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自然結実ヒガンバナの「種子」の発芽・発根は131個になった!!(2022/05/30) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼2021年の晩秋に自然結実するビガンバナから823個の「種子」を採集・回収した。
その「種子」を使っての実生実験をすすめていた。
5月のはじめには「発芽・発根」を確認していた。

●今年も自然結実ヒガンバナの「種子」の発芽・発根がはじまった!!(2022/05/04)

 このとき、「発芽・発根」していたのは29個だった。

▼1ヶ月近く経った昨日(2022/05/30)、「発芽・発根」はどこまですすんだのだろう!?
 育苗プラグトレーのフタをとって確かめてみた!!
 驚いた!!
 そして感動した!!

 想像していた以上に「発芽・発根」はすすんでいた!!
 前回に「発芽・発根」していたものは、緑の部分がより顕著になり、鱗茎(球根)に相当する部分は大きく太っていた!!
 あらたに「発芽・発根」してきているものも多数あった!!

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▼今回特に注目したのが、「根」である。
 単に「発芽」とせずに「発芽・発根」と意識して使ってきた。それはこの「発根」に感動したからである。
 「発根」した根から「根毛」のようなものがいっぱい出ていた。
 やがてこの部分は、地下にもぐり、「鱗茎」を地下に引きずり込むのである。
 そして、野のヒガンバナが「葉の季節」にシフトしかけたころ、「出葉」してくるのである。

 「種子」から育つ実生ヒガンバナの生長は二段構えなのである!!

 今年は、この段階で植木鉢に植え替えせずに、この全プロセスを育苗プラグトレーのなかで観察しようと思う。
 さて、どのように展開するだろう!? 楽しみである!!

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▼トレーのなかで集中して「発芽・発根」がつづいている場所があった。
 それは「種子」の採集・回収した場所、花茎採集日、種子回収日が近いものが「発芽・発根」していることを意味していた。
 アタリマエと言えばアタリマエのことだ!!

 「種子」採集場所ごとに「発芽・発根」を確認した個数を整理すると次のようになった。(2022/05/30 追加分)

・【安富】 37個
・【夢前】  1個
・【福崎】 40個
・【福崎B】 4個
・【福崎S】10個
・【福崎M】 6個
・【福崎F】 1個
・【福崎N】 1個
・【香寺】  2個

 総合計は102個である!!

 これに前回の29個を加えると

・【安富】 53個
・【夢前】  1個
・【福崎】 47個
・【福崎B】 5個
・【福崎S】12個
・【福崎M】 9個
・【福崎F】 1個
・【福崎N】 1個
・【香寺】  2個 

 総合計(2022/05/30現在)は131個である!!

 現段階の発芽率は 131/823×100= 15.9%
 【安富】にいたっては 53/208×100= 25.4%

 もはやこれは「たまたま」の数ではなかった!!

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【Web更新5/29】22-22 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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十薬茶今年もまた声だけや 22/05/27撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】22-22
週末定例更新のお知らせ
 5月最後の週末定例更新である。
 季節はすっかり「夏」だ!!
 蛍の飛び交う季節がまもなくである。
 季節の移り変わりの景ほど、心のやわらぎを与えてくれるものはない。

 自然を豊かにとらえるとは!?

◆表紙画像集2022 更新 十薬、ドクダミ、白十字
 ドクダミはいくつかの名前をもつようだ。
 そのなかでも私のいちばん気に入っているのは「白十字」だ。
 白い総苞は「十字」だ。その中心に穂状に黄色い花がいっぱいだ。
 葉、茎を陰干しして「ドクダミ茶」をつくっていた。万病の「薬」だと聞かされ飲んだ記憶がある。
 いつかは自分の手でと言い出してからでも久しい。今年もまた声だけにおわるのだろうか。
 もうそろそろ実現しないと。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 新シリーズ 「原子論」を科学する をはじめた。
 まずは授業を語るところからはじめた。そして授業から「離陸」して、気の向くままに飛行してみることにした。
 あくまで気まぐれ気の向くままである。「原子論」を楽しむことを最優先にしながらの飛行である。
 さて、どこまで!?

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 6月テーマは「寅彦とルクレチウス」。
 先の「原子論」を科学する とリンクしていることは明らかである。
 さてさて どんな展開になることやら。

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 今年のコガネグモ第1号は、5/26(木)に引っ越しをしてどこかに行ってしまった。
 その後、2号にはまだ出会っていない。
 ただ第1号が現れる前から、もっと身近に現れている気になるやつがいた。
 「コガタコガネグモ」か「コガネグモ」の小さい(幼い)ものかの判断がつかないまま今日にいたっている。
 そいつは、まだ同じ場所に「X」の隠れ帯を張っている。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから9週目である。
 観察池の水面半分は浮葉が覆うようになった。立葉はまだである。
 
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 ここでどうしても報告しておきたいのは、「水栽培」池である。
 こちらには立葉もいっぱい起ち上がっている。
 「花芽」が顔を出すのも間近ではと思うほどの勢いである。
 今年も、ここで「あこがれの4日間」に出会うことができるだろうか!?

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「原子論」を科学する(4) #原子論 #原子論的物質観 #周期表 #一家に1枚

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▼少し授業を離れて、暮らしの中での「原子論」を考えてみよう。
 日常生活の中で「原子論的物質観」なんて有効だろうか!?
 何かの役に立つのかな!?

▼真っ先に思い出したのは「周期表」だ。
 それもあの「一家に1枚」の「元素周期表」だ。

◆「一家に1枚 元素周期表(第13版)」(文部科学省)

 「一家に1枚」のフレーズがいい!!

▼「元素周期表」に書かれたコトバがすべてをあらわしていた。

 「自然も暮らしもすべて元素記号で書かれている」

 言い換えれば
 「自然界、暮らしのなかのすべてのモノは、これらの原子からできている」
 これぞ「原子論」ソノモノ!!

▼これを利用しないてはない。
 簡易印刷をして(プリンターの調子悪いな(^_^;))、いつでも目に付くところに貼りつけておきたい。そして、活用したい!!
 例えば

●ゴミ分別表の横に
 ・「世界の三大物質」意識しながらゴミ分別!!
 ・Alの階段はどこかな!?

●台所
 ・冷蔵庫のドアは邪魔になるかな!?
 ・冷蔵庫に入っているモノは!?
 ・食べたり、飲んだりしているモノは!?

●居間
 ・TVやネットで知らないモノに出会ったときは見てみよう。
 ・きっといろんな「発見」があるはず!!

●勉強机の横
 ・これはもちろんのこと!!

 「一家に1枚」と言わずに「一家に○枚」の周期表を!!
 こんな<挑戦>からはじめてみようかな。

(つづく)
 

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「原子論」を科学する(3) #原子論 #原子論的物質観 #物質とイオン #世界の三大物質 #しおの仲間 #酸

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▼もう少しだけ
 「原子論的物質観」の授業にこだわってみよう。
 それこそが、私にとっては 「原子論」を科学する 導入の唯一の途だから。

 次は「イオン」だ!!

▼【物質とイオン】のサブタイトル(ねらい)は次のようにしていた。

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 ここではあくまで「はじめにイオンありき」ではじめたかったのである。

▼年度によって若干の違いがあるが、その授業の様子をメモ書きでふり返ってみよう。

◆【物質とイオン】実践DB

 そのときどきの悪戦苦闘の授業を思い出してなつかしい。
 今だったらこうしたいということもあるが…
 \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ

▼ここでの主文脈はあくまで 「原子論」を科学する デアル!!
 と言いながらも、きっとまた「授業」にもどってくるだろう。
 私にはこれしかないから。

 さあ!!次に話をすすめよう。
 
 みちはこたえない。
 みちはかぎりなくさそうばかりだ。(「峠」真壁仁 より)

(つづく)

 
 

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第22回オンライン句会「寅の日」6月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼はや6月だ!!
 寅日子先生は6月を次のように詠んでいた。明治32年のことである。
 この年の9月5日、漱石先生の紹介で正岡子規を訪ねている。

 六月や柿の青葉のばらばらに (明治32年 落穂集)

▼私たちのオンライン句会「寅の日」は6月例会で第22回になる。
 オンライン句会は、あらたな「日常」として定着しつつある。
 月のなかば(15日)になれば、投句〆切である。
 「当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)」だから、「日常」のなかでも自然と季節を意識してしまう。
 俳句のある「日常」は愉しいものだ!!

