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子規庵の糸瓜(5年目)を植え替えた!!(2023/05/28) #子規 #子規庵 #糸瓜 #子規博物館

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▼「梅雨入り」の前にと少し急いでいた。
 
 5年目のタネを蒔いたのは、5/2だった。
 それから1ヶ月近くがたっていた。
 かなりの確率で「発芽」し、大きく成長していた。
 同時に、あまったタネを日当りのよい畑にも蒔いていた。
 こちらの方が大きくたくましく成長しているようにも見えた。

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▼昨年度から、プランタンや植木鉢ではなく、露地植えで挑戦している。
 こちらの方が、大きく成長するようにも思えたからである。また「水やり」にも便利かと思い。
 まずは「育苗トレー」で発芽させ、成長させた苗を使った。
 畑の苗は、もしものときの予備としたい。
 植え替えをしていると、育苗トレーのなかでも、けっこう根がのびていることを実感した!!
 全部で24株を植え替えた!!

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▼さあ、「子規庵の糸瓜」5年目!!
 今年は、どんな展開を見せてくれるだろう。
 楽しみである。

 糸瓜忌(子規忌)には、いくつがまにあうかな!?

▼あわせて、今年中には、ふたつのスポットにはぜひとも再訪問をしたいな!!

●子規庵

●松山市立子規記念博物館


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第34回オンライン句会「寅の日」6月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼寅日子先生も【栗の花】を詠んでいた。

山門や栗の花散る右左 (明治32年)
造物者の話をするや栗の花 (明治34年)
虻飛んで栗の花散る小道哉 (明治34年)

▼今さらシロウトの私が言うのも変な話だが、
「俳句って!?」という疑問が生まれてきた。
 今まで、思い込んでいたイメージは少しずつかわってきていた。
 それもやはり、「句会」で学んだ成果であるとも言える。
 これからも大いに学びつづけたいものである。

▼オンライン句会「寅の日」も、第34回まできた。
 あらためて、6月例会の案内をあげておく。

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第34回オンライン句会「寅の日」6月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2023年6月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2023年6月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2023年6月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼かなり自由に動ける環境になってきただけに、オンラインでなければならない意味は少しうすれてきたのかも知れない。
 しかし、一概にそうとは言い切れない。
 この「句会」はオンラインから出発した。
 オンラインでなければ、ここまで続かなかっただろう。
 それぞれの参加者が、自分の都合に合わせて参加できるという利点を最大限に生かしつつ、つづけたいものである。
 
 あらたな俳句のイメージが生まれることを楽しみに!!

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【Web更新5/28】23-22 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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野上がりに口いつぱいのゴンビ哉 23/05/26撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-22
週末定例更新のお知らせ
 5月最後の週末定例更新である。
 もうすぐ5月が終わる!!
 そう自分で言ってみて確認する。季節が前へ前へと進んでいることを!!
 
 変わっていっているのは、周りの景だけだろうか!?
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2023 更新 ゴンビ(グミ)
 西の「ゴンビ」が赤く色づいてきた。
 これが色づきはじめると、気づくのは「田植え 近し!!」ということ。
 泥田から、どろんこになった足のまま、口いっぱいにふくんだ「ゴンビ」!!
 甘酸っぱい味が、口の中全体にひろがった。
 タネをいっきょにはき出すのも、ちょっとしたワザがいった。
 
◆サイエンスコミュニケーター宣言 !!
 【理科の部屋】30年の歩み!! を中心に追いかけてみた。
 いつの時代において、最大の課題は「これから」だ。
 
 ひらけくるみちはたのしい。
 みちはこたえない。
 みちはかぎりなくさそうばかりだ。(「峠」より)
   
 大賀ハス観察池、蓮根の植え替えから9週目である。
 浮葉はどんどん広がっていた。
 水面全部を覆うのはいつだろう!?
 そしたら…。

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【理科の部屋】30周年記念オフ は11/23(祝・木)!!(2023/05/28版) #理科の部屋 #30thrika #記念オフ

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▼次なる季節の気配である。
 はや5月も終わろうとしている。
 今年のはじめから提案している30周年記念オフの案内であるが、前回の案内から1ヶ月が経ったので再度お知らせしておきます。

▼わかっていることだけ再掲します。

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■【理科の部屋】30周年記念オフ

【日時】2023年11月23日(祝・木)午後~

【会場】 ナリカ(旧中村理科)
        (東京都千代田区外神田・最寄駅:JR御徒町など)
     
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▼具体的な<なかみ>の企画についての提案はまだまだ検討中である。
 例えば
 ・【理科の部屋】30年の歩みからうまれた理科教材
 ・【理科の部屋】30年の歴史のなかで展開された【企画】モノ!!
 ・「これから」の【理科の部屋】
 ・30周年記念ミニレクチャー
 等など
 である。ここのところ、強く思うようになったのは、「これから」を語ることが共通の話題となりやすいのではと。
 それから、日程の関係もあるが、せっかくみんなであつまるので、オプション企画もあったら楽しいだろうな。

▼いずれにしても、<なかみ>も含めて、みんなで検討していくのが、【理科の部屋】流かも知れない。
 いろんなご意見をお待ちしています。
 
  情報は発信するところに集まる!!
  情報は交叉するところに生まれる!!

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【お薦め本】『白菜のなぞ』(板倉聖宣著 仮説社)

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▼たまたま、遅れん坊の畑に出会うことにより、すっかり「野菜の植物学」にはまっています。
アタリマエすぎるほどアタリマエだけど、畑の「野菜」たちも、どれもりっぱに「植物」たちです。だから、植物としての「科学」が成立するはずです。
 そんなこと考えているうちに、ずっと以前に読んだあの一冊の本のことを思い出した。

▼本棚から、ひっぱり出して来て読み始めた。
 読み始めたら、なかなかやめられない面白さだ!!
 今一度、【お薦め本】にあげることにより、私自身の「記録」として、残して置きたくなってきた。

◆ 【お薦め本】『白菜のなぞ』(板倉聖宣著 仮説社 1994.11.1)


 例によって、3つのお薦めポイントをあげておく。

(1)身近な野菜の「植物学」を楽しめる本である!!
(2)科学の謎解きを、具体的に楽しめる本である!!
(3)豊富な資料・図版で大人から子どもまで楽しめる「科学読み物」!!


▼3つお薦めポイントは重なるところも多々あるが、ひとつずつ少しだけ詳しくのべていこう。

(1)身近な野菜の「植物学」を楽しめる本である!!
 ハクサイ(白菜)の歴史の「ふしぎ!?」から話は、はじまった。

 私ははじめ「日本人がハクサイを取り入れたのは明治以後だった」ということがあまりに信じ難いと思いました。そこで、「ハクサイは明治以後、どのようにして日本で栽培されるようになったのか」ということをくわしく調べてみることにしました。すると、調べれば調べるほど、いろんな面白いことがわかってきました。そこで、その結果をお知らせしたいと思います。少し話が長くなりますが、つきあって下さい。
(同書P22より)

 実はハクサイの原産地は、中国の「山東半島」であるという。
 案外近くなんですね。
 あんななじみのあるハクサイが、どうしてこんなに遅く、日本にやってきたのだろう!? この「ふしぎ!?」にこだわったわけです。
 このこだわりは、さすがですね。
読み始めたら、ついつい「次は!?」と展開の面白さに引きつけられて読んでしまいますね。
 ときには、こんな一節もでてきたりして、うれしくなってしまいますね。
しかし、それらの本がでたころになると、そういう知識も徳四郎さんの耳にはいるようになったに違いありません。科学の知識というものは、決して自然に得られるものではありませんが、その知識を切実に求めている人のところには集まってくるものだからです。
(同書P67より)

(2)科学の謎解きを、具体的に楽しめる本である!!
 著者の謎解きは、いつも具体的で、わかりやすく楽しいですね。

 私は、「ダイコンの仲間とカブの仲間とはタネで区別できるのではないか」と予想してみました。私はその予想を確かめたかったので、桜島大根・聖護院大根のほかに、時なし大根と二十日大根のタネを買ってきました。園芸屋さんに売っているタネは、作物の写真がきれいに印刷された紙袋に入っているので中身が見えません。そこで、ワクワクしながら袋を切ってみました。するとどうでしょう。桜島大根と聖護院大根のタネは二十日大根のタネより少し大きめでしたが、タネの形・色はそっくり同じでした。私の予想は当たったのです。あとで買ってきた宮重大根のタネもそっくりでした。それなら、カブの仲間のほうはどうでしょう。
(同書P126より)

 いいですね!!
 こちらまでつられてワクワクしてきますよね。
 なんとうれしいことにカラー図版もありますよ。

●カラー図版(同書P112より)
・野菜の形とタネ1
・野菜の形とタネ2

 見ていると自分でもタネを手に入れたくなってきますね。

▼では、最後のポイントです。

(3)豊富な資料・図版で大人から子どもまで楽しめる「科学読み物」!!
 先にあげた「カラー図版」だけでなく、図表・年表・地図・野菜のスケッチ図等がいっぱい出てきます。
 だから、とてもわかりやすく誰もが楽しめる「科学読み物」になっています。
 著者は「あとがき」に次のように記していました。

 ですから、私はこの読み物を、次のようないろんな人びとに読んでほしいと思っています。
 まず、「世界史のつながりや流れを考えたいと思う人びと」、「日本の歴史、とくに近代史に興味のある人びと」、それからさらに「生物学上の種の概念について知りたいと思う人びと」、「科学の歴史に興味をもつ人びと」です。そして、できるだけ、『ジャガイモの花と実』(福音館書店)『砂鉄とじしゃくのなぞ』(国土社)の姉妹編として中学生以上なら配慮したつもりです。
 しかし、出来上がったものは、専門的な科学史の論文と啓蒙的な科学読み物、歴史読み物の性格を併せもつような本になりました。じつは「日本の白菜の歴史については、この本が日本でもっとも詳しい本」と言っていいからです。
(同書P134より)

 著者の言うとおり、多様な興味に応えることができるホンモノ「科学読み物」デス。
 大人(専門家・野菜をつくる人)もきっと楽しめる本デス!!

