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本日(2022/12/31)、第336回オンライン「寅の日」!! #日本人の自然観 #traday #寺田寅彦

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▼『寺田寅彦ー天然に育まれし眼差しー』(高知県立文学館)の「年譜」には次のようにある。

●一九三五(昭和一〇)年 五八歳
 12月31日、死去(病は転移性骨腫瘍)。

 つまり、本日は「寅彦忌」である!!

▼本日(2022/12/31)は、第336回オンライン「寅の日」である。
 「寅彦忌」特番オンライン「寅の日」で読む随筆は毎年きまっていた。
 「日本人の自然観」である。

◆本日(2022/12/31)、第336回オンライン「寅の日」!!

●「日本人の自然観」(青空文庫より)

▼先の「年譜」には、同年(一九三五年)の7月に次のように記されていた。
 

7月30日、家族の滞在する星野温泉へ行く。夏の間四回ほど往復。
 別にグリーンホテルに滞在して「日本人の自然観」を執筆。

 つまり、この「日本人の自然観」、寅彦の最晩年に執筆されたものである。
 だから、私は勝手に、これを寅彦の「遺言」であると思っていた!!
 寅彦がこれまでに語ってきたことのすべてが、ここに凝縮されていた!!
 何度読んでも、読むたびに「発見」がある!!

 今年は、引用を少し控えめにしたい。
 「緒言」と「結語」に限るというようにしたい。あとはゆっくり、ゆっくりと…。
 ではさっそくむ「緒言」から

  われわれは通例便宜上自然と人間とを対立させ両方別々の存在のように考える。これが現代の科学的方法の長所であると同時に短所である。この両者は実は合して一つの有機体を構成しているのであって究極的には独立に切り離して考えることのできないものである。人類もあらゆる植物や動物と同様に長い長い歳月の間に自然のふところにはぐくまれてその環境に適応するように育て上げられて来たものであって、あらゆる環境の特異性はその中に育って来たものにたとえわずかでもなんらか固有の印銘を残しているであろうと思われる。

▼「なかみ」はぜひぜひゆっくり一読したいものである。
 きっと、これまでに語ってきた「あのこと」を言っているか!?という箇所を「発見」するはずである。
 私は、とりあえず「結語」まではしょってみる。

  以上の所説を要約すると、日本の自然界が空間的にも時間的にも複雑多様であり、それが住民に無限の恩恵を授けると同時にまた不可抗な威力をもって彼らを支配する、その結果として彼らはこの自然に服従することによってその恩恵を充分に享楽することを学んで来た、この特別な対自然の態度が日本人の物質的ならびに精神的生活の各方面に特殊な影響を及ぼした、というのである。

そうして人は千里眼順風耳を獲得し、かつて夢みていた鳥の翼を手に入れた。このように、自然も変わり人間も昔の人間とちがったものになったとすると、問題の日本人の自然観にもそれに相当してなんらかの変化をきたさなければならないように思われる。そうして、この新しい日本人が新しい自然に順応するまでにはこれから先相当に長い年月の修練を必要とするであろうと思われる。多くの失敗と過誤の苦(にが)い経験を重ねなければなるまいと思われる。現にそうした経験を今日われわれは至るところに味わいつつあるのである。

87年の時空を超えた寅彦からの熱きメッセージが聞こえてくるのである。

来年もオンライン「寅の日」をよろしくお願いします。

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【私の撮った写真・ベスト5】2022!! #2022年 #写真

▼寅日子先生の随筆「カメラをさげて」(青空文庫より)のなかに次のコトバがある。

 つまり写真機を持って歩くのは、生来持ち合わせている二つの目のほかに、もう一つ別な新しい目を持って歩くということになるのである。

私の写真は、「ヘタな鉄砲方式」だった。
 写真に関するくわしい知識も技能もなかった。ただただ朝も昼も夜も写真を撮りまくった!!
 「ヘタな鉄砲も数撃てば当たる!!」方式だったのである。
 寅日子先生の言うように、自分の目ではとらえきれなかったものが、「記録」できるかも知れない。
 そんな期待を持って、今年も撮りまくった。撮った未整理の写真は膨大な量となった。

 今年も昨年に続き動くこと(旅)が少なかったから例年にくらべ少ない。
 それに加えて、さらに9月に起こった「事情」によりより制限されるようになった。
 でもやはり、今年もそのなかから「ベスト○○」をあげてみたい。
 今年は、blogにアップした順番に「思いつき画像・ベスト5」としたい。

【その1】<2022/01/06/15:05> ついに「藤の実」の「潮時」をリアルに目撃した!!
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【その2】<2022/04/04/14:39>私の作った「静電気モーター」も、回り続けた!!うれしかった!!
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【その3】<2022/04/24/10:09>子どもたちと一緒に「煮干しの解剖教室」を楽しんだ!!
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【その4】<2022/05/30/09:50>823個のヒガンバナの「種子」を使った実生実験。次々と「発芽・発根」してきた!!
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【その5】<2022/08/30/15:57>今年も「失敗」かと思っていた「虹色コーン」、これまでで最高のものを収穫した!!
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【次点】<2022/04/04/14:39>とてもなつかしいものの写真を撮っていた。「吹き上げ」である!!
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【次点】<2022/11/08/20:26>もう生涯出会う機会はないものも「記録」していた。皆既月食+天王星食デアル!!
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 だめだ!!、こんな調子であげていけば、【ベスト5】などではおさまるものではない。
 ゆっくり正月にでも楽しんでみるかな。
 さあ、2023年には、どんな景と出会えるかな!?
 どんな「写真」=「記録」を残すことができるだろう!?


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【私の読んだ本・ベスト6+α】2022!! #お薦め本 #静電気 #原子論

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▼年末恒例の【私の読んだ本・ベスト○○】をあげてみる。
 リストアップするのは、この2022年一年間に【お薦め本】としてあげたもの6冊である。
 順番はあくまでここのblogに書き込んだ順番である。

 今年は、【お薦め本】としてあげたものが、6冊と少々少ないので+αとして
「静電気を科学する」
「原子論を科学する」
 に関連して、とても参考にさせてもらった本を一緒に並べてみた。


【その1】【お薦め本】『寺田寅彦「藤の実」を読む』(山田功・松下貢・工藤洋・川島禎子著 窮理舎)
 2022年の元日には、この「藤の実」が7つもはじけるのを目撃するという体験をさせてもらった。
 寅彦の言う「潮時」を、リアルに実感できたのはうれしい!!
 何度も読み返したい本だ!!


【その2】【お薦め本】『フランクリン』(板倉聖宣著 仮説社)
 人間「フランクリン」を身近に感じさせてくれた。
 そして、科学者「フランクリン」のすばらしさが存分に描かれていた。


【その3】【お薦め本】『原子論の誕生・追放・復活』(田中 実著 新日本文庫 )
 戦後の「原子論」(いや「科学教育」そのものといっても過言ではない)はここからはじまった!!
 ずっと使い続けて来た「原子論的物質観」のルーツはここにあった。あらためて読み返してみてたくさんの再「発見」があった。


【その4】【お薦め本】『原子論の歴史 上・下』 (板倉聖宣著 仮説社)
 「原子論の歴史} 定番本!!
 巻末の「原子論の歴史」年表は、「これから」も うんと役に立つだろう!!


【その5】【お薦め本】『もしも原子がみえたなら 新版 いたずらはかせのかがくの本』(板倉聖宣著 さかたしげゆき 絵 仮説社)
 大人から子どもまで、誰もが「これから」も楽しめる科学絵本決定版!!
 今では、同名アプリでも楽しめることもできる!!


【その6】【お薦め本】『ふしぎで美しい 水の図鑑』(文・写真 武田康男 緑書房)
 “空の探検家”=武田康男氏自らが撮影した176枚の写真はどこまでも美しく圧巻である!!
 あなたはどの写真に「水」の「ふしぎ!?」を見るだろう!?
 バケツの「氷」から、南極、砂漠草原の「水」まで、世界まるごと「水」の記録!!
 今、もっとも 美しく 「ふしぎ!?」な本!!


 さあ、2023年は、どんな本に出会えるだろう!?
 どんな本に「再会」できるだろう!?
 楽しみである!!
 

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第29回オンライン句会「寅の日」1月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼寅日子先生も「冬の月」「冬木立」が好きだったようだ。

冬の月火の見櫓にかゝりけり (明治31-2年)
氏神の屋根新しき冬木立 (明治32年) 

▼オンライン句会「寅の日」の選句期間は10日間ばかりある。
 毎月16日から25日までである。
 オンラインであるところのいいところで、自分の都合にあわせて自由な時間に「選句」すればよい。
 それが、このごろこの「選句」にとても時間をかけるようになった。
 それは、この句会のレベルがうんと高くなってきたことを意味していた。
 しかし、やっぱりシロウトの私も「愉しい」は続いている!!

▼新年だ!!
 あらためて、第29回オンライン句会「寅の日」1月例会の案内をあげてみる。

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第29回オンライン句会「寅の日」1月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2023年1月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2023年1月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2023年1月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼オンライン句会「寅の日」に参加することで、句を詠むということが、すっかり「日常」化してきた。
 「句を詠む」「投句」「選句」「句会」の愉しみ!!

 新年をむかえる この機会に あなたもどうですか!?


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本日(2022/12/27)、第335回オンライン「寅の日」!! #自由画稿 #なぜ泣くか #traday #寺田寅彦

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 それはとにかく、このように植物界の現象にもやはり一種の「潮時」とでもいったようなもののあることはこれまでにもたびたび気づいたことであった。(「藤の実」より)

 今年は、この藤棚にターゲットを絞って、寅日子先生の言う「潮時」を待っていた!!
 ほぼ毎日のように、そこに通っていた。

 年賀状の季節になって、今年も悲しい・哀しい「知らせ」をいくつか聞いてしまった。
 ひとの人生にも、「潮時」はあるのだろうか!?
 「あの日」を思い出すと 目には…

▼本日(2022/12/27)は、第335回オンライン「寅の日」である。
 12月のテーマは、「自由画稿」(18編の随筆集)のなかから、3編を選んで読む。

【12月テーマ】「寅彦と自由画稿」

である。第3回目の本日は「十七 なぜ泣くか」を読む。

◆本日(2022/12/27)は、第335回オンライン「寅の日」!!