▼あらためて6月例会の案内をあげておく。

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第22回オンライン句会「寅の日」6月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 


5.【投句期間】
 2022年6月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2022年6月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2022年6月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼俳句のある「日常」、楽しみ方もいろいろである。
 回を重ねるごとに、はじめて知ること、「発見」することも多い!!
 奥の深さに あらためて感動である。

 6月は何を詠もうかな。o(^o^)o ワクワク

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「原子論」を科学する(2) #原子論 #原子論的物質観 #化学変化の授業

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▼やっぱり「授業」の話をつづけよう。
 私には、それしかないのだから…。

 原子論的物質観に基づく授業!!

 わかった風に言ってはみるが、はたして実際はどうだったのだろうか!?

▼「物質探検」「物質探検三部作」の次はいよいよ「化学変化」の授業だった。
 そのサブタイトル(ねらい)を次のようにしていた。
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 このコトバがすべてをあらわしていた。

▼では具体的にはどんな授業をしてきたのだろう。
 プロットしたメモ書きをみてみよう。

◆【授業実践DB】【化学変化】


▼「原子が見えたか!?」でとりわけ思い出深い授業があった。

● 炭素の燃焼

 この授業で丸底フラスコのなかに二酸化炭素ができたことは認めるが、どうしても「丸底フラスコ全体の質量は変化しない」を認めないというひとりの生徒がいた。
 「原子の数を数えてみたら…」
 「?(゜_。)?(。_゜)?」
 まわりの生徒の説得も有効ではなかった。
 最後の最後まで彼はねばった。実験の結果を見てもなおかつ納得しなかった。

 彼には「原子」は見えなかったのだろうか!? それとも!?
 まわりの生徒には「原子」は見えていたのだろうか!?
 
 そして、私にはほんとうに「原子」は見えていたのだろうか!?

(つづく)
 

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本日(2022/05/25)、第317回オンライン「寅の日」!! #マーカス・ショーとレビュー式教育 #traday #寺田寅彦

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▼「もうこのダイコン引っこ抜いてええか?」
 「ええで、もう花の写真も撮ったからな」
 「実もできてるで!!」
 「えっ、実が!?」
 恥ずかしながら、思わず聞き直してしまった。
 花が咲いたら実ができるのはアタリマエ!!実から種が採れるのだ。これまたアタリマエ!!
 なのに私は言ってしまった。

 「実の写真撮りたいから、あとちょっとまそのままにしといて!!」


▼本日(2022/05/25)は、第317回オンライン「寅の日」である。
5月テーマは、

【5月テーマ】「寅彦と科学教育」

である。第三回目の本日読むのは「マーカス・ショーとレビュー式教育」である。

◆本日(2022/05/25)、第317回オンライン「寅の日」!!

●「マーカス・ショーとレビュー式教育」(青空文庫より)


▼「あれ!?」
 なんの話だ。そう思っているあいだに、いつしかどっぷり寅彦の世界に入り込んでしまう。
 いつものことながら、みごとなものだ!!

 いつのまにやら本論の「教育」の話になっていく。

 筋の通った劇よりも、筋はなくて刺戟と衝動を盛り合わせたレビューの流行(はや)る現代に、同じような傾向が色々の他の方面にも見られるのは当然のことかもしれない。それについて先ず何よりも先に思い当るのは現代の教育のプログラムである。
 自分等が商売がら何よりも眼につくのは物理学の中等教科書の内容である。限られた紙幅の中に規定されただけの項目を盛り込まなければならないという必要からではあろうが、実にごたごたとよく色々のことが鮨詰(すしづめ)になっている。

現状認識にとどまらず、少しずつ示唆的な提言が出てくる。

そのうちの一つだけにして他は割愛して、その代りその一つをもう少し詳しく分かるように説明した方が本当の「物理」を教えるためには有効でありそうに思われる。それからまた、近頃の教科書には本文とは大した関係のない併(しか)し見た眼に綺麗なような色々の図版を入れることが流行(はや)るようである。これも一体「物理」とどんな関係があるのか少なくも本文をよんだだけではちっとも分からない。
 
 物理の教科書を見るたびに何となくこの汽車弁当を思い出すのであったが、今度レビューを見学してからレビューと教科書の対照を考えさせられるような機会に接した。
 三つのものを一つに減らしてもその中の一番根本的な一つをみっしりよく理解し呑込んでしまえば、残りの二つはひとりでに分かるというのが基礎的科学の本来の面目である。そうでなくても一つのものをよく玩味(がんみ)してその旨(うま)さが分かれば他のものへの食慾はおのずから誘発されるのである。沢山に並べた栗のいがばかりしゃぶらせるような教科書は明らかに汽車弁当に劣ること数等であろう。
一体「教えるためには教えない術が必要である。」というパラドックスが云わば云い得られなくはない。

88年も前に書かれた文章であるが、今日も有効な提言いっぱいあるように思うのだが。
寅彦はいつ読んでもやっぱり今日的である!!

▼私が寅彦の文章でいちばん気に入っているのは、いつも一方的な「批判」に終わらないところである。
 少しずつ少しずつ「本意」に入っていく。

 物理のような基礎科学の教科書が根本の物理そのものはろくに教えないで瑣末(さまつ)な枝葉の物理器械や工学機械のカタログを暗記させるようなものでは困ると思う。レビュー式でも本当に面白いレビューならまだしも、さっぱり面白くない百景を並べたのでは全く生徒が可愛相(かわいそう)である。結局は物理学そのものが嫌いになるだけであろう。
 一体レビュー式ということには何もそれ自身に悪い意味は少しもないはずである。善用すればむしろ非常に好い効果をあげ得べき可能性を多分にもっているものである。
 教えるためには教えないことが肝心である。もう一杯というところで膳を取り上げ、もう一と幕と思うところで打出しにするという「節制」は教育においてもむしろ甚だ緊要なことではないか。この点について世の教育者、特に教科書の内容に関する一切の膳立ての任に当る方々の考慮を煩わしたいと思う次第である。
現代民衆の心理を無視した学者達が官庁の事務机の上で作り上げた教程のプログラムは理論上如何に完全に出来ていても、活きて動いている時代の人間の役に立つ教育には少しどうかと思われるのである。
 あらゆるレビューのうちで何遍繰返し繰返し観ても飽きない、観ればみる程に美しさ面白さの深まり行くものは、こうした自然界のレビューである。この面白いレビューの観賞を生涯の仕事としている科学者もあるようである。ずいぶん果報な道楽者だとも云われるであろう。


私にとって、「ダイコンの実」は最高の「自然界のレビュー」見えてくるのだった!!

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2022年・今年もコガネグモと出会った!!(2022/05/22) #コガネグモ #クモ学 #隠れ帯 #コガネグモの狩り

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▼ちょっと小さい!!
 しかし「X」字形の隠れ帯。黄色と黒のストライブ!!
 まちがいない コガネグモだ !!
 場所は玄関を出て 約35m、それは「庭先」と呼んでもいいところだった。
 
 今年も私の「クモ園」開園である!!

▼そもそものはじまりは、このコガネグモの「狩り」からはじまった。

●コガネグモの「狩り」を見た!!(2013/07/09)

 このみごとな「狩り」に魅了された。
 感動した!!
 こんなにすごいやつが身近に居るなんて!!

▼でも不思議な話だ。
 2013年のこのときまで、コガネグモが自分の身近に棲んでいるなんて知らなかった!!
 ところが、それ以来連続して毎年コガネグモと出会ってきたのだ。
 今年で10年目だ。
 きっと、2013年から突然コガネグモが身近に出現したわけではないだろう。
 以前からそこに居たが、私の目に入らなかっただけなのだろう。
 そして、思った!!

 最大の「ふしぎ!?」は最も身近にある!!

 と。
  そこから、またシロウト「クモ学」がはじまった。

◆「クモ学」のすすめ


▼さあ、今年は何匹のコガネグモと出会うことができるだろう!?
 今年も「狩り」をやってみせてくれるかな!?

