「静電気」を科学する(19) #フランクリンの手紙 #電気の一流体説 #陽電気と陰電気 #雷と電気 #共愉の科学
▼「あのボルタ」は、フランクリンとナポレオンを崇拝していたという。
そのフランクリンのこと、『フランクリン』(板倉聖宣著 仮説社)を読むことでその魅力がわかりだしてきた。
この機会により深くフランクリンのことが知りたくなってきた。特に「電気」の研究について。
もう手には入らないかと思っていた『フランクリンの手紙』が2017年春にリクエスト復刊されていることを知った。
さっそく手に入れてみた。
▼なるほど板倉先生が言っていた通り読みにくかった。
時系列にならでいるわけでもなく、また関連項目ごとというわけではなかった。
『フランクリン』のなかの「ベンジャミン・フランクリン(1706~1790)年譜」を参考に「電気」関係の手紙を読みかけようとした。
これだけでもたいへん時間のかかる作業だ。
あらためて思った。
板倉先生の的を射た「フランクリンの手紙」の紹介がアリガタイ!!
▼とは言いつつも、やはり自分の目でこの「現物」にあたってみるのは、それなりに面白い!!
・初期における電気実験(1749)
・電気の実験(1755.3.18)
・雲の電気性に関する実験と学説(1753.9)
・陽電気と陰電気の語の最初の使用(1747.5.25)
・電気の無限の能力(1751)
・凧(1756)
・稲妻の原因と結果(1753.6.24)
・雲の性質(1766.4.20)
私が「なかみ」をどこまでわかったのか!?
\(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
伝わってくるものがあった!!
・「科学」をみんなで愉しんでいる。
・フランクリンはいつもみんなとワイワイガヤガヤと議論しながら愉しく実験をすすめている!!
・その面白さ、「発見」をいつも熱く人に伝えようとしている!!
私は思った!!
フランクリンの「科学」こそ、「共愉の科学」そのものだ!!
▼ちょっと気になる一文をみつけた。
我々は、ここしばらくの間、電気とは摩擦によって生じるものでなく、水とか金属とかいう特定の物質のなかに散らばっている要素であると、解釈してきました。我々はかつて、厚紙で小さい軽い風車をつくり、それを、細い電線を張りめぐらした斧の上で自由に回転するように取りつけ。電気が電気球に流れいったり、流れ出たりするのを発見し、証明したことがありました。また、同じ材料でつくった小さい車を、水車のようような仕掛けをつくって、同じことを試みました。この風車や水車による実験の性質および利用については、小生時間さえあれば、書面で申しあげることができます。(同書P138より)
ひよっとしてこれが…!?
(つづく)
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