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実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2021/11/29) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼「自然結実」したヒガンバナの「種子」から育てている実生ヒガンバナの葉もやはりのびてきていた!!
 実生コヒガンバナに負けじとがんばっていた!!

 前回の観察から一ヶ月と10日が過ぎていた。
 9つの鉢を明るいところに持ち出し観察してみた。


▼実生実験開始が古い順番に見て行く。

●2014年「種子」採集→2015年実生実験開始→植木鉢3つ

・「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数は前回と変わらず三枚!!
・葉の長さはほぼ28㎝、27㎝、26㎝ 圧巻だ!!
・前回観察から10㎝~20㎝のびている。
・同じ時期に実生実験を開始したコヒガンバナにはかなわないが、がんばっている!!
・どこまでのびるのか継続観察したい!!
・いつまで枯れずにあるか!? も。

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▼次に行く。

●2016年「種子」採集→2017年実生実験開始→植木鉢3つ

・こちらも「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数はなんと四枚になっていた!!
・葉の長さもけっこうのびていた。
 21㎝、21㎝、13㎝、9㎝
・どこかたくましさすら感じさせる。

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▼最後は2018年採集分だ。

●2018年「種子」採集→2019年実生実験開始→植木鉢3つ

・こちらは「出葉」している鉢は二鉢だ。
・二鉢とも「出葉」している葉の枚数は一枚だけだ!!
・どちらの鉢の葉も、前回の観察より10㎝近くのびていた!!
 A 16㎝、 B 12㎝
・いずれも群生地「安富」で採集した「種子」からであった。

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 でも考えてみるとやっぱり「ふしぎ!?」な話である。
  
●不稔性で「種子」をつくらないはずのヒガンバナの「種子」!?
●その「種子」からはじめた実生実験!!毎年「出葉」を繰り返す!?
●これはやっぱり「種子」なのか!?
●なぜ!?

●実生ヒガンバナに花が咲くことはあるだろうか!? それはいつだろう!?


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【Web更新11/28】21-48 【ヒガンバナ情報2021】等 更新!!

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雲影のたぐり寄せるや枯芙蓉 21/11/27撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】21-48
週末定例更新のお知らせ
 11月最後の週末定例更新のお知らせである。
 自分でもときどきあきれてしまう。
 「更新」とは言っても、毎日のblogをWebページにリンクして、「表紙画像」を貼り替えて一句を添えるだけである。
 この単純作業を週末の定例の営みとしていた。
 もう何年も

 私自身の存在証明のように!!

◆表紙画像集2021 更新 枯芙蓉
 あのみごとであった芙蓉が枯れて冷たい北風にゆれていた。
 枯れた段階で切ってしまった方が、来年のためにはよいのかもしれない。
 しかし、なかなか思い切れない!!
 枯芙蓉の魅力もなかなかのものである。
 枯芙蓉が、時雨雲をたぐり寄せたかに見えた。

◆【ヒガンバナ情報2021】 更新!!
 こんな時期にヒガンバナ情報!?
 それはちがう!!「植物」ヒガンバナにとっては今がもっともかき入れ時だ!!
 ヒガンバナ研究もまた!!
 「自然結実」ヒガンバナの「種子」回収は400個を越えた!!
 今年さらにうれしいのは、「日本ヒガンバナ学会」で 他の人の多数の「種子」を見せてもらっていることだ!!
 
◆オンライン「寅の日」 更新!! 
 300回を越えた!!
 12月テーマも「寅彦の自然の見方」をつづける。
 そして、今年も 寅彦忌の「ゆく年くる年」は 「寅の日」で!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 【理科の部屋】30年史に向けて ゆっくり ゆっくり 急ごう!!
 情報は発信するところに集まる!!
 情報は交叉するところに生まれる!!

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 57号との出会いはうれしかった。
 陸生プラナリア=コウガイビルにも教材化の道を!!


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから36週目だ。
 観察池は、これからは「初氷」「初霜」「初雪」の標準池となる。
 昨日(2021/11/28)は、「初霜」だった!!

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実生コヒガンバナは今!!(2021/11/27) #コヒガンバナ #二倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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葉は10枚となり、最も長い葉は38㎝まで伸びていた!!
 コヒガンバナは、やっぱり2倍体(2n=22)だ!!実感デアル!!

 前回の観察から、ちょうど2ヶ月が過ぎようとしていた。
 ふつうのヒガンバナと同じく、「種子」から育てている実生コヒガンバナも<葉の季節>だった。
 今こそ、稼ぎ時であったのだ。

▼実生コヒガンバナの鉢は16鉢あった。
すべてを日の当たる場所に出して、ならべてみる。
 これだけで、なかなかの圧巻である。
 現在出ている葉の枚数によって分けてみると次のようになった。

【10枚】…1鉢
【9枚】 …1鉢
【6枚】 …1鉢
【5枚】 …3鉢
【4枚】 …6鉢
【3枚】 …3鉢
【2枚】 …1鉢

 最低でも2枚の葉を伸ばしている。
 来年の春先までこの葉をのばし、光合成をして栄養を地下(鱗茎・球根)に貯め込む!!

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▼こんなにりっぱに育った葉をみていると「はじまり」を思い出してしまう。
 コヒガンバナの「種子」を「おすそ分け」してもらったのが、2014.10.26だった。
 この「種子」を使っての実生実験をはじめたのが2015年春である。
 それから7度目の冬がやってくる。

▼実生コヒガンバナの実験をはじめて、「発芽・発根」し「出葉」したコヒガンバナの「おすそ分け」をした。
 それは
 
 「実生コヒガンバナを咲かせよう!!」プロジェクト

のためである。「種子」から育てたコヒガンバナに花を咲かせ、「種子」を採取する。
そしてまた、その「種子」を「おすそ分け」する!!
それにより多くの人が、コヒガンバナは2倍体(2n=22)であるを実感する!!

アタリマエを自分の眼で「科学」する夢のプロジェクトだ!!

来年の夏は、花茎がのびてくる鉢が出てくるかな。 

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第16回オンライン句会「寅の日」12月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼12月と言えば【寅彦忌】である。

珈琲の渦を見てゐる寅彦忌 有馬朗人

 と詠まれた有馬先生は昨年の【寅彦忌】をまたずに亡くなってしまった。
 オンライン句会「寅の日」がはじまって、2度目の【寅彦忌】がやってくる。

▼あらたな「日常」がもどりつつある。
 オンラインから解放されて、リアルがもどりつつある。
 リアルはやっぱり面白い!!愉しい!! アタリマエ!!
 でもオンラインの有効性、可能性についてもこの度のコロナ禍で知ることとなった。
 
 今回のことがなければ、オンライン句会「寅の日」は始まっていなかったかも知れない!!

▼早くも16回目である。あらためて案内要項をあげておく。

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第16回オンライン句会「寅の日」12月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2021年12月1日0時から15日23時30分まで
 

6.【選句期間】
 2021年12月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2021年12月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼まずは「俳号」を決めて、第一歩を踏み出してみてください。
 きっとあらたな世界が待っていますよ!!

 俳句のある あらたな「日常」を!!

 

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本日(2021/11/26)、第301回オンライン「寅の日」!! #物理学圏外の物理的現象 #traday #寺田寅彦

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私は「物理」が苦手、いや大の苦手だった!!
 理科の教師になって、授業をするなかで「物理」が少しずつ面白いと思えるようになった。
 授業から離れるとやがてもとにもどりつつあった。
 ところが、オンライン「寅の日」をはじめて、寅彦の随筆を読むようになって
 やっぱり「物理」はもっと面白いかも!?
 と思えるようになってきた。
 それは 例えば

 金平糖の角(つの)も「物理」の問題と知ったからデアル!!


▼本日(2021/11/26)は、第301回オンライン「寅の日」である。
11月のテーマは、

【11月テーマ】「寅彦の自然の見方」

 である。本日は「物理学圏外の物理的現象」を読む。

◆本日(2021/11/26)、第301回オンライン「寅の日」!!

