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「原子論」を科学する(13) #原子論の歴史 #原子のルネッサンス #ブルーノ #宗教裁判 #月世界旅行記

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▼『だいたい、このように半分にしました。半分にしてもアルミニウムです。』
『これをまた分けます。』
『そして、これを分けます。』
『…』
『そして、またまたこれを分けます。』

『えっ、?(゜_。)?(。_゜)?』

「はじめに原子ありき」の授業を思い出した。

▼「原子論」の歴史をつづけよう。

●1600年 ブルーノ(イタリア、1548~1600)、火あぶりの刑に処される。
  1592年に逮捕され、翌年に宗教裁判にかけられていた。

 「原子のルネッサンス」の章は、この衝撃の歴史からはじまっていた。

 法王の絶対権力に、真正面から素手ではりあって焼き殺されたむこう見ずの僧侶の名はジョルダノ・ブルーノである。

 断罪され、無視せられ、忘却された原子が近世に復活するためには教会権力にたいする鼻っ柱の強い戦闘的精神が要求された。原子論と唯物論は焼かれた灰の中からよみがえる思想史の不死鳥である。原子論は文字どおりに、この闘士の骨灰-それを異端審問所は空中にまいてすてた-から再生の一歩をふみだした。
(『原子論の誕生・追放・復活』P100より) 

 

▼ブルーノの考えにもう少し耳を傾けてみると

 ブルーノによると、このような実体はただ一つしかない。その展開と運動によって、現実の多様性がつくり出される。したがって現実をとらえて、実体を認識するためには、事物の中から、窮極の最小の、不可分の「一」を発見しなくてはならない。この窮極のものを、ブルーノは「極小物」または「モナス」と名づける。空間の「ミニムム」は点。物体の「ミニムム」は原子。これらはすべて普遍的な「ミニムム」の特殊なあらわれである。

 このようにしてブルーノは「散歩学派」の憎悪の的の原子と真空をとりあげる。真空は無ではない。現実のひろがりをもたない真空は存在しない。真空=空虚な空間とは、物体的なひろがりであり、あるときは一つのものを、あるときは他のものを、自分の中にふくむことのできるひろがりである。物体のない空間は現実ではなく、ただ抽象の中でしか考えられない。
 (『原子論の誕生・追放・復活』P103より)

 「異端審問所が灰にしてまきすてたブルーノから、原子の再生(ルネッサンス)の口火が切られたのは偶然ではない。」とまで言い切っていた!!

▼次にたいへん興味深い物語を紹介していた。
 シラノ・ド・ベルジュラックの『滑稽物語・月世界旅行記』である。
 こんな具合だ。

 奇妙な手段で月世界を訪れた物語の主人公は、月世界に住む魔神と対話する。魔神は宇宙が神によって創造されたという、地球の人間の信仰を批判する。

 (中略)
 そこで魔神は世界が種々の原子からなっていることを説き出す。渾沌と運動していた雑多な無数の原子が、どうして人間に、また樫の木になることができたか。それは原子のあらゆる偶然の組合わせをへているうちに、宇宙に存在している、すべての種類の物ができたのだという。
  (『原子論の誕生・追放・復活』P107より)

またこうも言っていた。

 哲学者でなく、民衆のイデオロギーに敏感な劇作家であったシラノが原子論をたずさえて登場してきた事実こそ意味深い。  (『原子論の誕生・追放・復活』P109より)

(つづく)
     

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