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【理科の部屋】30年の歩み!!(19) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #Webテキスト #学びのスタイル

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▼20年以上前の【提案】(案内)の続きを見てみよう。

【提案3】新しい授業研究・研修形態の可能性を追求しよう。

 その具体案のひとつとして、次なる提案もしていました。

【提案3-1】Web上に、私たちの『教科書』をつくろう。

 ずいぶん大風呂敷をひろげたものです。

▼その提案は、私のなかではやがて

●Webテキストをつくろう!!

 となっていきました。最近の「Webテキスト」としては次のようなものがあります。

◆Webテキスト『ヒガンバナ』(2022年版 2022.10.15試案)

 あくまで、個人的な試案ですが。

▼もう少し、「授業」に引きつけたところで言うなら、次のような試案があります。

◆Webテキスト『天気の変化』
・Web テキスト試案 『「雲見」を楽しもう!!』
・Webテキスト試案「アメダス」
・Web テキスト試案「高層天気図・数値予報図」
・Web テキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」
・Web テキストミニ試案「ウィンドプロファイラ(風の横顔)」

▼最初の提案は、もう少し「授業」実践を想定してのパブリックな意味をもっていた。
 しかし、「現場」を離れた今は、私にとって、「授業」を想定してのWebテキストづくりが最高の「学びのスタイル」となってきた。

●Webテキストづくりは最高の「学びのスタイル」!!
 
(つづく)

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【理科の部屋】30年の歩み!!(18) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #授業実践報告 #三行レポ #失敗の記録

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▼今から20年以上前の【理科の部屋】への案内文を、ひとつの「記録」として残していた。

◆ 【理科の部屋2】の紹介(案内)(2002.01.06 )

▼その最初に「授業実践報告」をあげていた。
 そのなかで、今なお特に注目すべき提案をしていた。
 ひとつはこうである。

【提案1】「授業3行レポ」をどんどん書き込もう。
きっちりとした実践報告というと、多忙な日々の中では時間がとれない。
それでも、ちょっとした授業の工夫やアイデアの情報交換をしたい。
そこで、「3行レポ」というの言い出した。
それがきっかけでけっこう気軽に、発信できるようになった記憶がある!!  

▼もうひとつの提案はこうである。
 
【提案2】「失敗の記録」をどんどん書き込もう。
実際はなかなかむつかしいですよね。
でもほんとうに意味ある情報って「失敗の記録」なんですよね。
実験書などを参考に取り組んでいても、ちょっとしたところで「失敗」することなんて 多いんですよね。  
そこに、「こうしたら、失敗したよ…」という「記録」は、最高の情報ですよね。

▼20年以上時間が経ちました。
 いろんな意味で状況は大きくかわってきました。
 ある面では、より困難になってきたところもあるかも知れません。

 逆に簡単に画像・動画等を使えるということでより情報発信しやすいかも知れません。
 今、これらの【提案】の可能性を考えてみるのも面白いのかも!?

 ポンコツの繰り言です。(^^;ゞポリポリ)

(つづく)

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【理科の部屋】30年の歩み!!(17) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #パソコン通信 #オンライン学習会 #オンライン寅の日

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▼【オンライン学習会】についての引用をつづけてみよう。
(『私の【理科の部屋】活用法」』(NIFTY SERVE 教育実践フォーラム【理科の部屋】編 1997.8)より)

事実、これまですでに、第5期までやってきたのですが、とても多くのものを学び合うことができました。これをきっかけに、ネツトワークがより活発になるという成果もありました。ひとりで読んでいるだけでは、とても及ばないような発想が生まれたり、創造的な授業づくりに発展していったケースもあります。ぜひ、さらに多くの方に参加してほしいとほしい思っています。そして、【理科の部屋】の「学び合い」の作風をより確かなものとしていきたいと思っています。 (同書P37より)

▼当時、6期まて進んでいた具体的な内容(テキスト)が紹介してありました。

○ 第1期 : 94.10~95.3
『細胞の学習』(佐藤七郎他著 新生出版)
○ 第2期 : 95.4~95.10
『変動する日本列島』(藤田和夫著 岩波新書)
○ 第3期  : 95.11~96.3
『相対性理論』(アインシュタイン著 内山龍雄訳・解説 岩波文庫)
○ 第4期  : 96.4~96.9
『インターネット』(村井 純著 岩波新書)
○ 第5期   : 96.10~97.3
『極地方式入門』(高橋金三郎・細谷純編著 国土社)
○ 第6期 : 97.4~97.9 
『コンピュータのある教室』(佐伯 胖・佐藤 学他著 岩波書店)
(同書P37より)

▼半年ごとに読むテキストを変えていったようだ。
 今、そのテキストのタイトルを見るだけでも、【理科の部屋】でどんなことが話合われていたのか想像できて面白い!!
 間違いなくインターネット時代がはじまってきていたのだ。

▼時代が変わっても、【オンライン学習会】の思念は不易であると思っている。
 【オンライン学習会】の流れを引き継ぐもののひとつとして

◆オンライン「寅の日」!!

があると思っている。
 オンライン「寅の日」では、テキストは青空文庫にあるので今すぐ読むこともできる。
 アリガタイ!!

(つづく)

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【理科の部屋】30年の歩み!!(16) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #パソコン通信 #オンライン学習会 #学び合いの作風

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その「はじまり」は子規庵で「おすそ分け」してもらった5粒の「種子」だった!!

2019年の5月に再度訪れた子規庵で、糸瓜の種子を「おすそ分け」してもらった。
  その年、5粒の種子を蒔いたら、4粒が発芽した。
毎年、多くの種子を採取し蒔き、「子規庵の糸瓜」として育てて今日に至っている。

5年目の今年も「子規庵の糸瓜」は元気に芽生えてきた!!


▼しばらく休んでいた 【理科の部屋】30年の歩み!!もまたつづけようと思う。

◆【理科の部屋】30年史年表

▼ここにもひとつの「はじまり」があった。
 
●【オンライン学習会】

である。この「はじまり」について、『私の【理科の部屋】活用法』(NIFTY SERVE 教育実践フォーラム【理科の部屋】編 1997.8)のなかで次のように語っていた。

【オンライン学習会】で「学び合い」の作風を 
 授業研究・教材研究に関連して紹介したい取り組みは、いっぱいあるのですが、そのなかでも、【理科の部屋】の特徴をよく表した企画に【オンライン学習会】があります。
 これは、これまで各地で持たれている研究会やサークルの学習会、読書会(輪読会)のようなものをパソコン通信上でやってしまおうという企画です。(同書P37より)

▼つづけて、こうとまで語っています。

 これまで各地でやられていた学習会は、せっかく興味があっても、時間的に、地理的に考えて参加がなかなか難しいというのが現状ではないかと思います。ところがパソコン通信なら、これが簡単にできます。自分が参加したいときに、空いている時間にアクセスすればいいのです。そのパソコン通信の利点を生かしての「学習会」です。そして、全国から多くの人が参加しての学習会です。これまでに考えられなかったようなものを、創造していける学習会になっているのではと思っています。 (同書P37より)
 
 事実、次々とすばらしい展開へとつながっていったのでした!! 

(つづく)

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【Web更新5/21】23-21 オンライン「寅の日」等 更新!!

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屋敷裏いのち護るや白十字 23/05/20撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-21
週末定例更新のお知らせ
 カエルの鳴き声が、うるさいほどに「初夏」を告げている。
 いや「初夏」を飛び越して「盛夏」の気配すら感じる。
 さあ 「夏の創造」プロジェクトの案を考えなければ…

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!
 
