« 「植物の世界」を科学する(5) #植物の世界 #光合成 #光とり競争 #つる植物 #カラスウリ | トップページ | 第33回オンライン句会「寅の日」5月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム »

本日(2023/04/26)、第346回オンライン「寅の日」!! #科学者とあたま #traday #寺田寅彦

Dscn8786

ほんとうにここから子グモたちが出てくるだろうか!?

 私はほんとうのことを知らなかった!!
 これがナガコガネグモの「卵のう」であることは確かであると思っていた。
 はじめてこれを観察したのは、昨年のお盆すぎのことだった。近くには3個はたしかあったはず。
 先日からついに、このひとつだけになってしまった。
 以前のジョロウグモの場合の観察などから、もうそろそろかと思っているがわからない!!
 私がシロウト「クモ学」をはじめたのは、2013年の夏からである。
 私はクモ学者でも科学者でもない。
 私には、どこまでも「観察」を続けるしか方法はなかった!!


▼本日(2023/04/26)は、第346回オンライン「寅の日」である。
 4月のテーマは、

◆4月テーマ 「これから科学者になる君へ」

 4月3回目の本日は「科学者とあたま」を読む。

◆本日(2023/04/26)、第346回オンライン「寅の日」!!

●「科あたまあたま」(青空文庫より)


▼4月のテーマにそった最高傑作の名随筆だと思っている。
 名作中の名作である!!
 寅彦からのメッセージは、時空を超えて今も響いてくるのである。
 読む度にあたらしい「発見」があるはず!!

 しかしまた、普通にいわゆる常識的にわかりきったと思われることで、そうして、普通の意味でいわゆるあたまの悪い人にでも容易にわかったと思われるような尋常茶飯事(さはんじ)の中に、何かしら不可解な疑点を認めそうしてその闡明(せんめい)に苦吟するということが、単なる科学教育者にはとにかく、科学的研究に従事する者にはさらにいっそう重要必須(ひっす)なことである。この点で科学者は、普通の頭の悪い人よりも、もっともっと物わかりの悪いのみ込みの悪い田舎者(いなかもの)であり朴念仁(ぼくねんじん)でなければならない。

 それで、研学の徒はあまり頭のいい先生にうっかり助言を請うてはいけない。きっと前途に重畳する難関を一つ一つしらみつぶしに枚挙されてそうして自分のせっかく楽しみにしている企図の絶望を宣告されるからである。委細かまわず着手してみると存外指摘された難関は楽に始末がついて、指摘されなかった意外な難点に出会うこともある。

自然は書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、自然のまん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみその神秘の扉(とびら)を開いて見せるからである。
 頭のいい人には恋ができない。恋は盲目である。科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである。

 科学の歴史はある意味では錯覚と失策の歴史である。偉大なる迂愚者(うぐしゃ)の頭の悪い能率の悪い仕事の歴史である。

頭の悪い人には他人の仕事がたいていみんな立派に見えると同時にまたえらい人の仕事でも自分にもできそうな気がするのでおのずから自分の向上心を刺激されるということもあるのである。

▼さらに寅彦からのエールが続く!!

科学的研究の結果の価値はそれが現われるまではたいていだれにもわからない。また、結果が出た時にはだれも認めなかった価値が十年百年の後に初めて認められることも珍しくはない。
 頭がよくて、そうして、自分を頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない。人間の頭の力の限界を自覚して大自然の前に愚かな赤裸の自分を投げ出し、そうしてただ大自然の直接の教えにのみ傾聴する覚悟があって、初めて科学者にはなれるのである。しかしそれだけでは科学者にはなれない事ももちろんである。やはり観察と分析と推理の正確周到を必要とするのは言うまでもないことである。

 そして、こう続ける。
 つまり、頭が悪いと同時に頭がよくなくてはならないのである。

 注意するべきことも、しっかり語ってくれていた。
 最後にもう一つ、頭のいい、ことに年少気鋭の科学者が科学者としては立派な科学者でも、時として陥る一つの錯覚がある。それは、科学が人間の知恵のすべてであるもののように考えることである。

 最後のととどめがこれである。
 この老科学者の世迷い言を読んで不快に感ずる人はきっとうらやむべきすぐれた頭のいい学者であろう。またこれを読んで会心の笑(え)みをもらす人は、またきっとうらやむべく頭の悪い立派な科学者であろう。これを読んで何事をも考えない人はおそらく科学の世界に縁のない科学教育者か科学商人の類であろうと思われる。
 
もちろんアイロニーを込めたコトバであろう。
 しかし、私はあえて寅彦に反駁したい!!

 科学教育者こそ、読むべき必須の随筆である!! 

|

« 「植物の世界」を科学する(5) #植物の世界 #光合成 #光とり競争 #つる植物 #カラスウリ | トップページ | 第33回オンライン句会「寅の日」5月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「植物の世界」を科学する(5) #植物の世界 #光合成 #光とり競争 #つる植物 #カラスウリ | トップページ | 第33回オンライン句会「寅の日」5月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム »