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【理科の部屋】30周年記念オフ は11/23(祝・木)!!(2023/02/28版) #理科の部屋 #30thrika #記念オフ

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▼標高408.4m !!
 この山の頂上近くに石灰岩の採石場跡があり、そこからフズリナの化石が見つかっているという。
 登山道近くにはチャートも見られるという。
 はたしてこの山にはどんな「動く大地の物語」があるだろう!?

 「動く大地の物語」の歴史を知ることは面白い!!

▼【理科の部屋】にも歴史があった。
 「動く大地の物語」の歴史にくらべればその歴史は「瞬間」なのかも知れない。
 しかし、その「瞬間」もまた面白い!!
 【理科の部屋】は誕生してから、今年でちょうど30年である。
 その30周年を記念してオフを計画している。ちょうど【理科の部屋】の誕生日に。

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■【理科の部屋】30周年記念オフ

【日時】2023年11月23日(祝・木)午後~

【会場】 ナリカ(旧中村理科)
        (東京都千代田区外神田・最寄駅:JR御徒町など)

     
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▼記念オフの具体的な「なかみ」についてはまだくわしく決まっていませんが、計画に入れておいてもらうとうれしいです。
 いろんな「企画」も提案していただくとさらにうれしいです。
 特別な参加資格なんてありません。【理科の部屋】に興味を持たれた方は大歓迎です。

 これからも、何度か案内させてもらいたいと思います。

▼【理科の部屋】の「これから」も大いに語り合いたいですね。
 
 情報は発信されるところに集まる!!
 情報は交叉するところに生まれる!!


 

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【Web更新2/26】23-09 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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未来向く緑たくまし芽吹き哉 23/02/25撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】23-09
週末定例更新のお知らせ
 2月最後の週末定例更新となった!!
 「これから」に向けて、すべてが「蠢く」季節となった。

 自分のなかで「蠢く」ものとしっかり向き合いながら、
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2023 更新 芽吹き(野イバラ)
 はっと気づいた。
 目の前の野イバラが芽吹きはじめていた。
 緑がまぶしいほどにたくましい!!
 添えられた赤がみごとなまでにあざやかである!!
 「これから」という未来に向け…。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 この3月で11年の歩みは終わる。
 「11年の歩み」をふりかえるときかも知れない。
 それは同時に「これから」を語るときかも知れない。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 サイエンスコミュニケーターとしての歩みの方は、12年の歩みである。
 そろそろ5つの「座標軸」を使って、「現在地」を確認すべきときかも知れない。
 「現在地」は!?

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 私のTwitter歴も、「まがりかど」に来ているのかも知れない。
 「これから」の使い方を考えてみよう。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから48週目である。
 風で飛ばされた紅梅の花びらが1枚 観察池に浮かんでいた!!
 今年度の蓮根の植え替えまで あと1ヶ月!!

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第31回オンライン句会「寅の日」3月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼若き日の寅日子先生も梅をよく詠んでいた!!
 明治31年の日記に次の句を残していた。

 梅さくや霜解け道のわるさかな

 漱石先生へ送りたる句稿のなかに、漱石先生の「◎」をもらったものに次の二句がある。(明治31~32年)

 梅の枝に小鳥をつけて贈りけり

 棘多くて花にもならず背戸の梅

▼私たちのオンライン句会「寅の日」も、はや第31回目である。
 今さらの告白であるが、「私はものを知らなかった!!」と気づくことが多い。
 私は「私の歳時記」のなかでしか景をみていなかった。
 メンバーの句を読ませてもらうことにより、「私の歳時記」がうんと豊になっていくことを実感する。
 アリガタイ!!
 「私の歳時記」が育つのは楽しく面白い!!

▼あらためて、第31回オンライン句会「寅の日」3月例会の案内をあげておく。

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第31回オンライン句会「寅の日」3月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2023年3月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2023年3月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2023年3月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼昨日、ずいぶん久しぶりに「青春18きっぷ」を購入してきた。
 なんかそれだけでウキウキ気分になるのである。
 「ひとり吟行」だけの世界から、大きく拡がるのが楽しみだ。
 どんな景と出会えるかな!?

 さあ、どこからはじめようかな !! 

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本日(2023/02/25)、第341回オンライン「寅の日」!! #科学と文学 #traday #寺田寅彦 #ウメサオタダオ

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▼唐突であるが、ウメサオタダオのことを思い出し、古い古い写真をひっぱり出して来た!!
 そして、あのコトバを思い出すのだった。

ものごとは、記憶せずに記録する。(『知的生産の技術』より)


▼本日(2023/02/25)は、第341回オンライン「寅の日」である。
 2月のテーマは、「文章修業」の総集編としての「科学と文学」である。

 【2月テーマ】「科学と文学」

 読むのはテーマのタイトルそのもの随筆「科学と文学」を読む。
 本日はその第三回目・最終回である。

◆本日(2023/02/25)、第341回オンライン「寅の日」!!

●「科学と文学」(3)(青空文庫より)


▼本日は最後の

・随筆と科学
・広義の「学」としての文学と科学
・通俗科学と文学
・ジャーナリズムと科学
・文章と科学
・結語

 のあたりを中心として読む。
 何故、ウメサオタダオのコトバを思い出したかと言うとこの「文脈」の流れからであろう。
 「言葉」→「実験」→「記録」→「芸術」→「国境」→「随筆」!!
 ここからが、ほんとうの寅彦の本意だろう。
 ここからが書きたかったからこそ、この随筆を書いたのだろうと私は思っている。
 前回の最後を繰り返そう。
 

 そういうことから考えても、科学者が科学者として文学に貢献しうるために選ぶべき一つの最も適当なる形式はいわゆるエッセーまた随筆の類であろうと思われる。

 重ねてこう言いきる。
 科学が文学と握手すべき領域は随筆文学、エッセー文学のそれであるかと思われる。

 続けて「我田引水」風につづける。
 
 これに反して科学者が科学者に固有な目で物象を見、そうして科学者に固有な考え方で物を考えたその考えの筋道を有りのままに記述した随筆のようなものには、往々科学者にも素人しろうとにもおもしろくまた有益なものが少なくない。

  それはとにかくとして、現在において、科学者が、科学者としての自己を欺瞞することなくして「創作」しうるために取るべき唯一の文学形式は随筆であって、そうしてそれはおそらく、遠き「未来の文学」への第一歩として全く無意味な労力ではないと信ずるのである。

▼科学者・寺田寅彦のコトバはますます説得力をもってくるのである。

 科学者が自分の体験によって獲得した深い知識を、かみ砕きかみ締め、味わい尽くしてほんとうにその人の血となり肉となったものを、なんの飾りもなく最も平易な順序に最も平凡な言葉で記述すれば、それでこそ、読者は、むつかしいことをやさしく、ある程度までは正しく理解すると同時に無限の興趣と示唆とを受けるであろうと思われる。

 なんとアリガタイことに「ホンモノ」と「ニセモノ」の見分け方まで伝授してくれるのである。
そういう永久的なものと、悪い意味でのジャーナリスチックなものとの区別は決してむつかしくはない。要するに読んだ後に、読まない前よりいくらか利口になるかならないかというだけのことである。そうして二度三度とちがった時に読み返してみるごとに新しき何物かを発見するかしないかである。

 そしていよいよ<文章作成術>に話が及んでいく!!

そういう種類のものにはやはり必ず何かしら独創的な内察があり暗示があり、新しい見地と把握(はあく)のしかたがあり、要するになんらかの「生産能」を包有しているある物がなければならないのである。

 それで、考え方によっては科学というものは結局言葉であり文章である。文章の拙劣な科学的名著というのは意味をなさないただの言葉であるとも言われよう。

これと反対に、読んでおのずから胸の透くような箇所があれば、それはきっと著者のほんとうに骨髄に徹するように会得したことをなんの苦もなく書き流したところなのである。

ここに「寅彦活用」のヒントのすべてが含まれている!!
誰もが自らの「文脈」に引き寄せて読んでみよう!! 