◆表紙画像集2023 更新 ドクダミ、十薬、白十字
 家のまわりのドクダミの花(花序)が一斉に開きはじめた!!
 どんなサインがあったのだろう!?
 気温だろうか?
 それとも光だろうか?
 アタリマエ そんなものとしてしまうには「ふしぎ!?」すぎる。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 毎月20日前後に、翌月のテーマを発表するようにしてきた。
 来月のテーマは、牧野富太郎ブームにちなんで「寅彦と植物学」である。
 この作業をすすめていて気づいた。
 なんと、来月13日には、オンライン「寅の日」は 第350回目を迎えるのである。
 思えば遠くまできたもんだ!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 まだ 「植物の世界」を科学する シリーズをつづけていた。
 別の「科学する」シリーズに移りたいという思いもあるが、このシリーズが自分でも面白すぎて…。
 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えからはや8週目である。
 池の水面は、大きく成長しつつある「浮葉」で覆われつつある。
 完全に覆われるのはいつだろう!?
 「立葉」の登場はいつだろう!?

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2023年6月のオンライン「寅の日」は #寅彦と植物学 #traday #寺田寅彦

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たしかにそこには「牧野富太郎」の名前があった!!
 
 私の「土佐の寅彦」詣の起点としている「寺田寅彦記念館」正門の石碑には「牧野富太郎」の文字が見られた。
 寺田寅彦と牧野富太郎 同時代を生きたふたりの関係は!?
 朝ドラ「らんまん」は、なかなか興味深い展開ですすんでいる。
 朝ドラが進行するあいだの私の「宿題」としたい。

▼2023年6月のオンライン「寅の日」の計画を立てる時期が来ていた。
 6月には、この「宿題」にちなんで、6月テーマは次のようにしたい。

【6月テーマ】「寅彦と植物学」

 6月には3回ある。

■2023年6月のオンライン「寅の日」!!
◆第349回オンライン「寅の日」 …6/01(木)
◆第350回オンライン「寅の日」 …6/13(火)
◆第351回オンライン「寅の日」 …6/25(日)

▼では具体的にどの随筆を読むか?
 寅彦自身に実に多くの「植物」関連の随筆を書いている。
 そのなかで、少しでも「牧野富太郎」に関連しそうな作品をさがしてみた。
 的外れもあるかも知れないが、次の3作品を選んでみた。
 「草をのぞく」(「沓掛より」より)「花物語」「病室の花」である。

■2023年6月のオンライン「寅の日」!!

◆第349回オンライン「寅の日」 …6/01(木)「草をのぞく」(「沓掛より」より 青空文庫より)

◆第350回オンライン「寅の日」 …6/13(火)「花物語」(青空文庫より)

◆第351回オンライン「寅の日」 …6/25(日)「病室の花」(青空文庫より)

▼寺田寅彦と牧野富太郎!!
二人はお互いに尊敬しあっていたようだ。
次なる「土佐の寅彦」詣では、ここに焦点をあててと計画していた。
残念ながら事情あって、この計画は実現しなかった。
朝ドラがつづいているあいだには、ぜひ実現したいものだと思っている。

まずはオンライン「寅の日」で…
  

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本日(2023/05/20)、第348回オンライン「寅の日」!! #自然界の縞模様 #traday #寺田寅彦

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▼ありふれた自然界の景のなかに、「ふしぎ!?」をみつける!!
 みつけた「ふしぎ!?」をツナイデ「科学」にまで高める。
 やっぱりその先駆者は寅彦だろう。
 
▼本日(2023/05/20)は、第348回オンライン「寅の日」である。
 5月のテーマは、

◆5月テーマ 「日常のなかの科学」

 である。「ふしぎ!?」発見名人寅彦の技を楽しみたいものである。
 5月2回目の本日は「自然界の縞模様」を読む。


◆本日(2023/05/20)、第348回オンライン「寅の日」!!

●「自然界の縞模様」(青空文庫より)


▼最初に白状しておくが、この随筆を何度か読んできたが、私に少し難解すぎてよくわかっていなかった。
 しかし、とても気になり、わかっていないくせにとても「お気に入り」随筆なのである!!
 さあ、はじめよう!!いきなりこうきたのだ!!

  ここでかりに「縞模様(しまもよう)」と名づけたのは、空間的にある週期性をもって排列された肉眼に可視的な物質的形象を引っくるめた意味での periodic pattern の義である。

これらの現象の多くのものは、現在の物理的科学の領域では、その中でのきわめて辺鄙(へんぴ)な片田舎(かたいなか)の一隅(いちぐう)に押しやられて、ほとんど顧みる人もないような種類のものであるが、それだけにまた、将来どうして重要な研究題目とならないとも限らないという可能性を伏蔵しているものである。今までに顧みられなかったわけは、単に、今までの古典的精密科学の方法を適用するのに都合がよくないため、平たく言えばちょっと歯が立たないために、やっかいなものとして敬遠され片すみに捨てられてあったもののように見受けられる。しかし、もしもこれらの問題をかみこなすに適当な「歯」すなわち「方法」が見いだされた暁には、形勢は一変してこれらの「骨董的(こっとうてき)」な諸現象が新生命を吹き込まれて学界の中心問題として檜舞台(ひのきぶたい)に押し出されないとも限らない。そういう例は従来でも決して珍しくはなかった。

そう言われてみれば興味津々だ。

しかし、自然は人間の知らないいろいろな理由を知っており、持ち合わせているために、世界の万物はことごとく円や球や均質平等であることから救われるのである。

 そして、またしても我らが「金平糖」が登場する!!
二十余年の昔、いろいろこういう種類のことを考えていたころに、何よりもまずわが国に特有で子供の時からなじみの深い「金米糖(こんぺいとう)」というものの形が自分の興味を引いた。どうしてあのように角(つの)ができるか、どうして角の数が統計的に一定になるか、この疑問を年来いだいて今日に至る間に、おりにふれてはこれによく似たいろいろの問題が次第に蓄積して来た。

▼ここから次々とたたみ込むように「ふしぎ!?」が列記されるのである。
 まるで、あのコトバを連発されるように
 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
 もうすっかり寅彦ワールドの展開である。

 樹木の年輪や、魚類の耳石の年輪や、また貝がらの輪状構造などは一見明白な理由によって説明されるようではあるが、少し詳細に立ち入って考えるとなると、やはりわからないことがかなりありそうである。

 しかし、実験的現象として見た割れ目の現象はなかなか在来の簡単な理論などでは追いつきそうもない複雑多様なものであって、これに関する完全な説明のできる前にはまだまだ非常にたくさんの実験観察ならびにそれからの帰納的要約が行なわれなければならない。そうして新しい「割れ目の方則」が発見されなければならないであろうと想像される。

 そして、結論めいてこう語る。
こう考えると、形が不規則だとか、reproducible でないからとか言って不規則な放射像を物理学の圏外に追いやる必要はないであろう。光の場合の不規則は人間の感官認識能力の低度なおかげで「見えない」から平気であるが、現在の場合は「見える」からかえって困るのである。

 そして、最後にこう締めくくった。
このはなはだ杜撰(ずざん)な空想的色彩の濃厚な漫筆が読者の中の元気で自由で有為な若い自然研究者になんらかの新題目を示唆することができれば大幸である。ただ記述があまりに簡略に過ぎてわかりにくい点が多いことと思われるが、そういう点についてはどうか聡明(そうめい)なる読者の推読をわずらわしたい。

科学者・寺田寅彦がこう書いたの1933年(昭和8)2月である。
それから19年後

●1952年 チューリング・パターンが発表された!! 

 寅彦ははやすぎたのだろうか!?

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「植物の世界」を科学する(15) #植物の世界 #仮説実験授業研究会 #授業書 #花と実 #板倉聖宣

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▼さらに授業書「花と実」を追ってみよう。
 たしかに次にくわしく出ていた。
 
●『仮説実験授業研究』第1集(仮説実験授業研究会 編集 仮説社、1974.6.2)
「授業書<花と実(たね)>とその解説」板倉聖宣(P147~228)

▼改訂の経緯について、次のように語っていた。
 

しかし、毎年春になると、現場の方がたから「<花と実>の授業書はまだできないのか」とさいそくをうけます。それで1973年の早春、全国の主な方がたを研究所におよびして特に<花と実>の授業書改訂の研究会をもって改訂作業をすすめたのですが、またまたいろんなところが気になりだし、やっと今ごろになって、一応まとめあげることができた次第です。たくさんの人びとの協力を得ながら多くの人びとの期待に添うことがおそくなったことを申し訳なく思っています。(同書P150より)

 実際に「解説」のページには「花と実(たね)」(1974.4月版)として出ている。

▼また授業で使うスライドのことについて、次のように語っていた。

 さて、この授業書はカラースライドがなくても実物や図鑑などを用意すれば授業ができないこともありません。しかし、スライドがあった方がはるかに授業をしやすいと思います。そこで、この授業書の解説欄には授業に利用しやすいように現在準備できているカラースライドを全部白黒に焼きつけて採録することにしました。なかにはカラースライドでははっきり見えるのに白黒の小さい写真では何だかよく見えないというものもありますが、それも収録してあります。(同書P150より)

 この通り、授業書「解説」には、どこでこのスライドを使うか。きわめてくわしく記載されていた。スバラシイ\(^o^)/

▼変な話だが、ちょっと授業を離れて、この授業書「花と実(たね)」+スライドを楽しんでみたい気分になってきた!!
「+スライド」の部分については、自分自身で現物を探し出し写真を撮ってみるのである!!
 ネットの時代である!!
 ときには、他のひとの撮った写真(画像・動画)を楽しませてもらうのである。
 