●「十七 なぜ泣くか」(『自由画稿』より)


▼寅日子先生は、まず「今さら」のことから話をはじめる。

 人間はなぜ泣くか、泣くとは何を意味するか。「悲しいから泣く」という普通の解釈はまるでうそではないまでも決してほんとうではないようである。
「泣く」ということは涙を流して顔面の筋にある特定の収縮を起こすことであると仮定し、そうした動作に伴なう感情を「悲しい」と名づけるとすると、「泣く」と「悲しい」との間の因果関係はむしろ普通に言うのと逆になるかもしれない。

…そうしてそのような空の光の下に無心の母なき子を抱いてうつ向いている自分自身の姿をはっきり客観した、その瞬間に思いもかけず熱い涙がわくように流れ出した。」

 そして、ひとつの「結論」に向かっていく。
 こんな実例から見ると、こうした種類の涙は異常な不快な緊張が持続した後にそれがようやく弛緩(しかん)し始める際に流れ出すものらしい。
 
 こういうふうに考えてくると流涕(りゅうてい)して泣くという動作には常に最も不快不安な緊張の絶頂からの解放という、消極的ではあるがとにかく一種の快感が伴なっていて、それが一道の暗流のように感情の底層を流れているように思われる。

▼ここでとどまらないのが、いかにも寅日子先生流である!!
 なんか面白いことにまで発展させている。

 この享楽をいっそう純粋ならしめるためには芝居の筋などはむしろなるべく簡単なほうがいいらしい。深刻なモラールやフィロソフィーなどの薬味がきき過ぎて、大いに考えさせられたりひどく感心させられたりするようだと、大脳皮質のよけいな部分の活動に牽制されて、泣くことの純粋さがそこなわれることになる。そうした芸術的に高等な芝居が、生理的享楽のために泣きに行く観客に評判のわるいのはきわめて当然なことであろうと思う。
 
 
言わば高圧釜(こうあつがま)の安全弁のように適当な瞬間に涙腺(るいせん)の分泌物を噴出して何かの危険を防止するのではないか、そうでないとどうも涙の科学的意義がのみ込めない。

 そして、最後にこう言い切った。
ともかくも明白に正真正銘に「泣き」また「笑う」のはだいたいにおいて人間の特権であるらしいから、われわれはこの特権を最も有効に使用するように注意したいものである。しかしまたこれが人間の仕事のうちでいちばんむつかしいことのようにも思われる。


 さあ、私はこの年末年始に何度この「特権」を使用するだろう!?
 あわせて「十八 「笑う」と「泣く」と」を読むことをおすすめする!!

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【Web更新12/25】22-52 新・クラウド「整理学」試論 等 更新!!

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赤に白足音もなく聖夜かな 22/12/23撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】22-52
週末定例更新のお知らせ
 ついに2022年最後の週末定例更新をした!!
 第52回目の「週末定例更新」であった。つまり毎週一回も欠かすことなくここに到達したということである。

 そうそう誇らしげに言うことではないかもしれない。
 表紙画像の貼り替えをして、自前のヘタな一句を添える。
 そして
 その一週間で、もっとも話題にしたページの「更新」をするだけである!!

 誰にでもできることを誰もやらないほどに続けるだけだ!!

◆表紙画像集2022 更新 南天の実
 今年3度目の雪が音もなくシンシンと降り積もりだした。
 真っ赤な南天の実も寒さにふるえていた。
 その上にも降り積もろうとしてきた!!
 赤 に 白  サンタ さんだ!!
 聖夜 哉!!

◆新・クラウド「整理学」試論 更新 !!
 なんとも古めかしいはやりコトバ「クラウド」 をつけたページをつくったものだ。
 でも、当時はけっこう気に入っていたんだ。
 今では年に大きく言って、二度ばかり「更新」の機会があった。
 ・年末年始
 ・Twitterはじめて「○○日目」に思うことを書き込んだとき(100日目ごとに)
 のときである。今回は年末で【私の重大ニュース2022】を書き込んだ。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 自らを「サイエンスコミュニケーター」と名乗りだして、まもなく12年が終わろうとしている。
 なにをやるのが「サイエンスコミュニケーター」としてふさわしいか? から やがて
 やったことすべてが、サイエンスコミュニケーターの「仕事」であると思えるようになってきた。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 今年は、まだ二回のオンライン「寅の日」を残している。
 寅彦忌(12/31)はいつものように「日本人の自然観」を読む。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから39週目だった。
 池の表面に張ったうす氷はけっこう遅くまで張ったままだった。

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【お薦め本】『ふしぎで美しい 水の図鑑』(文・写真 武田康男 緑書房)

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▼クリスマスイブの午後だった。
 いつものように「ひとり吟行」に出かけようとしたら、またまたはげしい風とともに
「小さな雨」が降ってきた。待てよ「雨」と言うより「雪」かもしれない。
 いや、それらが混じりあっているようだから、「みぞれ」と呼んだ方がいいのかも知れない。しばくすると晴れきた。
 いずれにしても降ってきたのは「水」にはちがいなかった。アメダスでは「降水量」として「記録」されるのだろう。
 さて、この地球上「水」に関して、たいへん興味深い本に出会った!!
 それは、天からのX'masプレゼントと思って読んでみた。
 実に面白かったので、つい今年最後の【お薦め本】にあげてみたくなった。

▼その本は、実はあらかじめ予約を入れておいて、出版されると同時に手に入れて置いた。
 
◆【お薦め本】『ふしぎで美しい 水の図鑑』(文・写真 武田康男 緑書房 2022.12.1)
 
 読んでみて、このX'masプレゼントに大満足していた。
 いつものように3つのお薦めポイントを先にあげて置こう。

(1)あらためて「ふしぎ!?」な水に興味をもたせてくれる!!
(2)“空の探検家”=武田康男氏自らが撮影した写真は美しく説得力を持つ!!
(3)意識的に「水」にはたらきかけてみたくなる!!

▼さあ、ひとつずつ少しだけ詳細に語ってみよう。

(1)あらためて「ふしぎ!?」な水に興味をもたせてくれる!!
 正直に話をすると、武田康男さんのこれまで出された本は、ほとんど読ませてもらい、ある程度は「わかっている」つもりでいた。
 読み進めるうちに「これはちがう!!」と思いだした。この本は、「これまでのどの本ともちがう。」と思いはじめた。
 「わかっている」つもりの水の「ふしぎ!?」にあらためて注目させてくれた。
 たとえばこうだ。

 雲は直径0.01㎜程度の球形の水滴が集まったもので、上昇気流や空気抵抗のはたらきにより地上に落ちてきません。水滴の直径が0.1㎜以上になると霧雨となってゆっくり降り、1㎜になるとふつうの雨になります。2~3㎜程度だと、水滴が落ちるスピードがあがる分、空気抵抗が大きくなり、横にやや広がった「あんパン」のような形になります。7~8㎜程度の大きさになると分裂してしまいます。
 直径0.01㎜の雲の粒が直径1㎜の雨粒のになるには、雲の粒が100万個も必要です。さらに、雨粒どうしが降ってくる最中にふつかって大きくなることもあります。背の高い積乱雲から大粒の雨が降るのは、そのためです。(同書P14より)

 さらには、こんな話も出てきます。
 水雲と氷雲は見た目が違います。水雲はもこもことした塊状や不透明な灰色が広がっていて、氷雲はすじ状やペール状に白く輝いています。積乱雲の場合は、入道雲のときは多くが水雲ですが、かなとこ雲に成長した上部は氷雲になっています。
 雲の中に水滴と氷の粒の両方が存在していると、雨や雪が降りやすくなります。水雲と氷雲が混ざっているいるところでは、水滴から氷の粒へと水蒸気がどんどん移動し、大きくなった氷の粒が落下します。これが解けると雨で、解けないと雪として降ります。
(同書P46より)

 このアタリマエ!!
 これはやっぱり「ふしぎ!?」だ。
 これはほんの一例にすぎない。
 地球上の「水」の「ふしぎ!?」が一挙に公開である。それは、目次をみればわかる。
 
 第1章 水の特性
 第2章 宇宙と水
 第3章 大気の水
 第4章 海
 第5章 陸地の水
 第6章 氷の世界
 第7章 生物と水

 まとめて見ることによりその「ふしぎ!?」は豊かになり深まる!!
 それは美しさにツナガル!!
 あらたな切り口で、水の「ふしぎ!?」に迫る!!


(2)“空の探検家”=武田康男氏自らが撮影した写真は美しく説得力を持つ!!
 この本には176点も「写真」が登場すると言う。確かに多くの写真がある。
「ほんとうかな!?」疑り深い私は、カウターを持ってきて数えてみた!!
 ほんとうだ。たしかに176点ある!!
 多いだけではない。その厳選された176枚、どれもが“空の探検家”=武田康男氏自らが撮影したものだった。だから、どの写真もがとても説得力をもっていた。
 
 「武田康男写真展」を訪れたつもりで
 私の「お気に入り」ベスト5 を選んだ!!

【ベスト1】 氷が水になっていくところ (同書P27)
【ベスト2】 南極にいたクマムシ  (同書P139)
【ベスト3】 飛行機から見た熱帯地方の積乱雲 (同書P43)
【ベスト4】 霧雨の水滴    (同書P15)
【ベスト5】 南極海の卓上(テーブル型)氷山 (同書P121)
【次点】 過冷却水 氷点下で撮影した水滴と氷の粒 (同書P13)

いやいやそんなものではない!!
・「氷が解けて水が集まるようす」「水が球形になって分かれるようす」「あとから小さな水滴が続くようす」(同書P19)  
・「バケツに張った氷」 (同書P127)
・「葉の先に付いた球形水滴」  (同書P52)
・「南極半島付近の氷がある海で泳ぐクジラの群れ」 (同書P34)
 等々 
 超一級の定番だって忘れられない!!
・「枯れ草に付いた霜」 (同書P113)
・「北海道で撮影した雪の結晶」(同書P57)
 等々
 あげだせばきりがない。!!
 どだいベスト5を選ぶなどと言うのは無理です。ページをあっちへいったり、こっちへもどったり迷うばかりです!!
 
 結論から言います。
バケツの「氷」から、南極、砂漠草原の「水」まで
世界まるごとの「水」が記録(写真撮影)されています!!必見です!!

