「静電気」を科学する(17) #箔検電器 #ボルタの電気盆 #静電誘導 #箔検電器の歴史
▼先日のファラデーラボ・第129回「かがく」カフェで森本雄一さんが発表された
『手作り箔検電器とボルタの電気盆』!!
私も作らせてもらって、今、机の上にある。
これがなかなかのスグレモノである!!
なんと言ってもうれしいのは、あの高価な実験装置「箔検電器」が、今、目の前にあるのだからアリガタイ!!
思いついたら、今すぐにでも実験ができるのだ!!
▼そもそも「箔検電器」はいつごろはじまったのだろう!?
その意義は!?
「ボルタの電気盆」については、すでにその歴史をみた。
「箔検電器」の歴史に入る前に、どうしてもふれておかねばならないことがあった。
「静電誘導」!!
こんなコトバ使うのも久しぶりだ。
帯電体の近くに金属を置くと金属には電気が発生した。帯電体に近い側には帯電体と逆の電荷、遠い側には同じ電荷が発生する。
ダカラ 箔は開く!!
この「静電誘導」の現象は 1753年カントン(イギリス)によって発見されたのである。
▼この現象をもとに1754年に、カントンは検電器を考案した。
ただし、カントンの最初に考案した検電器はリンネルの糸にコルクボールをぶらさげて「空気中の電気」を調べようとしたものらしい。
いろいろ考えるものだな!!
決定的進化をとげるのは1787年だ!!
ベネットが「ガラス容器に入った金箔を使用した」検電器を発明したのだ。
▼この歴史を自分の頭の整理のために「あのボルタを中心とした歴史」にあてはめてみよう。
・1753年(宝暦3) カントン 「静電誘導」現象を発見。
・1754年(宝暦4) カントン 「検電器」を考案
・1775年(安永4) ボルタ 「電気盆」を改良し、世間に広く知らしめる。
・1782年(天明2) ボルタ コンデンサトレ(蓄電器)と名づけた蓄積装置の組み立てに到達する。
・1787年(天明7) ボルタ 麦わら検電器発明
・1787年(天明7) ベネット 金箔検電器発明
・1800年(寛政12) ボルタ電堆の発明
やっぱりいちばん気になってくるのは、「検電器」から「ボルタ電堆」にどうツナガルのかダ!?
「手作り箔検電器」でいろいろ遊ばせてもらいながら考えてみたい!!
(つづく)
| 固定リンク
コメント