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【理科の部屋】30周年記念オフ は11/23(祝・木)!!(2023/09/30版) #理科の部屋 #30thrika #記念オフ

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▼遅れていたヒガンバナが最盛期を迎えつつある!!
 やっぱりみごとなものである。
 あれっ!? 葉は…?
 こんなみごとな花を咲かせるのだから、きっとりっぱな実(種子)が !?
 と思ったら、ヒガンバナの「科学」のはじまりだ!!

▼途切れていた【理科の部屋】30周年記念オフの案内を再びあげておきます。

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■【理科の部屋】30周年記念オフ

【日時】2023年11月23日(祝・木)午後~
【会場】 ナリカ(旧中村理科)
        (東京都千代田区外神田・最寄駅:JR御徒町など)
     
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▼もう少し詳しいスケジュールをあげておきます。

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【スケジュール】
 13:00~  受付(ナリカ)
 13:30~15:30 第一部:参加者報告・発表
 ○「【理科の部屋】と私」 他 テーマ
 ○参加者自己紹介
 15:30~17:00 第二部:提案・討議+祝賀会
 ○「これからの【理科の部屋】」 河野 晃さん
 ○実験などを余興に
 17:30 ~19:30 第三部: 懇親会 (未定)
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▼まだまだ検討段階のこともあり一部変更することがあるかも知れません。
 どんな展開になるのか、そのこと自体が楽しみです。

  情報は発信するところに集まる!!
  情報は交叉するところに生まれる!!


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本日(2023/09/29)、第359回オンライン「寅の日」!! #天文と俳句 #traday #寺田寅彦

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▼庭の定点Cヒガンバナの花茎がやっとのびてきた。
 今年は今ところ7本の花茎がみられる。
 植木鉢のなかのヒガンバナは、東京からの「引っ越し」組である。
 こうして観察をつづけていると、いろいろ面白いことがわかってくる。
 「分球」によって殖えていくようすが観察できるのである。
 今年は、このなかに「自然結実」するヒガンバナをみつけることができるだろうか!?


▼本日(2023/09/29)は、第359回オンライン「寅の日」である。
 9月のテーマは、オンライン句会「寅の日」4年目スタートを記念して

【9月テーマ】「寅彦と俳句」

 である。本日は、その3回目(最終回)。「天文と俳句」を読む。

◆本日(2023/09/29)、第359回オンライン「寅の日」!!

●「天文と俳句」(青空文庫より)


▼私と「俳句」の出会いは比較的あたらしかった。
 11年前にオンライン「寅の日」をはじめて、寅日子先生(寅彦)に出会った。
 寅彦の自然観と深く関係する随筆が面白いと思った。
 まったくのシロウトであること省みずオンライン句会「寅の日」まで起ち上げてしまった。
 今もシロウトであることにかわりないが、「俳句」の愉しみ方が少しだけわかりはじめた。アリガタイ!!
 その起点となった随筆のひとつが、今回の「天文と俳句」である。

 前置きはこれぐらいにして、本文に入ろう。
 「俳句」の本質をつくコトバがここにあった。

 季節の感じは俳句の生命であり第一要素である。此れを除去したものは最早俳句ではなくて、それは川柳であるか一種のエピグラムに過ぎない。俳句の内容としての具體的な世界像の構成に要する「時」の要素を決定するものが、此の季題に含まれた時期の指定である。時に無關係な「不易」な眞の宣明のみでは決して俳諧になり得ないのである。「流行」する時の流の中の一つの點を確實に把握して指示しなければ具象的な映像は現はれ得ないのである。

無常な時の流れに浮ぶ現實の世界の中から切り取つた生きた一つの斷面像を、その生きた姿に於て活々と描寫しようといふ本來の目的から、自然に又必然に起つて來る要求の一つが此の「時の決定」であることは、恐らく容易に了解されるであらうと思はれる。花鳥風月を俳句で詠ずるのは植物動物氣象天文の科學的事實を述べるのではなくて、具體的な人間の生きた生活の一斷面の表象として此等のものが現はれるときに始めて詩になり俳句になるであらう。