▼ ヘタな紹介は、これぐらいにしよう。
 実際に手にとって、これらの「写真」を見ればわかることです。
 最後に「蛇足」ぎみになるが、これだけは言っておきたいのでこれを付け加えておく。

(3)意識的に「水」にはたらきかけてみたくなる!!
いくつかの場面で 「ソレナラバ私も…」と、自分で確かめてみたくなることが提案されいた。

・実験:水の色を見てみよう (同書P28)  
・「バケツに張った氷」 (同書P127) そうだ バケツに水を入れておこう
・みごとな「北海道で撮影した雪の結晶」(同書P57)を見ていると自分でもきっと「挑戦」してみたくなるはずだ!!
等など。

 そうだ、今年も「Wコップの実験」セットしなければ!!

 ともかく、今年のX'masプレゼントは最高!!

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【私の重大ニュース 2022】(3) #2022年 #ヒガンバナ情報 #共愉の科学 #Windows11 #あらたな暮らし方

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▼【私の重大ニュース 2022】を続けよう。
 今回は、この一年間で大きく「変化」したことを中心にあげてみよう。


【その7】【ヒガンバナ情報2022】を更新した!!
【ヒガンバナ情報2022】を見返していると、大きく「変化」したことに気づく。
・あの「種子」から育てた実生コヒガンバナの開花報告があったことは特筆すべきことだろう。
Webテキスト『ヒガンバナ』(2022版 試案 2022.10.15)は今年の大きな成果である。
・そして、私自身が自由に動き回れないことは、いくつかの「変化」をもたらした。
・恒例としていた「自然結実」ヒガンバナ群生地巡りが自由にできなくなってしまった。
・それでも、なんとか機会をつくり、手に入れた「種子」は59個であった。


【その8】「共愉の科学」を愉しんだ!!
・限られた機会しか不可能であったが、「共愉の科学」を楽しませてもらった。
・とりわけファラデーラボの「かがくカフェ」は愉しかった!!
たつののサイエンス教室も楽しい思い出だった。


【その9】 Windows11へ移行した!!
・そんな大げさに言う「変化」ではないかも知れない。(世間一般には)
・しかし、いつまでもパソコン大の苦手な私には「大事件」なのである。
・win10で最後と思っていた。ところが、ときにトラブってしまうのだった。
・だから、やむなく新規パソコンを手に入れたのだ。
・煩雑な「作業」を経て、やっとこのごろ…(手助けもしてもらって)
・慣れてくるにしたがい、元にもどりたくなってきたから 困ったものだ (^^;ゞポリポリ


【その10】あたらしい「暮らし方」の模索がはじまった!!
・自分の意図したことではなかったが、自由に動き回ることができなくなってしまった。
・あらたな「日常」の「暮らし方」を考える必要が出てきた。
・継続できること、できないことを明確に意識しておく必要がある。
・だからこそ、あらたな「発見」「出会い」があることを願いつつ…!!


(了)

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【私の重大ニュース 2022】(2) #2022年 #寅の日 #オンライン句会 #雲見 #宇宙見物

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▼【私の重大ニュース 2022】を続けよう。
 今回は、一年間楽しく続けて来たことを中心にあげてみよう。


【その4】オンライン「寅の日」を楽しく続けた!!
オンライン「寅の日」は、11年目の取り組みだった。
・オンライン「寅の日」は、原則、12日に一度巡ってきた。
・今年は第305回オンライン「寅の日」からはじまった!!
・今年も「ゆく年・くる年」はオンライン「寅の日」で!!


【その5】オンライン句会「寅の日」を愉しく続けた!!
・オンライン句会「寅の日」は、3年目の取り組みだった。
・オンライン「寅の日」から、発展したものだった。俳句結社「寅の日」が主催していた。
・毎月一回の定例句会とした。
第28回オンライン句会「寅の日」12月例会まで来ていた。
・やるたびに、あたらしい「発見」があって実に愉しい!!
・可能な限り続けたい取り組みである!!
・こんな愉しいことやめられない!!ぜひ、あなたも !!


【その6】「雲見」【宇宙見物】を毎日続けた!!
・賢治の「雲見」、寅彦の【宇宙見物】は私の究極の道楽だった!!
・もっとも簡単で、もっともゼイタクな道楽だった。
・続けてみてこそ、見えてくる「世界」があった。
・来年こそ、久しぶりの「雲見」の旅に出たいものだ!!

(つづく)

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【私の重大ニュース 2022】(1) #2022年 #科学する #煮干しの解剖 #静電気 #原子論

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▼ 私が「外出」から帰ったのは昼すぎていた。
  すぐ彼女のところにいってみた。ジョロウグモCさんは同じ「かっこう」してそこにぶらさがっていた!!(2022/12/21 1421)
  少し腹部の「赤み」がもどったかに見えるのは、私の勝手な願望だけだろうか!?

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 もうひとつの継続観察しているクモがいた。
 こちらは、クモ本体でなく、「卵のう」であった。ナガコガネグモの「卵のう」である。
 こちらにも寒波の後、「異変」が起こっていた。
 3個あったはずの「卵のう」は、どう探しても2個となっていた。
 
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▼2022年があと10日たらずで終わろうとしている。
今年も一昨年からにひき続き自由に動きづらい一年だった。
 とりわけ、この一年には多くの「異変」と思えるようなことがあった。
 しかし、そのなかでも「出会い」や「感動」があった。

 今年も思いつくままに【私の重大ニュース 2022】というかたちであげてみたい。

【その1】自由に動き回れなくなった!!
 これは、かなりショックなことであった。
 勝手気ままに自由に動き回ることにより、ひとに「出会い」「学ぶ」ことを最大の楽しみとしてきただけにこれは痛い!!
 多くの人にも迷惑をかけてしまった。
 可能なことはかぎられてしまったが、どこまでやれるかは、来年以降の最大の課題だ。
 愉しみのあらたな「かたち」の模索なのかもしれない。


【その2】「○○を科学する」シリーズをはじめる!!
 今年あらたに「○○を科学する」というシリーズをはじめてしまった。
 シリーズ化することにより、このblogに連載することができた。
 具体的にいこう。

●私の「煮干しの解剖」教室 「煮干しの解剖」を科学する をこんなかたちでまとめてみた。

●「静電気」を科学する
 あらたに「静電気」の歴史、「電気事始め」の実験など学んでみて実に楽しかった。また機会あればつづけたいものだ。

●「原子論」を科学する
 こちらの方、あまりに面白かったので、来年以降もつづけるつもりである。
 【その3】としても再度とりあげる。


【その3】「原子論」を科学する をはじめる!!
 「原子論的物質観」はどこからやってきたのだろう!?
 どこに向かうのだろう!?
 とりわけ、戦後の理科教育のなかで、「原子論」はどんな展開を見せたのだろう!?
 これからも、まだまだ続けたいところである。

(つづく)

 

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2023年1月のオンライン「寅の日」は #三斜晶系 #traday #寺田寅彦

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▼あれっ!?
 まだ居てくれたのはうれしいが、どこか変だった!!
 よく見ると、体勢が反対だった。これまでだったら、お尻(腹部)が上で、下向きに「待機の姿勢」だったはずが。
 
 庭の古い柿の木に居た3匹のジョロウグモ(A、B、C)たち。今はもうCさんだけになっていた。
 今季、最高の寒波襲来の後の様子がおかしかった。
 そう言えば、体勢だけでなく、色もおかしい。あの独特の赤い色が消えていた。
 もう、あの過冷却点(SCP=supercooling point)を越えてしまったのだろうか!?
 そもそもジョロウグモのSCPはいくらなんだろう!?

 昼になってもその体勢を変えなかった!! もしかしたら !?

▼2023年1月のオンライン「寅の日」の計画を立てる時期がきている。
 12月は寅彦の最晩年の1935年(昭和10)に出した随筆集『自由画稿』から学び、「文章修業」をさせてもらっていた。
 なかなか面白い!!
 年が変わっても、これを続けたいと思っていた。今度は随筆集『三斜晶系』から学びたいと思う。

【1月テーマ】「寅彦と三斜晶系」

 2023年1月のオンライン「寅の日」は2回ある。

■2023年1月オンライン「寅の日」!!
◆第337回オンライン「寅の日」 …1/08(日)
◆第338回オンライン「寅の日」 …1/20(金)


▼『三斜晶系』も、寅日子先生最晩年の随筆集である。
 3編の随筆があった。そのなかから「一 夢」と「二 とんぼ」を選んだ。
 
■2023年1月オンライン「寅の日」!!

◆第337回オンライン「寅の日」 …1/08(日)「一 夢」(『三斜晶系』青空文庫より)

◆第338回オンライン「寅の日」 …1/20(金)「二 とんぼ」(『三斜晶系』青空文庫より)


▼年を越えても、「巧みな文章」から多くを学んでいきたい!!
 同時に、そのするどい「観察眼」にも多くを学びたいものである。
ひきつづきオンライン「寅の日」をよろしくお願いします。

 今朝、夜が明けてあかるくなったら、さっそくジョロウグモCさんを見に行ってみよう。
まだ、居てくれるかな!?
それとも!?  


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【Web更新12/18】22-51 【ヒガンバナ情報2022】 等 更新!!

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藤の実のそれはいつぞや寅彦忌 22/12/17撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】22-51
週末定例更新のお知らせ
 2022年の週末定例更新もあとラスト2回となった!!
 今回の週末はとても愉しいひとときであった。
 やっぱりリアルにまさるものはない!!

 情報は交差するところに生まれる!!

◆表紙画像集2022 更新 藤の実
 今年もまた「あの季節」がやってきた!!
 寅彦がはじめて「藤の実」の「暴発」を経験するのもこの時期でなかったかなあ。
 この「おすそ分け」体験をさせてもらったのも、昨年(今年)のこの時期であった。うれしかった!!感動であった!!
 「ひとり吟行」の帰路の途中にある藤棚の「藤の実」が、今年も「あのとき」を待っていた。

◆【ヒガンバナ情報2022】 更新!!
 師走のこの時期にヒガンバナの話題とは!?
 いや、植物・ヒガンバナにとっては 今こそ「本番」デアル!!
 野の<葉の季節>のヒガンバナを観察するだけでも、貴重な体験だ。
 そう言えば、南方熊楠は正月からヒガンバナ研究の話題をしたのではなかったかな。
 
◆オンライン「寅の日」 更新!!
 大晦日2022/12/31 は「寅彦忌」デアル!!
 今年も「ゆく年・くる年」は、寅彦の「日本人の自然観」を読もう!!
 最晩年に書いた、この随筆に「すべて」がつまっている。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 週末には、とても愉しいひとときをおくらせてもらった。
 やっぱり「プロ」たちは面白いなあ!!
 
