「植物の世界」を科学する(17) #植物の世界 #ジャガイモの実 #光合成 #デンプン #植物とタンパク質 #タンパク質 #延原肇
▼今年もやっぱりあった。「ジャガイモの実」!!
それはまるで「ミニトマトの実」のようであった。
梅雨の晴れ間、遅れていたジャガイモ掘りをやった。
ジャガイモの「でき」も気になっていたが、やっぱりあの「ジャガイモの実」が気になっていた。今年特によく花が咲いていたのは「メークイン」だった。
花の咲いたあとは、みつけることができていた。
ナラバ「ひとつぐらい実が…」と探したが、いっこうにみつからない。
そして、最後の最後に ひとつだけ実みつけた!!
まあまあの収穫と同時に うれしかった。
▼話が「花と実」に少し逆戻りした。
◆「タンパク質を教えよう」(延原 肇『理科教室』1979年11月号P90~)
をつづけよう。
「植物にタンパク質があるか」と子どもに聞く。今まで「ある」という答えはなかった。そこで、植物の分析表をみせる。それにはタンパク質何%とかいてある。しかし、子どもは納得しない。それで、雑草をつぶしてしらべてみる。これには、尿タンパクの検査に使う試験紙を使った。これには子どもは本当に驚く。(同書P91より)
簡単な方法も提案してくれていた。
さらに
なぜこのようなだし方をするのか。それは植物も動物も、からだはタンパク質でできていることを認識させ、生物という概念の第一歩を作らせたいからである。それがないと、植物の学習を動物と対比しておこなう出発点ができないのである。光合成も、植物に光があたらないとき、自分たちがおなかをすかしている状態をそこにあてはめるという把握を子どもにさせたのである。そうでないと、光合成がわかったとはいえないだろう。
(同書P92より)
▼さらに、その主文脈へとすすでいく。
植物のからだにタンパク質があることを確認したあと、このタンパク質を作る原料として、デンプンの学習に入る。光があたると葉にデンプンが形成されることの確認をすれば、デンプンがからだを作る原料になるという養分の概念がかなりよく子どもたちにできる。そこで、タンパク質を作るもうひとつの原料として、肥料をあげる。このように、肥料の位置付けをやっておかないと、中学校にいっても高校にいっても、植物の養分は肥料だという考えがふっ切れない。(同書P92より)
▼そして、最後にこの提案の主旨をこう説く。
動物の生活を追求するのは割合やさしい。子どもは自分のことを動物にあてはめて考えるからである。しかし、植物はこうはいかない。植物にも、自分のことをあてはめて考える糸口を、子どもたちにあたえる必要があるというのが、この提案である。(同書P92より)
(つづく)
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