 どんな「クモ学」の「ふしぎ!?」を教えてくれるかな。
 楽しみだ。o(^o^)o ワクワク

 

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【Web更新5/22】22-21 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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せわしなく人の動くや麦の秋 22/05/21撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】22-21
週末定例更新のお知らせ
 前の田んぼのカエルの大合唱がうるさいほどだ。
 ところが、ある瞬間ピタリとそれはやみ小鳥の囀りにシフトする。
 その瞬間は一昨日が4時40分、昨日が4時35分
 そして本日は…!?

 はたして、この瞬間は何が決定しているのだろう!?

◆表紙画像集2022 更新 麦
 今年もこの季節がやってきた!!
 麦の穂は黄色く熟してきた。水田の準備も平行してすすむ。
 人の動きもせわしくなってきた。
 麦の秋だ!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 梅雨期の6月。
 テーマは決まっていた。「寅彦とルクレチウス」だ。
 1ヶ月集中して「ルクレチウスと科学」を読む。
 さて、今回はどこまで読み解きが進むだろう!?

◆「静電気」を科学する 更新!
 4ヶ月にわたって綴ってきた 「静電気」を科学する シリーズをリンクしてページ化してみた。
 自分自身の学びのプロセスの記録化である。
 いちばん参照するのは私だろう。
 続・「静電気」を科学する はあるだろうか!?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 久しぶりリアル参加させてもらったファラデーラボ「かがくカフェ」はやっぱり愉しかった。
 「原子論」を科学する シリーズもはじめた。
 どこまでも楽しむことを最優先に考えてつづけたい。
 面白くなくなったら、すぐやめようと思う。


 大賀ハス観察池。
 蓮根の植え替えから第8週目である。
 前日の雨は、浮葉の上で輝き転がっていた!!
 
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「原子論」を科学する(1) #原子論 #原子論的物質観 #原子論の授業

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▼またまた気まぐれに 「○○○」を科学する シリーズをはじめようと思う。 
 題して

 「原子論」を科学する!!

 もう授業もすることのない私にとっての「原子論」とは!?
 自分で面白くなくなったら、すぐにやめるつもりではじめてみようと思う。
 どこまでも「科学する」を楽しむ・愉しむことを最優先に

▼とは言っても、私には「授業」から語りはじめるしかなかった。
 
 原子論的物質観の授業!!

 それを、次のように構想していた。

●新・中学校「理科」を構想する。(6)


▼そもそもその「原子論的物質観」ってなんなのだ!?
 きわめて単純にこう語っていた。
 

「この世界のすべてのモノは、原子からできている」というきわめて単純でもっとも重要な「物質観」である。

 そんなものを今さらどうしてひっぱりだしてくるのか!?
 それは少し先の話にしよう。

▼まずは授業の話をつづけよう。

・【物質探検】

 からはじめて「物質探検三部作」の授業へとつないでいた。
 それぞれの授業のメモ書き(覚え書き)を残していた。

・【気体】

・【溶解】

・【三態変化】

 さあ、ゆっくり ゆっくり 急ごう!! 

(つづく)

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「静電気」を科学する をページ化!! #静電誘導方式 #静電気の歴史 #静電気の授業

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▼「○○○」を科学する のシリーズの第一弾として、「静電気」を科学する をはじめたのは今年の1月であった。

●「静電気」を科学する(1) #静電気 #電気の学習 #蛍光灯 #ネオン球

 それから4ヶ月あまり、間欠的ではあるが、「静電気」について綴り続けた。
 可能な限り自分でも実験しながらの学びはとても面白かった。
 多くの人に教えてもらい
 はじめて知ること、「発見」することも多かった。

▼冬にはじめたこのシリーズは、梅雨入りが目前の今、いったん終了することとした。
 課題もいっぱい残しつつではあるが。
 続・「静電気」を科学する に挑戦するためにも、またいつでも自分自身が参照するためにもページ化してみた。


◆「静電気」を科学する 

 

▼ページには「参考文献・Webページ」をあげてみた。
 今回の学びのプロセスで参考した文献等をできるだけくわしくあげたつもりである。
 追加が出てくれば、その段階で更新していくつもりである。

▼このシリーズでは3つのことを<ねらい>としていた。

(1)静電誘導方式モーターの理解
(2)「静電気」の歴史
(3)「静電気」の授業

 とりわけ、(3)について多くの疑問・課題を残していた。
 しかし、成果も多い!!

 「静電気」はやっぱり面白い!!
 はじめに「静電気」ありき!!

 

 

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2022年6月のオンライン「寅の日」は #寅彦とルクレチウス #traday #寺田寅彦

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▼ 

“青空”は原子論の最も美しい証明だ!!

 『青の物理学』(ピーター・ペジック 著 , 青木 薫 訳 岩波書店)の帯にあるコトバだった。
 “青空”と「原子論」!?
 正直に言うと、私の頭のなかでこのふたつはにわかにはツナガラナカッタ!!
 そもそも「原子論」って何!?
 
 寅彦は「原子論」をどのように考えていたのだろう!?

▼2022年6月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期がきていた。 
 6月はひとつこの「原子論」について、寅彦はどう考えていたのだろう?
 それを問うてみたい。
 ふさわしい随筆があった。「ルクレチウスと科学」である!!
 そこで、6月テーマは次のようにしたい。

 【6月テーマ】「寅彦とルクレチウス」 

 6月は3回あった。

■2022年6月オンライン「寅の日」!!
◆第318回オンライン「寅の日」 …6/06(月)
◆第319回オンライン「寅の日」 …6/18(土)
◆第320回オンライン「寅の日」 …6/30(木)

▼10年の歩みのなかで、「ルクレチウスと科学」に3度挑戦していた。
 なかなか手ごわい!!しかし、とても面白い!!
 「ルクレチウスと科学」は超長編である。そこで6月3回に分けて読むこととする。
 しかし、3回ともどこを話題にしてもらってよいこととする。


■2022年6月オンライン「寅の日」!!

◆第318回オンライン「寅の日」 …6/06(月)「ルクレチウスと科学」(1)(青空文庫より)

◆第319回オンライン「寅の日」 …6/18(土)「ルクレチウスと科学」(2)(青空文庫より)

◆第320回オンライン「寅の日」 …6/30(木)「ルクレチウスと科学」(3)(青空文庫より)


▼これをきっかけに、私にとっての「原子論」とは!?
 をしばし考えてみたい。
 
 “青空”をながめて、すぐさま「原子論」にツナガルようになるだろうか!? 


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「子規庵の糸瓜」4年目も発芽してきた!!(2022/05/18) #子規庵 #糸瓜 #糸瓜の種子 #発芽

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▼「子規庵の糸瓜」4年目の種子を蒔いたのは5月のはじめであった。

●「子規庵の糸瓜」4年目の種子を蒔いた!!(2022/05/06)

 ずっと「不安」だった。
 今年の種子は、黒々として充実したいい「種子」と、いまひとつの「種子」が入り混じっていた。
 だから、ほんとうに発芽するだろうかと「不安」だったのだ。
 
▼「不安」は的中したのか、なかなか発芽は見られなかった。
 選りすぐりの「種子」でリベンジしようかとまで考えていた。
 ところが、先週雨がふってやんだあたりから、次々と発芽してきた。
 昨日(2022/05/18)の段階で7~8割が発芽してきた。

 種子を蒔いて、発芽する!!
 アタリマエだがなんだかうれしい\(^O^)/

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▼育苗プラグトレーに蒔ききれなかった残りものの「種子」を、近くにあった大型バケツに蒔いた。
 トレーの分がうまく発芽しなかったときの「保険」の意味もあった。
 ところが、なんとこちらの方が元気なほど、ところせましとどんどん発芽してきた!!

