2022年冬・私の「クモ学」は今!!(4)(2022/11/29) #クモ学 #ジョロウグモ #雨とクモ #Q10の方則 #クモのSCP
▼終日はげしい雨だった!!
しかし、彼女たち3匹(仮に、A子、B子、C子と勝手にしておく。失礼だが…)とも自分のネットで同じポースで元気だった。
その同じポーズとは前脚4本(第1脚、第2脚というらしい)を揃えてダラリとさげていた。
脚を含めて体全体に撥水作用が働くようにコーティングされているのだろうか!?
そうだっらスゴイ!!
雨の中でもジョロウグモの彼女たちはびくともせず元気に暮らしていた!!
▼雨がやんだあとは、さらに寒くなるだろう。
さらに気温が下がれば、彼女たちどうするのだろう。
体が小さく変温動物である彼女たちの体温も当然下がる!!
発育や呼吸、代謝といった生理過程は、基本的には化学反応だから「Q10の方則」に従う。
「Q10の方則」=温度が10℃下がると、反応速度は半分以下になるという!!
寒くなると彼女たちの活動もだんだん鈍ることになる。
▼もう少し極端な場合を考えてみよう。
これまでの研究から、氷点以下の低温に対する生物の適応のあり方として、2つのやり方が知られているそうだ。
2つの方法とは
「耐凍型」(細胞外凍結)と「耐寒型」(凍結回避)である。
クモたちは、もちろん凍結を回避する「耐寒型」である。
これは前にもふれたが、これまでに凍っても生きていられるクモは一匹もみつかっていない。
「耐寒型」の場合は、体組織の凍結が致命的である。
従って、体組織の冷凍開始温度である過冷却点が大問題となる。
過冷却点(SCP=supercooling point)は耐寒性の指標!!
▼それでは、彼女たちのSCPはどれほどなんだろう。
それも、やはり暮らす地域や季節によってちがうらしい。季節をどのようにして読むのだろう!?
彼女たちは、気温もさなから、「日の長さ」に左右される行動をとることが多いようだ!!
ナラバ彼女たちはいつまで、ここ(柿の木)に居るだろう!?
目の前から消えるはいつだろう!? ソレマデハ…!!
今朝は雨がやんで、なおいっそう寒くなるでは
(つづく)
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