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【お薦め本】『石と地層と地形を楽しむ はりま山歩き』(橋元 正彦著 神戸新聞総合出版センター)

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▼先日、ついに待望のお話を聞くことができた。
予想通り実に面白かった!!
「さあ、いよいよ目の前のあの山を歩いてみるぞ!!」
と決意した。
またまた話を大げさに言ってしまう。
 そうではなくて、決意などと言うのでなく毎日の「雲見」や「宇宙見物」のように、「山歩き」を楽しむのである。
それにぴったりの「案内書」に出会った!!

▼それが今回の【お薦め本】だ。
 
◆ 【お薦め本】『石と地層と地形を楽しむ はりま山歩き』(橋元 正彦著 神戸新聞総合出版センター 2021.11.12)

  あまりに面白すぎて、話があっちこっちに行ってしまいそうだ。その前にいつものようにお薦めポイント3つをあげておく。

(1)ふるさとの「動く大地の物語」を楽しめる!!
(2)はりまの「山歩き」をしながら地層や地形を楽しむ最高の案内書!!
(3)身近な自然に興味をもつことの楽しさを教えてくれている!!

▼少し重なるところもあるが、ひとつひとつ少しだけ詳しくふれてみよう。

(1)ふるさとの「動く大地の物語」を楽しめる!!
 「なんで目の前のあの山のてっぺんから、海の底でできた化石がみつかるのだろう!?」
 「足元のこの石ころは、どんな物語を語ってくれているのだろう!?」
 遠く離れた地の話ではなく、今も暮らす「ふるさと」の話として知りたかった。
 それに答えてくる本がついに出た。著者はこう語る。

 山の歩き方は人それぞれですが、花や木の名前や、鳥の鳴き声がわかってくると楽しくなってきます。それと同じように、今歩いている山がどのような岩石でできているのかがわかってくるのもとても楽しいのです。岩石や地層は、ここで過去の地質時代に何がおこったのかを教えてくれます。
 地層が南の海からプレートに乗ってやってきたり、カルデラをつくるようなとてつもなく大きな火山噴火があったり、湖の底で静かに泥や砂がたまったりと、そんな大昔の大地の姿が目に浮かんでくるのです。(同書 P5より) 

 うれしいことには、この「物語」を読み解くための基礎知識のページもちゃんとこの一冊に用意されているのです。

○ はりまの大地はどのようにしてできたのか (同書 P7~10) 
○ 播磨の地質図 (同書 P10)
○ はりまの地質形成史 (同書 P11)

○ はりまの石を見分けよう (同書 P121~)
○ はりまの石 ミニ図鑑 (同書 P123~)

 なんとアリガタイことに「ミニ図鑑」まであるのです!!
 それもすべて「はりま」産出の石ばかりだ!!


 次に行こう。
  
(2)はりまの「山歩き」をしながら地層や地形を楽しむ最高の案内書!!
 私は「登山」どころか、「山歩き」も、まったくのシロウトであった。
  「あこがれ」はずっとあったが、ついにこの年まできてしまった。
  今さらであるが、可能な限り挑戦してみたいのだ!!
 著者はこう言いきってくれていた。アリガタイ!!

 本書は、播磨の山々を歩きながら地質や地形を楽しむための案内書です。(同書 P5より)
 
そんな私にはとってもアリガタイ配慮がいくつもあった。
 27コース全てに次のようなことが記されていた。
・ 所要時間 (観察をして楽しむも含めてあった)
・わかりやすいコースの地図
・stop して観察する地点を地図に明示してくれていた。
・stop 地点で何をこそ観察するのか、くわしく説明してくれていた。
・著者自らが歩いて観察した最近の写真を多数貼付してくれていた。
・アクセス 「マイカー」だけでなく交通機関利用の場合もくわしく書いてくれていた。アリガタイ!!

まだまだありそうだが、次に行こう。

▼ 最後は少し全体的な話になるのだがこうだ。

(3)身近な自然に興味をもつことの楽しさを教えてくれている!!
 もっともの「ふしぎ!?」は、最も身近にある!!
 身近な自然を科学することの楽しさを教えてくれている。
 著者は「おわりに」の文章のなかで、このように語っていた。

 登山道で岩に張りついて観察していると、ときどき声をかけられます。「何しょってん?」とか、「何か珍しいものでもあるん?」などです。石を見ていると答えると、予想外の答えのようでだいたいの人が驚かれます。そこで、「ここの石は、ずっと昔、まだ恐竜の生きとった時代に火山の大噴火でできたんや」などと話し出すと、また驚かれます。山を歩く人たちたちの大地への興味が広がるために、少しでもこの本が役に立つことを願っています。また、子どもたちが身近な自然に興味を持つきっかけとなればとてもうれしく思います。(同書 P127より)

 さあ、この本を片手に出発です!!
 27コース、どこまで行けるだろう!?
 私のことですから ゆっくり ゆっくり です。
 どこかで出会ったら声をかけてください。
 そして、あなたの「発見」した「動く大地の物語」を教えてください。

※なお著者のホームページは必見!!
 『兵庫の山々 山頂の岩石』
http://www2u.biglobe.ne.jp/~HASSHI/yama.htm

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2023年3月のオンライン「寅の日」は #天災は忘れられたる頃来る #traday #寺田寅彦

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「天災は忘れられたる頃来る」

 寺田寅彦記念館に刻まれたこのコトバをはじめて見たのは、「3.11」の翌年2012年の夏だった。
 そこから、私の「土佐の寅彦詣」がはじまった。
 当初はあの有名な警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」の土佐版である、という程度にとらえていた。
 しかし、何度もこのコトバに出会っているあいだにこちらの方が「正しい」と思うようになってきた。
 
 寅彦の警鐘「天災は忘れられたる頃来る」!!


▼2023年3月のオンライン「寅の日」の計画を立てる時期がきていた。
 3月は、「3.11」の月である。
 テーマはずっと以前から決めていた。「防災・減災」関係の随筆を読みたいと思っていた。
 テーマもずばりこの警鐘を使おうと思っていた。

【3月テーマ】「天災は忘れられたる頃来る」

 3月は2回ある。

■2023年3月オンライン「寅の日」!!
◆第342回オンライン「寅の日」 …3/09(木)
◆第343回オンライン「寅の日」 …3/21(火)


▼私は寅彦が晩年に書いた随筆3つ
・「日本人の自然観」(1935年)
・「天災と国防」(1934年)
・「津浪と人間」(1933年)
を、勝手に「防災・減災」三部作とよんでいた。
 「日本人の自然観」は、寅彦忌(12/31)の特番オンライン「寅の日」で毎年読んでいる。
 毎年3月には「天災と国防」「津浪と人間」を読むことが多かった。
 最初はこの2つをはなれて別の随筆を読もうかと思っていたが、このごろの世界の情勢を見ているとそれはまずいと思いだした。
 寅彦の警鐘に耳をふさぐことになる。
 今こそ、「天災と国防」を読もうとおもった。
 もう少し、根っこのところで警鐘にツナガル「神話と地球物理学」を読みたいと思う。

■2023年3月オンライン「寅の日」!!

◆第342回オンライン「寅の日」 …3/09(木)「天災と国防」(青空文庫より)

◆第343回オンライン「寅の日」 …3/21(火)「神話と地球物理学」(青空文庫より)


▼時空を超えて、今も鳴り響く寅彦の警鐘「天災は忘れた頃来る」に耳を傾けつづけたいものである。
 これこそが今すぐ誰もができる「減災・防災」対策の第一歩だ!!
 
 さあ、今年の春こそ 再びあのコトバの前に立ちたいものだ。

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ファラデーラボ「「岩石の見分け方」と地質がつくる兵庫県の景観」(2)

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▼今回も休憩時間にホワイトボードに書き込まれたテーマは盛りだくさんだった。
 ファラデーラボの「かがくカフェ」の第2部!!
 それは、このカフェのもうひとつの醍醐味であり魅力であった。

 私はこれを勝手に「共愉のかがく」(共に愉しむ科学)とよんでいる。

▼次々と発表が続いた。 

【電気の実験 山本さん】
・いつものように楽しげな授業の様子が報告された。
・報告を聞いているだけで、科学する楽しさの「おすそ分け」をもらっている気分になる。
・「簡単モーター」セットの「おすそ分け」もあった。

【光の実験 大西さん】
・「光の実験」(全反射)を体験させてもらうことができた。
・やっぱり実際に自分でやらせてもらえるのは楽しい!!
・「あれっ!?ロウソクの炎は!?」 「ふしぎ!?」から「かがく」へ!!