●「物理学圏外の物理的現象」(青空文庫より)


▼「物理」「物理学」とは!?
 から話ははじまる。

 物理学は元来自然界における物理的現象を取り扱う学問であるが、そうかと言って、あらゆる物理的現象がいつでも物理学者の研究の対象となるとは限らない。本来の意味では立派に物理的現象と見るべき現象でも、時代によって全く物理学の圏外に置かれたかのように見えることがありうるのである。

 えっ!?シロウトにはそうなのというところだ。

 これだけの例から見ても、その当代の流行問題とはなんの関係もなくて、物理学の圏外にあるように見える事がらの研究でも、将来意外に重要な第一線の問題への最初の歩みとなり得ないとは限らない。それでそういう意味で、現在の物理学ではあまり問題にならないような物理的現象にどんなものがあるかを物色してみるのも、あながち無用のわざではないかもしれない。  そういう種類の現象で自分が多年心にかけていたものがいろいろあるが、それらの多数はいずれも事がらが偶然的偏差に支配されるために、結果が決定的再起的でないような種類に属するものである。

 おおっ!!「寺田物理学」のはじまりだ!!
 ここに「金平糖」が登場してきた。

金米糖(こんぺいとう)を作るときに何ゆえにあのような角(つの)が出るか。角の数が何で定まるか、これも未知の問題である。

なぜかうれしくなってくるのだった。
さらに続いた。

ところが、最近に至って物理学の理論の基礎に著しい革命の起こった結果として、物理現象の決定性といったような基礎観念にもまた若干の改革が行なわれるようになった。その結果としておもしろいことには、われわれが従来捨てて顧みなかった上記の種類の不決定な事がらに対して、もはやいつまでもそうそう無関心ではいられなくなって来たと私には思われる。なぜかというと、上記の種類の現象の根本に横たわる形式的要素が、新物理学の基礎に存するそれらとどこか共通なものを備えているからである。


▼ここからぐいぐいと「寺田物理学」の主張がつづく。

新物理学の考え方がいろいろな点で古典的物理学の常識に融合しないように感ずるのは、畢竟(ひっきょう)古典的物理学がただ自然界の半面だけを特殊な視野の限定されためがねで見ていたために過ぎないのであって、そのやぶにらみの一例としては、私がここで特に声を大きくして宣伝したような部類の統計的現象を全然閑却していたことも引証されようかと思う。

ここからが最もキモ!!
きわめて示唆的コトバがつづく。

 物理学圏外の物理現象に関する実験的研究には、多くの場合に必ずしも高価な器械や豊富な設備を要しない。従って中等学校の物理室でも、また素人(しろうと)の家庭でもできうるものがたくさんにあると思われる。しかしいかなる場合にでも、その研究者が物理学現在の全系統について、正しい要約的な理解を持っていることだけは必須(ひっす)な条件である。

うれしくなってしまう!!しかし、チクリと痛いところも指摘してくれていた。
アリガタイ!!

過去百年の間に築き上げられたこの大規模の基礎を離れて空中に楼閣を築く事は到底不可能なことである。しかし物理学の基礎的知識の正当な把握(はあく)は少しの努力によって何人(なんぴと)にでもできることであるから、それを手にした上で篤志の熱心なる研究者が、とらわれざる頭脳をもって上記のごとき現象の研究に従事すれば、必ず興味あり有益なる結果が得られるであろうと考える。 


「 大の苦手の「物理」もちゃんと向き合ってみるとけっこう面白いよ!!」
と、寅彦に「物理」の世界に誘われている気分になってきた。

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2021年・ヒガンバナの「種子」回収は360個に達した!!(2021/11/24) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼「水栽培」中の「自然結実」ヒガンバナの花茎から、次々と土間に「種子」がこぼれ落ちていた。
 2021/11/02からはじめた「種子」回収はまだまだ続いていた!!

 前回の報告(2021/11/09まで)では78個に達していた。


▼その後も、「水栽培」中の花茎の先には、「目玉オヤジ」状態の完熟「種子」が多く見られた。
 連日回収作業をつづけた。
 メモを見てみる。

【2021/11/10】 6個 

【2021/11/11】 13個

【2021/11/12】 15個

【2021/11/13】 6個

【2021/11/14】 19個

【2021/11/15】 22個

【2021/11/16】 21個

【2021/11/17】 25個

【2021/11/18】 32個 

【2021/11/19】 23個

【2021/11/20】 23個

【2021/11/21】 19個

【2021/11/22】 24個

【2021/11/23】 18個

【2021/11/24】 16個


 そして、昨日(2021/11/24)ついに総合計360個に達したのである!!


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▼こうしてならべてみると、よくわかる

「種子」回収のピークは2021/11/17~11/18ごろだったようだ!!

 事実、庭の定点ヒガンバナの「種子」がこぼれ落ちたのも2021/11/18だった。
 きっとこの頃をピークに、野でも無数のヒガンバナの「種子」がこぼれ落ちたことだう。

 昨日(2021/11/24)、たまたま散歩の途中でみつけた「自然結実」ヒガンバナもすでに「種子」はこぼれ落ちていた。
 しかし、こぼれ落ちた先は、不幸にも(観察者の私にはラッキー!!)コンクリート畦の上だった。
 申し訳ないがポケットに入れて持ち帰った。
 そして、昨日回収の1個とした。

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▼360個をならべてみると圧巻だった!!
 回収作業はまだまだ続きそうだ。

 はたして何個まで行くのだろう!?
 2019年度の530個を越えることになるだろうか!?

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57号コウガイビルに出会った!!(2021/11/21) #コウガイビル #陸生プラナリア #飢餓と再生 #教材化

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▼「また、これが…!!」と言いながら、小さなナイロン袋を持って妻が玄関に立っていた。

 それは、ファラデーラボ「かがく」カフェにzoom参加していて第一部が終了し、ちょうど休憩にはいり一階に降りていったときのことだった。
 その言葉を聞いて、ピーンと来た!!
 コウガイビルだ!!
 55号はまたたくまにとけるように消えた。
 天から降りてきた56号とは一瞬の出会いだった!!
 今年中の出会いはなかばあきらめていただけにうれしかった。

 これが人生57匹目のコウガイビルとの出会いだった。

▼いったん玄関先に置いて、写真を撮った。
 広い道にも移動してみた。
 けっこう巨大であった。ゆっくり ゆっくり しかし すばやく 動きはじめた!!
 ちょうど觜本格先生の「生命と地球の共進化」の話しを聞いたばかりだった。
 だから なおさら思った。

 この「ふしぎ!?」のかたまりのような生きもの=コウガイビルはいつごろからこの地球上にいるのだろう!?

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▼例によって、少量の水といっしょにナイロン袋に入れた。
 いつも無手勝流の私には、今のところこれ以外の研究方法を思いつかなかった。
 ナイロン袋のなかでは、じっくり観察できた。
 腹部の白い筋は!?
 頭部の出し入れする突起は!?

 のびたときの体長は10㎝を越えていた。

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10年以上の飼育(?)観察から、この大きなコウガイビルの姿はみられるのは長くないと予想した。
 この姿が見えるあいだに

●Webテキスト試案「コウガイビル」!!

 にとりかかりたいものだ。
 人気者「プラナリア」にまけず、陸生プラナリア=コウガイビルにも教材化への道を切り拓くためにも!!

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【祝】本日(2021/11/23)、【理科の部屋】は満28歳に\(^O^)/ #理科の部屋 #1993年 #日本理科教育史 #理科の部屋30年史

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▼本日(2021/11/23)は、【理科の部屋】の誕生日である。

●1993年11月23日 NIFTY-Serve教育実践フォーラム【理科の部屋】開設!!

 従って、本日で
【理科の部屋】は満28歳になる!!


▼28年で【理科の部屋】はどこまできたのだろう!?
 創設期に書いた

●【理科の部屋】とは~情報は発信するところに集まる~

では少し大げさなことを言っていました。

 10年後、20年後に日本の理科教育研究史を語るとき、かならずや【理科の部屋】にふれられることは確実であろうと思います。 「ああ、あれがこの時代の萌芽期であったのだなあ」と。Y(^^)ピース!  この間ずっと、一貫して【理科の部屋】では『情報は、発信するところに集まる。』と唱えてきました。 これは、これまでの教育研究運動のコペルニックス的転回であり、一大パラダイムの転換です。

 今読み返してみると、少し赤面するようなところもあるのですが、今もこの思いは変わらずにあります。


▼後2年で30年です!!
 きわめて個人的なレベルでの30年史を書き始めました。

◆【理科の部屋】30年史年表

 ビジュアル的にもたいへん見にくい!!
 私の力量ではこれで精一杯…(^^ゞポリポリ
 作業も途中で投げ出してしまっている。でもけっして断念したのではない。


▼このような個人レベルの「30年史」だけでなく、もう少しパブリックな

●『【理科の部屋】30年史』

 を企画したい!!
 それが28歳の誕生日の朝に描いた夢だ!!

