、B、C と名付けていた。
 花茎の先の小花の数は、それぞれちがっていた。A(8)、B(6)、C(6)である。
 そのうち子房部が膨らんできたのは、すべてではなかった。
 A=3/8
 B=3/6
 C=2/6

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▼コヒガンバナは2倍体(2n=22)だからアタリマエと言えばアタリマエ!!
 でもやっぱり私には感動ダ!!
 ここから、あのときのように、ほんとうにコヒガンバナの「種子」を手に入れることができるのだろうか!?

●コヒガンバナの種子を手に入れた。\(^o^)/ #higanbana(2014/10/26)

▼他の鉢に目を移してみると、<葉の季節>がはじまっていた。
 あきらかに「分球」していっているのだろうということもわかる。
 花茎がのびてきた3つの鉢からも「出葉」してきているのがわかる!!
 別の場所に置いた6つの鉢いずれからも葉がのびてきていた。
 葉の長さは、最長20㎝越えというのもある。
 いよいよ<葉の季節>デアル!!
 コヒガンバナはやはりヒガンバナの先を走っていた。

▼ひとつの「ふしぎ!?」が解決したように思っていた。
 だが、まだまだ終わったわけではなかった。
 また、また別の「ふしぎ!?」が 頭をもたげてきた。

 コヒガンバナは、いつ、どのように「受粉」したのだろう!?
 「自家受粉」それとも!? 

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2023年10月(神無月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼秋祭りを前にして、刈田がふえてきた。
 寅日子先生も刈田を詠んでいた!!

 山かげの虫田も今は刈田かな(大正四年 『ホトトギス』十月)


▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) 仰ぎ見て振り返り見て紅葉濃し 三村純也
(2) 紅葉山名もない山と大江山 陽山道子
(3) 小鳥来る全力疾走の小鳥も 金子兜太
(4) つる草や蔓の先なる秋の風  太祇
(5) 秋深し次は終点東京です  麻里伊
(6) 白菊に遠い空から雨が来る 飯田龍太
(7) 白菊にしばし逡巡らふ鋏かな 夏目漱石
(8) 妻として栗剥けば夫食ふ早し 殿村菟絲子
(9) 退屈がうれしい信濃柿ごろり 五十嵐秀彦
(10) いちまいの刈田となりてただ日なた 長谷川素逝

▼さすがに名句ばかりである!!
 読むたびにちがう「選句」になる。次は私の勝手なシロウト「選句」である!!
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(10) いちまいの刈田となりてただ日なた 長谷川素逝

(4) つる草や蔓の先なる秋の風  太祇

(1) 仰ぎ見て振り返り見て紅葉濃し 三村純也

【次点】

(7) 白菊にしばし逡巡らふ鋏かな 夏目漱石

(5) 秋深し次は終点東京です  麻里伊


【選評】
・「刈田」「日なた」に惹かれてしまった。今、旬の景だ!!
・蔓の先はまるで、生きもののように ゆらゆら !!
・仰ぎ見て、振り返り見て のリフレインが気に入った。

・「逡巡らふ」これだけで この句をとってしまった。
・どうしても捨てがたかった。こんな技もありなんだ、俳句は面白い!!


▼「句会」を続けていると、「作句」と同じほどに「選句」が面白い作業であることがわかってくる。
 「選句」をしていると、自分の知らなかった「世界」に入っていく気分になる。
 それがなんとも愉しい!!

◆第38回オンライン句会「寅の日」10月例会案内!!


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【Web更新10/1】23-40 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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秋祭り太鼓響くや小紫 23/09/29撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-40
週末定例更新のお知らせ
 10月に入った。
 あきらかにステージが変わったと感じた。

 ひょとしたら、私たちの暮らす「大気の物理学実験室」のことを甘く見ていたのかも知れない!?

◆表紙画像集2023 更新 コムラサキ(小紫)
 秋祭りの季節である。
 響く太鼓の音が、たわわに実ったコムラサキの実のかたまり(神輿)をゆらしているように見えた。
 秋だ!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 9月テーマ「寅彦と俳句」から10月テーマ「寺田物理学とは!?」へとシフトしていく。
 それらが、それぞれ別々のことでなくツナガッテいるというのが寅彦デアル!!
 面白い!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 途切れていた【理科の部屋】30周年記念オフの案内を書いた。
 どんな展開になるかは、参加されるみなさんで決めていただく。
 それが【理科の部屋】流デアル。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 9月「雲見」のまとめと、10月の予想である。
 今月はできるだけカメラを空に向けたい。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから27週目だった。
 ことはすべて終わっていた。
 となりのヒガンバナすら、花はしおれ始めた。
 
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2023年10月(神無月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼9月は終わった!!
 10月の「雲見」を予想する前に9月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   1      
・巻雲   6  
・巻積雲  3  
・巻層雲  0       
・高積雲  3   
・高層雲  7       
・層積雲  5    
・積雲   4     
・層雲   0
・乱層雲  1    
・積乱雲  0 

 あくまで午前9時(原則)の記録である。と言いながらもけっこう気まぐれなところもある。
 これはあくまでシール貼りで、「雲見」を楽しむひとつの目安すぎない。 
 目立ったのは
 「高層雲」7、「巻雲」6、「層積雲」5
 「乱層雲」1、「快晴」1、デアル 
 ともかく9月も暑かった。
 これまでのように日最高気温~日最低気温の「記録」をアメダスの「記録」を利用して、メモ欄に記入してみた。
 「夏日」(最高気温25℃以上の日)は、6日。
 「真夏日」(最高気温30℃以上の日)は、23日。
 「猛暑日」(最高気温35℃以上の日)は、1日!!
 「暑さ寒さも彼岸まで」が通用しなのかと思わせた。
 
▼10月(神無月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず昨年の10月の天気図を参考に見てみよう。

◆日々の天気図 2022年10月 (気象庁)
・この「暑さ」はいつまでだろう!?
・「雲見」から天気の変化を予想する!!をやり続けたい。
・紅葉はいつごろになるだろう?
・今年の「自然結実」ヒガンバナは!?
・「台風」は!?
・「初霜」など遠い遠いはなしなんだろうか。

▼次は、ずっとお世話になっている参考本だ。

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)

 ここから、10月の画像のタイトルだけ引用させてもらう。

「うろこ雲」
「秋晴れ」
「初冠雪」
「秋の日はつるべ落とし」
「秋風」
「扁平雲」
「ひつじ雲」
「彩雲」
「腹巻雲」
「火映現象」
「歪んだ月」
「台風接近」
「異常な朝焼け」
「夕焼け雲」

  これら景にいくつ出会えるだろうか。
  挑戦してみたいものである。

▼ずっと楽しみにしてきた「雲見」の旅が、事情で制限されるようになってしまった。
 私にも可能なことを追求してみたい!!
 今月は「雲見」の写真をいっぱい撮りたい!!
 「ヘタな鉄砲」方式で 
 

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