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▼西宮ツナガリの報告へとつづいた。

【生瀬 宇野さん】
・「生瀬水路」の紹介があった。たいへん興味深い!!
・ヘェー昔の人もみごとな「科学」をしていたんだなあ!!
・ 地域を愛する人たちで、再「発見」する取り組みは実に面白い!!

【モリアオガエル 釜淵さん】
・ボランティア生徒たちの受け継ぐモリアオガエルの保護活動!!
・すごい伝統と歴史があるんですね。「SDGS」の先駆けですね。
・「水がないのに卵を産みつける!?」の「ふしぎ!?」も!!

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▼いつもそうなってしまうが、時間いっぱいまでたくさんの報告がつづいた。

【お楽しみ広場 中谷さん】
・「科学と恐竜を学ぶ」お楽しみ広場(岡山理大)大成功!!その顛末のすべてを報告。
・年末年始の大奮闘 ご苦労さまでした。
(※詳しくは現在発売中の『理科教室』3月号を参照してください)
・「電流回路」工夫の実践報告もあった。現場に即した「教材」こそホンモノ!!

【結晶片岩 角谷さん】
・「石」 大好きの角谷さんの報告を聞いていると、こちらまで楽しくなってくる。
・第一部のレクチャーの後だけに、なおさら興味深かった!!
・「石」にたどりつくまでの<探索術>もハンパではなかった。大いに参考になった!!

【マル棒 円尾さん】
・黒板実験必須の強力アイテム「マル棒」はますます進化していた!!
・さらに黒板実験で活躍しそうなアイテムの開発を次々と楽しんでおられるようだ!!
・「教材・教具」開発工房は実に面白い!!
・お手製「地震計」データもみせてもらった。
・いつもある+αがさらにうれしい!! 今回は「キクイモ」等だった。

【その他 觜本さん・森本さん】
・お二人の発表「大阪湾なぜ楕円形か?」「簡単!箔検電器と電気盆」は、オンライン「かがくカフェ」または、次回以降の「かがくカフェ」にまわされるそうだ。
・次回の 「 第142回かがくカフェ12周年記念企画」の案内もあった。

 次回はぜひあなたもいっしょに共に愉しむ「かがく」を!!

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Twitterはじめて4,900日目に思うこと!! #山の景観 #石と地層と地形 #Twitter #Twitter的

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先日のファラデーラボの余韻だろうか!?
 あの山の景がまったくちがって見えてきた。
 「あの山たちは、どのようにして山になったのだろう!?」
 「あの山をつくる岩石は…!?」

 どんな「動く大地の物語」があったのだろう!?

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▼「動く大地の物語」の歴史に比べれば、それは「瞬間」のできごとかも知れない。
 私がTwitterはじめてから本日で4,900日目であると、Twilogが教えてくれた。
 ひょんなことが、きっかけではじめたのは 2009/09/23 デアル。
 この「瞬間」にも それなりの歴史があった。

▼この歴史のなかで、最近 困ったできことがあった。
 Twitterクライアントアプリケーションソフトである「Tween」が使えなくなってしまったのである!!
 いつまでも超初心者である私は、こんなときに困ってしまうのだ!!
 やもなくTwitterそのものを最近は使うようにしている。

▼ところで、どんな歴史にも「記録」することが大切だ!!
 Twitterはじめてから、ほぼ100日ごとに「Twitterはじめて○○○日目に思うこと!!」という「記録」を残して来た。
 その「記録」のなかで、繰り返し使って来たフレーズがある。
 「Twitter的」である。

「Twitter的」とは
 私の勝手な造語である。6つのキーワード・概念からなる。

 Twitter的=
「リンク」
「シェア」
「フラット」
「等身大」
「リアルタイム」
「アクティブ」

 「Twitter的」は私にとってはこれからも不易である。

 次なる100日後には、いくつかの「山歩き」をはじめているだろうか。
 

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【Web更新2/19】23-08 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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蕊たちの寄り添うホシノヒトミ哉 23/02/17撮影@福崎

■楠田純一の【理科の部屋】23-08
週末定例更新のお知らせ
 はやくも2月3回目、「雨水」の週末定例更新である!!
 「日常」においては、生きることそのものが、最大のイベントなのかもしれない。
 今週は何に出会うだろう!?

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2023 更新 ホシノヒトミ(【犬ふぐり】の傍題としてぜひ入れてほしいな。)
 今年も足元にホシノヒトミが目立つ季節となってきた。
 観察する時間帯によって、微妙に蕊たちの寄り添い具合がちがう。
 蕊たちも 短い春を謳歌しているのだろうか!?
 明日は どのホシノヒトミの蕊たちが !?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 【理科の部屋】30年の歩み シリーズを間歇的にすすめている。
 歩みの足跡がモノ(「教材」)として、残っているのがいかにも【理科の部屋】的である。
 それぞれの人たちからの「30年史」が語られるようになると、なお面白い展開になってくるだろう。
 楽しみにしておきたい。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 2月のテーマ「科学と文学」も、いよいよ寅日子先生の本意に迫っていく。
 多くの人にとっての「寅彦活用法」になるだろうか!?
 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから47週目であった。
 「雨水」とは、うまく言ったものだ。
 観察池の水面を見ているといかにも!!
 ビオトープとしての役割もあと1ヶ月あまりだ!!

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ファラデーラボ「「岩石の見分け方」と地質がつくる兵庫県の景観」(1)

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▼昨日(2023/02/18)は、ずっと楽しみにしていたファラデーラボの第141回 かがくカフェだった。

◆ファラデーラボ 第141回 かがくカフェ
●テーマ 「岩石の見分け方」と地質がつくる兵庫県の景観
    ~ジオ・ハイキングのすすめ~

●話題提供 橋元 正彦さん

 いつかはじっくりと橋元さんのお話を聞いてみたいと思っていた!!
 ついにその機会が訪れた!!
 ふるさとの「動く大地の物語」をその道のプロから教えてもらう絶好の機会だった。
 うれしかった!!

▼やっぱり予想通り最高に面白かった。
 目の前のあの山の物語は知らないことばかりだった。
 「あの山」の見え方がかわって来た。
 まずは石大好きの面白いエピソードからはじまった。
「山の景観」から話がはじまった。

1 山の景観
・觜崎の屏風岩(たつの市)
・多紀アルプス(丹波篠山市)
・小野アルプス(小野市・加古川市)
・比延山(西脇市)
・天竜(養父市)
・黒滝(三木市)
・氷ノ山(養父市・若桜町)
・神鍋山(豊岡市)
・ダルガ峰(宍粟市・西粟倉村)

 実際に行かれてのの実体験に基づくお話はとても興味深かった!!
 「○○アルプス」なんていいな!!
 ぜひぜひ行ってみたいところばかりだ。

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 次はいよいよ本質に迫っていく。
 
【A 山はなぜできるのか】 

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 さらには、「岩・石の景観」に焦点を当てての話だ。
 ますます面白くなっていく!!

2 岩の景観
・蛇紋岩と鉱物(養父市)
・鬼のかけ橋(篠山市・丹波市)
・ゆるぎ岩(加西市)
・沼島の結晶片岩(南あわじ市)
・ビシャゴ岩(赤穂市)
・上島の石神(姫路市)
・石の塔(神河町)
・小赤壁(姫路市)
・赤穂御崎(赤穂市)
・絵島(淡路市)
・竜山石・石の宝殿(高砂市)
・インデアン島(新温泉町)
・玄武洞(豊岡市)

 知らなかった!!
 こんな面白いところがこんな近くにあるなんて!!
 さあ、何カ所まで挑戦できるかな!? o(^o^)o ワクワク

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▼さあ、今度は本日のメインイベントのひとつでもある「石の見分け方」である。

【石に触れてみよう】
 アリガタイ!!
 参加者分の「岩石標本」がひとりひとつずつ準備してくださっていた。
 石に触れながらの「同定」作業は楽しい!!
 私のように間違っても楽しい!!
 こんなの授業でできたら楽しいだろうな!!