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【Web更新11/21】21-47 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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川霧や山ノ下から湯堰まで 21/11/19撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】21-47
週末定例更新のお知らせ
 【冬支度 ふゆじたく】というお気に入りの季語がある。
 手持ちの歳時記でさがしていたら、なんと「冬編」になかった。
 それは「秋編」にあった。
 それを知って なんとなく心忙しくなってきたのである。

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2021 更新 川霧 アメリカセンダングサ
 川霧が発生する時期となった。
 過去の「記録」を見ていると、ほぼ毎年同じ時期から発生している。
 自然とはなんと律儀な!!
 今年は妙にアメリカセンダングサが目立つが、そんな気がするだけだろうか。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「私と【理科の部屋】」というタイトルで、しばし、28年の「歴史」をふりかえってみた。
 これはあくまで私の見た「歴史」であり、【理科の部屋】のいちばんすばらしいのはこんな「歴史」が無数に存在することだ。
 明日は【理科の部屋】の誕生日!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 10月、11月、12月 3ヶ月連続してテーマは「寅彦の自然の見方」である。
 そして、寅彦忌(12/31)は、例年のごとく「日本人の自然観」である。
 今年も「ゆく年くる年」は、オンライン「寅の日」で!! 


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから35週目である。
 観察池周辺の雑草を少し処理した。
 枯れ蓮の葉がよく見えるようになった。枯れてもとても趣がある!!

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私と【理科の部屋】(5) #理科の部屋 #理科の部屋オフ #ヒューマンネットワーク

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▼それは、先の「@nifty FKYOIKUS #7【理科の部屋2】の紹介(2002年 01月06日 記)」のなかの9番目の提案としてあがっていた。
 少し引用させてもらう。

【提案9】全国各地で【理科の部屋】オフを開催しよう。

  オフは「学会」「研究会」「サークル例会」の原点だ。  
  【理科の部屋】の2人以上が寄ればオフを・・・Y(^^)ピース!
 新しい「学びあいの会」=「学会」を 
 ここのところ、毎週のごとく、全国どこかで【理科の部屋】メンバーが出会っていますね。ほんと、すごい状況になって来ましたね。ネットワークのすごさは、この「出会い」が、次なる創造に向かわせるところです。
 
 「出会い」は、学び合いと創造のはじまりです。


▼私は【理科の部屋】がはじまった当初からこのオフ(オフラインミーティング)に「あこがれ」ていた。
 体験する度に、その魅力に取り憑かれていった。
 オフは【理科の部屋】ヒューマンネットワークをより豊かに愉しいものとしていった。
 みんなでワイワイガヤガヤの

 共愉(convivial コンヴィヴィアル)の雰囲気が私は大好きだ!!


▼いくつもの思い出深いオフがあった!!
 
◆1997夏/新潟にて(【理科の部屋】オフ兼『化学の広場・放課後』オフin新潟 -1997/08/02 新潟市-)
 シェーマさんが「記録」してくださっていた。深謝!!

●’98巾着田ヒガンバナオフ(98/9/26(土)~27(日))

◆紀の国オフ(2008.8.29~8.30)
●熊楠・大賀ハスに会いに行く
●「熊楠」をちょっとだけ見た!?
●ついに「大賀池」に行った

等々。


▼この愉しみは、「これから」もまだまだ続けたいものである。
 この愉しい体験のなかから、私は次のことに確信をもつようになった!!

 情報は発信するところに集まる!!
 情報は交叉するところに生まれる!!

(つづく)

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2021年12月のオンライン「寅の日」は #寅彦の自然の見方 #寅彦忌 #traday #寺田寅彦

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▼冷たい北風にゆれる藤の実が気になる季節が今年もやってきた。
 
 これを見るとやっぱり思い出すのは寅彦のことだった!!
 そして、その寅彦の自然を観る眼!!

▼2021年12月のオンライン「寅の日」の計画を立てる時期である。
 10月、11月と引き続きテーマは「寅彦の自然の見方」でやってきた。
 やっぱり面白い!!
 まだ年内はこのテーマにこだわってみたい。
 そこで、   

【12月テーマ】「寅彦の自然の見方」

 としたい。12月は3回ある。

■2021年12月オンライン「寅の日」!!
◆第302回オンライン「寅の日」 …12/08(水)
◆第303回オンライン「寅の日」 …12/20(月)
◆第304回オンライン「寅の日」 …12/31(金)


▼「寅彦の自然の見方」ということでは、いくつもの定番の随筆が思い出されるがここは先の「藤の実」をひとつはあげたい。
 次はこれまでにあまり読んでいない「怪異考」をあげたい。
 これもまた「自然の見方」ということでは興味深い随筆だ。

 第304回の12/31(金)は、寅彦忌!!
 寅彦忌を記念してのオンライン「寅の日」に読む随筆はずっときめていた。「日本人の自然観」!!
 考えてみると12月のテーマとも深く関係しているように思える。

■2021年12月オンライン「寅の日」!!

◆第302回オンライン「寅の日」 …12/08(水)「藤の実」(青空文庫より)

◆第303回オンライン「寅の日」 …12/20(月)「怪異考」(青空文庫より)

◆第304回オンライン「寅の日」 …12/31(金)「日本人の自然観」(青空文庫より)


▼オンライン「寅の日」をはじめてまもなく10年になるが、こんなことはじめてのことだ。
 2022年の元日が第305回オンライン「寅の日」となるのである。
 つまり連日の「寅の日」となるわけである。別の随筆を読むのは少したいへんだ。
 幸い寅彦忌に読む「日本人の自然観」は最晩年に書かれた超大作、今を生きる我々への貴重なメッセージがいっぱいつまっている。
 そこで
 第305回オンライン「寅の日」も続けて「日本人の自然観」を読みたい。


 今年も「ゆく年くる年」はオンライン「寅の日」で!!


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私と【理科の部屋】(4) #理科の部屋 #インターネット版 #100人リンク集

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▼【理科の部屋】とインターネット!!
 もう少し歴史を溯って見てみよう。
 日本ではじめてホームページが発信されたのは1992.9.30である。

●1992.9.30 日本で最初のホームベージ (1992年9月30日発信)


▼それから3年たたずして、あのインターネット版【理科の部屋】は起ち上がったのである。

●1995.8.31 インターネット版【理科の部屋】スタート!!

 それは、先の開設一周年記念企画「100人発言プロジェクト」で福島県村立葛尾中学校のGhanaさんが、インターネット版【理科の部屋】を提案した(1995.8.27)わずか4日後のことであった。
 当時、葛尾中学校は100校プロジェクトの一校であった。
 【理科の部屋】で展開されているコンテンツをよりビジュアルにし、よりグローバルな情報発信を試みようという提案であった。
 インターネット版【理科の部屋】はきわめて先駆的な取り組みとなった。
 「理科」だけでなく教育界でおおきな話題となった。
 やがて、超人気のサイトとなった!!
 そして、SFC情報基盤センターにミラーが開設されるまでとなった。


▼それに刺激され【理科の部屋】の多くのメンバーが、自分のホームページ・Webページを作成するようになった。
 私も多くの人に手とり足取りの指南をうけながらホームページを開設した。

●1998.4.25 楠田 純一の【理科の部屋】 スタート!!
 
 なんでものろまな私は、いまだに当時のままの「かたち」を残しながら、週一回の「週末定例更新」を繰り返している!!
 

▼自分のホームページを持った当初からやりはじめたことがある。
 それは、先行してホームページを持っている【理科の部屋】メンバーへのリンクである。
 題して「私の【100人リンク集】」!!
 どうも このころ「100人」にこだわっていたようだ。

◆私の【100人リンク集】

 1998.10.11 からはじめて、100人に達したのは 2000.12.3 であった。
 それから、20年以上の歳月がたっている。変化のはげしいネットの世界で
 ほとんどがリンク切れを起こりしている アタリマエ!!
 でもやっぱりこの「ヒューマンネットワークの証」は 私の一生の「宝もの」!!

 2011年から、このリンク集の人たちに直接お会いする「【100人リンク集】の旅」というのをつづけている。
 現在、33人の方にお会いして話をした。さて、何人まで…!?

(つづく) 
  

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私と【理科の部屋】(3) #理科の部屋 #三行レポ #失敗の記録 #実践DB

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▼21世紀に入っても、【理科の部屋】は活発に動いていた。
 定期的に更新していた【理科の部屋】案内の「記録」として残しているものを見てみる。

◆@nifty FKYOIKUS #7【理科の部屋2】の紹介(2002年 01月06日 記)

▼そこでもやっぱりいちばんにあげていたのは

■理科授業実践報告

 だった。
 また こう宣言していた。

 授業こそ 教育実践の最前線です。

 と。
 「授業」を気軽に 語り合い・学び合い・高めあおう  と呼びかけていたのです。

▼なかでも、3+1の提案をしていました。

【提案1】「授業3行レポ」をどんどん書き込もう。

【提案2】「失敗の記録」をどんどん書き込もう。
    
【提案3】新しい授業研究・研修形態の可能性を追求しよう。

【提案3-1】Web上に、私たちの『教科書』をつくろう。

 それから20年が経とうとしています。
 ネット環境も大きく進化してきました。今こそ!!

