2021年・ヒガンバナの「種子」の完全回収をはじめた!!(6) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会
▼17個の「水栽培」容器をならべて、ヒガンバナの「種子」回収作業の余韻にひたっていた!!
容器の数だけでも圧巻であった!!
823個のヒガンバナの「種子」!!
それが意味するところは!?
▼そもそも「自然結実」ヒガンバナの花茎を「水栽培」するようなことをどうしてはじめたのだろう!?
これもやはり、私にとってのヒガンバナ研究のバイブル
◆『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 1998.9.1)
に出ていた。
不稔性が栄養状態に関係があると考えていた徳川は、何が原因かをさぐるためにさまざまな試みをしています。(中略)しかし、まがりなりにも種子ができるのは、花茎を切り取って水栽培したものだけでした。 この方法で四七六八花から採れた種子はわずかに一七個でしたが、実生はついに得ることができませんでした。外観は完熟したように見える種子も、切断して調べると胚乳の発育が悪く、胚があっても萎縮した不完全なものでした。(同書P46より)
この徳川とは徳川義親のことです。あの私設の「徳川生物学研究所」を設立した殿様です。
また、こんな記述もあります。
小山松太郎は徳川・江本の方法を少し変え、毎日水を取り替えて、六年に渡り一八九一二個の花から四七九個の種子を得ました。これを蒔いたところ二二個が発芽して成長しました。(同書P47より)
ちなみに今年の私の場合、一度も水を取り替えることはなかったです。
今、つくづく思う!!
故栗田子郎先生に823個の「種子」見てもらいたかった!!
▼梅棹忠夫は言った。
ものごとは、記憶せずに記録する。
ヒガンバナに何が起こったのだろう!?
その謎解きに入る前に、今年見たことを可能な限り「記録」しておこう!!
▼今年もヒガンバナ研究に関することは、その都度【ヒガンバナ情報2021】に「記録」してきた。
そこから、ヒガンバナの「種子」回収に関する部分をあらためてピックアップしてみる。
●2021/10/12 「自然結実」ヒガンバナ群生地から花茎をサンプル採集し、「水栽培」をはじめる。
●2021/11/02 「水栽培」中の花茎から、こぼれ落ちはじめた「種子」を回収しはじめた。
●2021/11/04 「自然結実」ヒガンバナ群生地「福崎」より最終の花茎採集をおこなった。
●2021/12/09 「水栽培」中だった花茎からの「種子」回収作業を終える。823個の「種子」を回収する!!
(つづく)
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