「静電気」を科学する(8) #ボルタ電池 #舎密開宗 #ボルタの電気盆 #静電気の歴史 #動電気
▼おおっ!!ボルタだ!!
図や写真で見ることがあっても、その復元実験装置の現物を見るのははじめてであった。
ちょっと感動ものだった。
それを見たのはマッチを追いかけて、津山洋学資料館に宇多川榕庵を訪ねたときのことだった。
最近、私は思い込みばかりが先行して、記憶があやしくなっている。このときほんとうに見たのは「現物」だったのか不安になってきた。
昨日、津山洋学資料館に電話をして確認してみた。
非常にていねいに対応していただき、宇田川榕庵の『舎密開宗』をもとに復元したものであることを教えていただいた。
◆『舎密開宗―復刻と現代語訳・注 (1975年)』
(講談社 宇田川 榕菴 (著),田中 実 (著)
▼最近、ファラデーラボの森本雄一さんにたいへん興味深いYouTube動画を見せてもらった。
「ボルタの電気盆」?(゜_。)?(。_゜)?
えっ、このボルタとはあのボルタだろうか!?
森本さんに質問をして、教えてもらった。発明したのはボルタではないが広めたのはあのボルタであると。
理科準備室に「起電機」「ライデン瓶」等といっしょにほこりかぶっておいてあったあれが「ボルタの電気盆」!!
▼ナラバ
「電気盆」を使って、静電気実験に夢中になっていたボルタが、どのようにして「ボルタ電池」の発明にいたったのか!?
このプロセスを詳細に知りたくなってきた。
ボルタの思考に何が起こったのだろう!?
▼またまた電気の「歴史」である。
少し関係ありそうなところをビックアップしてみる。
(またまた『磁石と電気の発明発見物語』(板倉聖宣編 国土社)の年表を参考に)
●1780年(安永9) ガルバーニ カエルのあしの筋肉から電気がおこることを発表した。
●1785年(天明5) クーロン 電気力と磁気力の法則を実験で確かめる。
●1799年(寛政11) ボルタ 電池を発明した。
●1820年(文政3) エルステッド 授業中に、はりがねに電流を通すと近くの磁石に力をおよぼすことを発見した。
●1821年(文政4) ファラデー 最初のモーターをつくる。
●1827年(文政10) オーム 電流と抵抗と電圧の関係を示す「オームの法則」を発見
●1831年(天保2) ファラデー 「電磁誘導」の発見
●1833年(天保4) ファラデー 電気分解の法則を発見した。
●1836年(天保7) ヤコビ 電気メッキ法を発明した。
●1840年(天保11) ジュール 電流のだす熱に関する法則を発見した。
明らかである!!
「静電気」の世界からいっきょに「動電気」の世界にシフトしていた!!
鍵をにぎるのはあのボルタ!!
(つづく)
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