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▼さらには最新研究情報を含めて興味深い話が続いた!!

【C 兵庫の大地の三大イベント】
3 鉱山の景観
4 氷期にできた景観
5 形成されつつある景観

 まだまだいっぱい教えてもらった!!
 山(地形)・岩石・石を楽しむことがどんなに面白いかを教えてもらった!!
 「あの山」が、そして足元の「石ころ」が間違いなくちがって見えて来た!!
 深謝!!

 なお、橋元さんのホームページは必見である!!
 「 兵庫の山々 山頂の岩石」 http://www2u.biglobe.ne.jp/~HASSHI/yama.htm

(つづく)

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【理科の部屋】30年の歩み!!(15) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #教材研究 #教材発展史 #ビースピ

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▼かつて大竹三郎先生は『理科実験法の再検討~教材論的研究~』(大竹三郎著 明治図書 1980.10.5)のなかで次のように語っていた。

わたしは、現在、学校で実施されている多くの実験が、なお教材として仕上げられていないと考えます。これらの実験が授業の課題にピタリ答えられるように、その内容、形式ともに仕上げられなくてはなりません。ところが、わたしたちは、もうこれ以上、変えようとしても変えられないものと受けとめています。とくに長い歴史をもった伝統的な実験に対してそうです。(同書 P119より)
 
▼【理科の部屋】の歩みのなかで生まれた教材があります。

●「ビースピ」!!

 今では、ごくアタリマエに教科書にも登場してきますね。
▼その後、「授業」のなかで、すぐれた「教材」としてどのように扱われてきたのだろう!?
 大竹先生風に言えば

 その後、「ビースピ」はどのように「仕上げられ」て行っているのだろう!?

▼それらを含めて、「誕生」からのすべてを語る「発展史」があると面白いと思う。
 「これから」の教材開発のためにも!!

◆現代理科教材発展史「ビースピ」

 を。

(つづく)

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【理科の部屋】30年の歩み!!(14) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #教材研究 #教材発展史 #スライム #虹ビーズ

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▼教材の「ルーツ」や「教材発展史」にこだわるのは、そこに教材研究の本質的な意味を見いだすことができるからである!!
 ・どんな思いから「出発」した教材なのか!?
 ・どんな工夫、アイデアで「発展」した教材なのか!?
 ・目の前のアタリマエ教材の歴史を知ることは、これからの授業に持ち込むとききっと役に立つ!!
 ・きっと「これから」のあらたな「工夫・アイデア」につながる!!
 等などである。

▼ひとつの具体例を「現代理科教材発展史」として残していた。

◆現代理科教材発展史「スライム」

 最終更新からでもずいぶん時間がたってしまっている。
 「訂正」すべき点もあるかも知れない。
 また、あらたな「展開」もはじまっていることだろう。
 
▼さらに「教材を追う」シリーズといくつかの教材の「現代教材発展史」も考えていた。
 
◆シリーズ【教材を追う】

 この「作業」も可能なかぎり再開したいものである。

▼さらに【理科の部屋】との関連で特に思い出す「教材」があった。

・「虹ビーズ」(「虹スクリーン」「人工虹」)
 久しぶりに教材BOXから、ひっぱりだしてきた!!

・「ビースピ」

(つづく)

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【理科の部屋】30年の歩み!!(13) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #教材研究 #教材論 #究極のクリップモーター

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▼ポンコツは「こだわり」の繰り言が多い!!
 「究極の○○」とくるとどうしても

●「究極のクリップモーター」!!

 にこだわってしまうのである。
▼「こだわり」は次のようなページも起ち上げてしまっていた。

◆「究極のクリップモーター」を普及させる会
 
 「究極のクリップモーター」に関連する情報のすべてをここにリンクしてみた。
 なかでも次は必見である。
●現代理科教材発展史-「究極のクリップモーター」考(その1)
●現代理科教材発展史-「究極のクリップモーター」考(その2)


▼私にとっての「そもそも」のはじまりは「台なしクリップモーター」にある

●1984年(昭和59) 台なしクリップモーター(楠田)(後に『究極クリップモーター』)はじまる。

 もう40年近く前の話になるのである。

▼さらに「クリップモーター」のルーツを知りたくなった。
 ルーツにこだわり、それを知ることは、このうえない「教材研究」になるのである。
 今では、もっともっと「発展」したものが展開されているのだろう。

 ルーツの先には きっと ファラデーが !! 

(つづく)

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【理科の部屋】30年の歩み!!(12) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #教材研究 #教材論 #究極のマグデブルク半球

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「情報は発信するところに集まる。 ~【理科の部屋】とは~」の文章のなかに、【理科の部屋】でやりたかったこと2つのことをあげています。

 「これからの教材研究」として
(1) 教材研究のネットワーク化を図り、新たな教材の発掘を
(2) 教材のデータベース化を図り、教材の共有財産化を 

▼30年の歩みのなかで、これらはどのように展開されていったのだろう!?
 しばし、その展開の歴史を追いかけてみたい!!
 その前に、自分自身の「教材」へのこだわりから見てみる。
 【理科の部屋】開設当初からよく発言していた「私の教材論」を残していた。

◆「私の教材論」

 それらを少し実践と結びつけて、最近にページ化もしていた。

◆「私の教材論・授業論~これからの授業づくりのために~」(2021年版)

▼「教材論」は、少し大げさに言えば、私の「ライフワーク」とも思っていた。
 だから、今なお「新・私の教材論」を継続展開中であった!!

◆「新・私の教材試論」

 今、現在(148)まできている。
 これからも、可能な限りつづけるつもりである。

▼「論」の話は ちょっと \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
 具体的なモノから 追いかけてみる。

●「究極のマグデブルク半球」!!
 こう名付けたこの「教材」も、大の「お気に入り」だった!!
 これもまた、【理科の部屋】ネットワークに教えられた教材だった!!
 「カンドウ」「カンタン」「キレイ」 3Kの法則
 「ホンシツテキ」「ホンモノ」「ホット」 3Hの法則

(つづく) 

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【Web更新2/12】23-07 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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紅梅や受けた朝日数えたり 23/02/11撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-07
週末定例更新のお知らせ
 はやくも2月2度目の週末定例更新である。
 私にとっての週末定例更新とは、この一週間の「ふりかえり」である。
 同時に、次なる一週間の「展望」である。

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2023 更新 紅梅
 毎年表紙画像集をつづけていると驚くほど律儀に季節がめぐってきていることがわかる。
 立春すぎて水温む季節となった。
 今年も律儀に紅梅の蕾がほころびはじめた!!
 あれから何回の朝日を受けてきたのだろう!?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 【理科の部屋】30年史を「インターネット」「ホームページ」という視点で追ってみた。
 また少し視点を変えて、30年史を追ってみるというのも面白いかもしれない。
 さて、次は…!?

◆【ヒガンバナ情報2023】 更新!!
 2019年と2021年に採集・回収したヒガンバナの「種子」を使った実生実験の今を観察した。
 栗田子郎先生に見てもらいたかった!!
 牧野富太郎先生に見せたかった!!
 「これって 何!?」 

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 61号はエサなしで3ヶ月生き延びた!!
 60号は !?
 「生きる」とは!? 「再生」とは !?
 「ふしぎ!?」にこそ「科学」のタネがある!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 藤棚の「藤の実」の「潮時」を追ってみた。
 次は椿の「潮時」なのかもしれない。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから46週目であった。
 観察池の水は温んできた。
 しかし、季節は直線的にはやってこない。いつも螺旋的にだ!!
 また薄氷の日も…。

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本日(2023/02/13)、第340回オンライン「寅の日」!! #科学と文学 #traday #寺田寅彦 #中谷宇吉郎

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今年も節分に立てた「立春の卵」5つ!!
 そのうち3つは、昨日もアタリマエに立ち続けていた!!

 このアタリマエこそ「科学」デアル!! と中谷宇吉郎先生が教えてくれていた。

▼本日(2023/02/13)は、第340回オンライン「寅の日」である。
 2月のテーマは、「文章修業」の総集編「科学と文学」である。

 【2月テーマ】「科学と文学」

 読むのはテーマのタイトルそのもの随筆「科学と文学」を読む。
 本日はその第二回目である。

◆本日(2023/02/13)、第340回オンライン「寅の日」!!