 「授業3行レポ」「失敗の記録」を!!

▼同じ案内のなかの提案に次のようなことをあげていた。

【提案14】インターネット版【実践データベース】づくりに協力を!!

 この構想は今なお有効だと思っている。
 【実践DB(データーベース)】と聞くと必ず思い出す一文がある。
 25年も前の文章だが、とても示唆的なので森山和道さんにお願いしてリンクさせてもらっている。

●『ネットワークと教育』(森山和道さん)

 少し引用させてもらう。

マルチメディア時代──とは、10年に一度しか閲覧されない資料を、どんどんどんどん蓄積していく時代なのかもしれない。

そういう風に考えていくと、別に教育現場にコンピュータ・ネットワークなんか必要ないんじゃないか──そんな風に思えてくるかもしれない。しかし、それは違う。各人が全く違う目的で蓄積したデータベースや、全く違う目的のために造られたネットワークがシームレスに繋がっていくのが「ネットワーク時代」である。全く違う知識・思考方を、全世界規模で共有することができるのだ。

例えば、それぞれの教師が自分の授業ノート・データベースを構築し、公開する。それは巨大な授業のデータベースとなるだろう。それだけで、全く違う授業が生まれるかもしれない。

(つづく)


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私と【理科の部屋】(2) #理科の部屋 #ロボコン #星空の連帯 #理科教育情報発信基地

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▼開設一周年記念企画

●【記念企画】テーマ「私と【理科の部屋】」100人発言プロジェクト !!

は実に面白かった!!
 その当時、「パソコン通信」でよく使われていたコトバに「ROM」というのがある。
 
 「ROM」=「Read Only Member」の略!!

 この企画を契機に「ROM」を脱出し、活発に情報発信される方が多く出てきた。
 この企画は、1995.8.29の100人目の発言までつづいた。

▼当時から【理科の部屋】のwelcomeメッセージはこうだった。

***************************************************
日本の理科教育情報発信基地
    【理科の部屋】へようこそ        

(^o^)/ あなたもここで情報発信者に\(^o^)   
情報は、発信されるところに集まる。
あなたがノックされるところがドアです。
時空を超えて響きあい・学びあい・高めあう世界を 
***************************************************

やがて

「情報は発信するところに集まる」!!

は私たちの合い言葉となっていった。

▼また、「あなたがノックされるところがドアです。」のコトバも示唆的であった。
 入口はあらかじめ設定されたものばかりではなかったのです。
 自分が求める情報が、そこになければ自らが「情報発信者」になって入口をつくってしまえばいいのです。
 「あなたがノックされるところが」が入口になっていくのです。

 いろんな企画ものというものが提案されました。
 企画ものの関連情報であることをわかりやすくするため、タイトルに【 】(かっこ)をつけていました。
 思い出すままに【企画】ものをあげてみます。

・【学習】(オンライン学習会)
・【教材入手DB】(教材入手データーベース)
・【スポット】(全国各地の科学館、博物館、水族館等の情報)
・【便利小物】
・【本100選】
・【ロボコン】(【理科の部屋】杯コンテスト)
・【星連】(「星空の連帯」)
・【お薦め実験】
・【理科室経営】
等々

 思い出すだけで愉しくなってきます。
 【ロボコン】、【星連】など【理科の部屋】を代表するような企画もありました。

▼【企画】ものも愉しかったですが、【理科の部屋】がいちばんに話題にしたかったのは、やっぱり明日の「授業」でした。

 ここに行けば、明日の「授業」に関係する情報を入手できるぞ!!
 あの実験の具体的方法が知りたい!!
 あのモノ(教材)を手に入れるには!?

 それらに応えたかった。少し大げさに言えばこうだ。

 【理科の部屋】がめざしたのは「日本の理科教育情報発信基地」!!

(つづく)

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私と【理科の部屋】(1) #理科の部屋 #パソコン通信 #NIFTY-Serve #100人発言プロジェクト

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▼【理科の部屋】は、一週間先の11/23(火)に満28歳の誕生日を迎える。
 28年前のワクワクドキドキを思い出しながら、今一度、【理科の部屋】28年の歩みをしばしふり返ってみようと思う。

 タイトルを「私と【理科の部屋】」とした。
 これは、あくまで私が見た【理科の部屋】の歩みであり、もっと他の多くの人の「私と【理科の部屋】」が存在することを意味する。


▼そもそも【理科の部屋】とはなんだろう!?
 それに答える一文を残していた。

◆情報は発信するところに集まる ~【理科の部屋】とは~


▼「パソコン通信」「パソ通」!!
 なんと懐かしい響きでしょう。

 インターネット前夜の愉しい熱い物語のはじまりでした!!

 【理科の部屋】は、NIFTY-Serve教育実践フォーラムの一会議室として誕生しました。
 誕生の3ヶ月前、夏休みの終り(1993/08/22)の、「理科会議室独立に向けて」と題した「独立宣言」がすべてのはじまりでした。
 
▼念願かなって、【理科の部屋】が誕生したときの感動は生涯忘れることはないでしょう!!
【理科の部屋】の発言はどんどん活発になっていきました。
開設一周年を記念して、とても興味深い【記念企画】を立ちあげていました。

●【記念企画】テーマ「私と【理科の部屋】」100人発言プロジェクト !!

まさに「情報は発信するところに集まる」を具現化したようなプロジェクトでした。
ここでの「発言」が契機になって、次なる展開を生み出すということも多々ありました。
そして、今日にツナガルことも!!

(つづく)  
 

 

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【Web更新11/14】21-46 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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屋敷跡日は射し入るや花八手 21/11/13撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】21ー46
週末定例更新のお知らせ

(1)「記録」する!!
(2)「整理」する!!
(3)「発信」する!!
(4) 捨てる!!
(5) 詠む!!

 これが2021年の抱負だった。
 残すところあと1ヶ月半 どこまでいけるかな。
 じっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2021 更新 花八手
 八手の花が咲き始めた。
 どんなシグナルが発せられたのだろう!?
 いっきょにアブ・ハエたちが集合しはじめた。今までどこにいたのだろう!?
 小春日和 と 花八手どのようにツナガッテいるのだろう!?
 その「ふしぎ!?」を知りたい!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 ついに第300回に達した!!
 12日に一度巡ってくる「寅の日」、その300回!!
 その「事実」に 自画自讃だ \(^O^)/
 この報告に
 土佐の寅彦に 会いに行きたい気分だ。

◆【ヒガンバナ情報2021】 更新!!
 「自然結実」ヒガンバナ花茎から、「種子」の回収をすすめているところだ。
 現在(2021/11/14)、137個まできている。
 いったいどこまでいくだろう。o(^o^)o ワクワク

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 5つの座標軸での「現在地」確認はすませた。
 「これから」が少しずつみえはじめているところだ。
 いかに遅々たる歩みなろうとも、歩みはとめないでおこうと思う。
 楽しいこと、面白いこと 最優先でどこまでも!!

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 「コウガイビルのミイラ!?」は今も東の壁に。
 その姿がみえるうちに、Webミニテキスト『コウガイビル』試案をはじめよう。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから34週目である。
 観察池第2号の果托と「種子」の回収をまだすすめていなかった。ネットにくるまれたまま草むらに倒れていた。
 今週中には。

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【祝】本日(2021/11/14)、第300回オンライン「寅の日」!! #茶わんの湯 #traday #寺田寅彦

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▼『寺田 寅彦 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学』(小山 慶太著 中公新書 2012.1.25)にたいへん興味深い一文があった。
 

 寅彦は高嶺俊夫と親交を深めるなか面白いことをやっていたようだ。 一九二八年(昭和3年)の春ころから、高嶺と寅彦は毎週一度のペースで、二人だけの昼食会を催すことになる。高嶺はこの日を「寅の日」、一方の寅彦は「高嶺デー」と呼んでいた。(中略)学問の話もしたが、それ以外に気楽なテーマもよく話題にのぼったという。“高等遊民”を彷彿させる二人の姿が浮かんでくる。(同書 P15より)

 寅彦のにわかファンだった私はとんでもないことを思いついた。
 この「寅の日」を現代に蘇らせることはできないか?
 ヒントとなったのは、かつて【理科の部屋】のオンライン学習会だ。
 時空を超えるオンラインでは可能ではないのか?
 そうして生まれたのがオンライン「寅の日」!! 2012年4月のことだった。

 面白くなくなったらすぐやめようと思っていた。
 ところが読めば読むほど面白くなり、いつのまにやら本日まで来てしまった。


▼本日(2021/11/14)は、記念すべき第300回オンライン「寅の日」である。
 11月のテーマは、

【11月テーマ】「寅彦の自然の見方」

 である。
 記念すべき本日は、「茶わんの湯」を読む。


◆本日(2021/11/14)、第300回オンライン「寅の日」!!