 なんとも、示唆的なコトバがつづく。
要するに俳句は抽象された不易の眞の言明だけではなくて具體的な流行の姿の一映像でなければならない。

此れは俳句が所謂モンタージュの藝術であることを明示する。

▼理科教育にかかわってきたものには、ちょっと考えてしまう指摘もあった。

氣象學教科書に引用し得るものであらう。古人の句には往々かういふ科學的の眞實を含んだ句があつて、理科教育を受けた今の人のに、そのわりに少ないやうに思はれるのも不思議である。昔の人は文部省流の理科を教はらないで、自分の眼で自然を見たのである。

 そして、こうしめくくられていた。
 要するに此處で所謂「天文」の季題は俳句の第一要素たる「時」を決定すると同時に「天と地の間」の空間を暗示することによつて、或は廣大な景色の描寫となり、或は他の景物の背景となる。 

 さあ、10月はどんな句が詠めるかな!?
 まずは「時」の決定か!!

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第38回オンライン句会「寅の日」10月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼子規も漱石先生も、やっぱり「曼珠沙華」を詠んでいた。

 草むらや土手ある限り曼珠沙華 子規
 曼珠沙華あっけらかんと道の端 漱石

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▼彼岸は明けた。
 しかし、遅れていたヒガンバナが今が盛りと咲き始めた。
 オンライン句会「寅の日」では、お題は「当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)」としている。
 これがとても面白い!!
 誰がどんな「季語」を詠むか、興味津々である。
 私など、他の人が詠んだ句で、その「季語」の存在を知ることも多々ある。
 遅れてきた「曼珠沙華」、10月のオンライン句会で誰か詠まれるかな!?

▼あらためて10月例会の案内をさせてもらう。
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第38回オンライン句会「寅の日」10月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2023年10月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2023年10月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2023年10月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼10月例会は、どんな「季語」が登場するかな?
 それが愉しみである。
 はじめて知る「季語」の登場も面白いが、意図せずに複数の人の「季語」が重なることもある。
 これまたたいへん興味深い!!
 さあ、10月 何を詠もうかな。


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【Web更新9/24】23-39 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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遠くから近くへ畦は曼珠沙華 23/09/23撮影@ 福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-39
週末定例更新のお知らせ
 「暑さ寒さも彼岸まで」はやっぱりほんとうだったのかも知れない。
 お彼岸の中日を境にいっきょに秋めいてきた。
 大気のステージが変わったのかも知れない。
 
 そこにも、やっぱりアタリマエの「科学」があるはず。

◆表紙画像集2023 更新 ヒガンバナ・曼珠沙華
 遅れに遅れていたヒガンバナも、やっぱり「お彼岸」を忘れてはいなかった。
 花茎がのびはじめると いっきょであった。
 土手、他の畦は 燃え立つ松明の行列になった。
 「あれっ!? 葉は?」
 なんて 誰も思わないかな。これがヒガンバナの「ふしぎ!?」のはじまりかも知れない。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 10月は「寺田物理学」への挑戦である。
 「物理」大の苦手の私にも、あらたな「面白さ」みつけることできるかな。

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 この事実の「記録」は、どこかで生かされることもあるかな。
 「ふしぎ!?」は 最も身近にある!!

 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから26週目である。
 観察池のとなりに咲き始めたヒガンバナとのコラボがとてもうれしい。
 

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2023年10月のオンライン「寅の日」は #寺田物理学とは!? #traday #寺田寅彦


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ヒガンバナと実れる稲穂とのコラボは最高だ!!

 遅れに遅れていたが、やっぱりその季節はやってきた。
 まるで「彼岸の入り」にあわせたように、野のヒガンバナが燃え立つように咲き始めた!!
 
