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「原子論」を科学する(11) #原子論の歴史 #デモクリトス #錬金術 #化学の誕生

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▼それは、まさに「ミニトマト」そのものだった!!
 今年も我が家のジャガイモ畑で、ジャガイモの実を手に入れた。
 今年は枝についた状態ではなく、すでに落ちてしまっていた。4個は「キタアカリ」から、1個は不明だった。
 毎年のように出会うことから考えても、想像以上にジャガイモの実はできているようだ!!

 畑のジャガイモは南米のアンデス山脈からやって来た!!

 私たちの「原子論」はどうやら古代ギリシアからやって来たようだ!!

▼「原子論」の歴史をつづけよう。
 デモクリトスの「原子論」はその後どうなったのだろう。

 タレス、デモクリトスにはじまった、古代社会の健康で、大胆な世界観、原子論と唯物論はついにこときれた。腐敗した土地の上に、弱々しくかえり咲いたルクレティウスの思想はしおれて、魔法と奇跡の新プラトン主義がグロテスクな茸となってあらわれた。   古代民主主義の成長と没落の歴史の中で、基本的な自然観、-原子論はこういう路を歩んだ。新プラトン主義は中世の神秘的科学-錬金術と占星術のために地盤を用意した。(『原子論の誕生・追放・復活』P54より)

▼さらにつづけよう。

正確な思索に裏づけられた実験的科学と、厳密な論理を持った数学は、アレクサンドロス王の死から三〇〇年くらいのあいだに、アレクサンドリアで創造された。

 それは古代の奴隷制社会が生んだ科学と技術の仕上げだといってよい。その原動力になったのは、ギリシアが商業の繁栄と民主的政治のもとで育てた旺盛な唯物論的思索であった。(『原子論の誕生・追放・復活』P60より)

 さていよいよ本論に迫っていく。

 鉱石から金属を製錬し、金属から合金を製造し、染料で織物を染め、薬品をつくり、酒を醸造し、ガラスを製造するなどは、化学変化にもとづいた技術である。機械や道具をつくる技術、それを使っていろいろな品物をつくる技術とちがって、化学的な技術では材料の質が変化する。

 化学的変化もデモクリトスの意見でいえば、原子の結合と分離の結果である。結合と分離がどんな具合におこるかは、もちろんデモクリトスにはわからなかった。しかし、彼にとっては、原子の結合と分離は客観的な法則性にしたがっておこる現象であった。

 しかし、にせデモクリトスたちにとっては、化学変化はまるで神秘的であった。彼らは神秘を愛し、それに中毒した。だから彼らは化学的技術を玄妙な神秘術にしたて、呪文めいた言葉でいやが上にも玄妙不可思議にした。(『原子論の誕生・追放・復活』P66より)

 そして「化学」という学問の誕生である。

化学的な知識と技術-キュメスのことを、アラビア人はアラビア語の冠詞アルをくっつけてアルケミーとよんだ。黄金製造の秘術、錬金術はヨーロッパにわたってアルケミーとよばれた。化学の中から錬金術の神秘がほうり出されて物質の質的変化を研究する学問、化学が成立しようとしたとき、神秘を象徴する接頭語はとりはずされて、イギリスではChemistry、フランス語ではChimie、ドイツ語ではChemie が、この学問の名前となった。日本語の「化学」は幕末の化学者が使いはじめたものである。もとは中国でつくられた訳語である。もっと前には、日本の学者は化学のことを「舎密」と書いてセーミとよんだ。オランダ語の発音によったものである。(『原子論の誕生・追放・復活』P67より)

▼「原子論の誕生と追放」の章は、次のようにしめくくられていた。

 デモクリトスの原子論は古代ギリシア・ローマ社会の複雑な変動、奴隷経済の興隆と衰亡の歴史、それにともなう政治と思想の変動の波にのせられて、数奇の運命をたどった。古代文明の崩壊が決定的となった時代に、幾人かのにせデモクリトスがあらわれた。にせデモクリトスたちは、化学的な現象と技術について、豊富な知識を持っていた。彼らはしかし、物質の変化の根源を、彼らがその名声の権威を利用した、ギリシアのデモクリトスの原子論によって解釈することはしなかった。(『原子論の誕生・追放・復活』P67より)


古代文明の崩壊のあとに、中世の長い谷間がつづいた。

 ルネッサンスの巨人たちが、人間の権威の復活と、神秘と魔術の追放のためにたたかったあと、そして元気で大胆な市民と抑圧にたいする怒りに爆発した農民が、生命をかけて生存と自由のためにたたかったあと、十七世紀に原子論が唯物論と手をたずさえて力強く生きかえった。 (『原子論の誕生・追放・復活』P68より)

 今回はずいぶんたくさん引用させてもらった。
 だからと言うわけではないが

◆『原子論の誕生・追放・復活』(田中実著 新日本文庫 1977.7.25 初版)

 は名著である!!
 もう手に入らないのだろうか?ネットで調べてみたが、古書店では手に入るようだ。
 もう少しお世話になって、「原子論」の歴史を読み解いてみたい。

(つづく) 

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