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本日(2023/02/13)、第340回オンライン「寅の日」!! #科学と文学 #traday #寺田寅彦 #中谷宇吉郎

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今年も節分に立てた「立春の卵」5つ!!
 そのうち3つは、昨日もアタリマエに立ち続けていた!!

 このアタリマエこそ「科学」デアル!! と中谷宇吉郎先生が教えてくれていた。

▼本日(2023/02/13)は、第340回オンライン「寅の日」である。
 2月のテーマは、「文章修業」の総集編「科学と文学」である。

 【2月テーマ】「科学と文学」

 読むのはテーマのタイトルそのもの随筆「科学と文学」を読む。
 本日はその第二回目である。

◆本日(2023/02/13)、第340回オンライン「寅の日」!!

●「科学と文学」(2)(青空文庫より)

▼本日は
・実験としての文学と科学
・記録としての文学と科学
・芸術としての文学と科学
・文学と科学の国境
 あたりを中心として、読んでみたい。

 もうすっかり寅日子先生のペースにはまっていた。

一方で、科学者の発見の径路を忠実に記録した論文などには往々探偵小説の上乗なるものよりもさらにいっそう探偵小説的なものがあるのである。実際科学者はみんな名探偵でなければならない。

 これから考えると、あらゆる忠実な記録というものが文学の世界で占める地位、またその意義というような事が次の問題になって来るのである。

 歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに過去の記録はまた将来の予言となる。科学の価値と同じく文学の価値もまたこの記録の再現性にかかっていることはいうまでもない。
 
 手近な例を取ってみても、ファーブルの昆虫記(こんちゅうき)や、チンダルの氷河記を読む人は、その内容が科学であると同時に芸術であることを感得するであろう。ダーウィンの「種の始源」はたしかに一つの文学でもある。ウェーゲナーの「大陸移動論」は下手(へた)の小説よりは、たしかに芸術的である。

▼そして、あの中谷宇吉郎先生の大のお気に入りの一文が登場してくる。

 顕微鏡で花の構造を子細に点検すれば、花の美しさが消滅するという考えは途方もない偏見である。花の美しさはかえってそのために深められるばかりである。花の植物生理的機能を学んで後に始めて充分に咲く花の喜びと散る花の哀れを感ずることもできるであろう。 

 まったく同感である!!
 さらに続けよう。いよいよこの随筆の本意に近づいて行く!!
 それで、そういういろいろな物の見方に慣れた科学者が人間界の現象に対してそういう見方から得られるいろいろな可能性を指摘してそれに無関心な世人の注意を促すということは、科学者としてふさわしいことであって、そうしてむしろ科学者にしてはじめて最も有効に行ない得らるる奉公の道ではないかとも考えられるのである。

 そういうことから考えても、科学者が科学者として文学に貢献しうるために選ぶべき一つの最も適当なる形式はいわゆるエッセーまた随筆の類であろうと思われる。

 オミゴト!!
 「言葉」→「実験」→「記録」→「芸術」→「国境」→「随筆」!!
 の文脈を追っていくと、みごとに本意に到達するのであった。
 そして…。

(つづく)

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