▼2023年10月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 10月テーマは、懲りもせずに「寺田物理学」への挑戦としたい。

【10月テーマ】「寺田物理学とは!?」

 2023年10月には2回ある。

■2023年10月のオンライン「寅の日」!!
◆第360回オンライン「寅の日」 …10/11(水)
◆第361回オンライン「寅の日」 …10/23(月)
 

▼考えてみると、可笑しな話である。
 「物理」が大の苦手の私が「寺田物理学」を語るとは!?
 ひょっとしたら私にも楽しめるかも知れないと思わせてくれるのが「寺田物理学」!!
 これまでに何度か挑戦してきたが、少しだけわかりはじめただけだ。
 今回は何を発見できるか楽しみである。
 読むのは、「物理的」の入った次の2編とする。
 「日常身辺の物理的諸問題」「物理学圏外の物理的現象」である。


■2023年10月のオンライン「寅の日」!!

◆第360回オンライン「寅の日」 …10/11(水)「日常身辺の物理的諸問題」(青空文庫より)

◆第361回オンライン「寅の日」 …10/23(月)「物理学圏外の物理的現象」(青空文庫より)
 

▼今回の再挑戦で、またあらたな「物理」の面白さをみつけることができるかな。
 他の人が、「寺田物理学」をどう読むのだろう!?
 それにも すごく興味がある。
 また、いろいろ教えてください。よろしくお願いします。


 

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63号・64号・65号コウガイビルはエサなしで2ヶ月生きのびた!!(2023/09/19) #コウガイビル #陸生プラナリア #飢餓と再生 #教材化 #Webテキスト

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▼最初に動き始めたのは63号コウガイビルだった。
 ついで64号コウガイビルが「の」字をといてゆっくり動き始めた。
 やっぱりいちばん活発に動いたのは、65号コウガイビルだった。
 
 3匹ともまちがいなく生きている!!

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▼私は、ここ15年ほどのあいだに、自分の「生きもの観」を変えてしまうような「ふしぎ!?」な生きもの3つに出会った。
●クマムシ
●ゲホウグモ
 そして この
●コウガイビル
 である。クマムシの「乾眠」、ゲホウグモの「糸ワザ」等々その「ふしぎ!?」を語り始めるときりがなかった。
 3種類の「ふしぎ!?」な生きものに共通することがあった。

 それらはすべて、我が家の庭で出会ったということである!!
 最も「ふしぎ!?」は、最も身近に居た!!

▼コウガイビルでいちばん「ふしぎ!?」に思うのは、「食べない」で生きるということである。
 それまで、「動物の世界」の謎解きの最大のキーワードは「食べる」であると思っていた。
 どんな生きものも、「食べる」を探っていけば生きものの暮らしが見えてくると確信していた。
 ところが、コウガイビルはちがっていた。

 「食べない」で生きるは正確さを欠くのかも知れない。
 自らを「食べながら」、自らの体をつくり変えていく=「再生」する!!
 それが「生きる」ということ!!
 無手勝流生物学の私には、コウガイビルが多数もつという「幹細胞」との関係についてはくわしくは知らない。
 
▼考えれば考えるほど、Webテキスト「コウガイビル」までの道のりは遠のくばかりだ。
 かくなるうえは、コウガイビルの「ふしぎ!?」と ゆっくり ゆっくり 
 楽しく つきあうつもりで

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【Web更新9/17】23-38 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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燭台に灯りともすや藪枯らし 23/09/15撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-38
週末定例更新のお知らせ
 ついに今年もヒガンバナの季節がやってきた!!
 いったん花茎が地上部に顔を出すと、あとはきわめてはやかった。
 スルスルと花茎をのばし、その頂上に5~8個の花を放射状に咲かせる。
 あれっ、葉はどうしたんだろう!?
 と思ったら、ヒガンバナの「ふしぎ!?」のはじまりである。

 お彼岸の中日までの一週間、どこまで行くだろう!?