●「茶わんの湯」(青空文庫より)


▼今回の「茶わんの湯」は、数ある寅彦の随筆のなかでも、最も有名で多くの人に読まれた随筆だろう。
 私自身も、「国語」の教科書に登場して最初に読んだ寅彦の作品でもある。
 元々があの鈴木三重吉が1918(大正7)年に創刊した児童文学雑誌『赤い鳥』に掲載されたものであり、子どもから大人まで楽しめる名作中の名作である。
 
 「科学読み物」最高峰!!

 出だしからぐいぐいとその世界に引き込まれていくのだった。

 ここに茶わんが一つあります。中には熱い湯がいっぱいはいっております。ただそれだけではなんのおもしろみもなく不思議もないようですが、よく気をつけて見ていると、だんだんにいろいろの微細なことが目につき、さまざまの疑問が起こって来るはずです。ただ一ぱいのこの湯でも、自然の現象を観察し研究することの好きな人には、なかなかおもしろい見物(みもの)です。

「なるほど!!」となっとくするのもつかの間、次々とあらたな展開となっていきます。
 こんな具合に

 次に湯げが上がるときにはいろいろの渦(うず)ができます。これがまたよく見ているとなかなかおもしろいものです。線香の煙でもなんでも、煙の出るところからいくらかの高さまではまっすぐに上りますが、それ以上は煙がゆらゆらして、いくつもの渦(うず)になり、それがだんだんに広がり入り乱れて、しまいに見えなくなってしまいます。茶わんの湯げなどの場合だと、もう茶わんのすぐ上から大きく渦ができて、それがかなり早く回りながら上って行きます。

みごとな観察眼です!!
みごとなのは観察眼だけでないのです。観察した現象をみごとな文章で地球規模の自然現象に結びつけていくのです。

しかしまた見方によっては、茶わんの湯とこうした雷雨とはよほどよく似たものと思ってもさしつかえありません。
 
ちょっと見ただけではまるで関係のないような事がらが、原理の上からはお互いによく似たものに見えるという一つの例に、雷をあげてみたのです。

 これぞ「寅彦流自然の見方」真骨頂がここにあるのです!!

▼あの中谷宇吉郎先生は、「茶わんの湯」について次のように語っていた。(「「茶碗の湯」のことなど」中谷宇吉郎 青空文庫より

  恐しいもので、この「茶碗の湯」を数行よみかけたら、これは寺田先生以外には誰も書けないものだとすぐ直観された。それは、文章の良い悪いなどの問題では勿論なく、また内容が高級で表現が平易であるなどということを超越したものであった。強いて言えば、それは芸が身についた人の芸談にあるような生きた話であった。 「茶碗の湯」は全部で、印刷にして六頁(ページ)くらいの短いものである、しかしその中には、先生が一杯の熱い湯のはいった茶碗を手にして、物理学の全体を説き明かして行かれる姿が出ていた。  

 これまたみごとなものだ。これほどみごとな解説は他にはないだろう。
 「芸が身についた人の芸談」を存分に楽しませてもらいたいものだ。
 最後は、こうしめくくられていた。

 

茶わんの湯のお話は、すればまだいくらでもありますが、今度はこれくらいにしておきましょう。

 今、考えてみると、2012年の4月にはじまったオンライン「寅の日」では
 寅彦が「まだいくらでもあります」と言ったお話の数々を楽しませてもらってきたのだと思う!!

 オンライン「寅の日」はどこまで続くだろう!?
 面白い!!
 と思えるうちは、可能な限りつづけたいものだ!!

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本日(2021/11/13)は、「自然結実」ヒガンバナ記念日!! #自然結実ヒガンバナ #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼その日のことを「記録」していた。


●ついにみつけたぞ!!ヒガンバナの自然結実!! #higanbana (2013/11/13)

 読み返してみるとその日の「感動」が蘇ってくるのである。
 ダカラ 11/13 !!
 
 本日(2021/11/13)は、「自然結実」ヒガンバナ記念日!!

 

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▼そのときの花茎も「標本」にして保存していた。
 花茎は5本あった。

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▼不思議なもので、「その日」を機に毎年次々と「自然結実」ヒガンバナ群生地をみつけることになるのである。
 これ以降は、「自然結実」ヒガンバナの花茎をみつけたら採集し、家で「水栽培」することにした。
 「水栽培」中の花茎から、やがて完熟「種子」がこぼれ落ちた。それを回収してきた。
 これ以降の「歴史」を少しふりかっておく。


【2013年】10個以上正確には不明 「安富」群落発見で喜んでしまい散逸

【2014年】30個 「夢前」群生地発見、「安富」群落なし

【2015年】69個 「福崎」群生地発見、「福崎」63個が目立つ

【2016年】73個 再び「安富」33個が目立つ

【2017年】31個 「福崎」20個が目立つ 

【2018年】34個 「夢前」0個が目立つ

【2019年】530個 やっぱり「異常」としか!!

【2020年】16個 これは2019年の反動か!?  
 

▼そして、「その日」から9年たった今年は、昨日(2021/11/12)現在で

 112個の「種子」を回収していた!!

 ひょっとしたら、2019年の「記録」を越えることになるかも知れない。
 やっぱり 今 日本のヒガンバナに何かが起こっている!?

 

 「自然結実」ヒガンバナ記念日の本日と明日の日曜日は、自分の目で確かめる最後のチャンスかも!!

 

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「コウガイビルのミイラ!?」を見た!! #コウガイビル #コウガイビルのミイラ

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コウガイビルのミイラ!?

 私にはそれがコウガイビルの姿に見えてしかたなかった。
 気がついたのは、一昨日の「子規庵の糸瓜」の蔓の後片付けをしているときだった。
 そこのコンクリートの壁は、このひと夏、糸瓜の蔓で覆われていた場所だった。

 あの特徴的な逆三角形のイチョウの葉のような頭(コウガイ)!!
 やっぱりコウガイビルだ!!
 壁にへばりつき干からびてしまったコウガイビル!!

 言わば「コウガイビルのミイラ!?」!!

 そんなものがあるのか私は知らなかった。

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▼それがコウガイビルだと思う理由がもうひとつあった。
 その場所は、はじめてコウガイビルの卵をみつけた場所でもあったのである。

●コウガイビルの赤ちゃんをはじめて見た!!(2019/05/10) #コウガイビル 

 そのコンクリートの壁の下で、はじめてコウガイビルの卵をみつけたのである。
 今年も卵からコウガイビルの赤ちゃんが生まれ、壁をよじ登っているとき灼熱の太陽で干からびミイラ化してしまった。
 そんなストリーを勝手につくってしまった。
 「コウガイビルのミイラ!?」はなんと5体も見られたのだ!!

▼でもやっぱり「ふしぎ!?」だ。
 私はこれまで、57匹のコウガイビルに出会ってきた。
 そのコウガイビルたちの最期は、ダーウィンが「記録」していてくれた通りだった。

 

プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」チャールズ・ダーウィン著(岩波文庫)P54より)

 「体は全体に柔らかくなり、液化する」その変化ははやかった!!
 数時間から半日で「溶けて」、「消えた」!!
 まったく「存在」しなかったように。
 もちろん それは水の入ったナイロン袋のなかでの変化であったが。

 そう言えば、5体のなかには「液化」の痕跡を残すものもみられた。

▼それでもやっぱり「ふしぎ!?」だ!!
 この「ふしぎ!?」のかたまりのような生きもの=コウガイビルにはじめて出会ったのは、2008.11.14である。
 それからまもなく13年である。
 この「ふしぎ!?」の追跡の全「記録」を残していた。

◆「コウガイビル」を追う

 ここにまたひとつ「コウガイビルのミイラ!?」の「ふしぎ!?」が加わった!!

 「ミイラ!?」かもが消えてしまわないうちに Webミニテキスト『コウガイビル』にとりかかりたいものだ。

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子規庵の糸瓜(3年目)をついに収穫した!!(2021/11/10) #子規庵 #糸瓜

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▼こだわりの糸瓜!!
 「子規庵の糸瓜」をついに収穫した!!

・緑を残したもの 25+ 2 個 (最長30数㎝のちに40数㎝に訂正)
・枯れてしまったもの 27個 (ヘタのとれたもの8個、最長40数㎝)

 ならべて見ると圧巻であった!!