●「科学と文学」(2)(青空文庫より)

▼本日は
・実験としての文学と科学
・記録としての文学と科学
・芸術としての文学と科学
・文学と科学の国境
 あたりを中心として、読んでみたい。

 もうすっかり寅日子先生のペースにはまっていた。

一方で、科学者の発見の径路を忠実に記録した論文などには往々探偵小説の上乗なるものよりもさらにいっそう探偵小説的なものがあるのである。実際科学者はみんな名探偵でなければならない。

 これから考えると、あらゆる忠実な記録というものが文学の世界で占める地位、またその意義というような事が次の問題になって来るのである。

 歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに過去の記録はまた将来の予言となる。科学の価値と同じく文学の価値もまたこの記録の再現性にかかっていることはいうまでもない。
 
 手近な例を取ってみても、ファーブルの昆虫記(こんちゅうき)や、チンダルの氷河記を読む人は、その内容が科学であると同時に芸術であることを感得するであろう。ダーウィンの「種の始源」はたしかに一つの文学でもある。ウェーゲナーの「大陸移動論」は下手(へた)の小説よりは、たしかに芸術的である。

▼そして、あの中谷宇吉郎先生の大のお気に入りの一文が登場してくる。

 顕微鏡で花の構造を子細に点検すれば、花の美しさが消滅するという考えは途方もない偏見である。花の美しさはかえってそのために深められるばかりである。花の植物生理的機能を学んで後に始めて充分に咲く花の喜びと散る花の哀れを感ずることもできるであろう。 

 まったく同感である!!
 さらに続けよう。いよいよこの随筆の本意に近づいて行く!!
 それで、そういういろいろな物の見方に慣れた科学者が人間界の現象に対してそういう見方から得られるいろいろな可能性を指摘してそれに無関心な世人の注意を促すということは、科学者としてふさわしいことであって、そうしてむしろ科学者にしてはじめて最も有効に行ない得らるる奉公の道ではないかとも考えられるのである。

 そういうことから考えても、科学者が科学者として文学に貢献しうるために選ぶべき一つの最も適当なる形式はいわゆるエッセーまた随筆の類であろうと思われる。

 オミゴト!!
 「言葉」→「実験」→「記録」→「芸術」→「国境」→「随筆」!!
 の文脈を追っていくと、みごとに本意に到達するのであった。
 そして…。

(つづく)

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【理科の部屋】30年の歩み!!(11) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #インターネット #ホームページ #実践DB

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▼インターネット版【理科の部屋】に大いに刺激をもらった【理科の部屋】メンバーは、次々と自分のホームページを起ち上げていった。
 先行してホームページを起ち上げてた方々が、指南役になってくださった。
 ネットを使ってのオンライン指南は、次々と連鎖を生んだ。

▼そして、なんでもゆっくりな私も自分のホームページをつくったのである。
 指南役のみなさんのおかげである!!

●1998年4月25日 楠田 純一の【理科の部屋】 開設

 なんと自分でも驚いてしまうのは、このときに起ち上げたホームページの微更新を今も続けているのである。
 大枠は当時のままにして、週末定例更新として毎週つづけていた。

▼それから、ちょうど4年ほどたって、今から読み返すと少し恥ずかしいような「講座」をはじめていた。

●2002年4月28日 「理科教師のためのHPづくり講座」をはじめる!!
 
 恥ずかしい反面、今でも大いに納得するところがある!!
 きっと「これから」も。

▼さらに、14年の月日がたって、やっと森山和道さんの提言に、自分なりに応えるものをつくってみた。

●2016年12月17日 「新・中学校「理科」を構想する(2016年版)(私の「ふしぎ!?」からはじめて「卒業論文」にいたるまでの中学校3年間「理科」全課程を構想する。)」

 さらに「更新」をつづけたいものだと思っている。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

 


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【理科の部屋】30年の歩み!!(10) #理科の部屋 #30thrika #30年史 #インターネット #ホームページ #ネットワークと教育

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▼【理科の部屋】30年の歴史と「インターネットの歴史」が深い関係あることは、30年史年表を見ていてもよくわかる。

◆【理科の部屋】30年史年表

▼日本で最初に「ホームページ」がつくられたのは、1992年9月30日のことだった。
 それは、それはまさに【理科の部屋】開設前夜のことだった。

●1992年9月30日 日本最初のホームページ 発信
●1993年11月23日 NIFTY-Serve 教育実践フォーラムに【理科の部屋】開設


▼やがて【理科の部屋】は、インターネット版【理科の部屋】の登場により、飛躍的な展開を見せることになるのである。

●1995年8月31日 インターネット版【理科の部屋】開設!!

▼当時からとても気に入り影響を受けてきた森山和道さんの一文がある。
 今日読んでも、とても示唆的である。
 森山さんにお願いして、当時から今もリンクさせてもらっている。

◆『ネットワークと教育』(森山和道さん)

 なかでも、最後の一文には大いに参考になり、私は今も影響を受けつづけている。

マルチメディア時代──とは、10年に一度しか閲覧されない資料を、どんどんどんどん蓄積していく時代なのかもしれない。

そういう風に考えていくと、別に教育現場にコンピュータ・ネットワークなんか必要ないんじゃないか──そんな風に思えてくるかもしれない。しかし、それは違う。各人が全く違う目的で蓄積したデータベースや、全く違う目的のために造られたネットワークがシームレスに繋がっていくのが「ネットワーク時代」である。全く違う知識・思考方を、全世界規模で共有することができるのだ。

例えば、それぞれの教師が自分の授業ノート・データベースを構築し、公開する。それは巨大な授業のデータベースとなるだろう。それだけで、全く違う授業が生まれるかもしれない。

(つづく)

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実生ヒガンバナ(2021年採集分)は今!!(2023/02/09) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼2021年に採集・回収したヒガンバナの「種子」はなんと823個あった!!
 それらの「種子」を使った実生実験を2022年の春よりはじめていた。
 前回の観察は、ほぼ2ヶ月前だった。

●実生ヒガンバナ(2021年採集分)は今!!(2022/12/12)


 その段階で次のようにまとめていた。
●2022/03/15 2021年に採集・回収した823個の「種子」を使った実生実験を開始する!!

●2022/07/29現在、「発芽・発根」した種子の総合計199個である!!
 現段階の暫定発芽率は 199/823×100= 24.2%
 【安富】にいたっては 69/208×100= 33.1%

●2022/10/21現在、「出葉」まで達した種子の総合計39個である!!
 現段階の暫定出葉率は 39/823×100=4.7%
 「発芽・発根」したもののうちでは 39/199×100= 19.6% 

●2022/12/12現在、「出葉」まで達した種子の総合計48個である!!
 現段階の暫定出葉率は 48/823×100=5.8%
 「発芽・発根」したもののうちでは 48/199×100= 24.1%

▼さて、昨日(2023/02/09)段階でどうだったんだろう?
 冬場は、ヒガンバナの「稼ぎ時」だった。
 育苗トレーのフタ(シェルター)は、とったままにしておいた。
 はたして、この2ヶ月のあいだにどう変化しただろう!?
 育苗トレーは、全てで12ケースあった。
 ゴンビの枯れ葉でいっぱいだ。

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▼前回「出葉」をチェックしていたものを中心に、その伸びを見ていった。
 群生地ごとに「出葉」しているものをカウントしてみた。
 前回に観察もれということもあるだろうし、あらたに「出葉」してきたものも見られるだろうから。
 例により群生地ごとにチェックしてみた。

【安富】(出葉数10)
・総体的に「出葉」している葉は短い。
・葉の長さは前回より少し短めであるものもあった。最長は12.0㎝である。
・もっとも大きな特徴は、1年目からすでに2枚の「出葉」しているものがあった!!
・これは【安富】のみに見られた!!
・そして、なんと前回は「出葉」が見られたのに、今回は見られないものもある。

【夢前】(出葉数1)
・前回とかわらず、たったひとつだけ「出葉」!!
・それでも今回も11.0㎝まで伸びていた。

【福崎】(出葉数25)
・圧倒的多さである!!
・アタリマエだが、集中して(採集場所・採集日・回収日の近いモノ)、「出葉」しているところがある。示唆的デアル!!
・15㎝以上まで伸びたもの多数あり。
・最長は18.5㎝まで伸びていた。
・さらに驚くことは、あらたに「出葉」が認められたものが、2つあった!!