◆表紙画像集2023 更新 藪枯らし・ヤブガラシ
 面白いことがある。
 ほぼ毎年、この表紙画像集にこの「藪枯らし・ヤブガラシ」をとりあげている。
 面白いのは、これをとりあげる時期が微妙にちがうのである。
 今年はとても遅い時期になったのは、この猛暑となにか関係するのだろうか。
 色鮮やかな花盤に雌しべが立つ姿は、お伽の国の燭台を連想させる。(行ったことないけど)

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 9月テーマは「寅彦と俳句」である。
 寅日子先生の「俳句論」、定番中の定番!! 何度か読み返しながら あらためて納得するのだった。
 いつまでも続く<俳句修業>!! どうせなら愉しくやりたいものだ。

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 とりあえずは、まだまだ「記録」だけは続けておこうと思う。
 きっとこの「記録」が生かされるときがあることを願いつつ。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから25週目である。
 「観察池」はこのあとどんな役割をしていくだろう。
 ・我が家の「ビオトープ」
 ・初雪、初氷の観察池
  等々  他に!?  
  
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本日(2023/09/17)、第358回オンライン「寅の日」!! #俳句の精神 #traday #寺田寅彦

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▼ついにヒガンバナの花芽の「初見」だった!!
 それは、一昨日(2023/09/15)の朝だった。
 たしかに、例年にくらべて遅かった。
 この遅れと今年の猛暑との関係があるように思えてならなかった。

 「ふしぎ!?」なもんだ。この日の朝を契機にいっきょにいたるところにヒガンバナを見るようになったのである。

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▼本日(2023/09/17)は、第358回オンライン「寅の日」である。
 9月のテーマは、オンライン句会「寅の日」4年目スタートを記念して

【9月テーマ】「寅彦と俳句」

 である。本日は、その2回目。「俳句の精神」を読む。

◆本日(2023/09/17)、第358回オンライン「寅の日」!!

●「俳句の精神」(青空文庫より)


▼寅日子先生の教えの最も「定番」としてきた「俳句の精神」である。
 だからどこまで理解したかは別にして、何度か読んできたつもりでいた。
 ところが、不思議なことにきわめて新鮮な感動があるのは何だろう!?
 引用させてもらいはじめたら、きりがないとも思えた。
 しかし、どうしても、引用させてもらいたいコトバがあった!!

 「自然観」!!
 

 この自然観の相違が一方では科学を発達させ、他方では俳句というきわめて特異な詩を発達させたとも言われなくはない。

「春雨」「秋風」というような言葉は、日本人にとっては決して単なる気象学上の術語ではなくて、それぞれ莫大(ばくだい)な空間と時間との間に広がる無限の事象とそれにつながる人間の肉体ならびに精神の活動の種々相を極度に圧縮し、煎(せん)じ詰めたエッセンスである。またそれらの言葉を耳に聞き目に見ることによって、その中に圧縮された内容を一度に呼び出し、出現させる呪文(じゅもん)の役目をつとめるものである。そういう意味での「象徴」なのである。

一つはすでに述べたとおり、日本人の自然観の特異性によるのである。ひと口に言えば自然の風物にわれわれの主観的生活を化合させ吸着(アドソーブ)させて自然と人間との化合物ないし膠質物(こうしつぶつ)を作るという可能性である。これがなかったらこの魔術は無効である。

 俳句における季題の重要性ということも同じ立場からおのずから明白であろう。限定され、そのために強度を高められた電気火花のごとき効果をもって連想の燃料に点火する役目をつとめるのがこれらの季題と称する若干の語彙(ごい)である。

▼できるだけ寅日子先生のコトバの引用をひかえようと思っていても、やっぱり…
 きめた!! あとこの3つだけと。

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。

しかし自然の美しさを観察し自覚しただけでは句はできない。次にはその眼前の景物の中からその焦点となり象徴となるべきものを選択し抽出することが必要である。これはもはや外側に向けた目だけではできない仕事である。自己と外界との有機的関係を内省することによって始めて可能になる。
 句の表現法は、言葉やてにはの問題ばかりでなくてやはり自然対自己の関係のいかなる面を抽出するかという選択法に係わるものである。