▼「子規庵の糸瓜」の収穫は3年目であった。

・子規庵の糸瓜を収穫した!(2019/11/21)#子規 #糸瓜

・子規庵の糸瓜(2年目)をついに収穫した!!(2020/11/24) #子規庵 #糸瓜

 元々は2019年に「子規庵」を訪ねたときに5粒の糸瓜の種子を「おすそ分け」してもらったのがはじまりだった。

▼今年の展開は一年目、二年目と少々かわった展開となった。

・子規庵の糸瓜の種子を蒔いた!!(2021/05/06) #子規庵 #糸瓜 #糸瓜の種子 
・子規庵の糸瓜の苗を植え替えた!!(2021/05/22) #子規庵 #糸瓜 #糸瓜の苗
・子規庵の糸瓜は糸瓜忌に!! #子規庵 #子規 #絶筆三句 #子規忌 #糸瓜忌

 どこがちがった展開となったかというと、苗を植え替えたとき、残りの苗床を処理せずにそのまま放置しておいたのだ。
 なんと驚くべきことに、植え替え世話を続けた糸瓜より、放置しておいた苗床からのびた糸瓜の方が元気に大きく育ったのだ。

【フェンスの糸瓜】
・まだ緑を残すものもあるが、すでに枯れてカラカラになったものもある。
・カラカラになったもののなかにはヘタがとれて、種子がこぼれはじめたものもある。
・数だけはこれまで以上にたくさんできた。

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▼一方
【苗床からのびた糸瓜】
・地を這ってのびていたものを簡易棚をつくりぶらさげた。
・地を這ったままのものもある。
・皮肉なことにこちらの方が大きな糸瓜ができた。
・あとでつるの処理をしていたら大きな糸瓜をみつけた!!
・これをヒントに来年から育て方を考えてみたい。

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▼さあ、いよいよ収穫だ。
 長いあいだつき合ってきたので、少し心残りもあるが思いきって収穫した。
 作業をすすめる間にも、ヘタがとれて種子がこぼれ落ちてくるものもあった。
 収穫した糸瓜をざるに盛ってみる。
 次に緑を残すものとカラカラになったものを分けてみる。
 重さのちがいにびっくりである!!緑を残すものはまだまだ水分たっぷりだ。

 ならべてみる 圧巻である!!

 今年もこのまま乾燥させて、カラカラになったところで「種子」と「へちまたわし」を回収することにする。
 さてそれはいつになるだろう!?

 「種子」はどれほど採れるだろう。
 今度は、「おすそ分け」できるようになればいいな。

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今年の「自然結実」ヒガンバナは異常か!? #金木犀 #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼2021/11/07!!
 まだまだそのあたり一帯にあの甘い香りで充ちていた。
 どの家の庭にも金木犀が今が盛りと咲き誇っていた。
 えっ!?
 金木犀ってこの時期に咲くんだったかな ?(゜_。)?(。_゜)?
 「二度咲き」というけれど、私には一度目の記憶がない
 ヒガンバナの花が終りの頃のあの香りの記憶が!?

 金木犀になにか異常が起こっているのだろうか!?

▼昨日(2021/11/09)も、「水栽培」中の「自然結実」ヒガンバナの花茎から、次々と土間に「種子」がこぼれ落ちていた。
 2021/11/02からはじめた「種子」回収は連日つづいていた。
 
【2021/11/02】 6個 

【2021/11/03】 8個

【2021/11/04】 7個

【2021/11/05】 12個

【2021/11/06】 10個

【2021/11/07】 13個

【2021/11/08】 11個

【2021/11/09】 11個

 ついに回収した「種子」は78個に達していた。


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▼このまま行けば、2019年に回収した530個を越える勢いだ!!
 2013年の「自然結実」ヒガンバナ群生地発見以降の「記録」がでるかも知れない。

 はたしてこれはほんとうに「種子」なんだろうか!?
 「日本のヒガンバナは3倍体で不稔性!!」
 ではこれはなんだというのだろう。

 ちなみに2019年に回収した530個の「種子」は、140個が「発芽・発根」した。
 暫定発芽率140/530個×100= 26.4% !!


▼今年の「自然結実」ヒガンバナは異常なんだろうか!?
 何かが今起こっていることだけは確かである。

 なぜだろう!?
 それは「金木犀」の異常となにか関係があるのだろうか!?

 謎解きはまだまだ続く。

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サイエンスコミュニケーター宣言(425) #理科の部屋 #日本理科教育史 #現代理科教材発展史

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▼私は「不易流行」というコトバが好きである。
 私なりに翻訳するとこうなる。

ホンモノの「流行」は「不易」を内包する!!

ホンモノの「不易」は「流行」を創造する!!

 季節はめぐり、時代は変わりゆく。
 今問う、「不易流行」!!

▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を問う作業は3つ目の座標軸
(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
 まで来ていた。
 次の座標軸は

(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!

 である。「あらたな」で思い出すのは、あの寅彦のコトバだった。
 

新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。
 (「科学上の骨董趣味と温故知新」(青空文庫より)

 私にとって「理科教育コミュニティ」と言うと、どうしても【理科の部屋】に行き着いてしまう。
 現在進行形の【理科の部屋】は2つある。

●Facebook版【理科の部屋】(2015/03/08)

●【理科の部屋】7(サイエンスフォーラム)(2019/01/05)

 ここにどんな「不易」があるのだろうか!?
 ホンモノの「流行」を創造できるのだろうか!?

▼最後の座標軸にいこう。

(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。

 自分でも驚いてしまうほど大げさなことを言ったものである。
 でも本人はけっこう本気なんである。

 今

◆『「日本理科教育史」をプロットする!!』 

 というプロジェクトに取り組んでいる。遅々たる歩みだが、今、(51)まで来ている。
 ポンコツひとりが取り組むには遠大すぎるプロジェクトだ。
 しかし、
 多くの人のそんな小さな小さなプロットを繋げば今までどこにも書かれなかった「日本理科教育史」が浮かび上がってくるかも知れない!!
 
 ものごとは、記憶せずに記録しよう。

▼関連して、もうひとつのプロジェクトに取り組んでいた。
 
◆『現代理科教材発展史』

 新・私の教材試論のなかで「究極のクリップモーター」「スライム」等のかぎられたものしか記録していなかった。
 記録されないうちに消えてしまうこともある。
 ゆっくり 急ごう!!
 多くの人の『現代理科教材発展史』に期待したい!!

 理科教材の「不易」とは!?
 理科教材の「流行」とは!?

 問いつづけたいものだ!!

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【Web更新11/7】21-45 【ヒガンバナ情報2021】 等 更新!!

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紅葉や七種の滝へ道標 21/11/06撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】21-45
週末定例更新のお知らせ
 「立冬」も過ぎた!!
 11月最初の週末定例更新のお知らせである。

 2021年も残すところあと2ヶ月をきった。
 じっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2021 更新 紅葉 楓 アメリカフウ
 道沿いのアメリカフウの紅葉がみごとだ。
 あまりのみごとさに見惚れて、見上げてしばしその紅葉のグラデーションを楽しんだ。
 足元に目をやれば、これまたみごとな景に出会った。

◆【ヒガンバナ情報2021】 更新!!
 こんな時期にヒガンバナとは!?
 それはちがう。
 ヒガンバナの「種子」は今こそ旬なのだ!!
 今年回収した「種子」は、すでに50個を越えている。

 「自然結実」ヒガンバナの花茎は、今も立ち続けているハズ!!
 今こそ、ぜひ、あなたの目で…!!


◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 

 今月の「雲見」と俳句「歳時記」だけの更新となってしまった。
 また冬の天気の話題いろいろ更新してみたい。


◆オンライン「寅の日」 更新!!
 14日(日)はいよいよ記念すべき第300回オンライン「寅の日」である。
 読むのは、「茶わんの湯」だ。
 楽しみである。o(^o^)o ワクワク


◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 久しぶりに5つの座標軸で、サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を確認している。
 3つの座標軸まできた。残るのはあと2つだ。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから33週目である。
 池のまわりの植物たちも入り乱れてジャングル状態である。初氷までには少し「冬仕度」をしておきたい。

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サイエンスコミュニケーター宣言(424) #理科の授業 #サイエンスアゴラ2011 #サイエンスコミュニケーション #サイエンスコミュニケーター

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やっぱり、今、「ヒガンバナの種子」ばっかり病を発症しているようだ!!

これが「ゲゲゲの鬼太郎」の「目玉オヤジ」に見えてきた!!
 「目玉オヤジ」は次々と出現し、土間にこぼれ落ちていく!!
昨日(2021/11/06)回収した種子は10個だった。 

▼10年前の11月も、やっぱりあるばっかり病を発症していた。 
 「サイエンスコミュニケーター」ばっかり病である。
 「サイエンスコミュニケーターとは!?」に自分なりの答えをみつけようと彷徨していた。
 
●サイエンスアゴラ2011

 にも、三日連続して参加した。翌年のサイエンアゴラ2012にも参加した。
 多くの人の「私の科学」との出会いで、多くを学んだ!!
 しかし、私にはどうしても「くすぶる」ものが残った。
 なぜだろう!?
 反芻作業を繰り返すなかでわかってきた。「くすぶる」ものの正体が。

 それは、現場の「理科の授業」である!!