 これで苗は充分すぎるほど確保できた。

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▼4年目の今年は、昨年度までとはちょっとちがう展開で育てたいと思っている。
 元気に発芽した「子規庵の糸瓜」をながめながら4年前を思い出すのだった。

 さあ、今年の子規忌・糸瓜忌(9/19)にはいくつの糸瓜をながめているだろう。


 

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ファラデーラボ「かがくカフェ」第2部も愉しかった!! #ファラデーラボ #かがくカフェ #共愉のかがく

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▼第132回 ファラデーラボ「かがくカフェ」では、これまでのように第2部があった。
 「案内」にはこうあった。

 「実験・観察、授業実践、話題提供などを、
参加者のみなさんに紹介していただく時間です。」

 なお今回も、第1部からオンライン(zoom)でもつながっていた。

▼最初の話題提供者は、山本理恵さんだった。
 岐阜の辻 浩二さん(オンライン参加)より譲り受けた頭骨・骨格標本の紹介とそれを使っての授業の検討。
 辻さんのアドバイス、コメントも聞きながら愉しくすすめられた。
 オンラインだからこそこんなこともできるんですね。
 特に「全身骨格」の組み立てをみんなで、「ああでもないこうでもない」とワイワイガヤガヤとやるのがとても愉しかった!!
 
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 つづいての話題提供者は大西清美さんだった。
 大西さんは小学校の「総合的な学習」「ゴミの正体を知ろう」の授業の実践報告。
 金属、プラスチック、紙等に分別する「かがく」が面白い。「紙づくり」ノウハウの資料もいただいた。
 そのときに使用した教材の「おすそ分け」もしていただいた。アリガタイ!!

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▼次の話題提供者は円尾豊さんである。
 円尾さんにまず見せてもらったのはとんでもないものだった。
 当日の朝の散歩で捕獲し「ヤマビル」だった!!こんなしげしげと「ヤマビル」を観察したのははじめてだった!!
 送風機のモーターのうえに「銅板」などの金属板をおき、「渦電流」を発生させ発熱させるという実験だ。
 円尾さんにアタリマエ実験のようだが、私には驚異の実験だ!!つい手が出てしまうのだった。
 3Dプリンターでつくられた「ミニ電圧計」もなかなかのすぐれものだ!!
 スマホ用のマクロレンズ、望遠レンズの紹介もあった。

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 最後は森本雄一さんより4月に訪れた名古屋市科学館、蒲郡市生命の海科学館、蒲郡市竹島水族館などの紹介があった。
 特に名古屋市科学館は超お薦めらしい!!賛同の声もあがっていた。

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▼ほんとうに久しぶりのリアル参加であったが、実に愉しかった!!
 みんなで寄って、ワイワイガヤガヤと「かがく」を共に愉しむ

 共愉の「かがく」は健在だった!!

 今度はどんな「かがく」に出会えるかな。
 楽しみである。

 

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ファラデーラボ「竹の文化と環境文化」 #ファラデーラボ #かがくカフェ #竹の文化 #環境文化


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▼久しぶりにファラデーラボ「かがく」カフェにリアルで参加した。

●第132回 ファラデーラボ「かがくカフェ」
●日 時 :2022年5月15日(日) 14:00~18:00
◆テーマ「竹の文化と環境文化 ~竹と生活・竹と環境~」
◆話題提供 馬場 勇治さん

 のびのびになっていた企画がついに実現した!!
 やっぱりリアルは面白い!!愉しい!!
 
▼馬場さんは早めに会場入りして、たくさんのモノを持ち込んでくださっていた。
 くわしい資料もたくさん用意してくださってのレクチャーも熱がこもっていた。
 やっぱり 実際のモノがある話は面白い。
 
 馬場さんの「竹の文化」への思い入れが熱く伝わってきた。
●「竹の文化」を探りながら「環境文化」を考える!!
●置き去りにされていた、「環境文化」 を育てる事が急務!! 

話は「竹の豆知識」からはじまった。

1.竹の豆知識
1-1 竹は
・竹林
・竹の一年
・竹の利用
・よく使われる竹
 <数奇な竹><変り竹><人工竹>
・竹の市
1-2竹加工の豆知識
・丸竹加工
・ひご加工
・まげ加工

 どこが「豆知識」やら!?
 知っているつもりの「竹」は知らないことばかりだった!!実に面白い!!

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▼実際のモノを見せてもらいながらのお話はますます説得力を持ってきた!!

2.竹の大きな役割と事例(竹の文化誕生)
2-1 自然環境・生活環境に対応した竹文化誕生
・竹の文化と蔓の文化
・竹の文化の変遷
2-2 竹の役割事例
(1)清め・願い
(2)農林水産業の場では
 ・農業
 ・やぐら
 ・赤穂の塩田
 ・水産
(3)日常生活・数寄者の場では
 ・住まい
 ・防風林
 ・造園・庭
 ・生活用具
 ・竹に変わる細工
 ・茶道
 ・華道
 ・飾り
 ・笛

3.戦後日本の構造変化と竹の文化
3-1 戦後日本の構造変化
3-2 竹の文化の変遷
3-3 地域産業としての確立

4.竹の文化と環境文化の課題 

 最後の「和の文化・地域文化(里地・里山)の変化は、竹の文化・環境文化を追い詰めた」としての「提案」は響いてくるものがあった!!
 「地域の自然との対話を取り戻しながら持続可能な地域文化を育てる!!」

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▼最後には、自分たちで竹工作の体験までさせてもらった。
 アリガタイ!!
 まず準備してくださった「竹切り台」(?)に感心してしまうのだった。
 なんと理にかなった道具だ!!
 ノコギリで切ってみてまたまた感心!!なんと軽い 簡単 !!
 「竹筒おちょこ」と「竹笛」をつくらせてもらった!!
 深謝 <(_ _)>

 目の前の「竹やぶ」がまったくちがって見えてきたから不思議だ!!
 いつのまにか身のまわりの「竹製品」をさがしている自分がいた!!

(つづく)

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【Web更新5/15】22-20 私の「煮干しの解剖」教室 等 更新!!

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雲見旅計画ねるや花茨 22/05/14撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】22-20
週末定例更新のお知らせ
 5月もまたたくまに半分が過ぎた。
 一日一日も 又 またたくまに過ぎる!!
 ウメサオタダオのコトバ 「ものごとは記憶せずに記録する」に従い
 一日一日をblogで「記録」する!!
 一週間をWeb更新で「記録」する!!

 どこまでも愚直なまでに

◆表紙画像集2022 更新 花茨 茨の花
 あの芳香のある白い花の群!!
 育てたおぼえもないけれど、庭先にも そして前の道の土手、道端にも
 思う
 ああっ、今年もこの季節がきたんだと!!
 久しく行っていない「雲見」の旅の計画をたててみたりするのだった。

◆私の「煮干しの解剖」教室 更新!!
 あたらしくつくったWebページである。
 とは言ってもあたらしく書いたのではない。
 「煮干しの解剖」を科学する シリーズでblogに「記録」したものにリンクしただけである。
 私自身の学びのプロセスをページ化しておき、自分でいつでも参照しやすくしたのだ。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 一月以来、間欠的ではあるが続けて来た
 「静電気」を科学するシリーズ いったん幕とした。
 また冬場になったら 続・「静電気」を科学する をはじめるかも知れないが。
  
◆オンライン「寅の日」 更新!!
 5月テーマは「寅彦と科学教育」だ。寅彦はけっこう科学教育について示唆的なことを多く語っていた。
 そのコトバは100年の時空を超えて今なお有効である!!
 いや、今こそ!! のコトバも多い。

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 これまでに出会った59匹のコウガイビルはすべていなくなった。
 しかし、Webテキスト試案『コウガイビルの「ふしぎ!?」』の検討は続行する。
 60号コウガイビルとはいつ出会うことになるだろう。

  
 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから7週目だ!!
 「浮き葉」がどんどん増えてきている段階だ。「立ち葉」はいつだろう!?

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「静電気」を科学する(24) #静電気の歴史 #静電気と動電気 #静電気の授業

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▼いよいよ「静電気」を科学する シリーズを終りとする。
 最後に<ねらい>の三つめを繰り返す。

(3) 「静電気」の授業を考える!!

 歴史は教えてくれている!!
 「静電気」から「動電気」へのドラスティクな展開を!!
 「静電気」から「動電気」への文脈で授業を構想することは可能か!?
 原子論的物質観とのかかわりのなかで
 そのメリット、デメリットは!?