 ちょっと考えるだけでも楽しそうである。o(^o^)o ワクワク

(つづく)

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「植物の世界」を科学する(14) #植物の世界 #仮説実験授業研究会 #授業書 #花と実

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▼長きにわたって追いかけてきた論考の翌年1967年6月に授業書の初版が発表された。

◆授業書「花と実(たね)」(仮説実験授業研究会 1967年6月初版)


▼手元にある授業書集

◆授業書Ⅳ 生物・公害編 (仮説実験授業研究会 1982年6月刊)

 に授業書「花と実(たね)」はあった。

▼その<まえがき>にはつぎのようにあった。

 授業書<花と実>は、「仮説実験授業は生物教材には適用できないのではないか」という疑問に答えるために、最初にできた生物関係の授業書です。花→実の法則性をもとにして常識的な花や実の概念を科学的なものにまで高め、「まったく個々ばらばらように見える生物の世界にも普遍的・一般的な法則・規則性がある」ということを納得させることを基本的なねらいとしてとしていますが、いろいろなおもしろい植物の話をおりまぜて、植物の分類についても視野を拡げようとというねらいももっています。

▼授業書の「解説」については、次のように記していた。

 授業書の各ページにわたる解説は、『仮説実験授業研究』第1集(仮説社、1974年刊)に、板倉聖宣「授業書<花と実(たね)>」とその解説」(147~228ぺ)が出ていますので、授業に際しては参考にしてください。また、この授業書の第5部は、板倉聖宣著『ジャガイモの花と実』(福音館書店)をあてることになっていますので、同書も手許においてください。

●『仮説実験授業研究』第1集(仮説実験授業研究会 編集 仮説社、1974.6.2)
 
(つづく)

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ファラデーラボ「静電気動物園の動物たち」(2) #ファラデーラボ #かがくカフェ

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▼休憩時間をはさんで次は第2部である。
 休憩時間のあいだに、今日の「発表メニュー」がホワイトボードに書き込まれた。
 いつものように盛りだくさんである。
  第1部の発表も面白いが、第2部の盛り上がりも楽しいものだった!!
私はここのワイワイガヤガヤが大好きだ!!

▼時間の都合で短縮バージョンにしていただいた場合もあるが、次々と発表がつづいた。
【Ti(チタン)の酸化】岡田さん
・「チタンの加熱着色のミニ実験」を予定していただいていたが、時間の関係でお話だけになってしまった。家でも実験できるようにと、全員チタンをおすそ分けしていただいた。
・実験の過程での「ふしぎ!?」を発表していただいた。専門的すぎて、なかなかいっきょに謎解きとはいかなかったが、その「ふしぎ!?」をみんなで考えるというのも面白い!!

【静電気】石原さん
・またしても「上橋式静電モーター」の登場である。
・そこから次々と話題が広がって行くというのは、これがそれだけホンモノ教材の証であろう。
・今回の発表は、「うちわ型静電誘導発電装置」(私が勝手にそうよんだだけ)の有効性!!
なかなかのスグレモノである。面白い!!

【ヘリコーン】上橋さん
・3Dプリンターでつくった「ヘリコーン」の紹介!!
・螺旋型,松ぼっくり型のふたつもが紹介された。黄金比を考慮してあるという!!

【5/6~8の大雨】二宮さん
・二宮さんの話はいつもタイムリーだ!!
・とても本格的な「気象=大気の物理学」のお話なのに、とてもわかりやすい!!
・授業に役立てば…と話してくださるのはアリガタイ!!

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▼テーマのまったくちがった話のはずなのに、どこかでツナガッテいるように思えるのが面白い!!
 まだまだつづいた。

【水素ロケットモデル】高田さん
・水素爆鳴気にいろいろ工夫、アイデアがつまっていた。
・尾翼の工夫が、飛行距離、直進性をのばしていた。面白い!!

【電気の授業】中谷さん
・回路カード応用編。回路にモーターが人気。
・アルコールロケット発射実験!!マッチ点火に電流を使用!!
・一発でみごと成功!!

【山崎断層】觜本さん
・私にとってはもっともなじみのある「断層」である!!
・あらためて説明を受けると、その特異性に気づく。
・「横ずれ断層」!!中国縦貫道にトンネルがないのはどうして!?

【自己誘導と相互誘導】円尾さん
・自己誘導と相互誘導実験器(感電器!!)
・あいかわらず、円尾実験教材工房は いろいろつくり出されているようだ。
・3Dプリターの導入で、レパートリーはどんどんふえているようだ。

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▼こうも多様なる発表を次々とお聞きしているとあたまが混乱してくるようにも思えた。
 しかし、それはちがう!!
 一見バラバラに思える「かがく」も、根っこのところでしっかりツナガッテイル「かがく」があるようにも思えてきた。

 私は勝手に第2部の発表をこれまで、「共愉のかがく」とよんできた!!
 ポンコツ度をなお増してきた私のあたまでは、なかなかいっきょに理解することができなくなった。
 ただなんでも「面白い!!」「ふしぎ!?」に思う気持ちだけはもちつづけたい!!

 あらたに私のなかに生まれつつある「かがく」
それを「ヤジウマのかがく」とよぼう!!

 最後になってしまったが、せっかく発表していただいたのに、私がよく理解していないために的外れのコメントをつけたり、報告があったにもかかわらず抜けている点が多々あることをお許しくだい。(実験等については、出典等のくわしいお話もあった。)
 
 

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ファラデーラボ「静電気動物園の動物たち」(1) #静電気のかがく #ファラデーラボ #かがくカフェ

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▼ ずっと楽しみしていた第144回ファラデーラボ「かがく」カフェに参加させてもらった。

◆ 第144回ファラデーラボ「かがく」カフェ
●第1部  2023年5月13日(土) 13:00~15:00
● 話題提供 辻 浩二さん
     岐阜県多治見市中学校勤務
     多治見理科サークル・岐阜物理サークル・科学教育研究協議会所属
●テーマ 「静電気動物園の動物たち」

▼第1部も3つのpartに分かれていた。
 ラボの室内に入ると、起電機・静電気モーター等の静電気実験器具が、各テーブルにところせましとならべてあった。
 前日から泊をとって準備をしてくださったということだ。アリガタイ!!

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いよいよpart1がはじまった。
 案内文によれば、こうだ。

 「 ①摩擦式静電発電機(低圧静電気)を使って動くおもちゃで一人一人が遊んでいただきます。」

 まず最初に、辻さんが手づくり静電発電機にはまる経緯の話わされた。
 そして、第一号機のエピソードも話された。
 どの作品もものすごくすばらしくできていてびっくりするばかりだった。
 特に純毛の毛糸を自分で手編みされたという「ブラシ」に感動してしまった。
 まずは触らせてもらって、実際に体験させてもらった。
 各テーブル順繰りにまわりながら遊ばせてもらった。
 これが実に楽しかった!!
 ときに「ふしぎ!?」ができてきたら質問させてもらった。
 同時にいろいろのテーブルでワイワイガヤガヤと!!
 誰かが言った。
 「動物園の遊園地みたい!!」と。
 ちなみに辻さんはこの作品群を「静電気動物園の動物たち」とよんでいるらしい。
  今回のテーマに大いに納得するのだった!!
 
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▼ここまででレベル1というから、レベル2.レベル3はどこまでと期待してしまう。
 期待はうらぎられなかった!!
 予想していた以上の大実験がつづく。
 ここも案内文から引用させてもらおう。

「 ②高圧静電気で動くおもちゃを紹介します。
  特に,D.ムーア著「静電気の話 英語版」に載っている25のデモンストレーションを中心に楽しんでいただきたいと思います。」

 まず参考にされた本の紹介があった。 
つづいて、そこまでやるの!?
 大大実験が次々と展開されていった。
 はじめてみせてもらう実験も多かった。うれしかった!!
 やっぱり「静電気」は最高に面白い!!
 感動デアル!!
 
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▼最後には

 「③最後に,中学2年生静電気授業をどのようにしているかの紹介をします。
  「静電気ののぼりおり表」の紹介です」

  個人的には、ここに興味がうんとあった!!
 「静電気」から「動電気」にどのようにツナガルのか?

 「のぼりおり表の見方・作り方」 
 「静電気ののぼりおり表」
長年の実践から、できあがり、たいへんよく練られたものだった。
 スバラシイ!!

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 遠路たくさんの実験器具を持ち込んでいただき、楽しませてもらったことに感謝します。
  深謝 

 (つづく)  


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【Web更新5/14】23-20 サイエンスコミュニケーター宣言等 更新!!

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野茨や上り列車のゆらしたり 23/05/11撮影 @福崎

■楠田純一の【理科の部屋】23-20
週末定例更新のお知らせ
 はやくも5月半ばである。
 あらたな「日常」がもどりつつある!?
 
