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本日(2023/01/08)、第337回オンライン「寅の日」!! #夢 #traday #寺田寅彦

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「土佐の寅彦」詣!!
 私は、土佐(高知)に寺田寅彦を訪ねる旅を勝手にこう呼んでいた。
 「土佐の寅彦」詣には、これまでに11回出かけていた。
 そのなかで、定番スポットをいくつかきめていた。あまりこれまで語ってこなかったスポットに
 「播磨屋橋(はりまやばし)」がある。
 その地下も含めて大のお気に入りだった。

▼本日(2023/01/08)は、第337回オンライン「寅の日」である。
 2023年1月のテーマは次のようにしていた。

【1月テーマ】「寅彦と三斜晶系」

 昨年の12月に引き続き、寅彦の随筆集を読みながら<文章修業>を楽しもうというわけである。
 参考にする随筆集は『三斜晶系』である。
 その一回目である本日は、「一 夢」(『三斜晶系』青空文庫より)を読む。


◆本日(2023/01/08)、第337回オンライン「寅の日」!!

●「一 夢」(『三斜晶系』青空文庫より)


▼2023年はじめてのオンライン「寅の日」である。
 本年もよろしくおつきあいのほどをお願いします。<(_ _)>

 さて、いきなりであるが正直言って、なぜこの『三斜晶系』を選び、なおかつ最初の「一 夢」を読むことに決めたのか 自分でもわからなくなってきた。今から思うにきっと最初に先の「播磨屋橋」が出てきたからではないだろか!?

  土佐(とさ)の高知(こうち)の播磨屋橋(はりまやばし)のそばを高架電車で通りながら下のほうをのぞくと街路が上下二層にできていて堀川(ほりかわ)の泥水(どろみず)が遠い底のほうに黒く光って見えた。
 

なんだ「夢」の話か。
「夢」の話は次々と展開された。次々と「文脈」なく続けられる。
その後で「夢」の「文脈」を読み解こうとする。私の「初夢」で真似をしてやろうとしたが、無理だった。

…。その時自分の意識の底層に郷里の高知の町の影像が動きかけたが、それっきりで表層までは現われないで消えていた。それが夢の中で高知の播磨屋橋(はりまやばし)を呼び出し、また飛行機の構造か何かが二重層の文化街を暗示したのではないかと思われる。後の場面に現われた土佐(とさ)の山脈もまたここに縁を引いているかもしれない。

▼「夢」の読み解きは刻銘につづく!!
 そして、最後にこうしめくくる。

これはフロイドかそのお弟子(でし)に頼むほかないと思われる。とにかくそういう人たちの参考になるかもしれないと思ったのでできるだけ忠実にこのひと朝の夢の現象を記録したつもりである。 

たった「ひと朝の夢」を題材に、ここまで<文章>にしてしまうとは、さすが寅日子先生である。

 今年こそ、またリアル「播磨屋橋(はりまやばし)」を訪ねたいものである!!

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