▼しばらく時間をかけたあと、私なりのひとつの結論に達した。

・「理科の授業」はサイエンスコミュニケーションの最前線である!!
・理科教師は最前線のサイエンスコミュニケーターである!!

 ことあらたに「サイエンスコミュニケーション」の場を考えるばかりが仕事ではない。
 むしろ、日々現場で行なわれている「理科の授業」こそが、最前線である!!
 軸足を「理科の授業」に!!


▼それを受けて、これまでに自分がやってきた「理科の授業」を2016年にまとめてみた。

●私の「ふしぎ!?」からはじめて「卒業論文」にいたるまでの中学校3年間「理科」全課程を構想する!!
 新・中学校「理科」を構想する(2016年版)

 私がやってきたことはこれ以上でも、これ以下でもない。
 これが「すべて」である。
 もちろこれは完了ではない!!
 「更新」しない資料は「存在しない」に等しいから!!
 
  今なお「私の科学」の すべてが ここから生まれていた。

(つづく)
 


 

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2021年・ヒガンバナの「種子」を回収しはじめていた!! #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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径が5~7mmの真っ黒な球、これがヒガンバナの「種子」だった!!

 真ん丸だから、平らなところに落ちるとよくころがる。
 今、野では「自然結実」したヒガンバナ花茎の先から、葉の草むらにこの「種子」が無数にこぼれ落ちていることだろう。

 お彼岸のころ、真っ赤に燃え立つようなビカンバナが咲いていたあの場所に今一度行ってみよう!!


▼膨大な量の「自然結実」ヒガンバナの花茎を「水栽培」していた。
 花茎の先から「種子」がこぼれ落ちているのにはじめて気づいたのは、11/2だった。
 あわてて「水栽培」中の花茎のすべてを屋内の土間に持ち込んだ。
 こぼれ落ちた「種子」は、平らな土間を転がる。
 そこで、モコモコ毛糸で「シキイ」をつくった。
 これで、どこからこぼれ落ちた「種子」かがわかるようにしたのだ。

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▼こぼれ落ちた「種子」を拾い上げ、チャック付きナイロン袋にひとつずつ入れた。
 ナイロン袋には

・花茎の採集場所
・花茎の採集日
・「種子」回収日

 を記入するようにした。「種子」の保存方法として、これがベストなのかはまだわからない。
 何年かの試行錯誤の結果、今のところこの方法に落ち着いている。
 回収をはじめた【2021/11/02】は6個の「種子」を回収した。

【2021/11/02】 6個
 
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▼回収をはじめた2日から連日「種子」回収が続いた。
 回収する個数もどんどん増えていった!!

【2021/11/03】 8個

【2021/11/04】 7個

【2021/11/05】 12個

 5日現在、33個になった。
 いったいいくつまでいくだろう 楽しみだ !!

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「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2021/11/04) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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完熟したヒガンバナの「種子」が今まさにこぼれ落ちんとしていた!!

 それはけっしてオオバーな話しでなく、現実にこの写真を撮った直後、この「種子」は、ヒガンバナの葉のジャングルに沈んでしまった。
 かなり時間をかけて探してみたが、ついにみつけることはできなかった。

 今、全国各地の野でどれほどのヒガンバナの「種子」がこぼれ落ちていることだろう!!

前回のヒガンバナ群生地めぐり(2021/10/27)から一週間以上が過ぎていた。
 近くだからと、前回に採集してしまうことなく、もう少し野で完熟の様子を観察してみようと残していた「自然結実」ヒガンバナが気になってしかたなかった。
 残しておいたのは【福崎】北だった。

【福崎】北
・残しておいたのは、20mばかりの限られた畦だ。
・「自然結実」花茎はさがすというものではなかった。
・今、立っている花茎の先にはほぼ間違いなく「自然結実」がみられた。
・気になっていたことが、現実に起こっていた。
・「目玉オヤジ」状態になったものがいくつもみられた。
・目を開けかけたもの、白い皮を残したもの、むき出し目玉等々いろいろだ。
・なかには「種子」がこぼれ落ちてしまった後のものもあった。
・またしてもあのヨトウムシがいた。よほどヒガンバナが好物のようだ。

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▼今回も持ち帰った花茎本数を数えてみた。

・花茎がまだしっかりしているもの   124本
・花茎が枯れてしおれてしまったもの   13本

 合計はなんと 137本だ!! 

・作業をしているあいだに 3個の「種子」がこぼれ落ちてしまった。

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▼これらの花茎の「水栽培」に入った!!
 さて、これらからいくつの「種子」を回収できるだろう!?
 楽しみである。

 繰り返し言う。
 
 今こそ、ヒガンバナの「種子」を見る最高のチャンスだ!!
 こぼれ落ちてしまう前に、ぜひ!!

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2021年11月(霜月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼ひとり吟行はあらたな「日常」となった!!

 今、足元の野でいちばん気になるのが野菊とタデだ。
 寅日子先生が詠んでいた。
 

藪かげに野菊みだるゝ小径かな (明治31~2年)

 「夏目漱石へ送りたる句稿 その八」のなかの一句だ。漱石の評価は○が入っている。
 明治31年と言えば、その年の夏に漱石からはじめて俳句指南を受けた年だ。
 この「小径」は熊本にあるのかな。それとも土佐なのかな!?

 一句の景は、時空を超えて共有できる!!それがなんとも愉しい!! 


▼さあ今月も名句の鑑賞 よりはじめる俳句修業だ!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト 

である。ここより巻頭の名句11句を引用させてもらう。

(1) みづうみに舟の出てゐる白障子 大串 章
(2) 雲は行き懸大根はとどまれり 後藤比奈夫
(3) 二度となき雲のかたちよ冬の空 岩田由美
(4) ♭で始まるピアノ冬立ちぬ 浦川聡子
(5) 飛ぶことに飽きたる鳩と日向ぼこ 遠藤由樹子
(6) 花枇杷に色勝つ鳥の遊びけり 前田普羅
(7) 亀は浮き鯉は沈みて七五三 藤本美和子
(8) 山茶花は咲く花よりも散つてゐる 細見綾子
(9) 原発の無臭無音や敷松葉 中村和弘
(10) 真直ぐに道あらはれて枯野かな 蕪村
(11) あやまちのごとく日暮の一冬木 塩野谷仁


▼俳句修業の第一歩は「選句」から!!
「名句」の景を、時空を超えて共有するなぞという大それた試みだ。
 シロウトのこんな試みを許してくれるのも俳句の魅力だ。

【私の選んだ名句ベスト3】

(2) 雲は行き懸大根はとどまれり 後藤比奈夫

(10) 真直ぐに道あらはれて枯野かな 蕪村

(3) 二度となき雲のかたちよ冬の空 岩田由美


【次点】

(8) 山茶花は咲く花よりも散つてゐる 細見綾子


【選評】
・「懸大根」は出会ったことのない景のはずだが、なぜかなつかしく思えてしまう。
・「真直ぐに」は最近お気に入りのフレーズだ。どんな景とも取り合わせが可能な気がしてくる。
・「雲見」は究極の道楽と唱えている身としては、この一句ははずせない。

・「咲く花よりも散つてゐる」はあるあるの景だ!!


▼現在進行形で景を共有する試みが「句会」である。
 オンライン「句会」なら自分の都合にあわせて自由に参加できる。
 リアル「句会」のハードルをうんとさげてくれている。 

 いっしょにやりませんか!!

● 第15回オンライン句会「寅の日」10月例会案内!!


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2021年11月(霜月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼11月(霜月)に入ってはや三日目だ。
10月(霜月)の「雲見」を予想する前に2021年10月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    5 
・巻雲    2 
・巻積雲   3 
・巻層雲   1     
・高積雲   2  
・高層雲   2     
・層積雲   2 
・積雲   11  
・層雲    0  
・乱層雲   3  
・積乱雲   0

 10月でいちばん気になったのは、気温の変化である。
 メモにもアメダスの「記録」を利用させてもらった。16日までは「夏日」「真夏日」が続いた。
 17日からは急降下していった。23日には「木枯し1号」まで吹いた。
 「雲見」では、「積雲」11+「快晴」5=16 ということで、「秋晴れ」の日も多かったということだろう。

▼2021年11月(霜月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年の11月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2020年11月 (気象庁) 

・黄葉、紅葉のシーズンである。はたしてあの樹の黄葉、紅葉はいつだろう!?
・寒くなってきそうだ。本格的「冬仕度」だ!!
・初霜はいつだろう。
・「西高東低」のときの「雲見」は、ここでは何が多いだろう。
・寒くなるが、早朝「宇宙見物」も楽しみだ。

▼11月の「雲見」予想をつづけよう。
 次なる「雲見」の予想の資料はこれだ。よりローカルな予想に入ろう。

◆向こう1か月の天候の見通し 近畿地方(大阪管区気象台)

・この資料は毎週木曜日に更新されるはずだから、明日の更新ということになる。
・気温、降水量、日照時間ともに「平年並み」ということだから、十種雲形で言うなら何が!?
・自分が住む地域のよりローカルな「雲見」予想を心がけたいものだ。

▼徐々に「日常」がもどりつつある。
 そうなると、やはり「雲見」の旅に出たくなる。
 それも衝動的に!!