【その他】(出葉数14)
・ここもまた集中して「出葉」している場所があった!!
・これは、「自然結実」ヒガンバナ花茎採取場所が同じであることも意味していた。
・最長は15.0㎝までのびていた。
・ここでもまたひとつあらたに「出葉」がみとめられたものがあった!!

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▼昨日(2023/02/09)段階での「出葉」総合計は次のようになった。

●2023/02/09現在の「出葉」総合計=【安富】10+【夢前】1+【福崎】25+【その他】14=50

 「出葉」しているものは前回より2つ増えていた!!
 
●2023/02/09現在、「出葉」まで達した種子の総合計50個である!!
 現段階の暫定出葉率は 50/823×100=6.1%
 「発芽・発根」したもののうちでは 50/199×100= 25.1%

 大ざっぱに言えば、「発芽・発根」したもののうち4個にひとつは「出葉」するということである!!
 さて、今年の秋にはどれだけ「出葉」してくるだろう!?
 葉が枯れきった段階で、またフタ(シェルター)をかぶせておこうと思う。


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61号コウガイビルはエサなしで3ヶ月生きのびた!!そして…!? (2023/02/08)#コウガイビル #陸生プラナリア #生命と再生 #教材化

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▼60号・61号コウガイビルに出会ったは、昨年の11/08であった。

●60号・61号コウガイビルに出会った!!(2022/11/08) #コウガイビル #陸生プラナリア #飢餓と再生 #教材化 #渡辺憲二

 それから3ヶ月経った昨日(2023/02/08)、二つの袋をそっと取り出して観察してみた。
 
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▼最初に動きを開始したのは61号の方だった。
 最初は例のイチョウの葉のような頭(コウガイのような)が、動きはじめた!!
 生きている!!
 どんどん伸びてきた。1ヶ月前より若干小さくなった気がするが大きくは変わらないようだ。

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▼「ちょっとちがうぞ!?」と感じのは6号の方だった。
 いくらたっても、「動き」が見られなかった。まるで「ミイラ」のようになってしまっていた!!
 一緒に入れた水はまだたっぷりあったのだが!?
  
 「暑さ」に弱いと言うことは、ダーウィンの観察記録からもよく知っていた。
 自分自身でも何度もこれを観察してきた。
 ダーウィンの若き日に書いた(当時20代前半か)『ピーグル号航海記』のなかにその観察記録があった。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(チャールズ・ダーウィン著 島地 威雄訳 岩波文庫 P54より)

 「水」に溶け入るように姿を消すのを何度も見てきた。
 しかし、「水」はあるのに「ミイラ化」したような姿を見るのははじめてであった。

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▼60号コウガイビルに何がおこったのだろう!?
 もう生きてはいないのだろうか!?
 死んでしまったのだろうか!?
 まさか、クマムシのように「乾眠」なんていう手はないよな!?
 「ふしぎ!?」はますますふくらむ。


 二つの袋ともに「水」を追加して、再び冷蔵庫(農業用)に入れた。
 さらに1ヶ月後には  ?(゚_。)?(。_゚)?

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やっぱり「藤の実」に「潮時」が来た!!(2023/02/04~06) #藤の実 #潮時 #寺田寅彦 #科学する 

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▼寺田寅彦の名随筆「藤の実」は、自然を科学することの面白さを伝えてくれていた。

●「藤の実」(寺田寅彦 青空文庫より) 

 そのなかに、こんなコトバがあった。

  それはとにかく、このように植物界の現象にもやはり一種の「潮時」とでもいったようなもののあることはこれまでにもたびたび気づいたことであった。

▼一昨年から昨年にかけて、幸いにも私はこの「藤の実」の「潮時」を、室内で体験させてもらう機会があった!!
 この貴重な体験は、あの名随筆を豊かにふくらませてくれた。
 なおいっそう屋外の「藤の実」が気になってしかたなかった。
 今年も「ひとり吟行」で立ち寄る公園の藤棚の「藤の実」の「潮時」が気になってしかたなかった。
 これまでの経験から

 この「藤の実」の「潮時」は、今週末だろう!!

 と<予想>した。
 <予想>はみごとに、的中した!!
 「その瞬間」に立ち会うことはできなかったが、明らかにその痕跡が残っていた。
 やっぱり自然を科学するは面白い!!

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▼その面白さをさらに豊にふくらませてくれる本があった。
 これぞ、ほんとうの【お薦め本】だ。

◆【お薦め本】『寺田寅彦「藤の実」を読む』(山田功・松下貢・工藤洋・川島禎子著 窮理舎)

 あなたの近くの「藤の実」はどうですか!?

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実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2023/02/06) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼2019年に採集・回収した「自然結実」ヒガンバナの「種子」は530個あった。
 これらの「種子」を使った実生実験は2020年の春からはじめた。
 その「今」を報告する!! 前回の観察は、2022/12/10 であった。

●実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2022/12/10)

▼まず【安富】【夢前】の鉢が置いてある場所からだ。
 まわりの草、笹など、また八手の葉の枯れたモノが覆い被っていた。それらをとりのぞいて観察した。

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【安富】
・「出葉」している鉢はかわらず2つである。(15㎝、17㎝)
・大きな鉢のモノひとつを加えていた。これは、育苗トレーを処理していてみつけたものだ。(16㎝)
・前回の観察とどれも同じ。「出葉」していたものは、緑が濃くなりよりたくましくなったように見えた!!

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【夢前】
・「出葉」している鉢は、前回とかわらず3つである。
・二鉢は、1枚の葉がよく伸びていた。(21.5㎝)(16㎝)
・一鉢は葉が2枚のびてきていた。(13㎝、18㎝)
・日当りが悪いことが、葉の伸び、枚数に影響しているのだろうか!?
 それはごくアタリマエのことに思えた。

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▼次は群生地【福崎】である。

【福崎】
・「出葉」している鉢は前回と変わらず13鉢である。
・二枚の葉をのばしている鉢は4つに退化していた!!
・複数枚の葉をのばしている一鉢ではすごいことが起こっていた。
 明らかに「分球」(球根が2つに分かれる)をしている。これがより明確になっていた!!
 それぞれに2枚の葉と3枚の葉が出てきていた。
 これも前回よりも成長していた!!(No. 441)
・いちばんよく伸びた葉で25㎝に達していた。
・西日がよく当たるとは言え、日当りの悪さが葉の伸びをおさえているのだろうか!?

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【その他】
・「出葉」している鉢はここも前回と同じく3つあった。
・いずれもが二枚の葉がでていた。(21㎝、17㎝)(13㎝、13㎝)(13㎝、4㎝)

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▼「育苗プラグトレー」から大きな植木鉢に植え替えたものについてである。

【育苗トレー】から
・前回同様に5鉢までが「出葉」していた!!
・2枚「出葉」しているものは3つもあった。
・広いところに「引っ越し」したせいかずいぶん元気よくのびた鉢もあった。(24㎝、24㎝)(16㎝、16㎝)(10㎝、5㎝)

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結論として、「出葉」している鉢の数は27鉢である!!

現段階(2023/02/06)における「出葉」は前回と同様27個である。

これまでをまとめると次のようになる。


【2019年採集分の実生実験】の現段階での結果(2023/02/06)

【2019年】 530個の「種子」採集・回収

【2020年】
・発芽率  140/530×100=26.4 %
・出葉率  54/140×100=38.6%
 全体で  54/530×100=10.6%

【2021年】
・2年目の出葉率 27/54×100=50.0%

【2022年】
・3年目の出葉率 27/54×100=50.0%

 今回の観察は、あくまで3年目に「出葉」したものを再度観察したものである。
 前回と同じ結果であった。
 この後、葉は枯れて地上部から姿を消すだろう!!
 そして…!!

 

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【Web更新2/5】23-06 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等 更新!!