▼「これまで」の実践・提案の中から学ぶことの多かった一例をピックアップしてみよう。

●「静電気の学習~物とのかかわりで~」(古川千代男 『理科教室』1973年12月号P19~)
●「静電気と動電気を結ぶ」(古川千代男 『理科教室』1980年2月号P82~)

 文献としては、次がくわしい。

◆1976年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験2』(高橋金三郎・若生克雄共編 評論社)
 26. 帯電する金属、帯電する水
 27. 静電気と動電気は同じか
 28. 静電気も移動する
 29. 電気力は真空中でも作用するか
 30. 電気の正負は真空管用電源で
  (いずれも古川千代男氏による)

▼最近の研究ではどうだろう。
 ネットで検索するうちにいくつかの興味深い研究・提案にもであうことができるようだ。
 同時に根本的な疑問もうかんでくる。

・「電位概念形成」と「箔検電器」
・はじめにボルタありき!! と関連して
・「静電気」を先行させるメリットは!?
・「回路学習」先行ばかりが定着したのはどうしてなんだろう!?
・「静電気」から「動電気」への文脈は今も有効か!?

▼まだまだ考えてみたいこといっぱいでてきそうだ。
 しかし、今回はここまでとする。
 最後の最後に再び 

◆【電気の学習】実践DB

 を見てみる。
 今回のシリーズであらたに多くのことを学んだ。
 「静電気」がより興味深く面白くなった!!
 この学びに協力してくださったみなさんに感謝します。深謝<(_ _)>

 再び 続・「静電気」を科学する を書くことはあるだろうか!?
 あれば、そのときはまたよろしく。

(了)

 


 

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「静電気」を科学する(23) #静電誘導方式 #静電気の歴史 #静電気の授業

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▼毎日、雨の日がつづく!!
 まるで梅雨のように。

 一月にはじめた 「「静電気」を科学する」(2022/01/11 )シリーズ
 間欠的ではあるが、4ヶ月あまり続けたことになる。
 そろそろいったん終わりにしたいと思う。

▼はじめた当初から<ねらい>としてきたことが3つばかりあった。
 ひとつめは

(1) 静電誘導方式モーターの画期性を理解する!!

 自分でも上橋智恵さんの「静電誘導方式モーター」を真似てつくってみることにより少しずつわかりはじめた。
 理解のゆっくりな私にはまだまだ完全にとは言いがたいが。
 まずまずひとつめの<ねらい>はクリアーしつつある。

▼ふたつめの<ねらい>は

(2)「静電気」の歴史を学ぶ!!

 こんなに集中して「静電気」の歴史を学んだのははじめてであった。
 とりわけ橋本曇斎の『阿蘭陀始制エレキテル究理原』が面白かった!!
 また可能な限り手作り実験装置で追体験しながら学んだのが楽しかった。
 「静電気」から「動電気」への歴史のキーマンはボルタだ!!
 このあたりのくわしくはまたの機会に再挑戦してみたい。

▼三つめの<ねらい>は

(3) 「静電気」の授業を考える!!

 「静電気」の授業(実験)はたしかに面白い!!
 ただそれだけだろうか!?
 電気学習の刺身の「けん」でいいのか!?
 「静電気」から「動電気」への文脈で授業を構想することはできないのだろうか!?
 これついてはもう少しだけ考えてみたい。

(つづく)

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本日(2022/05/13)、第316回オンライン「寅の日」!! #科学上の骨董趣味と温故知新 #traday #寺田寅彦

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▼葉桜の間から、赤いかわいい桜の実(「さくらんぼ」と呼んでいいのかな!?)が顔を出していた。
 桜は典型的な「他家受粉」らしい。
 だからこれが見られるということは、近くにちがう種類の桜の木があるということらしい。

 <花>が咲けば<実>ができるは、ほんとうに自然界の「不易」と言っていいのだろうか!?

▼本日(2022/05/13)は、第316回オンライン「寅の日」である。
 5月テーマは、次のようになっていた。

【5月テーマ】「寅彦と科学教育」

である。その第二回目の本日は「科学上の骨董趣味と温故知新」を読む。


◆本日(2022/05/13)、第316回オンライン「寅の日」!!

●「科学上の骨董趣味と温故知新」(青空文庫より)


▼一見、【5月テーマ】「寅彦と科学教育」と直接関係なさそうなタイトルの随筆である。
 しかし、私には深いところでそれらがツナガッテイル と思えるのだった。
 まずは 読み進めてみよう。

 ちょっと序論だ。

 一口に科学者とはいうものの、科学者の中には種々の階級がある。科学の区別は別問題として、その人々の科学というものに対する見解やまたこれを修得する目的においても十人十色と云ってよいくらいに多種多様である。実際そのためにおのおの自己の立場から見た科学以外に科学はないと考えるために種々の誤解が生じる場合もある。

 あるあるだ!!
 さあ本論だ。

その種類の人には歴史という事は全く無意味である。古い研究などはどうでもよい。最新の知識すなわち真である。これに達した径路は問う所ではないのである。実際科学上の知識を絶対的または究極的なものと信じる立場から見ればこれも当然な事であろう。また応用という点から考えてもそれで十分らしく思われるのである。しかしこの傾向が極端になると、古いものは何物でも無価値と考え、新しきものは無差別に尊重するような傾向を生じやすいのである。

 ここで、寅彦からの警告だ!!本意も徐々に顔を出してくる。

 しかし自分の見る所では、科学上の骨董趣味はそれほど軽視すべきものではない。この世に全く新しき何物も存在せぬという古人の言葉は科学に対しても必ずしも無意義ではない。科学上の新知識、新事実、新学説といえども突然天外から落下するようなものではない。よくよく詮議すればどこかにその因(よ)って来るべき因縁系統がある。
 

▼そして、寅彦がもっとも言いたかったことになる。

このような類例を探せばまだいくらでもあるだろう。新しい芸術的革命運動の影には却って古い芸術の復活が随伴するように、新しい科学が昔の研究に暗示を得る場合は甚だ多いようである。これに反して新しい方面のみの追究は却って陳腐を意味するようなパラドックスもないではない。かくのごとくにして科学の進歩は往々にして遅滞する。そしてこれに新しき衝動を与えるものは往々にして古き考えの余燼(よじん)から産れ出るのである。
しかしその半面の随伴現象としていわゆる骨董趣味を邪道視し極端に排斥し、ついには巧利を度外視した純知識慾に基づく科学的研究を軽んずるような事があってはならぬと思う。直接の応用は眼前の知識の範囲を出づる事は出来ない。従ってこれには一定の限界がある。予想外の応用が意外な閑人的学究の骨董的探求から産出する事は珍しくない。

そして、最も強調しておきたいのは次のコトバである。

自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。

 ここまできて、私は我田引水で
 「科学上の骨董趣味と温故知新」を「科学教育上の骨董趣味と温故知新」と読みかえたくなってくるのだった!!


ホンモノの「流行」は「不易」を内包する!!
ホンモノの「不易」は「流行」を創造する!!

 

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「静電気」を科学する(22) #静電気モーター #静電誘導方式 #静電誘導 #失敗しないライデン瓶

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やっぱり ホンモノ は凄い!!
 ビュンビュンと高速回転をした!!

 昨日は朝から雨が降っていた。「静電気」実験に不向きな日だと思っていた。
 それにもかかわらず、上橋智恵さんの「静電気モーター」はビュンビュンと回り続けた!!
 
◆静電気モーター(フランクリンモーター) (静電誘導方式)
特に<2022年1月21日追記>は必見!!

 この「完成品」を分けていただいたのだ。
 これを真似てつくった私バージョンの「静電気モーター」も回ったときは感動だったが、やっぱりホンモノはちがっていた。
 このビュンビュンと回りつづけるのを目の前にして、この画期的な「発明」ついて考えてみたくなった。

 静電誘導方式!!
 回転持続可能型モーター!!