 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから38週目となった。
 ついに、観察池にも常時、氷がみられるようになってきた。
 氷の「模様」を見ているだけでも面白いものだ!!

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ファラデーラボ「漫才で学ぼう!エネルギーのこと」(2) #ファラデーラボ #かがくカフェ #冬の気象 #サイエンスショー #クランクおもちゃ #科学と恐竜を学ぶ

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▼ファラデーラボ「かがくカフェ」の第2部は、ひとつの名物である!!
 第1部の終了後、休憩時間のあいだにホワイトボードに書き込まれるのが「本日のテーマ」である。
 あらかじめ「予告」してある場合もあるが、そうでない場合も多々ある!!
 その「予定不調和」が私は大好きである!!
 一見、「予定不調和」に見えても、そこには貫かれた「かがく」があった!!

 私は、それを勝手に「共愉のかがく」(共に愉しむかがく)とよんでいる!!

▼トップバッターは、これまた「かがくカフェ」の名物になっている気象予報士・二宮さんの気象の小ネタである。
【気象の小ネタ 12月14日~15日 今冬最初の寒波について 二宮さん】
・二宮さんのお話は、いつ聞いてもわかりやすく面白い!!
・いつもタイムリーだ!!あの14日の大気のことが、そして明日のことがわかる!!
・質問も可というのが、なんともうれしい。
・TVではあまり登場しない「高層天気図」についてもふれてくださった。これがここだけの魅力だ!!
・「-6℃」(「寒波」)の意味を具体的に!!アリガタイ!!
・おまけに「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」についても詳しく教えてもらった。
・冬の積乱雲についての質問もあり。

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次は、サイエンスショーの超ベテランである高田さんの発表だ。
【サイエンスショーのアクシデント 高田さん】
・サイエンスショーの超ベテランの高田さんでも、こんな「失敗」があるんだ!!
・「失敗」とは言っても、高田さんぐらいになると意図的に「しかけ」られたものもある。
・意図的な「失敗」が、「成功」をより印象的にすることも!! 
・さすがの「技」デスね!!

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▼次はいつも楽しい「工作」を教えていただける大西さんだ。実際にもみんな作らせてもらった!!
【クランクおもちゃ 大西さん】
・なかなか工夫された「クランク」おもちゃだ!!
・いつもいろんな楽しい「工作」をつくらせてもらえるのがうれしい!!
・回転運動→上下運動 + 回転運動になるのがミソ!!
・すべてが、きっちりと準備物が「セット」されているのがアリガタイ!!
・不器用な私は、今、やっとわかったゾ ゆっくりと楽しませてもらっている。(^^)V

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次はファラデーラボのクリマスレクチャーにちなんで、森本さんよりX'masプレゼントです。
【クリスマスプレゼント 森本さん】
・ファラデーの「ロウソクの科学」にちなみロウソクセットのプレゼントだ。
・細い細い「ロウソク」がうれしい。どうして立てるの!? 安心・安全は!? これがまた…!!
・「ロウソク」のあかりを楽しもう!!
・あわせて、「ロウソク」を使った簡単実験を!!
・ファラデーラボ特製「2023年 カレンダー」もアリガタイ・感謝!!

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▼最後に次回のファラデーラボ「かがくカフェ」をかねての「科学と恐竜を学ぶ『お楽しみ広場』in岡山理大」の紹介・案内を実行委員長 の中谷さんからあった!!
【岡山へ来られえー 実行委員長 中谷さん】
「科学と恐竜を学ぶ『お楽しみ広場』in岡山理大」の紹介・案内
・実行委員長自らが、出向いてくださり案内があった。
・かなりゼイタクな出展の『お楽しみ広場』計画になったようだ。
・すばらしい案内「ちらし」もつくられたようだ!!

・ちょっと「おまけ」で「圧縮発火器」の発火実験もあった。さすが觜本さん!!みごと一発で「成功」!! 

 第2部もやっぱり愉しい会だった!!

(了)
 
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ファラデーラボ「漫才で学ぼう!エネルギーのこと」(1) #ファラデーラボ #かがくカフェ #科学漫才 #エコ実験

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▼いよいよ待ちに待った第139回 ファラデーラボ「かがくカフェ」だった!!
 今年のクリスマスレクチャーである今回は特に楽しみであった。

◆第139回 ファラデーラボ「かがくカフェ」 ●日 時 :2022年12月17日(土) 14:00~18:00
●場 所 :ファラデーラボ(加古川)
●テーマ 「漫才で学ぼう!エネルギーのこと」  第一部 エゴ実験ショー
 第二部 プチ工作アラカルト(しゃかしゃか発電 
      吹かないストロー楽器 エコハノイの塔 など)
●話題提供 北野貴久さん (神戸村野工業高等学校)       村田直之さん (関水社) 

 

▼久しぶりのリアル参加で、あらかじめ少し早く会場に行くと、はやくもなにやら面白そうなモノが卓上に「準備」された。
 この後の展開がますます楽しみになってきた。
 「あれっ!?」何も入らないガラスコップが斜めに立っている。
 「あれっ、空のボトル缶もだ」。ふってみるとなにやらガラガラと!?
 はじまる前から、「ふしぎ!?」がいっぱいだ。 ?(゚_。)?(。_゚)?

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▼はじまった!!
 こんなのどう言えば、「失礼」にならないんだろう!?
 まるで「プロだ!!」、いや「プロ」なんだからそんな言い方おかしいかな!?
 二人の「かけ合い」!!
 その絶妙の「間合い」!!
 その面白さの「科学センス」!!
 実にスバラシイ\(^o^)/
 「わかった」風にこんなこと言うのが少し恥ずかしいが (^^;ゞポリポリ

 

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 特に今回最高の「お気に入り」実験が登場した。
 まあ次々とこんな面白実験を考えられものだ!!
 同じ実験でも、こうすればより「面白い」!!
 野次馬生徒(いや観客)として、存分に楽しませてもらった!!
 やっぱり、お二人は「プロ」だ!!

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▼「面白さ」はとどまるところ知らなかった。
 今度は、自分の手を動かしながらプチ工作アラカルト(しゃかしゃか発電、吹かないストロー楽器、エコハノイの塔 、等など)を時間いっぱい楽しませてもらった。
 ひと一倍不器用で、頭の回転もゆっくりな私は、今、部屋いっぱいに「作りかけ」のそれらのものを広げて、教えてもらったコトバを「反芻」しながらそれらを楽しんでいる!!
 やっと、今になってわかったことも多い。
 
 ほんとうに楽しいひとときをありがとうございました。深謝 <(_ _)>

 

(つづく)

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2022年・ヒガンバナの「種子」の完全回収をはじめた!!(3)(2022/12/16) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼これまでどおり、「自然結実」ヒガンバナの群生地順に
・花茎採集日
・「種子」回収日
 の早い順番に、これまでに回収した「種子」のすべてを並べてみた!!

▼まずは【安富】、【夢前】である。
 これまでには、年に何度も訪れた場所であるが、今年は事情あって、一度(2022/11/15)きりであった。 
 それにしても少ない!!

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▼次は、群生地【福崎】だ。
 ここは、いちばん近い群生地ということで、いつものように「自然結実」花茎採集に出かけた。(2022/11/11)
 道路をはさんで、南側では、いつものように大量の花茎を手に入れた。
 結果的に「回収」できた「種子」は、30個であった。

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▼その他としては、あまり自由に動け回れなかった今年は、限られた場所で「自然結実」花茎を採集した。
 まず、いつもの散歩道で採集した。
 そして、ついにもっとも身近である我が家の庭でも。
 結果的に「回収」した「種子」は、それぞれ
・「散歩道」 22個
・「庭」 2個
 であった。

【2022年】の総合計は59個であった!! 
「安富」2個+「夢前」3個+「福崎」30個+「その他」24個 =59 個 !!

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▼最初の発見の2013年から、2022年の今年までの「回収」した「種子」の個数をならべてみる。

【2013年】10個以上正確には不明 「安富」群生地発見で喜んでしまい散逸

【2014年】30個 「夢前」群生地発見、「安富」群生地なし

【2015年】69個 「福崎」群生地発見、「福崎」63個が目立つ

【2016年】73個 再び「安富」33個が目立つ

【2017年】31個 「福崎」20個が目立つ

【2018年】34個 「安富」17個 「福崎」16個 「自宅庭」1個

【2019年】530個 「安富」107個+「夢前」186個+「福崎」184個+「その他」53個 = 530個 !!

【2020年】16個  「安富」5個+「福崎」4個+「福崎B」7個 = 16個 

【2021年】823個 「安富」208個+「夢前」55個+「福崎」419個+「その他」141個 = 823個 !!

【2022年】59個  「安富」2個+「夢前」3個+「福崎」30個+「その他」24個 =59 個 !!

 「59個」を多いと見るか、それとも少ないと見るかはいろいろ考えのあるところである。
 ただ今年は、自由に「群生地」巡りができないというハンディがあったことも確かだ。
 これ以外にも、みすみす「自然結実」花茎を見逃したというヒガンバナもあった!!
 さて、来年2013年は !?

(了)


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2022年・ヒガンバナの「種子」の完全回収をはじめた!!(2)(2022/12/15) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼「自然結実」ヒガンバナの「種子」を完全「回収」すると言っても、それはもうとっくに始まっていた!!