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蝋梅や遅し遅しとせかされて 23/02/04撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】23-06
週末定例更新のお知らせ
 2月最初の週末定例更新である。
 なんともはやい!!こんな調子では1ヶ月はすぐに終わってしまいそうだ。
 もう何十年もほったらかにしていた「整理」の作業を再開している。
 遅々としてすすまぬ作業である。
 
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!
 と呪文を唱えてみるが、やっぱり愉しみをみつけなければ長続きはしないものだ。
 さあ…。

◆表紙画像集2023 更新 蝋梅
 蕾まではきていたが、そこでストップしてしまっていた蝋梅。
 開花はまだか、まだか!?と待っていた。
 やっと一輪が「開花」してくれた。
 やわらかく透明感のある花はすばらしい!! あとに続くだろうか!?

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 とは言っても、いつものように「雲見」、俳句「歳時記」だけの更新である。
 「雲見」の新展開を期待する月でもある。
 事情あって、動きのスタイルを変える必要がでてきた。
 それは「雲見」【宇宙見物】「ひとり吟行」等にどんな影響をもたらすだろう。
 自分でも楽しみである。

◆【ヒガンバナ情報2023】 新規更新!!
 もう25年以上続けているページの新規更新である。
 まずは「実生コンガンバナ」「実生ヒガンバナ」の今 を報告した。
 「稼ぎどき」の冬を越えて、やがて枯れがはじまるのだろうか。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 寺田寅彦を「活用」するためには必読であると思っている!!
 今月読んでいるのは「科学と文学」デアル!!
 いよいよキモの部分に入っていく。

◆サイエンコミュケーター宣言 更新!!
 「未整理箱」のようになんでも、ここにほり込んでしまっていた。
 あえて「立春」をさけて「節分」に立てた「立春の卵」5個!!
 今朝、その場にいったらはやくも2個が倒れていた。
 はたして、今年はいつまで !?


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから45週目である。
 薄氷に、蓮の葉の模様が見られるのは、なんとも「ふしぎ!?」だ。
 面白い!!

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実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2023/02/04) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼あるはずのないヒガンバナ(3倍体)の「種子」を育てていた。
 「種子」から育てるから、それは実生ヒガンバナ実験とよんでいた。
 まずは、2019年より前に、採集・回収した「種子」についてであった。
 前回の観察は、昨年の12月であった。

●実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2022/12/09)

▼実生ヒガンバナ(2019年以前分)実験中の9つの鉢を明るいところに持ち出して観察してみた。
 実生実験開始が古い順番に見て行く。

●2014年「種子」採集→2015年実生実験開始→植木鉢3つ

・「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数は前回とおなじく 4枚!!
・葉の長さはほぼ35㎝、34㎝、33㎝、25㎝ ほぼ前回と同じようだ!!
・むしろ葉は全体に「太って」たくましくなったような気がする。

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▼次は2016年に採集・回収した分に行く。

●2016年「種子」採集→2017年実生実験開始→植木鉢3つ

・こちらも「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数は前回と同じく、5枚!!
・こちらも葉の長さは前回とほぼ同じようだ。
 27㎝、25㎝、19㎝、19㎝、18.5㎝
・こちらも太くなりたくましくなっている気がする。

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▼最後は2018年採集・回収分だ。

●2018年「種子」採集→2019年実生実験開始→植木鉢3つ

・「出葉」している鉢は前回と同じく二鉢だ。(A、Bのみ)
・「出葉」している葉の枚数Aは1枚、Bは2枚だ!!
・Aの1枚はほぼ前回と同じ長さに伸びていた!!
 A… 20㎝
・Bの二枚の葉は前回より少しのびていた!!
 B… 20㎝、16㎝

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 コヒガンバナ(2倍体)の実生実験に較べるとちがいは歴然としている!!
 しかし、日本のヒガンバナ(3倍体)も負けてはいない!!

 ひょっとしたら、ここから花茎がのびて…!? の夢はあきらめきれないのである。

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今年も「立春の卵」を立てた!!(2023/02/03) #立春の卵 #中谷宇吉郎

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「三点主義」「三点主義」「三点主義」!!

 呪文を唱えるように、連呼してみた!!
 今年もまたみごとに卵は立った!!
 アタリマエ!!
 この小さな実験をやったのは、昨日の節分だった。「立春」でないところがちょっとミソ!!

▼思いっきり不器用な私でも、5個の卵を短時間に立てることができた!! 
 そんな大げさに言うことではなかった。
 
  いつ
 どこで
 誰がやっても
 卵は立つ ダカラ 「科学」なんだ!!

▼「三点主義」を最初に教えてくれたのは、あの中谷宇吉郎先生だった。

◆「立春の卵」(中谷宇吉郎 青空文庫より)

 表面に小凹凸(しょうおうとつ)があると、その凸部の三点あるいは四点で台に接し、それが丁度五徳(ごとく)の脚のような役目をして卵をささえるはずである。そうすると卵の「底面積」は、相隣る凸部の三点または四点の占める面積になる。
  卵は一点で支えられて立っているのではない。少なくとも三点でつくる三角形の「底面」に支えられているのである。  卵の重心からおろした垂線がこの三角形のなかにあるあいだは必ず立つのである!!  卵は立って アタリマエ なのである!!  このアタリマエをめぐって、今から76年前の1947(昭和22)年の「立春」に科学者、メディアをも巻き込んで世間では大騒動になったという。その顛末の一部始終を語る「立春の卵」は「科学」を語るうえで必読の名随筆である!!

 卵を立ててから読むか
 卵を立てる前に読むか
 どちらにしろ 必読!!

▼私は、2015年にもこの「小さなアタリマエ実験」に挑戦した。
 そして、中谷先生もビックリの「大実験」に挑戦した。
 「立った卵はいつまで立っているだろう!?」
 そのすべてを「記録」したのである。今も自慢の「大実験」である!!

◆【立春の卵】191日の軌跡  


 卵が立ったら、「立春の卵」の最後をもう一度読み返して欲しい。ぜひぜひ…
 

 人間の眼に盲点があることは、誰でも知っている。しかし人類にも盲点があることは、余り人は知らないようである。卵が立たないと思うくらいの盲点は、大したことではない。しかしこれと同じようなことが、いろいろな方面にありそうである。そして人間の歴史が、そういう瑣細(ささい)な盲点のために著しく左右されるようなこともありそうである。

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2023年2月(如月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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それらの「藤の実」の「その瞬間」はまもなくであると予感できた!!

 我らが寅日子先生の「藤の実」は、「その瞬間」の謎解きをみごとにやってくれていた。
 そして、科学論文にまで仕上げてくれていた。
 幸いなことに、昨年には室内で「その瞬間」を体験させてもらうことができた。
 実際に体験させてもらい、ますます「ふしぎ!?」に思えてきた。
 この藤棚の「藤の実」は、いよいよこの週末に「その瞬間」をむかえる気がするのである。
 それは、昨年と同じ月日ということになる。
 やっぱり「ふしぎ!?」だ!!
 
▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめたいと思う!!
 名句の参考にさせてもらうのは、これまでのように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句11句を引用させてもらう。

(1) 流氷や宗谷の門波荒れやまず 山口誓子
(2) 波を追ふ波いそがしき二月かな 久保田万太郎
(3) せりせりと薄氷杖のなすままに 山口誓子
(4) 橋くぐる間は昏き春の水 青木空知
(5) 赤鬼は日本の鬼鬼やらひ 石田波郷
(6) 猫柳青空のまだ冷たかり 伊藤政美
(7) 犬ふぐり太陽軽く渡るなり 川崎展宏
(8) ちんちんと鳴かせて春の長火鉢 水内慶太
(9) わが死後のことにも及び春炬燵 橋本栄治
(10) 崖急に梅ことごとく斜なり 正岡子規
(11) 梅林へ申し分なき娘をつれて 山口昭男

▼<俳句修業>の第一歩は「選句」から!!
 俳句は詠み手と読者の共同作業で成立する。
 ダカラ 愉しい!!
 今月もシロウト「選句」を愉しむことからはじめてみよう!!
 あなたは!?

