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本日(2023/09/17)、第358回オンライン「寅の日」!! #俳句の精神 #traday #寺田寅彦

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▼ついにヒガンバナの花芽の「初見」だった!!
 それは、一昨日(2023/09/15)の朝だった。
 たしかに、例年にくらべて遅かった。
 この遅れと今年の猛暑との関係があるように思えてならなかった。

 「ふしぎ!?」なもんだ。この日の朝を契機にいっきょにいたるところにヒガンバナを見るようになったのである。

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▼本日(2023/09/17)は、第358回オンライン「寅の日」である。
 9月のテーマは、オンライン句会「寅の日」4年目スタートを記念して

【9月テーマ】「寅彦と俳句」

 である。本日は、その2回目。「俳句の精神」を読む。

◆本日(2023/09/17)、第358回オンライン「寅の日」!!

●「俳句の精神」(青空文庫より)


▼寅日子先生の教えの最も「定番」としてきた「俳句の精神」である。
 だからどこまで理解したかは別にして、何度か読んできたつもりでいた。
 ところが、不思議なことにきわめて新鮮な感動があるのは何だろう!?
 引用させてもらいはじめたら、きりがないとも思えた。
 しかし、どうしても、引用させてもらいたいコトバがあった!!

 「自然観」!!
 

 この自然観の相違が一方では科学を発達させ、他方では俳句というきわめて特異な詩を発達させたとも言われなくはない。

「春雨」「秋風」というような言葉は、日本人にとっては決して単なる気象学上の術語ではなくて、それぞれ莫大(ばくだい)な空間と時間との間に広がる無限の事象とそれにつながる人間の肉体ならびに精神の活動の種々相を極度に圧縮し、煎(せん)じ詰めたエッセンスである。またそれらの言葉を耳に聞き目に見ることによって、その中に圧縮された内容を一度に呼び出し、出現させる呪文(じゅもん)の役目をつとめるものである。そういう意味での「象徴」なのである。

一つはすでに述べたとおり、日本人の自然観の特異性によるのである。ひと口に言えば自然の風物にわれわれの主観的生活を化合させ吸着(アドソーブ)させて自然と人間との化合物ないし膠質物(こうしつぶつ)を作るという可能性である。これがなかったらこの魔術は無効である。

 俳句における季題の重要性ということも同じ立場からおのずから明白であろう。限定され、そのために強度を高められた電気火花のごとき効果をもって連想の燃料に点火する役目をつとめるのがこれらの季題と称する若干の語彙(ごい)である。

▼できるだけ寅日子先生のコトバの引用をひかえようと思っていても、やっぱり…
 きめた!! あとこの3つだけと。

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。

しかし自然の美しさを観察し自覚しただけでは句はできない。次にはその眼前の景物の中からその焦点となり象徴となるべきものを選択し抽出することが必要である。これはもはや外側に向けた目だけではできない仕事である。自己と外界との有機的関係を内省することによって始めて可能になる。
 句の表現法は、言葉やてにはの問題ばかりでなくてやはり自然対自己の関係のいかなる面を抽出するかという選択法に係わるものである。

 一般的に言って俳句で苦労した人の文章にはむだが少ないという傾向があるように見える。これは普通字句の簡潔とか用語の選択の妥当性によるものと解釈されるようであるが、しかしそれよりも根本的なことは、書く事の内容の取捨選択について積まれた修業の効果によるのではないかと思われる。俳句を作る場合のおもなる仕事は不用なものをきり捨て切り詰めることだからである。

 さあ、いかに拙い歩みであろうとも<俳句修業>に向かおう!! 愉しみながら!!

 燃え立つヒガンバナの行列は、お彼岸の中日には間に合うだろうか!?

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