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2022年12月(師走)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼はやくも師走だ!!
 師走で真っ先に思い出すのが、寅日子先生の【寅日子忌 とらひこき】である。
 手持ちの『歳時記』(『俳句歳時記 第四版』角川文庫)では、次のようになっていた。

 【寅彦忌 とらひこき】
 十二月三十一日。科学者・随筆家の寺田寅彦(一八七八~一九三五)の忌日。筆名吉村冬彦・藪柑子・寅日子など。東京生まれ。東京帝大教授として物理学・地震学を教える傍ら漱石門に入り、「ホトトギス」に小作品を発表など、随筆家としても名を高めた。句作品は「寺田寅彦全集」に収録。

 そして、あの有名な句が紹介されていた。

珈琲の渦を見てゐる寅彦忌 有馬朗人
   有馬先生は一昨年の【寅彦忌】を待たずして逝ってしまわれた!  寂しい!!哀しい!!  有馬先生と、一度だけでも「俳句」の話がしたかった!!

▼さあ、今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句11句を引用させてもらう。

(1) 一片のパセリ掃かるゝ暖炉かな 芝不器男
(2) 降る雪や玉のごとくにランプ拭く 飯田蛇笏
(3) 開戦日が来るぞ渋谷の若い人 大牧広
(4) 風呂吹きをあの世の色に仕上げをり 小池康生
(5) 白葱のひかりの棒をいま刻む 黒田杏子
(6) 落葉松の深雪に月の遙かかな 井上康明
(7) 冬の川駅の下へと潜りけり 抜井諒一
(8) リビングの隅の聖樹の消し忘れ 杉原祐之
(9) 相睦むナイフとフォーク夜の雪 関根誠子
(10) 波除に大年の波静かな  松本たかし
(11) 初島へ大つごもりの水尾を引く 星野 椿

▼<俳句修業>の第一歩は「選句」から!!
 俳句は詠み手と読者の共同作業で成立する。
 ダカラ 愉しい!!
 今月もシロウトの勝手な「選句」を楽しむことからはじめてみよう!!

【私の選んだ名句ベスト3】

(4) 風呂吹きをあの世の色に仕上げをり 小池康生

(5) 白葱のひかりの棒をいま刻む 黒田杏子

(7) 冬の川駅の下へと潜りけり 抜井諒一

【次点】

(3) 開戦日が来るぞ渋谷の若い人 大牧広

【選評】
・「あの世の色」ってどんな色!?と突っ込み入れたくなる私が居た。なんなくわかるのがくやしい!!
・「白葱」を「ひかりの棒」とはお手柄だ!!うまい!!
・「あるある」の景だ。どこの景と尋ねられたら困るけど(^_^;) やっぱり「あるある」だ!!

・あまり私が選ばない句だ。でもポンコツじいちゃんもやっぱりこう言ってみたくなるのだった。

▼寅日子先生に師事する私たちのオンライン句会「寅の日」も、はや3度目の【寅彦忌】をむかえた。

◆第28回オンライン句会「寅の日」12月例会案内!!

 「ひとり吟行」も定例コースで再開した。
 オンライン句会はアリガタイ!!
 いつでも、自分の都合にあわせて参加できるのであるから。
 久しぶりに「雲見」の旅にも出たいな!!
 「師走」のどんな景と出会うことができるだろう!?

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