●「自然結実」ヒガンバナの「種子」の回収をはじめた!!(2022/11/02~) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #三倍体 #日本ヒガンバナ学会

 「目玉オヤジ」は、次々ところがり落ちていたのだ。
 それらは、「回収」し、すでに保存をしていた。

▼昨日(2022/12/15)は、今一度、枯れてショリショリ、ボロボロとなった花茎先端部を揉みほぐすようにして、「種子」もどきの最終チェックをしてみた。
 「自然結実」花茎採集の古い順番に行っていった!!
 まずは、いちばん古いのが、いつもの「散歩道」だ。(福S 2022/10/25 )
 「もうないだろう」と思っていたが、それは大きなまちがいだった!!まだまだぼろぼろとこぼれ落ちてきたのだ!!
 そして、最終的には、12個もの「種子」らしきものを手に入れたのだ。

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▼次は、2022/11/11採集の群生地【福崎】の分だ!!
 同様の作業をしてみた。
 なんとこちらは、14個もの「種子」がこぼれ落ちてきたのだ。

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▼そして、最後は、2022/11/14採集の我が家の庭と2022/11/15採集の群生地【安富】【夢前】の分である。
 我が家の庭の分は、すでに「種子」はころがり落ちてしまっていた。
 群生地【安富】【夢前】については、それぞれ1個ずつ「種子」らしきものを手に入れた!!

 結果的には、昨日(2022/12/15)だけで、28個の「種子」を「回収」した!!

 そして、

 2022/10/25~2022/12/15までの「水栽培」は完全に終了した!!
 
(つづく)

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本日(2022/12/15)、第334回オンライン「寅の日」!! #自由画稿 #視角 #traday #寺田寅彦

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▼「遠くにあるものは小さく見える」 たしかにこのアタリマエ!!
 に実感をもって体験した記憶があった!!
 それもわずか1ヶ月ほど前の記憶のような気がした。
 そうだ アレ だ!!

●皆既月食&天王星食の「宇宙見物」は最高!!(2022/11/08) #皆既月食 #赤い月 #天王星食 #宇宙見物 #星空の連帯

 地球からの距離
 天王星 25億8650万㎞~31億5550万㎞ なんと遠い!!
 月   384.400㎞(地球30個分)   なんと近い!!
 小さなモノも近くにあれば大きく見える。大きなモノも遠くにあれば小さく見える。
 このアタリマエ!!
 そして、この宇宙の拡がりを想像してみる。
 楽しいものだ!!

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▼本日(2022/12/15)は、第334回オンライン「寅の日」である。
 12月のテーマは、「自由画稿」(18編の随筆集)のなかから、3編を選んで読む。

【12月テーマ】「寅彦と自由画稿」

である。第2回目の本日は「十五 視角」を読む。

◆本日(2022/12/15)は、第334回オンライン「寅の日」!!

●「十五 視角」(『自由画稿』より)


▼さすが寅日子先生だ!!
 こんな短い文章のなかで、みごとにこの「アタリマエの科学」を解き明かされていた!!

しかし、多くの人はこういう場合に単に汽車が一尺ぐらいに見えたとか橋がマッチぐらいだったとか言う。これは科学的にはほとんど無意味な言葉である。

「盆大の月」とか、「たらいほどなおてんとう様」とかいうのも学問的にはナンセンスである。盆やたらいの距離を指定しなければ客観的には意味を成さない。言う人のつもりでは月や太陽を勝手なある距離に引き寄せて考えているのだが、その無意味な主観的な仮定は他人には通じない。

▼まさに「あるある!!」デアル。
 そこにとどまらないのが、寅日子先生だ!!これぞ寅彦流!!

 これといくらか似たことは自分自身や身近いものの些細(ささい)な不幸が日本全体の不幸のように思われ、自分の頭痛で地球が割れはしまいかと思うことである。たとえばまた自分の専攻のテーマに関する瑣末(さまつ)な発見が学界を震駭(しんがい)させる大業績に思われたりする。しかし、人が見ればこれらの「須弥山(しゅみせん)」は一粒の芥子粒(けしつぶ)で隠蔽(いんぺい)される。これも言わば精神的視角の問題である。この見やすい道理を小学校でも中学校でもどこでも教わらない人が多数いるような気がする。

 ここで自らの体験を持ち出す!!
 自分は高等学校の時先生からたいへんにいいことを教わった。それは、太陽や月の直径の視角が約半度であること、それから腕をいっぱいに前方へ伸ばして指を直角に曲げ視線に垂直にすると、指一本の幅が視角にして約二度であるということであった。それでこの親譲りの簡易測角器械さえあれば、距離のわかったものの大きさ、大きさのわかった物の距離のおおよその見当だけは目の子勘定ですぐにつけられる。これも万人が知っていて損にならないことであるが、木を見ることを教えて森を見ることは教えない今の学校教育では、こんな「概略な見当」を正しくつけるようなことはどこでも教えないらしい。

 そして、時空を超えて今も通用しそうな「提言」をする!!
 視角の概念とその用途は小学校でも楽に教えこまれる。これを教えておくと世の中に無用なけんかの種が一つ二つは減るであろうと思われるのである。

 今回も、気づけば、すっかり「寅彦ワールド」だ!!
 
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2022年・ヒガンバナの「種子」の完全回収をはじめた!!(1)(2022/12/13) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼今年は、何と言っても「特別の年」であった!!
 2013年の「自然結実」ヒガンバナの群生地を「発見」して以来、こんなことはじめてであった!!
 事情あって、
 自由に「自然結実」ヒガンバナ巡りができなくなってしまったのだ。
 まだ、まだ ヒガンバナの「ふしぎ!?」を追いかけている途中なのに…!!

▼でも、やっぱりあきらめきれなかった。
 せめて、歩いてすぐ行ける毎日の「散歩道」ではどうだろうと!?
 つづいて、もっとも近くの群生地【福崎】へと出かけてしまったのだった。

今こそ、「自然結実」ヒガンバナを!!(1)(2022/10/23) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #三倍体 #日本ヒガンバナ学会

今こそ、「自然結実」ヒガンバナを!!(2)(2022/10/25) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #水栽培 #日本ヒガンバナ学会

 そして、群生地【福崎】へと

●「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2022/11/11) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会


 さらには、我が家の庭でも、「自然結実」をみつけていた!!

庭の定点ヒガンバナも「自然結実」か!!(2022/11/14) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会


▼最後には、いつもの群生地【安富】【夢前】も断念できず、車にのせてもらって出かけて行ったのである。
 そこには、まったく予想外の展開が待っていた!!

●「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2022/11/15) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

●「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(続)(2022/11/15) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼それら、「自然結実」ヒガンバナの花茎をすべて、「水栽培」をしていた。
 花茎はすっかり枯れ果てて、そこから黒い完熟「種子」がこぼれ落ちていた!!
 もう、それらの完全「回収」のときがきていた!!

(つづく)


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実生ヒガンバナ(2021年採集分)は今!!(2022/12/12) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼2021年に採集・回収したヒガンバナの「種子」は実に823個であった!!
 そのヒガンバナの「種子」を使った実生実験!!
 前回の観察は2022/10/21であった。

実生ヒガンバナ(2021年採集分)は今!!(2022/10/21) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

 この段階で、すでにはじめての「出葉」がはじまっていた。
 
▼今年の実生実験は、これまでと決定的に違って「発芽・発根」した場合も植木鉢に植え替えずにいた。
 育苗トレーのなかにそのままにしていた。
 ひと手間を省くというより、823個の「種子」は多すぎたのだ!!
 それだけでなく、植木鉢を置く場所がもうなかった。それから育苗トレーのなかで、「発芽・発根」チェックもれがあったからだ。
 これまでに「出葉」したものは、葉が伸びて来ているはずだった。

 そして、今は<葉の季節>!!
 12個の育苗トレーのシェルター(フタ)をとったままだった。
 けっこう落ち葉でいっぱいだった!!

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▼できるだけていねいに前回「出葉」をチェックしていたものを中心に、その伸びを見ていった。
 群生地ごとに「出葉」しているものをカウントしてみた。

【安富】(出葉数11)
・総体的に「出葉」している葉は短い。
・最長は12.0㎝である。
・もっとも大きな特徴は、1年目からすでに2枚の「出葉」しているものがあった!!
・これは【安富】のみに見られた!!

【夢前】(出葉数1)
・前回とかわらず、たったひとつだけ「出葉」!!
・それでも11.0㎝まで伸びていた。

【福崎】(出葉数23)
・圧倒的多さである!!
・アタリマエだが、集中して(採集場所・採集日・回収日の近いモノ)、「出葉」しているところがある。示唆的デアル!!
・15㎝前後まで伸びたもの多数あり。
・最長は18.5㎝まで伸びていた。

【その他】(出葉数13)
・ここもまた集中して「出葉」している場所があった!!
・これは、「自然結実」ヒガンバナ花茎採取場所が同じであることも意味していた。
・最長は16.0㎝までのびていた。

●2022/12/12現在の「出葉」総合計=【安富】11+【夢前】1+【福崎】23+【その他】13=48

 「出葉」しているものは前回より9つ増えていた!!
 冬=「出葉」の季節に合あわせて、引き続き育苗トレーのフタはとったままにしておいた!!

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▼現段階(2022/12/12)までの実生実験1年目の経過をまとめておく。

●2022/03/15 2021年に採集・回収した823個の「種子」を使った実生実験を開始する!!

●2022/07/29現在、「発芽・発根」した種子の総合計199個である!!
 現段階の暫定発芽率は 199/823×100= 24.2%
 【安富】にいたっては 69/208×100= 33.1%

●2022/10/21現在、「出葉」まで達した種子の総合計39個である!!
 現段階の暫定出葉率は 39/823×100=4.7%
 「発芽・発根」したもののうちでは 39/199×100= 19.6% 


●2022/12/12現在、「出葉」まで達した種子の総合計48個である!!
 現段階の暫定出葉率は 48/823×100=5.8%
 「発芽・発根」したもののうちでは 48/199×100= 24.1% 


 これはあくまで暫定値である。
 さて、これからのどのように展開していくだろう!? 楽しみである!!

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【Web更新12/11】22-50 【ヒガンバナ情報2022】 等 更新!!

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住まぬ家瓦落とすや枇杷の花 22/12/10撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】22-50
週末定例更新のお知らせ
 やっと「従来」通りの作業がスムーズに行えるようになった!!
 「従来」通りなら、あえて「更新」も必要ないのかもしれない!?
でもやっぱり、昔には「逆戻り」できないのである。

 「更新」あるのみと、あの「コウガイビル」が教えてくれた!!

◆表紙画像集2022 更新 枇杷の花
 いつも視界のなかにあった一軒の家が、取り壊された!!
 瓦が落とされた。
 師走!! 枇杷の花が白く咲いていた!!