 一般的に言って俳句で苦労した人の文章にはむだが少ないという傾向があるように見える。これは普通字句の簡潔とか用語の選択の妥当性によるものと解釈されるようであるが、しかしそれよりも根本的なことは、書く事の内容の取捨選択について積まれた修業の効果によるのではないかと思われる。俳句を作る場合のおもなる仕事は不用なものをきり捨て切り詰めることだからである。

 さあ、いかに拙い歩みであろうとも<俳句修業>に向かおう!! 愉しみながら!!

 燃え立つヒガンバナの行列は、お彼岸の中日には間に合うだろうか!?

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62号コウガイビルはエサなしで3ヶ月生きのびた!!(2023/09/12) #コウガイビル #陸生プラナリア #飢餓と再生 #教材化 #Webテキスト

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▼最初は「の字」に蜷局を巻いていた。
 生きているのか、わからぬ状態だった。
 そこに目に見える状態の「物体」があることだけは確かだった。
 いっしょに入れた水が、少しにごっているようにも見えた。
 
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▼あたたかいところに出して、しばらくしてからだった。
 その瞬間、あの逆三角形でイチョウの葉のような頭がうごいたような気がした。
 それからは、またたく間だった。
 生きている!!

 62号コウガイビルはエサなしで3ヶ月生きのびた!!

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▼「なんで、そんなこと「記録」しているの!?」
 と人に問われれば、即答に窮した。
 「ふしぎ!?」だから、としか言いようがなかった。

 その「ふしぎ!?」を他人にも伝えたいと思っていた。
 そのためのWebテキスト試案「コウガイビル」をつくりたいという思いだけはあった。

▼「テキスト」は遅々として進んでいなかった。
 今の私には、その知識も能力も不足していた。
 ただただ「記録」をつづけるのみであった。

◆「コウガイビル」を追う 
 
 のなかから、どれだけの「ふしぎ!?」を抽出できるだろう!?

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【Web更新9/10】23-37 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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草も木も覆い尽くすや葛の花 23/09/09撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-37
週末定例更新のお知らせ
 先週一週間でいちばんうれしかったのはやはり
 実生(「種子」から育てた)コヒガンバナの開花である。
 やはり二倍体はほんとうだ!!
 このアタリマエに痛く感動するのである。
 
 この9年間のコヒガンバナのなかで、どんな「生命の営み」があったのだろう!?
 今週は野のヒガンバナの「初見」があるかな!?

◆表紙画像集 更新 葛の花
 夏の光とり競争の覇者=葛が次々と花を咲かせていた。
 草も木も竹藪も覆い尽くしたうえに
 花のあとに何が!?
 見とどけたいものである。

◆オンライン「寅の日」更新!!
 9月テーマは、オンライン句会「寅の日」4年目スタートを記念して
 「寅彦と俳句」デアル。
 再び0から寅日子先生に学び直したいものである。

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 なんとも「時代遅れ」を感じさせるページの更新である。
 でも私には「Twitter的」には時代を超えたものがあるという思いが!!

◆【ヒガンバナ情報2023】更新 !!
 実生コヒガンバナ開花のようすを「記録」しておきたかった。
 このあとの展開がますます楽しみである。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから24週目である。
 ちょっとした油断から2つの大失敗をしてしまった。
 一時的に観察池の水をきらせてしまった。
 そろそろ採集したいと思っていた「ハスの実」を観察池にこぼしてしまった。

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Twitterはじめて5,100日目に思うこと!! #Twitter #Twitter的

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▼いよいよ本格的に実生コヒガンバナが咲き始めた!!
 最初に咲き始めたコヒガンバナに8つの小花があった。いずれもが咲いてきたようだ。(先端まで67㎝)
 二つ目のコヒガンバナには6つの小花があった。これまたいずれも咲いていた。一昨夜来の雨で花茎が倒れてしまった。(先端まで66㎝)
 三つ目の花茎は47㎝まで伸びてきていた。
 その景はなんともうれしい!!
 
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▼実生コヒガンバナの実験は9年目だった。
 それよりずいぶん以前からはじめたものにTwitter(旧Twitterというべきか)がある。
 「記録」をストップしている「Twilog」が教えてくれた。

 2009/09/23にはじめたTwitterは、本日で5,100日目デアルと!!

▼ほぼ100日ごとに、同じようなこと繰り返し発言してきた。
 Twitterをめぐる環境は大きく変化してきた、名前すら変わってしまった。
 私にはなんとしても変えたくないものがあった。
 それが「Twitter的」である。

「Twitter的」とは
 私の勝手な造語である。6つのキーワード・概念からなる。
 Twitterそのものだけを意味しない!!

 Twitter的=
「リンク」
「シェア」
「フラット」
「等身大」
「リアルタイム」
「アクティブ」

「Twitter的」は私にとっては「これから」も可能な限り不易でありたい。

▼変化にどこまで対応していけるか!?
 それが私の大きな課題だろう。

 ホンモノの「流行」は「不易」を内包する!!
 ホンモノの「不易」は「流行」を創造する!!

 今年のヒガンバナ「初見」はまだだった。
 やはりコヒガンバナの方が早いのかな。

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本日(2023/09/05)、第357回オンライン「寅の日」!! #夏目漱石先生の追憶 #traday #寺田寅彦

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▼実生コヒガンバナの花茎は「開花」直前までのびてきた!!
 一つ目 60㎝
 二つ目 52㎝
 三つ目  7㎝
 すごいスピードである。

▼本日(2023/09/05)は、第357回オンライン「寅の日」である。
 9月のテーマは、オンライン句会「寅の日」4年目スタートを記念して

【9月テーマ】「寅彦と俳句」

 である。本日は、その1回目。「夏目漱石先生の追憶」を読む。

◆本日(2023/09/05)、第357回オンライン「寅の日」!!

●「夏目漱石先生の追憶」(青空文庫より)

▼寅日子先生が、はじめて「俳句」出会うあのシーンが回想されていた。

自分は「俳句とはいったいどんなものですか」という世にも愚劣なる質問を持ち出した。

 漱石先生の答えが印象深い!!
その時に先生の答えたことの要領が今でもはっきりと印象に残っている。「俳句はレトリックの煎(せん)じ詰めたものである。」「扇のかなめのような集注点を指摘し描写して、それから放散する連想の世界を暗示するものである。」「花が散って雪のようだといったような常套(じょうとう)な描写を月並みという。」「秋風や白木の弓につる張らんといったような句は佳(よ)い句である。」「いくらやっても俳句のできない性質の人があるし、始めからうまい人もある。」こんな話を聞かされて、急に自分も俳句がやってみたくなった。

 明治三十一年(1898)。寅日子先生二十一歳、漱石先生三十二歳のときのことである。

▼「俳句」のことに限らず、漱石先生を敬愛した様子が綿々と綴られていた。

 先生からはいろいろのものを教えられた。俳句の技巧を教わったというだけではなくて、自然の美しさを自分自身の目で発見することを教わった。同じようにまた、人間の心の中の真なるものと偽なるものとを見分け、そうして真なるものを愛し偽なるものを憎むべき事を教えられた。

 また逆説的にこうも表現していた。敬愛のほどのわかるというものである。
 しかし自分の中にいる極端なエゴイストに言わせれば、自分にとっては先生が俳句がうまかろうが、まずかろうが、英文学に通じていようがいまいが、そんな事はどうでもよかった。いわんや先生が大文豪になろうがなるまいが、そんなことは問題にも何もならなかった。むしろ先生がいつまでも名もないただの学校の先生であってくれたほうがよかったではないかというような気がするくらいである。先生が大家にならなかったら少なくももっと長生きをされたであろうという気がするのである。

 

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【Web更新9/3】23-36 【ヒガンバナ情報 2023】 等 更新!!