▼今一度、「静電気」の歴史をふりかえってみよう。
 「静電誘導」までを中心に
 (『磁石と電気の発明発見物語』(板倉聖宣編 国土社)の年表を参考に)

●1600年(慶長5) ギルバート『磁石』を出版して、地球が大きな磁石であることを証明した。また琥珀だけでなく、すべてのものは、こすると軽いものをひきつけることを発見した。
●1663年(寛文3)ころ ゲーリケ 大きな硫黄球を手で摩擦する起電機を発明し、電気火花をとばす実験などをやった。
●1679年(延宝7) ハワード 雷によって羅針盤がくるうことを報告した。
●1705年(宝永2) ホークスピー はじめて検電器をつくる。
●1729年(享保14) グレー 導体・絶縁体の発見。
●1733年(享保18) デュ・フェイ 電気に二種類あることを発見した。
●1745年(延享2) クライスト ガラスびんに釘をいれたものが電気をたくわえていることを発見。
●1746年(延享3) ミュッセンブルック クライストとは別に、電気をたくわえる瓶を発明、この発見はオランダのライデン市でおこなわれたので、ライデン瓶とよばれるようになった。
●1747年(延享4) フランクリン ものを摩擦するとプラスとマイナスの電気にわかれることを実験でたしかめた。
●1748年(寛延1) ロトスン 3710メートルのはりがねに電気が伝わる速さを実験して、一瞬のあいだに電気が伝わることを確かめた。
●1750年(寛延3) ズルツァー 鉛と銀の板で舌の先をはさむと、しびれるような味がすることをみつける。
●1752年(宝暦2) フランクリン  雷のある日に凧をあげて、雷の電気を取り出す実験に成功し、避雷針を発明した。
●1753年(宝暦3) カントン 電気をおびたものの近くにあるものに電気がよびおこされること(静電誘導現象)を発見。

 あのフランクリンは「静電誘導」を知っていたのだろうか!?
 フランクリンモーターと静電誘導方式モーターはちがう!!
 あのフランクリンもビックリかも!?

▼上橋さんの言葉をかりれば「正電荷・負電荷ともに利用するという仕掛け」という静電誘導方式!!
 静電誘導方式モーターだけでなくいろんな「静電気」実験・工作に応用されていた。

●ピンポン玉の静電気振り子 (静電誘導方式)

●静電気ダンス (静電誘導方式)

●静電気かけっこボール (ムーアのモーターの応用)


▼そして、そのきわめつきが次だ!!

●失敗しない「ライデン瓶(ライデンボトル)」

 しばし、この画期的「発明」=「静電誘導方式」を楽しませてもらおう!!
 「静電気」実験はこれから変わるかも知れない!!

(つづく)

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58号コウガイビルはエサなしで2ヶ月生きのびたか!?(2022/05/10)#コウガイビル #生命と再生 #教材化 #陸棲プラナリア #生命誌研究館

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ヤバイ!!
 58号コウガイビルがどっぷり水のなかに浸かっている!!

 「58号コウガイビルはエサなしで2ヶ月生きのびた」と報告するつもりで、昨日(2022/05/10)冷蔵庫(農業用)からナイロン袋をだしてくると、こうなっていた。
 これまでに何度も見てきたシーンだった。
 こうなると見る見るうちにとけいるように消えてしまうのである。
 どす黒く濁った液が残るだけだった!!

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▼58号は前々日(2022/05/08)には別の場所で「の」字に蜷局巻き眠っていた(!?)
 まちがいない!!
 生きていた!!

 2022/05/08には、もうひとつの悲しいことも起きていた。
 59号コウガイビルをナイロン袋に入れて1ヶ月目の日である。
 こちらもまたどす黒い濁った液だけが残っていたのである。

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▼私がこの「ふしぎ!?」な生きものに出会って14年目であった。

◆「コウガイビル」を追う

 この間に59匹のコウガイビルと出会ってきた。
 はじめて知って感動することも多々あった!!
 同時に残してきた「ふしぎ!?」もたくさんある。

 エサなしで385日も生きのびたコウガイビルもいた!!
 今回の58号、59号のように水に浸かりとけいるように消えてしまうコウガイビルも多くいた。
 寿命!? 
 それとも!?
 どこがちがうのだろう!?
 やっぱり「ふしぎ!?」だ!!
 
▼Webテキスト試案『コウガイビルの「ふしぎ!?」』のためには、今一度ゼロからはじめる必要があるのかも知れない。
 コウガイビル=陸棲(生)プラナリア!!

 コウガイビルの「ふしぎ!?」の謎解きを最初に教えてもらった渡辺憲二先生をネットで検索していたら、次の記事にであった!!
 
◆生き物さまざまな表現 プラナリア - その生命力の秘密:姫路工業大学(渡辺憲二 + 阿形清和 + 織井秀文)(季刊「生命誌」・生命誌研究館)

 ここからはじめてみようかな。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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私の「煮干しの解剖」教室をページ化!! #教材論 #教材研究 #煮干しの解剖教室 #煮干しの解剖資料室

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▼昨年の9月。
 いちどやってみたかった「煮干しの解剖」を「ひとり授業」としてはじめて挑戦してみた。
 そのときテキストとして使ったのは『煮干しの解剖教室』(小林眞理子著 仮説社)である。
 すでに実践された多くの方からコメントやアドバイスをもらってうれしかった。
 きわめつけが、前著の著者小林眞理子先生からオンラインレクチャーを受けたことだ。
 わかりにくかったことも、わかってきた!! アリガタイ!!
 実に面白かった。

▼今年の4月。
 今度は、サイエンス教室で小学生と一緒に「煮干しの解剖」に挑戦することになった。
 「煮干しの解剖」を科学する!!というシリーズをつくり、今度は授業の「教材研究」として取り組んでみた。
 またまた多くのことを実に楽しく学ぶことができた。

▼二度の取り組みのすべてをこのblogに「記録」していた。
 しかし、いざその「記録」を参照してみようと思うと手間がかかってしまう。
 私自身が、この学びのプロセスを簡単に「参照」してみるためにページ化してみることにした。
 ページ化と言っても、そんなにたいそうなものでなく、ただblogの「記録」にリンクしただけである。

◆私の「煮干しの解剖」教室
 

▼全面的に参考にさせてもらったのは次の2つである。

◆「煮干しの解剖資料室」必見!!

◆【お薦め本】『煮干しの解剖教室』(小林眞理子著 仮説社)

 「煮干しの解剖」という教材はきわめてすぐれた教材である。
 ・おうち実験に最適!!
 ・オンライン授業の可能性!!

 「これから」も大いに学ばせてもらいたいものである。 
 

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【Web更新5/7】22-19 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等 更新!!

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五月晴庭石菖の映えにけり 22/05/07撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】22-19
週末定例更新のお知らせ
 5月の連休も終わった!!
 立夏も過ぎて、すべてが「初夏」の顔になってきた。
 時間は遡行しない!!
 いつの時代でも「これから」しかない!!

◆表紙画像集2022 更新 庭石菖
 恥ずかしながら、「庭石菖」というこの小さな花を意識的にながめるようになったのは、ずいぶん年をとってからだった。
 急に増えてきたわけではないだろうに。
 なぜだろう!?
 この小さなかわいい花には五月晴がお似合いだ!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 例によって、「雲見」と俳句「歳時記」だけのわずかな更新である。
 タイトルどおりのWebテキスト『天気の変化』の可能性!? の本格的追究はいつになるのだろう。
 そのときのためにも、たとえ微更新であろうとも継続はしておきたい。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 オンライン「寅の日」から派生した取り組みにいろんなものがある。
 その最たるものは、オンライン句会「寅の日」である。
 そこからさらに派生展開して、「子規庵の糸瓜」を育てることもある。
 どこに拡がっていくのかわからないのが、寅彦の随筆の面白さでもある。

◆【ヒガンバナ情報2022】 更新!!
 2021年に採集・回収した823個のヒガンバナの「種子」。
 その「種子」を使った実生実験!!
 「発芽・発根」がはじまった。はたして何個まで「発芽・発根」するだろう!?
 日本のヒガンバナに今、何がおこっているのだろう!?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 日常の暮らしのなかに「科学」を発見するのも、サイエンスコミュニケーターの重要な「仕事」である。
 と言うより、発見した「科学」を愉しむのが!!
 どこまでもめざすは「共愉の科学」!!


 大賀ハス観察池、蓮根の植え替えから6週目。
 徐々に「浮き葉」の数はふえていく!!

