« 2023年6月 | トップページ | 2023年8月 »

本日(2023/07/31)、第354回オンライン「寅の日」!! #颱風雑俎 #traday #寺田寅彦

Dscn2742

▼「大型の台風6号」の情報から目が離せない!!
 「台風」情報に接するたびに痛切に思うこと2つ
・私たちの暮らす「大気の物理学実験室」は、きわめて「うすっぺらい」!!
・「大気の運動」はダイナミックかつデリケートである!!
 その意味は!?

▼本日(2023/07/31)は、第354回オンライン「寅の日」である。
 7月のテーマは

【7月テーマ】「寅彦と気象学」

 である。最終回の本日は、その「台風」ふれた随筆「颱風雑俎」を読む。

◆本日(2023/07/31)、第354回オンライン「寅の日」!!

●「颱風雑俎」(青空文庫より)

▼今さらだが、「雑俎」って!?
 「雑俎」=いろいろのものを集めたもの という意味らしい。
「颱風」に関してのいろいろの「情報」「歴史」「知識」「科学」等を集めたものという意味だろうか。
 私には、いろいろのことを語りながらも、寅彦の「主文脈」があるように思えてならなかった。
 その「主文脈」とは、こうだ!!

  昔は「地を相(そう)する」という術があったが明治大正の間にこの術が見失われてしまったようである。颱風もなければ烈震もない西欧の文明を継承することによって、同時に颱風も地震も消失するかのような錯覚に捕われたのではないかと思われるくらいに綺麗に颱風と地震に対する「相地術」を忘れてしまったのである。

「地相術」!!
 ここにこそ本意があるのでは!?
 まだまだつづく。
 このように建築法は進んでも、それでもまだ地を相することの必要は決して消滅しないであろう。

 地震による山崩れは勿論、颱風の豪雨で誘発される山津浪についても慎重に地を相する必要がある。

 そして、「文明論」にまで展開する。
 地を相するというのは畢竟(ひっきょう)自然の威力を畏(おそ)れ、その命令に逆らわないようにするための用意である。安倍能成(あべよししげ)君が西洋人と日本人とで自然に対する態度に根本的の差違があるという事を論じていた中に、西洋人は自然を人間の自由にしようとするが日本人は自然に帰し自然に従おうとするという意味のことを話していたと記憶するが、このような区別を生じた原因の中には颱風や地震のようなものの存否がかなり重大な因子をなしているかもしれないのである。

▼「雑俎」であるかぎり多様なる寅彦の「考え方」が出てきた。
 私の勝手に言う「主文脈」から、少し離れているのかも知れないが、「理科教育」に聞き捨てならぬことがのべられていた。

これは人々の心がけによることであるが、しかし大体において学校の普通教育ないし中等教育の方法に重大な欠陥があるためであろうと想像される。これに限ったことではないが、いわゆる理科教育が妙な型にはいって分りやすいことをわざわざ分りにくく、面白いことをわざわざ鹿爪(しかつめ)らしく教えているのではないかという気がする。子供に固有な鋭い直観の力を利用しないで頭の悪い大人に適合するような教案ばかりを練り過ぎるのではないかと思われる節もある。これについては教育者の深い反省を促したいと思っている次第である。

 大いに反駁したい気分である!!
 しかし…

 「主文脈」にもどって、こうしめくくっていた。

 颱風のような複雑な現象の研究にはなおさら事実の観測が基礎にならなければならない。それには颱風の事実を捕える観測網を出来るだけ広く密に張り渡すのが第一着の仕事である。

 
 寅彦はここでもやはり「警鐘」(「天災は忘れられたる頃来る」)を鳴らし続けていた!!

| | コメント (4)

「日本理科教育史」をプロットする!!(53) #科教協 #科学教育研究協議会 #全国研究大会のあゆみ #お楽しみ広場

Dscn2666

「科教協」のホームページより、繰り返し

◆ 科学教育研究協議会 全国研究大会のあゆみ

 を見せてもらっている。実に興味深い!!面白い!!
 それは戦後の「日本理科教育史」とも見えてくるのだった。
 
▼今年の全国研究大会の案内も出されている。

●科学教育研究協議会 第69回全国研究大会 埼玉大会・8月4日~6日

▼参加したときは、まずはいちばんの楽しみとしてきた「お楽しみ広場」の紹介もあるようだ。
 考えてみると実に多くことを、この「お楽しみ広場」より学んできた!!
 ここで手に入れた「教材」も多い!!

 まさに、ここは「教材の宝庫」だった!!

▼そもそもこの「お楽しみ広場」とはいつごろ始まったものなんだろう!?
 参考になりそうな文献をひっぱりだしてきた。

◆『科学実験 お楽しみ広場』(本間明信・小石川秀一・菅原義一[編集] 新生出版 1992.8.10)

本間明信氏は「まえがき」のはじめに次のように書いていた。

 科教協「お楽しみ広場」の起源は1977年の岩手大会の開会行事にあります。10m以上もある北海道の昆布やスッポンの骨格などが紹介されました。
 以来「お楽しみ広場」は全国の教師たちを集めています。最も新しい実験が紹介され、普通のルートで手に入らない材料がその場で安く買えました。やがて、教科書会社・教材会社なども情報を集めに来るようになって、かつて「お楽しみ広場」でしか手に入らなかったものが、「おもての」ルートでも手に入るようになりました。学校だけの必要でなく、供給が需要をつくり出す日本全体の流通の大変化がその背景にあります。歴史のなかで、これほど情報の流れが速くなった時代もめずらしいのではないでしょうか。

 だとすると、私がはじめて参加した1978年の「松山大会」の前年ということになる。

(つづく)
 

| | コメント (0)

「日本理科教育史」をプロットする!!(52) #科教協 #科学教育研究協議会 #全国研究大会のあゆみ

_dsc9992_20230728041001

▼大賀ハス「あこがれの4日間」【第5日目】2023/07/27 09:00
それはまるで電磁石のスイッチを切ったかのように、残っていた花ビラはパラパラと一斉に落ちた!!

 「あこがれの4日間」の【第5日目】とは変な話だ。
 【第4日目】2023/07/26 に落ちてしまうはずだった花ビラ・雄しべはまだ果托についていた。
 【第5日目】の07:06にもまだの状態だった。「ふしぎ!?」だ。
 この連日の猛暑の影響だろうか!?
 「水栽培池」の水不足と関係があるのだろうか!?

_dsc9957

▼「日本理科教育史」をプロットする!! を久しぶりに再開したいと思っていた。
 その「可能性」について述べたものの、どこから再スタートしたものかと迷っていた。
 まずは、私にもわかることからはじめようと思う。
 私は、ずいぶんたくさんのことを「科教協」から学んできた。
 「科教協 」=「科学教育研究協議会」にはホームページがあった。

◆科学教育研究協議会

▼そのなかに、「全国研究大会のあゆみ」というページがあった。
 それは、「科教協」の「歴史」そのものをよく語っていた。

● 科学教育研究協議会 全国研究大会のあゆみ 

▼私がはじめて参加した「全国研究大会」は「松山大会」だった。

●1978(昭和53)年 25回 愛媛・松山市 テーマ:自然科学をすべての国民のものに-たのしい授業で理科ぎらいをなくそう-

(つづく) 

| | コメント (0)

第36回オンライン句会「寅の日」8月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

Dscn2620

▼寅日子先生も「雲の峰」をたくさん詠んでいた!!
 
