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本日(2023/03/21)、第343回オンライン「寅の日」!! #神話と地球物理学 #traday #寺田寅彦

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▼寅日子先生の言うように椿の花にも「潮時」があったようだ!!
 46個もの花が落ちていた。
 そのうち仰向きは43個
 うつ向きは3個のみであった!!

 まだ「潮時」をむかえていない椿の木もあった!!
 さて、この木の場合は!?

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▼本日(2023/03/21)は、第343回オンライン「寅の日」てある。
 3月は寅日子先生の警鐘そのものをテーマとしていた。

【3月テーマ】「天災は忘れられたる頃来る」

 その2回目の本日は、「神話と地球物理学」を読む。

◆本日(2023/03/21)、第343回オンライン「寅の日」!!

●「神話と地球物理学」(青空文庫より)


▼冒頭より結論めいた話からはじまっていた。

 われわれのように地球物理学関係の研究に従事しているものが国々の神話などを読む場合に一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである。

 さすが我らが寅日子先生である。きっちりと「ことわり」の言葉をつけていた。
 誤解を防ぐために一言しておかなければならないことは、ここで自分の言おうとしていることは以上の神話が全部地球物理学的現象を人格化した記述であるという意味では決してない。神々の間に起こったいろいろな事件や葛藤(かっとう)の描写に最もふさわしいものとしてこれらの自然現象の種々相が採用されたものと解釈するほうが穏当であろうと思われるのである。

▼寅日子先生のほんとうにすごいのは次である。

 出雲風土記(いずもふどき)には、神様が陸地の一片を綱でもそろもそろと引き寄せる話がある。ウェーゲナーの大陸移動説では大陸と大陸、また大陸と島嶼とうしょとの距離は恒同(こうどう)でなく長い年月の間にはかなり変化するものと考えられる。それで、この国曳(くにび)きの神話でも、単に無稽(むけい)な神仙譚(しんせんだん)ばかりではなくて、何かしらその中に或ある事実の胚芽(はいが)を含んでいるかもしれないという想像を起こさせるのである。

なんともはやここでウェーゲナーが登場するのである!!
最後のアイロニーたっぷりの言葉も示唆するところは意味深い。
 きのうの出来事に関する新聞記事がほとんどうそばかりである場合もある。しかし数千年前からの言い伝えの中に貴重な真実が含まれている場合もあるであろう。少なくもわが国民の民族魂といったようなものの由来を研究する資料としては、万葉集などよりもさらにより以上に記紀の神話が重要な地位を占めるものではないかという気がする。 

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