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「原子論」を科学する(15) #原子論の歴史 #ボイル #化学独立宣言 #ヘルモント

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子規庵の糸瓜4年目は地植えで挑戦中!!
 プランタン・植木鉢で育てていたときより元気いっぱいに見えるのはどうしてだろう!?

 アリストテレスは言った「根は口である??」と。ほんとうかな!?
 あのファン・ヘルモントに聞いてみよう。

▼「原子論」の歴史をつづける。
 さあ、いよいよ「原子論」が「科学」になるときがやってきた。

 原子論の原点ともいえるデモクリトスの思想に立ちもどるなら、鉄の原子と大理石の原子とどうちがうのか、また鉄の原子は、鉄から生じる鉄サビの原子とどうちがうのかという疑問に答えが出せなければならない。つまり物の質的相違と質的変化が「原子」をコトバとすることによって語られるようになることを目ざして、物質の探求がすすめられなければならないのである。そうならなければ、原子論を空想の段階から科学の段階へ発展させることはできないわけである。こうした方向を模索する研究は、自然科学の中で天文学や力学にくらべればはるかにおくれて出発したかに見える化学によってすすめられたのである。
(『原子論の誕生・追放・復活』P121より) 

▼「化学」がひとつの学問として独立するときがやってきていた。

 イギリスのボイルは、化学が学問として成長する出発点をつくった人である。彼はこういった。
 「今まで化学者は医薬をつくり、金属をとり、また錬金術をやることを仕事としてきた。しかし私は化学を学問にしようという計画をもっている。そして、この計画は、実験と観察によって、実現できるだろうと思う。」
 こういう立場から、かれはギリシア人の哲学や中世の錬金術にいわれている「元素」という考えを批判した。これまでのように、元素が三つあるとか四つあるとか、想像できめてかかるのはまちがいだと考えた。そして元素というものは、物質を組み立てている根本的な材料なのだから、物質を単純な要素に分解し、それをさらに分解しつづけて一番おしまいに得られる窮極のものが元素であるといった。
(『原子論の誕生・追放・復活』P122より)

 さらに続けて

そして実用から独立させた、新しい化学を建設しなくてはならないことを教えた点にあった。この本が出てからは、アルケミーという言葉は、もっぱら中世的な錬金術を意味することになった。学問としての化学はケミストリーという名で独立し、だんだん成長していくことになった。
(『原子論の誕生・追放・復活』P123より)

 この本とは

●1660年 ボイル(英国、1627~1691)『懐疑的な化学者』を出版する。


▼「化学」という学問の独立は、他の分野の研究の蓄積のうえに成立したものだった。けっして偶然の産物ではなかった。
 ここで、あのファン・ヘルモントが登場する!!

 化学に縁の深い学問分野にも進歩があった。1644年になくなったブリュッセル生まれの学者ファン・ヘルモントは錬金術を信じ、またギリシアのタレスにしたがって、「水」が万物の元素だと考えた。にもかかわらず、彼は自然の中から本質的なことをとらえた。彼の研究の中に、「柳の実験」といわれる有名な仕事がある。植木鉢で柳の若木を育てる。柳に与えるのは水だけである。五年たって成長した柳を鉢からぬきとって重量を測る。植木鉢の土も、五年前の重量と五年後の重量をていねいにくらべる。土の重さには変化がない。柳の木を成長させた「もと」は「水」でしかない。木を燃やせば火を発し、あとに灰、すなわち土がのこる。「火」も「土」も水が転じてできたものだ。彼はこう主張した。このおかしな「実験」も、その方法を見ると、大事な原理でつらぬかれていることがわかる。それは「物質不滅」という古来の原理を変化するもの総体の重量の保存という形でとらえ、その原理を実験方法に適用していることである。
(『原子論の誕生・追放・復活』P124より)

「化学独立宣言」とは

 このように物質についての新しい認識、新しい知識がたくわえられ、提出されてきたことを背景にして、ボイルの「化学独立宣言」はなされたのである。そしてそれは化学の中での原子論の復権へとつながった。
(『原子論の誕生・追放・復活』P126より)

(つづく)


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