 「日常」はいつも現在進行形で語らねばならない!!
 さて…。

◆表紙画像集2023 更新 野茨
 そこかしこの野茨の花が目につき始めた。
 線路沿いの土手の野茨がひときはみごとである!!
 上り列車の混み具合が、すっかり以前にもどってきた。
 列車が通り過ぎるたびに、野茨がゆれ、あの甘い香りが…。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「植物の世界」を科学する シリーズをつづけている。
 偶然にも遭遇してしまった「野菜の植物学」に、しばしはまっている。
 面白い!!
 科学する は やっぱりどこまでも面白い。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 5月テーマは「日常のなかの科学」である。
 後半も、いっぱい日常生活のなかに「科学」をみつけたいものである。
 そして、楽しみたい!!


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えからはや7週目である。
 浮葉が大きくなりつつある。
 浮葉が水面を覆い尽くすころに、きっと「立葉」が出現するのだろう。
 大きな「立葉」のすぐとなりに、あの「花芽」が…
 それはいつごろだろう!?

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「植物の世界」を科学する(13) #植物の世界 #花と実 #カブの花と実 #仮説実験授業 #授業書 #花とたね #板倉聖宣

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▼置き去りにされてしまった畑にはカブの畝もあった。
 カブたちもやはり、花が咲き 実(たね)までできてしまっていた!!
 ここまできたら、やはり一度、ここからたねを取り、「発芽」に挑戦してみたくなるのだった。

▼じつに長く引用させてもらってきた論考であるが、ここらあたりで終わりとしたい。
 
◆「「花と実」の仮説実験授業-その授業書の構想-」(板倉聖宣 『理科教室』1966年号P53~65)

 やはりここらあたりが、すべてのはじまりであったのだろう。

▼最後の6節では、かなり具体的な授業書の構想が語られていた。
 ここでは、そのアウトラインだけを引用させてもらおう。

6.「花と実(たね)」の授業書の構想の展望

 1.実(たね)はすべて花からできる

A 花→実(たね)のプロセスをはじめて注目させるに都合のよい植物

B 栽培植物で実(たね)を食用その他に利用するが、花が観賞されることはほとんどない植物
 
C 同上栽培植物(実-たねを食用その他に利用するが、花が観賞されることことはほとんどない植物)で、雌雄同花・花弁の植物の場合。

D 実(たね)を食用その他に利用する植物で、花は花弁がなく常識的には花と認めがたい植物

E 実(たね)以外のものを食用その他に利用する栽培植物でタネをまいてふやす植物 


 2.植物のふえ方、ふやし方と花とタネの役目
  
A  花が咲けば実(たね)がてぎる-虫媒花のばあい-

B 風媒花のばあい 

C 自然にある植物のいろいろなふえ方

D タネ以外の方法で植物をふやす方法

E 品種改良と花とタネの役目

F 花もたねもない植物の話-隠花植物のふえ方(胞子)-


▼そして、最後の最後に「追記」として、次のように書かれていた。

(追記-現在、この構想にしたがって授業書の作成が進められています。おそらく、この文章が印刷になるころには、授業書そのものが出来上がっていると思います。現在進行中の授業書の展開の順序は、上の第6節の展開の順序とかなりくいちがっていますが、ここでは第6節を変更せずに御検討ねがうことにした。)
(同書P65より)

 ちなみにこう書かれた翌年1967年6月に授業書「花と実(たね)」の初版が出されたのだった。

(つづく)

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「植物の世界」を科学する(12) #植物の世界 #花と実 #ジャガイモの花と実 #仮説実験授業 #授業書 #花とたね #板倉聖宣

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▼ジャガイモの花の季節となった。
 花に栄養がいってしまわないかと迷うところであるが、あまりにも美しいのでこのまま様子をみることにする。
 ひょっとしたら今年もあの実たちに出会うかも知れないという期待ある!!
 さあ、どうだろう!?

▼まだまだつづける。

◆「「花と実」の仮説実験授業-その授業書の構想-」(板倉聖宣 『理科教室』1966年号P53~65)

 ところで、花から生ずるたねは植物の繁殖、種族維持のもっとも基本的な方法ですが、私たち人間は植物のたねをまかないでも植物ほ増殖する方法があることをみつけてきたという事実も注目すべきことです。栽培植物の中にはイモや球根をうえたり、挿木や取木の方法で増やしてタネをまいてふやすのでないものもあります。ジャガイモ、サツマイモなどその例です。これらの植物にもたまには花がさきますが、実(たね)はならないのが普通です。これは何故かということも花と実について学んだこどもたちにとって、格好の話題です。 (同書P60より)

▼さらに「植物の品種改良」へと話が進みます。

この話題は植物の品種改良と品種維持の話につながります。というのは農事試験場などではジャガイモやサツマイモなどの品種改良をするために、ジャガイモやサツマイモの花を大切にして花粉をかけあわせて実(たね)をならせ、そのたねをまいて新しいジャガイモやサツマイモの品種を開発しているからです。まずしかったバーバンク青年が、このような点に目をつけてジャガイモの品種改良に成功し、植物の魔術師ともよばれるようになったという話は子どもたちにとっても大へん興味深い話となるでしょう。
(同書P61より)

 と板倉氏が書いたのが、1966年12月です。
その翌々年の1968年7月!! あの名著が生まれたのです。

◆【お薦め本】『ジャガイモの花と実』(板倉聖宣著 楠原義一画 福音館 1968.7.1)

今も「科学読み物」の金字塔です!!

▼まだ話はつづきます。

 このほか、最近、花やさんなどでうっているりっぱな花の中にはメシベなどが退化していて実をむすばないものもあり、タネナシブドウや最近のミカンのように実を結んでもタネができないものもあるということなども、人間はどのように植物を支配しているかということを示す話題として子どもたちに提供されてよいでしょう。「花とたね」はこのように子どもたちを広い植物の世界へと導くことになるのです。
(同書P61より)

(つづく)

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「植物の世界」を科学する(11) #植物の世界 #花と実 #野菜の花 #仮説実験授業 #授業書 #花とたね #板倉聖宣

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▼キャベツの畝の次はブロッコリーの畝です。
 こちらも花が見られます。さらにはそれを通りこして実がいっぱいです。
 上からネットをかぶせていたせいもあるのでしょうか、少し変形しているようにも見えます。
 次の畝は小松菜です。
 これまた花が咲き、実もできています!!
 花や実をみているとブロッコリーも小松菜もよく似ています。
 きっと同じ仲間の野菜(植物)なのでしょう。

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▼ちょっと関連あるから寄り道しながらです。続けます!!

◆「「花と実」の仮説実験授業-その授業書の構想-」(板倉聖宣 『理科教室』1966年号P53~65)

 花でメシベ・オシベが重要なのはそれがその植物の実(たね)のもとになるもので、つまりその植物の増殖のもとになるものだからです。ところが、子どもたちは一般に花が植物の生殖器官の役目をになっているということを知りません。そこで、科学的な花の概念を教える第一歩は花が生殖器官であって、そこに実がみのり、たねができるということを知らせることです。 (同書P58より)
これをもとにして、花をみたことない植物でも、実がなるものには花がさくのだ。 ということを認めさせることができるでしょう。  (同書P58より)

▼そして、いよいよ科学上の「花」のイメージができていくのです。

「花(オシベ、メシベ)から実(たね)がなる。そして反対に実(たね)はいつも花からできるらしい」-このことが予想できるようになれば、稲の実(たね)-稲の花という関係を予想することは簡単になります。
(同書P59より)

 花とは美しい花びらをもったもののことをさすのではなく、実(たね)を結ぶためのメシベやオシベを中心とした生殖器官の名称なのだということを認めるようになるでしょう 。
(同書P59より)

▼その科学上の概念こそ、夢の多いものと語っているのです。

 花と実を結びつけた科学上の花の概念は、花は美しいものだという常識的な花の概念よりもなんとゆたかで夢の多いものでしょう。よく理科や科学がきらいだという文学青年は「科学は夢がないからきらいだ」などといいますがとんでもない話です。科学上の概念は私たちに未知のものを知ろうという意欲をおこさせる夢の多いものなのです。
(同書P59より)

(つづく)

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「植物の世界」を科学する(10) #植物の世界 #花と実 #キャベツの花 #仮説実験授業 #授業書 #花とたね #板倉聖宣

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置きざりにされてしまったキャベツ畑はみごとなお花畑となっていた!!
 これがお花!?
 と近づいてみれば、まちがいなくアブラナ科の花だった。
 やがて、花から実(たね)へと姿を変えていくのだろうか!?
 閉じたまま腐ってしまった仲間や今なお青々として「野菜」のキャベツもいた。

 どれもが、私は「植物」であることを主張しているように見えた!!
 