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最上紅花の「おひたし」は美味しかった!!(2022/05/07) #紅花 #最上紅花 #河北町 #紅花資料館 #おひたし

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▼「自分の家で作った紅花の種子や」
 「帰ったら.播いたらええ。2週間もすれば,こうなる。」
 「この程度にのびたらオヒタシにして食べたらええ」

 今年も、最上紅花の「おひたし」を食べた。
 シャキシャキして実に美味しかった!!
 これを食べるたびに思い出すのが、今から36年前、1986年の夏、最上の紅花を追っての旅であった。
 やっと辿りついた「紅花資料館」、その前にあったおみやげもの屋さん「べに花御休処」のおばさんが言われたこの言葉だった。
 言葉だけでなくひとりにぎりの「紅花の種子」をおすそ分けしてくれたったのやった。
 それだけでなく紅花畑へも案内してくれたったのやった。

▼2019年、33年ぶりの「紅花を追って」の旅の目的のひとつは、このときのおばさんに出会ってお礼を言うことだった。
 残念ながらもうあのおばさんにお会いすることはできなかった!!
 昨年、この旅で手に入れた「最上紅花の種子」を蒔き育てた。そして、紅花のドライフラワーもつくった。
 大量に「種子」も収穫した。
 その「種子」を蒔いて、あのおばさんの言われたぐらいの大きさになっていた。
 間引いて、「おひたし」にすることにした。

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▼台所に持ち込んだ若い紅花、少しだけ簡単に「そうじ」をして水洗いをした。
 熱湯に30秒ばかり入れてゆでた。
 そして、冷水にいれた。
 ゆでたときの熱湯も冷水も黄色くなっていた。
 あの紅花染めの最初の「黄色」を思い出した!!

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▼引きあげた紅花をしぼって「おひたし」完成だ。
 カツオ節をふりかけて、醤油味でいただいた。
 シャキシャキ食感で、あっさりした味だ。
 最上の「初夏」の味がした。
 あの最上の紅花畑の紅花はもう大きくなっているのかな!?

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「子規庵の糸瓜」4年目の種子を蒔いた!!(2022/05/06) #子規庵 #糸瓜 #糸瓜の種子

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▼昨日は朝から暑かった!!
 ずっと気になっていた「子規庵の糸瓜」4年目の種子を蒔いた。
 糸瓜は糸瓜!!
 どれもかわりはなかった。しかし、私には妙に「こだわり」があった!!
 これは、あくまで「子規庵の糸瓜」なんである。
 ことのはじまりは、4年前の子規庵訪問からはじまる。
 このとき「おすそ分け」していただい5粒の種子がすべてのはじまりであった。
▼3年目の「子規庵の糸瓜」から種子を採りだしたのは今年になってからだった。
 それらの種子を使って4年目に挑戦である。
 昨年度同様に育苗プラグトレーを使って苗を育てることにした。

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▼昨年度と大きくちがうところは、収穫した「種子」がまともなものとそうではないものが、ゴチャゴチャになってしまっていることだ。
 しばらく水に浸けておいた。
 このなかからできるだけ、まともな「完熟種子」を選んで蒔くことにした。

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▼実際に蒔いた種子は80個!!
 はたして、うまく発芽して苗になってくれるのはいくつあるだろう!?

 4年目の「子規庵の糸瓜」は、子規忌・糸瓜忌(9/19)に間に合うかな。
 このあとの展開が楽しみである。

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2022年・今年もやっぱり坂本遼『たんぽぽ忌』に行った!!(2022/05/05) #坂本遼 #たんぽぽ忌 #たんぽぽの詩人

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坂本遼
 春
遠い峠田のてっぺん
あれはおかんかいな
鳥かいな

 今年もやっぱり「こどもの日」・立夏はこの詩碑の前に立っていた。

▼この日に「たんぽぽの詩人 坂本遼」を訪ねることを、たったひとりの「たんぽぽ忌」と呼んでいた。
 2011年以来の私の「年中行事」となっていた。
 それは、たった数時間の「小さな旅」だった!!
 40数年前に先輩に誘われて参加させてもらった「たんぽぽ忌」がはじまりだった。

 昨日は、昨年とうってかわり「五月晴」!!
 生家の赤い屋根が青空に映えていた!!

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「傑れた農民詩人 坂本遼の碑 草野心平誌す」
 の碑は多くを連想させるのだった。

 坂本遼→草野心平→『銅鑼』→宮沢賢治!!

 宮沢賢治にツナガルのだった。

▼「たんぽぽの詩人」が 今 教えてくれるものは!?
 坂本遼詩集『たんぽぽ』復刻版(昭和55年5月5日発行)を久しぶりに開いてみようと思う。

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今年も自然結実ヒガンバナの「種子」の発芽・発根がはじまった!!(2022/05/04) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼2021年の晩秋、自然結実するビガンバナから驚異的な個数の「種子」を採集・回収した。
 823個である!!
 その823個の「種子」を使っての実生実験をすでに開始していた。

・823個のヒガンバナ「種子」の実生実験をはじめた!!(1)(2022/03/11) #自然結実 #3倍体 #ヒガンバナの種子 #実生実験
・823個のヒガンバナ「種子」の実生実験をはじめた!!(2)(2022/03/15) #自然結実 #3倍体 #ヒガンバナの種子 #実生実験

 育苗プラグトレーの数は12個にもなっていた。

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▼トレーのまわりの除草作業をしながら、恐る恐るトレーのフタをあけてみた。

 ある!!
 たしかに「発芽・発根」した「種子」が!!

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▼すでに長く根をのばしたものもある。
 よく見ると、少しうっすらと「緑」の部分もある。
 土中に根をもぐらせているものもある。
 連続した場所の「種子」が「発芽・発根」しているのも特徴である。(考えてみるとアタリマエ!?)

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▼「種子」ひとつひとつにナンバリングしてあった。
 「発芽・発根」した「種子」の採集場所、採集日、「種子」回収日が特定できるようにしていた。
 
 現段階(2022/05/04)での「発芽・発根」した「種子」は
・【安富】16個
・【福崎】 7個
・【福崎B】1個
・【福崎S】2個
・【福崎M】3個

 総合計は29個である!!

 さて、このあと何個まで!?

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2022年5月(皐月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼ 

藤棚や通いてこその花から実 栄吾

 フジはマメ科フジ属の植物。
 花が咲いたあとには実ができる。他のマメ科の植物同様に莢ができてなかに豆が入っている。
 アタリマエすぎるほどアタリマエのことだ!!
 しかし、そのプロセスをしかと見た記憶がなかった。しばらく藤棚に通い詰めたらついにその景に出会った!!
 考えてみれば
 この景は、今、他のマメ科の植物たちも畑で、野山で展開中だった。

▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句11句を引用させてもらう。

(1) 力ある風出てきたり鯉幟 矢島渚男
(2) 大風に湧き立つてをる新樹かな 高浜虚子
(3) 葉桜や自転車の妻まつすぐ来 森 潮
(4) 子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實
(5) まづ東寺見えて卯の花腐しかな 上野一孝
(6) 飛ぶ胡蝶まぎれて失せし白牡丹 杉風
(7) 泛く薔薇に茎のありける深空から 正木ゆう子
(8) 蒟蒻の花懐かしき友のごとし 谷口智行
(9) 山窪は蜜柑の花の匂ひ壺 山口誓子
(10) 揺れつつ海へ伸びゆく道や子どもの日 中村草田男
(11) 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 寺山修司

▼<俳句修業>の第一歩は「選句」から!!
 今月もシロウト「選句」を大いに楽しんでみよう!!

【私の選んだ名句ベスト3】

(2) 大風に湧き立つてをる新樹かな 高浜虚子

(4) 子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實

(3) 葉桜や自転車の妻まつすぐ来 森 潮

【次点】

(10) 揺れつつ海へ伸びゆく道や子どもの日 中村草田男

【選評】
・「湧き立つて」と「新樹」が響き合っている!!
・「こぼれむばかりこぼれざる」はするどい観察眼から生まれたみごとな表現だ。
・私は、最近この「まつすぐ」にはまっている。景をいっきょに浮かび上がらせるコトバだ!!

・白状しておこう。これは邪道だが、草田男の名前でとった。(^^ゞポリポリ


▼アタリマエを「科学する」と俳句を詠むを融合させる。
 シロウトならではの野望である。
 そのための<俳句修業> 今月も愉しくすすめたい!!

 「栄吾」は私の俳号。
 あなたもどうですか。

◆第21回オンライン句会「寅の日」5月例会案内!!
 