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遮断機の上がるの待つや仙人草 23/09/01撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-36
週末定例更新のお知らせ
 9月に入って最初の週末定例更新である。
 朝夕は、少しずつ秋めいてきたが、まだまだ昼間は「猛暑」「酷暑」がつづいていた。
 
 9月には、自然の「景」のみならず、どんなあらたな「景」が見えてくるか!?
 楽しみである!!
 愉しみとしていきたい!!

◆表紙画像集2023 更新 仙人草
 遮断機が上がったら、向こうに「秋」が待っているような気がした。
 踏切近くの土手の仙人草が、妙に白く輝いて見えた。
  
◆【ヒガンバナ情報2023】更新!!
 9年をついやした「種子」から育てた実生コヒガンバナ実験!!
 ついに、私のところにも「花茎」が伸びてきた。
 2023/09/03には、3つ目も!!
 アタリマエすぎるほどアタリマエだが感動である。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 いつもながらの「雲見」と「俳句歳時記」だけの更新である。
 飽きもせず、同じことを繰り返す。
 繰り返す先に見えてくる「可能性」を愉しみにして。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 寅彦の随筆の面白さ教えてくれる【お薦め本】が出たことはうれしい。
 なんでもゆっくりな私は、理解が追いつかなかったところは、また読み返してみる。
 読み返すたびに、私にとってのあらたな「発見」があるのはうれしい!!
 

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから23週目である。
 今年に収穫できそうな「ハスの実」は、この6個ばかりであろうか。
 他の果托には、残念ながら見ることはできない。

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実生コヒガンバナ2つ目の花茎ものびてきた!!(2023/09/02) #コヒガンバナ #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼9年目の「種子」から育てた実生コヒガンバナ!!
 ついに2つ目の「花茎」ものびてきた!!
 ひとつ目「花茎」は46㎝ !!  
 2つ目「花茎」は27㎝  !!

 「花茎」がのびてきた2つの植木鉢は隣り合わせだった。
 単なる偶然か、それともなにかわけがあるのか!?

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▼スルスルとのびてきた「花茎」は実に多くのこと教えてくれた。
・花茎をスルスルと伸ばしてくるエネルギーは!?
・花茎の足元をいくら見ても、葉はみられない。
・コヒガンバナはやっぱり2倍体(2n=22)はほんとうなんだ!!
・9年かけた実生実験は、やっと 「そのとき」が
・どの「球根」(鱗茎)からも、「花茎」が伸びてくるのではなさそうだ。

▼「ハミズハナミズ(葉見ず 花見ず)」はコヒガンバナも同様だった!!
 ビカンバナ一年(一生)を思いだす。

◆<科学読み物>「彼岸花の一生~一年間をかけたみごとな戦略~」

▼次は「実生コヒガンバナ物語」を考えて行こう!!
 ゆっくり ゆっくり 急ごう。

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<科学読みもの>

◆「実生コヒガンバナ物語」
・「種子」をアタリマエにつくるコヒガンバナ!!
・この「種子」を蒔いたらほんとうに花が咲くようになるかな!?
・「発芽率」は!? 
・「出葉率」は!?
・コヒガンバナはほんとうに2倍体だ!!
・2倍体と3倍体のちがいは!?
・日本のふつうのヒガンバナとどこがちがうの?
・花が咲いたら、また「種子」をつくるのかな!?