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▼まだまだ続けよう。

◆「「花と実」の仮説実験授業-その授業書の構想-」(板倉聖宣 『理科教室』1966年12月号P53~65)

 こう考えて、生物の特長でかなり一般的な概念・法則で子どもの常識よりもはるかに豊富な具体的な内容をもっているものであらかじめ他の分野についてのたちいった知識を必要としないもの-こうなると、結局「花とたね」ということになるようです。「花とたね」についての科学的な概念・法則を理解すると、農業生産の理解・改善にも大きな展望がもてるようになるということも、この授業を大いに効果的にするのに好都合だと思うのです。またこの授業は植物とってもっとも特長的ともいえる生殖器官を通じて植物界全体を見渡す機会にもなっているわけで、「いろいろな植物」の授業にもなっているわけです。 (同書P55より)
 展望の持てる授業の提案だったわけですね。  提案からずいぶん時間経過しているわけだが、今もなお有効な提案に思えるてくるのだった。

▼さらにつづけてみよう。

 しかし、そのようにして日常生活のなかで親から「これも花だよ」「これも花だよ、きれいだねぇ」などと教えられ、みずからそれを一般化してさとるようになった「花」という概念は、必ずしも科学上の「花」という概念と一致するとはかぎりません。
(同書P55より)

 ですから、日常生活の中ではこういう花の概念はいつでもまちがいなく使うことができます。しかし、こういう子どもたちに稲やとうもろこしや松の花をみせても、これを花とよばないのが普通でしょう。
(同書P56より)

それと同じように、稲の花という名前をおぼえたからといって、その花と日常生活上でみんなが使ってきた花という概念とが統一的につかまれているかどうかはまったくあやしいといわねばならないのです。
(同書P56より)
 

▼では、科学上の「花」とは!?

子どもの常識における花は美しく弱々しいものでした。しかし、科学上での花は植物の生殖器官の一つのあり方です。科学上での花の中心はメシベ(子房)、オシベ(花粉)にあります。メシベ(子房)やオシベ(花粉)をそなえていなければそれが美くしかろうとみにくかろうと花とよぶのです。
(同書P57より) 


(つづく)

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【お薦め本】『見てびっくり野菜の植物学 ゲッチョ先生の野菜コレクション』(盛口 満 文・絵 少年写真新聞社)

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▼少し事情があって、しばらく東の畑を放置することになってしまった。
 気づいたら、キャベツにきれいな花が咲き始めていた。
 そうだ!!
 キャベツもりっぱに「植物」だからアタリマエ!!
 となりのハクサイには、なんと実(タネ)までできていた。

 それらを見ていて思い出す本があった!!

▼久しぶりに読んで(見て)みて、とても面白かった。
 やっぱり、ぜひとも【お薦め本】にあげておきたくなってきた。

◆【お薦め本】『見てびっくり野菜の植物学 ゲッチョ先生の野菜コレクション』(盛口 満 文・絵 少年写真新聞社 2012.2.1)

例によって、お薦めポイントは3つ

(1)みんなが楽しめる「家庭菜園(畑)のとも」!!
(2)ゲッチョ先生の大きな絵が楽しめる!!
(3)野菜たちのルーツがひと目でわかる!! 


▼ではお薦めポイントひとつずつ少しだけ詳しく述べてみる。

(1)みんなが楽しめる「家庭菜園(畑)のとも」!!
 野菜たちも、「植物」である。このアタリマエついつい忘れてしまうんですよね。
ゲッチョ先生のコトバを借りよう。

 植物を口に入れない日はないといってもいいでしょう。そうです。食卓の上の野菜も、植物の仲間なのです。そうしてみると、わたしたちは、ずいぶんと植物の名前を知っていることになりますね。トマト、ニンジン、ダイコン……。でも本当に野菜のことを知っているといえるでしょうか?野菜も植物です。そのことを、ふだんとは少しちがった目から見てみることにしたいと思います。そこから、どんなことに気づくでしょう? 
(同書「はじめに」P2より)

 より具体的なところを見ていきましょう。
 先のキャベツのことについて、次のようなページがありました。
 「キャベツの七変化 その1 その2」
 野菜の品種とは何でしょう?野菜はみんな、もともとは野生の植物でした。
 最初、人々は野生のままの植物を、いろいろ利用していました。
 そのうち身近なところに植えて世話をするようになったのです。
 身近で世話をするうちに、同じ植物にも個性があることがわかります。
 そうして、よりすぐれた個性のものが選ばれ、受けつがれていくうちに、だんだんともとの野生の姿とは変わった形や性質へと、姿を変えていきました。
 (同書P34より)

 キャベツのご先祖様はケールにはじまり、やがて葉が丸まった、おなじみのキャベツへと姿を変えました。ブロッコリーやカリフラワーも、キャベツと同じご先祖様から生みだされた野菜たちです。
(同書P37より)

 「植物」である「野菜」が、どんどん「品種改良」をしていくうえで、忘れてはならないのが、花と実(タネ)です。
 あまり普段意識的に観察することのない花についてのページもあります
「花くらべ」(同書P4より)
 これを見ていると、同じ仲間の野菜たちは、よく似た花をつけることがわかる。
 花の次は実(タネ)です。
 とてもお気に入りのページがあった。
 「わたしは誰?」(おわりに)

 畑に行ってみましょう。今日も野菜たちが生きています。
 そして、食卓や店先とはちがった姿の野菜たちにも出会えるはずです。
 来年のために花を咲かせ、種子をつくり……と、そんな姿を。
 野菜たちは食べものであるけど、そのまえに植物という生きものなのです。
 (同書P60より)

 いいですね!!
 ぜひぜひ家庭菜園(畑)のすぐそばに置いておき、いつでも開いてみたいですね。
 一家に一冊 家庭菜園(畑)のともに!!


(2)ゲッチョ先生の大きな絵が楽しめる!!
 ゲッチョ先生の文も大好きだが、特にあの絵が最高に大好きだ。
 これまでもずいぶん楽しませてもらってきたが、今回もそうだ!!
 どこが「見どころ」かを理解しての絵はみごとである。
 「現物」と照らし合わせながら、見せてもらうと、きっとその「観察眼」に驚く。
 大判のゲッチョ先生の「植物絵本」として大人から子どもまで楽しめる。
 きっと「そうだったのか!!」と驚くことがいっぱいあるはず。


▼最後のポイントに行こう。
 
(3)野菜たちのルーツがひと目でわかる!!
・あの野菜はいったいどこからやってきたのだろう?
・その野菜はいつの時代に日本にやってきたのだろう?
 こんな疑問に答えるためには、今の時代だからネットで検索すればわかるかもかも知れない。しかし、この本にはこれらの疑問に答えて、すばやくひと目でわかる貴重なページがあった。

 ●「野菜のふるさと」(表紙 見開きページ)
  世界地図に、野菜のイラストとともに表示されている!!
あの野菜の「ふるさと」がひと目でわかる。

 ●「野菜伝来年表」(裏表紙 見開きページ)
  あの野菜はいつごろ日本にやって来たか、ひと目でわかる。  
時代のおもなてきごと・文化・野菜の欄がもうけられており、伝来の時代背景がよくわかる。
他の野菜との比較して見るのも面白い!!

ひと目でわかる興味深い資料がついているのもこの本のうれしい特長である。
これは「おまけ」というには面白すぎる!!

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【Web更新5/7】23-19 サイエンスコミュニケーター宣言等 更新!!

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庭石菖小刻みにゆれ立夏かな 23/05/06撮影@福崎


■楠田純一の【理科の部屋】23-19
週末定例更新のお知らせ
 「立夏」を過ぎた!!
 季節はまちがいなく進んでいる。どこまでも律儀に…。
 私たちは、「大気の物理学実験室」のなかに暮らしている。
 このアタリマエを!?

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2023 更新 庭石菖
 初夏の道ばたに、小さな小さな庭石菖の群落が!!
 おもしろいことに、その群落の大きさ・位置が日ごとに変化している。
 このころの散策のひとつの楽しみだ。
 さて、今日は!?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「植物の世界」を科学する にはまってしまった。考えようによれば、これほど身近な「科学する」はないのかも知れない。
どこまでつづくのか?自分でもわかっていない。面白いと思えるあいだはつづけてみようとおもう。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 日々の「雲見」を楽しんでいる。
 「雲見」の奥深さを今さらのごとく痛感する!!
 はやくリアル「雲見」の旅に出たいな。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 「子規庵の糸瓜」5年目の種蒔きをした。
 さて、いつごろ発芽してくるだろうか。
 「子規庵の糸瓜」と「寅の日」がどのようにツナガルのか!?
 これまた私には興味深いテーマである。


 大賀ハス観察池、蓮根の植え替えから6週目。
 こんなことはじめてだ!!
 ひとつの「種レンコン」が、観察池の水面まで浮かんできてしまった。
 どうして!?
 あわてて泥の中に埋め込んでみたが…。

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本日(2023/05/08)、第347回オンライン「寅の日」!! #電車の混雑について #traday #寺田寅彦

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▼私の「○○の科学」遍歴も長くなってきた!!
 思い出すものを、アトランダムにならべてみる。

・「常民の科学」
・「等身大の科学」
・「デクノボーの科学」
・「萃点の科学」
・「私の科学」
そして、今 もっとも気に入っているのが
・「共愉の科学」デアル!!

