実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2023/02/06) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験
▼2019年に採集・回収した「自然結実」ヒガンバナの「種子」は530個あった。
これらの「種子」を使った実生実験は2020年の春からはじめた。
その「今」を報告する!! 前回の観察は、2022/12/10 であった。
●実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2022/12/10)
▼まず【安富】【夢前】の鉢が置いてある場所からだ。
まわりの草、笹など、また八手の葉の枯れたモノが覆い被っていた。それらをとりのぞいて観察した。
【安富】
・「出葉」している鉢はかわらず2つである。(15㎝、17㎝)
・大きな鉢のモノひとつを加えていた。これは、育苗トレーを処理していてみつけたものだ。(16㎝)
・前回の観察とどれも同じ。「出葉」していたものは、緑が濃くなりよりたくましくなったように見えた!!
【夢前】
・「出葉」している鉢は、前回とかわらず3つである。
・二鉢は、1枚の葉がよく伸びていた。(21.5㎝)(16㎝)
・一鉢は葉が2枚のびてきていた。(13㎝、18㎝)
・日当りが悪いことが、葉の伸び、枚数に影響しているのだろうか!?
それはごくアタリマエのことに思えた。
▼次は群生地【福崎】である。
【福崎】
・「出葉」している鉢は前回と変わらず13鉢である。
・二枚の葉をのばしている鉢は4つに退化していた!!
・複数枚の葉をのばしている一鉢ではすごいことが起こっていた。
明らかに「分球」(球根が2つに分かれる)をしている。これがより明確になっていた!!
それぞれに2枚の葉と3枚の葉が出てきていた。
これも前回よりも成長していた!!(No. 441)
・いちばんよく伸びた葉で25㎝に達していた。
・西日がよく当たるとは言え、日当りの悪さが葉の伸びをおさえているのだろうか!?
【その他】
・「出葉」している鉢はここも前回と同じく3つあった。
・いずれもが二枚の葉がでていた。(21㎝、17㎝)(13㎝、13㎝)(13㎝、4㎝)
▼「育苗プラグトレー」から大きな植木鉢に植え替えたものについてである。
【育苗トレー】から
・前回同様に5鉢までが「出葉」していた!!
・2枚「出葉」しているものは3つもあった。
・広いところに「引っ越し」したせいかずいぶん元気よくのびた鉢もあった。(24㎝、24㎝)(16㎝、16㎝)(10㎝、5㎝)
結論として、「出葉」している鉢の数は27鉢である!!
現段階(2023/02/06)における「出葉」は前回と同様27個である。
これまでをまとめると次のようになる。
【2019年採集分の実生実験】の現段階での結果(2023/02/06)
【2019年】 530個の「種子」採集・回収
【2020年】
・発芽率 140/530×100=26.4 %
・出葉率 54/140×100=38.6%
全体で 54/530×100=10.6%
【2021年】
・2年目の出葉率 27/54×100=50.0%
【2022年】
・3年目の出葉率 27/54×100=50.0%
今回の観察は、あくまで3年目に「出葉」したものを再度観察したものである。
前回と同じ結果であった。
この後、葉は枯れて地上部から姿を消すだろう!!
そして…!!
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