2021年11月(霜月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会
▼ひとり吟行はあらたな「日常」となった!!
今、足元の野でいちばん気になるのが野菊とタデだ。
寅日子先生が詠んでいた。
藪かげに野菊みだるゝ小径かな (明治31~2年)
「夏目漱石へ送りたる句稿 その八」のなかの一句だ。漱石の評価は○が入っている。
明治31年と言えば、その年の夏に漱石からはじめて俳句指南を受けた年だ。
この「小径」は熊本にあるのかな。それとも土佐なのかな!?
一句の景は、時空を超えて共有できる!!それがなんとも愉しい!!
▼さあ今月も名句の鑑賞 よりはじめる俳句修業だ!!
名句の参考にさせてもらうのは、いつものように
である。ここより巻頭の名句11句を引用させてもらう。
(1) みづうみに舟の出てゐる白障子 大串 章
(2) 雲は行き懸大根はとどまれり 後藤比奈夫
(3) 二度となき雲のかたちよ冬の空 岩田由美
(4) ♭で始まるピアノ冬立ちぬ 浦川聡子
(5) 飛ぶことに飽きたる鳩と日向ぼこ 遠藤由樹子
(6) 花枇杷に色勝つ鳥の遊びけり 前田普羅
(7) 亀は浮き鯉は沈みて七五三 藤本美和子
(8) 山茶花は咲く花よりも散つてゐる 細見綾子
(9) 原発の無臭無音や敷松葉 中村和弘
(10) 真直ぐに道あらはれて枯野かな 蕪村
(11) あやまちのごとく日暮の一冬木 塩野谷仁
▼俳句修業の第一歩は「選句」から!!
「名句」の景を、時空を超えて共有するなぞという大それた試みだ。
シロウトのこんな試みを許してくれるのも俳句の魅力だ。
【私の選んだ名句ベスト3】
(2) 雲は行き懸大根はとどまれり 後藤比奈夫
(10) 真直ぐに道あらはれて枯野かな 蕪村
(3) 二度となき雲のかたちよ冬の空 岩田由美
【次点】
(8) 山茶花は咲く花よりも散つてゐる 細見綾子
【選評】
・「懸大根」は出会ったことのない景のはずだが、なぜかなつかしく思えてしまう。
・「真直ぐに」は最近お気に入りのフレーズだ。どんな景とも取り合わせが可能な気がしてくる。
・「雲見」は究極の道楽と唱えている身としては、この一句ははずせない。
・「咲く花よりも散つてゐる」はあるあるの景だ!!
▼現在進行形で景を共有する試みが「句会」である。
オンライン「句会」なら自分の都合にあわせて自由に参加できる。
リアル「句会」のハードルをうんとさげてくれている。
いっしょにやりませんか!!
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