 雲の峰見るゝ雲を吐かんとす (明治32年)
 生きながら雲の峰とやなりぬらん (昭和4年)

▼本格的に夏がやって来た!!
 まさに「雲の峰」のシーズンである。
 この8月で、オンライン句会「寅の日」は3年目が終わる。
 だから、ある面で、8月例会は記念の「句会」ということなる。
 3年続けたのだからと言って、その「成果」はと問われると恥ずかしいかぎりである。
 ただ、「俳句」のある暮らしは あらたな「日常」となりつつあった。

▼あらためて、3年目しめくくりの「句会」の案内をさせてもらう。
 
***************************************************************

第36回オンライン句会「寅の日」8月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2023年8月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2023年8月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2023年8月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

***************************************************************

▼この案内を書いて思った。
 思えば遠くへ来たもんだ!!
 と。

 続けておれば、我らが師・寅日子先生がもっと遠くへ連れて行ってくれるかも知れない!!
 それを願いつつ。

| | コメント (0)

2023年・ついに、大賀ハス「あこがれの4日間」がやって来た!! #大賀ハス #あこがれの4日間

_dsc9434

▼蓮の花は、一般に咲きはじめて四日間の開閉を繰り返して散っていく。
 2008年から、「種子」より育てている大賀ハス!!
 我が家の「大賀ハス観察池」で咲き始めてから、私はこれを勝手に「あこがれの4日間」と呼んでいる。
 今年は、まだ一度も「あこがれの4日間」は訪れてはいなかった。
 半ばあきらめかけていた。
 ところが皮肉にも、残り物の蓮根を容器にほり込んで水をはっているだけの「水栽培池」の方から花芽が伸びて来て、
 ついに あの「あこがれの4日間」がやってきた。

▼「水栽培池」での大賀ハス開花第一号!!
【第1日目】2023/07/23
 開花は早朝5時30分頃にはじまる。
 全開することなく10時頃には閉じ始める。

_dsc9314_20230726044901

▼開花本番はやはり第2日目、第3日ということになるだろうか。
【第2日目】2023/07/24
 7時前には雌しべもすっかり見えるようになる。雌しべの数は 9個だ!!
 柱頭が輝いている。雄しべの先の葯が白い!!
 8時32分 カナブン がやって来た!!
 荷風はどこまで届いているのだろう!?
 9時50分には、他の虫たちも
 昼までには閉じ始めていた。

_dsc9378

_dsc9389_20230726045001

_dsc9398


【第3日目】2023/07/25 
 7時11分 雨の中でも開きはじめていた。
 8時22分 開いてきた。柱頭の先は黒ずんでいた!!受粉した合図だろうか!?
       またしても カナブンがやってきた。
 やはり昼までには閉じ始めていた。

_dsc9483

_dsc9513_20230726045401

_dsc9584

▼さて、第四日目の本日はどうなるだろう!?

 とても うれしいことがあった!!
 本来の「大賀ハス観察池」に、花芽(蕾)が伸びて来たのだ。
 これで、観察池の方でも「あこがれの4日間」を楽しめる o(^o^)o ワクワク

_dsc9606


 


| | コメント (0)

【お薦め本】『中学校理科 授業づくりアイデア大全』(河野 晃著 明治図書)

Dscn2333_20230725044001

▼直接中学校で「理科」の授業をすることから、遠ざかってだいぶん時間が経つ。
 しかし、「理科」(科学)のこと考えるとき、いつもいちばんベースにするのは、自分のやってきた「中学校理科の授業」のことである。
 拙い実践で恥ずかしいかぎりであるが、私がいちばん参考になる「情報」はやっぱりここからはじまっていた。事実はこれ以上でも、これ以下でもなかった。
 もし、現役時代に出会っていたら、もっとも参考になりそうな本に最近出会った。

▼ その本が今回の【お薦め本】である。

◆ 【お薦め本】『中学校理科 授業づくりアイデア大全』(河野 晃著 明治図書 2023.7)

 例によって【お薦め】ポイントを3つにしぼってあげてみる。
(1)中学校理科授業づくりの最前線の情報のすべてがここにある!!
(2)「授業づくり」のための最高の「相談役」の書である!!
(3)生徒の疑問に答えるための「授業づくり」の書である!!

▼では少しだけ詳細に3つのポイントにふれてみます。
(1)中学校理科授業づくりの最前線の情報のすべてがここにある!!
 著者は「イントロダション」のなかで、次のように述べていた。

 中学校の理科教員の仕事には、特有の大変さがあります。座学的な授業だけでなく、観察・実験も多くあり、物品の管理や理科室の運営も必要です。また、校内の分掌でICT等手間のかかる役割を担うことも多いのではないでしょうか。
 そんな多忙な日々の中で、効率よく充実した授業をつくるために大切にしたことを3つご紹介します。(同書P2より)
 納得できますね。
 「授業づくり」だけが、独立してあるわけではないですよね。
 「授業内容」だけに焦点をあてた類書が多い中で、「授業づくり」全般に配慮した本書はすばらしいです。それは「もくじ」にもよくあらわれていました。
第1章 授業準備 知的好奇心を喚起しながら、全員参加の授業を目指す
第2章 理科室づくり 管理や準備、片づけの工夫で、授業の効果を最大化する
第3章 観察・実験 手軽に、魅力的な学びを創り出す 
第4章 学習評価 効率的かつ確かなテスト、評価を行う 
第5章 生徒の疑問 素朴な問いから、知的更新を拡げる
(同書P5~P8「もくじ」より)

 どの章・どのページにも最新情報が満載である。
 きっと、今すぐ真似てみたい「情報」がいっぱいである。
 なかでもやっぱり最高にお薦めは、第3章 「観察・実験」である。
 一年 15
 二年 17
 三年  8
 全部で40もの「手軽に、魅力的な」観察・実験のアイデアが紹介されている。
 ナルホド これは面白い!! すばらしいアイデアだ!!
 と思うものばかりだ。
 特に私の気に入った「観察・実験」を次にあげてみる。
・スローモーションで沸騰を観察しよう
・水の蒸発による質量変化を、精密電子天びんで捉えよう
・豆電球を家庭用コンセントで点灯させよう
・ワイヤレスLEDを点灯させよう
・使い捨てカイロを使って、酸化を可視化しよう
・花粉管の観察を簡単、確実に行おう
・Webサービスで自然現象を把握しよう
・理科室を宇宙空間にしよう
等などである。
 どの項目にも「所要時間」「注意事項」が明示してあり、現場で活躍中の著者ならではの配慮・工夫があった。また著者自身のホームページの実験動画への案内もアリガタイ!!
 
 次の【お薦め】ポイントに行こう。
(2)「授業づくり」のための最高の「相談役」の書である!!
 やはり「イントロダクション」の「3 困ったときは人を頼る」のなかで、次のようにも述べていた。
 観察・実験や理科室運営は言うに及ばず、指導方法から評価方法まで、経験者から直接学ぶことは多いでしょう。ところが、理科教員が校内に1人しかいなかったり、複数名いてもお互いの時間が合わなかったりして、なかなか質問したり相談できないこともあるでしょう(本書も、そうした方を意識して書きました)。そうした中、学校外の人とのつながりはとても大切です。(同書P3より)

 またSNSにも理科のつながりがあります。例えばFacebookでもいくつか理科教育に関わるグルーブがあります。私自身も「FACEBOOK版【理科の部屋】」というグループを運営しています。LINEでもオープンチャットの「理科室の雑談」というグループをつくっています。
こうしたSNSのメリットの1つは、全国に広がっていることです。
 (中略)
 「学校内のこと(だけ)を一生懸命やるべきだ」という考え方の先生もいらっしゃいますが、生徒によりよいものを教えるためにはどうしたらよいか考えたとき、私は積極的に外とつながりをもつことも大切だと考えます。(同書P4より)

 まったく同感です!!
 著者自身も語られているように、この本そのものが、最高の「相談役」になっていると思います。
 また、この本を入り口として、外に「相談役」を求めることも、よりよい「授業づくり」のためには有効かもしれませんね。
 この本の続きは、ぜひ「FACEBOOK版【理科の部屋】」で

 著者自身が運営するWebサイトの紹介があるのもうれしい!!

