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「静電気」を科学する(6) #エレキテル #橋本曇斎 #阿蘭陀始制エレキテル究理原 #電磁気学の歴史 #ライデン瓶 #電気学事始め

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▼まだまだ『阿蘭陀始制エレキテル究理原』に夢中だった!!
 なかでもとっても気になる図があった。
 『校訂究理原稿本』を参考にすると書いてあることがわかった。

○ 磁石をおどして、吸いたる釘針のるいを落さする説
  並 南北を指す力をうしなふ辯


▼驚いた!!
 曇斎先生はどこまでわかっていたのだろう!?
 今一度、電磁気学の「歴史」をふりかえってみることにした。
 (『磁石と電気の発明発見物語』(板倉聖宣編 国土社)の年表を参考に)

●1752年(宝暦2) フランクリン  雷のある日に凧をあげて、雷の電気を取り出す実験に成功し、避雷針を発明した。
●1776年(安永5) 平賀源内 エレキテルの修繕と製作に成功する。
●1779年(安永8) 大阪で日本最初のエレキテルのみせものがはじまった。
●1780年(安永9) ガルバーニ カエルのあしの筋肉から電気がおこることを発表した。
●1785年(天明5) クーロン 電気力と磁気力の法則を実験で確かめる。
●1799年(寛政11) ボルタ 電池を発明した
●1811年(文化8) 橋本曇斎 『阿蘭陀始制エレキテル究理原』の序文が書かれる。
●1820年(文政3) エルステッド 授業中に、はりがねに電流を通すと近くの磁石に力をおよぼすことを発見した。
●1821年(文政4) ファラデー 最初のモーターをつくる。
●1827年(文政10) オーム 電流と抵抗と電圧の関係を示す「オームの法則」を発見
●1831年(天保2) ファラデー 「電磁誘導」発見


▼電磁気学の「歴史」をふりかえってみて、ますます曇斎先生の『阿蘭陀始制エレキテル究理原』が興味深く見えてきた。
 「エレキテル」を使った各種実験は何を教えてくれるのだろう!?

・摩擦電気
・「百人様(ためし)」」「百人嚇」というライデン瓶
・「エレキテル」と金属
・「エレキテル」と水
・「エレキテル」とビリビリ
・「エレキテル」と磁石
・「エレキテル」と火
・「エレキテル」と雷
等々

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 おっかなビックリの「エレキテル」実験が次々と展開されているのだった。
 きわめつけは
○ 「エレキテル」にて五星運行の理を示す図説
 まで登場するのである。

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▼電磁気学の「歴史」、『阿蘭陀始制エレキテル究理原』のいろんな実験をみていると
 今さらであるが

●電気学事始めに「静電気」を!!

の主張もあながち的外れではないように思えてくるのだった。
 むしろこちらの方が、学びの「順路」であるとも!!

(つづく)

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