◆【ヒガンバナ情報2022】 更新!!
 師走のこの時期に、ヒガンバナ情報とは!?
 でもどうしても、今、「記録」しておきたいことがあった。
 まだ、もう少しつづける。
 
◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 冬のクモたちの様子は、毎日、刻々と変化していた。
 3匹居た柿の木のジョロウグモ、ついにC1匹となってしまった。
 ついに、あのBまで、「食べかす」だけ置いて、どこかにいってしまった!!

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◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 60号・61号コウガイビルは、エサなしでついに1ヶ月生き延びた!!
 さて、いつまで!?
 そのあいだに、Webテキスト試案「コウガイビル」は、どこまで進むだろう!?
 「コウガイビル」の教材化!!
 なんとしても、やりたい仕事である。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えをしてから、37週目である。
 観察池にまだ「初氷」を見ていない。
 もう少し、早い時間帯の「観察」が必要なのかもしれない。

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実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2022/12/10) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼なんと、2019年に「自然結実」ヒガンバナから採集・回収した530個になった!!
 これまでとは、ケタちがいの驚異的な数であった。
「種子」を使った実生ヒガンバナ実験の今を昨日(2022/12/10)観察してみた。
 前回は、もうすでに「出葉」期に入っていた!!

●実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2022/10/20) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験


 今回も定位置に置いたまま観察してみた。

▼今回もまず【安富】【夢前】の鉢が置いてある場所からだ。
 またしてもまわりの草、笹など、また八手の葉の枯れたモノが覆い被っていた。それらをとりのぞいて観察した。

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【安富】
・「出葉」している鉢はかわらず2つである。昨年度から「出葉」していたものだ。(16㎝、16㎝)
・大きな鉢のモノひとつを加えていた。これは、育苗トレーを処理していてみつけたものだ。(14㎝)
・前回の観察とどれも同じ。「出葉」していたものが、大きく伸びていた!!

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【夢前】
・「出葉」している鉢は、前回とかわらず3つである。
・一鉢は、1枚の葉がよく伸びていた。(20㎝)
・二鉢は葉が2枚のびてきていた。(16㎝、20㎝)(15㎝、16㎝)

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▼次は【福崎】である。

【福崎】
・「出葉」している鉢は前回と変わらず13鉢である。
・二枚の葉をのばしている鉢も6つにもなっていた。けっして珍しいものではなくなっていた!!
・複数枚の葉をのばしている一鉢ではすごいことが起こっていた。
 明らかに「分球」(球根が2つに分かれる)をしている。これがより明確になった!!
 それぞれに2枚の葉と3枚の葉が出てきていた。
 これも前回よりも成長していた!!
・いちばんよく伸びた葉で26㎝に達していた。

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【その他】
・「出葉」している鉢はここも前回と同じく3つあった。
・いずれもが二枚の葉がでていた。(20㎝、17㎝)(14㎝、13㎝)(12㎝、3㎝)

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▼昨年度末まで「育苗プラグトレー」のままになっていたものについては、すでに大きな植木鉢に植え替えていた。

【育苗トレー】から
・6鉢あった。
・5鉢までが「出葉」していた!!
・2枚「出葉」しているものは3つあった。
・広いところに「引っ越し」したせいかずいぶん元気よくのびた鉢もあった。(24㎝、23㎝)(16㎝、16㎝)(10㎝、3㎝)

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結論として、「出葉」している鉢の数は27鉢である!!

現段階(2022/10/20)における3年目の「出葉」は27個である。

これまでをまとめると次のようになる。

【2019年採集分の実生実験】の現段階での結果(2022/12/10)

【2019年】 530個の「種子」採集・回収

【2020年】
・発芽率  140/530×100=26.4 %
・出葉率  54/140×100=38.6%
 全体で  54/530×100=10.6%

【2021年】
・2年目の出葉率 27/54×100=50.0%

【2022年】
・3年目の出葉率 27/54×100=50.0%

3年目の「出葉」率は 前回と同じ!!
これ以降も 同じことが考えられる!!
さて…!?


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実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2022/12/09) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼その「実験」にどれほどの意味があるのか!?
 その「真実」があきらかになるのはもう少し先かも知れない。
 その「事実」を、今は「記録」して置くのみである!!

 「出葉」期に入っての前回の「観察」は、2022/10/14であった。

●実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2022/10/14) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験


▼実生ヒガンバナ(2019年以前分)実験中の9つの鉢を明るいところに持ち出して観察してみた。
実生実験開始が古い順番に見て行く。

●2014年「種子」採集→2015年実生実験開始→植木鉢3つ

・「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数は前回より1枚増えて4枚!!
・葉の長さはほぼ33㎝、31㎝、37㎝、25㎝ もうすっかり伸びきったようだ!!

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▼次に行く。

●2016年「種子」採集→2017年実生実験開始→植木鉢3つ

・こちらも「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数は前回より1枚増えて、5枚!!
・葉の長さもずいぶん伸びてきたようだ。
 26㎝、17㎝、18㎝、18㎝、24㎝

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▼最後は2018年採集分だ。

●2018年「種子」採集→2019年実生実験開始→植木鉢3つ

・大きな変化があった!!「出葉」している鉢はひとつ増えて二鉢だ。(A、Bのみ)
・「出葉」している葉の枚数Aは1枚、Bは2枚だ!!
・前回は見ることのできなかったAの1枚もよく伸びていた!!
 A… 20㎝
・Bの二枚の葉もけっこうのびていた!!
 B… 19㎝、14㎝

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 日本のヒガンバナ(3倍体)は不稔性である!!
 では、これらは何!? 

 ここまで観察してコヒガンバナ(2倍体)との違いは歴然としている!!
 実感デアル!!
 これが少し「わかった」ということ!!

 ふだんは少し日当りの悪い場所に置いていた。
 
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 それでも、明るいところでならべて見ると圧巻だった!!

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60号・61号コウガイビルはエサなしで1ヶ月生きのびた!! (2022/12/08)#コウガイビル #陸生プラナリア #生命と再生 #教材化

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▼私の長年にわたる 「コウガイビル」を追う もいよいよ59号を持って終わりだと思っていた。
 事態が変わったのは、ちょうど1ヶ月前だった!!

●60号・61号コウガイビルに出会った!!(2022/11/08) #コウガイビル #陸生プラナリア #飢餓と再生 #教材化 #渡辺憲二  

▼それから、1ヶ月たって、そろりと冷蔵庫からナイロン袋ふたつをラボの方へと運んだ!!
 60号・61号も、「の」字に蜷局を巻いていた。
 やがて、少しずつ動き始めた!!

 まちがいなく「生きている」!!  60号も61号も エサなしで 水だけで1ヶ月生き延びた!!  
先に活発に動きはじめたのは、61号の方のコウガイビルだった!!

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▼遅れてゆっくり動き始めたのが、60号コウガイビルの方だった。
 両方とも、ナイロン袋のなかの水は、にごってはいなかった!!
 また、その量にさほど変化なく見えた。

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▼その姿をのんびりとながめていると、忘れかけていた「あの夢」が再びよみがえってくるのだった。

● Webテキスト試案「コウガイビル」!!

我が「コウガイビル」の師・渡辺憲二先生を亡くして、ちょっと意気消沈としていた。
試案を検討してもらうことを楽しみにしていたのに!!
墓前に報告したいものだ!!

教材化に向けた、その一歩を!!

 2ヶ月目のその姿が楽しみだ!!

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実生コヒガンバナは今!!(2022/12/07) #コヒガンバナ #二倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼(゚o゚)ゲッ!!
 またまた葉の枚数が殖えているようだ!!
 数えるのひと苦労だ。やっと数えた!! なんと28枚だ!!
 それだけでない よく葉がでている根元を見て見ると 二株にわかれているようだ!!
 あんな、小さな黒い粒(種子)が、8年の月日を経て、こんな姿になるとは

●コヒガンバナの種子を手に入れた。\(^o^)/ #higanbana(2014/10/26)

 やっぱり、コヒガンバナは2倍体だ!!

 よく観察してみると、「株分かれ」(分球)しているのは一鉢だけではなかった。
 (※ 本家本元の吉田さんの方からも、「分球」の事実の報告が今年あった。)

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▼広いところに出しての観察の前回は2022/10/13だ!!
 前回と同じく、葉の枚数多い順番に16鉢をならべてみた。

【28枚】…1鉢
【24枚】…1鉢
【11枚】…3鉢
【9枚】 …1鉢
【8枚】 …1鉢
【7枚】 …2鉢
【5枚】 …2鉢
【4枚】 …4鉢
【2枚】 …1鉢

 28枚も出ている葉でも長いものは39㎝に達していた。
 葉の枚数は少ないが、42㎝までのばした葉がみられる鉢もあった。
 ならべて観察してみると圧巻であった!!

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▼前回観察の時にもくわしく報告しているが、今年は「実生コヒガンバナ実験」にとっては、「記録」しておくべき特別の年である。
 再再度「記録」しておく。

●ついに、あの実生コヒガンバナが開花!! #コヒガンバナ #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

●ついに、あの実生コヒガンバナが開花!! (続)#コヒガンバナ #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

 何度読んでも、なかな興味深い報告だ!!

▼「来年こそ!!」この16株のなかからの期待を抱かせてくれる景だった。
 ちょっと悩んでいること(課題)が3つある。

(1)鉢の置き場所の問題だ。
   これだけの葉をのばしてきているのだ。アタリマエに考えて日当りのよい場所の方がいいにきまっている。しかし、その場所が確保できない。「乾燥」に対する不安もある。
(2)根の問題。鉢の大きさ!?
   昨年(?)、背の高い大きな鉢にかえたばかりだった。でも、今回も移動させるとき根が切れる音がした。鉢の底からはけっこうの根がのびてきていた。さて、どうしよう!?
(3)ひとつだけ花が咲いただけでは、うまく「種子」がつくれないのでは!?
  報告のあった「最初の花」もうまく「種子」をつくらなかったという報告を受けて…!?
 もしそうであるなら「プロジェクト」そのものを考え直す必要があるかも…!?

 悩み(課題)を克服して、このなかから「開花第2号」が生まれるだろうか。
 それを楽しみにして観察をつづける!!