◆「にしきの理科準備室」


▼【お薦め】ポイントの最後はこうです。
(3)生徒の疑問に答えるための「授業づくり」の書である!!
・自然は最高の「教科書」!!
・子ども(生徒)は最高の「指導書」!!
 理科の先達からの「教え」であった。
 なんども ナルホド!! と納得することがあった。
 この本でも、そのスタンスが具現化して書かれていた。
 それがこの本をより魅力的なものにしてくれていた。 
 それが
第5章 生徒の疑問 素朴な問いから、知的更新を拡げる
である。
 14の生徒の素朴な疑問がとりあげられていた。実際の授業実践のなかから生まれた疑問であろう。読者はきっと「それ あるある!!」となるだろう。
 疑問に対しての「応答例」もあがっている。なるほどウマイ!!
 「私ならどう答えるだろう?」と考えながら読むとより面白い。
【生徒に紹介したいWebサイト】まであがっているのはうれしい!!

 また、これらの真似して「授業」をやってみたくなるような本だ!!

| | コメント (2)

【Web更新7/23】23-30 「日本理科教育史」をプロットする!! 等 更新!!

_dsc9083

灸花播但線の走りけり 23/07/21撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】23-30
週末定例更新のお知らせ
 梅雨も明けて、いよいよ本格的に夏休みモードに突入である。
 どんな「エネルギー充填」の季節になるか!?
 
 自分自身でもその展開が楽しみである!!

◆表紙画像集2023 更新 灸花・ヘクソカズラ
 私の「記憶」のなかでは、「ヘクソカズラ」より「灸花」の方がなじみがあった。
 そして、「灸花」は猛暑の「夏休み」にツナガッテイタ。
 手の甲に、唾の付いた「灸花」のせればあの暑い「夏休み」がやって来た!!

◆「日本理科教育史」をプロットする!! 更新!!
 あらたにページ化してみた。
 自分でも少し気恥ずかしくなるほど、「大風呂敷」のタイトルである。
 等身大の「日本理科教育史」!!
 無数の小さな小さな「日本理科教育史」!!
 今こそ、「記録」しておかなければ 消失してしまう。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 8月のテーマは「寅彦と芸術」である。
 私のもっとも疎い領域かも知れない。科学者・寺田寅彦は「芸術」をどうとらえたのだろうか。
 大いに学びたいものである。

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 出会った「コウガイビル」は、ついに65号まで来た。
 今一度、この「ふしぎ!?」のかたまりのような生きものの「情報」を追いたいものである。
 「生きる」って!?
 「再生」って!?
 「幹細胞」って!?

 
  大賀ハス観察池。蓮根の植え替えをして17週目である。
 「観察池」の方ではなく、なんと「水栽培池」の方に「あこがれの4日間」が最初にやってきた。
 昨日(2023/07/23)はその第1日目であった。
 
_dsc9314

| | コメント (0)

「日本理科教育史」をプロットする!!の可能性(3) #日本理科教育史 #等身大の理科教育史 #教材史 #現代理科教材発展史

_dsc9208

▼繰り返し「これまで」を見てみる。

◆「日本理科教育史」をプロットする!!

▼「日本理科教育史」のなかで、かなり大きなウェイトをしめているのが「教材史」である。
 さすがモノにこだわる「理科」である。
 自分でも、ひとつのモノ=「教材」にこだわった「現代理科教材発展史」を試みていた。

◆現代理科教材発展史「スライム」

◆現代理科教材発展史「究極のクリップモーター」

▼その他にもいくつかの教材についてふれていた。
#液体窒素
#過熱水蒸気
#立春の卵
#鉄と硫黄
等などである。

 もっともっと他にもいっぱい追いかけたいが、ひとりで取り組むには限界があった。
 「これまで」にも多くの人に協力してもらったが、「これから」もよろしくお願いします。
 また、多くの人で協力して取り組むからこそ、意味あるとも言えます。
 さあ、あなたもはじめてみませんか!?
 
 今こそ、その歴史をプロット(「記録」)しておかねば消失してしまうモノがいっぱいある!!

▼こんなこと考えていると、かならず思い出す一文があった。
 それは森山和道さんの「ネットワークと教育」のなかにあった。

 マルチメディア時代──とは、10年に一度しか閲覧されない資料を、どんどんどんどん蓄積していく時代なのかもしれない。

そういう風に考えていくと、別に教育現場にコンピュータ・ネットワークなんか必要ないんじゃないか──そんな風に思えてくるかもしれない。しかし、それは違う。各人が全く違う目的で蓄積したデータベースや、全く違う目的のために造られたネットワークがシームレスに繋がっていくのが「ネットワーク時代」である。全く違う知識・思考方を、全世界規模で共有することができるのだ。

例えば、それぞれの教師が自分の授業ノート・データベースを構築し、公開する。それは巨大な授業のデータベースとなるだろう。それだけで、全く違う授業が生まれるかもしれない。

(つづく)

| | コメント (0)

「日本理科教育史」をプロットする!!の可能性(2) #日本理科教育史 #等身大の理科教育史 #自分史 #サークル史 #理科の部屋30年史

Dscn2509

▼まずは、「これまで」をページ化してみた。

◆「日本理科教育史」をプロットする!!

 「これまで」に書き込んだ「記録」にリンクしながら、これまでの流れをふりかえって見た。

▼やっぱり、ぜひとも「記録」しておきたかったのは、等身大の「日本理科教育史」だった。
 そんな意味では、まず最初にくるのは、「自分史」だった。
 拙い歩みながら、自分がどんな「理科の授業」をやってきたのか。
 どんな「実践」に向き合おうとしてきたのか。
 その視点から見た「日本理科教育史」は!?

▼やがて、小さな小さなサークルから、多くを学んでいた。
 私のは場合それは

◆地下茎舎(ひめじ理科サークル)の歩み

 であった。

▼その歩みは、やがて次なる【理科の部屋】へとツナガッテいった。

◆【理科の部屋】30年史年表

 今、ゆっくりゆっくりふり返りながら、「これから」をみつけていきたい!!

(つづく)

 

| | コメント (0)

63号・64号・65号コウガイビルに出会った!!(2023/07/19) #コウガイビル #陸生プラナリア #飢餓と再生 #教材化 #Webテキスト

Dscn2360_20230721035701

「お~い、また3匹もおったよ!!」

 東の畑の草刈りをする後ろで、妻が叫ぶ声がした。
 すぐに、あいつのことだとわかった。畑に放置していたネットの下にいたという。
 コウガイビルである!!
 これで、人生で出会った63番目・64番目・65番目のコウガイビルたちと同時に出会ったことになる。
 とりあえず一緒のナイロン袋に入れた。
 3匹とも、クロイロコウガイビルである。

Dscn2371

Dscn2409_20230721035801

Dscn2415

Dscn2434

▼いつものように、少量の水といっしょに別々のナイロン袋に入れた。
 65号コウガイビルが、他の2匹より若干黒く大きいようだ。

Dscn2457

Dscn2463

Dscn2474

▼65号コウガイビルまでの出会いと、その後の顛末のすべてを私は「記録」していた!!

◆「コウガイビル」を追う  

▼私はこの「記録」を元にしてWebテキスト試案「コウガイビル」をつくろうと思っていた。
 まずは、どこまで「わかっているのか!?」リストアップしようとした。
  面白くない!!
 急激にそう思うようになった。なにか「知ったかぶり」をして語るのがいやになってきた。
 実は私もよくわかっていなかった。
 
 コウガイビルの「ふしぎ!?」はまだまだあった!! 
 コウガイビルの「ふしぎ!?」を多くの人と一緒に追いたい!!
 それが面白い!!

 どんな小さな情報でもいいです。「コウガイビル」のこと教えてください!!