 列車に乗り込み、水平移動しながら車窓からの「雲見」!!
 それだけ!!
 これぞ私の究極の道楽だ!!

 

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本日(2021/11/02)、第299回オンライン「寅の日」!! #量的と質的と統計的と #traday #寺田寅彦

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それは「たまたま」とか「偶然に」の域をはるかに越えていた!!

 「自然結実」ヒガンバナの花茎を採集して、「水栽培」をしていた。
 こうして、ここから完熟「種子」を回収しようと言うのである。
 これを見ているだけでも 圧巻!! である。

 今、日本のヒガンバナに何かが起こっていることだけは確かだ!!

▼本日(2021/11/02)は、第299回オンライン「寅の日」である。
 11月のテーマも、10月に引き続き

【11月テーマ】「寅彦の自然の見方」

 である。
 11月一回目の本日は、「量的と質的と統計的と」を読む。

◆本日(2021/11/02)、第299回オンライン「寅の日」!!

●「量的と質的と統計的と」(青空文庫より)


▼「自然の見方」ということに焦点を絞って、読み解いていくと実に示唆的なコトバがつづく。

これらの発見の重大な意義はと言えば、それらのものの精密なる数値的決定より先にそれらのものが「在(あ)る」ということを確立することである。もっともそのためには精密な計画と行き届いた考察なしには手を出せないことは言うまでもないことであるが、その際得る数字の最高精度は少なくも最初には必ずしも問題にならないのである。おもしろいことにはこの種の Residual effect はしばしばそれが「発見」されるよりずっと前から多くの人の二つの開いた目の前にちゃんと現在して目に触れていても、それが「在る」という質的事実を掘り出し、しっかり把握(はあく)するまでにはなかなか長い時を待たなければならないのである。これは畢竟(ひっきょう)量を見るに急なために質を見る目がくらむのであり、雑魚(ざこ)を数えて呑舟(どんしゅう)の魚を取りのがすのである。
 もちろん質的の思いつきだけでは何にもならないことは自明的であるが、またこれなしには何も生まれないこともより多く自明的である。西洋の学界ではこの思いつきを非常に尊重して愛護し、保有し、また他人の思いつきを尊重する学者が多いのであるが、わが国ではその傾向が少ないようである。「ただの思いつきである」という批評は多く非難の意味をもって使われるようである。思いつきはやはり愛護し助長させるべきであろう。
そのために、物理的に見ていかにおもしろいものであり、またそれを追求すれば次第に量的の取り扱いを加えうる見込みがあり、そうした後に多くの良果を結ぶ見込みのありそうなものであっても、それが単に現在の形において質的であることの「罪」のために省みられず、あるいはかえって忌避されるようなことがありはしないか、こういうことを反省してみる必要はありはしないか。  むしろそういう研究を奨励することが学問の行き詰まりを防ぐ上に有効でありはしないか。

実に手前勝手な我田引水!!
ここまで来て、想起するのは「自然結実」ヒガンバナの「在る」という事実だった。

▼まだまだ興味深いコトバが続く。

 こういう種類の現象は分類的に見るとたいてい事がらが偶然的に統計的であって、古典的物理学の意味において deterministic でないような部類に属しているのである。  統計的数字を取り扱うことが「量的」であるかないか、従来の古典物理学で言うところの量的であるかないか、これは議論にもならないような事であるが、しかし事実上往々、たとえば地球物理学の問題における統計的研究は物理学上の量的研究とは全然別種のものと見なされ、どうかするとそれがかなり有益であり興味あるものであっても、「統計的だから」というわけをもって物理的なるものの圏外に置かれ、そういう仕事を行なう人たちには「統計屋」なるあまり愉快でない名前がさずけられる場合もあった。実際多くは統計屋であったかもそれはわからない。しかしそういう事実からして、統計的研究――物理学方法論から見た一つの方法としての――が本質的に無価値なるがごとき「感じ」を与えるようになるとしたら、それもまた憂うべきことである。

 この文章を読んで、真っ先に思い出したのは、「大気の物理学」=気象のことだった。
 そして、今年のノーベル賞 真鍋淑郞先生のことだった。
 
 さらに寅彦の本意へと続く。

  こういう時代において、それ自身だけに任せておくととかく立ち枯れになりやすい理論に生命の水をそそぎ、行き詰まりになりやすい抽象に新しい疎通孔をあけるには、やはりいろいろの実験が望ましい。それには行ない古したことの精査もよいが、また別に何かしら従来とはよほどちがった方面をちがった目で見るような実験的研究が望ましい。ことにこの眼前の生きた自然における現実の統計的物理現象の実証的研究によって、およそ自然界にいかに多様なる統計的現象がいかなる形において統計的に起こっているかを、できるならば片端から虱(しらみ)つぶしに調べて行って、そうしてそれらの現象の中に共通なる何物かを求めることが望ましく思われる。
 この難儀の問題の黒幕の背後に控えているものは、われわれのこの自然に起こる自然現象を支配する未知の統計的自然方則であって、それは――もしはなはだしい空想を許さるるならば――熱力学第二方則の統計的解釈に比較さるべき種類のものではあり得ないか。マクスウェル、ボルツマン、アーレニウスらを悩ました宇宙の未来に関するなぞを解くべきかぎとしての「第三第四の方則」がそこにもしや隠れているのではないか。  このような可能性への探究の第一歩を進めるための一つの手掛かりは、上記のごとき統計的質的現象の周到なる実験的研究と、それの結果の質的整理から量的決算への道程の中に拾い出されはしないであろうか。

寅彦がこう提案してから、ちょうど90年!!
その後、 この提案はどうなったのだろう!?
不勉強な私はそれを知らない。 

今朝、「水栽培」中の「自然結実」ヒガンバナ花茎から、ひとつ粒の「種子」が土間にこぼれ落ちていた!!

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【Web更新10/31】21-44 【ヒガンバナ情報2021】 等 更新!!

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赤まんま地蔵堂に日当りけり 21/10/29@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】21-44
週末定例更新のお知らせ

 「情報は発信するところに集まる!!」

 はやっぱり正しい!!それを実感した一週間だった。
 ほんとうに必要だと思う「情報」は、「発信」を続けるところに集まって来るのです。
 これは時空を超えた不易です。
 

◆表紙画像集2021 更新 赤まんま イヌタデ
 今もっとも旬の草花は「赤まんま」だ。
 ひとり吟行をつづける足元には 赤まんま
 今週はルーペで穂先の花を見てみようと思う。


◆【ヒガンバナ情報2021】 更新!!
 「情報は発信するところに集まる!!」を実感したのはコレだった。
 私は繰り返し、繰り返し
・今年はきわめて高頻度に「自然結実」が起こっている!!
・「自然結実」花茎採集の最高のチャンスが今だ!!
・ヒガンバナの「種子」を手に入れよう!!
 と唱え続けてきた。
 そしたら、ついにその「情報」が、Facebook版「日本ヒガンバナ学会」に入った!!
 大量の「自然結実」画像とともに…!!
 やっぱりこれは「事実」なんだ!!ここからいよいよ「科学」がはじまる。


◆オンライン「寅の日」 更新!!
 いよいよ第300回オンライン「寅の日」が近づいてきた。
 自分でも驚いてしまう。
 思えば遠くへ来たもんだ!!
 それは、寅彦はいつ読んでも面白い!!
 寅彦はいつも 今日的である!! 
 ことの証左にほかならない。
 12日に一度巡って来る「寅の日」は、最高に楽しみな日となってきた。


◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 「クモ学」は面白い!!
 冬仕度をするクモたちの今をしっかり観察しておきたい。


◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 久しぶり5つの座標軸で、サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を確認しておきたい。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから32週目である。
 池の周辺を含めて、秋は深まっていく。
 我が家のミニビオトープとして、あるいは「初霜」「初氷」の観察池としての役割がまっていた。

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