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再び牧野富太郎の『赭鞭一撻』を読む。(1) #朝ドラ #牧野富太郎 #学問研究の心得 #赭鞭一撻

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▼朝に少しゆっくりする生活がはじまって以来、ずっとNHKの「朝ドラ」を見るのが習慣化していた。
 興味深いテーマのときは、特に毎日が楽しみだった。
 この春からはじまる『らんまん』はなかなかの楽しみである。

◆2023年度前期 連続テレビ小説『らんまん』

 牧野富太郎の生涯をモデルとしているという。
 どんな展開になるのだろう!?

▼きわめて個人的な興味であるが、次なる3つのことについて牧野富太郎博士に興味があった。

(1) 牧野富太郎とヒガンバナ
(2) 牧野富太郎と『赭鞭一撻』
(3) 牧野富太郎と寺田寅彦

▼少しだけ、詳しくふれてみる。
 まず
(1) 牧野富太郎とヒガンバナ
 である。
 日本のヒガンバナの「不稔性」を最初に指摘したのはあの牧野富太郎だったという。
 栗田子郎先生はあの名著『ヒガンバナの博物誌』のなかで次のように言われていた。

  ヒガンバナに種子ができないことの不思議を最初に指摘したのは牧野富太郎だった。彼は明治40年(1907)に出版された飯沼慾斎の『増訂草木図説』のマンジュシャゲの補記に「予ハ未ダ本種ノ結実セシモノヲ見タルコトナシ」と書いている。(『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 P43より))

 では、私が2019年に採集・回収した530個は何!?
 いや、2021年には823個まで採集・回収したのは何!?
 まだまだ、それらの実生実験はつづいているのだった。

▼今回、この機会にぜひとももう一度ふれておきたいのは次だった。
(2) 牧野富太郎と『赭鞭一撻』

 私は「土佐の寅彦」詣をくりかえすなかで、何度か高知県立牧野植物園を訪れた。
 そこでたいへん興味深いノートを手に入れた。
 ●『赭鞭一撻』ノート
 ノートの表紙に『赭鞭一撻』の一部の画像が印刷されており、表裏表紙のウラには、『赭鞭一撻』の紹介と「現代語訳」が書かれていた。
 これは、現代に通用する「学問の心得」「研究の心得」デアル!!
 その「原本」を青空文庫でみつけることができた。
 
◆牧野富太郎自叙伝・第二部 混混録 (牧野富太郎)(青空文庫より)

 そのなかの「余ガ年少時代ニ抱懐セシ意見」に「赭鞭一撻」が出てくるのである。
牧野自身が「赭鞭一撻」のことを次のように説明していた。

左の一篇は私が年少時代にわが郷里土佐高岡郡佐川町の自宅に於てその当時私の抱懐していた意見を書き附けたもので、「赭鞭一撻(しゃべんいったつ)」と題してあった。これは今から六十六、七年前の明治十四、五年、私が二十歳頃に書いたものである。そして今日これを読んでみると私は実に感慨に堪えないものがある。

 ノートの「現代語訳」をあわせて読み直してみると実に面白い!!

 今、再び『赭鞭一撻』を ゆっくり ゆっくり !!

(つづく)

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