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2023年9月(長月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼寅日子先生もコスモスを詠んでいた。

コスモスや束ね上げてもからめても (大正15年)

▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう

(1) 大花野ときどき雲の影に入る 加藤瑠璃子
(2) コスモスの風ぐせつけしまま生けて 和田華凛
(3) 遠嶺みな雲にかしづく厄日かな 上田五千石
(4) 鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規
(5) 鶏頭に一日執着す獺祭忌 石田波郷
(6) 梨買ふに足のマークの上に待つ 仁平勝
(7) 寝苦しき鬼が踏みしか折れ桔梗 中村苑子
(8) 落ちかゝる葉先の露の大きさよ 星野立子
(9) 月天心貧しき町を通りけり  蕪村
(10) 竹伐つて月の光に打たせあり 長谷川 櫂

▼さすがに名句である!!
 どの句もすばしい。次は私の勝手なシロウト「選句」である!!
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(4) 鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規

(2) コスモスの風ぐせつけしまま生けて 和田華凛

(1) 大花野ときどき雲の影に入る 加藤瑠璃子


【次点】

(7) 寝苦しき鬼が踏みしか折れ桔梗 中村苑子

【選評】
・大好きな一句だ。特に「十四五本も」がすごい。子規庵を思い出す。
・「風ぐせつけしまま」が、最初の寅日子先生の句を思い出させた。
・あるあるの景ですね。こんな句がすっと詠めたらいいな。

・「寝苦しき鬼が」などという発想どこから来るのかな!?


▼「名句」を読ませてもらっていると、まだまだ奥深い世界の<修業>が必要だと痛感してしまう。
 できれば愉しみながらの<修業>になるといいな。

 オンライン句会「寅の日」は、いよいよ4年目に入る。

◆第37回オンライン句会「寅の日」9月例会案内!!

 

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2023年9月(長月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼ほんとうに暑かった8月は終わった!!
 9月の「雲見」を予想する前に8月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   1    
・巻雲   1  
・巻積雲  0  
・巻層雲  0       
・高積雲  1   
・高層雲  1       
・層積雲  3    
・積雲  17     
・層雲   0
・乱層雲  4    
・積乱雲  3 

 あくまで午前9時(原則)の記録である。
 と言いながらも、自分で言うのも変だが、あまり信用できない。
 外出していたときなど、後日まとめてシールを貼ったこともあるからだ。
 これはシール貼りで、「雲見」を楽しむひとつの目安にすぎない。 
 「快晴」1+「積雲」17=18
 「乱層雲」4+「積乱雲」3=7
 ともかく暑い暑い8月だった。
 これまでのように日最高気温~日最低気温の「記録」をアメダスの「記録」を利用して、メモ欄に記入してみた。
 「夏日」(最高気温25℃以上の日)は、2日。
 「真夏日」(最高気温30℃以上の日)は、12日。
 「猛暑日」(最高気温35℃以上の日)は、17日!!
 なんとも「記録的な」暑さだった。「猛暑日」はまだつづくのだろうか!?

▼9月(長月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず昨年の9月の天気図を参考に見てみよう。

◆日々の天気図 2022年9月 (気象庁)
・今日は二百十日、やっぱり気になるのは「台風」である。
・「台風」が、「雲見」を決定づけることも多くあるだろう。
・「大雨」による災害も心配なときである。
・「猛暑日」はいつごろまでだろう!?
・「天気図」から大気の動きをイメージすること続けたいものだ。「雲見」とあわせて!!

▼次は、ずっと参考にさせてもらっている「お気に入り」参考本だ。

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)

 9月の画像のタイトルだけ引用させてもらう。
 このうち自分でもどれだけの「景」を見ることができるだろう。
 自分でも挑戦してみたい!!

「夜の波状雲」
「秋の気団」
「月の霧虹」
「雲海」
「秋雨」
「野分」
「台風一過」
「残照」
「大潮」
「すじ雲」
「中秋の名月」
「富士登山」
「爽やか」
「放射冷却」

▼これぞ、私にもできる究極の道楽!!ときめていた。

・「雲見」
・【宇宙見物】
 
 今月は、どんな愉しみが待っているかな。
  

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