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本日(2022/08/29)、第325回オンライン「寅の日」!! #俳諧の本質的概論 #traday #寺田寅彦

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▼リコリスたちの夏が終わろうとしていた!!
 夏のリコリスの代表・ナツズイセンが最後の姿を見せてくれていた。

 「キツネノカミソリ」「コヒガンバナ」とつづき秋のリコリスたちの季節が始まる。
 実生コヒガンバナの鉢を「ひよっとしたら!?」という思いで見てみたが、今年もまだ気配はなかった。
 さて「ヒガンバナ」は!?

▼本日(2022/08/29)は、第325回オンライン「寅の日」である。
 8月のテーマは、オンライン句会「寅の日」二周年を記念して

【8月テーマ】「寅彦と俳句」

である。その三回目、本日は「俳諧の本質的概論」を読む。

◆本日(2022/08/29)、第325回オンライン「寅の日」!!

●「俳諧の本質的概論」(青空文庫より)


▼正直に言うと、この随筆を何度もくりかえし読んではいるが、まだまだ「わかった!!」という状況にはいたっていない。
 ただ読む度に、あらたに「ナルホド!!」というところを「発見」する。
 そんな「発見」したときは、なんかうれしくなってくるのである。

 「理科」と「俳句」そのツナガリは!? これに答えるような文章をみつけた。

「風雅の誠をせめよ」というは、私(わたくし)を去った止水明鏡の心をもって物の実相本情に観入し、松のことは松に、竹のことは竹に聞いて、いわゆる格物致知の認識の大道から自然に誠意正心の門に入ることをすすめたものとも見られるのである。この点で風雅の精神は一面においてはまた自然科学の精神にも通うところがあると言わなければならない。かくのごとく格を定め理を知る境界からさらに進んで格を忘れ理を忘るる域に達するを風雅の極致としたものである。

 そして、私の大好きなコトバ=「不易流行」を最高にうまく語った文章に出会った!!

 季題の中でも天文や時候に関するものはとにかく、地理や人事、動物、植物に関するものは、時を決定すると同時にまた空間を暗示的に決定する役目をつとめる。少なくもそれを決定すべき潜在能をもっている。それで俳句の作者はこれら季題の一つを提供するだけで、共同作者たる読者の連想の網目の一つの結び目を捕えることになる。しかしこの結び目に連絡する糸の数は無限にたくさんある。そのうちで特にある一つの糸を力強く振動させるためには、もう一つの結び目をつかまえて来て、二つの結び目の間に張られた弦線を弾じなければならない。すなわち「不易」なる網目の一断面を摘出してそこに「流行」の相を示さなければならない。これを弾ずる原動力は句の「はたらき」であり「勢い」でなければならない。

▼まだよく理解していないが、ずっと気にしているコトバ=<モンタージュ><連句>が登場するのである。

連句は時代の空気を呼吸する種々な作者の種々な世界の複合体である以上、その作物の上には個人の作品よりもずっと濃厚な時代の影の映るのは当然のことである。

風雅の道も進化しなければならない。「きのうの我れに飽きる人」の取るべき向上の一路に進まなければならない。新しき風雅の道を開拓してスポーツやダンスの中にも新しき意味におけるさびしおりを見いだすのが未来の俳人の使命でなければなるまいと思う。

発句がただ一枚の写真であれば連俳は一巻の映画である。実際、最も新しくして最も総合的な芸術としての映画芸術が、だんだんに、日本固有の、しかも現代日本でほとんど問題にもされない連俳芸術に接近する傾向を示すのは興味の深い現象であると言わなければならない。

 まだまだわかっていないが、興味深いことは確かだ!!
 オンライン「寅の日」9月テーマは「寅彦と連句」である。
 そこにツナイデいければと思う。
 あえて、ここは(つづく)としておこう。

 今年の「ヒガンバナ」の初見はいつかな!?

(つづく)

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