▼本日(2023/05/08)は、第347回オンライン「寅の日」である。
 5月のテーマは、

◆5月テーマ 「日常のなかの科学」

 である。寅彦のもっとも得意とする領域なかのかも知れない。
 5月1回目の本日は「電車の混雑について」を読む。

◆本日(2023/05/08)、第347回オンライン「寅の日」!!

●「電車の混雑について」(青空文庫より)


▼日常生活のなかで「科学する」とは、こんなことを言うのだろうという文章がつづく。

このような特別な時間だと、いくら待ってもなかなかすいた電車はなさそうに思われるが、そういう時刻でも、気長く待っているうちには、まれに一台ぐらいはかなりに楽なのが回って来るのである。これは不思議なようであるが、実は不思議でもなんでもない、当然な理由があっての事である。この理由に気のついたのは、しかしほんの近ごろで、それまでは単に一つの実験的事実として認識し、利用していただけであった。

 このような律動の最も鮮明に認められるのは、それほど極端には混雑しない、まず言わば中等程度の混雑を示す時刻においてである。
 そういう時刻に、試みにある一つの停留所に立って見ると、いつでもほとんどきまったように、次のような週期的の現象が認められる。

 私はいつもこうした混雑の週期的な波動の「峰」を避けて「谷」を求める事にしている。そうして正常な座席にゆっくり腰をかけて、落ち着いた気分になって雑誌か書物のようなものを読む事にしている。波の峰から谷まで待つために費やす時間は短い時で数十秒、長くて一分か二分を越ゆる事はまれなくらいである。

 しかしここで私の考えてみたいと思う事は、そういう大多数の行為の是非の問題ではなくて、そういう一般乗客の傾向から必然の結果として起こる電車混雑の律動に関する科学的あるいは数理的の問題である。

 オミゴト!!
 「観察」→「仮説」
 日常のなかから「科学」を見つけ出してきているのである!!

▼さすが科学者・寺田寅彦!!
 そこにはとどまらなかった。「実証実験」へと進む。

 私はこのような考えを正す目的で、時々最寄(もより)の停留所に立って、懐中時計を手にしては、そこを通過する電車のトランシットを測ってみた。その一例として去る六月十九日の晩、神保町(じんぼうちょう)の停留所近くで八時ごろから数十分間巣鴨(すがも)三田(みた)間を往復する電車について行なった観測の結果を次に掲げてみよう。

 きっちりとデータを基に考察をすすめるのである!!
 この最後の点は不確かだとしても、次の結論は免れ難い、すなわち「来かかった最初の電車に乗る人は、すいた車に会う機会よりも込んだのに乗る機会のほうがかなりに多い。」

 それでもしこのような片寄りがちの運転状況を避けて、もう少し均等な分配を得たいというならば、そのために採るべき方法は理論上からは簡単である。第一には電車の車掌なり監督なりが、定員の励行を強行する事も必要であるが、それよりも、乗客自身が、行き当たった最初の車にどうでも乗るという要求をいくぶんでも控えて、三十秒ないし二分ぐらいの貴重な時間を犠牲にしても、次のすいた電車に乗るような方針をとるのが捷径(しょうけい)である。これがために失われた三十秒ないし二分の埋め合わせはおそらく目的地に着く前にすでについてしまいそうに思われる。

しかしそういう美徳の問題などはしばらくおいて、単に功利的ないし利己的の立場から考えても、少なくも電車の場合では、満員車は人に譲って、一歩おくれてすいた車に乗るほうが、自分のためのみならず人のためにも便利であり「能率」のいい所行であるように思われる。少なくも混雑に対する特別な「趣味」を持たない人々にとってはそうである。

ここまでで終わりとしないのが寅彦だった!!
「余談ではあるが」と語られたことが妙に気になるのだった。

 これは余談ではあるが、よく考えてみると、いわゆる人生の行路においても存外この電車の問題とよく似た問題が多いように思われて来る。そういう場合に、やはりどうでも最初の満員電車に乗ろうという流儀の人と、少し待っていて次の車を待ち合わせようという人との二通りがあるように見える。

 これはおそらくだれにもむつかしい問題であろう。おそらくこれも議論にはならない「趣味」の問題かもしれない。私はただついでながら電車の問題とよく似た問題が他にもあるという事に注意を促したいと思うまでである。

 寅彦がこう語ったのは1922(大正11)年のこと!!
 今から101年前のことだ!!

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「植物の世界」を科学する(9) #植物の世界 #花と実 #仮説実験授業 #授業書 #花とたね #板倉聖宣

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▼どのように授業書「花と実」の構想につながっていったのか、さらにゆっくりと論考を追いかけてみよう。

◆「「花と実」の仮説実験授業-その授業書の構想-」(板倉聖宣 『理科教室』1966年12月号P53~65)


▼科学教育の最初に、留意すべきことをつぎのようにあげていた。

 科学教育のはじめにあたって、まずとくに考慮しなければならないことは、子どもたちの常識的な行きあたりばったりの直観的な判断や、ばらばらな概念よりも、一貫した科学上の概念の方がはるかに有効であるということを知らせることだといってよいでしょう。「常識から科学へ」の段階であるわけです。そこで、そのような科学教育の初期の段階では、科学上のもっとも基礎的・一般的な概念・原理のなかでも、とくに常識的な概念や直観的としばしば対立し、しかも科学上の概念・法則の方がはるかに有効であることが子どもたちによって安易にかんげき的にみとめられるようなものを優先させなければならないと思います。(同書P54より)

▼少し長めの前置きのあったあといよいよ本論に近づいていく。

そういう科学上の基礎的な概念・原理にはどんなものがあるでしょうか。私たちの授業書の題名でいえば、「ものとその重さ」のほかに「ばねと力」「まかぬ種は生えぬ」「花とたね」といったものをまず最初にあげることができると思います。(同書P54より)

▼そして、「花とたね」の教育的意義についてつぎのように述べています。

「花とたね」というテーマは「ものとその重さ」とか「ばねと力」「まかぬ種は生えぬ」というようなテーマとくらべるとかなり特殊なテーマです。それは生物の中でも植物の、さらに顕花植物の生殖作用だけをとりあげたテーマであるからです。ですからこれはその存在的・論理的な位置だけからすれば、そんな重視されるべきものではありません。しかし、ひとつひとつの仲間がきわだった特長・個性をもっていてまったくばらばらであるようにみえる高等な生物にも、常識的直観的に認められているよりもはるかに広範囲にわたって有効な概念・法則があるということを知らされたら、それは子どもたちに科学の可能性の新しい期待をいだかせる上でどんなにか有効でしょう。そのように考えるとこの条件にもっともよくあてはまりもっともとっつきやすいテーマが「花とたね」ではないかと、思われます。そこでこのテーマをこのように重視するという考えが生まれたのです。(同書P54より)

 長々と引用させてもらっているのは、今一度、自分でも「植物の世界」のことを楽しく学びなおしてみようという意図からです。
 まだまだつづきそうです。

(つづく) 

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2023年・今年も坂本遼『たんぽぽ忌』に行った!!(2023/05/05) #坂本遼 #たんぽぽ忌 #たんぽぽの詩人

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 坂本遼
 春
遠い峠田のてっぺん
あれはおかんかいな
鳥かいな

 もうひとりで、この詩碑の前にたつことをあきらめていた。
 幸いなことに、今年は4人でいっしょに行くことができた。深謝

▼この日に「たんぽぽの詩人 坂本遼」を訪ねることを、たったひとりの「たんぽぽ忌」と呼んでいた。
 それは2011年以来の私の「年中行事」となっていた。
 それは、たった数時間の「小さな旅」だった!!
 
 曇り空でも生家の赤い屋根は鮮やかだった!!

▼「坂本遼」「たんぽぽ忌」への私のこだわり!!
 それは何だろう!?
 
 今年も生家・詩碑を見せてもらいながら考えてみた。

▼来年も訪れることができたらいいのにな!!
 
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「植物の世界」を科学する(8) #植物の世界 #花と実 #キャベツの花 #野菜の花と実 #仮説実験授業 #授業書 #板倉聖宣

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▼(゚o゚)ゲッ!! キャベツに花が!? 
 
 たまたまちょっと事情があって、東の小さな畑を放置したままにしてしまっていた。
 白いネットをかぶせてしまっていたこともあって気づかなかった。
 処分しようとして、やっと気づいたのである。
 あのキャベツに、みごとな「花」が咲いていることに!!
 
 キャベツもりっぱに「植物」である。このアタリマエ!!

▼この小さな畑には、短い畝がいくつかあった。
 その畝ごとにちがった「野菜」を植えていた。
 キャベツ以外にも
・ハクサイ
・ブロッコリー
・ホウレンソウ
・小松菜
・カブ 
・菊菜
 等である!!

 それら等の「野菜」は、今、「花」盛りである!!
 いや、それを通りこして「実(タネ)」ができているものもある!! 
 
 野菜たちも、りっぱに「植物」である!! このアタリマエ!!

▼「野菜の花と実」たちに関連して、興味深い「構想」の提案があった。
 半世紀以上前の論考でありながら、今 読んでもとても新鮮である!!