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2022年冬・私の「クモ学」は今!!(6)(2022/12/05) #クモ学 #ナガコガネグモ #クモの越冬 #ナガコガネグモの卵のう #卵のうと出のう

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▼私はもう一種類の「クモ」を継続観察をしていた。
 変な話であるが、観察を継続している「クモ」本体の姿はもうなかった。
 「クモ」本体の名前をナガコガネグモという。
 秋口にもっともよく活躍するクモで、コガネグモの「仲間」である。
 観察をつづけているのは、そのクモの「卵のう」である!!

 

▼その「卵のう」はほぼ同じ場所に3つあった!!
 「卵のう」ひとつを保護する「糸」は色が少しかわっていた。
 完全に「保護」されている感じだ。
 もう2つは鉄柵にブラブラとぶら下がっていた!!

 

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▼ここからは、私の思い込みと<予想>である。
 まずこれらがナガコガネグモの「卵のう」であることはまちずいなかった!!
 産卵の「現場」に立ち会うことがなかったものの、その近くでナガコガネグモをたくさん目撃したことは事実である。
 しかし、この「卵のう」たちのなかに、ナガコガネグモの「子グモ」たちが居ることは、まだ不明だった!!
 まだ「卵」のまま居るのか、それとも「子グモ」たちになっているのか!?
 どちらにしても「生きている」ことすら、はっきりしなかった!!
 私の勝手な<予想>では、色の変わった「糸」で保護された「卵のう」のなかだけに生きた「子グモ」たちが居ると思っていた。
 私は、まだジョロウグモとゲホウグモの「出のう」しか、この目で確かめたことがなかった。

 

▼いずれにしても来年の春先になれば、真実は明らかになる。
 ほんとうに「子グモ」たちが「出のう」してくるだろうか!?
 そして、やはり「団居(まどい)」をするだろうか!?
 それは、いつ頃の話だろう!?

 

 それまで、継続観察できるかな!?

 

(つづく)

 

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2022年冬・私の「クモ学」は今!!(5)(2022/12/05) #クモ学 #ジョロウグモ #クモの越冬 #Q10の法則 #クモのSCP

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▼最初に気づいたのは、一昨日(2022/12/04)の朝だった!!
 昨日(2022/12/05)も、やっぱり確認してみた。今も、柿の木のところに居るのはBとCだけだった。
 寒空の中、同じポーズでいつづけていた。

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▼ではAのジョロウグモ(♀)はどこに行ったのだろう!?
 Aの居た場所には、食べ残し(チュウチュウあと)とネットがまだあった。
 柿の木の上の方の枝を見たり、下の草むらのなかをかなり入念に調べたが、彼女は居なかった!!
 忽然と消えるわけはなかった!!
 鳥でも奪い去らないかぎり、忽然と姿がなくなるわけはなかった。
 2日間に渡る探索の結果、まだみつからない!!
 シロウトながらいろいろ<予想>してみるが、まだ真実はわからない!?

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▼これまでの「記録」を見てみる。

●師走の「雲見」とクモ学!!(5)(2015/12/17)


 本格的、寒波襲来のときの姿が「記録」されていた。
 いや、もっと遅くの「冬至」前日の元気な姿が「記録」されていた。

●【私の重大ニュース2015】(1)(2015/12/21)

▼「冬至」と言えば、昼がいちばん短い日だ!!
 「日の長さ」はクモたちの暮らしの大きな尺度になると聞いた事がある。
 ナラバ、「そのとき」がひとつの目安であろうか。
 「Q10の法則」
 「クモのSCP」
 等など知っているつもりのことをならべてみる!!

 さあ、Bさん、Cさんたちはこの後、どうするだろう!?
 Aさんは、どこに行ってしまったのだろう!?
 まだ、まだ 継続観察が必要なようだ!!

(つづく)

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【Web更新12/04】22-49 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等 更新!!

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裏見れば一人前や枯芙蓉 22/12/02撮影@福崎


■ 楠田 純一の【理科の部屋】22-49
週末定例更新のお知らせ
 なんとかここまでこぎ着けた!!
 しかし、「事態」は解決したわけでなかった。

 かつて梅棹忠夫は『知的生産の技術』のなかで、こう言った!!
 

第二に、「自分」というものは、時間とともに、たちまち「他人」になってしまうものである。(同書 P162より)

 まったくその通り!!
 確かに、何年か前に「win10」にシフトするときは、なんなくできたハズ!?
 しかし、あらたに「win11」にシフトしようとして、悪戦苦闘している。
 まだまだ「作業中」が続いていた!!

◆表紙画像集2022 更新 枯芙蓉
 あんなに華やかで、きれいだった「芙蓉」にも「枯れ」はあった。
 昨年度、思い切って「処理」された「芙蓉」だったが、やっぱり今年も「一人前」まで育ってきた!!
 「枯芙蓉」もやっぱり「一人前」もりっぱなものだった。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 12月の「雲見」、俳句「歳時記」について書いた。
 Webテキスト『天気の変化』の試案5作品の「出番」はいつだろう!?

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 師走のジョロウグモたちが、何を教えてくれるだろう。
 興味津々のシロウト観察はつづく!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 12月オンライン「寅の日」のテーマは「寅彦と自由画稿」である。
 寅彦の随筆のみごとさを学ぶ!!
 やっぱり面白い!! うまい!!

◆「原子論」を科学する 更新!!
 戦後「原子論」の「原点」とも言うべき絵本『もしも原子がみえたなら』を【お薦め本】にあげてみた。

 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから36週目であった。
 もう、すっかり「緑」を残していなかった。
 今年は、いろんな「雑草」が入り込んだのが大きな特徴だった。

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【お薦め本】『もしも原子がみえたなら 新版 いたずらはかせのかがくの本』(板倉聖宣著 さかたしげゆき 絵 仮説社)

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▼昔、読んだつもりになっていて、あらためて読んでみて、その内容の新鮮さに驚いていてしまうことがある。
 自分でも「ほんとうに、この本、昔読んだかな!?」と疑わしくなってしまったりする。
 最近、そんな思いをした本に、次がある

●1971年 板倉聖宣『(いたずらはかせの科学の本)もしも原子見えたなら』国土社

 初版本は、年表(『原子論の歴史 上・下』 (板倉聖宣著 仮説社)より)によればそれは半世紀以上前に出されたものだった。

「原子論」を科学する シリーズをやっているうちに、ぜひこの本の新版を手に入れて 読んでみたくなった。


◆【お薦め本】『もしも原子がみえたなら 新版 いたずらはかせのかがくの本』(板倉聖宣著 さかたしげゆき 絵 仮説社 2008.11.25)


話があまり面白いので拡散しすぎないうちに、いつもの3つの【お薦め】ポイントをあげておく。

(1)わかりやすく面白い!!
(2)科学的根拠が明確である!!
(3)再度、「原子論」を学び直したい人のための必読書!!


▼できるだけもう少しくわしく書いてみよう。

(1)わかりやすく面白い!!
が 元々これはアタリマエすぎるほどアタリマエのことです。これは「絵本」だからです。
 これは、私の「絵本」に対する勝手な思い込みがすぎるでしょうか。
 この本ができた根っこのところに、著者の「思い出」が深くかかわっていました

 じつは、私がこのような本を書くようになったのは、私自身が小学校5~6年生のころに、この本と同じような原子・分子の話を読んでいて、「その話が私の科学好きを育んでくれた」という思いが元になっています。私はそのころ、子ども向きの科学の本を古本で買うことを覚えたので、たまたま古本屋で<小学校全集>の一冊『児童物理化学物語』という本を買ったのです。そんな本を小遣いで買ったといっても、その本の内容が全部理解できると思って買ったわけではありません。ただ、<そういう科学の本への憧れ>で買ったにすぎません。じっさい大部分の話は理解できず、面白くも感じなかったのですが、その本の一部に「<科学者の使っている不思議なメガネ>を使うと原子や分子が見える」という話があって、とても面白いと思いました。
 じつは、その「<不思議なメガネ>を使うと原子や分子の動きまで見える」というのは本当のことではありません。しかし、私は、その話を本当の話として受け入れてしまいました。しかも私は、その後大学生になってまでも、何となく「原子や分子は、その動きまで目に見えるものだ」と思い込んでいました。しかし、その思い違いは私にとってマイナスになることはありませんでした。(同書 P44より)

 何事も、こういうことというのは、自分自身の<体験>が元になっているというのは強いものである。この本の面白さやわかりやすさというのは、板倉氏自身のこの<原体験>からくるものだった。
 ダカラ、きわめて納得のいく話だった。

(2)科学的根拠が明確である!!
しかし、またなぜ自分が「読んだことがある」と思い込んでいたのだろう。
いや、実際に当時の勤務校の「図書室」ででも当時読んだのかも知れない。初版が半世紀以上昔のことで忘れてしまったのある。
 もうひとつ理由があった。それは同名の授業書「もしも原子がみえたなら」(©仮説実験授業研究会1976年5月新版)というのがあって、ならよく参考にさせてもらっていたから、その元本の本書と勘違いしていたのかもしれない。
 その授業書の最初は次のようにはじまつていた。

 この授業書は『(いたずらはかせの科学の本7)もしも原子がみえたなら』(板倉聖宣著、国土社刊)をもとにして作成されたものです。
 <もしも原子がみえたなら>は、約1億倍の分子模型(実体積分子模型)を手にとって、くみたてながら、空気の原子・分子論イメージを形成しようというねらいをもった授業書です。[質問]が三つあるだけで、あとは原子・分子の絵に色ぬりながらお話を読みすすめる、という、仮説実験授業の授業書としては異色の構成をもった授業書ですが、小学校5・6年生や中学生にはたいへん好評を得ています。

 「絵本」と言いながらも、いくつも授業実践を経ていたから、中身はきわめて科学的な根拠に基づいていた。特に水の分子(同書P12)、二酸化炭素分子(同書P29)等についてはくわしかった。こうであってこそ、永きにわたって多くの小学生・中学生に受け入れられてきたのであろう。ダカラ、今、大人が読んでも説得力をもつのである。


▼最後に蛇足的になるが
(3)再度、「原子論」を学び直したい人のための必読書!!
 今回、私としては、ここがもつとも強調したいところであった。
 長期にわたって、『原子論の誕生・追放・復活』(田中 実著 新日本文庫 )『原子論の歴史 上・下』 (板倉聖宣著 仮説社)を中心として、「原子論」の歴史を学び直してみた。自分自身が「授業」で使いつづけてきた「原子論的物質観」のルーツを追いつづけてみた。
 そのなかで、あらためて気づいたこと、「発見」したことも多かった。
 この本も「すへてのものが原子でできている」という「原点」を再認識させてくれる。
 簡単に「わかったつもり」にならずに、この偉大なるアタリマエをじっくり学び直してみよう。きっと、「その通り!!」と膝をたたくことも多かろう。ぜひ…!!
 

