2022年2月(如月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会
▼我らが寅日子先生は、師・漱石先生に詠んだ句を送り実践的指南を受けていた。
紅梅を詠んだ3句を送っていた。
2句に◎、一句に○がついていた。
夏目漱石へ送りたる句稿 その十三 (明治31~2年)
◎ 梅の枝に小鳥をつけて贈りけり
○ 今朝もなきに目白が来たよ背戸の梅
◎ 棘多くて花にもならず背戸の梅
▼今月も名句の鑑賞 よりはじめる<俳句修業>だ!!
名句の参考にさせてもらうのは、いつものように
◆NHK「俳句」 テキスト
である。ここより巻頭の名句11句を引用させてもらう。
(1) 吾が猫にそこら中なる恋敵 小松月尚
(2) 春たつや梢の雪にひかりさす 青 羅
(3) 早春の鳶を放ちて宝寺 阿波野青畝
(4) 水底に藻の照りわたる余寒かな 藺草慶子
(5) 白魚のさかなたること略しけり 中原道夫
(6) 犬放つやうに野焼きの火を放つ 佐川盟子
(7) 来てみればほゝけちらして猫柳 細見綾子
(8) 夕方のはうれん草のひたしかな 阿部青鞋
(9) 多喜二忌の星大粒に海の上 菖蒲あや
(10) ことさらに鷗かたむき寒き春 橋 閒石
(11) 紅梅に人集まりて静かなり 星野高士
▼<俳句修業>の第一歩は「選句」からデアル!!
今月もシロウト「選句」をおおいに楽しもう!!
【私の選んだ名句ベスト3】
(2) 春たつや梢の雪にひかりさす 青 羅
(6) 犬放つやうに野焼きの火を放つ 佐川盟子
(11) 紅梅に人集まりて静かなり 星野高士
【次点】
(4) 水底に藻の照りわたる余寒かな 藺草慶子
【選評】
・「ひかりさす」が効いている。雪は降っていても「ひかりの春」はまちがなくやって来た!!
・「犬放つように」は、野焼きの拡がっていくさまをみごとに詠んでいる。
・ほんとうだ!!観梅会は靜かだ。花見(桜)と対照的だ!!この気づき!!
・「藻の照りわたる」はあるあるの景だ!!「余寒かな」の着地もみごと!!
▼「選句」修業の次は「作句」修業だ。
それらをあくまで実践的に一緒に愉しむのが句会だ!!
今月もオンライン句会「寅の日」で、実践的俳句修業を愉しもう!!
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