Dscn2450

| | コメント (0)

2023年8月のオンライン「寅の日」は #寅彦と芸術 #traday #寺田寅彦

_dsc7481_20230720044301

▼科学者・寺田寅彦は「芸術」について、「科学と文学」のなかで次のように語っていた。

 文学も科学も結局は広義に解釈した「事実の記録」であり、その「予言」であるとすると、そういうものといわゆる「芸術」とが、どういう関係になるかという問題が起こらないわけにはゆかなくなる。換言すれば、そういう記録と予言がどうして「美」でありうるかということである。

 えっ!?
 私にとって「芸術」=「美」とは!?
 
▼2023年8月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 まったく未知の領域である「芸術」について、寅彦から学んでみたい!!
 そこで、8月テーマは次のようにしたい。

【7月テーマ】「寅彦と芸術」

 2023年8月には2回ある。

■2023年8月のオンライン「寅の日」!!
◆第355回オンライン「寅の日」 …8/12(土)
◆第356回オンライン「寅の日」 …8/24(木)

▼未知なる領域に踏み入れるときは、未だに少し「背伸びしたい」気分になるものである。
 寅彦は「芸術」についても、いろんな随筆で多く語っていた。
 私にはまだまだわかっていない随筆を2つ選んでみた。
 「科学者と芸術家」 「映画芸術」 である。

■2023年8月のオンライン「寅の日」!!

◆第355回オンライン「寅の日」 …8/12(土)「科学者と芸術家」(青空文庫より)

◆第356回オンライン「寅の日」 …8/24(木)「映画芸術」(青空文庫より)


▼最近うれしいことがあった。
 このオンライン「寅の日」を、きっかけに寺田寅彦の随筆を読み始められた方があるというのである。
 うれしいかぎりである!!
 もともと「寅彦のにわかファン」である私にとっては、他の人がどのように読まれたかがとっても気になるところである。
 一言でもコメントをいただくとさらにうれしいです!!
 よろしくお願いします。<(_ _)>


 

| | コメント (0)

本日(2023/07/19)、第353回オンライン「寅の日」!! #瀬戸内海の潮と潮流 #traday #寺田寅彦

Dscn8313_20230719050901

流体が自転している部分を「渦」といい、渦の強さを「渦度」という!!

 「大気の物理学実験室」において、この「渦度」は重要な意味をもっていた。
 私たちは暮らしの中で、この「渦」をよく目にする。
 その「渦」のもつ意味を考えてみるのも、けっこう面白いかも知れない。

▼本日(2023/07/19)は、第353回オンライン「寅の日」である。
 7月のテーマは

【7月テーマ】「寅彦と気象学」

 である。その2回目の本日は、「瀬戸内海の潮と潮流」を読む。

◆本日(2023/07/19)、第353回オンライン「寅の日」!!

●「瀬戸内海の潮と潮流」(青空文庫より)

▼今回の流体は瀬戸内海の海水である。
 まずは「キホン」から、寅彦に学んでみよう。

 一体、海の面はどこでも一昼夜に二度ずつ上がり下がりをするもので、それを潮の満干(みちひ)と云います。これは月と太陽との引力のために起るもので、月や太陽が絶えず東から西へ廻るにつれて地球上の海面の高く膨(ふく)れた満潮(みちしお)の部分と低くなった干潮(ひきしお)の部分もまた大体において東から西へ向かって大洋(おおうみ)の上を進んで行きます。

このような潮の波が内海のようなところへ入って行きますと、色々に変った事が起ります。ことに瀬戸内海のように外洋(そとうみ)との通路がいくつもあり、内海の中にもまた瀬戸が沢山あって、いくつもの灘(なだ)に分れているところでは、潮の満干もなかなか込み入って来てこれを詳しく調べるのはなかなか難しいのです。

 ナルホド!! アリガタイ!!
 まったく基礎知識のない私などには、納得のいくうれしい説明だ。
 出典が『ローマ字少年』となっていることからみても、子どもたち向けの「科学読み物」のようだ。
 もちろん今日の「大人」が読んでも存分に楽しめる内容だ。
 私もはじめて知ることが多かった。

東京辺と四国の南側の海岸とでは満潮の時刻は一時間くらいしか違わないし、満干の高さもそんなに違いませんが、四国の南側とその北側とでは満潮の時刻は大変に違って、ところによっては六時間も違い一方の満潮の時に他の方は干潮になる事もあります。

また、内海では満干の高さが外海の倍にもなるところがあります。このようにあるところでは満潮であるのに他のところでは干潮になったり、内海の満干の高さが外海の満干の高さの倍になるところのあるのは、潮の流れが狭い海峡を入るために後れ、また、方々の入口から入り乱れ、重なり合うためであります。
 このような訳ですから広い灘と灘を連絡する海峡の両側の海面の高さが時刻によって著しく違うようなところも出来ます。そうすると水面の高い方から低い方へ海の水が盛んに流れ込むので強い潮の流れが出来ます。瀬戸内海にはこのような場所が沢山にあります。

▼納得のできるうまい説明が続く。そして、いよいよ「鳴門の渦潮」へと迫っていく。

 このほか名高い瀬戸や普通の人の知らぬ瀬戸で潮流の早いところは沢山ありますが、しかし、何といっても阿波(あわ)と淡路(あわじ)の間の鳴門なるとが一番著しいものでしょう。この海峡は幅がわずか十五町くらいで、しかもその内に浅瀬の部分があるので深いところは幅五町くらいなものです。この瀬戸の両側では潮の満干が丁度反対になるので、両側の海面が一番喰い違う時は高さが五尺ほど違います。

流れの最も強い下流の方には方々直径七、八間(けん)ほどの漏斗(じょうご)形の大渦巻が出来ます。

さらにうれしいことには、いつものように「科学する」に誘ってくれます!!

 これからだんだん暑くなりますから、田圃(たんぼ)の小流れのようなところで、板片(いたぎれ)などで水を堰(せ)き止めて早吸の瀬戸や鳴門の模様をこしらえてみるのも面白かろうと思います。

| | コメント (0)

「日本理科教育史」をプロットする!!の可能性(1) #日本理科教育史 #等身大の理科教育史 #自分史

Dscn2268

▼私には、相矛盾する2つの「持病」があった。
・「ばっかり病」
・「あれもこれも病」
 である。「ばっかり病」を発症すると、自分ではコントロールできないまでに「○○ばっかり」になってしまう。
 無手勝流でモノ・コト・ヒトを追いかける。
 そうかと思うと、まったく別のモノ・コト・ヒトに興味が出てきてしまう。
 もうここまできてしまうと、この「持病」とうまくつきあっていくしかない!!
 その「持病」発症の一例として、とんでもない一大プロジェクトがあった。

◆「日本理科教育史」をプロットする!!

 である。

▼この「持病」は、間欠的に発症することが多かった。
 このプロジェクトはどこまできていたのだろうか!?
 最近話題にもなった「鉄と硫黄の化合実験」についてプロットしていた。

・「日本理科教育史」をプロットする!!(48) #鉄と硫黄 #化学変化 #舎密開宗 #宇田川榕庵 #田中実
・「日本理科教育史」をプロットする!!(49) #鉄と硫黄の化合実験 #化学指導ノート #三井澄雄 #田中実
・「日本理科教育史」をプロットする!!(50) #鉄と硫黄の化合実験 #三井澄雄 #ファーブル #化学の学校 #オストワルド #光学 #ニュートン
・「日本理科教育史」をプロットする!!(51) #鉄と硫黄の化合実験 #大竹三郎 #理科教室 #理科実験法の再検討 #教材論

 (51)の最後に、「さて、次はどんな定番実験をプロットしてみるかな。」と書いたのは2021/08/07であった。
 それからほぼ二年の時間がすぎてしまったことになる。

▼そもそも、こんな大風呂敷のプロジェクトにはどんな「ねらい」があったのだろう。
 少し、あとづけの部分もあるが こんなところであろうか。

(1)等身大の「日本理科教育史」DBをつくること!!
(2)「これから」に参考になる「歴史」を編むこと!!
(3)できるだけ多くの人の共同作業として取り組むこと!!