【私の選んだ名句ベスト3】

(6) 猫柳青空のまだ冷たかり 伊藤政美

(7) 犬ふぐり太陽軽く渡るなり 川崎展宏

(9) わが死後のことにも及び春炬燵 橋本栄治


【次点】

(3) せりせりと薄氷杖のなすままに 山口誓子


【選評】
・猫柳には私は特別の思い入れがあった。幼い頃ひとりで歩いた川沿いに「猫柳」が…
・「太陽軽く渡る」この表現が気に入ってしまった。このときは、やはり「犬ふぐり」の方がいいのかな。
・「あるある」の句だ。妙に切実感があるから捨てやれなかった。「春炬燵」がとてもいい!!

・薄氷に「せりせり」のオノマトペがみごと!!使ってみたいフレーズだ。

▼今月も<選句修業>の次は<作句修業>だ。

◆第30回オンライン句会「寅の日」2月例会案内!!

 「ひとり吟行」の新展開!!
 それが2月の私の課題だ。定番コースにこだわらずあたらしいコースの開発を考えたい。
 どんな景が見えてくるだろう。
 楽しみである。


 

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2023年2月(如月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼2023年の1月は終わり、2月がはじまっていた。
2月の「雲見」を予想する前に1月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   1   
・巻雲   4  
・巻積雲  0  
・巻層雲  3       
・高積雲  3   
・高層雲  2       
・層積雲  2  
・積雲  10    
・層雲   0   
・乱層雲  6    
・積乱雲  0 

 これはあくまで午前9時(原則)の記録であり、一日のうちでも大きく変化したことも多々あった。
 「快晴」1+「積雲」10=11
 「層積雲」2+「乱層雲」6=8
 おおざっぱに1月の「雲見」をとらえるとこうだ。 
 目立つのは「積雲」10だ。
 1/24~1/27の大型「寒波襲来」での「大雪」はすごかった。
 山沿いにはまだそのときの雪が残っている。
 日の最低気温を「記録」してみた。なんと「-」になったのは25日もあった。
 なかでも低かったのは1/25 -4.3℃、1/26 -6.1℃であった。
(気温の記録は近くのアメダスの記録を利用させてもらった。)
 さて2月は!?

▼2月(如月)の「雲見」の予想に入ろう。
 昨年の2月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2022年2月 (気象庁)

・まだまだ強力な「西高東低」(冬型気圧配置)が予想される。
・ひよっとしたら、1月以上のの「大雪」も予想される。
・注目はやはり、この「大雪」だ。いつ、どのぐらい!?
・Wコップの実験の「根毛氷」「逆さプリン氷」そして三度目の「ストロー氷」に注目したい!!
・「ウメの開花」はいつだろう!?
・「春一番」は吹くだろうか、それはいつごろだろうか!?

▼自分自身でその景の写真に挑戦するということで、資料を変更していた。

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)

 こんなすばらしい写真は、私にはなかなかむつかしいが、それに挑戦してみるということで、その月々のタイトルだけ引用させてもらいたい。
 2月には次のような景があがっていた。

「御神渡り」
「立春寒波」
「日脚伸ぶ」
「極寒」
「風花」
「氷柱」
「月明かり」
「冬雲の明かり」
「南岸低気圧」
「砂塵嵐」
「春の三日月」
「アイスモンスター」
「光の春」
「春めく」
「太陽柱(サンピラー)」

 ほんとうにすばらしい写真ばかりである!!

▼2月の「雲見」の焦点としたいことは2つある。

●ひとつは「ストロー氷」である。
 偶然にも前著の最初は「御神渡り」である。私にはこの「御神渡り」以上に「ふしぎ!?」な現象なのである。
 この「逆さ氷柱」=「ストロー氷」をなんとしても見たい!!

●「雲見」の旅の新展開!!
 定点観測の「雲見」、「ひとり吟行」での「雲見」、それから発展した新展開の「雲見」を!!
 どんな展開になるやら楽しみである!!

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本日(2023/02/01)、第339回オンライン「寅の日」!! #科学と文学 #traday #寺田寅彦

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▼「Wコップ」二つを同じ場所に設置していても、できる「根毛のような」氷のでき方は微妙にちがっていた!!

 それだけ「水が氷になる」プロセスはデリケートなものなのだろう。
 紙コップを入れいるということが、より複雑に面白くしているのだろう。
 寅日子先生にこれを見せたら、どう謎解きをやり表現してくれただろう。
 いや「雪や氷」の話なので中谷宇吉郎先生にまかせた方が面白いかも知れない。

▼本日(2023/02/01)は、第339回オンライン「寅の日」である。
 2月のテーマは、2022年12月、2023年1月と続けてきた「文章修業」の総集編として「科学と文学」とした。

 【2月】「科学と文学」

 読むのはテーマのタイトルそのもの随筆「科学と文学」を読む。
 長編なので3回に分けて読む、本日はその一回目である。

◆本日(2023/02/01)、第339回オンライン「寅の日」!!

●「科学と文学」(1)(青空文庫より)


▼本随筆はとても「お気に入り」である。
 とは言ってもとても長編で、私など何度読んでもわかっていないところでいっぱいだ。
 見出しだけあげてみるとこうだ!!

・緒言
・言葉としての文学と科学
・実験としての文学と科学
・記録としての文学と科学
・芸術としての文学と科学
・文学と科学の国境
・随筆と科学
・広義の「学」としての文学と科学
・通俗科学と文学
・ジャーナリズムと科学
・文章と科学
・結語

 本日は導入の「言葉としての文学と科学」あたりまで読めたらと思っている。
 それぞれの方のペースで読みましょう。
 面白そうなところだけ「拾い読み」もいいかも知れない。

 まず「緒言」だ。
 私は寅彦の「科学者宣言」のようなこの文章が好きだった。

 もう一つ断わっておかなければならないことは、自分がともかくも職業的に科学者であるということである。

全くそのころの自分にとっては科学の研究は一つの創作の仕事であったと同時に、どんなつまらぬ小品文や写生文でも、それを書く事は観察分析発見という点で科学とよく似た研究的思索の一つの道であるように思われるのであった。

 寅彦の軸足は常に「科学者」にあった!!

▼さあ本論に入ろう。
 まず「言葉としての文学と科学」である。

象形文字であろうが、速記記号であろうが、ともかくも読める記号文字で、粘土板でもパピラスでも「記録」されたものでなければおそらくそれを文学とは名づけることができないであろう。つまり文学というものも一つの「実証的な存在」である。
 
方則に従っていればこそ、それと同じような現象が過去にも起こりまた未来にも起こりうるのであり、かくしてその作品は記録であると同時にまた予言として役立つものとなるであろう。

人間霊知の作品としての「学」の一部を成すところの科学はやはり「言葉」でつづられた記録でありまた予言であり、そうしてわれわれのこの世界に普遍的なものでなければならないのである。

 そして、うんと納得のいく言葉がつづいた。
 それで自分の書いたものを、改めて自分が読者の立場になって批判し、読者の起こしうべきあらゆる疑問を予想してこれに答えなければならないのである。そういう吟味が充分に行き届いた論文であれば、それを読む同学の読者は、それを読むことによって作者の経験したことをみずから経験し、作者とともに推理し、共に疑問し、共に解釈し、そうして最後に結論するものがちょうど作者の結論と一致する時に、読者は作者のその著によって発表せんとした内容の真実性とその帰結の正確性とを承認するのである。すなわちその論文は記録となると同時に予言となるのである。

 言葉としての科学が文学とちがう一つの重要な差別は、普通日常の国語とはちがった、精密科学の国に特有の国語を使うことである。その国語はすなわち「数学」の言葉である。

 物理的科学が今日の状態に達する以前、すなわち方則が発見され、そうして最初に数式化される前には、われわれはただ個々の具体的の場合の解式だけを知っていた。そうして、過去にあったあらゆる具体的の場合を験査し、またいろいろな場合を人工的に作るために「実験」を行なった。それらの経験と実験の、すべての結果を整理し排列して最後にそれらから帰納して方則の入り口に達した。
 文学は、そういう意味での「実験」として見ることはできないか。これが次に起こる疑問である。

 おみごと!!
 「言葉」→「記録」→「予言」→「実験」
 本随筆を貫くキーワードが次々と登場するのである。
 もうすっかり寅彦ワールドだ!!

(つづく)

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