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「原子論」を科学する(51) #原子論教育史 #原子論と授業 #化学史 #理科教室 #実践記録

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▼新・「原子論」教育史をつづける。
 歴史に学ぶというと、きまって古い順番にならべてそのルーツをたどるというのが定番だが、これには少し異議がある。
 いちばん肝心の「これから」を考えようとしたときには、「時間切れ」「エネルギー切れ」などということが往々にしてあることだ。

▼ナラバいちばん近い「歴史」からはじめるというのもひとつの手であろう。
 私が最近もっとも感動した「原子論」の授業実践報告はこれだ。

●2022年 「感動を味わう 化学史ポスター制作 高校3年」(東京 私立聖心女子学院中等科高等科 平山 美樹)(『理科教室』2022年7月号P23~ 本の泉社)

 
である。
 実に興味深い実践報告である。
 卒業をひかえた高校3年生が、「化学史ポスター」制作という作業をすすめるうちに、好奇心をそそられ「化学史の壮大なドラマ」(「原子論」の歴史)引き込まれ行く様子が生き生きと報告されている。
 如何にも現代風に、化学者たちの主張をTwitterのツイートとして表現しているのも面白い!!
 思わすその議論に参加してみたくなるようなものだった!!
 うまい!!

▼この実践のきっけになった「教材」があるという。

◆科学読み物「原子論の誕生・追放・復活」(元岩手県立水沢高等学校 高橋匡之先生)

 である。幸いなことに、私もこの「科学読み物」を読ませてもらうことができた。
 生徒たちにも読みやすいように「原子論」の歴史がコンパクトに実にうまくまとめてあった。
 〈まとめ〉には次のように書かれていた。
 

ようやく2500年の歴史を駆け足でたどりながら、原子そして、分子までたどりついた。
(1) この自然界は原子・分子とスキマからできている。
(2) 物質の性質は成分原子の組み合せできまる。
(3) 物質をつくる原子の組み合せが変われば、物質はすっかり変わる。

 という原子論は、物質研究の入り口である。 
 この原子論を武器に、自然界のしくみを解き明かしいくのが「化学」という学問である。
 原子や分子の事を知ることが、大事なのではない。原子や分子を使って、自然界のしくみの見事さをどの程度考えることができるのか、がポイントなのである。


 
これぞ「原子論的物質観」!!
ナルホド納得である。
先のすばらしい実践を引き出したわけがわかるような気がした。

▼このすばらしい実践、また元となった教材「科学読み物」を読ませてもらっていると、ますます

 戦後の日本理科教育史における「原子論的物質観」の授業の「不易流行」を追ってみたくなるのだった!!

 その作業のなかから「これから」も見えてきそう気がするのである。
 道は遠い!!
 ゆっくり ゆっくり 楽しみながら急ごう!! 

〈つづく〉 

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