▼ひとりが取り組む作業としては、限界がある。
 それよりなにより、それでは面白くない!!
 遠大すぎると最初からあきらめてしまうのは モッタイナイ!?
 今、自分にも可能なことこからはじめたいものだ。
 キーワードは「自分史」!!

●「日本理科教育史」をプロットする!!(1) #日本理科教育史 #自分史

(つづく)


| | コメント (0)

【Web更新7/16】23-29 「理科の自由研究」の研究 等 更新!!

_dsc8886

紅花やおもひで高瀬遠くなり 23/07/12撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-29
週末定例更新のお知らせ
 もうすっかり「夏休み」モードに突入である。
 かつての「夏休み」の復活だけでなく、まったくあらたな「夏休み」モードを創りたい!!
 今年しかできない 「夏休み」 を !!

◆表紙画像集2023 更新 最上紅花
 遅れていた東の畑の「最上紅花」がやっと盛りを迎えた。
 思い出すのは『おもひでぽろぽろ』の高瀬のことだ。
 もう「紅花まつり」は終わったのだろうか?

◆「理科の自由研究」の研究 更新!!
 いつのまにやら、ずっとつづけている私の「自由研究」の話ばかりになってしまった。
 この「夏休み」に少しでも更新できることを願っている。
 「自由研究」の発表・報告・公開のことについても、のちほどふれていきたい。

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 Webテキスト試案「コウガイビル」の挑戦。
 ゆっくり 急ぎたい!!

 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから16週目である。
 今年の「あこがれの4日間」は、なかばあきらめかけていた。
 ところが、「水栽培池」の方に、「花芽」1号・2号が顔を出してきた。

_dsc8936

_dsc8932_20230717034301

| | コメント (0)

2023年・夏の「自由研究」考(8) #理科の自由研究 #私の自由研究 #大気の物理学実験室 #雲見 #防災減災 #雲見の連帯

Dscn2238

夏休み「自由研究」ネタの定番中の定番は「空」にある!!

 雲底が妙にそろっているように見えた。
 なぜだろう!?
 「雲見」の方角を少しかえるだけで、まったくちがった雲が…
 「10種雲形」で言うとなんだろう!?
 あの雲のいる高さはどのくらいだろう!?
 このあと、天気はどう変化するのだろう!?
 私たちの暮らす「大気の物理学実験室」は「ふしぎ!?」でいっぱいだ!!

◆Web テキスト試案 『「雲見」を楽しもう!!』

Dscn2247

Dscn2261_20230716043301

▼このほかに4つのWebテキスト試案をつくっていた。

・Webテキスト試案「アメダス」(PDF版)
・Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)
・Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」
・Webテキストミニ試案「ウィンドプロファイラ(風の横顔)」

 つくったときは夢中だった!!
 ほんとうならば授業実践で、「試案」の検討したいところであるが、そんな機会もないままここまできていた。
 夏の「自由研究」の機会に触れられる機会が少しでもあるといいな!!

▼最近のTVの「天気予報」番組をみていると、いろんな「防災・減災」アプリやサイトにふれられることが多い。
 それらを参考にしながら、自分の暮らす地域にフィットした「防災・減災」常備プロクラムをつくろう。
 それも、りっぱな「自由研究」だ!!

◆自分の暮らす地域の「防災・減災」常備プロクラムをつくろう!!

▼「空」はツナガッテイル!!
 他の地域の「雲見」情報を交換・共有することも楽しいだろうな。
 「自由研究」の共同研究など言うのも面白そうだ!!
 「雲見」の連帯だ !!

 旅に出るときは旅先の「アメダス」の場所をチェックしておこう!!

(つづく)


| | コメント (0)

2023年・夏の「自由研究」考(7) #理科の自由研究 #私の自由研究 #マッチの歴史 #丹生の研究 #化学の元 #清水誠

Dscn2206

子規庵の糸瓜は、今年もグングン成長していた!!

 たっぷりの水!!
 梅雨晴れ間の太陽(光)!!
 アタリマエだが、 やっぱり光合成は偉大ナリ!!
 糸瓜忌までにどんな展開を見せてくれるのだろうか !? 楽しみである。

▼まだつづけておこう。私の「自由研究」!!
  
◆燐寸(マッチ)一本 化学の元!! 

 いつもの無手勝流で、マッチの歴史を追っていた。
 追えば追うほど「近代化学の歴史」が浮かび上がってきた。
 たかがマッチ一本 されど マッチ一本 !!

▼これもまた、コロナ禍で取り組みを「中断」していた。
 「これまで」をいったんまとめていた。

●2020年・『燐寸(マッチ)一本 化学の元!!』はどこまで!? #2020年 #マッチの歴史 #マッチ棒 #清水誠

 「これから」はえらく具体的に、これまた3つをあげていた。

(1) 東京 の「清水誠 顕彰碑」に行く。「新燧社」跡?

(2) 日本燐寸工業会(神戸)を訪ねる。

(3) ファラデーは「ロウソクの科学」のとき、ロウソクに何で火をつけたのか!?  


▼「道楽の科学」はいつしか、私の「自由研究」となっていた。
 夏の「自由研究」とは限らないが
 この夏!!
 私の「自由研究」はどこまで進むだろう。
 ゆっくり 急ごう !!
 
(つづく)

| | コメント (0)

2023年・夏の「自由研究」考(6) #理科の自由研究 #私の自由研究 #大賀ハス #丹生の研究 #金属の歴史

_dsc8901

ついに大賀ハス「花芽」1号・2号が!!

 半分あきらめかけていた大賀ハス「あこがれの4日間」の観察。
 少し希望が出てきた。
 正規の「大賀ハス観察池」の方ではなく、残った蓮根をほり込んでいた「水栽培池」の方に「花芽」が2つも連続してみつかったのだ。
 この姿を見ると、やっぱりうれしい!!
「あこがれの4日間」はいつだろう!? 楽しみである!!

_dsc8919

▼私自身の「自由研究」ネタの話をもう少しつづけよう。
 「研究」に取り組み始めた古さから言うと、これがいちばん古いかも知れない。

◆「丹生」を追う

▼コロナ禍のなか、「研究」がどこまできているのかと、「これから」を記録していた。

●2020年・『「丹生」を追う』はどこまで!? #2020年 #丹生 #朱 #辰砂 #水銀 #Hg #お水送り #お水取り

 「これから」の課題として、3つをあげていた。

(1) Webページ『「丹生」を追う』の充実を図る!!

(2) 『「丹生」を追う』旅に出たい!!

(3) 「水銀(Hg)文化」を追跡する!! 

▼やっと自由に動ける環境になりつつあると言うのに、私自身の事情で可能なことが限られてきている。
 では何が可能なことだろう!?
 それを吟味したい!!
 それが、2023年夏の私の「自由研究」デアル!!

(つづく)

| | コメント (0)

62号コウガイビルはエサなしで1ヶ月生きのびた!!(2023/07/12) #コウガイビル #陸生プラナリア #飢餓と再生 #教材化 #Webテキスト

Dscn2194

確かに、頭部がわずかに動きはじめた!!
 生きている!!