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2022年5月(皐月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼はや5月も三日目である。
5月の「雲見」を予想する前に4月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    3 
・巻雲    3 
・巻積雲   1 
・巻層雲   5     
・高積雲   1  
・高層雲   4     
・層積雲   1 
・積雲    6 
・層雲    0  
・乱層雲   6  
・積乱雲   0

 「乱層雲」6+「高層雲」4=10
 「積雲」6+「快晴」3=9
 これを周期的に繰り返したのが特徴だろうか。
 そして、体感したのは 暑い4月だった!!
 なんと「夏日」は、4月にしてはやくも7日もあったのだ。


▼5月(皐月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年の5月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2021年5月 (気象庁)

・周期的な天気の変化で、高気圧に覆われれば「五月晴れ」も見ることができるだろう。
・「快晴」「積雲」シールはふえるかな?
・反対に嵐になることもありそうだ。「積乱雲」シールを貼ることになるかな。
・昨年は、近畿にとてもはやい「梅雨入り」発表(5/16)があった。今年はどうなるだろう。
・4月を上回る「夏日」が出てくるだろうか。
・さらに暑くなり「真夏日」も出てくるだろうか。

▼5月の「雲見」予想をつづけよう。
 よりローカルな資料を使ってみよう。これが今年のテーマだ!!
 アメダス「福崎」のデータに基づく資料である。

◆兵庫県 福崎 の気候(雨温図 最高気温、最低気温の推移

・5月の月間降水量は、一年のうち第三位だ。やっぱりけっこう多いんだ。
・「夏日」も増えてきそうだ。「真夏日」も!!
・蒸し暑い夏がはじまる!!
・もっとも多いもくもくシールはなんだろう?(原則として朝9時の段階で)

▼そろそろリアルな「雲見」の旅の再開を検討してもいいだろうか!?
そんな気持ちになっているが…。

 「大気の物理学実験室」水平移動=リアル「雲見」の旅!!
 「大気の物理学実験室」垂直移動=エマグラム鉄道「雲見」の旅!!

 ふたつの「雲見」の旅でより楽しく「雲見」を!!

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【Web更新5/1】22-18 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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峠越へやつと一息躑躅かな 22/04/30撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】22-18
週末定例更新のお知らせ
 はや五月(皐月)!!
 新年度に入って1ヶ月が過ぎた。

 みちはこたえない。
 みちはかぎりなくさそうばかりだ。(「峠」真壁仁より)

◆表紙画像集2022 更新 躑躅
 躑躅の白とやわらかい緑のコントラスト!!
 この時期だけの旬の楽しみだ。
 ほっと一息入れた!!  さあ!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 5月テーマは「寅彦と科学教育」である。
 100年の時空を超えて、今も響いてくる寅彦からのメッセージとは!?
 寅彦は いつ読んでも、何度読んでも 今日的はホントかな!?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「煮干しの解剖」を科学する シリーズをいったん終えた。また続編を再開するかも知れないが。
 「静電気」を科学するシリーズ はまだ途中になっている。こちらも唐突に再開するかも知れない。
 別の「○○○」を科学する シリーズをはじめてしまうかも知れない。
 面白そうに思えることがあれば どこまでも 気まぐれ 気儘なものだ!!

◆【ヒガンバナ情報2022】 更新!!
 ヒガンバナの葉が枯れて、地上部から姿を消そうとしている。
 それは実生ヒガンバナ、実生コヒガンバナについても同様だった。
 気になるのは、2021年に採集・回収した823個の「種子」を使った実生実験だ。
 「発芽・発根」はまだだろうか!?


 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから5週目だった。
 浮き葉ひとつは広がった。小さな葉の上を水滴が転がりはじめた!!
 何度見ても飽きない景だ。

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本日(2022/05/01)、第315回オンライン「寅の日」!! #物理学実験の教授について #traday #寺田寅彦

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「大気の物理学実験室」!!

 私は、この呼び方がとても気に入っていた。
 天気の変化のすべてはこの「実験室」で行なわれていた。
 行なわれる「実験」はなんと日替わりメニーだ。
 「実験室」の天井はきわめて低かった。しかし、横(水平)にはとても広がっていた!!
 
 昨日はこんなに晴れていても、今朝は少しシトシト雨だ!!
 今日は どんな「実験」が!?

▼本日(2022/05/01)は、第315回オンライン「寅の日」である。
 5月テーマは、次のようにしていた。

【5月テーマ】「寅彦と科学教育」

である。その第一回目として、本日は「物理学実験の教授について」を読む。

◆本日(2022/05/01)、第315回オンライン「寅の日」!! 

●「物理学実験の教授について」(青空文庫より)


▼寅彦がこの文章を書いたのは1918年(大正7)である。
 日本の理科教育にとって、この年は少し特別の意味をもつ年だった。
『増補 日本理科教育史 付・年表』(板倉聖宣著 仮説社)の「年表」から1918年の一部を引用させてもらおう。

●1918年2月5日 文部省、師範学校・中学校の物理・化学に生徒実験を課すことを定め、「物理及化学生徒実験要目」を訓令。生徒実験設備費として臨時補助金20万円余を国庫支出。

 この時代的背景を頭においておき読むと、寅彦の文章もより深く理解できるかも知れない。
 そう言っておきながら、それと相矛盾することを言うが、104年の時空を超えて、今も響いてくることをピックアップしてみよう。

ビーカーに水を汲むのでも、マッチ一本するのでも、一見つまらぬようなことも自分でやって、そしてそういうことにまでも観察力判断力を働かすのでなければ効能は少ない。
先生の方で全部装置をしてやって、生徒はただ先生の注意する結果だけに注意しそれ以外にどんな現象があっても黙っているようなやり方では、効力が少ないのみならず、むしろ有害になる虞(おそれ)がある。御膳を出してやって、その上に箸で口へ持ち込んでやって丸呑みにさせるという風な育て方よりも、生徒自身に箸をとってよく選り分け、よく味わい、よく咀嚼(そしゃく)させる方がよい。
実験中に起るべき種々の困難に出来るだけ遭遇させ、漸次これを除いて最後の結果に到着すると同時に、目的以外の現象にも注意してそれを等閑(とうかん)に附せないような習慣をつけたいものである。

ここまでの主旨をまとめてこう言っていた。

 数十種の実験を皮相的申訳的にやってしまうよりも、少数の実験でも出来るだけ徹底的に練習し、出来るだけあらゆる可能な困難に当ってみて、必成の途を明らかにするように勉(つと)める方が遥かに永久的の効果があり、本当の科学的の研究方法を覚える助けになるかと思う。実験を授ける効果はただ若干の事実をよく理解し記憶させるというだけではなく、これによって生徒の自発的研究心を喚起し、観察力を練り、また困難に遭遇してもひるまずこれに打勝つ忍耐の習慣も養い、困難に打勝った時の愉快をも味わわしめる事が出来る。その外観察の結果を整理する技倆も養い、正直に事実を記録する癖をつける事やこのような一般的の効果がなかなか重要なものであろう。


▼さらに次は「教授」する側に焦点をあて次のように語っていた。

 物理実験を生徒に示すのは手品を見せるのではない。手際(てぎわ)よくやって驚かす性質のものではなく、むしろ如何にすれば成功し如何にすれば失敗するかを明らかにする方に効果がある。それがためには教師はむしろ出来るだけ多く失敗して、最後に成効して見せる方が教授法として適当であるかと思う。
もともと実験の教授というものは、軍隊の教練や昔の漢学者の経書の講義などのように高圧的にするべきものではなく、教員はただ生徒の主動的経験を適当に指導し、あるいは生徒と共同して新しい経験をするような心算(つもり)ですべきものと思う。
あるいは予期以外の結果を故意に回避したりするような傾向があってはならぬ。却って意外な結果や現象に対しては十分な興味をもってまともに立向かい、判らぬ事は判らぬとして出来る限りの熱心と努力をもってその解決に勉めなければなるまい。
そのうちに生徒の方でも実験というものの性質がだんだん分って来ようし、教員の真価も自ずから明らかになろうと思う。そういう事を理解するだけでもその効能はなかなか大きいものであろう。これに反して誤った傾向に生徒を導くような事があっては生徒の科学的の研究心は蕾(つぼみ)のままで無惨にもぎ取られるような事になりはしないかと恐れるのである。


「これは理想デハアルガ…」とうち捨てずに、今一度耳を傾けてみたいものだ。きっと!!

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