「植物の世界」を科学する(11) #植物の世界 #花と実 #野菜の花 #仮説実験授業 #授業書 #花とたね #板倉聖宣
▼キャベツの畝の次はブロッコリーの畝です。
こちらも花が見られます。さらにはそれを通りこして実がいっぱいです。
上からネットをかぶせていたせいもあるのでしょうか、少し変形しているようにも見えます。
次の畝は小松菜です。
これまた花が咲き、実もできています!!
花や実をみているとブロッコリーも小松菜もよく似ています。
きっと同じ仲間の野菜(植物)なのでしょう。
▼ちょっと関連あるから寄り道しながらです。続けます!!
◆「「花と実」の仮説実験授業-その授業書の構想-」(板倉聖宣 『理科教室』1966年号P53~65)
花でメシベ・オシベが重要なのはそれがその植物の実(たね)のもとになるもので、つまりその植物の増殖のもとになるものだからです。ところが、子どもたちは一般に花が植物の生殖器官の役目をになっているということを知りません。そこで、科学的な花の概念を教える第一歩は花が生殖器官であって、そこに実がみのり、たねができるということを知らせることです。 (同書P58より)
これをもとにして、花をみたことない植物でも、実がなるものには花がさくのだ。 ということを認めさせることができるでしょう。 (同書P58より)
▼そして、いよいよ科学上の「花」のイメージができていくのです。
「花(オシベ、メシベ)から実(たね)がなる。そして反対に実(たね)はいつも花からできるらしい」-このことが予想できるようになれば、稲の実(たね)-稲の花という関係を予想することは簡単になります。
(同書P59より)
花とは美しい花びらをもったもののことをさすのではなく、実(たね)を結ぶためのメシベやオシベを中心とした生殖器官の名称なのだということを認めるようになるでしょう 。
(同書P59より)
▼その科学上の概念こそ、夢の多いものと語っているのです。
花と実を結びつけた科学上の花の概念は、花は美しいものだという常識的な花の概念よりもなんとゆたかで夢の多いものでしょう。よく理科や科学がきらいだという文学青年は「科学は夢がないからきらいだ」などといいますがとんでもない話です。科学上の概念は私たちに未知のものを知ろうという意欲をおこさせる夢の多いものなのです。
(同書P59より)
(つづく)
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