 62号コウガイビルは、冷蔵庫からだして、しばらくしてから、イチョウの葉のような頭部(コウガイ)をヒラヒラと動かしはじめた。
 以前のような活発な動きはみられなかった。
 見方によっては体はえらく扁平な姿になっているようにも見えた。

Dscn2107

Dscn2124

Dscn2129

▼わずかな水といっしょにこのナイロン袋に入れたのは、ちょうど1ヶ月前だった。

●62号コウガイビルに出会った!!(2023/06/12)

▼62号コウガイビルの体内で何が起こっていたのだろう!?
 エサなしで生きる「ふしぎ!?」
 この「ふしぎ!?」に答えるとてもうれしい文章があった。
 それはあの名著『切っても切ってもプラナリア』(阿形清和 文 土橋とし子 絵 岩波書店)のなかにあった。

 このことは、何を意味しているかというと、プラナリアはエサがなくてちぢんでいくときも、エサを食べて大きくなっていくときも、いつも体の《つくり直し》をしているということだ。プラナリアにはこのような性質のあるために、再生のときもエサを食べずに、のこった体の《つくり直し》をしながら新しい体を再生できるのではないだろうか。(同書P38) 

 陸生ブナリアであるコウガイビルついても同様のことが言えるのではないかと思っていた。

▼水中に住む「プラナリア」が、生物教材としてりっぱに「市民権」をもっているのに、陸生プラナリア=「コウガイビル」の方はあまり注目されていなかった。
 わりかし身近に暮らしている生きものなのに!!
 そこで、まったくシロウトながら 無謀なる夢をもつようになった。

◆Webテキスト試案『コウガイビル』 !! 

 構想は遅々としてすすんでいなかった。
 この夏に作業が少しでも進むといいな!!

 ナイロン袋の水は、まだ濁ってはいなかった。
 今までに見てきたことから考えると、濁る「その日」もあまり遠くないように思われた。

Dscn2135_20230713044201

Dscn2141

Dscn2148

Dscn2158

Dscn2110

Dscn2113


| | コメント (0)

2023年・夏の「自由研究」考(5) #理科の自由研究 #私の自由研究 #大賀ハス #あこがれの4日間 #花の開閉システム #体内時計

Dscn2092

えっ、どうしてだろう!? 「ふしぎ!?」だ!!

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから15週目を過ぎていた。
 例年ならば、とっくに「あこがれの4日間」が訪れているはずなのに、「花芽」すらみられない。
 いつも「立葉」と「花芽」はセットで顔を出してきていた。
 しっかりした「立葉」がみられるのに どうしてだろう!?

▼そもそものはじまりは、2008年5月17日午前6時10分であった。

●「大賀ハス」種子入刀!!

 そこから、私の「大賀ハス物語」がはじまった。

▼「大賀ハス物語」のはじまりは、私の「大賀ハス研究」のはじまりでもあった。
 その一部始終を「記録」してきたつもりである。
 
◆【大賀ハス観察日記】

 「あこずれの4日間」!!(花の開閉を繰り返す4日間を私は勝手にこうよんでいた)
 そのすべても可能な限り「記録」したつもりである。
 これまた未整理のままであるが。

▼「大賀ハス研究」は、毎年恒例の夏の私の「自由研究」ネタとなった。
 いくつかの「ふしぎ!?」を追いかけてきた。
 なかでも、いちばんネタは次だった。

●大賀ハス「あこがれの4日間」開閉システムの研究

 大賀ハスの花は、ほぼきまった時間(定刻に)開きはめる。
 その開きかたも、きわめて秩序だっていた。
 4日目に散るときも、きわめてみごとであった。花ビラだけでなく、雄しべも、みごとに落ちていった!!
 まるで、大賀ハスの体内に「目覚まし時計」(体内時計)がセットされているように。
 そのシステム(メカニズム)の謎解きをするのには、私には限界があるだろう。
 でも…!!

 今年は一回も、「あこがれの4日間」はやって来ないのかな!?
 どうして!?

(つづく)

| | コメント (0)

2023年・夏の「自由研究」考(4) #理科の自由研究 #私の自由研究 #自然結実ヒガンバナ #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験 #日本ヒガンバナ学会

Dscn2068_20230711052501

▼日本のヒガンバナが不稔性であることを最初に指摘したのはあの牧野富太郎であると、故栗田子郎先生が教えてくれていた。

  ヒガンバナに種子ができないことの不思議を最初に指摘したのは牧野富太郎だった。彼は明治40年(1907)に出版された飯沼慾斎の『増訂草木図説』のマンジュシャゲの補記に「予ハ未ダ本種ノ結実セシモノヲ見タルコトナシ」と書いている。(『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 P43より))

▼ところが、私は2013年の晩秋、ついに「自然結実」ヒガンバナ群生地をみつけた。
 それ以来、毎年、あらたな群生地もみつけ ついには
【2019年】530個 
【2021年】823個 
 もの「ヒガンバナの種子」を採集・回収してきた。

▼その「種子」を使っての実生実験(種子から育てる)に取り組んでいた。
 あのみごとなビガンバナの花が咲く日を夢みながら…。

 私の「自由研究」と言えば、やっぱり いの一番にこの「実生ヒガンバナの研究」をあげることができるだろう。
 ところが、この研究が ちょっとピンチになってきた。
 事情があり、私がこれまでのように自由に動き回ることができなくなってしまったのだ。
 できるだけ早い機会に、「研究」のこれまでをまとめたいと思っている。

◆これまでの「研究」のすべてを【ヒガンバナ情報 ○○○○】に「記録」していた。

◆【ヒガンバナ情報 2023】
 
 未整理のままであるが、1998年からの「記録」のすべてがここにある。
 「日本ヒガンバナ学会」までつくってしまった。
 ネットを利用したこれからの「自由研究」を考えるとき、ヒントとなるかも知れない!!

 花が咲いたら、ぜひ牧野富太郎先生に報告したいものだ!!

| | コメント (0)

【Web更新7/9】23-28 「理科の自由研究」の研究 等 更新!!

_dsc8640

とことこと未来へ進む蕃茄かな 23/07/07撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-28
週末定例更新のお知らせ
 夏休みだ!!
 もう毎日が夏休みのような生活をしながらも、やっぱり 夏休み だ!!
 夏休みは、「エネルギー充填」の季節である。
 いろんな意味で、可能なことは限られるようになってきた。
 でもやっぱり 
 夏休みは 夏休みだ !!
 
◆表紙画像集2023 更新 トマト・蕃茄
 たっぷりの水
 梅雨晴れ間の太陽!!
 畑の草たちの成長のはやさには 実に驚く。光合成は偉大なり!!
 草の合間に、粛々と 成長するトマトたちがいた。
 「未来」はどこまでも 粛々と…。

◆「理科の自由研究」の研究 更新!!
 最初にこのページをつくったときの名前がこうだった。
 「新・自由研究のすすめ試論」と名前を変えて、更新しつづけていたときもある。
 今年は、今一度元の名前にもどって更新を試みてみようと思う。
 「自由研究」仕様がかわりつつある 今
 あらためて、私自身の「自由研究」に こだわりながら 展開してみようとおもう。
 さて、どこまで 行けるだろう!?

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 7月テーマは「寅彦と気象学」である。
 「気象学」は、寅彦の元々のフィールドであるとも言える。
 今月も大いに学びたいものである。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから15週目である。
 あきらかに遅れている!!
 例年ならば、もうすでに「あこがれの4日間」は、何回も訪れているはず。
 なにがまずかったのだろう!?
 遅れていてもよい、やってきてくれるのなら!!
 
_dsc8744
 

| | コメント (0)

2023年・夏の「自由研究」考(3) #理科の自由研究 #テーマ選び #大人の自由研究 #等身大の自由研究

_dsc8548_20230709044901

▼朝の散策道、前になったり、後ろになったり うるさいほどの ハグロトンボが飛んでいた。
 いや、舞っていたという方がふさわしいのかも知れない。
 それぐらいゆっくりに動いてくれる。さらには、すぐに近くの植物の葉にとまってくれる。
 そして、きまったリズムで翅の開閉を繰り返す。この開閉にどんな意味が!?

 これ いつか、私の「自由研究」テーマに!!