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本日(2022/12/03)、第333回オンライン「寅の日」!! #自由画稿 #うじの効用 #traday #寺田寅彦

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▼師走に入って、定番コースで「ひとり吟行」を再開した。
 なにかテーマをもって文章を綴ったとき、それにあらかじめ「題」をつける作業は、寅日子先生でもなかなか困難な作業であったようだ。
 「自由画稿」(寺田寅彦 青空文庫より)の最初の「はしがき」のなかに次のような一文をみつけた。

 しかし今度は同じ題で数か月続けようとするのだから事情が少しちがって来る。もっとも、有りふれた「無題」とか「断片」とかいう種類のものにすればいちばん無難ではあるが、それもなんだかあまり卑怯ひきょうなような気がする。…(中略)今度もこうした名前は慎むほうがよいであろうと思う。いろいろ考えた末に結局平凡な、表題のとおりの名前を選むことになってしまったわけである。全くむつかしいものである。 

 「ひとり吟行」も同じだった。
 あらかじめどんな「景」に出会うかがわからないことも醍醐味のひとつであった。

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▼本日(2022/12/03)は、第333回オンライン「寅の日」である。
 12月のテーマは、このようにしてあらかじめ「題」された「自由画稿」(18編の随筆集)のなかから、3編を選んで読む。

【12月テーマ】「寅彦と自由画稿」

である。第1回目の本日は「十 うじの効用」を読む。

◆本日(2022/12/03)は、第333回オンライン「寅の日」!!

●「十 うじの効用」(『自由画稿』より)


▼「目移りがする」というのは、こういうのを言うのであろう。
 18編の随筆は、さすが寅日子先生である。どれも面白い!!
 あらかじめ「十 うじの効用」ときめていたから、それから読んでいく。どこかで読んだ記憶もあったが、そんなことおかまいなしに読み進める。恐ろしく「今日的である!!」と思いながら…。

  うじがきたないのではなくて人間や自然の作ったきたないものを浄化するためにうじがその全力を尽くすのである。尊重はしても軽侮すべきなんらの理由もない道理である。

近代になってこれが各種の伝染病菌の運搬者播布者(はんぷしゃ)としてその悪名を宣伝されるようになり、その結果がいわゆる「はえ取りデー」の出現を見るに至ったわけである。著名の学者の筆になる「はえを憎むの辞」が現代的科学的修辞に飾られてしばしばジャーナリズムをにぎわした。

 しかしはえを取り尽くすことはほとんど不可能に近いばかりでなく、これを絶滅すると同時にうじもこの世界から姿を消す、するとそこらの物陰にいろいろの蛋白質(たんぱくしつ)が腐敗していろいろの黴菌(ばいきん)を繁殖させその黴菌は回り回ってやはりどこかで人間に仇(あだ)をするかもしれない。


あれよあれよと言う間に、寅日子先生のペースだ!!
いつの間にやら、納得してしまうのだった。またやられてしまった!?
 (゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン

▼こうなればたたみかけるように次だ。

  自然界の平衡状態(イクイリブリアム)は試験管内の化学的平衡のような簡単なものではない。ただ一種の小動物だけでもその影響の及ぶところは測り知られぬ無辺の幅員をもっているであろう。その害の一端のみを見て直ちにその物の無用を論ずるのはあまりに浅はかな量見であるかもしれない。

 はえが黴菌をまき散らす、そうしてわれわれは知らずに年じゅう少しずつそれらの黴菌を吸い込み飲み込んでいるために、自然にそれらに対する抵抗力をわれわれのからだじゅうに養成しているのかもしれない。そのおかげで、何かの機会にはえ以外の媒介によって多量の黴菌を取り込んだときでもそれに堪えられるだけの資格が備わっているのかもしれない。換言すればはえはわれわれの五体をワクチン製造所として奉職する技師技手の亜類であるかもしれないのである。

 いつしか、「冬のはえの味方」になっていたりして…(^^;ゞポリポリ
 そして、こうしめくくってくる!!
 やっぱり寅日子先生はうまい!!
 たとえば野獣も盗賊もない国で安心して野天や明け放しの家で寝ると風邪かぜをひいて腹をこわすかもしれない。○を押えると△があばれだす。天然の設計による平衡を乱す前にはよほどよく考えてかからないと危険なものである。

 さあ、次は何を!?

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2022年12月(師走)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼はやくも師走だ!!
 師走で真っ先に思い出すのが、寅日子先生の【寅日子忌 とらひこき】である。
 手持ちの『歳時記』(『俳句歳時記 第四版』角川文庫)では、次のようになっていた。

 【寅彦忌 とらひこき】
 十二月三十一日。科学者・随筆家の寺田寅彦(一八七八~一九三五)の忌日。筆名吉村冬彦・藪柑子・寅日子など。東京生まれ。東京帝大教授として物理学・地震学を教える傍ら漱石門に入り、「ホトトギス」に小作品を発表など、随筆家としても名を高めた。句作品は「寺田寅彦全集」に収録。

 そして、あの有名な句が紹介されていた。

珈琲の渦を見てゐる寅彦忌 有馬朗人
   有馬先生は一昨年の【寅彦忌】を待たずして逝ってしまわれた!  寂しい!!哀しい!!  有馬先生と、一度だけでも「俳句」の話がしたかった!!

▼さあ、今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句11句を引用させてもらう。

(1) 一片のパセリ掃かるゝ暖炉かな 芝不器男
(2) 降る雪や玉のごとくにランプ拭く 飯田蛇笏
(3) 開戦日が来るぞ渋谷の若い人 大牧広
(4) 風呂吹きをあの世の色に仕上げをり 小池康生
(5) 白葱のひかりの棒をいま刻む 黒田杏子
(6) 落葉松の深雪に月の遙かかな 井上康明
(7) 冬の川駅の下へと潜りけり 抜井諒一
(8) リビングの隅の聖樹の消し忘れ 杉原祐之
(9) 相睦むナイフとフォーク夜の雪 関根誠子
(10) 波除に大年の波静かな  松本たかし
(11) 初島へ大つごもりの水尾を引く 星野 椿

▼<俳句修業>の第一歩は「選句」から!!
 俳句は詠み手と読者の共同作業で成立する。
 ダカラ 愉しい!!
 今月もシロウトの勝手な「選句」を楽しむことからはじめてみよう!!

【私の選んだ名句ベスト3】

(4) 風呂吹きをあの世の色に仕上げをり 小池康生

(5) 白葱のひかりの棒をいま刻む 黒田杏子

(7) 冬の川駅の下へと潜りけり 抜井諒一

【次点】

(3) 開戦日が来るぞ渋谷の若い人 大牧広

【選評】
・「あの世の色」ってどんな色!?と突っ込み入れたくなる私が居た。なんなくわかるのがくやしい!!
・「白葱」を「ひかりの棒」とはお手柄だ!!うまい!!
・「あるある」の景だ。どこの景と尋ねられたら困るけど(^_^;) やっぱり「あるある」だ!!

・あまり私が選ばない句だ。でもポンコツじいちゃんもやっぱりこう言ってみたくなるのだった。

▼寅日子先生に師事する私たちのオンライン句会「寅の日」も、はや3度目の【寅彦忌】をむかえた。

◆第28回オンライン句会「寅の日」12月例会案内!!

 「ひとり吟行」も定例コースで再開した。
 オンライン句会はアリガタイ!!
 いつでも、自分の都合にあわせて参加できるのであるから。
 久しぶりに「雲見」の旅にも出たいな!!
 「師走」のどんな景と出会うことができるだろう!?

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2022年12月(師走)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼雨はなんとかやんだ。
 そして、本格的冬12月(師走)がはじまった!!
 12月の「雲見」を予想する前に11月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    7  
・巻雲    3 
・巻積雲   3 
・巻層雲   1     
・高積雲   2  
・高層雲   0     
・層積雲   5 
・積雲    3  
・層雲    2  
・乱層雲   4   
・積乱雲   0

 毎度ことわりを言っているが、これは午前9時(原則)の記録であり、一日のうちでも大きく変化したことは多々あった。
 「快晴」7+「積雲」3=10
 「積乱雲」0+「乱層雲」4=4
 と言う結果は、三日に一日は、「いい天気」だったことを意味する。
 また一口コメントに「川霧」(4回)「小春日和」(3回)が多いのが目立つ。
 「木枯らし1号」は、11/13(日)だった。
 
▼12月(師走)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年の12月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2021年12月 (気象庁)

・やっぱり本格的に寒くなってきそうだ。
・初霜はいつごろだろう?
・初雪、初氷はもうすぐだろうか?
・典型的な冬型の気圧配置(西高東低)をとることもおおくなりそうだ!!
・さてどんな「ゆく年、くる年」となるであろう!?
・「雲見」はどうなるだろう。どのシールを多く貼る月になるかな!?
・予想では「層積雲」が多くなりそうだ。


▼12月の「雲見」予想をつづけよう。
 よりローカルな資料を使ってみる。
 アメダス「福崎」のデータに基づく資料である。
 これは、今月で終わりとする。来年は別の資料を考えてみたい。

◆兵庫県 福崎 の気候(雨温図 最高気温、最低気温の推移)

・12月の降水量は、1月についで一年間で2番目に少ない。
・まずはあまり雪は多くは降らないということだろう。しかし、今年は!?
・「雲見」「宇宙見物」はどうなるだろう!?


▼事情あって、少しひかえていた「ひとり吟行」も本格的に再開する!!
 ずっとずっとひかえていた「雲見の旅」も再開したい!!
 候補地をあげるだけでもワクワクしてくるのだった。o(^o^)o ワクワク

 「雲見」だけでなく早朝「宇宙見物」の楽しみも忘れないでおきたいものだ!!
 さあ!!
 師走は、どんな「空」に出会えるかな。

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