2022年・私の「ヒガンバナ研究」はどこまで!? (3) #ヒガンバナの種子 #三倍体 #自然結実 #実生実験 #日本ヒガンバナ学会
▼2013年~2021年までに手に入れた「自然結実」ヒガンバナの「種子」の報告を前回にした。
もはや、たまたまの偶然などではない。
ヒガンバナ「自然結実」は想像以上に、高頻度に起こっている。
そう結論づけてもいいだろう。ではどうして「めったにない」と言われ続けてきたのだ
ろう!?
現段階での私の「仮説」はこうだ!!
・誰も「あるもの」として本気で探さなかった。その時期に!!
・現に私も2013年11月まで捜しまくっていたが、どこか半信半疑だった。群生地を見
てからは「あるもの」として探し始めた。
・「自然結実」の時期が、10月中旬~11月中旬と、ヒガンバナの存在など意識されない時期である。
・この時期になると、「自然結実」した以外の花茎はほぼ完全に倒れている。
「自然結実」した花茎だけが緑を残し、直立している。(実(種子)に栄養を送り続けているのだ。カガクだ!!)
だから簡単に誰でもすぐみつけることができる。
そこでさらなる結論はこうだ。
●「あるもの」として探せば誰でも簡単にみつけることができる!!
▼「自然結実」ヒガンバナの花茎をみつけることが、必ずしもすぐさま完熟「種子」を手に入れることではなかった。
もちろん、野にあるときにすでに完熟しておればそのまま採集すればよいが、そんなことは滅多になかった。
そのまま野においておき完熟を待っていたのでは、再度その場所にでかける前に、「種子」は、葉のなかにこぼれ落ちてしまうのがおちだろう。
そこで、私は「自然結実」ヒガンバナ花茎を採集し、「水栽培」をすることにしていた。
「水栽培」とは、採集したその花茎を、海苔の瓶などの容器に水をはり、挿して置くのである。
屋内の方がふさわしい!!
やがて実は「目玉オヤジ」状態になり、黒々とした完熟「種子」がこぼれ落ちた。
それを回収している。
▼回収した「種子」を、チャック式ナイロン袋に入れて保存している。
ナイロン袋には、花茎採集場所、花茎採集日、「種子」回収日を記入している。
この保存方法が確定したベストの方法だとは思っていない。いろいろ試行錯誤結果やっとたどりついた方法だ。
最初のころは、せっかくの「種子」をカビらせることもよくあった。
この方法をとるようになって、ほとんどカビらせることはなくなった。
この方法のいいところは、どこで いつごろ 手に入れた「種子」であるかを 「記録」できることであった。
▼ナイロン袋に入れた「種子」は、翌年の2~3月上旬頃まで冷蔵庫で保存した。
冷蔵庫から出してきた「種子」を使って実生実験を開始した。
●楠田式「自然結実」ヒガンバナ実生実験法(「私のヒガンバナ研究・その後」参照)
として、一応確立していたが、2019年の530個には対応できず別の方法を考え出した。
育苗プラグトレー、市販の培養土を使うこの方法は、広く一般に「ビガンバナ実生実験」を呼びかけるにはこちらの方がすぐれていると思っていた!!なにより簡単デアル!!
●自然結実ヒガンバナの「種子」530個で実生実験開始!!(2020/03/02)(3) #ヒガンバナ
●823個のヒガンバナ「種子」の実生実験をはじめた!!(1)(2022/03/11) #自然結実 #3倍体 #ヒガンバナの種子 #実生実験
(つづく)
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