▼何度もそう思ってきた。でも ついにはまだ実現していなかった。
 試しに、いくつかのサイトで、「ハグロトンボ」研究の「これまで」を検索してみた。

● シゼコン(自然科学観察コンクール OLYMPUS)

● 日本学生科学賞(公式サイト)

● 高校生科学技術チャレンジ

● 科学自由研究.info 
 
 過去の受賞作でオモシロイ研究はないかと見て回っているあいだに、他のテーマの「これまで」の「自由研究」を楽しませてもらうことができた。

▼なかでも、私の「お気に入り」は 次だった。

● 理科自由研究データベース (お茶の水女子大学・サイエンス&エデュケーションセンター)

 本格的な「研究」に圧倒されながら、今の私でも可能なことはないかとさがしてみた。

▼あらたな「研究」もいいが、私にはまだまだ途中にしている「自由研究」テーマがあった。
 思いつくままにリストアップしてみる。

●大賀ハス「あこがれの4日間」開閉システムの研究
●自然結実ヒガンバナの実生実験の研究
●「コウガイビル」の研究 ~Webテキスト試案「コウガイビル」の作成~
●Webテキスト『天気の変化』試案の研究
●「クモ学」の研究 ~クモはすごいぞ!!~
●「丹生」の研究
●「マッチ一本 化学の元」の研究
等など

 さて、どこまで来ていたのだろう!?
 せめて!!

(つづく)

| | コメント (0)

2023年・夏の「自由研究」考(2) #理科の自由研究 #テーマ選び #アカソナキヤ方式 #等身大のふしぎ!? #ネジバナの研究

Dscn4042_20230708044601

▼ポンコツはやっぱり繰り返しが多いんだ!!
 「アカソナキヤ方式」もう一度繰り返しておこう。
 
● 「アカソナキヤ方式」!!
 タリマエ を当たり前として流さずに
 ンガエテミルト けっこう「ふしぎ!?」なことはいっぱいある。 
 ウイエバ そのこと教科書に、本に、Webにあったような。
 ントナク でいい。その「ふしぎ!?」に予想をたててみよう。
 ットコウナルハズ の私の仮説をたててみよう。
 ッパリ そうだったか!!となれば、これは大発見だ。

 本人としてはけっこう気に入っていた。

▼つづけよう。「テーマ選び」でいちばん大事にしたいのは

● 等身大の「ふしぎ!?」

だった。
 それは日常の暮らしのなかにこそある。
 何気なく観察している「自然」のなかにこそある。
 「定番」ばかりが「自由研究」ネタではない。
 ふだんから、ずっと気になっている「ふしぎ!?」をテーマにするのである。
 思い出すのは、寅彦のあのコトバ!!

 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

▼「テーマ選び」がきまったら、次にはこの「ふしぎ!?」の謎解きがどこまできているかをみてみよう!!
 もっと具体的な現在進行形の話をしよう。

 私は、今年、ひょんなことから「ネジバナ」の「ふしぎ!?」に興味をもった。
 FBなどで、とても興味深い情報をいっぱい教えてもらった。
 そこで、今までよく参考にさせてもらってきたサイトでも「これまで」を検索したみた。

◆ シゼコン 自然観察コンクール

 過去の入賞作品のなかから「ネジバナの研究」を検索してみた。
 とんでもない。すごい研究がヒットした。
●ネジバナの研究2019~2022 ~新しい送粉者と送粉方法の発見~ !!
 くわしくは「シゼコン」より

▼もう一度、FBでの情報にもどると、こちらの方でもまた、たいへん興味深い情報をいっぱい教えてもらっていた。
 なかでも、YouTubeで「研究発表」の動画も見せてもらえるという アリガタイ!! 深謝!!

●横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校「風を味方に昆虫を誘う!?〜ネジバナはなぜ花で螺旋を描くのか~」
 
 オモシロイ!!
 実に深いですね。やっぱり「自由研究」はオモシロイですね。
 学ぶこと多いですね!!

(つづく)

| | コメント (0)

本日(2023/07/07)、第352回オンライン「寅の日」!! #夕凪と夕風 #traday #寺田寅彦

Dscn2016

▼梅雨晴れ間の「雲見」も楽しいものである!!
 
 「雲見」は、大気の動きも教えてくれているようだった。
 自分が暮らす「大気の物理学実験室」が、海陸風の典型のところと知ったのは恥ずかしながら最近のことであった。

●播磨平野(姫路)の海陸風の統計的解析―海面水温との関係(河 野 仁・西 塚 幸 子)


▼本日(2023/07/07)は、第352回オンライン「寅の日」である。
 7月のテーマは

【7月テーマ】「寅彦と気象学」

 である。その1回目の本日は、「夕凪と夕風」を読む。

◆本日(2023/07/07)、第352回オンライン「寅の日」!!

●「夕凪と夕風」(青空文庫より)

▼自分の暮らす地が「海陸風」の典型の場所であることをはじめて知るのに、今回読む「夕凪と夕風」は大いに関係があった。
 この風については、長年身をもって感じながらもそう認識していなかったのだ。

 まずは「夕凪」をこう語っていた。

 夕凪は夏の日の正常な天気のときにのみ典型的に現われる。午後の海軟風(かいなんぷう)(土佐ではマゼという)が衰えてやがて無風状態になると、気温は実際下がり始めていても人の感じる暑さは次第に増して来る。空気がゼラチンか何かのように凝固したという気がする。その凝固した空気の中から絞り出されるように油蝉の声が降りそそぐ。そのくせ世間が一体に妙にしんとして静かに眠っているようにも思われる。じっとしていると気がちがいそうな鬱陶(うっとう)しさである。

この「ふしぎ!?」を寅彦はほっておかなかった。
 どうして高知や瀬戸内海地方で夏の夕凪が著しく、東京で夏の夕風が発達しているか、その理由を明らかにしたいと思って十余年前にK君と共同で研究してみたことがあった。

 
▼ここからの展開は、さすが寅彦である。
それには日本の沿岸の数箇所の測候所における毎日毎時の風の観測の結果を統計的に調べて、各地における風の日変化の特徴を検査してみたのである。その結果を綜合してみると、それらの各地の風は大体二つの因子の組合せによって成り立っていると見ることが出来る。

その一つの因子というのは、季節季節でその地方一帯を支配している地方的季節風と名づくべきもので、これは一日中恒同なものと考える。第二の因子というのは海陸の対立によって規定され、従って一日二十四時間を週期として規則正しく週期的に変化する風でいわゆる海陸軟風に相当するものである。そこで、実際の風はこの二つの因子を代表する二つのヴェクトルの矢の合成によって得られる一本の矢に相当する。
 
 さらには、こうとも言っていた。
そうして海陸の位置分布の関係でこの凪の時間が異常に引延ばされるらしい。

 きわめて納得である。
 自分の暮らす地の「アメダス」の風の「記録」を見て、さらに納得するのだった!!
 もう夏は始まっていた!!

 最後のアイロニーたっぷり文章も、寅彦随筆の魅力のひとつである。

「浮世の風」となるとこんな二つや三つくらいの因子でなくてもっと数え切れないほど沢山な因子が寄り集まって、そうしてそれらの各因子の結果の合成によって凪になったり風になったりするものらしい。
 このごろはしばらく「世界の夕凪」である。いまにどんな風が吹き出すか、神様以外には誰にも分りそうもない。

 こう語ったのは、昭和9年、寅彦最晩年の前年のことであった。

| | コメント (0)

2023年・夏の「自由研究」考(1) #理科の自由研究 #夏休みの自由研究 #テーマ選び #アカソナキヤ方式

_dsc8346

▼今年の5号コガネグモは、当初の位置より少しだけ離れたところに角度を変えてネットをはり居続けていた。
 よほどこの場所が気に入っているようだ!!
 なぜだろう!? 「ふしぎ!?」だ!!