◆「「花と実」の仮説実験授業-その授業書の構想-」(板倉聖宣 『理科教室』1966年12月号P53~65)


▼とても面白いので、しばらくつきあってみようと思う。
 こんな出だしから始まっていた。

 自然には、きわめて簡単な、それでいてあらゆる現象に首尾一貫して適用しうる、きわめて有効な概念と原理的な法則が存在する。
 -このことは、科学を知ったときの第一のおどろきの内容をなすものといってよいでしょう。そのような、おどろくべき有効な科学の概念とそれらの概念に伴う原理的な法則を知ることによって、はじめて科学への眼がひらかれ、科学の扉をくぐったといえるでしょう。科学入門は、なによりまず、そのような科学のもっとも基礎的な概念・原理的な法則のすばらしさを知らせることにはじまらなければならないと思います。

 さて、そこから授業書「花と実」へとどのようにしてつながっていったのでしょう。
 さあ、ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

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「子規庵の糸瓜」5年目の種子を蒔いた!!(2023/05/02) #子規庵 #糸瓜 #糸瓜の種子

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▼昨年の「子規庵の糸瓜」の種子を採取・回収したのは遅かったが、ずいぶんたくさん手に入れた!!

・子規庵の糸瓜(4年目)から種子を採取した!!(1)(2023/01/17) #子規庵 #糸瓜の種子 #ヘチマタワシ
・子規庵の糸瓜(4年目)から種子を採取した!!(2)(2023/01/19) #子規庵 #糸瓜の種子 #ヘチマタワシ
・子規庵の糸瓜(4年目)から種子を採取した!!(3)(2023/01/20~21) #子規庵 #糸瓜の種子 #ヘチマタワシ 

▼そもそものはじまりは、二度目の子規庵の訪問のときだった!!
 このとき、私は5粒の糸瓜の種子を「おすそ分け」してもらった。
 その年から、「子規庵の糸瓜」として育てはじめた。
 5粒の種子は、4粒が発芽した。
 その後、毎年育て続けて今日にいたっている。
 だから、今年は5年目ということになる。 
 
 ところで子規庵は今どうなっているのだろう!?

▼5年目の栽培も、種子を水につけることからはじめた。
 「おすそ分け」の機会をみつけて、できるだけお分けしてきたが、まだ多数残っていた。
 育苗トレーを利用して「種蒔き床」をつくった。

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▼これは、ヒガンバナ実生実験と同じ要領ですすめた。
 トレーには90粒の種子を蒔いた!!
 残りは、近くの畑に蒔いた。
 さて、植え替えはいつごろになるだろう!?

 糸瓜忌(子規忌)にはいくつの糸瓜と出会えるだろう!? 
 
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2023年5月(皐月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼寺田寅彦は「歳時記」について、「日本人の自然観」(青空文庫より)のなかで、次のように語っていた。

 短歌俳諧(はいかい)に現われる自然の風物とそれに付随する日本人の感覚との最も手近な目録索引としては俳諧歳時記(はいかいさいじき)がある。俳句の季題と称するものは俳諧の父なる連歌を通して歴史的にその来歴を追究して行くと枕草子や源氏物語から万葉の昔にまでもさかのぼることができるものが多数にあるようである。私のいわゆる全機的世界の諸断面の具象性を決定するに必要な座標としての時の指定と同時にまた空間の標示として役立つものがこのいわゆる季題であると思われる。

▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめたいと思う!!
 名句の参考にさせてもらうのは、これまでのように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) 水彩に下書の透く五月かな 小川軽舟
(2) 葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原 梵
(3) 初端午こよなき鳥の声が降り 鷲谷七菜子
(4) 生きてゐることに合掌柏餅 竹越化石
(5) ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに 森澄雄
(6) 線香の林のみどり母の日よ 岡本眸
(7) そら豆はまことに青き味したり 細見綾子
(8) 壺に咲いて奉書の白さ泰山木 渡辺水巴
(9) 子に母にましろき花の夏来る 三橋鷹女
(10) バラ園のホースの水を天に放つ 栗田やすし

▼さて、今月も無手勝流シロウト「選句」を愉しむことからはじめよう!!
 あなたは!?

【私の選んだ名句ベスト3】

(1) 水彩に下書の透く五月かな 小川軽舟

(5) ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに 森澄雄

(4) 生きてゐることに合掌柏餅 竹越化石

【次点】

(7) そら豆はまことに青き味したり 細見綾子

【選評】
・まさに「あるある」ですね。うっすらと下書きが見える様子がうかぶ。「五月かな」の着地も気に入った!!
・「ぼうたんの」と「ゆるる」がうまくシンクロしている!!
・「合掌」が実に効果的。「柏餅」はどんな座標を示唆してくれているのだろう!?

・「まことに青き」味が、口の中にひろがってくる!!俳句ってすごいな!!


▼寅彦のコトバを反芻していると、「歳時記」がすぐれた【自然科学読み物】に思えて来るから不思議だ!!
 さあ、今月も「歳時記」使って、作句に挑戦してみよう。

◆第33回オンライン句会「寅の日」5月例会案内!!


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2023年5月(皐月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼4月が終わった。
 5月の「雲見」を予想する前に4月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   3    
・巻雲   3  
・巻積雲  0  
・巻層雲  3       
・高積雲  1   
・高層雲  1       
・層積雲  3   
・積雲   7   
・層雲   1
・乱層雲  8    
・積乱雲  0 

 これはあくまで午前9時(原則)の記録であり、一日のうちでも大きく変化することもよくあった。
 「快晴」3+「積雲」7=10
 「層積雲」3+「乱層雲」8=11
 おおざっぱに4月の「雲見」をとらえるとこうだった。 
 目立つのは「積雲」9と「乱層雲」8だ。
 周期的な天気の変化は、この時期の大きな特徴だろう。
 「光は東から 天気は西から」を実感する季節でもある。偏西風を顕著に意識したのは「黄砂」だ!!
 またしても日最高気温~日最低気温の「記録」をアメダスの「記録」を利用して、メモ欄に記入してみた。
 この作業をやっていると、あらためて「気温」の重要性を認識するのだった。アタリマエすぎるほどアタリマエのこと!!
 なんと、はやくも「夏日」(最高気温25℃以上の日)は、3日もあったのである。
 さて5月の「雲見」は!?

▼5月(皐月)の「雲見」の予想に入ろう。
昨年の5月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2022年5月 (気象庁)

・沖縄、奄美では早々に「梅雨入り」をしている。今年はどうだろう?
・雨の季節が近づいて来るのは確かなようだ。
・近畿の梅雨入りはいつごろだろう。
・ずっと気にしていることがある。それは「積乱雲」のシールをあまりはっていないことだ。観察時間帯以外でもそうだろうと判断できるときは、シールをはるようにしたい。
・さて「夏日」は何日ぐらいになるだろう!?引き続いて、「気温」は気になるところだ。

▼次は、長年のお気に入りの参考本だ。

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)

 5月の画像のタイトルだけ引用させてもらう。
 5月は自分でもどれだけの景を見ることができるだろう。

「春雷」
「光る残雪」
「グリーンフラッシュ」
「若葉寒」
「雪形」
「薫風浴」
「帯状高気圧」
「わた雲」
「メイストーム」
「暈(ハロ)」
「凪」
「二重の虹」
「田毎の星」
「走り梅雨」
「初夏」

▼リアル「雲見」の旅!!
 あこがれだった。やっと自由に行けると思ったら、残念なことになってしまった。
 しかし、

 「雲見」は、いつでも どこでも 誰でも 楽しめる!!
 だからこそ、究極の道楽だ!!

 5月は、どんな「雲見」が待っているのかな o(^o^)o ワクワク

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【Web更新4/30】23-18 サイエンスコミュニケーター宣言等 更新!!

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蕊の影緑寄り添う躑躅哉 23/04/28撮影@福崎

■楠田純一の【理科の部屋】23-18
週末定例更新のお知らせ
 4月が終わった。
 2023年度の全体計画がやっと明らかになったころだろうか。
 「軌道修正」するなら、今だろうか!?

 いや今にかぎらず「更新」という作業は常に必要なのかも。
 「更新」のみが生きているということの証。
 あのコウガイビルが教えてくれたこと!!

◆表紙画像集2023 更新 躑躅・ツツジ
 荒れ果てた庭をいじっているあいだに、白い花の躑躅だけが生き残った。
 アタリマエだけどやっぱり「ふしぎ!?」!!
 毎年、きまってこの時期になるとなぜ咲き始めるのだろう!?
 ついその「からくり」を知りたくなるのだった。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 今さらのシリーズ 「植物の世界」を科学する を続けた。
 ネタは次々と浮かんでくる。
 きわめて、気ままに思い浮かぶままにつづけてみたい。
 どんな展開になるのか、自分でもよくわかっていなかった。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 5月のテーマは「日常のなかの科学」である。
 我らが寅日子先生のもっとも得意とするところかも知れない。
 どのように「科学」を引き寄せるのか!?
 大いに学びたいものである。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから5週目である。
 浮葉は葉を広げつつあった。
 こんな幼い葉にも、撥水性がきっちりと!!

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