 私のシロウト「クモ学」は、このコガネグモの「ふしぎ!?」からはじまった。

▼今年も夏の「自由研究」のシーズンがはじまっていた。
 今から15年ほど前に、奇妙なタイトルのページをつくった。

◆「理科の「自由研究」の研究」

 そのなかで、新・「自由研究」のすすめ試論と題して、勝手気ままなことを綴ってきた。
 毎年のように、今、「自由研究」は!?
 「自由研究」の歴史は!?
 私自身の場合は!?  等などを語ってきた。

▼夏休みの「自由研究」!!
 たかが「自由研究」 されど「自由研究」
 なんとなく 今年は 夏休みの「自由研究」が 大きな様変わりしそうな雰囲気がする。
 そんななかで、
 自分の思いつくこと、自分自身の「自由研究」について等など これまたきわめて気ままに語ってみたい。
 なにより自分自身が「自由研究」を愉しむために!!

▼「自由研究」で、まず問題になるのは「テーマ選び」である。
 「テーマ選び」について、こだわっているひとつの持論があった。
 「アカソナキヤ」方式である!!

● 「アカソナキヤ方式」!!
 タリマエ を当たり前として流さずに
 ンガエテミルト けっこう「ふしぎ!?」なことはいっぱいある。 
 ウイエバ そのこと教科書に、本に、Webにあったような。
 ントナク でいい。その「ふしぎ!?」に予想をたててみよう。
 ットコウナルハズ の私の仮説をたててみよう。
 ッパリ そうだったか!!となれば、これは大発見だ。

(つづく)

 


 

| | コメント (0)

【Web更新7/2】23-27 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

_dsc8403

下向きはいつもの癖や茄子の花 23/06/30撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-27
週末定例更新のお知らせ
 2023年後半スタートの週末定例更新のお知らせである。
 2023年27回目である!!
 さて、今年は何回目までいけるだろう。

◆表紙画像集2023 更新 茄子の花
 ときどき何げないことを「ふしぎ!?」に思ってしまう。
 次から次へ咲く「茄子の花」は、どれもこれも下向きなのはなぜだろう!?
 きっと、ナルホドと合点するわけがあるはず。
 それが知りたいな。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 今回は、とても長々と「現在地」確認の作業をやった。
 少しだけ「これから」が見えてきた気がする。
 少しずつ、少しずつ「継続」することこそが、最高の方途なのであろう。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 今月も、「雲見」と俳句「歳時記」だけの更新をした。
 どの季節にも、5つのWebテキスト試案を使ってみたいものだ。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 7月のテーマは「寅彦と気象学」である。
 どんな展開になるのか楽しみだ。
 オンライン句会「寅の日」では、どんな句に出会えるだろう。これまた楽しみである。

 
 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから14週目である。
 やっと「立葉」がめだってきた。
 例年にくらべ遅れていることは確かである。
 花芽はいつごろ見られるのだろう。

_dsc8509

| | コメント (0)

2023年7月(文月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

Dscn1859

▼手持ちの『俳句歳時記』(角川文庫)には、【半夏生】は2カ所に登場した。
・【半夏生】(時候)
・【半夏生】(植物) である。

 【半夏生】二十四節気七十二候のうち、夏至の3候。新暦七月2日ごろ。サトイモ科の半夏(烏柄杓の漢名)が生じるので、この名があるといわれている。
 【半夏生】ドクダミ科の多年草。水辺に白い根茎を伸ばして群生し、七月初旬に葉の付け根に花が咲く。 

▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) 雲の峰一人の家を一人発ち 岡本 眸
(2) 木道を黄菅の沖へ行つたきり 佐川盟子
(3) 蘭鋳の爆発寸前のかたち 奥坂まや
(4) 冷房のビルいくつもの非常口 小田島 渚
(5) 浪のりは鋭き口笛をならしたり 横山白虹
(6) サーフィンのあるとき濤と息合はず 山崎ひさを
(7) 昭和遠し冷しトマトといふ肴 伊藤伊那雄
(8) 塩入れて湯の立ち上がる半夏生 正木ゆう子
(9) 浜木綿のぼうと光れる砂地かな 森賀まり
(10) 虹の環を以て地上のものをかこむ 山口誓子

▼次は私の勝手な無手勝流シロウト「選句」である!!
 私の場合は !! あなたは!?

【私の選んだ名句ベスト3】

(1) 雲の峰一人の家を一人発ち 岡本 眸

(7) 昭和遠し冷しトマトといふ肴 伊藤伊那雄

(10) 虹の環を以て地上のものをかこむ 山口誓子

【次点】

(8) 塩入れて湯の立ち上がる半夏生 正木ゆう子


【選評】
・季語に惹かれて、ということがよくある。【雲の峰】は、「雲見」の原点だ。
・「昭和遠し」と「トマト」という取り合わせ。すごい!!技アリ!!だ。
・「虹」という季語は、すべての景のイメージをふくらませてくれる。今年の夏はどんな「虹」に出会うかな。

・【半夏生】に反応してしまった!!

▼<俳句修業>の究極は、やっぱり「句会」だ!!
 私は、どこまでも「初心者」でありつづけそうだ。
 かくなるうえは「初心者」であることを愉しもう!!

◆第35回オンライン句会「寅の日」7月例会案内!!

 「句会」はきっと出会う景をふくらませてくれる。
 


| | コメント (0)

2023年7月(文月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

Dscn1834

▼6月が終わった。
 2023年の「雲見」の半分が終わった!!
 7月の「雲見」を予想する前に6月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   2    
・巻雲   1  
・巻積雲  2  
・巻層雲  4       
・高積雲  0   
・高層雲  4       
・層積雲  4  
・積雲   5   
・層雲   0
・乱層雲  8    
・積乱雲  0 

 これはあくまで午前9時(原則)の記録であり、一日のうちでも大きく変化することもよくあった。
 シール貼りで、「雲見」を楽しむ目安にすぎない。 
 「快晴」2+「積雲」5=7
 「層積雲」4+「乱層雲」8=12
 やっぱり梅雨なんだ!!
 ほんとうは「雷雨」もしばしば見られたので、「積乱雲」のシールを貼ってもよかったが、すでに別のシールを貼ってしまった後だったものでこうなってしまった。梅雨明けの今月は少し考えてみたい。
 またしても日最高気温~日最低気温の「記録」をアメダスの「記録」を利用して、メモ欄に記入してみた。
 アタリマエすぎるほどアタリマエのこと!!
 「天気の変化」とは、太陽からの熱エネギーの再分配の過程でおこること!?
 なんと、「夏日」(最高気温25℃以上の日)は、17日もあったのである。
 「真夏日」(最高気温30℃以上の日)は、5日だった。
 7月はどこまで行くだろう(^_^;)

▼7月の「雲見」の予想に入ろう。
 まず昨年の7月の天気図を参考に見てみよう。

◆日々の天気図 2022年7月 (気象庁)
・大気は不安定な時期になるだろう。
・台風の出現も心配である。
・「線状降水帯」のコトバを何度聞くことになるだろう!?
・梅雨明けはいつごろになるだろう。
・「大気の動き」と「雲見」をツナゲテ 見ていこう。
・「猛暑日」は 何日ぐらいになるだろう。

▼次は、今年の後半もお気に入りの参考本だ。

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)

 7月の画像のタイトルだけ引用させてもらう。
 このうち自分でもどれだけの景を見ることができるだろう。
「天の川」
「山開き」
「ホタル」
「問答雲」
「天気雨」
「集中豪雨」
「夏兆す」
「梅雨寒」
「梅雨明け十日」
「御来迎」
「つるし雲」
「ベール雲」
「夏の飛行機雲」
「雲の影」
「熱帯夜」
「大夕焼」

▼いよいよ 「雲見」の旅のシーズン である。
 車窓から「雲見」を楽しむだけの旅!!
 究極の道楽の旅!!

 計画をたてるだけでもうれしくなってくる。
 どんな「雲見」がまっているかな!?

| | コメント (0)

« 2023年6月 | トップページ | 2023年8月 »